2U30:M2 CS クーペの性能と維持費 FR/6MT 1260万円 2020年式

このページでは、BMWの2ドア・4人乗りクーペ、初代のCBA-2U30型M2 CS クーペ CS 450PS【2020/04モデル・450PS/56.1kgm・FR/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

2U30 M2 CS クーペ
販売期間:2016/01 - 2023/02

画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿日:2022/10/17

ボディサイズが全長4475mm×全幅1870mm×全高1415mm、排気量は2979ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4475mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


2U30型 M2 CS クーペ [2979cc/450PS FR/6MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代M2 CS クーペの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2021/04
2H20型
[220i M-Sport F22]
2.0L-TB | FR/8AT
| 560.0万円
184PS
27.5kgm
12.8km/L
2021/04
2J30型
[M240i F22]
3.0L-TB | FR/8AT
| 727.0万円
340PS
51.0kgm
11.2km/L
2021/04
2U7230型
[Competition]
3.0L-TB | FR/6MT
| 909.0万円
410PS
56.1kgm
10.5km/L
初代M2 CS クーペの車両型式・グレード一覧【全32車種】
M2 CS クーペの新型モデル
2代目 12DM30型M2 クーペ
12DM30型M2 クーペは2023/02に登場した2代目モデル。参考車両の「BaseGrade G87」は全長4580mm、全幅1885mm、全高1410mmの車体に、460PS/56.1kgmを発生するS58B30型2992ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW
車名&
グレード
M2 CS クーペ
CS 450PS
その他 -
お値段 12600000円
車両型式 CBA-2U30
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
6速MT・6速マニュアル車
ドア/定員 2ドア/4名乗車
車体寸法 長4475×幅1870×高1415mm
軸距&
輪距
2695mm
前1580mm/後1600mm
最小半径 5.6m
最低高 125mm
タイヤ 前輪:245/35R19
後輪:265/35R19
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1580kg
エンジン諸元
原動機型式 S55B30A
気筒配列 直列6気筒
排気量2979cc
吸気方式 ツインターボ
最高出力 450PS[331kW]/6250rpm
最大トルク 56.1kgm[550Nm]/2350-5500rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
S55B30A型エンジンの諸元と性能まとめ
直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。
直列6気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税50000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2020/04モデルのM2 CS クーペを4年落ちの中古で1178.1万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    M2 CS クーペの2020/04モデルの場合、2024年現在では4年が経過しているため、新車価格の85%である1071万円に諸経費として107.1万円を足した1178.1万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2020年式を4年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 13年未満 50000円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷9.6km/L×180円/L
7000km÷9.6km/L×180円/L
5000km÷9.6km/L×180円/L
3000km÷9.6km/L×180円/L
187500円
(131250円)
(93750円)
(56250円)
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本21000円×4本÷5年 16800円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 370600円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額196350円×12ヶ月 2356200円
ローン返済中の年間維持費 2726800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
名目 金額
自動車税(1年分) 50000円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
187500円
(131250円)
(93750円)
(56250円)
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 16800円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 370600円
名目 金額
車のローン額(1年分) 2356200円
ローン返済中の年間維持費 2726800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53500円
  • 初度登録から4年経過車の場合、「3000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は50000円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が30万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3万円~4万円、年間では36万円~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

M2 CS クーペ【CS 450PS】の場合、維持費の月額は30900円(ローン完済前は227300円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費9.6km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
135430円
[-52070円]
-25円
155円/L
161470円
[-26030円]
-10円
170円/L
177090円
[-10410円]
180円/L187500円
[0円]
+10円
190円/L
197930円
[+10430円]
+25円
205円/L
213550円
[+26050円]
+50円
230円/L
239600円
[+52100円]

燃費9.6km/Lの2U30型 M2 CS クーペで10000km走行するのに必要な燃料は1041.7L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は187500円になります。

参考までに、M2 CS クーペの燃料タンクは52リットルですので、1041.7Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約8930円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては10430円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると26050円、50円も違ってくると52100円にもなります。

これを2U30型 M2 CS クーペの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を370600円としたとき、130円/Lに値下がりすれば318530円(85.9%)に、230円/Lに値上がりすれば422700円(114.1%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(50000円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 24%
自動車重量税 1年分 16400円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 56250円 27%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 5%
任意保険料 80% 62400円 29%
合計
[1万kmとの差額]
211600円
-159000円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 20%
自動車重量税 1年分 16400円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 93750円 37%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 4%
任意保険料 85% 66360円 27%
合計
[1万kmとの差額]
253100円
-117500円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 17%
自動車重量税 1年分 16400円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 131250円 44%
オイル交換 年1回 9100円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 4%
任意保険料 90% 70200円 23%
合計
[1万kmとの差額]
297000円
-73600円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて159000円安い211600円に、5000km走行では117500円安い253100円に、7000km走行では73600円安い297000円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 10%
自動車重量税 1年分 16400円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 281250円 56%
オイル交換 年3回 39000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 25200円 5%
任意保険料 100% 78000円 16%
合計
[1万kmとの差額]
498700円
+128100円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 8%
自動車重量税 1年分 16400円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 375000円 61%
オイル交換 年4回 52000円 8%
タイヤ交換 2年毎 33600円 5%
任意保険料 100% 78000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
613900円
+243300円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



M2 CS クーペの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 9.6km/L
燃料タンク容量 52L
航続距離(カタログ燃費) 499.2km
航続距離(80%燃費) 400.4km
満タンプライス 9360円
1km走行コスト 18.75円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので9.6km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量52リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は499.2kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.6km/L)とすると447.2km、80%(7.7km/L)だと400.4km、70%(6.7km/L)では348.4kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で52リットルの給油をすると9360円、上で計算した航続距離を踏まえると499.2km(80%燃費時400.4km)を走行するのに9360円かかる計算です。

燃費を9.6km/Lとしたときの1km走行コストは18.75円、10万km走行したときの燃料代は187.5万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら18.8万円/年、7年10万kmなら26.8万円/年、5年10万kmなら37.5万円/年、3年10万kmなら62.5万円/年となります。



カタログデータから見えてくる要素

S55B30A型エンジン簡易性能曲線図
S55B30A型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2350回転時の馬力 184PS
5500回転時の馬力 431PS
6250回転時の馬力 450PS
各回転域でのトルク
2350回転時のトルク 56.1kgm
5500回転時のトルク 56.1kgm
6250回転時のトルク 51.6kgm
S55B30A型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているS55B30型2979cc、直列6気筒のツインターボエンジンは6250回転時に最高出力450馬力を、2350-5500回転時に最大トルク56.1kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2350rpmから最高出力が発生する6250rpmまで」の3900rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は62.4%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.511kg/PS(1580kg/450PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.511kg/PS
車体+1人3.633kg/PS
車体+4人4.000kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg3.644kg/PS
車体+70kg3.667kg/PS
車体+80kg3.689kg/PS
車体+90kg3.711kg/PS
車体+100kg3.733kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは3.633kg/PS(1635kg/450PS)となり、数値としては0.122kg、比率にすると3.5%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.000kg/PS(1800kg/450PS)となり、数値としては0.489kg、比率にすると13.9%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


2U30 M2 CS クーペのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2020/04

-
M2 CS クーペ
3.633kg/PS
1635kg/450PS|3.0L-TT
[車体のみPWR:3.511]
2015/01

車種詳細
RC-F
3.847kg/PS
1835kg/477PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.732
2015/11

車種詳細
GS-F
3.952kg/PS
1885kg/477PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.836
2016/08

車種詳細
NSX
3.619kg/PS
1835kg/507PS|3.5L-TT
車体のみPWR:3.511
2001/01

車種詳細
340R
3.567kg/PS
635kg/178PS|1.8L-NA
車体のみPWR:3.258
2014/06

車種詳細
Sクラス セダン AMG
3.722kg/PS
2345kg/630PS|6.0L-TT
車体のみPWR:3.635

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ3.633kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

3.270kg/PSから3.996kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、レクサスの4人乗りクーペ「USC10型 RC-F」、レクサスの5人乗りセダン「URL10型 GS-F」、ホンダの2人乗りクーペ「NC1型 NSX」、ロータスの2人乗りオープンカー「謎型 340R」、メルセデスベンツの5人乗りセダン「222179C型 Sクラス セダン AMG」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

2U30型 M2 CS クーペ [CS 450PS]とパワーウェイトレシオが近い車種|3.633kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は284.8PS/tとなっています。


M2 CS クーペがバイクと競争するなら…?


車種詳細
GSF750|749cc
3.623kg/PS
279kg/77.0PS/6.50kgm
[車体のみPWR:2.909]
1速ギヤ速度:70.7km/h
最小TWR:0.718
2020/04

-
M2 CS クーペ|2979cc
3.633kg/PS
1635kg/450PS/56.1kgm
[車体のみPWR:3.511]
1速ギヤ速度:55.3km/h
最小TWR:0.661

車種詳細
CBR600F4i|599cc
3.638kg/PS
251kg/69.3PS/5.30kgm
[車体のみPWR:2.841]
1速ギヤ速度:89.9km/h
最小TWR:0.840

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではM2 CS クーペとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

GR7EA GSF750と競争してみる

まずM2 CS クーペより少しPWRが低いバイクとして、スズキのGSF750が挙げられます。PWRの3.623kg/PSは車両重量224kgにライダーの体重55kgを加えた279kgを、最高出力77.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はGSF750に15.4km/h劣り、1速TWRは0.057kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

PC35 CBR600F4iと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCBR600F4iが挙げられます。PWRの3.638kg/PSは車両重量196kg+55kgの251kgを、最高出力69.3PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は34.6km/h劣り、1速TWRは0.179kg勝る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.695
平均ピストンスピード 18.67m/s
トルクウェイトレシオ 28.16kg/kgm
1馬力あたりのお値段 28000円
排気量1Lあたり馬力 151.10PS/L
排気量1Lあたりトルク 18.83kgm/L
1気筒あたりの馬力 75.0PS
1気筒あたりのトルク 9.3kgm
パワーバンド比率 62.4%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
クーペのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは28.16kg/kgm(1580kg/56.1kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が12600000円、最高出力が450馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は28000円、逆に1万円あたりでは0.36馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は224599円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3000cc以下の車編
クーペ編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は151.10PS/L、トルクは18.83kgm/L、1気筒あたりの馬力は75.0馬力、トルクは9.3kgmとなり、このエンジンが450馬力を6250回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.67m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が89.6mmであるS55B30型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6700回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.695になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


M2 CS クーペでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.57m
期待される荷室の幅 1.47m
対角線の長さ 2.15m
期待される荷室の面積 2.31m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.57m(対角線では2.15m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。

車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6250rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6750回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6750rpm|タイヤサイズ 265/35R19|タイヤ直径 66.8cm|円周長 209.9cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6750rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.110 14.23 -
-
60km/h 11300rpm 2389.9kgm
2速 2.315 8.01 0.563 1-2/
3800rpm
106km/h 6360rpm 1346.2kgm
3速 1.542 5.34 0.666 2-3/
4500rpm
159km/h 4240rpm 896.7kgm
4速 1.179 4.08 0.765 3-4/
5160rpm
208km/h 3240rpm 685.6kgm
5速 1.000 3.46 0.848 4-5/
5720rpm
246km/h 2750rpm 581.5kgm
6速 0.846 2.93 0.846 5-6/
5710rpm
290km/h 2330rpm 491.9kgm
Final 3.462 レシオカバレッジ(変速比幅)4.858

ギヤの繋がりイメージ
2U30型M2 CS クーペ6MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2350-5500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.462)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(56.1kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.462)÷タイヤの有効半径(0.334m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの290km(6250rpmでは268.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6250rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6250rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ55km/h-
2速ギヤ98km/h3520rpm
3速ギヤ147km/h4160rpm
4速ギヤ193km/h4780rpm
5速ギヤ227km/h5300rpm
6速ギヤ269km/h5290rpm

2U30型M2 CS クーペに搭載されたS55B30型2979ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6250rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6250rpmまで引っ張ると55km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6250rpmから3520rpmまで落ち、そこから6250rpmまで加速を続けると速度は98km/h(+43km/h)になります。

3速ギヤでは4160rpmまで落ちて6250rpmで147km/h(+49km/h)に、4速ギヤでは4780rpmまで落ちて6250rpmで193km/h(+46km/h)になります。

続いて5速ギヤでは5300rpmまで落ちて6250rpmで227km/h(+34km/h)に、6速ギヤでは5290rpmまで落ちて6250rpmで269km/h(+42km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2350-5500回転で最大トルク56.1kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば28.16kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(3.511kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2389.9kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1580kg)を1速ギヤの最大駆動力(2389.9kgm)で割ってみると0.661kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6250回転でのトルク(51.6kgm)からTWRを算出すると0.72kg/kgmとなり、2350-6250回転の回転域では0.661-0.72kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4520 6780 9040 11300 13560 15820 20340
2速 2550 3820 5090 6360 7640 8910 11450
3速 1700 2540 3390 4240 5090 5930 7630
4速 1300 1940 2590 3240 3890 4540 5830
5速 1100 1650 2200 2750 3300 3850 4950
6速 930 1400 1860 2330 2790 3260 4190
※赤い数字は暫定レブリミット(6750rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.846)を選択して時速100kmにて走行すると2330回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1400回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1630回転、一般的な高速道路の80km/hでは1860回転、100km/hでは2330回転、制限速度が120km/hになると2790回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4190回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 27 35 44 53 62 71
2速 16 31 47 63 79 94 110 126
3速 24 47 71 94 118 142 165 189
4速 31 62 93 123 154 185 216 247
5速 36 73 109 146 182 218 255 291
6速 43 86 129 172 215 258 301 344

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6750回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの265/35R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 265/35R19 | 直径 668mm

-20mm
幅245mm
-10mm
幅255mm
変更なし
幅265mm
+10mm
幅275mm
+20mm
幅285mm
-5%
30
扁平
245/30R19
37.7km/h
直径630mm
径差-38mm
255/30R19
38.1km/h
直径636mm
径差-32mm
265/30R19
38.4km/h
直径642mm
径差-26mm
275/30R19
38.8km/h
直径648mm
径差-20mm
285/30R19
39.2km/h
直径654mm
径差-14mm
0%
35
扁平
245/35R19
39.2km/h
直径655mm
径差-13mm
255/35R19
39.6km/h
直径662mm
径差-6mm
265/35R19
40.0km/h
668mm
0mm
275/35R19
40.5km/h
直径676mm
径差+8mm
285/35R19
40.9km/h
直径683mm
径差+15mm
+5%
40
扁平
245/40R19
40.7km/h
直径679mm
径差+11mm
255/40R19
41.1km/h
直径687mm
径差+19mm
265/40R19
41.6km/h
直径695mm
径差+27mm
275/40R19
42.1km/h
直径703mm
径差+35mm
285/40R19
42.6km/h
直径711mm
径差+43mm
+10%
45
扁平
245/45R19
42.2km/h
直径704mm
径差+36mm
255/45R19
42.7km/h
直径713mm
径差+45mm
265/45R19
43.2km/h
直径722mm
径差+54mm
275/45R19
43.8km/h
直径731mm
径差+63mm
285/45R19
44.3km/h
直径740mm
径差+72mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、245/35R19 、255/30R19、255/35R19 、265/30R19 、275/30R19 、285/30R19あたりのタイヤがおすすめです。

265/35R19のタイヤ幅を245mmから295mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、265/35R19の適応サイズと性能の変化 [2U30型M2 CS クーペ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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2U30型M2 CS クーペ[3.0L-TT FR/6MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.511kg/ps67.12
1速ギヤ加速性能0.661kg/kgm69.51
1L換算馬力151.10ps/L67.68
1L換算トルク18.83kgm/L59.19
WB/TR比1.69558.04
ワイド&ロー指数0.75759.83
前面の面積2.646m²49.38
最低地上高125mm61.95
スポーツ性能部門の得点492.70

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費370600円46.04
100kmh回転数2330rpm52.11
航続距離-25.83
車の大きさ11.841m³51.60
室内の広さ(仮) 2.147m³37.93
最小回転半径5.6m41.25
馬力単価28000円41.37
ユーティリティ部門の得点337.53

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 2U30型M2 CS クーペ[3.0L-TT FR/6MT] の総合得点は 830.23 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した2U30型M2 CS クーペ(FR/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「3000ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

M2 CS クーペの歴代モデル

2代目 7K15型 2シリーズ グランクーペ
7K15 2シリーズ グランクーペは2014/02に登場した2代目モデル。参考車両の「218i F44」は全長4535mm、全幅1800mm、全高1430mmの車体に、140PS/22.4kgmを発生するB38A15型1498ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

初代 2D20型 2シリーズ グランツアラー
2D20 2シリーズ グランツアラーは2014/02に登場した初代モデル。参考車両の「220i Sport F46」は全長4565mm、全幅1800mm、全高1645mmの車体に、192PS/28.6kgmを発生するB48A20型1998ccエンジンを搭載した7人乗りミニバン。