GDH201V ハイエース バンの性能と維持費 FR/6AT 307万円 2022年式

このページでは、トヨタ自動車の4ドア・6人乗りキャブバン、5代目の3DF-GDH201V型ハイエース バン DX 3/6人乗り【2022/04モデル・151PS/30.6kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

GDH201V ハイエース バン
販売期間:2004/08 -

画像はトヨタ自動車より引用
http://toyota.jp/
投稿日:2023/11/29

ボディサイズが全長4695mm×全幅1695mm×全高1980mm、排気量は2754ccであることから、排気量でざっくりと分ける乗用車的な分類をすると2.8リットルクラスに属しています。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

貨物車の区分としては、乗車定員が6名、最大積載量が1150kg、車両総重量が3160kg、エンジンの排気量が2754ccであることから、4ナンバーの貨客兼用車に分類され、自動車税は排気量1.5L超&最大積載量2トン以下のクラス、重量税は車両総重量4トン以下のクラスに該当します。


さて、貨物車(商用車とも)には貨物車の流儀というものがありまして、「荷物が主、人は従」という絶対的な主従関係が存在しています。もしこの関係が崩れると途端に「乗用車」という道楽品、贅沢品として扱われ、行く先には重い重い税負担が待ち構えます。

貨物室の寸法
荷室長3000mm
荷室幅1545mm
荷室高1335mm
荷室容積6187.7L
荷室床面地上高620mm
最大積載量1150kg
荷室が広い貨物車ランキング

貨物車には乗用車で言うところの「室内長・室内幅・室内高」の代わりに「荷室長・荷室幅・荷室高」というものがあり、室内長幅高が乗客のスペースを示すのに対し、荷室長幅高は荷物を載せられるスペースを示しています。

表中の荷室容積6187.7Lとは、荷室長3000mm×荷室幅1545mm×荷室高1335mmの数値を掛けたもので、荷室床面地上高620mmは読んで字のごとく地面から荷物を載せる床面までの高さを示したものです。

最大積載量1150kgもまた同様で、「ハイエース バンには1150kgを超える荷物を載せてはいけません!」と定めてあるものです。これは「車両総重量」と密接に関係しており、この重量を基準に重量税が確定します。乗用車の重量税は乗員数や荷物を考慮しない「車両重量」で決まりますが、貨物車は「車両総重量」で決まる点が異なります。


GDH201V型 ハイエース バン [2754cc/151PS FR/6AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

5代目ハイエース バンの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2022/04
TRH200V型
[DX 3/6/9人乗り]
2.0L-NA | FR/6AT
| 244.9万円
136PS
18.6kgm
9.3km/L
2022/04
TRH221K型
[DX スーパーロング ワイド ハイルーフ 3/6人乗り]
2.7L-NA | FR/6AT
| 274.3万円
160PS
24.8kgm
8.8km/L
2022/04
TRH200K型
[DX ハイルーフ 3/6人乗り]
2.0L-NA | FR/6AT
| 254.7万円
136PS
18.6kgm
9.3km/L
H200系 5代目ハイエースまとめ (TRH214/TRH224 TRH219/TRH229)【全21件】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー TOYOTA
車名&
グレード
ハイエース バン
DX 3/6人乗り
その他 3DF-GDH201V-RRTDY | スーパーGL 2/5人乗り
お値段 3068900円
車両型式 3DF-GDH201V
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
6速AT・6速オートマ車
ドア/定員 4ドア/6名乗車
車体寸法 長4695×幅1695×高1980mm
軸距&
輪距
2570mm
前1470mm/後1465mm
最小半径 5.0m
最低高 195mm
タイヤ 前輪:195/80R15
後輪:195/80R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 1830kg
エンジン諸元
原動機型式 1GD-FTV
気筒配列 直列4気筒
排気量2754cc
吸気方式 ターボ
最高出力 151PS[111kW]/3600rpm
最大トルク 30.6kgm[300Nm]/1000-3400rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
WLTC燃費 12.4km/L(29.2mpg)
JC08燃費 14.0km/L(32.9mpg)
100km燃費 8.1L/100km
1GD-FTV型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(19500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(12850円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、ハイエース バンの新車を352.9万円(諸費用として46.0万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1.5L超&2.0トン以下 11年未満 19500円
自動車重量税(1年分) 4トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 貨客兼用車 12850円
燃料代(年間1万km) 10000km÷12.4km/L×150円/L 120970円
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 268720円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額58820円×12ヶ月 705840円
ローン返済中の年間維持費 974560円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 32250円
名目 金額
自動車税(1年分) 19500円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 12850円
燃料代(年間1万km) 120970円
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 268720円
名目 金額
車のローン額(1年分) 705840円
ローン返済中の年間維持費 974560円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
32250円
  • 初度登録から2年経過車の場合、自動車税の区分は「排気量1.5L超&最大積載量2.0トン以下の11年未満」で税額は19500円、重量税の区分は「車両総重量4トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額32,250円の他に法定12ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。ハイエース バン【DX 3/6人乗り】の場合、維持費の月額は22400円(ローン完済前は81300円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円を基準として、-50円となる100円から、+50円となる200円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費12.4km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
100円/L
80650円
[-40320円]
-25円
125円/L
100820円
[-20150円]
-10円
140円/L
112910円
[-8060円]
150円/L120970円
[0円]
+10円
160円/L
129040円
[+8070円]
+25円
175円/L
141140円
[+20170円]
+50円
200円/L
161300円
[+40330円]

燃費12.4km/LのGDH201V型 ハイエース バンで10000km走行するのに必要な燃料は806.5L、1リットルあたり150円としたときの燃料代は120970円になります。

参考までに、ハイエース バンの燃料タンクは70リットルですので、806.5Lの給油回数は12回、1回あたりの燃料代は約10090円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては8070円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると20170円、50円も違ってくると40330円にもなります。

これをGDH201V型 ハイエース バンの年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円の場合を268720円としたとき、100円/Lに値下がりすれば228400円(85.0%)に、200円/Lに値上がりすれば309050円(115.0%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(19500円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 19500円 12%
自動車重量税 1年分 16400円 10%
自賠責保険料 1年分 12850円 8%
燃料代 3000km分 36290円 23%
オイル交換 年1回 6500円 4%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 80% 62400円 40%
合計
[1万kmとの差額]
159270円
-109450円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 19500円 10%
自動車重量税 1年分 16400円 9%
自賠責保険料 1年分 12850円 7%
燃料代 5000km分 60490円 32%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 85% 66360円 36%
合計
[1万kmとの差額]
187430円
-81290円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 19500円 9%
自動車重量税 1年分 16400円 8%
自賠責保険料 1年分 12850円 6%
燃料代 7000km分 84680円 39%
オイル交換 年1回 9100円 4%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 90% 70200円 32%
合計
[1万kmとの差額]
218060円
-50660円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて109450円安い159270円に、5000km走行では81290円安い187430円に、7000km走行では50660円安い218060円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。燃料代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 19500円 5%
自動車重量税 1年分 16400円 5%
自賠責保険料 1年分 12850円 4%
燃料代 15000km分 181460円 51%
オイル交換 年3回 39000円 11%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 3%
任意保険料 100% 78000円 21%
合計
[1万kmとの差額]
359210円
+90490円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 19500円 4%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 12850円 3%
燃料代 20000km分 241940円 55%
オイル交換 年4回 52000円 12%
タイヤ交換 2年毎 16000円 4%
任意保険料 100% 78000円 18%
合計
[1万kmとの差額]
436690円
+167970円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(9.7km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(12.6km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(14.1km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(12.4km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費での燃料代120970円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル150円として計算。
  • []内の金額は低燃費タイヤ(エコタイヤ)装着で燃費が3%向上すると仮定した場合の燃料代。
    たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地9.7km/L → 10.0km/L
郊外12.6km/L → 13.0km/L
高速道路14.1km/L → 14.5km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km139170円
[135000円]
郊外500km5960円
[5780円]
高速道路500km5330円
[5180円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
150460円
+29490円
10.0km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
145960円
-4500円
10.3km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が9.7km/Lでは927.8Lを消費して、燃料代は139170円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が12.6km/Lでは39.7Lを消費して、燃料代は5960円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が14.1km/Lでは35.5Lを消費して、燃料代は5330円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1003.0L、かかった燃料代が150460円となり、平均燃費は10.0km/L(-2.4km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+29490円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行すると燃料代は145960円となり、4500円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で22500円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km77330円
[75000円]
郊外5000km59520円
[57690円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
136850円
+15880円
11.0km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
132690円
-4160円
11.3km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が9.7km/Lでは515.5Lを消費して、燃料代は77330円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が12.6km/Lでは396.8Lを消費して、燃料代は59520円になります。

このパターンでは使用した燃料量が912.3L、かかった燃料代が136850円となり、平均燃費は11.0km/L(-1.4km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+15880円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が132690円となり、1年間で4160円、5年間で20800円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km51500円
[49950円]
郊外3340km39770円
[38540円]
高速道路3330km35430円
[34460円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
126700円
+5730円
11.8km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
122950円
-3750円
12.2km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が9.7km/Lでは343.3Lを消費して、燃料代は51500円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が12.6km/Lでは265.1Lを消費して、燃料代は39770円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が14.1km/Lでは236.2Lを消費して、燃料代は35430円になります。

このパターンでは使用した燃料量が844.6L、かかった燃料代が126700円となり、平均燃費は11.8km/L(-0.6km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+5730円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が122950円となり、1年間で3750円、5年間で18750円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km7730円
[7500円]
郊外9000km107150円
[103850円]
高速道路500km5330円
[5180円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
120210円
-760円
12.5km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
116530円
-3680円
12.9km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が9.7km/Lでは51.5Lを消費して、燃料代は7730円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が12.6km/Lでは714.3Lを消費して、燃料代は107150円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が14.1km/Lでは35.5Lを消費して、燃料代は5330円になります。

このパターンでは使用した燃料量が801.3L、かかった燃料代が120210円となり、平均燃費は12.5km/L(+0.1km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は-760円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が116530円となり、1年間で3680円、5年間で18400円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(10.0km/L・11.0km/L・11.8km/L・12.5km/L)、燃料代のほうもなかなかな違い(150460円・136850円・126700円・120210円)が出てくることがわかります。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
12.4km/L
868.0km
市街地燃費
9.7km/L
679.0km
[-189.0km]
郊外燃費
12.6km/L
882.0km
[+14.0km]
高速道路燃費
14.1km/L
987.0km
[+119.0km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を70Lとしたとき、市街地モード燃費9.7km/Lでの航続距離は679.0km(-189.0km)、郊外モード燃費12.6km/Lでの航続距離は882.0km(+14.0km)、高速道路モード燃費14.1km/Lでの航続距離は987.0km(+119.0km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


ハイエース バンの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 12.4km/L
燃料タンク容量 70L
航続距離(カタログ燃費) 868.0km
航続距離(80%燃費) 693.0km
満タンプライス 10500円
1km走行コスト 12.10円
1万円でどこまで行ける? 826.7km
車両価格/航続距離 3536円/km

WLTCモード燃費が12.4km/L、燃料タンク容量70リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は868.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(11.2km/L)とすると784.0km、80%(9.9km/L)だと693.0km、70%(8.7km/L)では609.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり150円で70リットルの給油をすると10500円、上で計算した航続距離を踏まえると868.0km(80%燃費時693.0km)を走行するのに10500円かかる計算です。

燃費を12.4km/Lとしたときの1km走行コストは12.10円、10万km走行したときの燃料代は121.0万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら12.1万円/年、7年10万kmなら17.3万円/年、5年10万kmなら24.2万円/年、3年10万kmなら40.3万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば826.7km(往復なら片道413.3km)、カタログ値の80%なら661.3km(片道330.7km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で868.0kmの距離を移動できるGDH201V型 ハイエース バン [DX 3/6人乗り]という乗り物を、306.9万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「3536円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

1GD-FTV型エンジン簡易性能曲線図
1GD-FTV型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1000回転時の馬力 43PS
3400回転時の馬力 145PS
3600回転時の馬力 151PS
各回転域でのトルク
1000回転時のトルク 30.6kgm
3400回転時のトルク 30.6kgm
3600回転時のトルク 30.0kgm
1GD-FTV型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している1GD型2754cc、直列4気筒のターボエンジンは3600回転時に最高出力151馬力を、1000-3400回転時に最大トルク30.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1000rpmから最高出力が発生する3600rpmまで」の2600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は72.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ12.119kg/PS(1830kg/151PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ12.119kg/PS
車体+1人12.483kg/PS
車体+6人14.305kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg12.517kg/PS
車体+70kg12.583kg/PS
車体+80kg12.649kg/PS
車体+90kg12.715kg/PS
車体+100kg12.781kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは12.483kg/PS(1885kg/151PS)となり、数値としては0.364kg、比率にすると3.0%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの6人が搭乗した場合、車両重量に330kgがプラスされてパワーウェイトレシオは14.305kg/PS(2160kg/151PS)となり、数値としては2.186kg、比率にすると18.0%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


GDH201V ハイエース バンのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2022/04

-
ハイエース バン
12.483kg/PS
1885kg/151PS|2.8L-TB
[車体のみPWR:12.119]
2013/04

車種詳細
500S
12.529kg/PS
1065kg/85PS|0.9L-TB
車体のみPWR:11.882
2015/07

車種詳細
シエンタ
12.523kg/PS
1365kg/109PS|1.5L-NA
車体のみPWR:12.018
2004/10

車種詳細
インサイト
12.500kg/PS
875kg/70PS|1.0L-NA
車体のみPWR:11.714
2019/05

車種詳細
MAZDA3 ファストバック
12.387kg/PS
1375kg/111PS|1.5L-NA
車体のみPWR:11.892
2013/07

車種詳細
CLAクラス
12.500kg/PS
1525kg/122PS|1.6L-TB
車体のみPWR:12.049

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ12.483kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

12.358kg/PSから12.608kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、フィアットの4人乗りハッチバック「31209型 500S」、トヨタの7人乗りミニバン「NSP170G型 シエンタ」、ホンダの2人乗りクーペ「ZE1型 インサイト」、マツダの5人乗りハッチバック「BP5P型 MAZDA3 ファストバック」、メルセデスベンツの5人乗りセダン「117342型 CLAクラス」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

GDH201V型 ハイエース バン [DX 3/6人乗り]とパワーウェイトレシオが近い車種|12.483kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は82.5PS/tとなっています。


ハイエース バンがバイクと競争するなら…?


車種詳細
CB125R|124cc
12.333kg/PS
185kg/15.0PS/1.20kgm
[車体のみPWR:8.667]
1速ギヤ速度:35.9km/h
最小TWR:1.030
2022/04

-
ハイエース バン|2754cc
12.483kg/PS
1885kg/151PS/30.6kgm
[車体のみPWR:12.119]
1速ギヤ速度:31.9km/h
最小TWR:1.404

車種詳細
GSX-S125|124cc
12.533kg/PS
188kg/15.0PS/1.10kgm
[車体のみPWR:8.867]
1速ギヤ速度:37.5km/h
最小TWR:1.203

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではハイエース バンとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

JC91 CB125Rと競争してみる

まずハイエース バンより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCB125Rが挙げられます。PWRの12.333kg/PSは車両重量130kgにライダーの体重55kgを加えた185kgを、最高出力15.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はCB125Rに4.0km/h劣り、1速TWRは0.374kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

DL32B GSX-S125と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのGSX-S125が挙げられます。PWRの12.533kg/PSは車両重量133kg+55kgの188kgを、最高出力15.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は5.6km/h劣り、1速TWRは0.201kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.751
平均ピストンスピード 12.43m/s
トルクウェイトレシオ 59.80kg/kgm
1馬力あたりのお値段 20324円
排気量1Lあたり馬力 54.80PS/L
排気量1Lあたりトルク 11.11kgm/L
1気筒あたりの馬力 37.8PS
1気筒あたりのトルク 7.7kgm
パワーバンド比率 72.2%
燃費×馬力 1872.4pt
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは59.80kg/kgm(1830kg/30.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3068900円、最高出力が151馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は20324円、逆に1万円あたりでは0.49馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は100291円、1万円あたりでは0.10kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
トヨタ編
3000cc以下の車編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は54.80PS/L、トルクは11.11kgm/L、1気筒あたりの馬力は37.8馬力、トルクは7.7kgmとなり、このエンジンが151馬力を3600回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.43m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.751になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が12.4km/L、最高出力が151PSであるこの車の獲得ポイントは1872.4ptになります。
戯れに車両重量1830kgを100kg単位にした18.3で割ってみたところ、その数値は102.32ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



ハイエース バンでの車中泊

荷室寸法
荷室長 3.000m
荷室幅 1.545m
荷室高 1.335m
対角線の長さ 3.374m
荷室の床面積 4.635m²
荷室の容積 6.188m³

商用車(貨物車・バン)は乗用車とは違ってカタログに荷室寸法が明記されておりますので、ここではその寸法を使って車中泊の可能性を探ってみます。

貨物車は荷物がたくさん積めてこそ、フルフラットな荷室があってこそという性質を持った車ですから、車中泊の適性は非常に高いものと思われます。

縦方向の長さが3.000m(対角線では3.374m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

コンパネを1枚そのままポンと置ける長さと幅を持ち得るならば、ベッドを作り、棚を置き、ポータブルな電源を用意すれば立派な移動式住居の完成です。さあ新天地へと旅立ちましょう。
車中泊にあると嬉しいアイテム

ハイエース バンのスペース効率

車体の大きさと荷室の広さの比率
全長に対する荷室長の比率
3.000m÷4.695m
63.9%
全幅に対する荷室幅の比率
1.545m÷1.695m
91.2%
全高に対する荷室高の比率
1.335m÷1.980m
67.4%
車体に対する荷室の比率
6.188m³÷15.757m³
39.3%

貨物車は貨物車であるがゆえに、いかに効率よく大量に荷物を載せ、運搬できるかが重視されます。これはかつて、ある自動車メーカーが標榜したMM思想、いわゆる「マン・マキシマム&メカ・ミニマム」の精神を感じさせ、言うなれば「荷室を最大限に、人と機械は最小限に」ってなものです。

というわけで、荷室の各寸法と車体の各寸法の比率がどの程度であるかを見てみます。己の全てを荷室に捧げるバンは快適性に媚を売るそこらの軟弱乗用車とは違い、ペラペラ内装と紙装甲こそがアイデンティティであり、ドアを閉めればバァン!と轟音を響かせて(バンだけに)アピールしてくるほどですから、かなりの数値が期待ができます。

荷室長の比率は荷室長3.000m÷全長4.695mで63.9%、荷室幅の比率は荷室幅1.545m÷全幅1.695mで91.2%、荷室高の比率は荷室高1.335m÷全高1.980mで67.4%、荷室の比率は荷室容積6.188m³÷車体体積15.757m³で39.3%となりました。

荷室幅と荷室高の比率が50%を超えるのは珍しい話ではありませんが、荷室長の63.9%は立派なものです。これぞバン、まさにバン、THE KING OF VANと言えましょう。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合3600rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4100回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4100rpm|タイヤサイズ 195/80R15|タイヤ直径 69.3cm|円周長 217.7cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4100rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.600 14.76 -
-
36km/h 11300rpm 1303.5kgm
2速 2.090 8.57 0.581 1-2/
2380rpm
62km/h 6560rpm 756.7kgm
3速 1.488 6.10 0.712 2-3/
2920rpm
88km/h 4670rpm 538.8kgm
4速 1.000 4.10 0.672 3-4/
2760rpm
131km/h 3140rpm 362.1kgm
5速 0.687 2.82 0.687 4-5/
2820rpm
190km/h 2160rpm 248.7kgm
6速 0.580 2.38 0.844 5-6/
3460rpm
225km/h 1820rpm 210.0kgm
Final 4.100 レシオカバレッジ(変速比幅)6.207

ギヤの繋がりイメージ
GDH201V型ハイエース バン6AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1000-3400rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.100)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(30.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.100)÷タイヤの有効半径(0.3465m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの225km(3600rpmでは197.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:3600rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

3600rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ32km/h-
2速ギヤ55km/h2090rpm
3速ギヤ77km/h2560rpm
4速ギヤ115km/h2420rpm
5速ギヤ167km/h2470rpm
6速ギヤ198km/h3040rpm

GDH201V型ハイエース バンに搭載された1GD型2754ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する3600rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで3600rpmまで引っ張ると32km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は3600rpmから2090rpmまで落ち、そこから3600rpmまで加速を続けると速度は55km/h(+23km/h)になります。

3速ギヤでは2560rpmまで落ちて3600rpmで77km/h(+22km/h)に、4速ギヤでは2420rpmまで落ちて3600rpmで115km/h(+38km/h)になります。

続いて5速ギヤでは2470rpmまで落ちて3600rpmで167km/h(+52km/h)に、6速ギヤでは3040rpmまで落ちて3600rpmで198km/h(+31km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1000-3400回転で最大トルク30.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば59.80kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(12.119kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1303.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1830kg)を1速ギヤの最大駆動力(1303.5kgm)で割ってみると1.404kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する3600回転でのトルク(30.0kgm)からTWRを算出すると1.43kg/kgmとなり、1000-3600回転の回転域では1.404-1.43kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4520 6780 9040 11300 13560 15820 20340
2速 2620 3940 5250 6560 7870 9180 11810
3速 1870 2800 3740 4670 5600 6540 8410
4速 1260 1880 2510 3140 3770 4390 5650
5速 860 1290 1730 2160 2590 3020 3880
6速 730 1090 1460 1820 2180 2550 3280
※赤い数字は暫定レブリミット(4100rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.580)を選択して時速100kmにて走行すると1820回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1090回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1270回転、一般的な高速道路の80km/hでは1460回転、100km/hでは1820回転、制限速度が120km/hになると2180回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3280回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 27 35 44 53 62 71
2速 15 30 46 61 76 91 107 122
3速 21 43 64 86 107 128 150 171
4速 32 64 96 127 159 191 223 255
5速 46 93 139 185 232 278 325 371
6速 55 110 165 220 275 330 384 439

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4100回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの195/80R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 195/80R15 | 直径 693mm

-20mm
幅175mm
-10mm
幅185mm
変更なし
幅195mm
+10mm
幅205mm
+20mm
幅215mm
-5%
75
扁平
175/75R15
37.2km/h
直径644mm
径差-49mm
185/75R15
38.0km/h
直径659mm
径差-34mm
195/75R15
38.9km/h
直径674mm
径差-19mm
205/75R15
39.8km/h
直径689mm
径差-4mm
215/75R15
40.6km/h
直径704mm
径差+11mm
0%
80
扁平
175/80R15
38.2km/h
直径661mm
径差-32mm
185/80R15
39.1km/h
直径677mm
径差-16mm
195/80R15
40.0km/h
693mm
0mm
205/80R15
40.9km/h
直径709mm
径差+16mm
215/80R15
41.8km/h
直径725mm
径差+32mm
+5%
85
扁平
175/85R15
39.2km/h
直径679mm
径差-14mm
185/85R15
40.2km/h
直径696mm
径差+3mm
195/85R15
41.2km/h
直径713mm
径差+20mm
205/85R15
42.1km/h
直径730mm
径差+37mm
215/85R15
43.1km/h
直径747mm
径差+54mm
+10%
90
扁平
175/90R15
40.2km/h
直径696mm
径差+3mm
185/90R15
41.2km/h
直径714mm
径差+21mm
195/90R15
42.3km/h
直径732mm
径差+39mm
205/90R15
43.3km/h
直径750mm
径差+57mm
215/90R15
44.3km/h
直径768mm
径差+75mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、175/80R15、175/85R15 、185/75R15、185/80R15 、195/75R15 、205/75R15 あたりのタイヤがおすすめです。

195/80R15のタイヤ幅を175mmから225mmまで、扁平率を65%から95%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、195/80R15の適応サイズと性能の変化 [GDH201V型ハイエース バン編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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GDH201V型ハイエース バン[2.8Lターボ FR/6AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト12.119kg/ps43.56
1速ギヤ加速性能1.404kg/kgm53.67
1L換算馬力54.80ps/L32.42
1L換算トルク11.11kgm/L35.06
WB/TR比1.75152.27
ワイド&ロー指数1.16830.03
前面の面積3.356m²29.44
最低地上高195mm33.50
スポーツ性能部門の得点309.95

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費12.4km/L42.25
年間維持費268720円55.37
100kmh回転数1820rpm58.89
航続距離868.0km59.01
車の大きさ15.757m³67.18
室内の広さ6.188m³76.36
最小回転半径5.0m53.75
馬力単価20324円51.53
ユーティリティ部門の得点464.34

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した GDH201V型ハイエース バン[2.8Lターボ FR/6AT] の総合得点は 774.29 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したGDH201V型ハイエース バン(FR/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての貨物車」、「3000ccの貨物車」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。