CV30 ビスタの性能と維持費 FF/4AT 5人乗り 190万円 1992年式

このページでは、トヨタ自動車の4ドア・5人乗りセダン、3代目のY-CV30型ビスタ Etoile【1992/06モデル・91PS/19.4kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

CV30 ビスタ
販売期間:1990/07 - 1994/07

画像はトヨタ自動車より引用
http://toyota.jp/
投稿日:2022/11/08

ボディサイズが全長4640mm×全幅1695mm×全高1395mm、排気量は1974ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。ディーゼル燃料を使用する車両は排気量に関係なく、車体の大きさのみで判断される点がガソリン車とは異なるポイントとなっています。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4640mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


CV30型 ビスタ [1974cc/91PS FF/4AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

3代目ビスタの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1992/06
SV30型
[VL]
1.8L-NA・FF/5MT・149.1万円
125PS・16.5kgm・14.4km/L
125PS
16.5kgm
14.4km/L
1992/06
SV32型
[Etoile]
2.0L-NA・FF/5MT・176.6万円
140PS・19.0kgm・12.8km/L
140PS
19.0kgm
12.8km/L
1992/06
SV30型
[VL]
1.8L-NA・FF/4AT・156.6万円
125PS・16.5kgm・12.2km/L
125PS
16.5kgm
12.2km/L
3代目 ビスタ 型式一覧 V30系まとめ 1990-1994【全14車種】
ビスタの新型モデル
4代目 SV41型ビスタ
SV41型ビスタは1994/07に登場した4代目モデル。参考車両の「VX」は全長4650mm、全幅1695mm、全高1390mmの車体に、140PS/19.0kgmを発生する3S型1998ccエンジンを搭載。

ビスタの旧型モデル
2代目 SV21型ビスタ GT
SV21型ビスタ GTは1986/08に登場した2代目モデル。参考車両の「GT」は全長4530mm、全幅1690mm、全高1370mmの車体に、140PS/17.5kgmを発生する3S型1998ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー トヨタ自動車
車名&
グレード
ビスタ
Etoile
その他 エトワール
お値段 1900000円
車両型式 Y-CV30
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
4速AT・4速オートマ車
ドア/定員 4ドア/5名乗車
車体寸法 長4640×幅1695×高1395mm
室内寸法 長1925×幅1440×高1165mm
軸距&
輪距
2600mm
前1480mm/後1440mm
最小半径 5.3m
最低高 150mm
タイヤ 前輪:185/70R14
後輪:185/70R14
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 1280kg
エンジン諸元
原動機型式 2C-T
気筒配列 直列4気筒
排気量1974cc
圧縮比23.0
吸気方式 ターボ
最高出力 91PS[67kW]/4400rpm
最大トルク 19.4kgm[190Nm]/2600rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
2C-T型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税45400円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税18900円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1992/06モデルのビスタを32年落ちの中古で41.8万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ビスタの1992/06モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である38万円に諸経費として3.8万円を足した41.8万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1992年式を32年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 11年経過 45400円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 18年経過 18900円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷8.3km/L×155円/L 186750円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本8000円×4本÷5年 6400円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 343300円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額34830円×12ヶ月 417960円
ローン返済中の年間維持費 761300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 58500円
名目 金額
自動車税(1年分) 45400円
自動車重量税(1年分) 18900円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
186750円
(130730円)
(93380円)
(56030円)
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 6400円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 343300円
名目 金額
車のローン額(1年分) 417960円
ローン返済中の年間維持費 761300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
58500円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「2000cc以下で11年経過」クラスの自動車税は45400円、「1.5トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は18900円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本8000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした58500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算28700円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

ビスタの維持費は高い?安い?

「ビスタの年間維持費は343300円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてビスタの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いプリウス189800円-153500円
ヴォクシー ハイブリッド227000円-116300円
スイフト スポーツ275300円-68000円
シビック タイプR312300円-31000円
基準2000ccクラス平均316600円-26700円
ビスタの維持費343300円
アコード345200円+1900円
WRX STI364700円+21400円
エクスプローラー413900円+70600円
高いBX484900円+141600円

ビスタの年間維持費を、2000ccクラスで最も維持費が安いプリウスと比較して153500円高く、最も高いBXと比較して141600円安く、2000ccクラスの平均維持費との比較では26700円高くなっています。

最低額のプリウスと最高額のBXは極端な例としても、2000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、ビスタの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2000ccクラスの車 ランキング

ビスタを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%450万円38万円30万円
15%300万円25万円20万円
20%220万円19万円15万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は450万円(総支給額38万円/月、手取り30万円/月)、ここから月額維持費2.9万円を支払うと残りは27.1万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は300万円(総支給額25万円/月、手取り20万円/月)、2.9万円を支払うと残りは17.1万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が220万円(総支給額19万円/月、手取り15万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.9万円を引くと残りは12.1万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代19万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり155円を基準として、-50円となる105円から、+50円となる205円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費8.3km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
105円/L
126520円
[-60230円]
-25円
130円/L
156640円
[-30110円]
-10円
145円/L
174720円
[-12030円]
155円/L186750円
[0円]
+10円
165円/L
198810円
[+12060円]
+25円
180円/L
216890円
[+30140円]
+50円
205円/L
247010円
[+60260円]

燃費8.3km/LのCV30型 ビスタで10000km走行するのに必要な燃料は1204.9L、1リットルあたり155円としたときの燃料代は186750円になります。

参考までに、ビスタの燃料タンクは60リットルですので、1204.9Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約8900円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては12060円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると30140円、50円も違ってくると60260円にもなります。

これをCV30型 ビスタの年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり155円の場合を343300円としたとき、105円/Lに値下がりすれば283070円(82.5%)に、205円/Lに値上がりすれば403560円(117.6%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(45400円)なり重量税(18900円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 24%
自動車重量税 1年分 18900円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 3000km分 56030円 29%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 4270円 2%
任意保険料 80% 52800円 27%
合計
[1万kmとの差額]
191800円
-151500円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 20%
自動車重量税 1年分 18900円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 93380円 40%
オイル交換 年1回 5500円 2%
タイヤ交換 6年毎 4270円 2%
任意保険料 85% 56160円 24%
合計
[1万kmとの差額]
232500円
-110800円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 16%
自動車重量税 1年分 18900円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 130730円 47%
オイル交換 年1回 7700円 3%
タイヤ交換 6年毎 4270円 2%
任意保険料 90% 59400円 22%
合計
[1万kmとの差額]
275300円
-68000円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて151500円安い191800円に、5000km走行では110800円安い232500円に、7000km走行では68000円安い275300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 10%
自動車重量税 1年分 18900円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 280130円 61%
オイル交換 年3回 33000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 9600円 2%
任意保険料 100% 66000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
461900円
+118600円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 8%
自動車重量税 1年分 18900円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 373500円 66%
オイル交換 年4回 44000円 8%
タイヤ交換 2年毎 12800円 2%
任意保険料 100% 66000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
569500円
+226200円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
トヨタの小型車&普通車編
2000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
4ドア・セダン編

ビスタの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 8.3km/L
燃料タンク容量 60L
航続距離(カタログ燃費) 498.0km
航続距離(80%燃費) 396.0km
満タンプライス 9300円
1km走行コスト 18.67円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので8.3km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量60リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は498.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.5km/L)とすると航続距離は450.0km、80%(6.6km/L)だと396.0km、70%(5.8km/L)では348.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から60リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり155円では9300円、上で計算した航続距離を踏まえると498.0km(80%燃費時396.0km)を走行するのに9300円かかる計算です。

燃費を8.3km/Lとしたときの1km走行コストは18.67円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

2C-T型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
2600回転時の馬力 70PS
4400回転時の馬力 91PS
各回転域でのトルク
2600回転時のトルク 19.4kgm
4400回転時のトルク 14.8kgm
2C-T型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している2C型1974cc、直列4気筒のターボエンジンは4400回転時に最高出力91馬力を、2600回転時に最大トルク19.4kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2600rpmから最高出力が発生する4400rpmまで」の1800rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は40.9%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ14.066kg/PS(1280kg/91PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ14.066kg/PS
車体+1人14.670kg/PS
車体+5人17.088kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg14.725kg/PS
車体+70kg14.835kg/PS
車体+80kg14.945kg/PS
車体+90kg15.055kg/PS
車体+100kg15.165kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは14.670kg/PS(1335kg/91PS)となり、数値としては0.604kg、比率にすると4.3%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは17.088kg/PS(1555kg/91PS)となり、数値としては3.022kg、比率にすると21.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

CV30 ビスタのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1992/06

-
ビスタ
14.670kg/PS
1335kg/91PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:14.066]
2002/06

車種詳細
スマートK
14.636kg/PS
805kg/55PS|0.6L-TB
車体のみPWR:13.636
2010/08

車種詳細
ワゴンR スティングレー
14.609kg/PS
935kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:13.750
2009/08

車種詳細
ヴィッツ
14.718kg/PS
1045kg/71PS|1.0L-NA
車体のみPWR:13.944
2015/12

車種詳細
プリウス
14.541kg/PS
1425kg/98PS|1.8L-NA
車体のみPWR:13.980
2013/11

車種詳細
アクセラ ハイブリッド
14.596kg/PS
1445kg/99PS|2.0L-NA
車体のみPWR:14.040

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ14.670kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

14.523kg/PSから14.817kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スマートの2人乗り軽ハッチバック「MC01K型 スマートK」、スズキの4人乗り軽ミニバン「MH23S型 ワゴンR スティングレー」、トヨタの5人乗りハッチバック「KSP90型 ヴィッツ」、トヨタの5人乗りセダン「ZVW50型 プリウス」、マツダの5人乗りセダン「BYEFP型 アクセラ ハイブリッド」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

CV30型 ビスタ [Etoile]のライバル車種|14.670kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は71.1PS/tとなっています。


ビスタがバイクと競争するなら…?


車種詳細
トリシティ155|155cc
14.667kg/PS
220kg/15.0PS/1.40kgm
[車体のみPWR:11.000]
1速ギヤ速度:32.8km/h
最小TWR:1.282
1992/06

-
ビスタ|1974cc
14.670kg/PS
1335kg/91PS/19.4kgm
[車体のみPWR:14.066]
1速ギヤ速度:48.6km/h
最小TWR:1.935

車種詳細
XLR125R|124cc
14.750kg/PS
177kg/12.0PS/1.00kgm
[車体のみPWR:10.167]
1速ギヤ速度:33.5km/h
最小TWR:1.204

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではビスタとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SG37J トリシティ155と競争してみる

まずビスタより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのトリシティ155が挙げられます。PWRの14.667kg/PSは車両重量165kgにライダーの体重55kgを加えた220kgを、最高出力15.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はトリシティ155に15.8km/h勝り、1速TWRは0.653kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

JD16 XLR125Rと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのXLR125Rが挙げられます。PWRの14.750kg/PSは車両重量122kg+55kgの177kgを、最高出力12.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は15.1km/h勝り、1速TWRは0.731kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.781
平均ピストンスピード 12.47m/s
トルクウェイトレシオ 65.98kg/kgm
1馬力あたりのお値段 20879円
排気量1Lあたり馬力 46.10PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.83kgm/L
1気筒あたりの馬力 22.8PS
1気筒あたりのトルク 4.8kgm
パワーバンド比率 40.9%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
セダンのPWR
1.8~2.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは65.98kg/kgm(1280kg/19.4kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1900000円、最高出力が91馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は20879円、逆に1万円あたりでは0.48馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は97938円、1万円あたりでは0.10kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
トヨタ編
2000cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は46.10PS/L、トルクは9.83kgm/L、1気筒あたりの馬力は22.8馬力、トルクは4.8kgmとなり、このエンジンが91馬力を4400回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.47m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.781になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 3.229m³
1人あたりのスペース 0.646m³
室内長/全長 41.5%
室内幅/全幅 85.0%
室内高/全高 83.5%
室内容積/車両体積 29.4%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.229m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.646m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は41.5%、同じく室内幅と全幅の比率は85.0%、同じく室内高と全高の比率は83.5%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は29.4%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


ビスタでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.624m
期待される荷室の幅 1.340m
対角線の長さ 2.105m
期待される荷室の面積 2.176m²

縦方向の長さが1.624m(対角線では2.105m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4400rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4900回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4900rpm|タイヤサイズ 185/70R14|タイヤ直径 61.5cm|円周長 193.2cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4900rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.810 10.48 -
-
54km/h 9040rpm 661.4kgm
2速 1.549 5.78 0.551 1-2/
2700rpm
98km/h 4990rpm 364.6kgm
3速 1.000 3.73 0.646 2-3/
3170rpm
152km/h 3220rpm 235.4kgm
4速 0.706 2.63 0.706 3-4/
3460rpm
216km/h 2270rpm 166.2kgm
Final 3.731 レシオカバレッジ(変速比幅)3.980

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2600rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.731)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(19.4kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.731)÷タイヤの有効半径(0.3075m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの216km(4400rpmでは193.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2600回転で最大トルク19.4kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば65.98kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(14.066kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと661.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1280kg)を1速ギヤの最大駆動力(661.4kgm)で割ってみると1.935kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4400回転でのトルク(14.8kgm)からTWRを算出すると2.537kg/kgmとなり、2600-4400回転の回転域では1.935-2.537kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:4400rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

CV30型ビスタに搭載された2C型1974ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4400rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

4400rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ49km/h-
2速ギヤ88km/h2420rpm
3速ギヤ137km/h2840rpm
4速ギヤ194km/h3110rpm

まず1速ギヤで4400rpmまで引っ張ると49km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4400rpmから2420rpmまで落ち、そこから4400rpmまで加速を続けると速度は88km/h(+39km/h)になります。

3速ギヤでは2840rpmまで落ちて4400rpmで137km/h(+49km/h)に、4速ギヤでは3110rpmまで落ちて4400rpmで194km/h(+57km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3620 5430 7240 9040 10850 12660 16280
2速 1990 2990 3990 4990 5980 6980 8970
3速 1290 1930 2570 3220 3860 4510 5790
4速 910 1360 1820 2270 2730 3180 4090
※赤い数字は暫定レブリミット(4900rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.706)を選択して時速100kmにて走行すると2270回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1360回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1590回転、一般的な高速道路の80km/hでは1820回転、100km/hでは2270回転、制限速度が120km/hになると2730回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4090回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 11 22 33 44 55 66 77 88
2速 20 40 60 80 100 120 140 160
3速 31 62 93 124 155 186 217 249
4速 44 88 132 176 220 264 308 352

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4900回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの185/70R14と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 185/70R14 | 直径 615mm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
-5%
65
扁平
165/65R14
37.1km/h
直径571mm
径差-44mm
175/65R14
38.0km/h
直径584mm
径差-31mm
185/65R14
38.8km/h
直径597mm
径差-18mm
195/65R14
39.7km/h
直径610mm
径差-5mm
205/65R14
40.5km/h
直径623mm
径差+8mm
0%
70
扁平
165/70R14
38.2km/h
直径587mm
径差-28mm
175/70R14
39.1km/h
直径601mm
径差-14mm
185/70R14
40.0km/h
615mm
0mm
195/70R14
40.9km/h
直径629mm
径差+14mm
205/70R14
41.8km/h
直径643mm
径差+28mm
+5%
75
扁平
165/75R14
39.3km/h
直径604mm
径差-11mm
175/75R14
40.3km/h
直径619mm
径差+4mm
185/75R14
41.2km/h
直径634mm
径差+19mm
195/75R14
42.2km/h
直径649mm
径差+34mm
205/75R14
43.2km/h
直径664mm
径差+49mm
+10%
80
扁平
165/80R14
40.3km/h
直径620mm
径差+5mm
175/80R14
41.4km/h
直径636mm
径差+21mm
185/80R14
42.4km/h
直径652mm
径差+37mm
195/80R14
43.4km/h
直径668mm
径差+53mm
205/80R14
44.5km/h
直径684mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、165/70R14、165/75R14 、175/65R14、175/70R14 、185/65R14 、195/65R14 あたりのタイヤがおすすめです。

185/70R14のタイヤ幅を165mmから215mmまで、扁平率を55%から85%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、185/70R14の適応サイズと性能の変化 [CV30型ビスタ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】185/70R14のタイヤ銘柄と通販価格

CV30型ビスタ[2.0Lターボ FF/4AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト14.066kg/ps38.24
1速ギヤ加速性能1.935kg/kgm42.33
1L換算馬力46.10ps/L29.30
1L換算トルク9.83kgm/L31.02
WB/TR比1.78149.18
ワイド&ロー指数0.82355.05
前面の面積2.365m²57.34
最低地上高150mm51.83
スポーツ性能部門の得点354.29

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費343300円48.47
100kmh回転数2270rpm52.96
航続距離-26.05
車の大きさ10.971m³48.08
室内の広さ3.229m³48.21
最小回転半径5.3m47.35
馬力単価20879円50.90
ユーティリティ部門の得点363.42

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した CV30型ビスタ[2.0Lターボ FF/4AT] の総合得点は 717.71 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したCV30型ビスタ(FF/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「2000ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

ビスタの歴代モデル

5代目 SV50G型 ビスタ アルデオ
SV50G ビスタ アルデオは1998/07に登場した5代目モデル。参考車両の「Ardeo-200G」は全長4665mm、全幅1695mm、全高1515mmの車体に、145PS/20.0kgmを発生する3S型1998ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

4代目 CV43型 ビスタ
CV43 ビスタは1994/07に登場した4代目モデル。参考車両の「aX」は全長4625mm、全幅1695mm、全高1435mmの車体に、88PS/19.6kgmを発生する3C型2184ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

3代目 SV30型 ビスタ
SV30 ビスタは1990/07に登場した3代目モデル。参考車両の「VL」は全長4640mm、全幅1695mm、全高1395mmの車体に、125PS/16.5kgmを発生する4S型1838ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

2代目 SV22型 ビスタ
SV22 ビスタは1986/08に登場した2代目モデル。参考車両の「VC」は全長4500mm、全幅1690mm、全高1385mmの車体に、105PS/15.2kgmを発生する4S型1838ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。