フォード:マスタングの性能と維持費 5.0L/FR/6AT 500万円 2012年式

このページでは、フォードの2ドア・4人乗りクーペ、6代目のマスタング V8 GT-Coupe【2012/10モデル・426PS/53.9kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

マスタング
販売期間:2006/06 - 2016/12

画像はフォードより引用
http://www.ford.co.jp/
投稿:2013/01/08|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4815mm×全幅1880mm×全高1415mm、排気量は4951ccであることから、大雑把に分類すると5.0リットルクラス(5000cc、自動車税は6.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:400PS~450PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4815mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


マスタング [4951cc/426PS FR/6AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

6代目マスタングの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2012/10
型式不明
[V6 Coupe Premium]
3.7L-NA・FR/6AT・430.0万円
309PS・38.7kgm・-
309PS
38.7kgm
-
2011/10
型式不明
[V8 GT-Performance]
5.0L-NA・FR/6MT・530.0万円
418PS・53.9kgm・-
418PS
53.9kgm
-
2010/04
型式不明
[V8 GT-Performance]
4.6L-NA・FR/5MT・530.0万円
319PS・44.9kgm・-
319PS
44.9kgm
-
6代目 マスタング 車種一覧 2006-2016【全10車種】
マスタングの新型モデル
7代目 謎型マスタング
謎型マスタングは2014/11に登場した7代目モデル。参考車両の「50 Years Edition」は全長4790mm、全幅1920mm、全高1380mmの車体に、314PS/44.3kgmを発生する2260ccエンジンを搭載。

マスタングの旧型モデル
5代目 1FAV2P4型マスタング
1FAV2P4型マスタングは1994/05に登場した5代目モデル。参考車両の「Cobra」は全長4660mm、全幅1860mm、全高1380mmの車体に、324PS/43.8kgmを発生する4600ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー フォード
車名&
グレード
マスタング
V8 GT-Coupe
その他 GTクーペ プレミアム
お値段 5000000円
車両型式
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
6速AT・6速オートマ車
ドア/定員 2ドア/4名乗車
車体寸法 長4815×幅1880×高1415mm
軸距&
輪距
2720mm
前1580mm/後1585mm
タイヤ 前輪:245/45R19
後輪:245/45R19
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1680kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 V型8気筒
排気量4951cc
圧縮比11.0
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 426PS[313kW]/6500rpm
最大トルク 53.9kgm[529Nm]/4250rpm
使用燃料 レギュラーガソリン

V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税88000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額8500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2012/10モデルのマスタングを12年落ちの中古で247.5万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    マスタングの2012/10モデルの場合、2024年現在では12年が経過しているため、新車価格の45%である225万円に諸経費として22.5万円を足した247.5万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2012年式を12年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc以下 13年未満 88000円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷8.3km/L×175円/L 210840円
オイル交換(5000km毎) 1回7500円×2回 15000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本21000円×4本÷5年 16800円
任意保険料(月額8500円) 月額8500円×12ヶ月 102000円
ローン完済後の年間維持費 457900円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額41250円×12ヶ月 495000円
ローン返済中の年間維持費 952900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
名目 金額
自動車税(1年分) 88000円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
210840円
(147590円)
(105420円)
(63250円)
オイル交換(5000km毎) 15000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 16800円
任意保険料(月額8500円) 102000円
ローン完済後の年間維持費 457900円
名目 金額
車のローン額(1年分) 495000円
ローン返済中の年間維持費 952900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53500円
  • 初度登録から12年経過車の場合、「6000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は88000円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに7500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

このあたりのクラスから理想と現実の違い、つまり「乗りたい車」と「乗ることができる車」は違うことを思い知らされます。うっかり手を出せば「いっ…維持費が高すぎて息ができん!フーッ!フーッ!」と目を白黒させることになりかねません。

さて、マスタング【V8 GT-Coupe】の場合、維持費の月額は38200円になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。

マスタングの維持費は高い?安い?

「マスタングの年間維持費は457900円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「6000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてマスタングの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いセンチュリー391600円-66300円
IS446100円-11800円
マスタングの維持費457900円
LC コンバーチブル477600円+19700円
LX544400円+86500円
基準6000ccクラス平均561100円+103200円
グランドチェロキー566800円+108900円
レンジローバー635400円+177500円
レンジローバー ヴォーグ667400円+209500円
高い7シリーズ719600円+261700円

マスタングの年間維持費を、6000ccクラスで最も維持費が安いセンチュリーと比較して66300円高く、最も高い7シリーズと比較して261700円安く、6000ccクラスの平均維持費との比較では103200円安くなっています。

最低額のセンチュリーと最高額の7シリーズは極端な例としても、6000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、マスタングの維持費は かなり安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 6000ccクラスの車 ランキング

マスタングを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%600万円50万円39万円
15%400万円34万円27万円
20%300万円25万円20万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は600万円(総支給額50万円/月、手取り39万円/月)、ここから月額維持費3.8万円を支払うと残りは35.2万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は400万円(総支給額34万円/月、手取り27万円/月)、3.8万円を支払うと残りは23.2万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が300万円(総支給額25万円/月、手取り20万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。3.8万円を引くと残りは16.2万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代22万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり175円を基準として、-50円となる125円から、+50円となる225円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費8.3km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
125円/L
150620円
[-60220円]
-25円
150円/L
180740円
[-30100円]
-10円
165円/L
198810円
[-12030円]
175円/L210840円
[0円]
+10円
185円/L
222910円
[+12070円]
+25円
200円/L
240990円
[+30150円]
+50円
225円/L
271110円
[+60270円]

燃費8.3km/Lのマスタングで10000km走行するのに必要な燃料は1204.9L、1リットルあたり175円としたときの燃料代は210840円になります。

参考までに、マスタングの燃料タンクは60リットルですので、1204.9Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約10040円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては12070円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると30150円、50円も違ってくると60270円にもなります。

これをマスタングの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり175円の場合を457900円としたとき、125円/Lに値下がりすれば397680円(86.8%)に、225円/Lに値上がりすれば518170円(113.2%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(88000円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 88000円 32%
自動車重量税 1年分 16400円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 63250円 23%
オイル交換 年1回 7500円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 4%
任意保険料 80% 81600円 29%
合計
[1万kmとの差額]
276800円
-181100円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 88000円 27%
自動車重量税 1年分 16400円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 105420円 33%
オイル交換 年1回 7500円 2%
タイヤ交換 6年毎 11200円 3%
任意保険料 85% 86760円 27%
合計
[1万kmとの差額]
324200円
-133700円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 88000円 24%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 147590円 39%
オイル交換 年1回 10500円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 3%
任意保険料 90% 91800円 25%
合計
[1万kmとの差額]
374400円
-83500円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料102000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて181100円安い276800円に、5000km走行では133700円安い324200円に、7000km走行では83500円安い374400円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 88000円 15%
自動車重量税 1年分 16400円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 316260円 53%
オイル交換 年3回 45000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 25200円 4%
任意保険料 100% 102000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
601700円
+143800円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 88000円 12%
自動車重量税 1年分 16400円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 421680円 58%
オイル交換 年4回 60000円 8%
タイヤ交換 2年毎 33600円 5%
任意保険料 100% 102000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
730600円
+272700円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
5000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
2ドア・クーペ編

マスタングの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 8.3km/L
燃料タンク容量 60L
航続距離(カタログ燃費) 498.0km
航続距離(80%燃費) 396.0km
満タンプライス 10500円
1km走行コスト 21.08円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので8.3km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量60リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は498.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.5km/L)とすると航続距離は450.0km、80%(6.6km/L)だと396.0km、70%(5.8km/L)では348.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から60リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり175円では10500円、上で計算した航続距離を踏まえると498.0km(80%燃費時396.0km)を走行するのに10500円かかる計算です。

燃費を8.3km/Lとしたときの1km走行コストは21.08円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
各回転域での馬力
4250回転時の馬力 320PS
6500回転時の馬力 426PS
各回転域でのトルク
4250回転時のトルク 53.9kgm
6500回転時のトルク 46.9kgm

まずおさらいとして、搭載しているV型8気筒、4951ccの自然吸気エンジンは6500回転時に最高出力426馬力を、4250回転時に最大トルク53.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4250rpmから最高出力が発生する6500rpmまで」の2250rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は34.6%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.944kg/PS(1680kg/426PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.944kg/PS
車体+1人4.073kg/PS
車体+4人4.460kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.085kg/PS
車体+70kg4.108kg/PS
車体+80kg4.131kg/PS
車体+90kg4.155kg/PS
車体+100kg4.178kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.073kg/PS(1735kg/426PS)となり、数値としては0.129kg、比率にすると3.3%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.460kg/PS(1900kg/426PS)となり、数値としては0.516kg、比率にすると13.1%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

マスタングのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2012/10

-
マスタング
4.073kg/PS
1735kg/426PS|5.0L-NA
[車体のみPWR:3.944]
2015/12

車種詳細
Aクラス
4.239kg/PS
1615kg/381PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.094
2013/09

車種詳細
IS-F
4.058kg/PS
1745kg/430PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.930
2015/11

車種詳細
GS-F
3.952kg/PS
1885kg/477PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.836
1996/01

車種詳細
スカイラインGT-R
4.013kg/PS
1605kg/400PS|2.8L-TT
車体のみPWR:3.875
2017/03

車種詳細
LC クーペ
4.182kg/PS
1995kg/477PS|5.0L-NA
車体のみPWR:4.067

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.073kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

3.869kg/PSから4.277kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、メルセデスベンツの5人乗りハッチバック「176052型 Aクラス」、レクサスの4人乗りセダン「USE20型 IS-F」、レクサスの5人乗りセダン「URL10型 GS-F」、日産の4人乗りクーペ「BCNR33型 スカイラインGT-R」、レクサスの4人乗りクーペ「URZ100型 LC クーペ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

マスタング [V8 GT-Coupe]のライバル車種|4.073kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は253.6PS/tとなっています。


マスタングがバイクと競争するなら…?


車種詳細
ZR-7S|738cc
4.056kg/PS
292kg/72.0PS/6.20kgm
[車体のみPWR:3.292]
1速ギヤ速度:83.5km/h
最小TWR:0.891
2012/10

-
マスタング|4951cc
4.073kg/PS
1735kg/426PS/53.9kgm
[車体のみPWR:3.944]
1速ギヤ速度:65.6km/h
最小TWR:0.834

車種詳細
Vストローム650|645cc
4.076kg/PS
269kg/66.0PS/6.00kgm
[車体のみPWR:3.242]
1速ギヤ速度:70.7km/h
最小TWR:0.760

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではマスタングとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

ZR750F ZR-7Sと競争してみる

まずマスタングより少しPWRが低いバイクとして、カワサキのZR-7Sが挙げられます。PWRの4.056kg/PSは車両重量237kgにライダーの体重55kgを加えた292kgを、最高出力72.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はZR-7Sに17.9km/h劣り、1速TWRは0.057kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

VP56A Vストローム650と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのVストローム650が挙げられます。PWRの4.076kg/PSは車両重量214kg+55kgの269kgを、最高出力66.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は5.1km/h劣り、1速TWRは0.074kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.718
平均ピストンスピード 20.09m/s
トルクウェイトレシオ 31.17kg/kgm
1馬力あたりのお値段 11737円
排気量1Lあたり馬力 86.04PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.89kgm/L
1気筒あたりの馬力 53.2PS
1気筒あたりのトルク 6.7kgm
パワーバンド比率 34.6%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
クーペのPWR
4.5~5.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは31.17kg/kgm(1680kg/53.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が5000000円、最高出力が426馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は11737円、逆に1万円あたりでは0.85馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は92764円、1万円あたりでは0.11kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc以下の車編
クーペ編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は86.04PS/L、トルクは10.89kgm/L、1気筒あたりの馬力は53.2馬力、トルクは6.7kgmとなり、このエンジンが426馬力を6500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは20.09m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.7mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6470回転です。●最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.718になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


マスタングでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.685m
期待される荷室の幅 1.480m
対角線の長さ 2.243m
期待される荷室の面積 2.494m²

縦方向の長さが1.685m(対角線では2.243m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7000rpm|タイヤサイズ 245/45R19|タイヤ直径 70.3cm|円周長 220.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.170 13.14 -
-
71km/h 9920rpm 2014.2kgm
2速 2.340 7.37 0.561 1-2/
3930rpm
126km/h 5560rpm 1130.3kgm
3速 1.520 4.79 0.650 2-3/
4550rpm
194km/h 3610rpm 734.2kgm
4速 1.140 3.59 0.750 3-4/
5250rpm
258km/h 2710rpm 550.7kgm
5速 0.870 2.74 0.763 4-5/
5340rpm
338km/h 2070rpm 420.2kgm
6速 0.690 2.17 0.793 5-6/
5550rpm
427km/h 1640rpm 333.3kgm
Final 3.150 レシオカバレッジ(変速比幅)6.043

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4250rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.150)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(53.9kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.150)÷タイヤの有効半径(0.3515m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの427km(6500rpmでは396.2km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4250回転で最大トルク53.9kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば31.17kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(3.944kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2014.2kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1680kg)を1速ギヤの最大駆動力(2014.2kgm)で割ってみると0.834kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6500回転でのトルク(46.9kgm)からTWRを算出すると0.959kg/kgmとなり、4250-6500回転の回転域では0.834-0.959kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:6500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

謎型マスタングに搭載された4951ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

6500rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ66km/h-
2速ギヤ117km/h3650rpm
3速ギヤ180km/h4230rpm
4速ギヤ240km/h4880rpm
5速ギヤ314km/h4960rpm
6速ギヤ396km/h5150rpm

まず1速ギヤで6500rpmまで引っ張ると66km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6500rpmから3650rpmまで落ち、そこから6500rpmまで加速を続けると速度は117km/h(+51km/h)になります。

3速ギヤでは4230rpmまで落ちて6500rpmで180km/h(+63km/h)に、4速ギヤでは4880rpmまで落ちて6500rpmで240km/h(+60km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4960rpmまで落ちて6500rpmで314km/h(+74km/h)に、6速ギヤでは5150rpmまで落ちて6500rpmで396km/h(+82km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3970 5950 7930 9920 11900 13880 17850
2速 2230 3340 4450 5560 6680 7790 10010
3速 1450 2170 2890 3610 4340 5060 6510
4速 1080 1630 2170 2710 3250 3790 4880
5速 830 1240 1650 2070 2480 2900 3720
6速 660 980 1310 1640 1970 2300 2950
※赤い数字は暫定レブリミット(7000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.690)を選択して時速100kmにて走行すると1640回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは980回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1150回転、一般的な高速道路の80km/hでは1310回転、100km/hでは1640回転、制限速度が120km/hになると1970回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2950回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 20 30 40 50 61 71 81
2速 18 36 54 72 90 108 126 144
3速 28 55 83 111 138 166 194 221
4速 37 74 111 148 184 221 258 295
5速 48 97 145 193 242 290 338 387
6速 61 122 183 244 305 366 427 488

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの245/45R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/45R19 | 直径 703mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
40
扁平
225/40R19
37.7km/h
直径663mm
径差-40mm
235/40R19
38.2km/h
直径671mm
径差-32mm
245/40R19
38.6km/h
直径679mm
径差-24mm
255/40R19
39.1km/h
直径687mm
径差-16mm
265/40R19
39.5km/h
直径695mm
径差-8mm
0%
45
扁平
225/45R19
39.0km/h
直径686mm
径差-17mm
235/45R19
39.5km/h
直径695mm
径差-8mm
245/45R19
40.0km/h
703mm
0mm
255/45R19
40.6km/h
直径713mm
径差+10mm
265/45R19
41.1km/h
直径722mm
径差+19mm
+5%
50
扁平
225/50R19
40.3km/h
直径708mm
径差+5mm
235/50R19
40.9km/h
直径718mm
径差+15mm
245/50R19
41.4km/h
直径728mm
径差+25mm
255/50R19
42.0km/h
直径738mm
径差+35mm
265/50R19
42.6km/h
直径748mm
径差+45mm
+10%
55
扁平
225/55R19
41.6km/h
直径731mm
径差+28mm
235/55R19
42.2km/h
直径742mm
径差+39mm
245/55R19
42.8km/h
直径753mm
径差+50mm
255/55R19
43.5km/h
直径764mm
径差+61mm
265/55R19
44.1km/h
直径775mm
径差+72mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/45R19 、235/40R19、235/45R19 、245/40R19 、255/40R19 、265/40R19あたりのタイヤがおすすめです。

245/45R19のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、245/45R19の適応サイズと性能の変化 [マスタング編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】245/45R19のタイヤ銘柄と通販価格

マスタング[5.0L-NA FR/6AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.944kg/ps65.94
1速ギヤ加速性能0.834kg/kgm65.85
1L換算馬力86.04ps/L60.21
1L換算トルク10.89kgm/L67.32
WB/TR比1.71855.67
ワイド&ロー指数0.75360.13
前面の面積2.660m²49.08
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点467.92

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費457900円37.98
100kmh回転数1640rpm61.27
航続距離-26.05
車の大きさ12.809m³55.37
室内の広さ(仮) 2.323m³39.58
最小回転半径-39.45
馬力単価11737円62.92
ユーティリティ部門の得点364.02

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計したマスタング[5.0L-NA FR/6AT] の総合得点は 831.94 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したマスタング [V8 GT-Coupe] (FR/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「5000ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

マスタングの歴代モデル

7代目 謎型 マスタング
謎 マスタングは2014/11に登場した7代目モデル。参考車両の「50 Years Edition」は全長4790mm、全幅1920mm、全高1380mmの車体に、314PS/44.3kgmを発生する2260ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

6代目 謎型 マスタング
謎 マスタングは2006/06に登場した6代目モデル。参考車両の「V6 Coupe Premium」は全長4765mm、全幅1880mm、全高1385mmの車体に、213PS/33.1kgmを発生する4009ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

5代目 1FAV2P4型 マスタング
1FAV2P4 マスタングは1994/05に登場した5代目モデル。参考車両の「Cobra」は全長4660mm、全幅1860mm、全高1380mmの車体に、324PS/43.8kgmを発生する4600ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。