166074 GLEクーペ 性能と維持費 4WD/7AT 5人 1780万円 2016年

このページでは、メルセデスベンツの5ドア・5人乗りSUV、初代のCBA-166074型GLEクーペ AMG GLE63-S 4Matic Coupe W166【2016/04モデル・585PS/77.5kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

166074 GLEクーペ
販売期間:2016/04 - 2020/06

画像はメルセデスベンツより引用
http://www.mercedes-benz.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4920mm×全幅2015mm×全高1720mm、排気量は5461ccであることから、大雑把に分類すると5.5リットルクラス(5500cc、自動車税は6.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:500PS~600PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4920mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

166074型 GLEクーペ [5461cc/585PS 4WD/7AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代GLEクーペの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2016/04
166024型
[GLE350d 4Matic Coupe W166]
3.0L-TB・4WD/9AT・890.0万円
258PS・63.2kgm・13.3km/L
258PS
63.2kgm
13.3km/L
2016/04
166064型
[AMG GLE43 4Matic X166]
3.0L-TB・4WD/9AT・1150.0万円
367PS・53.0kgm・10.0km/L
367PS
53.0kgm
10.0km/L
2016/04
166064型
[AMG GLE43 4Matic Coupe W166]
3.0L-TB・4WD/9AT・1200.0万円
367PS・53.0kgm・10.0km/L
367PS
53.0kgm
10.0km/L
初代GLEクーペの車両型式・グレード一覧【全6車種】

166074 GLEクーペの主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー メルセデスベンツ
車名&
グレード
GLEクーペ
AMG GLE63-S 4Matic Coupe W166
その他 -
お値段 17800000円
車両型式 CBA-166074
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
7速AT・7速オートマ車
ドア/定員 5ドア・5名乗車
ホイールベース 2915mm
トレッド 1665mm/1705mm
WB/TR比 1.730
最小半径 5.5m
最低高 200mm
タイヤ 前輪:285/40R22
後輪:325/35R22
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2420kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

GLEクーペと各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
GLEクーペ
車体寸法
全長 4920mm -
全幅 2015mm -
全高 1720mm -
大きさ 17.05m3 -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +1520mm
全幅 1480mm以下 +535mm
全高平均 1640mm +80mm
大きさ平均 8.13m3 +8.92m3
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 +220mm
全幅 1700mm以下 +315mm
全高平均 1496mm +224mm
大きさ平均 10.47m3 +6.58m3
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm +277mm
全幅平均 1815mm +200mm
全高平均 1518mm +202mm
大きさ平均 12.84m3 +4.21m3

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。


166074 GLEクーペの室内広さを各規格の車両と比較

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

GLEクーペの室内広さを各規格の車両と比較
規格名 規格寸法 増減
GLEクーペ
室内広さ
室内長 1950mm -
室内幅 1520mm -
室内高 1200mm -
車内広さ 3557L -
軽自動車
新規格
室内長平均 1908mm +42mm
室内幅平均 1280mm +240mm
室内高平均 1283mm -83mm
車内広さ平均 3171L +386L
小型車規格
5ナンバー車
室内長平均 1913mm +37mm
室内幅平均 1403mm +117mm
室内高平均 1195mm +5mm
車内広さ平均 3251L +306L
普通車平均
3ナンバー車
室内長平均 2050mm -100mm
室内幅平均 1483mm +37mm
室内高平均 1195mm +5mm
車内広さ平均 3698L -141L

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に室内が長い・広い・高い。

人間様の占有スペースと容積効率
室内長×室内幅×室内高 3.557m³
1人あたりのスペース 0.711m³
室内長/全長 39.6%
室内幅/全幅 75.4%
室内高/全高 69.8%
室内容積/車両体積 20.9%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.557m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.711m³のスペースが割り当てられることになります。

続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は39.6%、同じく室内幅と全幅の比率は75.4%、同じく室内高と全高の比率は69.8%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は20.9%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


GLEクーペでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.722m
期待される荷室の幅 1.420m
対角線の長さ 2.232m
期待される荷室の面積 2.445m²

縦方向の長さが1.722m(対角線では2.232m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム


166074 GLEクーペの税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税88000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税20500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額9000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2016/04モデルのGLEクーペを9年落ちの中古で1174.8万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    GLEクーペの2016/04モデルの場合、2025年現在では9年が経過しているため、新車価格の60%である1068万円に諸経費として106.8万円を足した1174.8万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2016年式を9年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 6000cc以下 13年未満 88000円
自動車重量税
1年分
2.5トン以下 13年未満 20500円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷7.2×195円/L 270830円
オイル交換
5000km毎
1回10000円×2回 20000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本32000円×4本÷5年 25600円
任意保険料
月額9000円
月額9000円×12ヶ月 108000円
ローン完済後の年間維持費 541800円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額195800円×12ヶ月 2349600円
ローン返済中の年間維持費 2891400円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 61700円
  • 初度登録から9年経過車の場合、「6000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は88000円、「2.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに10000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本32000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額9000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした61700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。もしくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、ある種のカタルシスを感じているかもしれません。

名にし負うGLEクーペともなれば、その維持費は月額でさえ45200円(ローン完済前は241000円)という破格の金額。とてもじゃないが頭金0円!一世一代のフルローン!で乗るような車ではありません。どうしても乗りたい言うなら、清水の舞台から飛び降りる覚悟でご近所をノロノロ運転して満足するか、盆栽としてガレージに飾っておくならまあ、あるいは…

GLEクーペの維持費は高い?安い?

「GLEクーペの年間維持費は541800円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「6000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてGLEクーペの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いセンチュリー391600円-150200円
IS446100円-95700円
LC コンバーチブル477600円-64200円
GLEクーペの維持費541800円
LX544400円+2600円
基準6000ccクラス平均561100円+19300円
グランドチェロキー566800円+25000円
レンジローバー635400円+93600円
レンジローバー ヴォーグ667400円+125600円
高い7シリーズ719600円+177800円

GLEクーペの年間維持費を、6000ccクラスで最も維持費が安いセンチュリーと比較して150200円高く、最も高い7シリーズと比較して177800円安く、6000ccクラスの平均維持費との比較では19300円安くなっています。

最低額のセンチュリーと最高額の7シリーズは極端な例としても、6000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、GLEクーペの維持費は ちょっと安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 6000ccクラスの車 ランキング

GLEクーペを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟の%年収月給手取り
10%700万円59万円46万円
15%470万円40万円31万円
20%350万円30万円24万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は700万円(総支給額59万円/月、手取り46万円/月)、ここから月額維持費4.5万円を支払うと残りは41.5万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は470万円(総支給額40万円/月、手取り31万円/月)、4.5万円を支払うと残りは26.5万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が350万円(総支給額30万円/月、手取り24万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。4.5万円を引くと残りは19.5万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代28万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり195円を基準として、-50円となる145円から、+50円となる245円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費7.2km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代差額
145円/L 201400円 -69430円
170円/L 236120円 -34710円
185円/L 256950円 -13880円
195円/L 270830円 -
205円/L 284730円 +13900円
220円/L 305560円 +34730円
245円/L 340290円 +69460円

燃費7.2km/Lの166074型 GLEクーペで10000km走行するのに必要な燃料は1388.9L、1リットルあたり195円としたときの燃料代は270830円になります。

参考までに、GLEクーペの燃料タンクは93リットルですので、1388.9Lの給油回数は15回、1回あたりの燃料代は約18060円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては13900円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると34730円、50円も違ってくると69460円にもなります。

これを166074型 GLEクーペの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり195円の場合を541800円としたとき、145円/Lに値下がりすれば472370円(87.2%)に、245円/Lに値上がりすれば611260円(112.8%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(88000円)なり重量税(20500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 88000円
自動車重量税 1年分 20500円
自賠責保険料 1年分 8825円
合計 117325円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


維持費名目 3000km 5000km 7000km
燃料代 81250円 135420円 189580円
オイル交換 10000円 10000円 14000円
タイヤ交換 17070円 17070円 17070円
任意保険料 86400円 91800円 97200円
税金 自賠責 一律 117325円
合計 312100円 371700円 435200円
1万km差額 -229700円 -170100円 -106600円

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料108000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて229700円安い312100円に、5000km走行では170100円安い371700円に、7000km走行では106600円安い435200円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

維持費名目 10000km 15000km 20000km
燃料代 270830円 406250円 541660円
オイル交換 20000円 30000円 40000円
タイヤ交換 25600円 30720円 40960円
任意保険料 108000円 118800円 129600円
税金 自賠責 一律 117325円
合計 541800円 703100円 869600円
1万km差額 - +161300円 +327800円

走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
5000cc超クラス編
小型車&普通車の新車編
5人乗りSUV・RV編

GLEクーペの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 7.7km/L
燃料タンク容量 93L
航続距離(カタログ燃費) 716.1km
航続距離(80%燃費) 576.6km
満タンプライス 18135円
1km走行コスト 25.32円/km
1万円でどこまで行ける? 394.9km
東京から716.1kmの範囲

JC08モード燃費が7.7km/L、燃料タンク容量93リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は716.1kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.9km/L)とすると航続距離は641.7km、80%(6.2km/L)だと576.6km、70%(5.4km/L)では502.2kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から93リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり195円では18135円、上で計算した航続距離を踏まえると716.1km(80%燃費時576.6km)を走行するのに18135円かかる計算です。

燃費を7.2km/Lとしたときの1km走行コストは25.32円、10万km走行したときの燃料代は253.2万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら25.3万円/年、7年10万kmなら36.2万円/年、5年10万kmなら50.6万円/年、3年10万kmなら84.4万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば394.9km(往復なら片道197.4km)、カタログ値の80%なら315.9km(片道157.9km)離れたところまで行くことができます。

166074 GLEクーペのエンジン諸元とカタログデータ

M157型エンジン簡易性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 M157
気筒配列 V型8気筒
排気量5461cc
圧縮比 10.0
吸気方式 ツインターボ
最高出力 585PS[430kW]/5500rpm
最大トルク 77.5kgm[760Nm]/1750-5250rpm
パワーバンド 1750-5500rpm, 帯域68.2%
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費7.7km/L(18.1mpg)
100km燃費13.0L/100km
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
1750rpm 189PS/77.5kgm
5250rpm568PS/77.5kgm
5500rpm 585PS/76.2kgm
M157型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載しているM157型5461cc、V型8気筒のツインターボエンジンは5500回転時に最高出力585馬力を、1750-5250回転時に最大トルク77.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1750rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の3750rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は68.2%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.137kg/PS(2420kg/585PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.137kg/PS
車体+1人4.231kg/PS
車体+5人4.607kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.239kg/PS
車体+70kg4.256kg/PS
車体+80kg4.274kg/PS
車体+90kg4.291kg/PS
車体+100kg4.308kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.231kg/PS(2475kg/585PS)となり、数値としては0.094kg、比率にすると2.3%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.607kg/PS(2695kg/585PS)となり、数値としては0.470kg、比率にすると11.4%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

166074 GLEクーペのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.231kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
GLEクーペ
4.231kg/PS
585PS・5.5L-TT
車体のみPWR 4.137
2475kg
+2.3%

車種詳細
Aクラス
4.239kg/PS
381PS・2.0L-TB
車体のみPWR 4.094
1615kg
+3.5%

車種詳細
IS-F
4.058kg/PS
430PS・5.0L-NA
車体のみPWR 3.930
1745kg
+3.3%

車種詳細
インプレッサ WRX S202
4.328kg/PS
320PS・2.0L-TB
車体のみPWR 4.156
1385kg
+4.1%

車種詳細
フェアレディZ
4.437kg/PS
355PS・3.7L-NA
車体のみPWR 4.282
1575kg
+3.6%

車種詳細
コルベット クーペ
4.296kg/PS
355PS・5.7L-NA
車体のみPWR 4.141
1525kg
+3.7%


4.019kg/PSから4.443kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、メルセデスベンツの5人乗りハッチバック・176052型 Aクラス、レクサスの4人乗りセダン・USE20型 IS-F、スバルの5人乗りセダン・GDB型 インプレッサ WRX S202、日産の2人乗りクーペ・Z34型 フェアレディZ、シボレーの2人乗りクーペ・CY25E型 コルベット クーペという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

166074型 GLEクーペ [AMG GLE63-S 4Matic Coupe W166]のライバル車種|4.231kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は241.7PS/tとなっています。


GLEクーペがバイクと競争するなら…?


車種詳細
RMX250S|249cc
4.175kg/PS
167kg/40.0PS/4.00kgm
[車体のみPWR:2.800]
2016/04

-
GLEクーペ|5461cc
4.231kg/PS
2475kg/585PS/77.5kgm
[車体のみPWR:4.137]

車種詳細
ゴールドウイング|1832cc
4.330kg/PS
472kg/109.0PS/16.40kgm
[車体のみPWR:3.826]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではGLEクーペとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SJ14A RMX250Sと競争してみる

まずGLEクーペより少しPWRが低いバイクとして、スズキのRMX250Sが挙げられます。PWRの4.175kg/PSは車両重量112kgにライダーの体重55kgを加えた167kgを、最高出力40.0PSで割ったものです。

SC68 ゴールドウイングと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのゴールドウイングが挙げられます。PWRの4.330kg/PSは車両重量417kg+55kgの472kgを、最高出力109.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.730
平均ピストンスピード 16.59m/s
トルクウェイトレシオ 31.23kg/kgm
1馬力あたりのお値段 30427円
排気量1Lあたり馬力 107.12PS/L
排気量1Lあたりトルク 14.19kgm/L
1気筒あたりの馬力 73.1PS
1気筒あたりのトルク 9.7kgm
パワーバンド比率 68.2%
燃費×馬力 4188.6pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは31.23kg/kgm(2420kg/77.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が17800000円、最高出力が585馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は30427円、逆に1万円あたりでは0.33馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は229677円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc超の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は107.12PS/L、トルクは14.19kgm/L、1気筒あたりの馬力は73.1馬力、トルクは9.7kgmとなり、このエンジンが585馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.59m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が90.5mmであるM157型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6630回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.730になります。全ての車種の平均値である1.773を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が7.16km/L、最高出力が585PSであるこの車の獲得ポイントは4188.6ptになります。
戯れに車両重量2420kgを100kg単位にした24.2で割ってみたところ、その数値は173.08ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


純正装着タイヤの325/35R22と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 325/35R22 | 直径 786mm

-20mm
幅305mm
-10mm
幅315mm
変更なし
幅325mm
+10mm
幅335mm
+20mm
幅345mm
30 305/30R22
37.8km/h
径 742mm
差 -44mm
315/30R22
38.1km/h
径 748mm
差 -38mm
325/30R22
38.4km/h
径 754mm
差 -32mm
335/30R22
38.7km/h
径 760mm
差 -26mm
345/30R22
39.0km/h
径 766mm
差 -20mm
35 305/35R22
39.3km/h
径 773mm
差 -13mm
315/35R22
39.7km/h
径 780mm
差 -6mm
325/35R22
40.0km/h
786mm
0mm
335/35R22
40.4km/h
径 794mm
差 +8mm
345/35R22
40.8km/h
径 801mm
差 +15mm
40 305/40R22
40.9km/h
径 803mm
差 +17mm
315/40R22
41.3km/h
径 811mm
差 +25mm
325/40R22
41.7km/h
径 819mm
差 +33mm
335/40R22
42.1km/h
径 827mm
差 +41mm
345/40R22
42.5km/h
径 835mm
差 +49mm
45 305/45R22
42.4km/h
径 834mm
差 +48mm
315/45R22
42.9km/h
径 843mm
差 +57mm
325/45R22
43.4km/h
径 852mm
差 +66mm
335/45R22
43.8km/h
径 861mm
差 +75mm
345/45R22
44.3km/h
径 870mm
差 +84mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、305/35R22 、315/30R22、315/35R22 、325/30R22 、335/30R22 、345/30R22あたりのタイヤがおすすめです。

325/35R22のタイヤ幅を305mmから355mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを22インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが325/35R22のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】325/35R22のタイヤ銘柄と通販価格

166074型 GLEクーペ 5.5L-TT 4WD/7ATの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.79㎏/PS4.14㎏/PS65.3ptA
最高回転数5880rpm5500rpm45.3ptD
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m-40.0ptD
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h-45.3ptD
1リットル
換算馬力
103.37PS/L107.12PS/L51.4ptC
1リットル
換算トルク
15.99㎏m/L14.19㎏m/L44.4ptD
WB/TR比1.7731.73054.4ptB
ワイド&
ロー指数
0.8940.85452.9ptC
前面の面積2.631m23.466m226.7ptF
最低地上高154.5mm200mm31.6ptE
スポーツ性能部門の得点432.3pt
総合評価E

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費340674円541800円32.5ptE
JC08燃費17.7km/L7.7km/L34.3ptE
100km/h
回転数
2489rpm-43.4ptD
航続距離644.1km666.0km51.3ptC
車の大きさ11.468m317.052m327.9ptF
車内の広さ3431.7L3556.8L51.2ptC
乗車定員4.8人5人51.7ptC
1人あたり
車内広さ
691.9L711.4L51.6ptC
車内床面積2.793m22.964m252.4ptC
最小回転
半径
5.18m5.5m43.5ptD
ユーティリティ部門の得点439.8pt
総合評価E

※JC08燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10715車種中 RANK
運動性能 432.3pt 9744位 E
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 439.8pt 9846位 E
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 872.1pt 10283位 F
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は432.3点で全10715車種中の9744位、ユーティリティ部門は439.8点で9846位、総合得点は872.1点で10283位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した166074型 GLEクーペ(4WD/7AT) の各種スペックを、5人乗SUV6000cc超という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


人気があるSUVの車種比較


CT20 ティグアン TDI 2024 vs SK5 フォレスター SPORT 2020 性能比較
3代目 ティグアン TDI 4MOTION Active(2024年式 CT20・4WD/7AT・2.0L+ターボ・193PS/40.8kgm・5人乗り)と、5代目 フォレスター SPORT(2020年式 SK5・4WD/CVT・1.8L+ターボ・177PS/30.6kgm・5人乗り)を比較。

WDB3S フロンクス 2024 vs DG5 WR-V 2024 性能比較
初代 フロンクス(2024年式 WDB3S・FF/6AT・1.5L・101PS/13.8kgm・5人乗り)と、初代 WR-V X(2024年式 DG5・FF/CVT・1.5L・118PS/14.5kgm・5人乗り)を比較。

DG5 WR-V 2024 vs A202A ライズ ハイブリッド 2021 性能比較
初代 WR-V X(2024年式 DG5・FF/CVT・1.5L・118PS/14.5kgm・5人乗り)と、初代 ライズ ハイブリッド G(2021年式 A202A・FF/CVT・1.2L・82PS/10.7kgm・5人乗り)を比較。

V55W パジェロ Evolution 1997 vs V25W パジェロ 1996 性能比較
2代目 パジェロ Evolution(1997年式 V55W・4WD/5MT・3.5L・280PS/35.5kgm・5人乗り)と、2代目 パジェロ Metal-Top Wide ZR-I(1996年式 V25W・4WD/5MT・3.5L・230PS/33.0kgm・5人乗り)を比較。

H57A パジェロ ジュニア 1997 vs H56A パジェロ ミニ 1997 性能比較
初代 パジェロ ジュニア ZR-I(1997年式 H57A・4WD/5MT・1.1L・80PS/10.0kgm・4人乗り)と、初代 パジェロ ミニ Duke-V(1997年式 H56A・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.9kgm・4人乗り)を比較。

AXUH85 ハリアー ハイブリッド 2020 vs RV6 ヴェゼル e:HEV 2021 性能比較
4代目 ハリアー ハイブリッド S-Hybrid(2020年式 AXUH85・4WD/CVT・2.5L・178PS/22.5kgm・5人乗り)と、2代目 ヴェゼル e:HEV Z(2021年式 RV6・4WD/CVT・1.5L・106PS/13.0kgm・5人乗り)を比較。

HN22S Kei ワークス 2008 vs HT81S スイフト スポーツ 2004 性能比較
初代 Kei ワークス WORKS(2008年式 HN22S・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.8kgm・4人乗り)と、初代 スイフト スポーツ Sport(2004年式 HT81S・FF/5MT・1.5L・115PS/14.6kgm・5人乗り)を比較。

JC74W ジムニー ノマド 2025 vs J210E ラッシュ 2010 性能比較
4代目 ジムニー ノマド FC(2025年式 JC74W・4WD/5MT・1.5L・102PS/13.3kgm・4人乗り)と、初代 ラッシュ X(2010年式 J210E・4WD/5MT・1.5L・109PS/14.4kgm・5人乗り)を比較。