213059 Eクラス セダン 性能と維持費 4WD/9AT 1180万円 2021年

このページでは、メルセデスベンツの4ドア・5人乗りセダン、5代目の5AA-213059型Eクラス セダン E450 4matic exclusive W213【2021/09モデル・367PS/51.0kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

213059 Eクラス セダン
販売期間:2016/07 - 2024/12

画像はメルセデスベンツより引用
http://www.mercedes-benz.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4940mm×全幅1850mm×全高1455mm、排気量は2996ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:350PS~400PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4940mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

213059型 Eクラス セダン [2996cc/367PS 4WD/9AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

5代目Eクラス セダンの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2021/09
213004C型
[E220d Sport W213]
1.9L-TB・FR/9AT・818.0万円
194PS・40.8kgm・16.8km/L
194PS
40.8kgm
16.8km/L
2019/03
213077C型
[E200 Avantgarde BSG W213]
1.5L-TB・FR/9AT・721.0万円
184PS・28.6kgm・12.9km/L
184PS
28.6kgm
12.9km/L
2019/03
213078C型
[E200 4matic Avantgarde BSG W213]
1.5L-TB・4WD/9AT・744.0万円
184PS・28.6kgm・12.1km/L
184PS
28.6kgm
12.1km/L
5代目 Eクラス 型式一覧 W213/S213/A238/C238系まとめ 2016-2024【全49車種】
Eクラス セダンの新型モデル
6代目 214046型Eクラス セダン
214046型Eクラス セダンは2024/02に登場した6代目モデル。参考車両の「E300 Exclusive W214」は全長4960mm、全幅1880mm、全高1465mmの車体に、258PS/40.8kgmを発生する254M20型1997ccエンジンを搭載。

Eクラス セダンの旧型モデル
4代目 212075型Eクラス セダン
212075型Eクラス セダンは2009/05に登場した4代目モデル。参考車両の「E63S AMG W212」は全長4900mm、全幅1870mm、全高1440mmの車体に、585PS/81.5kgmを発生するM157型5461ccエンジンを搭載。


213059 Eクラス セダンの主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー メルセデスベンツ
車名&
グレード
Eクラス セダン
E450 4matic exclusive W213
その他 モータ型式:EM0014型(16kW/250Nm)
お値段 11800000円
車両型式 5AA-213059
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
9速AT・9速オートマ車
ドア/定員 4ドア・5名乗車
ホイールベース 2940mm
トレッド 1600mm/1605mm
WB/TR比 1.834
最小半径 5.5m
最低高 110mm
タイヤ 前輪:245/45R18
後輪:245/45R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1890kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

Eクラス セダンと各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
Eクラス セダン
車体寸法
全長 4940mm -
全幅 1850mm -
全高 1455mm -
大きさ 13.30m3 -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +1540mm
全幅 1480mm以下 +370mm
全高平均 1640mm -185mm
大きさ平均 8.13m3 +5.17m3
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 +240mm
全幅 1700mm以下 +150mm
全高平均 1496mm -41mm
大きさ平均 10.48m3 +2.82m3
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm +297mm
全幅平均 1815mm +35mm
全高平均 1518mm -63mm
大きさ平均 12.84m3 +0.46m3

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。



Eクラス セダンでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.729m
期待される荷室の幅 1.450m
対角線の長さ 2.257m
期待される荷室の面積 2.507m²

縦方向の長さが1.729m(対角線では2.257m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。

車中泊にあると嬉しいアイテム


213059 Eクラス セダンの税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税50000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2021/09モデルのEクラス セダンを4年落ちの中古で1103.3万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    Eクラス セダンの2021/09モデルの場合、2025年現在では4年が経過しているため、新車価格の85%である1003万円に諸経費として100.3万円を足した1103.3万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2021年式を4年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 3000cc以下 13年未満 50000円
自動車重量税
1年分
2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷11.1㎞/L×195円/L 175680円
オイル交換
5000km毎
1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料
月額6500円
月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 356400円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額183880円×12ヶ月 2206560円
ローン返済中の年間維持費 2562900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
  • 初度登録から4年経過車の場合、「3000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は50000円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算29700円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

Eクラス セダンの維持費は高い?安い?

「Eクラス セダンの年間維持費は356400円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「3000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてEクラス セダンの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いハイエース バン274670円-81730円
スープラ343900円-12500円
Eクラス セダンの維持費356400円
スカイライン379100円+22700円
ハイエース ワゴン387600円+31200円
基準3000ccクラス平均414100円+57700円
アリスト453300円+96900円
スカイライン GT-R480700円+124300円
X5519600円+163200円
高いXM ワゴン623000円+266600円

Eクラス セダンの年間維持費を、3000ccクラスで最も維持費が安いハイエース バンと比較して81730円高く、最も高いXM ワゴンと比較して266600円安く、3000ccクラスの平均維持費との比較では57700円安くなっています。

最低額のハイエース バンと最高額のXM ワゴンは極端な例としても、3000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、Eクラス セダンの維持費は まあまあ安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 3000ccクラスの車 ランキング

Eクラス セダンを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%460万円39万円30万円
15%310万円26万円20万円
20%230万円20万円16万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は460万円(総支給額39万円/月、手取り30万円/月)、ここから月額維持費3.0万円を支払うと残りは27.0万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は310万円(総支給額26万円/月、手取り20万円/月)、3.0万円を支払うと残りは17.0万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が230万円(総支給額20万円/月、手取り16万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。3.0万円を引くと残りは13.0万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代18万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり195円を基準として、-50円となる145円から、+50円となる245円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費11.1km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
145円/L
130650円
[-45030円]
-25円
170円/L
153170円
[-22510円]
-10円
185円/L
166690円
[-8990円]
195円/L175680円
[0円]
+10円
205円/L
184710円
[+9030円]
+25円
220円/L
198220円
[+22540円]
+50円
245円/L
220750円
[+45070円]

燃費11.1km/Lの213059型 Eクラス セダンで10000km走行するのに必要な燃料は901L、1リットルあたり195円としたときの燃料代は175680円になります。

参考までに、Eクラス セダンの燃料タンクは66リットルですので、901Lの給油回数は14回、1回あたりの燃料代は約12550円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては9030円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると22540円、50円も違ってくると45070円にもなります。

これを213059型 Eクラス セダンの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり195円の場合を356400円としたとき、145円/Lに値下がりすれば311370円(87.4%)に、245円/Lに値上がりすれば401470円(112.6%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(50000円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

税金の安さは折り紙付き!
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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 50000円
自動車重量税 1年分 16400円
自賠責保険料 1年分 8825円
合計 75225円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
税金・自賠責 75225円 36%
燃料代 3000km分 52700円 26%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 5%
任意保険料 80% 62400円 30%
合計
[1万kmとの差額]
206500円
-149900円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
税金・自賠責 75225円 31%
燃料代 5000km分 87840円 36%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 4%
任意保険料 85% 66360円 26%
合計
[1万kmとの差額]
245600円
-110800円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
税金・自賠責 75225円 26%
燃料代 7000km分 122980円 43%
オイル交換 年1回 9100円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 3%
任意保険料 90% 70200円 25%
合計
[1万kmとの差額]
287200円
-69200円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて149900円安い206500円に、5000km走行では110800円安い245600円に、7000km走行では69200円安い287200円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

年間10000km走行の場合
名目 金額 比率
税金・自賠責 75225円 21%
燃料代 10000km分 175680円 49%
オイル交換 年2回 13000円 4%
タイヤ交換 5年毎 14400円 4%
任意保険料 100% 78000円 22%
合計
[1万kmとの差額]
356400円
-
-
年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
税金・自賠責 75225円 17%
燃料代 15000km分 263520円 57%
オイル交換 年3回 19500円 4%
タイヤ交換 3年毎 17280円 4%
任意保険料 110% 85800円 18%
合計
[1万kmとの差額]
461400円
+105000円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
税金・自賠責 75225円 14%
燃料代 20000km分 351360円 62%
オイル交換 年4回 26000円 5%
タイヤ交換 3年毎 23040円 4%
任意保険料 120% 93600円 15%
合計
[1万kmとの差額]
569300円
+212900円
-
走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
3000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
4ドア・セダン編

【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(7.8km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(11.7km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(13.0km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(11.1km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代175680円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル195円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地7.8km/L → 8.0km/L
郊外11.7km/L → 12.1km/L
高速道路13.0km/L → 13.4km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km224990円
郊外500km8330円
高速道路500km7510円
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
240830円
+65150円
8.1km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
234700円
-6130円
8.3km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が7.8km/Lではガソリン1153.8Lを消費して、ガソリン代は224990円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が11.7km/Lではガソリン42.7Lを消費して、ガソリン代は8330円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が13.0km/Lではガソリン38.5Lを消費して、ガソリン代は7510円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1235.0L、かかったガソリン代が240830円となり、平均燃費は8.1km/L(-3.0km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+65150円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は234700円となり、6130円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で30650円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km125000円
郊外5000km83340円
高速道路0km0円
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
208340円
+32660円
9.4km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
202450円
-5890円
9.6km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が7.8km/Lでは641.0Lを消費して、ガソリン代は125000円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が11.7km/Lでは427.4Lを消費して、ガソリン代は83340円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1068.4L、かかったガソリン代が208340円となり、平均燃費は9.4km/L(-1.7km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+32660円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が202450円となり、1年間で5890円、5年間で29450円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km83250円
郊外3340km55670円
高速道路3330km49960円
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
188880円
+13200円
10.3km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
183440円
-5440円
10.6km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が7.8km/Lでは426.9Lを消費して、ガソリン代は83250円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が11.7km/Lでは285.5Lを消費して、ガソリン代は55670円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が13.0km/Lでは256.2Lを消費して、ガソリン代は49960円になります。

このパターンでは使用した燃料量が968.6L、かかったガソリン代が188880円となり、平均燃費は10.3km/L(-0.8km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+13200円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が183440円となり、1年間で5440円、5年間で27200円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km12500円
郊外9000km149990円
高速道路500km7510円
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
170000円
-5680円
11.5km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
164500円
-5500円
11.9km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が7.8km/Lでは64.1Lを消費して、ガソリン代は12500円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が11.7km/Lでは769.2Lを消費して、ガソリン代は149990円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が13.0km/Lでは38.5Lを消費して、ガソリン代は7510円になります。

このパターンでは使用した燃料量が871.8L、かかったガソリン代が170000円となり、平均燃費は11.5km/L(+0.4km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-5680円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が164500円となり、1年間で5500円、5年間で27500円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(8.1km/L・9.4km/L・10.3km/L・11.5km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(240830円・208340円・188880円・170000円)が出てくることがわかります。

WLTCモード燃費が良い車ランキング [全車種・総合]

市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

各モード燃費と航続距離
燃料タンク容量 66リットル12870円/66L
WLTC燃費
11.1km/L
732.6km
-
17.57円/km
市街地燃費
7.8km/L
514.8km
[-217.8km]
25.0円/km
郊外燃費
11.7km/L
772.2km
[+39.6km]
16.7円/km
高速道路燃費
13.0km/L
858.0km
[+125.4km]
15.0円/km

燃料タンクの容量を66Lとしたとき、市街地モード燃費7.8km/Lでの航続距離は514.8km(-217.8km)、郊外モード燃費11.7km/Lでの航続距離は772.2km(+39.6km)、高速道路モード燃費13.0km/Lでの航続距離は858.0km(+125.4km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。

Eクラス セダンの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 11.1km/L
燃料タンク容量 66L
航続距離(カタログ燃費) 732.6km
航続距離(80%燃費) 587.4km
満タンプライス 12870円
1km走行コスト 17.57円/km
1万円でどこまで行ける? 569.2km
東京から732.6kmの範囲

WLTCモード燃費が11.1km/L、燃料タンク容量66リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は732.6kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(10.0km/L)とすると航続距離は660.0km、80%(8.9km/L)だと587.4km、70%(7.8km/L)では514.8kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から66リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり195円では12870円、上で計算した航続距離を踏まえると732.6km(80%燃費時587.4km)を走行するのに12870円かかる計算です。

燃費を11.1km/Lとしたときの1km走行コストは17.57円、10万km走行したときの燃料代は175.7万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら17.6万円/年、7年10万kmなら25.1万円/年、5年10万kmなら35.1万円/年、3年10万kmなら58.6万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば569.2km(往復なら片道284.6km)、カタログ値の80%なら455.4km(片道227.7km)離れたところまで行くことができます。

213059 Eクラス セダンのエンジン諸元とカタログデータ

M256型エンジン簡易性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 M256
気筒配列 直列6気筒+モーター
排気量2996cc
圧縮比 10.5
吸気方式 ターボ
最高出力 367PS[270kW]/5500-6100rpm
最大トルク 51.0kgm[500Nm]/1600-4500rpm
パワーバンド 1600-6100rpm, 帯域73.8%
使用燃料 ハイオクガソリン
WLTC燃費11.1km/L(26.1mpg)
100km燃費9.0L/100km
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
1600rpm 114PS/51.0kgm
4500rpm320PS/51.0kgm
5500rpm367PS/47.8kgm
6100rpm 367PS/43.1kgm
M256型エンジンの諸元と性能まとめ
直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
直列6気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載しているM256型2996cc、直列6気筒+モーターのターボエンジンは5500-6100回転時に最高出力367馬力を、1600-4500回転時に最大トルク51.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1600rpmから最高出力が発生する6100rpmまで」の4500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は73.8%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.150kg/PS(1890kg/367PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.150kg/PS
車体+1人5.300kg/PS
車体+5人5.899kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.313kg/PS
車体+70kg5.341kg/PS
車体+80kg5.368kg/PS
車体+90kg5.395kg/PS
車体+100kg5.422kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.300kg/PS(1945kg/367PS)となり、数値としては0.150kg、比率にすると2.9%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.899kg/PS(2165kg/367PS)となり、数値としては0.749kg、比率にすると14.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

213059 Eクラス セダンのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ5.300kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
Eクラス セダン
5.300kg/PS
367PS・3.0L-TB
車体のみPWR 5.150
1945kg
+2.9%

車種詳細
レヴォーグ
5.383kg/PS
300PS・2.0L-TB
車体のみPWR 5.200
1615kg
+3.5%

車種詳細
WRX S4
5.317kg/PS
300PS・2.0L-TB
車体のみPWR 5.133
1595kg
+3.6%

車種詳細
RX-8
5.460kg/PS
250PS・1.4L-NA
車体のみPWR 5.240
1365kg
+4.2%

車種詳細
S2000
5.300kg/PS
250PS・2.0L-NA
車体のみPWR 5.080
1325kg
+4.3%

車種詳細
シルビア
5.180kg/PS
250PS・2.0L-TB
車体のみPWR 4.960
1295kg
+4.4%


5.088kg/PSから5.512kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スバルの5人乗りワゴン・VMG型 レヴォーグ、スバルの5人乗りセダン・VAG型 WRX S4、マツダの4人乗りクーペ・SE3P型 RX-8、ホンダの2人乗りオープンカー・AP1型 S2000、日産の4人乗りクーペ・S15型 シルビアという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

213059型 Eクラス セダン [E450 4matic exclusive W213]のライバル車種|5.300kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は194.2PS/tとなっています。


Eクラス セダンがバイクと競争するなら…?


車種詳細
Ninja ZX-25R|249cc
5.289kg/PS
238kg/45.0PS/2.10kgm
[車体のみPWR:4.067]
2021/09

-
Eクラス セダン|2996cc
5.300kg/PS
1945kg/367PS/51.0kgm
[車体のみPWR:5.150]

車種詳細
W650|675cc
5.300kg/PS
265kg/50.0PS/5.70kgm
[車体のみPWR:4.200]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではEクラス セダンとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

ZX250E Ninja ZX-25Rと競争してみる

まずEクラス セダンより少しPWRが低いバイクとして、カワサキのNinja ZX-25Rが挙げられます。PWRの5.289kg/PSは車両重量183kgにライダーの体重55kgを加えた238kgを、最高出力45.0PSで割ったものです。

EJ650A W650と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのW650が挙げられます。PWRの5.300kg/PSは車両重量210kg+55kgの265kgを、最高出力50.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.834
平均ピストンスピード 18.77m/s
トルクウェイトレシオ 37.06kg/kgm
1馬力あたりのお値段 32153円
排気量1Lあたり馬力 122.50PS/L
排気量1Lあたりトルク 17.02kgm/L
1気筒あたりの馬力 61.2PS
1気筒あたりのトルク 8.5kgm
パワーバンド比率 73.8%
燃費×馬力 4073.7pt
各種ランキング
セダンのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは37.06kg/kgm(1890kg/51.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が11800000円、最高出力が367馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は32153円、逆に1万円あたりでは0.31馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は231373円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3000cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は122.50PS/L、トルクは17.02kgm/L、1気筒あたりの馬力は61.2馬力、トルクは8.5kgmとなり、このエンジンが367馬力を6100回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.77m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.3mmであるM256型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6500回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.834になります。全ての車種の平均値である1.773を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が11.1km/L、最高出力が367PSであるこの車の獲得ポイントは4073.7ptになります。
戯れに車両重量1890kgを100kg単位にした18.9で割ってみたところ、その数値は215.54ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


純正装着タイヤの245/45R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/45R18 | 直径 678mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
40 225/40R18
37.6km/h
径 637mm
差 -41mm
235/40R18
38.1km/h
径 645mm
差 -33mm
245/40R18
38.5km/h
径 653mm
差 -25mm
255/40R18
39.0km/h
径 661mm
差 -17mm
265/40R18
39.5km/h
径 669mm
差 -9mm
45 225/45R18
38.9km/h
径 660mm
差 -18mm
235/45R18
39.5km/h
径 669mm
差 -9mm
245/45R18
40.0km/h
678mm
0mm
255/45R18
40.5km/h
径 687mm
差 +9mm
265/45R18
41.1km/h
径 696mm
差 +18mm
50 225/50R18
40.2km/h
径 682mm
差 +4mm
235/50R18
40.8km/h
径 692mm
差 +14mm
245/50R18
41.4km/h
径 702mm
差 +24mm
255/50R18
42.0km/h
径 712mm
差 +34mm
265/50R18
42.6km/h
径 722mm
差 +44mm
55 225/55R18
41.6km/h
径 705mm
差 +27mm
235/55R18
42.2km/h
径 716mm
差 +38mm
245/55R18
42.9km/h
径 727mm
差 +49mm
255/55R18
43.5km/h
径 738mm
差 +60mm
265/55R18
44.2km/h
径 749mm
差 +71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/45R18 、235/40R18、235/45R18 、245/40R18 、255/40R18 、265/40R18あたりのタイヤがおすすめです。

245/45R18のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを18インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが245/45R18のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】245/45R18のタイヤ銘柄と通販価格

213059型 Eクラス セダン 3.0Lターボ 4WD/9ATの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.78㎏/PS5.15㎏/PS62.6ptA
最高回転数5881rpm5500rpm45.3ptD
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m-40.0ptD
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h-45.3ptD
1リットル
換算馬力
103.35PS/L122.50PS/L56.9ptB
1リットル
換算トルク
15.98㎏m/L17.02㎏m/L53.2ptC
WB/TR比1.7731.83443.8ptD
ワイド&
ロー指数
0.8940.78657.7ptB
前面の面積2.631m22.692m248.3ptC
最低地上高154.5mm110mm68.0ptA
スポーツ性能部門の得点506.2pt
総合評価C

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費335944円356400円48.2ptC
WLTC燃費16.2km/L11.1km/L39.5ptD
100km/h
回転数
2490rpm-43.4ptD
航続距離643.9km732.6km55.1ptB
車の大きさ11.466m313.297m342.8ptD
車内の広さ3430.7L-46.6ptC
乗車定員4.8人5人51.7ptC
1人あたり
車内広さ
691.7L-44.2ptD
車内床面積2.793m2-46.0ptC
最小回転
半径
5.17m5.5m43.3ptD
ユーティリティ部門の得点460.8pt
総合評価D

※WLTC燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10700車種中 RANK
運動性能 506.2pt 4208位 C
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 460.8pt 8479位 D
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 967.0pt 7549位 C
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は506.2点で全10700車種中の4208位、ユーティリティ部門は460.8点で8479位、総合得点は967.0点で7549位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した213059型 Eクラス セダン(4WD/9AT) の各種スペックを、セダン3000ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

Eクラス セダンの歴代モデル

6代目 214214型 Eクラス オールテレイン
214214 Eクラス オールテレインは2024/02に登場した6代目モデル。参考車両の「E220d 4MATIC ALLTERRAIN S214」は全長4960mm、全幅1890mm、全高1495mmの車体に、197PS/44.9kgmを発生する654M型1992ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

5代目 213042C型 Eクラス セダン
213042C Eクラス セダンは2016/07に登場した5代目モデル。参考車両の「E200 Avantgarde W213」は全長4930mm、全幅1850mm、全高1455mmの車体に、184PS/30.6kgmを発生するM274型1991ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

4代目 212201C型 Eクラス ステーションワゴン
212201C Eクラス ステーションワゴンは2010/02に登場した4代目モデル。参考車両の「E220 BlueTEC S212」は全長4910mm、全幅1855mm、全高1500mmの車体に、177PS/40.8kgmを発生するOM651型2142ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

3代目 211282型 Eクラス ステーションワゴン
211282 Eクラス ステーションワゴンは2003/08に登場した3代目モデル。参考車両の「E320 4Matic Avantgarde S211」は全長4850mm、全幅1820mm、全高1505mmの車体に、224PS/32.1kgmを発生するM112型3199ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

2代目 W210型 Eクラス
W210 Eクラスは1995/07に登場した2代目モデル。参考車両の「E320 W210」は全長4800mm、全幅1800mm、全高1425mmの車体に、220PS/32.1kgmを発生する104995型3199ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

初代 W124型 Eクラス
W124 Eクラスは1993/10に登場した初代モデル。参考車両の「E400-4.2 S3」は全長4740mm、全幅1765mm、全高1410mmの車体に、312PS/43.3kgmを発生する119975型4195ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。


人気があるセダンの車種比較


EC5A ギャラン VR-4 2000 vs CT9A ランサー Evolution VII GSR 2001 性能比較
8代目 ギャラン VR-4 type-V(2000年式 EC5A・4WD/5MT・2.5L+ツインターボ・280PS/37.0kgm・5人乗り)と、6代目 ランサー Evolution VII GSR(2001年式 CT9A・4WD/5MT・2.0L+ターボ・280PS/39.0kgm・5人乗り)を比較。

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7代目 ゴルフR(2017年式 AUCJXF・4WD/6MT・2.0L+ターボ・310PS/38.7kgm・5人乗り)と、初代 WRX STI type RA-R(2018年式 VAB・4WD/6MT・2.0L+ターボ・329PS/44.1kgm・5人乗り)を比較。

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8代目 ギャラン VR-4 type-V(2000年式 EC5A・4WD/5MT・2.5L+ツインターボ・280PS/37.0kgm・5人乗り)と、初代 レグナム VR-4 VR-4 type-S(2000年式 EC5W・4WD/5MT・2.5L+ターボ・280PS/37.0kgm・5人乗り)を比較。

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初代 アルテッツァ AS200(2004年式 GXE10・FR/6MT・2.0L・160PS/20.4kgm・5人乗り)と、10代目 スカイライン セダン GT(2000年式 HR34・FR/5MT・2.0L・155PS/19.0kgm・5人乗り)を比較。

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初代 マツダスピード アテンザ(2005年式 GG3P・4WD/6MT・2.3L+ターボ・272PS/38.7kgm・5人乗り)と、6代目 ランサー Evolution IX GSR(2005年式 CT9A・4WD/6MT・2.0L+ターボ・280PS/40.8kgm・5人乗り)を比較。