GVF50:LSの性能と維持費 FR/CVT 5人 1222万円 2021年式

このページでは、レクサスの4ドア・5人乗りセダン、2代目の6AA-GVF50型LS LS500h I-package【2021/10モデル・299PS/36.3kgm・FR/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

GVF50 LS
販売期間:2017/10 -

画像はレクサスより引用
http://lexus.jp/index.html
投稿:2022/11/16|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長5235mm×全幅1900mm×全高1450mm、排気量は3456ccであることから、大雑把に分類すると3.5リットルクラス(3500cc、自動車税は3.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5235mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


GVF50型 LS [3456cc/299PS FR/CVT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目LSの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2021/10
VXFA50型
[LS500 I-package]
3.4L-TB | FR/10AT
| 1071.0万円
421PS
61.2kgm
10.2km/L
2021/10
VXFA55型
[LS500 I-package]
3.4L-TB | 4WD/10AT
| 1112.0万円
421PS
61.2kgm
9.5km/L
2021/10
GVF55型
[LS500h Executive Advanced-Drive]
3.5L-NA | 4WD/CVT
| 1792.0万円
299PS
36.3kgm
12.6km/L
2代目LSの車両型式・グレード一覧【全9車種】
LSの旧型モデル
初代 UVF45型LS
UVF45型LSは2006/09に登場した初代モデル。参考車両の「LS600h」は全長5060mm、全幅1875mm、全高1475mmの車体に、394PS/53.0kgmを発生する2UR型4968ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー LEXUS
車名&
グレード
LS
LS500h I-package
その他 6AA-GVF50-AEVQH | Iパッケージ | Fスポーツ 245/45RF20:275/40RF20 | バージョンL | エグゼクティブ | モータ型式:2NM型(132kW/300Nm)
お値段 12220000円
車両型式 6AA-GVF50
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
(無段変速機)
ドア/定員 4ドア/5名乗車
車体寸法 長5235×幅1900×高1450mm
室内寸法 長2120×幅1615×高1160mm
軸距&
輪距
3125mm
前1630mm/後1635mm
最小半径 5.6m
最低高 140mm
タイヤ 前輪:245/50R19
後輪:245/50R19
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2200kg
エンジン諸元
原動機型式 8GR-FXS
気筒配列 V型6気筒+モーター
排気量3456cc
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 299PS[220kW]/6600rpm
最大トルク 36.3kgm[356Nm]/5100rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
WLTC燃費 13.6km/L(32.0mpg)
JC08燃費 15.8km/L(37.2mpg)
100km燃費 7.4L/100km
8GR-FXS型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税57000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税20500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額7000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、LSの新車を1405.3万円(諸費用として183.3万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3500cc以下 13年未満 57000円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷13.6km/L×180円/L
7000km÷13.6km/L×180円/L
5000km÷13.6km/L×180円/L
3000km÷13.6km/L×180円/L
132350円
(92650円)
(66180円)
(39710円)
オイル交換(5000km毎) 1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本21000円×4本÷5年 16800円
任意保険料(月額7000円) 月額7000円×12ヶ月 84000円
ローン完済後の年間維持費 331500円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額234220円×12ヶ月 2810640円
ローン返済中の年間維持費 3142200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 61700円
名目 金額
自動車税(1年分) 57000円
自動車重量税(1年分) 20500円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
132350円
(92650円)
(66180円)
(39710円)
オイル交換(5000km毎) 12000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 16800円
任意保険料(月額7000円) 84000円
ローン完済後の年間維持費 331500円
名目 金額
車のローン額(1年分) 2810640円
ローン返済中の年間維持費 3142200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
61700円
  • 初度登録から3年経過車の場合、「3500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は57000円、「2.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした61700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。LS【LS500h I-package】の場合、維持費の月額は27700円(ローン完済前は261900円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費13.6km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
95590円
[-36760円]
-25円
155円/L
113980円
[-18370円]
-10円
170円/L
125010円
[-7340円]
180円/L132350円
[0円]
+10円
190円/L
139710円
[+7360円]
+25円
205円/L
150740円
[+18390円]
+50円
230円/L
169120円
[+36770円]

燃費13.6km/LのGVF50型 LSで10000km走行するのに必要な燃料は735.3L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は132350円になります。

参考までに、LSの燃料タンクは82リットルですので、735.3Lの給油回数は9回、1回あたりの燃料代は約14710円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては7360円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると18390円、50円も違ってくると36770円にもなります。

これをGVF50型 LSの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を331500円としたとき、130円/Lに値下がりすれば294740円(88.9%)に、230円/Lに値上がりすれば368270円(111.1%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(57000円)なり重量税(20500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 57000円 27%
自動車重量税 1年分 20500円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 39710円 19%
オイル交換 年1回 6000円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 5%
任意保険料 80% 67200円 32%
合計
[1万kmとの差額]
210500円
-121000円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 57000円 24%
自動車重量税 1年分 20500円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 66180円 27%
オイル交換 年1回 6000円 2%
タイヤ交換 6年毎 11200円 5%
任意保険料 85% 71400円 30%
合計
[1万kmとの差額]
241200円
-90300円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 57000円 21%
自動車重量税 1年分 20500円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 92650円 34%
オイル交換 年1回 8400円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 4%
任意保険料 90% 75600円 28%
合計
[1万kmとの差額]
274200円
-57300円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料84000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて121000円安い210500円に、5000km走行では90300円安い241200円に、7000km走行では57300円安い274200円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 57000円 13%
自動車重量税 1年分 20500円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 198530円 46%
オイル交換 年3回 36000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 25200円 6%
任意保険料 100% 84000円 20%
合計
[1万kmとの差額]
430100円
+98600円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 57000円 11%
自動車重量税 1年分 20500円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 264700円 51%
オイル交換 年4回 48000円 9%
タイヤ交換 2年毎 33600円 7%
任意保険料 100% 84000円 16%
合計
[1万kmとの差額]
516700円
+185200円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(10.4km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(13.8km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(15.5km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(13.6km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代132350円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル180円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    「差額で元が取れるかな?どうかな?」という、なかなかに絶妙なラインです。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地10.4km/L → 10.7km/L
郊外13.8km/L → 14.2km/L
高速道路15.5km/L → 16.0km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km155770円
[151400円]
郊外500km6520円
[6340円]
高速道路500km5810円
[5620円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
168100円
+35750円
10.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
163360円
-4740円
11.0km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が10.4km/Lではガソリン865.4Lを消費して、ガソリン代は155770円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が13.8km/Lではガソリン36.2Lを消費して、ガソリン代は6520円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が15.5km/Lではガソリン32.3Lを消費して、ガソリン代は5810円になります。

このパターンでは使用した燃料量が933.9L、かかったガソリン代が168100円となり、平均燃費は10.7km/L(-2.9km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+35750円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は163360円となり、4740円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で23700円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km86540円
[84110円]
郊外5000km65210円
[63380円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
151750円
+19400円
11.9km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
147490円
-4260円
12.2km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が10.4km/Lでは480.8Lを消費して、ガソリン代は86540円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が13.8km/Lでは362.3Lを消費して、ガソリン代は65210円になります。

このパターンでは使用した燃料量が843.1L、かかったガソリン代が151750円となり、平均燃費は11.9km/L(-1.7km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+19400円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が147490円となり、1年間で4260円、5年間で21300円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km57640円
[56020円]
郊外3340km43560円
[42340円]
高速道路3330km38660円
[37460円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
139860円
+7510円
12.9km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
135820円
-4040円
13.3km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が10.4km/Lでは320.2Lを消費して、ガソリン代は57640円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が13.8km/Lでは242.0Lを消費して、ガソリン代は43560円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が15.5km/Lでは214.8Lを消費して、ガソリン代は38660円になります。

このパターンでは使用した燃料量が777.0L、かかったガソリン代が139860円となり、平均燃費は12.9km/L(-0.7km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+7510円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が135820円となり、1年間で4040円、5年間で20200円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km8660円
[8410円]
郊外9000km117400円
[114080円]
高速道路500km5810円
[5620円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
131870円
-480円
13.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
128110円
-3760円
14.1km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が10.4km/Lでは48.1Lを消費して、ガソリン代は8660円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が13.8km/Lでは652.2Lを消費して、ガソリン代は117400円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が15.5km/Lでは32.3Lを消費して、ガソリン代は5810円になります。

このパターンでは使用した燃料量が732.6L、かかったガソリン代が131870円となり、平均燃費は13.7km/L(+0.1km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-480円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が128110円となり、1年間で3760円、5年間で18800円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(10.7km/L・11.9km/L・12.9km/L・13.7km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(168100円・151750円・139860円・131870円)が出てくることがわかります。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
13.6km/L
1115.2km
市街地燃費
10.4km/L
852.8km
[-262.4km]
郊外燃費
13.8km/L
1131.6km
[+16.4km]
高速道路燃費
15.5km/L
1271.0km
[+155.8km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を82Lとしたとき、市街地モード燃費10.4km/Lでの航続距離は852.8km(-262.4km)、郊外モード燃費13.8km/Lでの航続距離は1131.6km(+16.4km)、高速道路モード燃費15.5km/Lでの航続距離は1271.0km(+155.8km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


LSの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 13.6km/L
燃料タンク容量 82L
航続距離(カタログ燃費) 1115.2km
航続距離(80%燃費) 893.8km
満タンプライス 14760円
1km走行コスト 13.24円
1万円でどこまで行ける? 755.6km
車両価格/航続距離 10958円/km

WLTCモード燃費が13.6km/L、燃料タンク容量82リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1115.2kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(12.2km/L)とすると1000.4km、80%(10.9km/L)だと893.8km、70%(9.5km/L)では779.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で82リットルの給油をすると14760円、上で計算した航続距離を踏まえると1115.2km(80%燃費時893.8km)を走行するのに14760円かかる計算です。

燃費を13.6km/Lとしたときの1km走行コストは13.24円、10万km走行したときの燃料代は132.4万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら13.2万円/年、7年10万kmなら18.9万円/年、5年10万kmなら26.5万円/年、3年10万kmなら44.1万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば755.6km(往復なら片道377.8km)、カタログ値の80%なら604.4km(片道302.2km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で1115.2kmの距離を移動できるGVF50型 LS [LS500h I-package]という乗り物を、1222.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「10958円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

8GR-FXS型エンジン簡易性能曲線図
8GR-FXS型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
5100回転時の馬力 258PS
6600回転時の馬力 299PS
各回転域でのトルク
5100回転時のトルク 36.3kgm
6600回転時のトルク 32.5kgm
8GR-FXS型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している8GR型3456cc、V型6気筒+モーターの自然吸気エンジンは6600回転時に最高出力299馬力を、5100回転時に最大トルク36.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する5100rpmから最高出力が発生する6600rpmまで」の1500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は22.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3500cc以下クラス編
レクサスの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3500cc以下クラス編
レクサスの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.358kg/PS(2200kg/299PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.358kg/PS
車体+1人7.542kg/PS
車体+5人8.278kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg7.559kg/PS
車体+70kg7.592kg/PS
車体+80kg7.625kg/PS
車体+90kg7.659kg/PS
車体+100kg7.692kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.542kg/PS(2255kg/299PS)となり、数値としては0.184kg、比率にすると2.5%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.278kg/PS(2475kg/299PS)となり、数値としては0.920kg、比率にすると12.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


GVF50 LSのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2021/10

-
LS
7.542kg/PS
2255kg/299PS|3.5L-NA
[車体のみPWR:7.358]
2017/09

車種詳細
スイフト スポーツ
7.321kg/PS
1025kg/140PS|1.4L-TB
車体のみPWR:6.929
2017/09

車種詳細
シビック
7.720kg/PS
1405kg/182PS|1.5L-TB
車体のみPWR:7.418
2009/07

車種詳細
MPV
7.653kg/PS
1875kg/245PS|2.3L-TB
車体のみPWR:7.429
2012/08

車種詳細
ラングラー アンリミテッド
7.377kg/PS
2095kg/284PS|3.7L-NA
車体のみPWR:7.183
2015/08

車種詳細
LX
7.361kg/PS
2775kg/377PS|5.7L-NA
車体のみPWR:7.215

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.542kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

7.316kg/PSから7.768kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック「ZC33S型 スイフト スポーツ」、ホンダの5人乗りハッチバック「FK7型 シビック」、マツダの8人乗りミニバン「LY3P型 MPV」、JEEPの5人乗りSUV「JK36L型 ラングラー アンリミテッド」、レクサスの8人乗りSUV「URJ201W型 LX」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

GVF50型 LS [LS500h I-package]とパワーウェイトレシオが近い車種|7.542kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は135.9PS/tとなっています。


LSがバイクと競争するなら…?


車種詳細
スティード|583cc
7.472kg/PS
269kg/36.0PS/4.49kgm
[車体のみPWR:5.944]
2021/10

-
LS|3456cc
7.542kg/PS
2255kg/299PS/36.3kgm
[車体のみPWR:7.358]

車種詳細
デスペラード400|399cc
7.697kg/PS
254kg/33.0PS/3.30kgm
[車体のみPWR:6.030]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではLSとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

PC21 スティードと競争してみる

まずLSより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのスティードが挙げられます。PWRの7.472kg/PSは車両重量214kgにライダーの体重55kgを加えた269kgを、最高出力36.0PSで割ったものです。

VK52A デスペラード400と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのデスペラード400が挙げられます。PWRの7.697kg/PSは車両重量199kg+55kgの254kgを、最高出力33.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.914
平均ピストンスピード 18.26m/s
トルクウェイトレシオ 60.61kg/kgm
1馬力あたりのお値段 40870円
排気量1Lあたり馬力 86.50PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.50kgm/L
1気筒あたりの馬力 49.8PS
1気筒あたりのトルク 6.0kgm
パワーバンド比率 22.7%
燃費×馬力 4066.4pt
各種ランキング
セダンのPWR
3.0~3.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは60.61kg/kgm(2200kg/36.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が12220000円、最高出力が299馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は40870円、逆に1万円あたりでは0.24馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は336639円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
レクサス編
3500cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は86.50PS/L、トルクは10.50kgm/L、1気筒あたりの馬力は49.8馬力、トルクは6.0kgmとなり、このエンジンが299馬力を6600回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.26m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が83.0mmである8GR型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7230回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.914になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が13.6km/L、最高出力が299PSであるこの車の獲得ポイントは4066.4ptになります。
戯れに車両重量2200kgを100kg単位にした22.0で割ってみたところ、その数値は184.84ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 3.97m³
1人あたりのスペース 約0.79m³
室内長/全長 40.5%
室内幅/全幅 85.0%
室内高/全高 80.0%
室内容積/車両体積 27.5%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.97m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.79m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は40.5%、同じく室内幅と全幅の比率は85.0%、同じく室内高と全高の比率は80.0%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は27.5%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


LSでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.83m
期待される荷室の幅 1.51m
対角線の長さ 2.37m
期待される荷室の面積 2.76m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.83m(対角線では2.37m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


純正装着タイヤの245/50R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/50R19 | 直径 728mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
45
扁平
225/45R19
37.7km/h
直径686mm
径差-42mm
235/45R19
38.2km/h
直径695mm
径差-33mm
245/45R19
38.7km/h
直径704mm
径差-24mm
255/45R19
39.2km/h
直径713mm
径差-15mm
265/45R19
39.7km/h
直径722mm
径差-6mm
0%
50
扁平
225/50R19
38.9km/h
直径708mm
径差-20mm
235/50R19
39.5km/h
直径718mm
径差-10mm
245/50R19
40.0km/h
728mm
0mm
255/50R19
40.5km/h
直径738mm
径差+10mm
265/50R19
41.1km/h
直径748mm
径差+20mm
+5%
55
扁平
225/55R19
40.2km/h
直径731mm
径差+3mm
235/55R19
40.8km/h
直径742mm
径差+14mm
245/55R19
41.4km/h
直径753mm
径差+25mm
255/55R19
42.0km/h
直径764mm
径差+36mm
265/55R19
42.6km/h
直径775mm
径差+47mm
+10%
60
扁平
225/60R19
41.4km/h
直径753mm
径差+25mm
235/60R19
42.0km/h
直径765mm
径差+37mm
245/60R19
42.7km/h
直径777mm
径差+49mm
255/60R19
43.4km/h
直径789mm
径差+61mm
265/60R19
44.0km/h
直径801mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/50R19 、235/45R19、235/50R19 、245/45R19 、255/45R19 、265/45R19あたりのタイヤがおすすめです。

245/50R19のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を35%から65%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを19インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが245/50R19のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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GVF50型LS[3.5L-NA FR/CVT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト7.358kg/ps56.59
1速ギヤ加速性能-39.92
1L換算馬力86.50ps/L60.63
1L換算トルク10.50kgm/L62.56
WB/TR比1.91435.46
ワイド&ロー指数0.76359.40
前面の面積2.755m²46.32
最低地上高140mm55.85
スポーツ性能部門の得点416.73

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費13.6km/L44.67
年間維持費331500円49.62
100kmh回転数-43.39
航続距離1115.2km73.44
車の大きさ14.422m³61.87
室内の広さ3.972m³55.28
最小回転半径5.6m41.25
馬力単価40870円24.34
ユーティリティ部門の得点393.86

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した GVF50型LS[3.5L-NA FR/CVT] の総合得点は 810.59 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したGVF50型LS(FR/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「3500ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

LSの歴代モデル

2代目 VXFA50型 LS
VXFA50 LSは2017/10に登場した2代目モデル。参考車両の「LS500」は全長5235mm、全幅1900mm、全高1450mmの車体に、421PS/61.2kgmを発生するV35A型3444ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

初代 1LNAM87型 LS
1LNAM87 LSは1999/10に登場した初代モデル。参考車両の「V8」は全長4940mm、全幅1860mm、全高1455mmの車体に、256PS/36.9kgmを発生するV35A型3949ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。