WK57A グランドチェロキーの性能と維持費 4WD/5AT 688万円 2013年式

このページでは、JEEPの5ドア・5人乗りSUV、4代目のWK57A型グランドチェロキー SRT8【2013/01モデル・468PS/63.6kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

WK57A グランドチェロキー
販売期間:2011/03 - 2021/10

画像はJEEPより引用
http://www.jeep-japan.com/
投稿:2013/01/06|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4850mm×全幅1985mm×全高1750mm、排気量は6416ccであることから、大雑把に分類すると6.5リットルクラス(6500cc、自動車税は6.0L超を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4850mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


WK57A型 グランドチェロキー [6416cc/468PS 4WD/5AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

4代目グランドチェロキーの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2016/07
型式不明
[TrackHawk]
6.2L-SC | 4WD/8AT
| 1230.0万円
717PS
89.2kgm
-
2016/07
WK64型
[SRT8]
6.4L-NA | 4WD/8AT
| 805.7万円
468PS
63.6kgm
-
2013/01
WK36A型
[Limited]
3.6L-NA | 4WD/5AT
| 523.0万円
286PS
35.4kgm
7.7km/L
4代目グランドチェロキーの車両型式・グレード一覧【全5車種】
グランドチェロキーの新型モデル
5代目 WL36L型グランドチェロキー
WL36L型グランドチェロキーは2022/02に登場した5代目モデル。参考車両の「L Limited」は全長5200mm、全幅1980mm、全高1815mmの車体に、286PS/35.1kgmを発生するG型3604ccエンジンを搭載。

グランドチェロキーの旧型モデル
3代目 WH型グランドチェロキー
WH型グランドチェロキーは2005/07に登場した3代目モデル。参考車両の「SRT8」は全長4780mm、全幅1910mm、全高1730mmの車体に、426PS/58.0kgmを発生する6.1L型6059ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー JEEP
車名&
グレード
グランドチェロキー
SRT8
その他 クライスラージープ
お値段 6880000円
車両型式 WK57A
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
5速AT・5速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4850×幅1985×高1750mm
軸距&
輪距
2915mm
前1670mm/後1660mm
最小半径 5.7m
最低高 195mm
タイヤ 前輪:295/45R20
後輪:295/45R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 2400kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 V型8気筒
排気量6416cc
圧縮比10.9
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 468PS[344kW]/6250rpm
最大トルク 63.6kgm[624Nm]/4100rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 5.3km/L(12.5mpg)
100km燃費 18.9L/100km

V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税111000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税20500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額10000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2013/01モデルのグランドチェロキーを11年落ちの中古で378.4万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    グランドチェロキーの2013/01モデルの場合、2024年現在では11年が経過しているため、新車価格の50%である344万円に諸経費として34.4万円を足した378.4万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2013年式を11年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc超 13年未満 111000円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷4.9×180円/L
7000km÷4.9km/L×180円/L
5000km÷4.9km/L×180円/L
3000km÷4.9km/L×180円/L
367350円
(257150円)
(183680円)
(110210円)
オイル交換(5000km毎) 1回10000円×2回 20000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本24000円×4本÷5年 19200円
任意保険料(月額10000円) 月額10000円×12ヶ月 120000円
ローン完済後の年間維持費 666900円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額63070円×12ヶ月 756840円
ローン返済中の年間維持費 1423800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 61700円
名目 金額
自動車税(1年分) 111000円
自動車重量税(1年分) 20500円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
367350円
(257150円)
(183680円)
(110210円)
オイル交換(5000km毎) 20000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 19200円
任意保険料(月額10000円) 120000円
ローン完済後の年間維持費 666900円
名目 金額
車のローン額(1年分) 756840円
ローン返済中の年間維持費 1423800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
61700円
  • 初度登録から11年経過車の場合、「6000cc超で13年未満」クラスの自動車税は111000円、「2.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに10000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額10000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした61700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

天に見放されし生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。金額を見ただけで気が遠くなります。その維持費は月額でさえ55600円(ローン完済前は118700円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られし大富豪でもなければ、お給金の大半をグランドチェロキーに吸い取られ泣くハメになりそうです。ということは、この車のステータス性は抜群であると言えます。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費4.9km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
265320円
[-102030円]
-25円
155円/L
316340円
[-51010円]
-10円
170円/L
346960円
[-20390円]
180円/L367350円
[0円]
+10円
190円/L
387780円
[+20430円]
+25円
205円/L
418390円
[+51040円]
+50円
230円/L
469410円
[+102060円]

燃費4.9km/LのWK57A型 グランドチェロキーで10000km走行するのに必要な燃料は2040.9L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は367350円になります。

参考までに、グランドチェロキーの燃料タンクは93リットルですので、2040.9Lの給油回数は22回、1回あたりの燃料代は約16700円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては20430円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると51040円、50円も違ってくると102060円にもなります。

これをWK57A型 グランドチェロキーの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を666900円としたとき、130円/Lに値下がりすれば564870円(84.7%)に、230円/Lに値上がりすれば768960円(115.3%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(111000円)なり重量税(20500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 111000円 30%
自動車重量税 1年分 20500円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 3000km分 110210円 30%
オイル交換 年1回 10000円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 3%
任意保険料 80% 96000円 26%
合計
[1万kmとの差額]
369400円
-297500円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 111000円 25%
自動車重量税 1年分 20500円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 5000km分 183680円 41%
オイル交換 年1回 10000円 2%
タイヤ交換 6年毎 12800円 3%
任意保険料 85% 102000円 22%
合計
[1万kmとの差額]
448900円
-218000円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 111000円 21%
自動車重量税 1年分 20500円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 257150円 48%
オイル交換 年1回 14000円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 2%
任意保険料 90% 108000円 20%
合計
[1万kmとの差額]
532300円
-134600円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料120000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて297500円安い369400円に、5000km走行では218000円安い448900円に、7000km走行では134600円安い532300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 111000円 12%
自動車重量税 1年分 20500円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 551030円 61%
オイル交換 年3回 60000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 28800円 3%
任意保険料 100% 120000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
900200円
+233300円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 111000円 10%
自動車重量税 1年分 20500円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 734700円 66%
オイル交換 年4回 80000円 7%
タイヤ交換 2年毎 38400円 3%
任意保険料 100% 120000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
1113500円
+446600円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



グランドチェロキーの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 5.3km/L
燃料タンク容量 93L
航続距離(カタログ燃費) 492.9km
航続距離(80%燃費) 390.6km
満タンプライス 16740円
1km走行コスト 33.96円
1万円でどこまで行ける? 294.4km
車両価格/航続距離 13958円/km

JC08モード燃費が5.3km/L、燃料タンク容量93リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は492.9kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(4.8km/L)とすると446.4km、80%(4.2km/L)だと390.6km、70%(3.7km/L)では344.1kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で93リットルの給油をすると16740円、上で計算した航続距離を踏まえると492.9km(80%燃費時390.6km)を走行するのに16740円かかる計算です。

燃費を4.9km/Lとしたときの1km走行コストは33.96円、10万km走行したときの燃料代は339.6万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら34.0万円/年、7年10万kmなら48.5万円/年、5年10万kmなら67.9万円/年、3年10万kmなら113.2万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば294.4km(往復なら片道147.2km)、カタログ値の80%なら235.6km(片道117.8km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で492.9kmの距離を移動できるWK57A型 グランドチェロキー [SRT8]という乗り物を、688.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「13958円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
各回転域での馬力
4100回転時の馬力 364.0PS
6250回転時の馬力 468PS
各回転域でのトルク
4100回転時のトルク 63.6kgm
6250回転時のトルク 53.6kgm

まずおさらいとして、搭載しているV型8気筒、6416ccの自然吸気エンジンは6250回転時に最高出力468馬力を、4100回転時に最大トルク63.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4100rpmから最高出力が発生する6250rpmまで」の2150rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.128kg/PS(2400kg/468PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.128kg/PS
車体+1人5.246kg/PS
車体+5人5.716kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.256kg/PS
車体+70kg5.278kg/PS
車体+80kg5.299kg/PS
車体+90kg5.321kg/PS
車体+100kg5.342kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.246kg/PS(2455kg/468PS)となり、数値としては0.118kg、比率にすると2.3%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.716kg/PS(2675kg/468PS)となり、数値としては0.588kg、比率にすると11.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


WK57A グランドチェロキーのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2013/01

-
グランドチェロキー
5.246kg/PS
2455kg/468PS|6.5L-NA
[車体のみPWR:5.128]
2014/06

車種詳細
レヴォーグ
5.383kg/PS
1615kg/300PS|2.0L-TB
車体のみPWR:5.200
2014/08

車種詳細
WRX S4
5.317kg/PS
1595kg/300PS|2.0L-TB
車体のみPWR:5.133
2002/01

車種詳細
シルビア
5.180kg/PS
1295kg/250PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.960
2007/10

車種詳細
S2000
5.300kg/PS
1325kg/250PS|2.0L-NA
車体のみPWR:5.080
2011/11

車種詳細
インプレッサWRX
5.150kg/PS
1545kg/300PS|2.5L-TB
車体のみPWR:4.967

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ5.246kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.036kg/PSから5.456kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スバルの5人乗りワゴン「VMG型 レヴォーグ」、スバルの5人乗りセダン「VAG型 WRX S4」、日産の4人乗りクーペ「S15型 シルビア」、ホンダの2人乗りオープンカー「AP1型 S2000」、スバルの5人乗りハッチバック「GRF型 インプレッサWRX」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

WK57A型 グランドチェロキー [SRT8]とパワーウェイトレシオが近い車種|5.246kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は195.0PS/tとなっています。


グランドチェロキーがバイクと競争するなら…?


車種詳細
NC750S|745cc
5.241kg/PS
283kg/54.4PS/6.93kgm
[車体のみPWR:4.222]
1速ギヤ速度:62.6km/h
最小TWR:0.878
2013/01

-
グランドチェロキー|6416cc
5.246kg/PS
2455kg/468PS/63.6kgm
[車体のみPWR:5.128]
1速ギヤ速度:68.6km/h
最小TWR:1.098

車種詳細
MT-03|320cc
5.262kg/PS
221kg/42.0PS/3.00kgm
[車体のみPWR:3.952]
1速ギヤ速度:54.5km/h
最小TWR:0.744

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではグランドチェロキーとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

RC88 NC750Sと競争してみる

まずグランドチェロキーより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのNC750Sが挙げられます。PWRの5.241kg/PSは車両重量228kgにライダーの体重55kgを加えた283kgを、最高出力54.4PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はNC750Sに6.0km/h勝り、1速TWRは0.220kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

RH13J MT-03と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのMT-03が挙げられます。PWRの5.262kg/PSは車両重量166kg+55kgの221kgを、最高出力42.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は14.1km/h勝り、1速TWRは0.354kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.751
平均ピストンスピード 19.71m/s
トルクウェイトレシオ 37.74kg/kgm
1馬力あたりのお値段 14701円
排気量1Lあたり馬力 72.94PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.91kgm/L
1気筒あたりの馬力 58.5PS
1気筒あたりのトルク 8.0kgm
パワーバンド比率
燃費×馬力 2307.2pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは37.74kg/kgm(2400kg/63.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が6880000円、最高出力が468馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は14701円、逆に1万円あたりでは0.68馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は108176円、1万円あたりでは0.09kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc超の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は72.94PS/L、トルクは9.91kgm/L、1気筒あたりの馬力は58.5馬力、トルクは8.0kgmとなり、このエンジンが468馬力を6250回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.71m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が94.6mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6340回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.751になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が4.93km/L、最高出力が468PSであるこの車の獲得ポイントは2307.2ptになります。
戯れに車両重量2400kgを100kg単位にした24.0で割ってみたところ、その数値は96.13ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



グランドチェロキーでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.70m
期待される荷室の幅 1.58m
対角線の長さ 2.32m
期待される荷室の面積 2.69m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.70m(対角線では2.32m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6250rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6750回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6750rpm|タイヤサイズ 295/45R20|タイヤ直径 77.4cm|円周長 243.2cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6750rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.595 13.30 -
-
74km/h 9120rpm 2186.0kgm
2速 2.186 8.09 0.608 1-2/
4100rpm
122km/h 5540rpm 1329.2kgm
3速 1.405 5.20 0.643 2-3/
4340rpm
189km/h 3560rpm 854.3kgm
4速 1.000 3.70 0.712 3-4/
4810rpm
266km/h 2540rpm 608.1kgm
5速 0.831 3.07 0.831 4-5/
5610rpm
320km/h 2110rpm 505.3kgm
Final 3.700 レシオカバレッジ(変速比幅)4.326

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4100rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.700)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(63.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.700)÷タイヤの有効半径(0.387m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの320km(6250rpmでは296.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6250rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6250rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ69km/h-
2速ギヤ113km/h3800rpm
3速ギヤ175km/h4020rpm
4速ギヤ246km/h4450rpm
5速ギヤ297km/h5190rpm

WK57A型グランドチェロキーに搭載された6416ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6250rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6250rpmまで引っ張ると69km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6250rpmから3800rpmまで落ち、そこから6250rpmまで加速を続けると速度は113km/h(+44km/h)になります。

3速ギヤでは4020rpmまで落ちて6250rpmで175km/h(+62km/h)に、4速ギヤでは4450rpmまで落ちて6250rpmで246km/h(+71km/h)に、5速ギヤでは5190rpmまで落ちて6250rpmで297km/h(+51km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4100回転で最大トルク63.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば37.74kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.128kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2186.0kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2400kg)を1速ギヤの最大駆動力(2186.0kgm)で割ってみると1.098kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6250回転でのトルク(53.6kgm)からTWRを算出すると1.30kg/kgmとなり、4100-6250回転の回転域では1.098-1.30kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3650 5470 7290 9120 10940 12760 16410
2速 2220 3330 4430 5540 6650 7760 9980
3速 1430 2140 2850 3560 4280 4990 6410
4速 1010 1520 2030 2540 3040 3550 4560
5速 840 1260 1690 2110 2530 2950 3790
※赤い数字は暫定レブリミット(6750rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.831)を選択して時速100kmにて走行すると2110回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1260回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1480回転、一般的な高速道路の80km/hでは1690回転、100km/hでは2110回転、制限速度が120km/hになると2530回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3790回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 11 22 33 44 55 66 77 88
2速 18 36 54 72 90 108 126 144
3速 28 56 84 112 140 168 196 225
4速 39 79 118 158 197 237 276 316
5速 47 95 142 190 237 285 332 380

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6750回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの295/45R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 295/45R20 | 直径 774mm

-20mm
幅275mm
-10mm
幅285mm
変更なし
幅295mm
+10mm
幅305mm
+20mm
幅315mm
-5%
40
扁平
275/40R20
37.6km/h
直径728mm
径差-46mm
285/40R20
38.0km/h
直径736mm
径差-38mm
295/40R20
38.4km/h
直径744mm
径差-30mm
305/40R20
38.9km/h
直径752mm
径差-22mm
315/40R20
39.3km/h
直径760mm
径差-14mm
0%
45
扁平
275/45R20
39.1km/h
直径756mm
径差-18mm
285/45R20
39.5km/h
直径765mm
径差-9mm
295/45R20
40.0km/h
774mm
0mm
305/45R20
40.5km/h
直径783mm
径差+9mm
315/45R20
40.9km/h
直径792mm
径差+18mm
+5%
50
扁平
275/50R20
40.5km/h
直径783mm
径差+9mm
285/50R20
41.0km/h
直径793mm
径差+19mm
295/50R20
41.5km/h
直径803mm
径差+29mm
305/50R20
42.0km/h
直径813mm
径差+39mm
315/50R20
42.5km/h
直径823mm
径差+49mm
+10%
55
扁平
275/55R20
41.9km/h
直径811mm
径差+37mm
285/55R20
42.5km/h
直径822mm
径差+48mm
295/55R20
43.0km/h
直径833mm
径差+59mm
305/55R20
43.6km/h
直径844mm
径差+70mm
315/55R20
44.2km/h
直径855mm
径差+81mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、275/45R20 、285/40R20、285/45R20 、295/40R20 、305/40R20 、315/40R20あたりのタイヤがおすすめです。

295/45R20のタイヤ幅を275mmから325mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、295/45R20の適応サイズと性能の変化 [WK57A型グランドチェロキー編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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WK57A型グランドチェロキー[6.5L-NA 4WD/5AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.128kg/ps62.69
1速ギヤ加速性能1.098kg/kgm60.19
1L換算馬力72.94ps/L49.91
1L換算トルク9.91kgm/L55.37
WB/TR比1.75152.27
ワイド&ロー指数0.88250.77
前面の面積3.474m²26.13
最低地上高195mm33.50
スポーツ性能部門の得点390.83

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費5.3km/L30.90
年間維持費666900円18.92
100kmh回転数2110rpm55.03
航続距離492.9km37.10
車の大きさ16.848m³71.52
室内の広さ(仮) 3.055m³46.57
最小回転半径5.7m39.17
馬力単価14701円58.97
ユーティリティ部門の得点358.18

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した WK57A型グランドチェロキー[6.5L-NA 4WD/5AT] の総合得点は 749.01 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したWK57A型グランドチェロキー(4WD/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「5000cc超の5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

グランドチェロキーの歴代モデル

5代目 WL20型 グランドチェロキー
WL20 グランドチェロキーは2022/10に登場した5代目モデル。参考車両の「Limited」は全長4900mm、全幅1980mm、全高1810mmの車体に、272PS/40.8kgmを発生するN型1995ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

4代目 WK57A型 グランドチェロキー
WK57A グランドチェロキーは2011/03に登場した4代目モデル。参考車両の「Overland-Summit」は全長4825mm、全幅1935mm、全高1770mmの車体に、352PS/53.0kgmを発生するG型5654ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

3代目 WH57型 グランドチェロキー
WH57 グランドチェロキーは2005/07に登場した3代目モデル。参考車両の「Overland 5.7 HEMI」は全長4760mm、全幅1880mm、全高1750mmの車体に、326PS/51.0kgmを発生する7型5654ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

2代目 WJ47型 グランドチェロキー
WJ47 グランドチェロキーは1999/05に登場した2代目モデル。参考車両の「Limited-V8」は全長4630mm、全幅1860mm、全高1710mmの車体に、227PS/39.8kgmを発生する661型4700ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

初代 ZG40型 グランドチェロキー
ZG40 グランドチェロキーは1993/01に登場した初代モデル。参考車両の「TSi」は全長4500mm、全幅1800mm、全高1690mmの車体に、190PS/31.1kgmを発生するMX型3959ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。