このページでは、メルセデスベンツの5ドア・7人乗りSUV、2代目の3DA-167923型GLS GLS400d 4matic X167【2022/01モデル・330PS/71.4kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。
167923 GLS 販売期間:2020/03 - 現行車 ![]() |
ボディサイズが全長5210mm×全幅1955mm×全高1825mm、排気量は2924ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。
ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5210mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。
167923型 GLS [2924cc/330PS 4WD/9AT] お品書き
![]() 維持費にまつわるエトセトラ | ![]() エンジンの最高出力・最大トルク | ![]() No Data | ![]() タイヤサイズ変更とメーター誤差 | ![]() 各種スペックの相対評価と通知表 |
![]() | お金にまつわるエトセトラ 1年間のランニングコスト |
![]() | エンジン性能と特性 パワーウェイトレシオ |
![]() | No Data |
![]() | タイヤサイズ変更と スピードメーター誤差 |
![]() | 各種スペックの相対評価と レーダーチャート |
2代目GLSの類型&他グレード 新着順
- 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
- 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
年式 画像 | 車両型式 グレード | 出力 燃費 |
---|---|---|
2021/05![]() |
167989型 [GLS63 4matic+ X167]4.0L-TB | 4WD/9AT | 2183.0万円 |
612PS 86.7kgm - |
2021/05![]() |
167986型 [GLS580 4matic Sport X167]4.0L-TB | 4WD/9AT | 1693.0万円 |
489PS 71.4kgm 8.3km/L |
GLSの旧型モデル | |
---|---|
![]() | 初代 166874型GLS |
166874型GLSは2016/04に登場した初代モデル。参考車両の「AMG GLS63 4Matic X166」は全長5160mm、全幅1980mm、全高1850mmの車体に、585PS/77.5kgmを発生するM157型5461ccエンジンを搭載。 |
主要諸元とエンジン諸元
主要諸元 | |
---|---|
メーカー | MERCEDES_BENZ |
車名& グレード |
GLS GLS400d 4matic X167 |
その他 | - |
お値段 | 13180000円 |
車両型式 | 3DA-167923 |
駆動方式 変速機 |
4WD・四輪駆動(AWD) 9速AT・9速オートマ車 |
ドア/定員 | 5ドア/7人 |
車体寸法 | 長5210×幅1955×高1825mm |
軸距& 輪距 |
3135mm 前1670mm/後1690mm |
最小半径 | 5.8m |
最低高 | 200mm |
タイヤ | 前輪:275/50R20 後輪:275/50R20 |
ブレーキ | 前:ベンチレーテッドディスク 後:ベンチレーテッドディスク |
車両重量 | 2540kg |
エンジン諸元 | |
---|---|
原動機型式 | OM656 |
気筒配列 | 直列6気筒 |
排気量 | 2924cc |
圧縮比 | 15.5 |
吸気方式 | ターボ |
最高出力 | 330PS[243kW]/3600-4200rpm |
最大トルク | 71.4kgm[700Nm]/1200-3200rpm |
使用燃料 | 軽油(ディーゼル燃料) |
WLTC燃費 | 11.3km/L(26.6mpg) |
100km燃費 | 8.8L/100km |
※OM656型エンジンの諸元と性能まとめ ※直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。 ※直列6気筒エンジンを搭載する車種の一覧 ※直列6気筒の最高出力ランキング |
税金と年間維持費のシミュレーション
ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税50000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税24600円/年と自賠責保険料10005円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代、月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。
さらに、GLSの新車を1515.7万円(諸費用として197.7万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。
- ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
- 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
- 自動車保険は比較で安くなる!
新車で買った場合の年間維持費
名目 | 区分 | 金額 | ||
---|---|---|---|---|
自動車税(1年分) | 3000cc以下 | 11年未満 | 50000円 | |
自動車重量税(1年分) | 3.0トン以下 | 13年未満 | 24600円 | |
自賠責保険料(1年分) | 自家用乗用車 | 10005円 | ||
燃料代(年間1万km) | 10000km÷11.3km/L×145円/L | 128320円 | ||
オイル交換(5000km毎) | 1回6500円×2回 | 13000円 | ||
タイヤ交換(5年5万km毎) | 1本24000円×4本÷5年 | 19200円 | ||
任意保険料(月額6500円) | 月額6500円×12ヶ月 | 78000円 | ||
ローン完済後の年間維持費 | 323200円 | |||
名目 | 区分 | 金額 | ||
車のローン額(1年分) | 月額252620円×12ヶ月 | 3031440円 | ||
ローン返済中の年間維持費 | 3354600円 | |||
次回車検費用の積み立て目安 | ||||
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 | 72300円 |
名目 | 金額 |
---|---|
自動車税(1年分) | 50000円円 |
自動車重量税(1年分) | 24600円円 |
自賠責保険料(1年分) | 10005円 |
燃料代(年間1万km) | 128320円 |
オイル交換(5000km毎) | 13000円 |
タイヤ交換(4年4万km毎) | 19200円 |
任意保険料(月額6500円) | 78000円 |
ローン完済後の年間維持費 | 323200円 |
名目 | 金額 |
車のローン額(1年分) | 3031440円 |
ローン返済中の年間維持費 | 3354600円 |
次回車検費用の積み立て目安 | |
重量税2年分+自賠責24ヶ月分 +検査手数料等3000円程度 |
72300円 |
- 初度登録から1年経過車の場合、「3000cc以下で11年未満」クラスの自動車税は50000円、「3.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は24600円(単年)です。
- エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
- タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
- 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
- 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
- 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
- 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
- 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。 - 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
- 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
- 車検費用の目安とした72300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。
お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。GLS【GLS400d 4matic X167】の場合、維持費の月額は27000円(ローン完済前は279600円)になります。
口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。
低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km
せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。
走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。
年間3000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 50000円 | 24% |
自動車重量税 1年分 | 24600円 | 12% |
自賠責保険料 1年分 | 10005円 | 5% |
燃料代 3000km分 | 38500円 | 19% |
オイル交換 年1回 | 6500円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 12800円 | 6% |
任意保険料 80% | 62400円 | 31% |
合計 [1万kmとの差額] |
204900円 -118300円 |
- |
年間5000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 50000円 | 21% |
自動車重量税 1年分 | 24600円 | 10% |
自賠責保険料 1年分 | 10005円 | 4% |
燃料代 5000km分 | 64160円 | 27% |
オイル交換 年1回 | 6500円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 12800円 | 5% |
任意保険料 85% | 66360円 | 30% |
合計 [1万kmとの差額] |
234500円 -88700円 |
- |
年間7000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 50000円 | 19% |
自動車重量税 1年分 | 24600円 | 9% |
自賠責保険料 1年分 | 10005円 | 4% |
燃料代 7000km分 | 89820円 | 34% |
オイル交換 年1回 | 9100円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 12800円 | 5% |
任意保険料 90% | 70200円 | 26% |
合計 [1万kmとの差額] |
266600円 -56600円 |
- |
自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。
タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。
年間3000km走行では、10000km走行に比べて118300円安い204900円に、5000km走行では88700円安い234500円に、7000km走行では56600円安い266600円という結果になりました。
多走行距離での年間維持費|15000km・20000km
続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。
年間15000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 50000円 | 12% |
自動車重量税 1年分 | 24600円 | 6% |
自賠責保険料 1年分 | 10005円 | 2% |
燃料代 15000km分 | 192480円 | 46% |
オイル交換 年3回 | 39000円 | 9% |
タイヤ交換 2.7年毎 | 28800円 | 7% |
任意保険料 100% | 78000円 | 18% |
合計 [1万kmとの差額] |
422900円 +99700円 |
- |
年間20000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 50000円 | 10% |
自動車重量税 1年分 | 24600円 | 5% |
自賠責保険料 1年分 | 10005円 | 2% |
燃料代 20000km分 | 256640円 | 50% |
オイル交換 年4回 | 52000円 | 10% |
タイヤ交換 2年毎 | 38400円 | 8% |
任意保険料 100% | 78000円 | 15% |
合計 [1万kmとの差額] |
509700円 +186500円 |
- |
自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。
「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。
【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?
ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(8.2km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(11.4km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(13.5km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(11.3km/L)ということになります。
ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費での軽油代128320円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。
- 1リットル145円として計算。
- []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合の軽油代。
たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。
参考:燃費が3%向上すると…? | |
市街地 | 8.2km/L → 8.4km/L |
郊外 | 11.4km/L → 11.7km/L |
高速道路 | 13.5km/L → 13.9km/L |
●例1:都市部にお住まい
まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。
市街地90%・郊外5%・高速5% | ||
---|---|---|
市街地 | 9000km | 159150円 [155350円] |
郊外 | 500km | 6370円 [6190円] |
高速道路 | 500km | 5370円 [5220円] |
合計金額 WLTC燃費との差額 平均燃費 | 170890円 +42570円 8.5km/L |
|
エコタイヤ合計金額 純正タイヤとの差額 平均燃費 | 166760円 -4130円 8.7km/L |
- 市街地走行の軽油代
市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が8.2km/Lでは軽油1097.6Lを消費して、軽油代は159150円になります。 - 郊外走行の軽油代
郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が11.4km/Lでは軽油43.9Lを消費して、軽油代は6370円になります。 - 高速道路走行の軽油代
高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が13.5km/Lでは軽油37.0Lを消費して、軽油代は5370円になります。
このパターンでは使用した燃料量が1178.5L、かかった軽油代が170890円となり、平均燃費は8.5km/L(-2.8km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+42570円という結果になりました。
低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行すると軽油代は166760円となり、4130円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で20650円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?
●例2:市街地と郊外を行き来
次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。
市街地50%・郊外50%・高速0% | ||
---|---|---|
市街地 | 5000km | 88420円 [86300円] |
郊外 | 5000km | 63600円 [61970円] |
高速道路 | 0km | 0円 [0円] |
合計金額 WLTC燃費との差額 平均燃費 | 152020円 +23700円 9.5km/L |
|
エコタイヤ合計金額 純正タイヤとの差額 平均燃費 | 148270円 -3750円 9.8km/L |
- 市街地走行の軽油代
市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が8.2km/Lでは609.8Lを消費して、軽油代は88420円になります。 - 郊外走行の軽油代
郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が11.4km/Lでは438.6Lを消費して、軽油代は63600円になります。
このパターンでは使用した燃料量が1048.4L、かかった軽油代が152020円となり、平均燃費は9.5km/L(-1.8km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+23700円という結果になりました。
低燃費タイヤ装着では軽油代が148270円となり、1年間で3750円、5年間で18750円の経費削減になる計算です。
●例3:市街地・郊外・高速道路をMix
続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。
市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3% | ||
---|---|---|
市街地 | 3330km | 58880円 [57480円] |
郊外 | 3340km | 42490円 [41400円] |
高速道路 | 3330km | 35770円 [34740円] |
合計金額 WLTC燃費との差額 平均燃費 | 137140円 +8820円 10.6km/L |
|
エコタイヤ合計金額 純正タイヤとの差額 平均燃費 | 133620円 -3520円 10.9km/L |
- 市街地走行の軽油代
市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が8.2km/Lでは406.1Lを消費して、軽油代は58880円になります。 - 郊外走行の軽油代
郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が11.4km/Lでは293.0Lを消費して、軽油代は42490円になります。 - 高速道路走行の軽油代
高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が13.5km/Lでは246.7Lを消費して、軽油代は35770円になります。
このパターンでは使用した燃料量が945.8L、かかった軽油代が137140円となり、平均燃費は10.6km/L(-0.7km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+8820円という結果になりました。
低燃費タイヤ装着では軽油代が133620円となり、1年間で3520円、5年間で17600円の経費削減になる計算です。
●例4:農村部にお住まい
最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。
市街地5%・郊外90%・高速5% | ||
---|---|---|
市街地 | 500km | 8850円 [8630円] |
郊外 | 9000km | 114480円 [111530円] |
高速道路 | 500km | 5370円 [5220円] |
合計金額 WLTC燃費との差額 平均燃費 | 128700円 +380円 11.3km/L |
|
エコタイヤ合計金額 純正タイヤとの差額 平均燃費 | 125380円 -3320円 11.6km/L |
- 市街地走行の軽油代
市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が8.2km/Lでは61.0Lを消費して、軽油代は8850円になります。 - 郊外走行の軽油代
郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が11.4km/Lでは789.5Lを消費して、軽油代は114480円になります。 - 高速道路走行の軽油代
高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が13.5km/Lでは37.0Lを消費して、軽油代は5370円になります。
このパターンでは使用した燃料量が887.5L、かかった軽油代が128700円となり、平均燃費は11.3km/L(0.0km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+380円という結果になりました。
低燃費タイヤ装着では軽油代が125380円となり、1年間で3320円、5年間で16600円の経費削減になる計算です。
以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(8.5km/L・9.5km/L・10.6km/L・11.3km/L)、軽油代のほうもなかなかな違い(170890円・152020円・137140円・128700円)が出てくることがわかります。
1km走行コストと月間&年間交通費
距離/日 | 費用/日 | 月換算 | 年換算 |
---|---|---|---|
10km | 130円 | 2900円 | 3.4万円 |
20km | 260円 | 5700円 | 6.8万円 |
30km | 380円 | 8400円 | 9.9万円 |
50km | 640円 | 14100円 | 16.6万円 |
100km | 1280円 | 28200円 | 33.3万円 |
さて、軽油(ディーゼル燃料)1リットルの燃料価格を145円、燃費を11.3km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは12.83円になります。
たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら軽油代は130円/日となり、20km走行なら260円/日、30km走行なら380円/日、50km走行なら640円/日、100km走行なら1280円/日かかる計算です。
1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで軽油代は8400円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで軽油代は9.9万円/年という塩梅です。
カタログデータから見えてくる要素
OM656型エンジン簡易性能曲線図 | |
---|---|
各回転域での馬力 | |
1200回転時の馬力 | 120PS |
3200回転時の馬力 | 319PS |
3600回転時の馬力 | 330PS |
4200回転時の馬力 | 330PS |
各回転域でのトルク | |
1200回転時のトルク | 71.4kgm |
3200回転時のトルク | 71.4kgm |
3600回転時のトルク | 65.7kgm |
4200回転時のトルク | 56.3kgm |
OM656型エンジンの性能 |
まずおさらいとして、搭載しているOM656型2924cc、直列6気筒のターボエンジンは3600-4200回転時に最高出力330馬力を、1200-3200回転時に最大トルク71.4kgmを発生します。
馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。
トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。
※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。
ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1200rpmから最高出力が発生する4200rpmまで」の3000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は71.4%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域
最高出力ランキング リスト |
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3000cc以下クラス編 |
輸入車・外車の小型車&普通車編 |
最大トルク ランキング リスト |
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3000cc以下クラス編 |
輸入車・外車の小型車&普通車編 |
うわっ…私の体重、重すぎ…?
さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ は7.697kg/PS(2540kg/330PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。
車重と搭乗者とPWR | |
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車体のみ | 7.697kg/PS |
車体+1人 | 7.864kg/PS |
車体+7人 | 8.864kg/PS |
お腹と車重とPWR | |
車体+60kg | 7.879kg/PS |
車体+70kg | 7.909kg/PS |
車体+80kg | 7.939kg/PS |
車体+90kg | 7.970kg/PS |
車体+100kg | 8.000kg/PS |
というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.864kg/PS(2595kg/330PS)となり、数値としては0.167kg、比率にすると2.2%ほど悪化します。
次に乗車定員いっぱいの7人が搭乗した場合、車両重量に385kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.864kg/PS(2925kg/330PS)となり、数値としては1.167kg、比率にすると15.2%も悪化することになります。
もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。
167923 GLSのライバル候補車たち
愛すべきライバル車種 | |
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2022/01![]() - |
GLS 7.864kg/PS 2595kg/330PS|3.0L-TB [車体のみPWR:7.697] |
2017/09![]() 車種詳細 |
シビック 7.720kg/PS 1405kg/182PS|1.5L-TB 車体のみPWR:7.418 |
2009/07![]() 車種詳細 |
MPV 7.653kg/PS 1875kg/245PS|2.3L-TB 車体のみPWR:7.429 |
2015/05![]() 車種詳細 |
ロードスター 7.977kg/PS 1045kg/131PS|1.5L-NA 車体のみPWR:7.557 |
2006/12![]() 車種詳細 |
ブーン X4 7.782kg/PS 1035kg/133PS|1.0L-TB 車体のみPWR:7.368 |
2008/10![]() 車種詳細 |
フーガ 7.780kg/PS 1735kg/223PS|2.5L-NA 車体のみPWR:7.534 |
車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.864kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。
7.628kg/PSから8.100kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの5人乗りハッチバック「FK7型 シビック」、マツダの8人乗りミニバン「LY3P型 MPV」、マツダの2人乗りオープンカー「ND5RC型 ロードスター」、ダイハツの5人乗りハッチバック「M312S型 ブーン X4」、日産の5人乗りセダン「Y50型 フーガ」という顔ぶれが並びました。
「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。
●167923型 GLS [GLS400d 4matic X167]とパワーウェイトレシオが近い車種|7.864kg/PS
ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は129.9PS/tとなっています。
GLSがバイクと競争するなら…?
![]() 車種詳細 |
スカイウェイブ400|385cc 7.844kg/PS 251kg/32.0PS/3.30kgm [車体のみPWR:6.125] |
2022/01![]() - |
GLS|2924cc 7.864kg/PS 2595kg/330PS/71.4kgm [車体のみPWR:7.697] |
![]() 車種詳細 |
VRXロードスター|398cc 7.879kg/PS 260kg/33.0PS/3.50kgm [車体のみPWR:6.212] |
幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。
などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではGLSとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。
CK42A スカイウェイブ400と競争してみる
まずGLSより少しPWRが低いバイクとして、スズキのスカイウェイブ400が挙げられます。PWRの7.844kg/PSは車両重量196kgにライダーの体重55kgを加えた251kgを、最高出力32.0PSで割ったものです。
NC33 VRXロードスターと競争してみる
続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのVRXロードスターが挙げられます。PWRの7.879kg/PSは車両重量205kg+55kgの260kgを、最高出力33.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。
その他の諸元いろいろ
いろいろな数値 | |
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WB/TR比 | 1.866 |
平均ピストンスピード | 12.92m/s |
トルクウェイトレシオ | 35.57kg/kgm |
1馬力あたりのお値段 | 39939円 |
排気量1Lあたり馬力 | 112.90PS/L |
排気量1Lあたりトルク | 24.42kgm/L |
1気筒あたりの馬力 | 55.0PS |
1気筒あたりのトルク | 11.9kgm |
パワーバンド比率 | 71.4% |
燃費×馬力 | 3729.0pt |
各種ランキング | |
SUV・RV・クロカンのPWR 2.5~3.0Lターボ車のPWR |
トルクウェイトレシオは35.57kg/kgm(2540kg/71.4kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)
ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が13180000円、最高出力が330馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は39939円、逆に1万円あたりでは0.25馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は184594円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。
1馬力あたりのお値段が安い車ランキング |
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総合ランキング |
輸入車編 |
3000cc以下の車編 |
7人乗りSUV編 |
●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は112.90PS/L、トルクは24.42kgm/L、1気筒あたりの馬力は55.0馬力、トルクは11.9kgmとなり、このエンジンが330馬力を4200回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.92m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング
●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.866になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング
●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が11.3km/L、最高出力が330PSであるこの車の獲得ポイントは3729.0ptになります。
戯れに車両重量2540kgを100kg単位にした25.4で割ってみたところ、その数値は146.81ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)
- 低燃費で高出力な自動車ランキング
燃費×最高出力の数値順。燃費が良くて高出力なほど高得点。 - 低燃費で高出力で軽量な自動車ランキング
燃費×最高出力÷車両重量の数値順。燃費が良くて高出力で車両重量が軽いほど高得点。
GLSでの車中泊
期待される客室寸法 | |
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期待される荷室の長さ | 1.82m |
期待される荷室の幅 | 1.55m |
対角線の長さ | 2.39m |
期待される荷室の面積 | 2.82m² |
ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。
縦方向の長さが1.82m(対角線では2.39m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。
これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。
一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
●車中泊にあると嬉しいアイテム
GLSの燃料タンクと燃費と航続距離と
燃料タンクと燃費と航続距離と | |
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WLTCモード燃費 | 11.3km/L |
燃料タンク容量 | 90L |
航続距離(カタログ燃費) | 1017.0km |
航続距離(80%燃費) | 810.0km |
満タンプライス | 13050円 |
1万円でどこまで行ける? | 779.3km |
車両価格/航続距離 | 12960円/km |
WLTCモード燃費が11.3km/Lですので、燃料タンクの容量が90リットルですと航続可能距離は1017.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)
実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(10.2km/L)とすると918.0km、80%(9.0km/L)だと810.0km、70%(7.9km/L)では711.0kmという航続距離になります。
燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)90リットルの給油で13050円、上で計算した航続距離を踏まえると1017.0km(80%燃費時810.0km)を走行するのに13050円かかる計算です。
ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば779.3km(往復なら片道389.7km)、カタログ値の80%なら623.4km(片道311.7km)離れたところまで行くことができます。
ちなみに、1回の給油で1017.0kmの距離を移動できる167923型 GLS [GLS400d 4matic X167]という乗り物を、1318.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「12960円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。
市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離
各モード燃費と航続距離 | |
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WLTCモード燃費 11.3km/L |
1017.0km |
市街地燃費 8.2km/L |
738.0km [-279.0km] |
郊外燃費 11.4km/L |
1026.0km [+9.0km] |
高速道路燃費 13.5km/L |
1215.0km [+198.0km] |
WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。
燃料タンクの容量を90Lとしたとき、市街地モード燃費8.2km/Lでの航続距離は738.0km(-279.0km)、郊外モード燃費11.4km/Lでの航続距離は1026.0km(+9.0km)、高速道路モード燃費13.5km/Lでの航続距離は1215.0km(+198.0km)となります。
ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。
純正装着タイヤの275/50R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版
下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。
※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。
純正タイヤ 275/50R20 | 直径 783mm | |||||
---|---|---|---|---|---|
-20mm 幅255mm |
-10mm 幅265mm |
変更なし 幅275mm |
+10mm 幅285mm |
+20mm 幅295mm |
|
-5% 45 扁平 |
255/45R20 37.7km/h 直径738mm 径差-45mm |
265/45R20 38.2km/h 直径747mm 径差-36mm |
275/45R20 38.6km/h 直径756mm 径差-27mm |
285/45R20 39.1km/h 直径765mm 径差-18mm |
295/45R20 39.5km/h 直径774mm 径差-9mm |
0% 50 扁平 |
255/50R20 39.0km/h 直径763mm 径差-20mm |
265/50R20 39.5km/h 直径773mm 径差-10mm |
275/50R20 40.0km/h 783mm 0mm |
285/50R20 40.5km/h 直径793mm 径差+10mm |
295/50R20 41.0km/h 直径803mm 径差+20mm |
+5% 55 扁平 |
255/55R20 40.3km/h 直径789mm 径差+6mm |
265/55R20 40.9km/h 直径800mm 径差+17mm |
275/55R20 41.4km/h 直径811mm 径差+28mm |
285/55R20 42.0km/h 直径822mm 径差+39mm |
295/55R20 42.6km/h 直径833mm 径差+50mm |
+10% 60 扁平 |
255/60R20 41.6km/h 直径814mm 径差+31mm |
265/60R20 42.2km/h 直径826mm 径差+43mm |
275/60R20 42.8km/h 直径838mm 径差+55mm |
285/60R20 43.4km/h 直径850mm 径差+67mm |
295/60R20 44.0km/h 直径862mm 径差+79mm |
もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、255/50R20 、265/45R20、265/50R20 、275/45R20 、285/45R20 、295/45R20あたりのタイヤがおすすめです。
275/50R20のタイヤ幅を255mmから305mmまで、扁平率を35%から65%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを20インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが275/50R20のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。
純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。
167923型GLS[3.0Lターボ 4WD/9AT]の通知表
ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。
スポーツ性能部門 | ||
---|---|---|
評価項目 | 数値 | 得点 |
パワーウェイト | 7.697kg/ps | 55.57 |
1速ギヤ加速性能 | - | 39.91 |
1L換算馬力 | 112.90ps/L | 53.88 |
1L換算トルク | 24.42kgm/L | 77.55 |
WB/TR比 | 1.866 | 40.41 |
ワイド&ロー指数 | 0.934 | 46.76 |
前面の面積 | 3.568m² | 22.43 |
最低地上高 | 200mm | 30.87 |
スポーツ性能部門の得点 | 367.38 |
※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。
ユーティリティ部門 | ||
---|---|---|
評価項目 | 数値 | 得点 |
WLTC燃費 | 11.3km/L | 40.02 |
年間維持費 | 323200円 | 50.18 |
100kmh回転数 | - | 43.41 |
航続距離 | 1017.0km | 68.19 |
車の大きさ | 18.589m³ | 79.26 |
室内の広さ | (仮) 3.371m³ | 49.82 |
最小回転半径 | 5.8m | 36.88 |
馬力単価 | 39939円 | 24.88 |
ユーティリティ部門の得点 | 392.64 |
※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。
スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 167923型GLS[3.0Lターボ 4WD/9AT] の総合得点は 760.02 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。
上記リンク先では、今回このページで紹介した167923型GLS(4WD/9AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての7人乗SUV」、「3000ccの7人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。
GLSの歴代モデル
![]() | 2代目 167923型 GLS |
167923 GLSは2020/03に登場した2代目モデル。参考車両の「GLS400d 4matic X167」は全長5210mm、全幅1955mm、全高1825mmの車体に、330PS/71.4kgmを発生するOM656型2924ccエンジンを搭載した7人乗りSUV。 |
![]() | 初代 166824型 GLS |
166824 GLSは2016/04に登場した初代モデル。参考車両の「GLS350d 4Matic X166」は全長5130mm、全幅1935mm、全高1850mmの車体に、258PS/63.2kgmを発生するOM642型2986ccエンジンを搭載した7人乗りSUV。 |