166064:GLEクーペの性能と維持費 4WD/9AT 1200万円 2016年式

このページでは、メルセデスベンツの5ドア・5人乗りSUV、初代のCBA-166064型GLEクーペ AMG GLE43 4Matic Coupe W166【2016/04モデル・367PS/53.0kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

166064 GLEクーペ
販売期間:2016/04 - 2020/06

画像はメルセデスベンツより引用
http://www.mercedes-benz.co.jp/
投稿:2017/09/07|更新:2021/07/01

ボディサイズが全長4890mm×全幅2015mm×全高1720mm、排気量は2996ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4890mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


166064型 GLEクーペ [2996cc/367PS 4WD/9AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代GLEクーペの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2016/04
166024型
[GLE350d 4Matic Coupe W166]
3.0L-TB | 4WD/9AT
| 890.0万円
258PS
63.2kgm
13.3km/L
2016/04
166064型
[AMG GLE43 4Matic X166]
3.0L-TB | 4WD/9AT
| 1150.0万円
367PS
53.0kgm
10.0km/L
2016/04
166074型
[AMG GLE63-S 4Matic Coupe W166]
5.5L-TB | 4WD/7AT
| 1780.0万円
585PS
77.5kgm
7.7km/L
初代GLEクーペの車両型式・グレード一覧【全6車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー MERCEDES_BENZ
車名&
グレード
GLEクーペ
AMG GLE43 4Matic Coupe W166
その他 -
お値段 12000000円
車両型式 CBA-166064
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
9速AT・9速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5人
車体寸法 長4890×幅2015×高1720mm
室内寸法 長1950×幅1520×高1200mm
軸距&
輪距
2915mm
前1655mm/後1710mm
最小半径 5.5m
最低高 200mm
タイヤ 前輪:285/40R22
後輪:325/35R22
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2310kg
エンジン諸元
原動機型式 276M30
気筒配列 V型6気筒
排気量2996cc
圧縮比10.5
吸気方式 ツインターボ
最高出力 367PS[270kW]/5500-6000rpm
最大トルク 53.0kgm[520Nm]/2000-4200rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 10.0km/L(23.5mpg)
100km燃費 10.0L/100km
276M30型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税51000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税20500円/年と自賠責保険料10005円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2016/04モデルのGLEクーペを7年落ちの中古で924万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    GLEクーペの2016/04モデルの場合、2023年現在では7年が経過しているため、新車価格の70%である840万円に諸経費として84万円を足した924万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2016年式を7年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 13年未満 51000円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 10005円
燃料代(年間1万km) 10000km÷9.3×175円/L 188170円
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本32000円×4本÷5年 25600円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 386300円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額154000円×12ヶ月 1848000円
ローン返済中の年間維持費 2234300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 64100円
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円円
自動車重量税(1年分) 20500円
自賠責保険料(1年分) 10005円
燃料代(年間1万km) 188170円
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 25600円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 386300円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1848000円
ローン返済中の年間維持費 2234300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
64100円
  • 初度登録から7年経過車の場合、「3000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は51000円、「2.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本32000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした64100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が30万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3万円~4万円、年間では36万円~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

GLEクーペ【AMG GLE43 4Matic Coupe W166】の場合、維持費の月額は32200円(ローン完済前は186200円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 23%
自動車重量税 1年分 20500円 9%
自賠責保険料 1年分 10005円 4%
燃料代 3000km分 56450円 25%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 17070円 8%
任意保険料 80% 62400円 28%
合計
[1万kmとの差額]
224000円
-162300円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 19%
自動車重量税 1年分 20500円 8%
自賠責保険料 1年分 10005円 4%
燃料代 5000km分 94090円 35%
オイル交換 年1回 6500円 2%
タイヤ交換 6年毎 17070円 6%
任意保険料 85% 66360円 26%
合計
[1万kmとの差額]
265600円
-120700円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 16%
自動車重量税 1年分 20500円 7%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 7000km分 131720円 43%
オイル交換 年1回 9100円 3%
タイヤ交換 6年毎 17070円 6%
任意保険料 90% 70200円 22%
合計
[1万kmとの差額]
309600円
-76700円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて162300円安い224000円に、5000km走行では120700円安い265600円に、7000km走行では76700円安い309600円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 10%
自動車重量税 1年分 20500円 4%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 15000km分 282260円 54%
オイル交換 年3回 39000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 38400円 7%
任意保険料 100% 78000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
519200円
+132900円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 8%
自動車重量税 1年分 20500円 3%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 20000km分 376340円 59%
オイル交換 年4回 52000円 8%
タイヤ交換 2年毎 51200円 8%
任意保険料 100% 78000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
639100円
+252800円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km180円4000円4.7万円
20km350円7700円9.1万円
30km530円11700円13.8万円
50km880円19400円22.9万円
100km1750円38500円45.5万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を175円、燃費を10.0km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは17.50円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmならガソリン代は180円/日となり、20km走行なら350円/日、30km走行なら530円/日、50km走行なら880円/日、100km走行なら1750円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmでガソリン代は11700円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmでガソリン代は13.8万円/年という塩梅です。


カタログデータから見えてくる要素

276M30型エンジン簡易性能曲線図
276M30型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2000回転時の馬力 148PS
4200回転時の馬力 311PS
5500回転時の馬力 367PS
6000回転時の馬力 367PS
各回転域でのトルク
2000回転時のトルク 53.0kgm
4200回転時のトルク 53.0kgm
5500回転時のトルク 47.8kgm
6000回転時のトルク 43.8kgm
276M30型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している276M30型2996cc、V型6気筒のツインターボエンジンは5500-6000回転時に最高出力367馬力を、2000-4200回転時に最大トルク53.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2000rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の4000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は66.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ6.294kg/PS(2310kg/367PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ6.294kg/PS
車体+1人6.444kg/PS
車体+5人7.044kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.458kg/PS
車体+70kg6.485kg/PS
車体+80kg6.512kg/PS
車体+90kg6.540kg/PS
車体+100kg6.567kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.444kg/PS(2365kg/367PS)となり、数値としては0.150kg、比率にすると2.4%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは7.044kg/PS(2585kg/367PS)となり、数値としては0.750kg、比率にすると11.9%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


166064 GLEクーペのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2016/04

-
GLEクーペ
6.444kg/PS
2365kg/367PS|3.0L-TT
[車体のみPWR:6.294]
2010/02

車種詳細
クラウン ハイブリッド
6.368kg/PS
1885kg/296PS|3.5L-NA
車体のみPWR:6.182
2001/05

車種詳細
アコード
6.295kg/PS
1385kg/220PS|2.2L-NA
車体のみPWR:6.045
2015/01

車種詳細
レジェンド
6.481kg/PS
2035kg/314PS|3.5L-NA
車体のみPWR:6.306
2009/08

車種詳細
SC
6.411kg/PS
1795kg/280PS|4.3L-NA
車体のみPWR:6.214
2017/10

車種詳細
アルテオン
6.268kg/PS
1755kg/280PS|2.0L-TB
車体のみPWR:6.071

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.444kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

6.251kg/PSから6.637kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、トヨタの5人乗りセダン「GWS204型 クラウン ハイブリッド」、ホンダの5人乗りセダン「CL1型 アコード」、ホンダの5人乗りセダン「KC2型 レジェンド」、レクサスの4人乗りオープンカー「UZZ40型 SC」、フォルクスワーゲンの5人乗りセダン「3HDJHF型 アルテオン」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

166064型 GLEクーペ [AMG GLE43 4Matic Coupe W166]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.444kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は158.9PS/tとなっています。


GLEクーペがバイクと競争するなら…?


車種詳細
YZF-R25|249cc
6.429kg/PS
225kg/35.0PS/2.30kgm
[車体のみPWR:4.857]
2016/04

-
GLEクーペ|2996cc
6.444kg/PS
2365kg/367PS/53.0kgm
[車体のみPWR:6.294]

車種詳細
KLX250|249cc
6.448kg/PS
187kg/29.0PS/2.50kgm
[車体のみPWR:4.552]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではGLEクーペとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

RG43J YZF-R25と競争してみる

まずGLEクーペより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのYZF-R25が挙げられます。PWRの6.429kg/PSは車両重量170kgにライダーの体重55kgを加えた225kgを、最高出力35.0PSで割ったものです。

LX250E KLX250と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのKLX250が挙げられます。PWRの6.448kg/PSは車両重量132kg+55kgの187kgを、最高出力29.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.732
平均ピストンスピード 16.42m/s
トルクウェイトレシオ 43.6kg/kgm
1馬力あたりのお値段 32698円
排気量1Lあたり馬力 122.50PS/L
排気量1Lあたりトルク 17.69kgm/L
1気筒あたりの馬力 61.2PS
1気筒あたりのトルク 8.8kgm
パワーバンド比率 66.7%
燃費×馬力 3413.1pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは43.6kg/kgm(2310kg/53.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が12000000円、最高出力が367馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は32698円、逆に1万円あたりでは0.31馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は226415円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3000cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は122.50PS/L、トルクは17.69kgm/L、1気筒あたりの馬力は61.2馬力、トルクは8.8kgmとなり、このエンジンが367馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.42m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が82.1mmである276M30型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7310回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.732になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が9.30km/L、最高出力が367PSであるこの車の獲得ポイントは3413.1ptになります。
戯れに車両重量2310kgを100kg単位にした23.1で割ってみたところ、その数値は147.75ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 3.56m³
1人あたりのスペース 約0.71m³
室内長/全長 39.9%
室内幅/全幅 75.4%
室内高/全高 69.8%
室内容積/車両体積 21.0%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.56m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.71m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は39.9%、同じく室内幅と全幅の比率は75.4%、同じく室内高と全高の比率は69.8%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は21.0%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


GLEクーペでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.71m
期待される荷室の幅 1.42m
対角線の長さ 2.22m
期待される荷室の面積 2.43m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.71m(対角線では2.22m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


GLEクーペの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 10.0km/L
燃料タンク容量 93L
航続距離(カタログ燃費) 930.0km
航続距離(80%燃費) 744.0km
満タンプライス 16275円
1万円でどこまで行ける? 571.4km
車両価格/航続距離 12903円/km

JC08モード燃費が10.0km/Lですので、燃料タンクの容量が93リットルですと航続可能距離は930.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(9.0km/L)とすると837.0km、80%(8.0km/L)だと744.0km、70%(7.0km/L)では651.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン93リットルの給油で16275円、上で計算した航続距離を踏まえると930.0km(80%燃費時744.0km)を走行するのに16275円かかる計算です。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば571.4km(往復なら片道285.7km)、カタログ値の80%なら457.1km(片道228.6km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で930.0kmの距離を移動できる166064型 GLEクーペ [AMG GLE43 4Matic Coupe W166]という乗り物を、1200.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「12903円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


純正装着タイヤの325/35R22と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 325/35R22 | 直径 786mm

-20mm
幅305mm
-10mm
幅315mm
変更なし
幅325mm
+10mm
幅335mm
+20mm
幅345mm
-5%
30
扁平
305/30R22
37.8km/h
直径742mm
径差-44mm
315/30R22
38.1km/h
直径748mm
径差-38mm
325/30R22
38.4km/h
直径754mm
径差-32mm
335/30R22
38.7km/h
直径760mm
径差-26mm
345/30R22
39.0km/h
直径766mm
径差-20mm
0%
35
扁平
305/35R22
39.3km/h
直径773mm
径差-13mm
315/35R22
39.7km/h
直径780mm
径差-6mm
325/35R22
40.0km/h
786mm
0mm
335/35R22
40.4km/h
直径794mm
径差+8mm
345/35R22
40.8km/h
直径801mm
径差+15mm
+5%
40
扁平
305/40R22
40.9km/h
直径803mm
径差+17mm
315/40R22
41.3km/h
直径811mm
径差+25mm
325/40R22
41.7km/h
直径819mm
径差+33mm
335/40R22
42.1km/h
直径827mm
径差+41mm
345/40R22
42.5km/h
直径835mm
径差+49mm
+10%
45
扁平
305/45R22
42.4km/h
直径834mm
径差+48mm
315/45R22
42.9km/h
直径843mm
径差+57mm
325/45R22
43.4km/h
直径852mm
径差+66mm
335/45R22
43.8km/h
直径861mm
径差+75mm
345/45R22
44.3km/h
直径870mm
径差+84mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、305/35R22 、315/30R22、315/35R22 、325/30R22 、335/30R22 、345/30R22あたりのタイヤがおすすめです。

325/35R22のタイヤ幅を305mmから355mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを22インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが325/35R22のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


166064型GLEクーペ[3.0L-TT 4WD/9AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト6.294kg/ps59.44
1速ギヤ加速性能-39.91
1L換算馬力122.50ps/L57.44
1L換算トルク17.69kgm/L56.11
WB/TR比1.73254.23
ワイド&ロー指数0.85452.65
前面の面積3.466m²25.38
最低地上高200mm30.87
スポーツ性能部門の得点376.03

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費10.0km/L38.27
年間維持費386300円44.31
100kmh回転数-43.41
航続距離930.0km63.02
車の大きさ16.948m³72.60
室内の広さ3.557m³51.65
最小回転半径5.5m43.12
馬力単価32698円34.61
ユーティリティ部門の得点390.99

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 166064型GLEクーペ[3.0L-TT 4WD/9AT] の総合得点は 767.02 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した166064型GLEクーペ(4WD/9AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「3000ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。