W2WAH02:508SWの性能と維持費 FF/6AT 464万円 2016年式

このページでは、プジョーの5ドア・5人乗りワゴン、初代のLDA-W2WAH02型508SW GT BlueHDi【2016/07モデル・181PS/40.8kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

W2WAH02 508SW
販売期間:2011/07 - 2019/02

画像はプジョーより引用
http://www.peugeot.co.jp/
投稿:2016/07/21|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4830mm×全幅1855mm×全高1505mm、排気量は1997ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、排気量は2000cc以下なれど、全長と全幅が5ナンバー枠を超えていることにより3ナンバー登録になります。車体が大きい割りに排気量が小さいものの、ターボによる過給のおかげで非力さを感じることはなさそうです。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4830mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


W2WAH02型 508SW [1997cc/181PS FF/6AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代508SWの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2016/07
W2AH02型
[GT BlueHDi]
2.0L-TB | FF/6AT
| 434.0万円
181PS
40.8kgm
18.0km/L
2015/01
W2W5G01型
[SW-Griffe]
1.6L-TB | FF/6AT
| 453.0万円
165PS
24.5kgm
13.6km/L
2015/01
W25G01型
[Allure]
1.6L-TB | FF/6AT
| 365.0万円
165PS
24.5kgm
13.6km/L
初代508SWの車両型式・グレード一覧【全6車種】
508SWの新型モデル
2代目 R85G06型508SW
R85G06型508SWは2018/11に登場した2代目モデル。参考車両の「Allure」は全長4790mm、全幅1860mm、全高1420mmの車体に、181PS/25.5kgmを発生する1598ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー PEUGEOT
車名&
グレード
508SW
GT BlueHDi
その他 ブルーHDi
お値段 4640000円
車両型式 LDA-W2WAH02
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
6速AT・6速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4830×幅1855×高1505mm
軸距&
輪距
2815mm
前1565mm/後1525mm
最小半径 5.9m
最低高 130mm
タイヤ 前輪:235/45R18
後輪:235/45R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1700kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 直列4気筒
排気量1997cc
圧縮比16.7
吸気方式 ターボ
最高出力 181PS[133kW]/3750rpm
最大トルク 40.8kgm[400Nm]/2000rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
JC08燃費 18.0km/L(42.3mpg)
100km燃費 5.6L/100km

直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税39500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2016/07モデルの508SWを8年落ちの中古で331.8万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    508SWの2016/07モデルの場合、2024年現在では8年が経過しているため、新車価格の65%である301.6万円に諸経費として30.2万円を足した331.8万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2016年式を8年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 11年未満 39500円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷16.7×150円/L
7000km÷16.7km/L×150円/L
5000km÷16.7km/L×150円/L
3000km÷16.7km/L×150円/L
89820円
(62870円)
(44910円)
(26950円)
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 246000円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額55290円×12ヶ月 663480円
ローン返済中の年間維持費 909500円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
89820円
(62870円)
(44910円)
(26950円)
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 14400円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 246000円
名目 金額
車のローン額(1年分) 663480円
ローン返済中の年間維持費 909500円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53500円
  • 初度登録から8年経過車の場合、「2000cc以下で11年未満」クラスの自動車税は39500円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。508SW【GT BlueHDi】の場合、維持費の月額は20500円(ローン完済前は75800円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円を基準として、-50円となる100円から、+50円となる200円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費16.7km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
100円/L
59890円
[-29930円]
-25円
125円/L
74870円
[-14950円]
-10円
140円/L
83850円
[-5970円]
150円/L89820円
[0円]
+10円
160円/L
95830円
[+6010円]
+25円
175円/L
104810円
[+14990円]
+50円
200円/L
119780円
[+29960円]

燃費16.7km/LのW2WAH02型 508SWで10000km走行するのに必要な燃料は598.9L、1リットルあたり150円としたときの燃料代は89820円になります。

参考までに、508SWの燃料タンクは72リットルですので、598.9Lの給油回数は9回、1回あたりの燃料代は約9980円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては6010円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると14990円、50円も違ってくると29960円にもなります。

これをW2WAH02型 508SWの年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円の場合を246000円としたとき、100円/Lに値下がりすれば216070円(87.8%)に、200円/Lに値上がりすれば275960円(112.2%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(39500円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 25%
自動車重量税 1年分 16400円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 6%
燃料代 3000km分 26950円 17%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 6%
任意保険料 80% 52800円 33%
合計
[1万kmとの差額]
159600円
-86400円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 22%
自動車重量税 1年分 16400円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 5000km分 44910円 25%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 5%
任意保険料 85% 56160円 31%
合計
[1万kmとの差額]
180900円
-65100円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 19%
自動車重量税 1年分 16400円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 62870円 31%
オイル交換 年1回 7700円 4%
タイヤ交換 6年毎 9600円 5%
任意保険料 90% 59400円 29%
合計
[1万kmとの差額]
204300円
-41700円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて86400円安い159600円に、5000km走行では65100円安い180900円に、7000km走行では41700円安い204300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 12%
自動車重量税 1年分 16400円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 15000km分 134730円 42%
オイル交換 年3回 33000円 10%
タイヤ交換 2.7年毎 21600円 7%
任意保険料 100% 66000円 21%
合計
[1万kmとの差額]
320100円
+74100円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 10%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 179640円 47%
オイル交換 年4回 44000円 11%
タイヤ交換 2年毎 28800円 8%
任意保険料 100% 66000円 18%
合計
[1万kmとの差額]
383200円
+137200円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



508SWの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 18.0km/L
燃料タンク容量 72L
航続距離(カタログ燃費) 1296.0km
航続距離(80%燃費) 1036.8km
満タンプライス 10800円
1km走行コスト 8.33円
1万円でどこまで行ける? 1200.0km
車両価格/航続距離 3580円/km

JC08モード燃費が18.0km/L、燃料タンク容量72リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1296.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(16.2km/L)とすると1166.4km、80%(14.4km/L)だと1036.8km、70%(12.6km/L)では907.2kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり150円で72リットルの給油をすると10800円、上で計算した航続距離を踏まえると1296.0km(80%燃費時1036.8km)を走行するのに10800円かかる計算です。

燃費を16.7km/Lとしたときの1km走行コストは8.33円、10万km走行したときの燃料代は83.3万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら8.3万円/年、7年10万kmなら11.9万円/年、5年10万kmなら16.7万円/年、3年10万kmなら27.8万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1200.0km(往復なら片道600.0km)、カタログ値の80%なら960.0km(片道480.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で1296.0kmの距離を移動できるW2WAH02型 508SW [GT BlueHDi]という乗り物を、464.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「3580円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2000回転時の馬力 114PS
3750回転時の馬力 181PS
各回転域でのトルク
2000回転時のトルク 40.8kgm
3750回転時のトルク 34.6kgm

まずおさらいとして、搭載している直列4気筒、1997ccのターボエンジンは3750回転時に最高出力181馬力を、2000回転時に最大トルク40.8kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2000rpmから最高出力が発生する3750rpmまで」の1750rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は46.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ9.392kg/PS(1700kg/181PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ9.392kg/PS
車体+1人9.696kg/PS
車体+5人10.912kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg9.724kg/PS
車体+70kg9.779kg/PS
車体+80kg9.834kg/PS
車体+90kg9.890kg/PS
車体+100kg9.945kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは9.696kg/PS(1755kg/181PS)となり、数値としては0.304kg、比率にすると3.2%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは10.912kg/PS(1975kg/181PS)となり、数値としては1.520kg、比率にすると16.2%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


W2WAH02 508SWのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2016/07

-
508SW
9.696kg/PS
1755kg/181PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:9.392]
2010/04

車種詳細
ウィッシュ
9.826kg/PS
1415kg/144PS|1.8L-NA
車体のみPWR:9.444
2019/04

車種詳細
RAV4
9.854kg/PS
1685kg/171PS|2.0L-NA
車体のみPWR:9.532
2012/02

車種詳細
CX-5
9.571kg/PS
1675kg/175PS|2.2L-TB
車体のみPWR:9.257
2015/04

車種詳細
エクシーガ クロスオーバー7
9.682kg/PS
1675kg/173PS|2.5L-NA
車体のみPWR:9.364
2009/09

車種詳細
オデッセイ
9.566kg/PS
1655kg/173PS|2.4L-NA
車体のみPWR:9.249

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ9.696kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

9.502kg/PSから9.890kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、トヨタの7人乗りミニバン「ZGE20W型 ウィッシュ」、トヨタの5人乗りSUV「MXAA54型 RAV4」、マツダの5人乗りSUV「KE2AW型 CX-5」、スバルの7人乗りSUV「YAM型 エクシーガ クロスオーバー7」、ホンダの7人乗りミニバン「RB3型 オデッセイ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

W2WAH02型 508SW [GT BlueHDi]とパワーウェイトレシオが近い車種|9.696kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は106.5PS/tとなっています。


508SWがバイクと競争するなら…?


車種詳細
シャドウ カスタム|398cc
9.645kg/PS
299kg/31.3PS/3.37kgm
[車体のみPWR:7.871]
1速ギヤ速度:50.1km/h
最小TWR:1.364
2016/07

-
508SW|1997cc
9.696kg/PS
1755kg/181PS/40.8kgm
[車体のみPWR:9.392]
1速ギヤ速度:35.9km/h
最小TWR:1.059

車種詳細
ボルティー|249cc
9.700kg/PS
194kg/20.0PS/2.10kgm
[車体のみPWR:6.950]
1速ギヤ速度:37.8km/h
最小TWR:0.885

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここでは508SWとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

NC45 シャドウ カスタムと競争してみる

まず508SWより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのシャドウ カスタムが挙げられます。PWRの9.645kg/PSは車両重量244kgにライダーの体重55kgを加えた299kgを、最高出力31.3PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はシャドウ カスタムに14.2km/h劣り、1速TWRは0.305kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

NJ47A ボルティーと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのボルティーが挙げられます。PWRの9.700kg/PSは車両重量139kg+55kgの194kgを、最高出力20.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は1.9km/h劣り、1速TWRは0.174kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.822
平均ピストンスピード 11.00m/s
トルクウェイトレシオ 41.67kg/kgm
1馬力あたりのお値段 25635円
排気量1Lあたり馬力 90.64PS/L
排気量1Lあたりトルク 20.43kgm/L
1気筒あたりの馬力 45.2PS
1気筒あたりのトルク 10.2kgm
パワーバンド比率 46.7%
燃費×馬力 3029.9pt
各種ランキング
ステーションワゴンのPWR
1.8~2.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは41.67kg/kgm(1700kg/40.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が4640000円、最高出力が181馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は25635円、逆に1万円あたりでは0.39馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は113725円、1万円あたりでは0.09kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2000cc以下の車編
ステーションワゴン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は90.64PS/L、トルクは20.43kgm/L、1気筒あたりの馬力は45.2馬力、トルクは10.2kgmとなり、このエンジンが181馬力を3750回転で発生させているときの平均ピストンスピードは11.00m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.822になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が16.74km/L、最高出力が181PSであるこの車の獲得ポイントは3029.9ptになります。
戯れに車両重量1700kgを100kg単位にした17.0で割ってみたところ、その数値は178.23ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



508SWでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.69m
期待される荷室の幅 1.46m
対角線の長さ 2.23m
期待される荷室の面積 2.47m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.69m(対角線では2.23m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合3750rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4250回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4250rpm|タイヤサイズ 235/45R18|タイヤ直径 66.9cm|円周長 210.2cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4250rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.458 13.16 -
-
41km/h 10440rpm 1605.7kgm
2速 2.508 7.41 0.563 1-2/
2390rpm
72km/h 5870rpm 903.3kgm
3速 1.555 4.59 0.620 2-3/
2640rpm
117km/h 3640rpm 560.1kgm
4速 1.142 3.37 0.734 3-4/
3120rpm
159km/h 2670rpm 411.3kgm
5速 0.851 2.51 0.745 4-5/
3170rpm
213km/h 1990rpm 306.5kgm
6速 0.671 1.98 0.788 5-6/
3350rpm
271km/h 1570rpm 241.7kgm
Final 2.953 レシオカバレッジ(変速比幅)6.644

ギヤの繋がりイメージ
W2WAH02型508SW6AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.953)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(40.8kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.953)÷タイヤの有効半径(0.3345m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの271km(3750rpmでは238.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:3750rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

3750rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ36km/h-
2速ギヤ64km/h2110rpm
3速ギヤ103km/h2330rpm
4速ギヤ140km/h2750rpm
5速ギヤ188km/h2790rpm
6速ギヤ239km/h2960rpm

W2WAH02型508SWに搭載された1997ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する3750rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで3750rpmまで引っ張ると36km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は3750rpmから2110rpmまで落ち、そこから3750rpmまで加速を続けると速度は64km/h(+28km/h)になります。

3速ギヤでは2330rpmまで落ちて3750rpmで103km/h(+39km/h)に、4速ギヤでは2750rpmまで落ちて3750rpmで140km/h(+37km/h)になります。

続いて5速ギヤでは2790rpmまで落ちて3750rpmで188km/h(+48km/h)に、6速ギヤでは2960rpmまで落ちて3750rpmで239km/h(+51km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2000回転で最大トルク40.8kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば41.67kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(9.392kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1605.7kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1700kg)を1速ギヤの最大駆動力(1605.7kgm)で割ってみると1.059kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する3750回転でのトルク(34.6kgm)からTWRを算出すると1.25kg/kgmとなり、2000-3750回転の回転域では1.059-1.25kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4180 6260 8350 10440 12530 14610 18790
2速 2350 3520 4700 5870 7050 8220 10570
3速 1460 2180 2910 3640 4370 5100 6550
4速 1070 1600 2140 2670 3210 3740 4810
5速 800 1200 1590 1990 2390 2790 3590
6速 630 940 1260 1570 1890 2200 2830
※赤い数字は暫定レブリミット(4250rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.671)を選択して時速100kmにて走行すると1570回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは940回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1100回転、一般的な高速道路の80km/hでは1260回転、100km/hでは1570回転、制限速度が120km/hになると1880回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2830回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 19 29 38 48 57 67 77
2速 17 34 51 68 85 102 119 136
3速 27 55 82 110 137 165 192 220
4速 37 75 112 150 187 224 262 299
5速 50 100 151 201 251 301 351 401
6速 64 127 191 255 318 382 446 509

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4250回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの235/45R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/45R18 | 直径 669mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
-5%
40
扁平
215/40R18
37.6km/h
直径629mm
径差-40mm
225/40R18
38.1km/h
直径637mm
径差-32mm
235/40R18
38.6km/h
直径645mm
径差-24mm
245/40R18
39.0km/h
直径653mm
径差-16mm
255/40R18
39.5km/h
直径661mm
径差-8mm
0%
45
扁平
215/45R18
38.9km/h
直径651mm
径差-18mm
225/45R18
39.5km/h
直径660mm
径差-9mm
235/45R18
40.0km/h
669mm
0mm
245/45R18
40.5km/h
直径678mm
径差+9mm
255/45R18
41.1km/h
直径687mm
径差+18mm
+5%
50
扁平
215/50R18
40.2km/h
直径672mm
径差+3mm
225/50R18
40.8km/h
直径682mm
径差+13mm
235/50R18
41.4km/h
直径692mm
径差+23mm
245/50R18
42.0km/h
直径702mm
径差+33mm
255/50R18
42.6km/h
直径712mm
径差+43mm
+10%
55
扁平
215/55R18
41.5km/h
直径694mm
径差+25mm
225/55R18
42.2km/h
直径705mm
径差+36mm
235/55R18
42.8km/h
直径716mm
径差+47mm
245/55R18
43.5km/h
直径727mm
径差+58mm
255/55R18
44.1km/h
直径738mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/45R18 、225/40R18、225/45R18 、235/40R18 、245/40R18 、255/40R18あたりのタイヤがおすすめです。

235/45R18のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、235/45R18の適応サイズと性能の変化 [W2WAH02型508SW編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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W2WAH02型508SW[2.0Lターボ FF/6AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト9.392kg/ps51.02
1速ギヤ加速性能1.059kg/kgm61.02
1L換算馬力90.64ps/L45.54
1L換算トルク20.43kgm/L64.19
WB/TR比1.82244.95
ワイド&ロー指数0.81155.92
前面の面積2.792m²45.28
最低地上高130mm59.92
スポーツ性能部門の得点427.84

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費18.0km/L50.59
年間維持費246000円57.45
100kmh回転数1570rpm62.21
航続距離1296.0km84.01
車の大きさ13.484m³58.14
室内の広さ(仮) 2.445m³40.77
最小回転半径5.9m35.00
馬力単価25635円44.50
ユーティリティ部門の得点432.67

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した W2WAH02型508SW[2.0Lターボ FF/6AT] の総合得点は 860.51 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したW2WAH02型508SW(FF/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのワゴン」、「2000ccのワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

508SWの歴代モデル

2代目 R85G06型 508
R85G06 508は2018/11に登場した2代目モデル。参考車両の「Allure」は全長4750mm、全幅1860mm、全高1420mmの車体に、181PS/25.5kgmを発生する1598ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

初代 W2W5G01型 508SW
W2W5G01 508SWは2011/07に登場した初代モデル。参考車両の「SW-Griffe」は全長4830mm、全幅1855mm、全高1505mmの車体に、165PS/24.5kgmを発生する1598ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。