2H20:2シリーズ クーペの性能と維持費 FR/8AT 560万円 2021年式

このページでは、BMWの2ドア・4人乗りクーペ、初代の3BA-2H20型2シリーズ クーペ 220i M-Sport F22【2021/04モデル・184PS/27.5kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

2H20 2シリーズ クーペ
販売期間:2014/02 - 2022/03

画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿:2022/05/17|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4470mm×全幅1775mm×全高1410mm、排気量は1998ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4470mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


2H20型 2シリーズ クーペ [1998cc/184PS FR/8AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代2シリーズ クーペの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2021/04
2J30型
[M240i F22]
3.0L-TB | FR/8AT
| 727.0万円
340PS
51.0kgm
11.2km/L
2021/04
2U7230型
[Competition]
3.0L-TB | FR/6MT
| 909.0万円
410PS
56.1kgm
10.5km/L
2021/04
2U7230型
[Competition]
3.0L-TB | FR/7AT
| 935.0万円
410PS
56.1kgm
10.3km/L
初代2シリーズ クーペの車両型式・グレード一覧【全32車種】
2シリーズ クーペの新型モデル
2代目 12DM30型M2 クーペ
12DM30型M2 クーペは2023/02に登場した2代目モデル。参考車両の「BaseGrade G87」は全長4580mm、全幅1885mm、全高1410mmの車体に、460PS/56.1kgmを発生するS58B30型2992ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW
車名&
グレード
2シリーズ クーペ
220i M-Sport F22
その他 -
お値段 5600000円
車両型式 3BA-2H20
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
8速AT・8速オートマ車
ドア/定員 2ドア/4名乗車
車体寸法 長4470×幅1775×高1410mm
軸距&
輪距
2690mm
前1515mm/後1530mm
最小半径 5.1m
最低高 130mm
タイヤ 前輪:225/45R17
後輪:245/40R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1490kg
エンジン諸元
原動機型式 B48B20A
気筒配列 直列4気筒
排気量1998cc
吸気方式 ターボ
最高出力 184PS[135kW]/5000rpm
最大トルク 27.5kgm[270Nm]/1350-4600rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
WLTC燃費 12.8km/L(30.1mpg)
JC08燃費 14.3km/L(33.6mpg)
100km燃費 7.8L/100km
B48B20A型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税36000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2021/04モデルの2シリーズ クーペを3年落ちの中古で554.4万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    2シリーズ クーペの2021/04モデルの場合、2024年現在では3年が経過しているため、新車価格の90%である504万円に諸経費として50.4万円を足した554.4万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 【PR】自動車保険は比較で安くなる!

2021年式を3年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年未満 36000円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷12.8km/L×180円/L
7000km÷12.8km/L×180円/L
5000km÷12.8km/L×180円/L
3000km÷12.8km/L×180円/L
140630円
(98440円)
(70320円)
(42190円)
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 286800円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額92400円×12ヶ月 1108800円
ローン返済中の年間維持費 1395600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45300円
名目 金額
自動車税(1年分) 36000円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
140630円
(98440円)
(70320円)
(42190円)
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 12000円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 286800円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1108800円
ローン返済中の年間維持費 1395600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
45300円
  • 初度登録から3年経過車の場合、「2000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は36000円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。2シリーズ クーペ【220i M-Sport F22】の場合、維持費の月額は23900円(ローン完済前は116300円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費12.8km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
101570円
[-39060円]
-25円
155円/L
121110円
[-19520円]
-10円
170円/L
132830円
[-7800円]
180円/L140630円
[0円]
+10円
190円/L
148450円
[+7820円]
+25円
205円/L
160170円
[+19540円]
+50円
230円/L
179700円
[+39070円]

燃費12.8km/Lの2H20型 2シリーズ クーペで10000km走行するのに必要な燃料は781.3L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は140630円になります。

参考までに、2シリーズ クーペの燃料タンクは52リットルですので、781.3Lの給油回数は16回、1回あたりの燃料代は約8790円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては7820円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると19540円、50円も違ってくると39070円にもなります。

これを2H20型 2シリーズ クーペの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を286800円としたとき、130円/Lに値下がりすれば247740円(86.4%)に、230円/Lに値上がりすれば325870円(113.6%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(36000円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

税金の安さは折り紙付き!
バン・トラックの人気車種ランキング!


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 22%
自動車重量税 1年分 12300円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 3000km分 42190円 25%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 5%
任意保険料 80% 52800円 33%
合計
[1万kmとの差額]
165700円
-121100円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 18%
自動車重量税 1年分 12300円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 70320円 36%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 4%
任意保険料 85% 56160円 29%
合計
[1万kmとの差額]
197200円
-89600円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 16%
自動車重量税 1年分 12300円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 98440円 43%
オイル交換 年1回 7700円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 90% 59400円 26%
合計
[1万kmとの差額]
230700円
-56100円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて121100円安い165700円に、5000km走行では89600円安い197200円に、7000km走行では56100円安い230700円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 9%
自動車重量税 1年分 12300円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 210950円 55%
オイル交換 年3回 33000円 9%
タイヤ交換 2.7年毎 18000円 5%
任意保険料 100% 66000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
385100円
+98300円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 8%
自動車重量税 1年分 12300円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 281260円 60%
オイル交換 年4回 44000円 9%
タイヤ交換 2年毎 24000円 5%
任意保険料 100% 66000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
472400円
+185600円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(9.0km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(13.2km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(15.3km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(12.8km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代140630円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル180円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地9.0km/L → 9.3km/L
郊外13.2km/L → 13.6km/L
高速道路15.3km/L → 15.8km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km180000円
[174190円]
郊外500km6820円
[6620円]
高速道路500km5890円
[5690円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
192710円
+52080円
9.3km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
186500円
-6210円
9.7km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が9.0km/Lではガソリン1000.0Lを消費して、ガソリン代は180000円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が13.2km/Lではガソリン37.9Lを消費して、ガソリン代は6820円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が15.3km/Lではガソリン32.7Lを消費して、ガソリン代は5890円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1070.6L、かかったガソリン代が192710円となり、平均燃費は9.3km/L(-3.5km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+52080円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は186500円となり、6210円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で31050円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km100010円
[96770円]
郊外5000km68180円
[66170円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
168190円
+27560円
10.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
162940円
-5250円
11.0km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が9.0km/Lでは555.6Lを消費して、ガソリン代は100010円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が13.2km/Lでは378.8Lを消費して、ガソリン代は68180円になります。

このパターンでは使用した燃料量が934.4L、かかったガソリン代が168190円となり、平均燃費は10.7km/L(-2.1km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+27560円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が162940円となり、1年間で5250円、5年間で26250円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km66600円
[64460円]
郊外3340km45540円
[44210円]
高速道路3330km39170円
[37940円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
151310円
+10680円
11.9km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
146610円
-4700円
12.3km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が9.0km/Lでは370.0Lを消費して、ガソリン代は66600円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が13.2km/Lでは253.0Lを消費して、ガソリン代は45540円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が15.3km/Lでは217.6Lを消費して、ガソリン代は39170円になります。

このパターンでは使用した燃料量が840.6L、かかったガソリン代が151310円となり、平均燃費は11.9km/L(-0.9km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+10680円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が146610円となり、1年間で4700円、5年間で23500円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km10010円
[9680円]
郊外9000km122720円
[119120円]
高速道路500km5890円
[5690円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
138620円
-2010円
13.0km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
134490円
-4130円
13.4km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が9.0km/Lでは55.6Lを消費して、ガソリン代は10010円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が13.2km/Lでは681.8Lを消費して、ガソリン代は122720円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が15.3km/Lでは32.7Lを消費して、ガソリン代は5890円になります。

このパターンでは使用した燃料量が770.1L、かかったガソリン代が138620円となり、平均燃費は13.0km/L(+0.2km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-2010円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が134490円となり、1年間で4130円、5年間で20650円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(9.3km/L・10.7km/L・11.9km/L・13.0km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(192710円・168190円・151310円・138620円)が出てくることがわかります。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
12.8km/L
665.6km
市街地燃費
9.0km/L
468.0km
[-197.6km]
郊外燃費
13.2km/L
686.4km
[+20.8km]
高速道路燃費
15.3km/L
795.6km
[+130.0km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を52Lとしたとき、市街地モード燃費9.0km/Lでの航続距離は468.0km(-197.6km)、郊外モード燃費13.2km/Lでの航続距離は686.4km(+20.8km)、高速道路モード燃費15.3km/Lでの航続距離は795.6km(+130.0km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


2シリーズ クーペの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 12.8km/L
燃料タンク容量 52L
航続距離(カタログ燃費) 665.6km
航続距離(80%燃費) 530.4km
満タンプライス 9360円
1km走行コスト 14.06円
1万円でどこまで行ける? 711.1km
車両価格/航続距離 8413円/km

WLTCモード燃費が12.8km/L、燃料タンク容量52リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は665.6kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(11.5km/L)とすると598.0km、80%(10.2km/L)だと530.4km、70%(9.0km/L)では468.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で52リットルの給油をすると9360円、上で計算した航続距離を踏まえると665.6km(80%燃費時530.4km)を走行するのに9360円かかる計算です。

燃費を12.8km/Lとしたときの1km走行コストは14.06円、10万km走行したときの燃料代は140.6万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら14.1万円/年、7年10万kmなら20.1万円/年、5年10万kmなら28.1万円/年、3年10万kmなら46.9万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば711.1km(往復なら片道355.6km)、カタログ値の80%なら568.9km(片道284.4km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で665.6kmの距離を移動できる2H20型 2シリーズ クーペ [220i M-Sport F22]という乗り物を、560.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「8413円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

B48B20A型エンジン簡易性能曲線図
B48B20A型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1350回転時の馬力 52PS
4600回転時の馬力 177PS
5000回転時の馬力 184PS
各回転域でのトルク
1350回転時のトルク 27.5kgm
4600回転時のトルク 27.5kgm
5000回転時のトルク 26.4kgm
B48B20A型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているB48B20型1998cc、直列4気筒のターボエンジンは5000回転時に最高出力184馬力を、1350-4600回転時に最大トルク27.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1350rpmから最高出力が発生する5000rpmまで」の3650rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は73.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ8.098kg/PS(1490kg/184PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ8.098kg/PS
車体+1人8.397kg/PS
車体+4人9.293kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg8.424kg/PS
車体+70kg8.478kg/PS
車体+80kg8.533kg/PS
車体+90kg8.587kg/PS
車体+100kg8.641kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは8.397kg/PS(1545kg/184PS)となり、数値としては0.299kg、比率にすると3.7%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは9.293kg/PS(1710kg/184PS)となり、数値としては1.195kg、比率にすると14.8%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


2H20 2シリーズ クーペのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2021/04

-
2シリーズ クーペ
8.397kg/PS
1545kg/184PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:8.098]
2012/01

車種詳細
スイフト スポーツ
8.272kg/PS
1125kg/136PS|1.6L-NA
車体のみPWR:7.868
2013/09

車種詳細
フィット
8.371kg/PS
1105kg/132PS|1.5L-NA
車体のみPWR:7.955
2014/09

車種詳細
アクセラ スポーツ
8.486kg/PS
1485kg/175PS|2.2L-TB
車体のみPWR:8.171
2004/04

車種詳細
ルポ
8.520kg/PS
1065kg/125PS|1.6L-NA
車体のみPWR:8.080
2018/07

車種詳細
フォレスター
8.514kg/PS
1575kg/185PS|2.5L-NA
車体のみPWR:8.216

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ8.397kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

8.229kg/PSから8.565kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック「ZC32S型 スイフト スポーツ」、ホンダの5人乗りハッチバック「GK5型 フィット」、マツダの5人乗りハッチバック「BM2FS型 アクセラ スポーツ」、フォルクスワーゲンの4人乗りハッチバック「6EAVY型 ルポ」、スバルの5人乗りSUV「SK9型 フォレスター」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

2H20型 2シリーズ クーペ [220i M-Sport F22]とパワーウェイトレシオが近い車種|8.397kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は123.5PS/tとなっています。


2シリーズ クーペがバイクと競争するなら…?


車種詳細
CRF250M|249cc
8.375kg/PS
201kg/24.0PS/2.30kgm
[車体のみPWR:6.083]
1速ギヤ速度:37.8km/h
最小TWR:0.748
2021/04

-
2シリーズ クーペ|1998cc
8.397kg/PS
1545kg/184PS/27.5kgm
[車体のみPWR:8.098]
1速ギヤ速度:42.1km/h
最小TWR:1.210

車種詳細
テンプター|396cc
8.444kg/PS
228kg/27.0PS/3.00kgm
[車体のみPWR:6.407]
1速ギヤ速度:54.4km/h
最小TWR:1.189

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここでは2シリーズ クーペとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

MD44 CRF250Mと競争してみる

まず2シリーズ クーペより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCRF250Mが挙げられます。PWRの8.375kg/PSは車両重量146kgにライダーの体重55kgを加えた201kgを、最高出力24.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はCRF250Mに4.3km/h勝り、1速TWRは0.462kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

NK43A テンプターと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのテンプターが挙げられます。PWRの8.444kg/PSは車両重量173kg+55kgの228kgを、最高出力27.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は12.3km/h劣り、1速TWRは0.021kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.766
平均ピストンスピード 15.77m/s
トルクウェイトレシオ 54.18kg/kgm
1馬力あたりのお値段 30435円
排気量1Lあたり馬力 92.10PS/L
排気量1Lあたりトルク 13.76kgm/L
1気筒あたりの馬力 46.0PS
1気筒あたりのトルク 6.9kgm
パワーバンド比率 73.0%
燃費×馬力 2355.2pt
各種ランキング
クーペのPWR
1.8~2.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは54.18kg/kgm(1490kg/27.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が5600000円、最高出力が184馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は30435円、逆に1万円あたりでは0.33馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は203636円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2000cc以下の車編
クーペ編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は92.10PS/L、トルクは13.76kgm/L、1気筒あたりの馬力は46.0馬力、トルクは6.9kgmとなり、このエンジンが184馬力を5000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.77m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が94.6mmであるB48B20型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6340回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.766になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が12.8km/L、最高出力が184PSであるこの車の獲得ポイントは2355.2ptになります。
戯れに車両重量1490kgを100kg単位にした14.9で割ってみたところ、その数値は158.07ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



2シリーズ クーペでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.56m
期待される荷室の幅 1.38m
対角線の長さ 2.08m
期待される荷室の面積 2.15m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.56m(対角線では2.08m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。

車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 5500rpm|タイヤサイズ 245/40R17|タイヤ直径 62.8cm|円周長 197.3cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
5500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 5.000 14.07 -
-
46km/h 11880rpm 1231.8kgm
2速 3.200 9.00 0.640 1-2/
3520rpm
72km/h 7600rpm 788.4kgm
3速 2.143 6.03 0.670 2-3/
3690rpm
108km/h 5090rpm 528.0kgm
4速 1.720 4.84 0.803 3-4/
4420rpm
135km/h 4090rpm 423.7kgm
5速 1.314 3.70 0.764 4-5/
4200rpm
176km/h 3120rpm 323.7kgm
6速 1.000 2.81 0.761 5-6/
4190rpm
231km/h 2380rpm 246.4kgm
7速 0.822 2.31 0.822 6-7/
4520rpm
282km/h 1950rpm 202.5kgm
8速 0.640 1.80 0.779 7-8/
4280rpm
362km/h 1520rpm 157.7kgm
Final 2.813 レシオカバレッジ(変速比幅)7.812

ギヤの繋がりイメージ
2H20型2シリーズ クーペ8AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1350-4600rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.813)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(27.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.813)÷タイヤの有効半径(0.314m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの362km(5000rpmでは328.8km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ42km/h-
2速ギヤ66km/h3200rpm
3速ギヤ98km/h3350rpm
4速ギヤ122km/h4020rpm
5速ギヤ160km/h3820rpm
6速ギヤ210km/h3810rpm
7速ギヤ256km/h4110rpm
8速ギヤ329km/h3900rpm

2H20型2シリーズ クーペに搭載されたB48B20型1998ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5000rpmまで引っ張ると42km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5000rpmから3200rpmまで落ち、そこから5000rpmまで加速を続けると速度は66km/h(+24km/h)になります。

3速ギヤでは3350rpmまで落ちて5000rpmで98km/h(+32km/h)に、4速ギヤでは4020rpmまで落ちて5000rpmで122km/h(+24km/h)に、5速ギヤでは3820rpmまで落ちて5000rpmで160km/h(+38km/h)になります。

続いて6速ギヤでは3810rpmまで落ちて5000rpmで210km/h(+50km/h)に、7速ギヤでは4110rpmまで落ちて5000rpmで256km/h(+46km/h)に、8速ギヤでは3900rpmまで落ちて5000rpmで329km/h(+73km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1350-4600回転で最大トルク27.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば54.18kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(8.098kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1231.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1490kg)を1速ギヤの最大駆動力(1231.8kgm)で割ってみると1.210kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5000回転でのトルク(26.4kgm)からTWRを算出すると1.26kg/kgmとなり、1350-5000回転の回転域では1.210-1.26kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4750 7130 9500 11880 14260 16630 21390
2速 3040 4560 6080 7600 9120 10650 13690
3速 2040 3060 4070 5090 6110 7130 9170
4速 1630 2450 3270 4090 4900 5720 7360
5速 1250 1870 2500 3120 3750 4370 5620
6速 950 1430 1900 2380 2850 3330 4280
7速 780 1170 1560 1950 2340 2730 3520
8速 610 910 1220 1520 1820 2130 2740
※赤い数字は暫定レブリミット(5500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.640)を選択して時速100kmにて走行すると1520回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは910回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1060回転、一般的な高速道路の80km/hでは1220回転、100km/hでは1520回転、制限速度が120km/hになると1820回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2740回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 17 25 34 42 50 59 67
2速 13 26 39 53 66 79 92 105
3速 20 39 59 79 98 118 137 157
4速 24 49 73 98 122 147 171 196
5速 32 64 96 128 160 192 224 256
6速 42 84 126 168 210 252 295 337
7速 51 102 154 205 256 307 358 410
8速 66 132 197 263 329 395 460 526

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの245/40R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/40R17 | 直径 628mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
35
扁平
225/35R17
37.6km/h
直径590mm
径差-38mm
235/35R17
38.0km/h
直径597mm
径差-31mm
245/35R17
38.5km/h
直径604mm
径差-24mm
255/35R17
38.9km/h
直径611mm
径差-17mm
265/35R17
39.4km/h
直径618mm
径差-10mm
0%
40
扁平
225/40R17
39.0km/h
直径612mm
径差-16mm
235/40R17
39.5km/h
直径620mm
径差-8mm
245/40R17
40.0km/h
628mm
0mm
255/40R17
40.5km/h
直径636mm
径差+8mm
265/40R17
41.0km/h
直径644mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
225/45R17
40.4km/h
直径635mm
径差+7mm
235/45R17
41.0km/h
直径644mm
径差+16mm
245/45R17
41.6km/h
直径653mm
径差+25mm
255/45R17
42.2km/h
直径662mm
径差+34mm
265/45R17
42.7km/h
直径671mm
径差+43mm
+10%
50
扁平
225/50R17
41.8km/h
直径657mm
径差+29mm
235/50R17
42.5km/h
直径667mm
径差+39mm
245/50R17
43.1km/h
直径677mm
径差+49mm
255/50R17
43.8km/h
直径687mm
径差+59mm
265/50R17
44.4km/h
直径697mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/40R17 、235/35R17、235/40R17 、245/35R17 、255/35R17 、265/35R17あたりのタイヤがおすすめです。

245/40R17のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、245/40R17の適応サイズと性能の変化 [2H20型2シリーズ クーペ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】オートウェイのタイヤ通販


2H20型2シリーズ クーペ[2.0Lターボ FR/8AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト8.098kg/ps54.56
1速ギヤ加速性能1.210kg/kgm57.80
1L換算馬力92.10ps/L46.07
1L換算トルク13.76kgm/L43.34
WB/TR比1.76650.72
ワイド&ロー指数0.79457.15
前面の面積2.503m²53.40
最低地上高130mm59.92
スポーツ性能部門の得点422.96

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費12.8km/L43.06
年間維持費286800円53.71
100kmh回転数1520rpm62.87
航続距離665.6km47.18
車の大きさ11.187m³49.00
室内の広さ(仮) 2.029m³36.81
最小回転半径5.1m51.67
馬力単価30435円38.15
ユーティリティ部門の得点382.45

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 2H20型2シリーズ クーペ[2.0Lターボ FR/8AT] の総合得点は 805.41 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した2H20型2シリーズ クーペ(FR/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「2000ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

2シリーズ クーペの歴代モデル

2代目 7K15型 2シリーズ グランクーペ
7K15 2シリーズ グランクーペは2014/02に登場した2代目モデル。参考車両の「218i F44」は全長4535mm、全幅1800mm、全高1430mmの車体に、140PS/22.4kgmを発生するB38A15型1498ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

初代 2D20型 2シリーズ グランツアラー
2D20 2シリーズ グランツアラーは2014/02に登場した初代モデル。参考車両の「220i Sport F46」は全長4565mm、全幅1800mm、全高1645mmの車体に、192PS/28.6kgmを発生するB48A20型1998ccエンジンを搭載した7人乗りミニバン。