DY5W デミオの性能と維持費 FF/5MT 5人乗り 136万円 2004年式

このページでは、マツダ株式会社の5ドア・5人乗りオープンカー、2代目のDBA-DY5W型デミオ Cozy【2004/06モデル・113PS/14.3kgm・FF/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

DY5W デミオ
販売期間:2002/08 - 2007/07

画像はマツダ株式会社より引用
http://www.mazda.co.jp/
投稿:2016/04/01|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長3925mm×全幅1680mm×全高1530mm、排気量は1498ccであることから、大雑把に分類すると1.5リットルクラス(1500cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3925mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


DY5W型 デミオ [1498cc/113PS FF/5MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目デミオの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2004/06
DY3W型
[Cozy]
1.3L-NA | FF/5MT
| 117.6万円
91PS
12.6kgm
17.8km/L
2004/06
DY3R型
[Cozy]
1.3L-NA | 4WD/4AT
| 144.9万円
91PS
12.6kgm
16.2km/L
2004/06
DY3W型
[Cozy]
1.3L-NA | FF/4AT
| 125.5万円
91PS
12.6kgm
17.6km/L
DY型 2代目デミオまとめ (DY3W/DY3R DY5W/DY5R)【全13件】
デミオの新型モデル
3代目 DE5FS型デミオ
DE5FS型デミオは2007/07に登場した3代目モデル。参考車両の「Sport」は全長3900mm、全幅1695mm、全高1475mmの車体に、113PS/14.2kgmを発生するZY型1498ccエンジンを搭載。

デミオの旧型モデル
初代 DW5W型デミオ
DW5W型デミオは1996/08に登場した初代モデル。参考車両の「Aletta Special」は全長3800mm、全幅1670mm、全高1500mmの車体に、100PS/13.0kgmを発生するB5型1498ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー MAZDA
車名&
グレード
デミオ
Cozy
その他 コージー キャンバストップ仕様
お値段 1359750円
車両型式 DBA-DY5W
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
5速MT・5速マニュアル車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長3925×幅1680×高1530mm
室内寸法 長1800×幅1410×高1290mm
軸距&
輪距
2490mm
前1475mm/後1450mm
最小半径 4.9m
最低高 155mm
タイヤ 前輪:175/65R14
後輪:175/65R14
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 1070kg
エンジン諸元
原動機型式 ZY-VE
気筒配列 直列4気筒
排気量1498cc
圧縮比10.0
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 113PS[83kW]/6000rpm
最大トルク 14.3kgm[140Nm]/4000rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
10・15燃費 17.0km/L(40.0mpg)
100km燃費 5.9L/100km
ZY-VE型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税39600円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税18900円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2004/06モデルのデミオを20年落ちの中古で29.9万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    デミオの2004/06モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である27.2万円に諸経費として2.7万円を足した29.9万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 【PR】自動車保険は比較で安くなる!

2004年式を20年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1500cc以下 13年経過 39600円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 18年経過 18900円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷14.4km/L×170円/L
7000km÷14.4km/L×170円/L
5000km÷14.4km/L×170円/L
3000km÷14.4km/L×170円/L
118060円
(82640円)
(59030円)
(35420円)
オイル交換(5000km毎) 1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本8000円×4本÷5年 6400円
任意保険料(月額5000円) 月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 259800円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額24930円×12ヶ月 299160円
ローン返済中の年間維持費 559000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 58500円
名目 金額
自動車税(1年分) 39600円
自動車重量税(1年分) 18900円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
118060円
(82640円)
(59030円)
(35420円)
オイル交換(5000km毎) 8000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 6400円
任意保険料(月額5000円) 60000円
ローン完済後の年間維持費 259800円
名目 金額
車のローン額(1年分) 299160円
ローン返済中の年間維持費 559000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
58500円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「1500cc以下で13年経過」クラスの自動車税は39600円、「1.5トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は18900円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本8000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした58500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。デミオ【Cozy】の場合、維持費の月額は21700円(ローン完済前は46600円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり170円を基準として、-50円となる120円から、+50円となる220円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費14.4km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
120円/L
83340円
[-34720円]
-25円
145円/L
100710円
[-17350円]
-10円
160円/L
111120円
[-6940円]
170円/L118060円
[0円]
+10円
180円/L
125010円
[+6950円]
+25円
195円/L
135430円
[+17370円]
+50円
220円/L
152790円
[+34730円]

燃費14.4km/LのDY5W型 デミオで10000km走行するのに必要な燃料は694.5L、1リットルあたり170円としたときの燃料代は118060円になります。

参考までに、デミオの燃料タンクは45リットルですので、694.5Lの給油回数は16回、1回あたりの燃料代は約7380円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては6950円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると17370円、50円も違ってくると34730円にもなります。

これをDY5W型 デミオの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり170円の場合を259800円としたとき、120円/Lに値下がりすれば225080円(86.6%)に、220円/Lに値上がりすれば294530円(113.4%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(39600円)なり重量税(18900円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

税金の安さは折り紙付き!
バン・トラックの人気車種ランキング!


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 25%
自動車重量税 1年分 18900円 12%
自賠責保険料 1年分 8825円 6%
燃料代 3000km分 35420円 22%
オイル交換 年1回 4000円 3%
タイヤ交換 6年毎 4270円 3%
任意保険料 80% 48000円 29%
合計
[1万kmとの差額]
159100円
-100700円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 21%
自動車重量税 1年分 18900円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 5000km分 59030円 32%
オイル交換 年1回 4000円 2%
タイヤ交換 6年毎 4270円 2%
任意保険料 85% 51000円 28%
合計
[1万kmとの差額]
185700円
-74100円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 19%
自動車重量税 1年分 18900円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 82640円 39%
オイル交換 年1回 5600円 3%
タイヤ交換 6年毎 4270円 2%
任意保険料 90% 54000円 24%
合計
[1万kmとの差額]
213900円
-45900円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて100700円安い159100円に、5000km走行では74100円安い185700円に、7000km走行では45900円安い213900円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 12%
自動車重量税 1年分 18900円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 15000km分 177090円 52%
オイル交換 年3回 24000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 9600円 3%
任意保険料 100% 60000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
338100円
+78300円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 10%
自動車重量税 1年分 18900円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 236120円 58%
オイル交換 年4回 32000円 8%
タイヤ交換 2年毎 12800円 3%
任意保険料 100% 60000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
408300円
+148500円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



デミオの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 17.0km/L
燃料タンク容量 45L
航続距離(カタログ燃費) 765.0km
航続距離(80%燃費) 612.0km
満タンプライス 7650円
1km走行コスト 10.00円
1万円でどこまで行ける? 1000.0km
車両価格/航続距離 1777円/km

10・15モード燃費が17.0km/L、燃料タンク容量45リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は765.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(15.3km/L)とすると688.5km、80%(13.6km/L)だと612.0km、70%(11.9km/L)では535.5kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり170円で45リットルの給油をすると7650円、上で計算した航続距離を踏まえると765.0km(80%燃費時612.0km)を走行するのに7650円かかる計算です。

燃費を14.4km/Lとしたときの1km走行コストは10.00円、10万km走行したときの燃料代は100.0万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら10.0万円/年、7年10万kmなら14.3万円/年、5年10万kmなら20.0万円/年、3年10万kmなら33.3万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1000.0km(往復なら片道500.0km)、カタログ値の80%なら800.0km(片道400.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で765.0kmの距離を移動できるDY5W型 デミオ [Cozy]という乗り物を、136.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「1777円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

ZY-VE型エンジン簡易性能曲線図
ZY-VE型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4000回転時の馬力 80PS
6000回転時の馬力 113PS
各回転域でのトルク
4000回転時のトルク 14.3kgm
6000回転時のトルク 13.5kgm
ZY-VE型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているZY型1498cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力113馬力を、4000回転時に最大トルク14.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4000rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は33.3%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
マツダの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
マツダの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ9.469kg/PS(1070kg/113PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ9.469kg/PS
車体+1人9.956kg/PS
車体+5人11.903kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg10.000kg/PS
車体+70kg10.088kg/PS
車体+80kg10.177kg/PS
車体+90kg10.265kg/PS
車体+100kg10.354kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは9.956kg/PS(1125kg/113PS)となり、数値としては0.487kg、比率にすると5.1%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは11.903kg/PS(1345kg/113PS)となり、数値としては2.434kg、比率にすると25.7%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


DY5W デミオのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2004/06

-
デミオ
9.956kg/PS
1125kg/113PS|1.5L-NA
[車体のみPWR:9.469]
2010/04

車種詳細
ウィッシュ
9.826kg/PS
1415kg/144PS|1.8L-NA
車体のみPWR:9.444
2013/12

車種詳細
ヴェゼル
10.038kg/PS
1325kg/132PS|1.5L-NA
車体のみPWR:9.621
2019/04

車種詳細
RAV4
9.854kg/PS
1685kg/171PS|2.0L-NA
車体のみPWR:9.532
2011/10

車種詳細
ヴィッツ G’s
10.000kg/PS
1090kg/109PS|1.5L-NA
車体のみPWR:9.495
2016/02

車種詳細
イグニス
9.945kg/PS
905kg/91PS|1.3L-NA
車体のみPWR:9.341

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ9.956kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

9.757kg/PSから10.155kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、トヨタの7人乗りミニバン「ZGE20W型 ウィッシュ」、ホンダの5人乗りSUV「RU3型 ヴェゼル」、トヨタの5人乗りSUV「MXAA54型 RAV4」、トヨタの5人乗りハッチバック「NCP131型 ヴィッツ G’s」、スズキの5人乗りSUV「FF21S型 イグニス」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

DY5W型 デミオ [Cozy]とパワーウェイトレシオが近い車種|9.956kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は105.6PS/tとなっています。


デミオがバイクと競争するなら…?


車種詳細
YBR250|249cc
9.952kg/PS
209kg/21.0PS/2.10kgm
[車体のみPWR:7.333]
1速ギヤ速度:37.3km/h
最小TWR:0.969
2004/06

-
デミオ|1498cc
9.956kg/PS
1125kg/113PS/14.3kgm
[車体のみPWR:9.469]
1速ギヤ速度:47.0km/h
最小TWR:1.555

車種詳細
イントルーダークラシック400|399cc
10.000kg/PS
330kg/33.0PS/3.40kgm
[車体のみPWR:8.333]
1速ギヤ速度:53.4km/h
最小TWR:1.433

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではデミオとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

PCNLD YBR250と競争してみる

まずデミオより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのYBR250が挙げられます。PWRの9.952kg/PSは車両重量154kgにライダーの体重55kgを加えた209kgを、最高出力21.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はYBR250に9.7km/h勝り、1速TWRは0.586kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

VK56A イントルーダークラシック400と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのイントルーダークラシック400が挙げられます。PWRの10.000kg/PSは車両重量275kg+55kgの330kgを、最高出力33.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は6.4km/h劣り、1速TWRは0.122kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.702
平均ピストンスピード 15.68m/s
トルクウェイトレシオ 74.83kg/kgm
1馬力あたりのお値段 12033円
排気量1Lあたり馬力 75.43PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.55kgm/L
1気筒あたりの馬力 28.2PS
1気筒あたりのトルク 3.6kgm
パワーバンド比率 33.3%
燃費×馬力 1632.8pt
各種ランキング
オープンカーのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは74.83kg/kgm(1070kg/14.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1359750円、最高出力が113馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は12033円、逆に1万円あたりでは0.83馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は95087円、1万円あたりでは0.11kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
マツダ編
1500cc以下の車編
オープンカー編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は75.43PS/L、トルクは9.55kgm/L、1気筒あたりの馬力は28.2馬力、トルクは3.6kgmとなり、このエンジンが113馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.68m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が78.4mmであるZY型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7650回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.702になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が14.45km/L、最高出力が113PSであるこの車の獲得ポイントは1632.8ptになります。
戯れに車両重量1070kgを100kg単位にした10.7で割ってみたところ、その数値は152.60ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 3.27m³
1人あたりのスペース 約0.65m³
室内長/全長 45.9%
室内幅/全幅 83.9%
室内高/全高 84.3%
室内容積/車両体積 32.4%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.27m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.65m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は45.9%、同じく室内幅と全幅の比率は83.9%、同じく室内高と全高の比率は84.3%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は32.4%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 175/65R14|タイヤ直径 58.3cm|円周長 183.1cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.416 14.02 -
-
51km/h 12760rpm 687.9kgm
2速 1.842 7.56 0.539 1-2/
3500rpm
94km/h 6880rpm 370.9kgm
3速 1.290 5.30 0.700 2-3/
4550rpm
135km/h 4820rpm 259.8kgm
4速 0.972 3.99 0.753 3-4/
4890rpm
179km/h 3630rpm 195.7kgm
5速 0.775 3.18 0.797 4-5/
5180rpm
224km/h 2900rpm 156.1kgm
Final 4.105 レシオカバレッジ(変速比幅)4.408

ギヤの繋がりイメージ
DY5W型デミオ5MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.105)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(14.3kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.105)÷タイヤの有効半径(0.2915m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの224km(6000rpmでは207.2km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ47km/h-
2速ギヤ87km/h3230rpm
3速ギヤ124km/h4200rpm
4速ギヤ165km/h4520rpm
5速ギヤ207km/h4780rpm

DY5W型デミオに搭載されたZY型1498ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6000rpmまで引っ張ると47km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6000rpmから3230rpmまで落ち、そこから6000rpmまで加速を続けると速度は87km/h(+40km/h)になります。

3速ギヤでは4200rpmまで落ちて6000rpmで124km/h(+37km/h)に、4速ギヤでは4520rpmまで落ちて6000rpmで165km/h(+41km/h)に、5速ギヤでは4780rpmまで落ちて6000rpmで207km/h(+42km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4000回転で最大トルク14.3kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば74.83kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(9.469kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと687.9kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1070kg)を1速ギヤの最大駆動力(687.9kgm)で割ってみると1.555kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(13.5kgm)からTWRを算出すると1.65kg/kgmとなり、4000-6000回転の回転域では1.555-1.65kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5110 7660 10210 12760 15320 17870 22980
2速 2750 4130 5510 6880 8260 9640 12390
3速 1930 2890 3860 4820 5780 6750 8680
4速 1450 2180 2910 3630 4360 5080 6540
5速 1160 1740 2320 2900 3480 4050 5210
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.775)を選択して時速100kmにて走行すると2900回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1740回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2030回転、一般的な高速道路の80km/hでは2320回転、100km/hでは2900回転、制限速度が120km/hになると3470回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは5210回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 16 24 31 39 47 55 63
2速 15 29 44 58 73 87 102 116
3速 21 41 62 83 104 124 145 166
4速 28 55 83 110 138 165 193 220
5速 35 69 104 138 173 207 242 276

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの175/65R14と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 175/65R14 | 直径 583mm

-20mm
幅155mm
-10mm
幅165mm
変更なし
幅175mm
+10mm
幅185mm
+20mm
幅195mm
-5%
60
扁平
155/60R14
37.2km/h
直径542mm
径差-41mm
165/60R14
38.0km/h
直径554mm
径差-29mm
175/60R14
38.8km/h
直径566mm
径差-17mm
185/60R14
39.7km/h
直径578mm
径差-5mm
195/60R14
40.5km/h
直径590mm
径差+7mm
0%
65
扁平
155/65R14
38.3km/h
直径558mm
径差-25mm
165/65R14
39.2km/h
直径571mm
径差-12mm
175/65R14
40.0km/h
583mm
0mm
185/65R14
41.0km/h
直径597mm
径差+14mm
195/65R14
41.9km/h
直径610mm
径差+27mm
+5%
70
扁平
155/70R14
39.3km/h
直径573mm
径差-10mm
165/70R14
40.3km/h
直径587mm
径差+4mm
175/70R14
41.2km/h
直径601mm
径差+18mm
185/70R14
42.2km/h
直径615mm
径差+32mm
195/70R14
43.2km/h
直径629mm
径差+46mm
+10%
75
扁平
155/75R14
40.4km/h
直径589mm
径差+6mm
165/75R14
41.4km/h
直径604mm
径差+21mm
175/75R14
42.5km/h
直径619mm
径差+36mm
185/75R14
43.5km/h
直径634mm
径差+51mm
195/75R14
44.5km/h
直径649mm
径差+66mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、155/65R14、155/70R14 、165/60R14、165/65R14 、175/60R14 、185/60R14 あたりのタイヤがおすすめです。

175/65R14のタイヤ幅を155mmから205mmまで、扁平率を50%から80%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、175/65R14の適応サイズと性能の変化 [DY5W型デミオ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】オートウェイのタイヤ通販


DY5W型デミオ[1.5L-NA FF/5MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト9.469kg/ps50.81
1速ギヤ加速性能1.555kg/kgm50.45
1L換算馬力75.43ps/L51.88
1L換算トルク9.55kgm/L50.98
WB/TR比1.70257.32
ワイド&ロー指数0.91148.67
前面の面積2.570m²51.52
最低地上高155mm49.76
スポーツ性能部門の得点411.39

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費17.0km/L58.69
年間維持費259800円56.18
100kmh回転数2900rpm44.54
航続距離765.0km52.99
車の大きさ10.089m³44.63
室内の広さ3.274m³48.65
最小回転半径4.9m55.83
馬力単価12033円62.50
ユーティリティ部門の得点424.01

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した DY5W型デミオ[1.5L-NA FF/5MT] の総合得点は 835.40 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したDY5W型デミオ(FF/5MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「1500ccのオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

デミオの歴代モデル

4代目 DJLFS型 デミオ
DJLFS デミオは2014/09に登場した4代目モデル。参考車両の「15MB」は全長4060mm、全幅1695mm、全高1500mmの車体に、116PS/15.1kgmを発生するP5型1496ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

3代目 DE5FS型 デミオ
DE5FS デミオは2007/07に登場した3代目モデル。参考車両の「Sport」は全長3900mm、全幅1695mm、全高1475mmの車体に、113PS/14.2kgmを発生するZY型1498ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

2代目 DY5W型 デミオ
DY5W デミオは2002/08に登場した2代目モデル。参考車両の「Sport」は全長3930mm、全幅1680mm、全高1530mmの車体に、113PS/14.3kgmを発生するZY型1498ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

初代 DW5W型 デミオ
DW5W デミオは1996/08に登場した初代モデル。参考車両の「Aletta Special」は全長3800mm、全幅1670mm、全高1500mmの車体に、100PS/13.0kgmを発生するB5型1498ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。