このページでは、本田技研工業の4ドア・5人乗りセダン、11代目の6AA-CY2型アコード e:HEV【2024/03モデル・147PS/18.6kgm・FF/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。
CY2 アコード 販売期間:2024/03 - 現行車 |
ボディサイズが全長4975mm×全幅1860mm×全高1450mm、排気量は1993ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、排気量は2000cc以下なれど、全長と全幅が5ナンバー枠を超えていることにより3ナンバー登録になります。車体が大きい割りに排気量が小さいので、やや非力に感じることがあるかもしれません。
参考:100PS~150PSの自動車 一覧
駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。
ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4975mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。
CY2型 アコード [1993cc/147PS FF/CVT] お品書き
維持費にまつわるエトセトラ | エンジンの最高出力・最大トルク | No Data | タイヤサイズ変更とメーター誤差 | 各種スペックの相対評価と通知表 |
お金にまつわるエトセトラ 1年間のランニングコスト | |
エンジン性能と特性 パワーウェイトレシオ | |
No Data | |
タイヤサイズ変更と スピードメーター誤差 | |
各種スペックの相対評価と レーダーチャート |
アコードの旧型モデル | |
---|---|
10代目 CV3型アコード | |
CV3型アコードは2020/02に登場した10代目モデル。参考車両の「EX」は全長4900mm、全幅1860mm、全高1450mmの車体に、145PS/17.8kgmを発生するLFB型1993ccエンジンを搭載。 |
主要諸元とエンジン諸元
主要諸元 | |
---|---|
メーカー | 本田技研工業 |
車名& グレード |
アコード e:HEV |
その他 | - |
お値段 | 5449400円 |
車両型式 | 6AA-CY2 |
駆動方式 変速機 |
FF・前輪駆動(FWD,2WD) (無段変速機) |
ドア/定員 | 4ドア/5名乗車 |
車体寸法 | 長4975×幅1860×高1450mm |
室内寸法 | 長2010×幅1590×高1175mm |
軸距& 輪距 |
2830mm 前1590mm/後1615mm |
最小半径 | 5.7m |
最低高 | 135mm |
タイヤ | 前輪:235/45R18 後輪:235/45R18 |
ブレーキ | 前:ベンチレーテッドディスク 後:ディスク |
車両重量 | 1580kg |
エンジン諸元 | |
---|---|
原動機型式 | LFD-H6 |
気筒配列 | 直列4気筒+モーター |
排気量 | 1993cc |
圧縮比 | 13.9 |
吸気方式 | 自然吸気(NA・ノンターボ) |
最高出力 | 147PS[108kW]/6100rpm |
最大トルク | 18.6kgm[182Nm]/4500rpm |
使用燃料 | レギュラーガソリン |
WLTC燃費 | 23.8km/L(56.0mpg) |
100km燃費 | 4.2L/100km |
モーター諸元 | |
電動機型式 | H6 |
出力 | 135kW/5000-8000rpm |
トルク | 335Nm/0-2000rpm |
※LFD-H6型エンジンの諸元と性能まとめ ※直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。 ※これまでに登場したハイブリッドカーの一覧 ※直列4気筒の最高出力ランキング |
税金と年間維持費のシミュレーション
ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税36000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代、月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。
さらに、アコードの新車を626.6万円(諸費用として81.7万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。
- ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
- 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費
名目 | 区分 | 金額 | |
---|---|---|---|
自動車税(1年分) | 2000cc以下 | 13年未満 | 36000円 |
自動車重量税(1年分) | 2.0トン以下 | 13年未満 | 16400円 |
自賠責保険料(1年分) | 自家用乗用車 | 8825円 | |
燃料代(年間1万km) | 10000km÷23.8km/L×175円/L | 73530円 | |
オイル交換(5000km毎) | 1回4500円×2回 | 9000円 | |
タイヤ交換(5年5万km毎) | 1本18000円×4本÷5年 | 14400円 | |
任意保険料(月額5500円) | 月額5500円×12ヶ月 | 66000円 | |
ローン完済後の年間維持費 | 224200円 | ||
名目 | 区分 | 金額 | |
車のローン額(1年分) | 月額104450円×12ヶ月 | 1253400円 | |
ローン返済中の年間維持費 | 1477600円 | ||
次回車検費用の積み立て目安 | |||
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 | 53500円 |
名目 | 金額 |
---|---|
自動車税(1年分) | 36000円 |
自動車重量税(1年分) | 16400円 |
自賠責保険料(1年分) | 8825円 |
年間10000km走行燃料代 年間7000km走行の場合 年間5000km走行の場合 年間3000km走行の場合 |
73530円 (51470円) (36770円) (22060円) |
オイル交換(5000km毎) | 9000円 |
タイヤ交換(4年4万km毎) | 14400円 |
任意保険料(月額5500円) | 66000円 |
ローン完済後の年間維持費 | 224200円 |
名目 | 金額 |
車のローン額(1年分) | 1253400円 |
ローン返済中の年間維持費 | 1477600円 |
次回車検費用の積み立て目安 | |
重量税2年分+自賠責24ヶ月分 +検査手数料等3000円程度 |
53500円 |
- 初度登録から0年経過車の場合、「2000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は36000円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
- エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
- タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
- 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
- 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
- 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
- 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。 - 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
- 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
- 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
- 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。
アコード【e:HEV】の場合、維持費の月額は18700円です。これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたコスパ重視のスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。
「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。
アコードの維持費は高い?安い?
「アコードの年間維持費は224200円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてアコードの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。
車名 | 年間維持費 | 差額 | |
---|---|---|---|
安い | プリウス | 189800円 | -34400円 |
→ | アコードの維持費 | 224200円 | |
↑ | ヴォクシー ハイブリッド | 227000円 | +2800円 |
↑ | スイフト スポーツ | 275300円 | +51100円 |
↑ | シビック タイプR | 312300円 | +88100円 |
基準 | 2000ccクラス平均 | 316600円 | +92400円 |
↓ | WRX STI | 364700円 | +140500円 |
↓ | エクスプローラー | 413900円 | +189700円 |
高い | BX | 484900円 | +260700円 |
アコードの年間維持費を、2000ccクラスで最も維持費が安いプリウスと比較して34400円高く、最も高いBXと比較して260700円安く、2000ccクラスの平均維持費との比較では92400円安くなっています。
最低額のプリウスと最高額のBXは極端な例としても、2000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、アコードの維持費は かなり安い! と言えそうです。
アコードを維持するための年収要件
せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。
覚悟% | 年収 | 月給 | 手取り |
---|---|---|---|
10% | 290万円 | 25万円 | 20万円 |
15% | 190万円 | 16万円 | 13万円 |
維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は290万円(総支給額25万円/月、手取り20万円/月)、ここから月額維持費1.9万円を支払うと残りは18.1万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。
15%まで許容する場合に必要な年収は190万円(総支給額16万円/月、手取り13万円/月)、1.9万円を支払うと残りは11.1万円になります。
燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション
現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。
ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。
というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり175円を基準として、-50円となる125円から、+50円となる225円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費23.8km/Lとしてシミュレーションしてみました。
燃料価格/L | 10000km燃料代 [差額] |
---|---|
-50円 125円/L | 52530円 [-21000円] |
-25円 150円/L | 63030円 [-10500円] |
-10円 165円/L | 69340円 [-4190円] |
175円/L | 73530円 [0円] |
+10円 185円/L | 77740円 [+4210円] |
+25円 200円/L | 84040円 [+10510円] |
+50円 225円/L | 94550円 [+21020円] |
燃費23.8km/LのCY2型 アコードで10000km走行するのに必要な燃料は420.2L、1リットルあたり175円としたときの燃料代は73530円になります。
参考までに、アコードの燃料タンクは48リットルですので、420.2Lの給油回数は9回、1回あたりの燃料代は約8170円です。
ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては4210円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると10510円、50円も違ってくると21020円にもなります。
これをCY2型 アコードの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり175円の場合を224200円としたとき、125円/Lに値下がりすれば203200円(90.6%)に、225円/Lに値上がりすれば245220円(109.4%)になる計算です。
安くなるものについては自動車税(36000円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。
ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。
税金の安さは折り紙付き!
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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km
せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。
走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。
年間3000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 36000円 | 24% |
自動車重量税 1年分 | 16400円 | 11% |
自賠責保険料 1年分 | 8825円 | 6% |
燃料代 3000km分 | 22060円 | 15% |
オイル交換 年1回 | 4500円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 9600円 | 6% |
任意保険料 80% | 52800円 | 35% |
合計 [1万kmとの差額] |
150200円 -74000円 |
- |
年間5000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 36000円 | 21% |
自動車重量税 1年分 | 16400円 | 10% |
自賠責保険料 1年分 | 8825円 | 5% |
燃料代 5000km分 | 36770円 | 22% |
オイル交換 年1回 | 4500円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 9600円 | 6% |
任意保険料 85% | 56160円 | 33% |
合計 [1万kmとの差額] |
168300円 -55900円 |
- |
年間7000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 36000円 | 19% |
自動車重量税 1年分 | 16400円 | 9% |
自賠責保険料 1年分 | 8825円 | 5% |
燃料代 7000km分 | 51470円 | 27% |
オイル交換 年1回 | 6300円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 9600円 | 5% |
任意保険料 90% | 59400円 | 32% |
合計 [1万kmとの差額] |
188000円 -36200円 |
- |
自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。
タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。
年間3000km走行では、10000km走行に比べて74000円安い150200円に、5000km走行では55900円安い168300円に、7000km走行では36200円安い188000円という結果になりました。
多走行距離での年間維持費|15000km・20000km
続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。
年間15000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 36000円 | 13% |
自動車重量税 1年分 | 16400円 | 6% |
自賠責保険料 1年分 | 8825円 | 3% |
燃料代 15000km分 | 110300円 | 39% |
オイル交換 年3回 | 27000円 | 9% |
タイヤ交換 2.7年毎 | 21600円 | 8% |
任意保険料 100% | 66000円 | 22% |
合計 [1万kmとの差額] |
286200円 +62000円 |
- |
年間20000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 36000円 | 11% |
自動車重量税 1年分 | 16400円 | 5% |
自賠責保険料 1年分 | 8825円 | 3% |
燃料代 20000km分 | 147060円 | 43% |
オイル交換 年4回 | 36000円 | 11% |
タイヤ交換 2年毎 | 28800円 | 8% |
任意保険料 100% | 66000円 | 19% |
合計 [1万kmとの差額] |
339100円 +114900円 |
- |
自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。
「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。
ホンダの小型車&普通車編 |
---|
2000cc以下クラス編 |
小型車&普通車の新車編 |
---|
4ドア・セダン編 |
【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?
ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(20.5km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(27.0km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(23.6km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(23.8km/L)ということになります。
ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代73530円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。
- 1リットル175円として計算。
- []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
「差額で元が取れるかな?どうかな?」という、なかなかに絶妙なラインです。
参考:燃費が3%向上すると…? | |
市街地 | 20.5km/L → 21.1km/L |
郊外 | 27.0km/L → 27.8km/L |
高速道路 | 23.6km/L → 24.3km/L |
●例1:都市部にお住まい
まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。
市街地90%・郊外5%・高速5% | ||
---|---|---|
市街地 | 9000km | 76830円 [74640円] |
郊外 | 500km | 3240円 [3150円] |
高速道路 | 500km | 3710円 [3610円] |
合計金額 WLTC燃費との差額 平均燃費 | 83780円 +10250円 20.9km/L |
|
エコタイヤ合計金額 純正タイヤとの差額 平均燃費 | 81400円 -2380円 21.5km/L |
- 市街地走行のガソリン代
市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が20.5km/Lではガソリン439.0Lを消費して、ガソリン代は76830円になります。 - 郊外走行のガソリン代
郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が27.0km/Lではガソリン18.5Lを消費して、ガソリン代は3240円になります。 - 高速道路走行のガソリン代
高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が23.6km/Lではガソリン21.2Lを消費して、ガソリン代は3710円になります。
このパターンでは使用した燃料量が478.7L、かかったガソリン代が83780円となり、平均燃費は20.9km/L(-2.9km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+10250円という結果になりました。
低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は81400円となり、2380円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で11900円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?
●例2:市街地と郊外を行き来
次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。
市街地50%・郊外50%・高速0% | ||
---|---|---|
市街地 | 5000km | 42680円 [41480円] |
郊外 | 5000km | 32410円 [31480円] |
高速道路 | 0km | 0円 [0円] |
合計金額 WLTC燃費との差額 平均燃費 | 75090円 +1560円 23.3km/L |
|
エコタイヤ合計金額 純正タイヤとの差額 平均燃費 | 72960円 -2130円 24.0km/L |
- 市街地走行のガソリン代
市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が20.5km/Lでは243.9Lを消費して、ガソリン代は42680円になります。 - 郊外走行のガソリン代
郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が27.0km/Lでは185.2Lを消費して、ガソリン代は32410円になります。
このパターンでは使用した燃料量が429.1L、かかったガソリン代が75090円となり、平均燃費は23.3km/L(-0.5km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+1560円という結果になりました。
低燃費タイヤ装着ではガソリン代が72960円となり、1年間で2130円、5年間で10650円の経費削減になる計算です。
●例3:市街地・郊外・高速道路をMix
続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。
市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3% | ||
---|---|---|
市街地 | 3330km | 28420円 [27620円] |
郊外 | 3340km | 21650円 [21020円] |
高速道路 | 3330km | 24690円 [23980円] |
合計金額 WLTC燃費との差額 平均燃費 | 74760円 +1230円 23.4km/L |
|
エコタイヤ合計金額 純正タイヤとの差額 平均燃費 | 72620円 -2140円 24.1km/L |
- 市街地走行のガソリン代
市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が20.5km/Lでは162.4Lを消費して、ガソリン代は28420円になります。 - 郊外走行のガソリン代
郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が27.0km/Lでは123.7Lを消費して、ガソリン代は21650円になります。 - 高速道路走行のガソリン代
高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が23.6km/Lでは141.1Lを消費して、ガソリン代は24690円になります。
このパターンでは使用した燃料量が427.2L、かかったガソリン代が74760円となり、平均燃費は23.4km/L(-0.4km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+1230円という結果になりました。
低燃費タイヤ装着ではガソリン代が72620円となり、1年間で2140円、5年間で10700円の経費削減になる計算です。
●例4:農村部にお住まい
最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。
市街地5%・郊外90%・高速5% | ||
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市街地 | 500km | 4270円 [4150円] |
郊外 | 9000km | 58330円 [56650円] |
高速道路 | 500km | 3710円 [3610円] |
合計金額 WLTC燃費との差額 平均燃費 | 66310円 -7220円 26.4km/L |
|
エコタイヤ合計金額 純正タイヤとの差額 平均燃費 | 64410円 -1900円 27.2km/L |
- 市街地走行のガソリン代
市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が20.5km/Lでは24.4Lを消費して、ガソリン代は4270円になります。 - 郊外走行のガソリン代
郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が27.0km/Lでは333.3Lを消費して、ガソリン代は58330円になります。 - 高速道路走行のガソリン代
高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が23.6km/Lでは21.2Lを消費して、ガソリン代は3710円になります。
このパターンでは使用した燃料量が378.9L、かかったガソリン代が66310円となり、平均燃費は26.4km/L(+2.6km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-7220円という結果になりました。
低燃費タイヤ装着ではガソリン代が64410円となり、1年間で1900円、5年間で9500円の経費削減になる計算です。
以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(20.9km/L・23.3km/L・23.4km/L・26.4km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(83780円・75090円・74760円・66310円)が出てくることがわかります。
市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離
各モード燃費と航続距離 | |
---|---|
燃料タンク容量 | 48リットル |
WLTCモード燃費 23.8km/L |
1142.4km |
市街地燃費 20.5km/L |
984.0km [-158.4km] |
郊外燃費 27.0km/L |
1296.0km [+153.6km] |
高速道路燃費 23.6km/L |
1132.8km [-9.6km] |
満タン給油価格 | 8400円 |
1km走行コスト | 7.35円 |
1万円走行距離 | 1360.0km |
WLTCモード燃費が23.8km/L、燃料タンク容量48リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1142.4kmです。
実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(21.4km/L)とすると航続距離は1027.2km、80%(19.0km/L)だと912.0km、70%(16.7km/L)では801.6kmになります。
WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。
燃料タンクの容量を48Lとしたとき、市街地モード燃費20.5km/Lでの航続距離は984.0km(-158.4km)、郊外モード燃費27.0km/Lでの航続距離は1296.0km(+153.6km)、高速道路モード燃費23.6km/Lでの航続距離は1132.8km(-9.6km)となります。
ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。
燃料タンクに1滴の燃料もない状態から48リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり175円では8400円、上で計算した航続距離を踏まえると1142.4km(80%燃費時912.0km)を走行するのに8400円かかる計算です。
燃費を23.8km/Lとしたときの1km走行コストは7.35円、10万km走行したときの燃料代は73.5万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら7.3万円/年、7年10万kmなら10.5万円/年、5年10万kmなら14.7万円/年、3年10万kmなら24.5万円/年となります。
ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1360.0km(往復なら片道680.0km)、カタログ値の80%なら1088.0km(片道544.0km)離れたところまで行くことができます。
カタログデータから見えてくる要素
LFD-H6型エンジン簡易性能曲線図 | |
---|---|
各回転域での馬力 | |
4500回転時の馬力 | 117PS |
6100回転時の馬力 | 147PS |
各回転域でのトルク | |
4500回転時のトルク | 18.6kgm |
6100回転時のトルク | 17.3kgm |
LFD-H6型エンジンの性能 |
まずおさらいとして、搭載しているLFD型1993cc、直列4気筒+モーターの自然吸気エンジンは6100回転時に最高出力147馬力を、4500回転時に最大トルク18.6kgmを発生します。
馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。
トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。
※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。
ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4500rpmから最高出力が発生する6100rpmまで」の1600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は26.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域
最高出力ランキング リスト |
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2000cc以下クラス編 |
ホンダの小型車&普通車編 |
最大トルク ランキング リスト |
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2000cc以下クラス編 |
ホンダの小型車&普通車編 |
うわっ…私の体重、重すぎ…?
さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ は10.748kg/PS(1580kg/147PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。
車重と搭乗者とPWR | |
---|---|
車体のみ | 10.748kg/PS |
車体+1人 | 11.122kg/PS |
車体+5人 | 12.619kg/PS |
お腹と車重とPWR | |
車体+60kg | 11.156kg/PS |
車体+70kg | 11.224kg/PS |
車体+80kg | 11.293kg/PS |
車体+90kg | 11.361kg/PS |
車体+100kg | 11.429kg/PS |
というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは11.122kg/PS(1635kg/147PS)となり、数値としては0.374kg、比率にすると3.5%ほど悪化します。
次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは12.619kg/PS(1855kg/147PS)となり、数値としては1.871kg、比率にすると17.4%も悪化することになります。
もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。
CY2 アコードのライバル候補車たち
愛すべきライバル車種 | |
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2024/03 - |
アコード 11.122kg/PS 1635kg/147PS|2.0L-NA [車体のみPWR:10.748] |
2018/07 車種詳細 |
ジムニー シエラ 11.029kg/PS 1125kg/102PS|1.5L-NA 車体のみPWR:10.490 |
2011/08 車種詳細 |
ステップワゴン スパーダ 11.167kg/PS 1675kg/150PS|2.0L-NA 車体のみPWR:10.800 |
2014/12 車種詳細 |
グレイス 11.136kg/PS 1225kg/110PS|1.5L-NA 車体のみPWR:10.636 |
2015/04 車種詳細 |
ステップワゴン 11.233kg/PS 1685kg/150PS|1.5L-TB 車体のみPWR:10.867 |
2015/07 車種詳細 |
スペイド 11.147kg/PS 1215kg/109PS|1.5L-NA 車体のみPWR:10.642 |
車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ11.122kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。
11.011kg/PSから11.233kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの4人乗りSUV「JB74W型 ジムニー シエラ」、ホンダの8人乗りミニバン「RK5型 ステップワゴン スパーダ」、ホンダの5人乗りセダン「GM4型 グレイス」、ホンダの7人乗りミニバン「RP1型 ステップワゴン」、トヨタの5人乗りミニバン「NSP141型 スペイド」という顔ぶれが並びました。
「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。
●CY2型 アコード [e:HEV]のライバル車種|11.122kg/PS
ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は93.0PS/tとなっています。
アコードがバイクと競争するなら…?
車種詳細 |
YZF-R15|149cc 11.118kg/PS 189kg/16.6PS/1.49kgm [車体のみPWR:7.882] |
2024/03 - |
アコード|1993cc 11.122kg/PS 1635kg/147PS/18.6kgm [車体のみPWR:10.748] |
車種詳細 |
GS125E|124cc 11.143kg/PS 156kg/14.0PS/1.00kgm [車体のみPWR:7.214] |
幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。
などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではアコードとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。
1CK1 YZF-R15と競争してみる
まずアコードより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのYZF-R15が挙げられます。PWRの11.118kg/PSは車両重量134kgにライダーの体重55kgを加えた189kgを、最高出力16.6PSで割ったものです。
NF41B GS125Eと競争してみる
続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのGS125Eが挙げられます。PWRの11.143kg/PSは車両重量101kg+55kgの156kgを、最高出力14.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。
その他の諸元いろいろ
いろいろな数値 | |
---|---|
WB/TR比 | 1.765 |
平均ピストンスピード | 19.66m/s |
トルクウェイトレシオ | 84.95kg/kgm |
1馬力あたりのお値段 | 37071円 |
排気量1Lあたり馬力 | 73.76PS/L |
排気量1Lあたりトルク | 9.33kgm/L |
1気筒あたりの馬力 | 36.8PS |
1気筒あたりのトルク | 4.7kgm |
パワーバンド比率 | 26.2% |
燃費×馬力 | 3498.6pt |
各種ランキング | |
セダンのPWR 1.8~2.0LのNA車 PWR |
トルクウェイトレシオは84.95kg/kgm(1580kg/18.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)
ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が5449400円、最高出力が147馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は37071円、逆に1万円あたりでは0.27馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は292978円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。
1馬力あたりのお値段が安い車ランキング |
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総合ランキング |
ホンダ編 |
2000cc以下の車編 |
セダン編 |
●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は73.76PS/L、トルクは9.33kgm/L、1気筒あたりの馬力は36.8馬力、トルクは4.7kgmとなり、このエンジンが147馬力を6100回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.66m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング
ちなみに、ストローク量が96.7mmであるLFD型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6200回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング
●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.765になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング
●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が23.8km/L、最高出力が147PSであるこの車の獲得ポイントは3498.6ptになります。
戯れに車両重量1580kgを100kg単位にした15.8で割ってみたところ、その数値は221.43ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)
- 低燃費で高出力な自動車ランキング
燃費×最高出力の数値順。燃費が良くて高出力なほど高得点。 - 低燃費で高出力で軽量な自動車ランキング
燃費×最高出力÷車両重量の数値順。燃費が良くて高出力で車両重量が軽いほど高得点。
人間様の占有スペース
ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。
人間様の占有スペース | |
---|---|
室内長×室内幅×室内高 | 3.755m³ |
1人あたりのスペース | 0.751m³ |
室内長/全長 | 40.4% |
室内幅/全幅 | 85.5% |
室内高/全高 | 81.0% |
室内容積/車両体積 | 28.0% |
まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.755m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.751m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は40.4%、同じく室内幅と全幅の比率は85.5%、同じく室内高と全高の比率は81.0%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は28.0%でした。
室内の広さ・長さランキング | |||
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室内長が長い車 | 室内幅が広い車 | 室内高が高い車 | 車内の空間が広い車 |
室内長が長い車 | |||
室内幅が広い車 | |||
室内高が高い車 | |||
車内の空間が広い車 |
アコードでの車中泊
ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。
期待される客室寸法 | |
---|---|
期待される荷室の長さ | 1.741m |
期待される荷室の幅 | 1.490m |
対角線の長さ | 2.292m |
期待される荷室の面積 | 2.594m² |
縦方向の長さが1.741m(対角線では2.292m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。
これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。
セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
純正装着タイヤの235/45R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版
下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。
※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。
純正タイヤ 235/45R18 | 直径 669mm | |||||
---|---|---|---|---|---|
-20mm 幅215mm |
-10mm 幅225mm |
変更なし 幅235mm |
+10mm 幅245mm |
+20mm 幅255mm |
|
-5% 40 扁平 |
215/40R18 37.6km/h 直径629mm 径差-40mm |
225/40R18 38.1km/h 直径637mm 径差-32mm |
235/40R18 38.6km/h 直径645mm 径差-24mm |
245/40R18 39.0km/h 直径653mm 径差-16mm |
255/40R18 39.5km/h 直径661mm 径差-8mm |
0% 45 扁平 |
215/45R18 38.9km/h 直径651mm 径差-18mm |
225/45R18 39.5km/h 直径660mm 径差-9mm |
235/45R18 40.0km/h 669mm 0mm |
245/45R18 40.5km/h 直径678mm 径差+9mm |
255/45R18 41.1km/h 直径687mm 径差+18mm |
+5% 50 扁平 |
215/50R18 40.2km/h 直径672mm 径差+3mm |
225/50R18 40.8km/h 直径682mm 径差+13mm |
235/50R18 41.4km/h 直径692mm 径差+23mm |
245/50R18 42.0km/h 直径702mm 径差+33mm |
255/50R18 42.6km/h 直径712mm 径差+43mm |
+10% 55 扁平 |
215/55R18 41.5km/h 直径694mm 径差+25mm |
225/55R18 42.2km/h 直径705mm 径差+36mm |
235/55R18 42.8km/h 直径716mm 径差+47mm |
245/55R18 43.5km/h 直径727mm 径差+58mm |
255/55R18 44.1km/h 直径738mm 径差+69mm |
もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/45R18 、225/40R18、225/45R18 、235/40R18 、245/40R18 、255/40R18あたりのタイヤがおすすめです。
235/45R18のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを18インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが235/45R18のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。
純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】235/45R18のタイヤ銘柄と通販価格
CY2型アコード[2.0L-NA FF/CVT]の通知表
ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。
スポーツ性能部門 | ||
---|---|---|
評価項目 | 数値 | 得点 |
パワーウェイト | 10.748kg/ps | 47.32 |
1速ギヤ加速性能 | - | 39.90 |
1L換算馬力 | 73.76ps/L | 50.53 |
1L換算トルク | 9.33kgm/L | 48.29 |
WB/TR比 | 1.765 | 50.82 |
ワイド&ロー指数 | 0.780 | 58.17 |
前面の面積 | 2.697m² | 48.04 |
最低地上高 | 135mm | 57.93 |
スポーツ性能部門の得点 | 401.00 |
※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。
ユーティリティ部門 | ||
---|---|---|
評価項目 | 数値 | 得点 |
WLTC燃費 | 23.8km/L | 65.54 |
年間維持費 | 224200円 | 59.39 |
100kmh回転数 | - | 43.42 |
航続距離 | 1142.4km | 74.84 |
車の大きさ | 13.418m³ | 57.78 |
室内の広さ | 3.755m³ | 53.21 |
最小回転半径 | 5.7m | 39.18 |
馬力単価 | 37071円 | 29.61 |
ユーティリティ部門の得点 | 422.97 |
※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。
スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した CY2型アコード[2.0L-NA FF/CVT] の総合得点は 823.97 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。
上記リンク先では、今回このページで紹介したCY2型アコード(FF/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「2000ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。
アコードの歴代モデル
10代目 CV3型 アコード | |
CV3 アコードは2020/02に登場した10代目モデル。参考車両の「EX」は全長4900mm、全幅1860mm、全高1450mmの車体に、145PS/17.8kgmを発生するLFB型1993ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。 |
9代目 CR5型 アコード プラグインハイブリッド | |
CR5 アコード プラグインハイブリッドは2013/12に登場した9代目モデル。参考車両の「SX」は全長4915mm、全幅1850mm、全高1465mmの車体に、143PS/16.8kgmを発生するLFA型1993ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。 |
8代目 CW2型 アコード ツアラー | |
CW2 アコード ツアラーは2008/12に登場した8代目モデル。参考車両の「type-S」は全長4750mm、全幅1850mm、全高1470mmの車体に、206PS/23.7kgmを発生するK24A型2354ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。 |
7代目 CM3型 アコード ワゴン | |
CM3 アコード ワゴンは2002/11に登場した7代目モデル。参考車両の「24T」は全長4750mm、全幅1760mm、全高1490mmの車体に、190PS/23.2kgmを発生するK24A型2354ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。 |
6代目 CL2型 アコード ワゴン | |
CL2 アコード ワゴンは1997/10に登場した6代目モデル。参考車両の「SiR」は全長4740mm、全幅1730mm、全高1445mmの車体に、190PS/22.5kgmを発生するH23A型2258ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。 |
5代目 CE1型 アコード ワゴン | |
CE1 アコード ワゴンは1994/03に登場した5代目モデル。参考車両の「2.2Vi」は全長4780mm、全幅1780mm、全高1455mmの車体に、145PS/20.2kgmを発生するF22B型2156ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。 |
4代目 CB9型 アコード ワゴン | |
CB9 アコード ワゴンは1991/04に登場した4代目モデル。参考車両の「2.2i R」は全長4735mm、全幅1725mm、全高1440mmの車体に、140PS/19.6kgmを発生するF22A型2156ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。 |