167923:GLSの性能と維持費 4WD/9AT 7人 1318万円 2022年式

このページでは、メルセデスベンツの5ドア・7人乗りSUV、2代目の3DA-167923型GLS GLS400d 4matic X167【2022/01モデル・330PS/71.4kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

167923 GLS
販売期間:2020/03 - 現行車

画像はメルセデスベンツより引用
http://www.mercedes-benz.co.jp/
投稿:2022/10/18|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長5210mm×全幅1955mm×全高1825mm、排気量は2924ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:300PS~350PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5210mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


167923型 GLS [2924cc/330PS 4WD/9AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目GLSの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2023/09
167987型
[Maybach GLS 600 4matic X167]
4.0L-TB・4WD/9AT・3010.0万円
557PS・74.4kgm・-
557PS
74.4kgm
-
2021/05
167989型
[GLS63 4matic+ X167]
4.0L-TB・4WD/9AT・2183.0万円
612PS・86.7kgm・-
612PS
86.7kgm
-
2021/05
167986型
[GLS580 4matic Sport X167]
4.0L-TB・4WD/9AT・1693.0万円
489PS・71.4kgm・8.3km/L
489PS
71.4kgm
8.3km/L
2代目GLSの車両型式・グレード一覧【全4車種】
GLSの旧型モデル
初代 166874型GLS
166874型GLSは2016/04に登場した初代モデル。参考車両の「AMG GLS63 4Matic X166」は全長5160mm、全幅1980mm、全高1850mmの車体に、585PS/77.5kgmを発生するM157型5461ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー メルセデスベンツ
車名&
グレード
GLS
GLS400d 4matic X167
その他 -
お値段 13180000円
車両型式 3DA-167923
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
9速AT・9速オートマ車
ドア/定員 5ドア/7名乗車
車体寸法 長5210×幅1955×高1825mm
軸距&
輪距
3135mm
前1670mm/後1690mm
最小半径 5.8m
最低高 200mm
タイヤ 前輪:275/50R20
後輪:275/50R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2540kg
エンジン諸元
原動機型式 OM656
気筒配列 直列6気筒
排気量2924cc
圧縮比15.5
吸気方式 ターボ
最高出力 330PS[243kW]/3600-4200rpm
最大トルク 71.4kgm[700Nm]/1200-3200rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
WLTC燃費 11.3km/L(26.6mpg)
100km燃費 8.8L/100km
OM656型エンジンの諸元と性能まとめ
直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。
直列6気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税50000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税24600円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、GLSの新車を1515.7万円(諸費用として197.7万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 11年未満 50000円
自動車重量税(1年分) 3.0トン以下 13年未満 24600円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷11.3km/L×155円/L 137170円
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本24000円×4本÷5年 19200円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 330800円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額252620円×12ヶ月 3031440円
ローン返済中の年間維持費 3362300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 69900円
名目 金額
自動車税(1年分) 50000円
自動車重量税(1年分) 24600円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
137170円
(96020円)
(68590円)
(41150円)
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 19200円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 330800円
名目 金額
車のローン額(1年分) 3031440円
ローン返済中の年間維持費 3362300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
69900円
  • 初度登録から2年経過車の場合、「3000cc以下で11年未満」クラスの自動車税は50000円、「3.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は24600円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした69900円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算27600円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

GLSの維持費は高い?安い?

「GLSの年間維持費は330800円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「3000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてGLSの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いハイエース バン266980円-63820円
GLSの維持費330800円
グランエース342500円+11700円
スカイライン369100円+38300円
基準3000ccクラス平均402200円+71400円
アリスト439900円+109100円
スカイラインGT-R466200円+135400円
X5503300円+172500円
高いXM ワゴン600800円+270000円

GLSの年間維持費を、3000ccクラスで最も維持費が安いハイエース バンと比較して63820円高く、最も高いXM ワゴンと比較して270000円安く、3000ccクラスの平均維持費との比較では71400円安くなっています。

最低額のハイエース バンと最高額のXM ワゴンは極端な例としても、3000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、GLSの維持費は かなり安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 3000ccクラスの車 ランキング

GLSを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%430万円36万円28万円
15%290万円25万円20万円
20%220万円19万円15万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は430万円(総支給額36万円/月、手取り28万円/月)、ここから月額維持費2.8万円を支払うと残りは25.2万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は290万円(総支給額25万円/月、手取り20万円/月)、2.8万円を支払うと残りは17.2万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が220万円(総支給額19万円/月、手取り15万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.8万円を引くと残りは12.2万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代14万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり155円を基準として、-50円となる105円から、+50円となる205円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費11.3km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
105円/L
92930円
[-44240円]
-25円
130円/L
115050円
[-22120円]
-10円
145円/L
128330円
[-8840円]
155円/L137170円
[0円]
+10円
165円/L
146030円
[+8860円]
+25円
180円/L
159300円
[+22130円]
+50円
205円/L
181430円
[+44260円]

燃費11.3km/Lの167923型 GLSで10000km走行するのに必要な燃料は885L、1リットルあたり155円としたときの燃料代は137170円になります。

参考までに、GLSの燃料タンクは90リットルですので、885Lの給油回数は10回、1回あたりの燃料代は約13720円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては8860円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると22130円、50円も違ってくると44260円にもなります。

これを167923型 GLSの年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり155円の場合を330800円としたとき、105円/Lに値下がりすれば286560円(86.6%)に、205円/Lに値上がりすれば375060円(113.4%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(50000円)なり重量税(24600円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

税金の安さは折り紙付き!
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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 24%
自動車重量税 1年分 24600円 12%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 41150円 20%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 6%
任意保険料 80% 62400円 31%
合計
[1万kmとの差額]
206300円
-124500円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 21%
自動車重量税 1年分 24600円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 68590円 29%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 5%
任意保険料 85% 66360円 28%
合計
[1万kmとの差額]
237700円
-93100円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 18%
自動車重量税 1年分 24600円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 96020円 35%
オイル交換 年1回 9100円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 5%
任意保険料 90% 70200円 27%
合計
[1万kmとの差額]
271600円
-59200円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて124500円安い206300円に、5000km走行では93100円安い237700円に、7000km走行では59200円安い271600円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 11%
自動車重量税 1年分 24600円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 205760円 47%
オイル交換 年3回 39000円 9%
タイヤ交換 2.7年毎 28800円 7%
任意保険料 100% 78000円 18%
合計
[1万kmとの差額]
435000円
+104200円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 10%
自動車重量税 1年分 24600円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 274340円 52%
オイル交換 年4回 52000円 10%
タイヤ交換 2年毎 38400円 7%
任意保険料 100% 78000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
526200円
+195400円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
3000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
7人乗りSUV・RV編

【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(8.2km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(11.4km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(13.5km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(11.3km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費での軽油代137170円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル155円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合の軽油代。
    たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地8.2km/L → 8.4km/L
郊外11.4km/L → 11.7km/L
高速道路13.5km/L → 13.9km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km170130円
[166070円]
郊外500km6800円
[6620円]
高速道路500km5740円
[5580円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
182670円
+45500円
8.5km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
178270円
-4400円
8.7km/L
  • 市街地走行の軽油代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が8.2km/Lでは軽油1097.6Lを消費して、軽油代は170130円になります。
  • 郊外走行の軽油代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が11.4km/Lでは軽油43.9Lを消費して、軽油代は6800円になります。
  • 高速道路走行の軽油代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が13.5km/Lでは軽油37.0Lを消費して、軽油代は5740円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1178.5L、かかった軽油代が182670円となり、平均燃費は8.5km/L(-2.8km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+45500円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行すると軽油代は178270円となり、4400円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で22000円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km94520円
[92260円]
郊外5000km67980円
[66250円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
162500円
+25330円
9.5km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
158510円
-3990円
9.8km/L
  • 市街地走行の軽油代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が8.2km/Lでは609.8Lを消費して、軽油代は94520円になります。
  • 郊外走行の軽油代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が11.4km/Lでは438.6Lを消費して、軽油代は67980円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1048.4L、かかった軽油代が162500円となり、平均燃費は9.5km/L(-1.8km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+25330円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では軽油代が158510円となり、1年間で3990円、5年間で19950円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km62950円
[61440円]
郊外3340km45420円
[44250円]
高速道路3330km38240円
[37140円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
146610円
+9440円
10.6km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
142830円
-3780円
10.9km/L
  • 市街地走行の軽油代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が8.2km/Lでは406.1Lを消費して、軽油代は62950円になります。
  • 郊外走行の軽油代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が11.4km/Lでは293.0Lを消費して、軽油代は45420円になります。
  • 高速道路走行の軽油代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が13.5km/Lでは246.7Lを消費して、軽油代は38240円になります。

このパターンでは使用した燃料量が945.8L、かかった軽油代が146610円となり、平均燃費は10.6km/L(-0.7km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+9440円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では軽油代が142830円となり、1年間で3780円、5年間で18900円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km9460円
[9220円]
郊外9000km122370円
[119230円]
高速道路500km5740円
[5580円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
137570円
+400円
11.3km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
134030円
-3540円
11.6km/L
  • 市街地走行の軽油代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が8.2km/Lでは61.0Lを消費して、軽油代は9460円になります。
  • 郊外走行の軽油代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が11.4km/Lでは789.5Lを消費して、軽油代は122370円になります。
  • 高速道路走行の軽油代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が13.5km/Lでは37.0Lを消費して、軽油代は5740円になります。

このパターンでは使用した燃料量が887.5L、かかった軽油代が137570円となり、平均燃費は11.3km/L(0.0km/L)、WLTCモード燃費との軽油代の差は+400円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では軽油代が134030円となり、1年間で3540円、5年間で17700円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(8.5km/L・9.5km/L・10.6km/L・11.3km/L)、軽油代のほうもなかなかな違い(182670円・162500円・146610円・137570円)が出てくることがわかります。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
燃料タンク容量 90リットル
WLTCモード燃費
11.3km/L
1017.0km
市街地燃費
8.2km/L
738.0km
[-279.0km]
郊外燃費
11.4km/L
1026.0km
[+9.0km]
高速道路燃費
13.5km/L
1215.0km
[+198.0km]
満タン給油価格 13950円
1km走行コスト 13.72円
1万円走行距離 729.0km

WLTCモード燃費が11.3km/L、燃料タンク容量90リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1017.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(10.2km/L)とすると航続距離は918.0km、80%(9.0km/L)だと810.0km、70%(7.9km/L)では711.0kmになります。

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を90Lとしたとき、市街地モード燃費8.2km/Lでの航続距離は738.0km(-279.0km)、郊外モード燃費11.4km/Lでの航続距離は1026.0km(+9.0km)、高速道路モード燃費13.5km/Lでの航続距離は1215.0km(+198.0km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から90リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり155円では13950円、上で計算した航続距離を踏まえると1017.0km(80%燃費時810.0km)を走行するのに13950円かかる計算です。

燃費を11.3km/Lとしたときの1km走行コストは13.72円、10万km走行したときの燃料代は137.2万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら13.7万円/年、7年10万kmなら19.6万円/年、5年10万kmなら27.4万円/年、3年10万kmなら45.7万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば729.0km(往復なら片道364.5km)、カタログ値の80%なら583.2km(片道291.6km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

OM656型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
1200回転時の馬力 120PS
3200回転時の馬力 319PS
3600回転時の馬力 330PS
4200回転時の馬力 330PS
各回転域でのトルク
1200回転時のトルク 71.4kgm
3200回転時のトルク 71.4kgm
3600回転時のトルク 65.7kgm
4200回転時のトルク 56.3kgm
OM656型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているOM656型2924cc、直列6気筒のターボエンジンは3600-4200回転時に最高出力330馬力を、1200-3200回転時に最大トルク71.4kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1200rpmから最高出力が発生する4200rpmまで」の3000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は71.4%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.697kg/PS(2540kg/330PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.697kg/PS
車体+1人7.864kg/PS
車体+7人8.864kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg7.879kg/PS
車体+70kg7.909kg/PS
車体+80kg7.939kg/PS
車体+90kg7.970kg/PS
車体+100kg8.000kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.864kg/PS(2595kg/330PS)となり、数値としては0.167kg、比率にすると2.2%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの7人が搭乗した場合、車両重量に385kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.864kg/PS(2925kg/330PS)となり、数値としては1.167kg、比率にすると15.2%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

167923 GLSのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2022/01

-
GLS
7.864kg/PS
2595kg/330PS|3.0L-TB
[車体のみPWR:7.697]
2017/09

車種詳細
シビック
7.720kg/PS
1405kg/182PS|1.5L-TB
車体のみPWR:7.418
2009/07

車種詳細
MPV
7.653kg/PS
1875kg/245PS|2.3L-TB
車体のみPWR:7.429
2015/05

車種詳細
ロードスター
7.977kg/PS
1045kg/131PS|1.5L-NA
車体のみPWR:7.557
2006/12

車種詳細
ブーン X4
7.782kg/PS
1035kg/133PS|1.0L-TB
車体のみPWR:7.368
2017/09

車種詳細
シビック
7.832kg/PS
1355kg/173PS|1.5L-TB
車体のみPWR:7.514

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.864kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

7.628kg/PSから8.100kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの5人乗りハッチバック「FK7型 シビック」、マツダの8人乗りミニバン「LY3P型 MPV」、マツダの2人乗りオープンカー「ND5RC型 ロードスター」、ダイハツの5人乗りハッチバック「M312S型 ブーン X4」、ホンダの5人乗りセダン「FC1型 シビック」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

167923型 GLS [GLS400d 4matic X167]のライバル車種|7.864kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は129.9PS/tとなっています。


GLSがバイクと競争するなら…?


車種詳細
スカイウェイブ400|385cc
7.844kg/PS
251kg/32.0PS/3.30kgm
[車体のみPWR:6.125]
2022/01

-
GLS|2924cc
7.864kg/PS
2595kg/330PS/71.4kgm
[車体のみPWR:7.697]

車種詳細
VRXロードスター|398cc
7.879kg/PS
260kg/33.0PS/3.50kgm
[車体のみPWR:6.212]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではGLSとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

CK42A スカイウェイブ400と競争してみる

まずGLSより少しPWRが低いバイクとして、スズキのスカイウェイブ400が挙げられます。PWRの7.844kg/PSは車両重量196kgにライダーの体重55kgを加えた251kgを、最高出力32.0PSで割ったものです。

NC33 VRXロードスターと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのVRXロードスターが挙げられます。PWRの7.879kg/PSは車両重量205kg+55kgの260kgを、最高出力33.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.866
平均ピストンスピード 12.92m/s
トルクウェイトレシオ 35.57kg/kgm
1馬力あたりのお値段 39939円
排気量1Lあたり馬力 112.86PS/L
排気量1Lあたりトルク 24.42kgm/L
1気筒あたりの馬力 55.0PS
1気筒あたりのトルク 11.9kgm
パワーバンド比率 71.4%
燃費×馬力 3729.0pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは35.57kg/kgm(2540kg/71.4kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が13180000円、最高出力が330馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は39939円、逆に1万円あたりでは0.25馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は184594円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3000cc以下の車編
7人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は112.86PS/L、トルクは24.42kgm/L、1気筒あたりの馬力は55.0馬力、トルクは11.9kgmとなり、このエンジンが330馬力を4200回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.92m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.866になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が11.3km/L、最高出力が330PSであるこの車の獲得ポイントは3729.0ptになります。
戯れに車両重量2540kgを100kg単位にした25.4で割ってみたところ、その数値は146.81ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



GLSでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.823m
期待される荷室の幅 1.555m
対角線の長さ 2.396m
期待される荷室の面積 2.835m²

縦方向の長さが1.823m(対角線では2.396m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

純正装着タイヤの275/50R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 275/50R20 | 直径 783mm

-20mm
幅255mm
-10mm
幅265mm
変更なし
幅275mm
+10mm
幅285mm
+20mm
幅295mm
-5%
45
扁平
255/45R20
37.7km/h
直径738mm
径差-45mm
265/45R20
38.2km/h
直径747mm
径差-36mm
275/45R20
38.6km/h
直径756mm
径差-27mm
285/45R20
39.1km/h
直径765mm
径差-18mm
295/45R20
39.5km/h
直径774mm
径差-9mm
0%
50
扁平
255/50R20
39.0km/h
直径763mm
径差-20mm
265/50R20
39.5km/h
直径773mm
径差-10mm
275/50R20
40.0km/h
783mm
0mm
285/50R20
40.5km/h
直径793mm
径差+10mm
295/50R20
41.0km/h
直径803mm
径差+20mm
+5%
55
扁平
255/55R20
40.3km/h
直径789mm
径差+6mm
265/55R20
40.9km/h
直径800mm
径差+17mm
275/55R20
41.4km/h
直径811mm
径差+28mm
285/55R20
42.0km/h
直径822mm
径差+39mm
295/55R20
42.6km/h
直径833mm
径差+50mm
+10%
60
扁平
255/60R20
41.6km/h
直径814mm
径差+31mm
265/60R20
42.2km/h
直径826mm
径差+43mm
275/60R20
42.8km/h
直径838mm
径差+55mm
285/60R20
43.4km/h
直径850mm
径差+67mm
295/60R20
44.0km/h
直径862mm
径差+79mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、255/50R20 、265/45R20、265/50R20 、275/45R20 、285/45R20 、295/45R20あたりのタイヤがおすすめです。

275/50R20のタイヤ幅を255mmから305mmまで、扁平率を35%から65%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを20インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが275/50R20のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】275/50R20のタイヤ銘柄と通販価格

167923型GLS[3.0Lターボ 4WD/9AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト7.697kg/ps55.67
1速ギヤ加速性能-39.90
1L換算馬力112.86ps/L53.52
1L換算トルク24.42kgm/L76.34
WB/TR比1.86640.41
ワイド&ロー指数0.93447.01
前面の面積3.568m²23.65
最低地上高200mm31.50
スポーツ性能部門の得点368.00

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費11.3km/L40.08
年間維持費330800円49.62
100kmh回転数-43.42
航続距離1017.0km67.58
車の大きさ18.589m³78.27
室内の広さ(仮) 3.371m³49.55
最小回転半径5.8m37.14
馬力単価39939円25.83
ユーティリティ部門の得点391.49

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 167923型GLS[3.0Lターボ 4WD/9AT] の総合得点は 759.49 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した167923型GLS(4WD/9AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての7人乗SUV」、「3000ccの7人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

GLSの歴代モデル

2代目 167989型 GLS AMG
167989 GLS AMGは2020/03に登場した2代目モデル。参考車両の「GLS63 4matic+ X167」は全長5245mm、全幅2030mm、全高1840mmの車体に、612PS/86.7kgmを発生するM177型3982ccエンジンを搭載した7人乗りSUV。

初代 166824型 GLS
166824 GLSは2016/04に登場した初代モデル。参考車両の「GLS350d 4Matic X166」は全長5130mm、全幅1935mm、全高1850mmの車体に、258PS/63.2kgmを発生するOM642型2986ccエンジンを搭載した7人乗りSUV。