7M30:B7 リムジンの性能と維持費 FR/8AT 2597万円 2019年式

このページでは、BMWアルピナの4ドア・5人乗りセダン、6代目のABA-7M30型B7 リムジン BiTurbo Limousine-Long G12【2019/10モデル・608PS/81.6kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

7M30 B7 リムジン
販売期間:2016/02 - 2022/08

画像はBMWアルピナより引用
http://www.alpina.co.jp/
投稿日:2022/01/05

ボディサイズが全長5268mm×全幅1902mm×全高1491mm、排気量は4394ccであることから、大雑把に分類すると4.4リットルクラス(4400cc、自動車税は4.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5268mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


7M30型 B7 リムジン [4394cc/608PS FR/8AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート
B7 リムジンの旧型モデル
2代目 7M2S型B7
7M2S型B7は2009/04に登場した2代目モデル。参考車両の「BiTurbo Limousine AllRad F01」は全長5100mm、全幅1900mm、全高1490mmの車体に、550PS/74.4kgmを発生する4394ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW_ALPINA
車名&
グレード
B7 リムジン
BiTurbo Limousine-Long G12
その他 -
お値段 25970000円
車両型式 ABA-7M30
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
8速AT・8速オートマ車
ドア/定員 4ドア/5名乗車
車体寸法 長5268×幅1902×高1491mm
軸距&
輪距
3210mm
前1622mm/後1619mm
タイヤ 前輪:225/40R20
後輪:295/35R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2175kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 V型8気筒
排気量4394cc
圧縮比10.5
吸気方式 ターボ
最高出力 608PS[447kW]/5500-6500rpm
最大トルク 81.6kgm[800Nm]/2000-5000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン

V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税76500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税20500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額8000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2019/10モデルのB7 リムジンを5年落ちの中古で2285.4万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    B7 リムジンの2019/10モデルの場合、2024年現在では5年が経過しているため、新車価格の80%である2077.6万円に諸経費として207.8万円を足した2285.4万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2019年式を5年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4500cc以下 13年未満 76500円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷6.4km/L×180円/L
7000km÷6.4km/L×180円/L
5000km÷6.4km/L×180円/L
3000km÷6.4km/L×180円/L
281250円
(196880円)
(140630円)
(84380円)
オイル交換(5000km毎) 1回8500円×2回 17000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本24000円×4本÷5年 19200円
任意保険料(月額8000円) 月額8000円×12ヶ月 96000円
ローン完済後の年間維持費 519300円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額380890円×12ヶ月 4570680円
ローン返済中の年間維持費 5090000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 61700円
名目 金額
自動車税(1年分) 76500円
自動車重量税(1年分) 20500円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
281250円
(196880円)
(140630円)
(84380円)
オイル交換(5000km毎) 17000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 19200円
任意保険料(月額8000円) 96000円
ローン完済後の年間維持費 519300円
名目 金額
車のローン額(1年分) 4570680円
ローン返済中の年間維持費 5090000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
61700円
  • 初度登録から5年経過車の場合、「4500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は76500円、「2.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに8500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした61700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。

名にし負うB7 リムジンともなると、維持費は月額でさえ43300円(ローン完済前は424200円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。清水の舞台から飛び降りる覚悟でご近所を一周して満足するか、盆栽としてガレージに飾っておくならまあ、あるいは…


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費6.4km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
203130円
[-78120円]
-25円
155円/L
242190円
[-39060円]
-10円
170円/L
265630円
[-15620円]
180円/L281250円
[0円]
+10円
190円/L
296880円
[+15630円]
+25円
205円/L
320320円
[+39070円]
+50円
230円/L
359380円
[+78130円]

燃費6.4km/Lの7M30型 B7 リムジンで10000km走行するのに必要な燃料は1562.5L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は281250円になります。

参考までに、B7 リムジンの燃料タンクは78リットルですので、1562.5Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約13400円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては15630円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると39070円、50円も違ってくると78130円にもなります。

これを7M30型 B7 リムジンの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を519300円としたとき、130円/Lに値下がりすれば441180円(85.0%)に、230円/Lに値上がりすれば597430円(115.0%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(76500円)なり重量税(20500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76500円 27%
自動車重量税 1年分 20500円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 84380円 29%
オイル交換 年1回 8500円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 4%
任意保険料 80% 76800円 27%
合計
[1万kmとの差額]
288400円
-230900円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76500円 22%
自動車重量税 1年分 20500円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 140630円 40%
オイル交換 年1回 8500円 2%
タイヤ交換 6年毎 12800円 4%
任意保険料 85% 81600円 23%
合計
[1万kmとの差額]
349400円
-169900円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76500円 18%
自動車重量税 1年分 20500円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 196880円 48%
オイル交換 年1回 11900円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 3%
任意保険料 90% 86400円 21%
合計
[1万kmとの差額]
413900円
-105400円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料96000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて230900円安い288400円に、5000km走行では169900円安い349400円に、7000km走行では105400円安い413900円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76500円 11%
自動車重量税 1年分 20500円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 421880円 60%
オイル交換 年3回 51000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 28800円 4%
任意保険料 100% 96000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
703600円
+184300円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76500円 9%
自動車重量税 1年分 20500円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 562500円 65%
オイル交換 年4回 68000円 8%
タイヤ交換 2年毎 38400円 4%
任意保険料 100% 96000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
870800円
+351500円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



B7 リムジンの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 6.4km/L
燃料タンク容量 78L
航続距離(カタログ燃費) 499.2km
航続距離(80%燃費) 397.8km
満タンプライス 14040円
1km走行コスト 28.12円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので6.4km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量78リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は499.2kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.8km/L)とすると452.4km、80%(5.1km/L)だと397.8km、70%(4.5km/L)では351.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で78リットルの給油をすると14040円、上で計算した航続距離を踏まえると499.2km(80%燃費時397.8km)を走行するのに14040円かかる計算です。

燃費を6.4km/Lとしたときの1km走行コストは28.12円、10万km走行したときの燃料代は281.2万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら28.1万円/年、7年10万kmなら40.2万円/年、5年10万kmなら56.2万円/年、3年10万kmなら93.7万円/年となります。



カタログデータから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2000回転時の馬力 228PS
5000回転時の馬力 570PS
5500回転時の馬力 608PS
6500回転時の馬力 608PS
各回転域でのトルク
2000回転時のトルク 81.6kgm
5000回転時のトルク 81.6kgm
5500回転時のトルク 79.2kgm
6500回転時のトルク 67.0kgm

まずおさらいとして、搭載しているV型8気筒、4394ccのターボエンジンは5500-6500回転時に最高出力608馬力を、2000-5000回転時に最大トルク81.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2000rpmから最高出力が発生する6500rpmまで」の4500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は69.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.577kg/PS(2175kg/608PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.577kg/PS
車体+1人3.668kg/PS
車体+5人4.030kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg3.676kg/PS
車体+70kg3.692kg/PS
車体+80kg3.709kg/PS
車体+90kg3.725kg/PS
車体+100kg3.742kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは3.668kg/PS(2230kg/608PS)となり、数値としては0.091kg、比率にすると2.5%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.030kg/PS(2450kg/608PS)となり、数値としては0.453kg、比率にすると12.7%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


7M30 B7 リムジンのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2019/10

-
B7 リムジン
3.668kg/PS
2230kg/608PS|4.4L-TB
[車体のみPWR:3.577]
2015/01

車種詳細
RC-F
3.847kg/PS
1835kg/477PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.732
2015/11

車種詳細
GS-F
3.952kg/PS
1885kg/477PS|5.0L-NA
車体のみPWR:3.836
2016/08

車種詳細
NSX
3.619kg/PS
1835kg/507PS|3.5L-TT
車体のみPWR:3.511
2001/01

車種詳細
340R
3.567kg/PS
635kg/178PS|1.8L-NA
車体のみPWR:3.258
1996/01

車種詳細
スカイラインGT-R
4.013kg/PS
1605kg/400PS|2.8L-TT
車体のみPWR:3.875

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ3.668kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

3.301kg/PSから4.035kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、レクサスの4人乗りクーペ「USC10型 RC-F」、レクサスの5人乗りセダン「URL10型 GS-F」、ホンダの2人乗りクーペ「NC1型 NSX」、ロータスの2人乗りオープンカー「謎型 340R」、日産の4人乗りクーペ「BCNR33型 スカイラインGT-R」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

7M30型 B7 リムジン [BiTurbo Limousine-Long G12]とパワーウェイトレシオが近い車種|3.668kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は279.5PS/tとなっています。


B7 リムジンがバイクと競争するなら…?


車種詳細
CBR600F|599cc
3.667kg/PS
253kg/69.3PS/5.30kgm
[車体のみPWR:2.870]
1速ギヤ速度:92.0km/h
最小TWR:0.848
2019/10

-
B7 リムジン|4394cc
3.668kg/PS
2230kg/608PS/81.6kgm
[車体のみPWR:3.577]
1速ギヤ速度:62.3km/h
最小TWR:0.678

車種詳細
CBX750 ホライゾン|747cc
3.714kg/PS
286kg/77.0PS/6.50kgm
[車体のみPWR:3.000]
1速ギヤ速度:78.5km/h
最小TWR:0.779

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではB7 リムジンとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

PC35 CBR600Fと競争してみる

まずB7 リムジンより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCBR600Fが挙げられます。PWRの3.667kg/PSは車両重量198kgにライダーの体重55kgを加えた253kgを、最高出力69.3PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はCBR600Fに29.7km/h劣り、1速TWRは0.170kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

RC18 CBX750 ホライゾンと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCBX750 ホライゾンが挙げられます。PWRの3.714kg/PSは車両重量231kg+55kgの286kgを、最高出力77.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は16.2km/h劣り、1速TWRは0.101kg勝る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.980
平均ピストンスピード 19.13m/s
トルクウェイトレシオ 26.65kg/kgm
1馬力あたりのお値段 42714円
排気量1Lあたり馬力 138.40PS/L
排気量1Lあたりトルク 18.57kgm/L
1気筒あたりの馬力 76.0PS
1気筒あたりのトルク 10.2kgm
パワーバンド比率 69.2%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
セダンのPWR
4.0~4.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは26.65kg/kgm(2175kg/81.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が25970000円、最高出力が608馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は42714円、逆に1万円あたりでは0.23馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は318260円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4500cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は138.40PS/L、トルクは18.57kgm/L、1気筒あたりの馬力は76.0馬力、トルクは10.2kgmとなり、このエンジンが608馬力を6500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.13m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が88.3mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6800回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.980になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、小回りよりも真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


B7 リムジンでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.84m
期待される荷室の幅 1.50m
対角線の長さ 2.37m
期待される荷室の面積 2.76m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.84m(対角線では2.37m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500-6500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7000rpm|タイヤサイズ 295/35R20|タイヤ直径 71.5cm|円周長 224.6cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 5.000 14.05 -
-
67km/h 10430rpm 3206.9kgm
2速 3.200 8.99 0.640 1-2/
4480rpm
105km/h 6670rpm 2052.4kgm
3速 2.140 6.01 0.669 2-3/
4680rpm
157km/h 4460rpm 1372.6kgm
4速 1.720 4.83 0.804 3-4/
5630rpm
195km/h 3590rpm 1103.2kgm
5速 1.310 3.68 0.762 4-5/
5330rpm
256km/h 2730rpm 840.2kgm
6速 1.000 2.81 0.763 5-6/
5340rpm
336km/h 2090rpm 641.4kgm
7速 0.820 2.30 0.820 6-7/
5740rpm
409km/h 1710rpm 525.9kgm
8速 0.640 1.80 0.780 7-8/
5460rpm
525km/h 1330rpm 410.5kgm
Final 2.810 レシオカバレッジ(変速比幅)7.812

ギヤの繋がりイメージ
7M30型B7 リムジン8AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2000-5000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.810)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(81.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.810)÷タイヤの有効半径(0.3575m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの525km(6500rpmでは487.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ62km/h-
2速ギヤ97km/h4160rpm
3速ギヤ146km/h4350rpm
4速ギヤ181km/h5230rpm
5速ギヤ238km/h4950rpm
6速ギヤ312km/h4960rpm
7速ギヤ380km/h5330rpm
8速ギヤ487km/h5070rpm

7M30型B7 リムジンに搭載された4394ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6500rpmまで引っ張ると62km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6500rpmから4160rpmまで落ち、そこから6500rpmまで加速を続けると速度は97km/h(+35km/h)になります。

3速ギヤでは4350rpmまで落ちて6500rpmで146km/h(+49km/h)に、4速ギヤでは5230rpmまで落ちて6500rpmで181km/h(+35km/h)に、5速ギヤでは4950rpmまで落ちて6500rpmで238km/h(+57km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4960rpmまで落ちて6500rpmで312km/h(+74km/h)に、7速ギヤでは5330rpmまで落ちて6500rpmで380km/h(+68km/h)に、8速ギヤでは5070rpmまで落ちて6500rpmで487km/h(+107km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2000-5000回転で最大トルク81.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば26.65kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(3.577kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと3206.9kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2175kg)を1速ギヤの最大駆動力(3206.9kgm)で割ってみると0.678kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6500回転でのトルク(67.0kgm)からTWRを算出すると0.83kg/kgmとなり、2000-6500回転の回転域では0.678-0.83kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4170 6260 8340 10430 12510 14600 18770
2速 2670 4000 5340 6670 8010 9340 12010
3速 1780 2680 3570 4460 5350 6250 8030
4速 1430 2150 2870 3590 4300 5020 6460
5速 1090 1640 2190 2730 3280 3820 4920
6速 830 1250 1670 2090 2500 2920 3750
7速 680 1030 1370 1710 2050 2390 3080
8速 530 800 1070 1330 1600 1870 2400
※赤い数字は暫定レブリミット(7000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.640)を選択して時速100kmにて走行すると1330回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは800回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは930回転、一般的な高速道路の80km/hでは1070回転、100km/hでは1330回転、制限速度が120km/hになると1600回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2400回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 19 29 38 48 58 67 77
2速 15 30 45 60 75 90 105 120
3速 22 45 67 90 112 134 157 179
4速 28 56 84 112 139 167 195 223
5速 37 73 110 146 183 220 256 293
6速 48 96 144 192 240 288 336 384
7速 58 117 175 234 292 351 409 468
8速 75 150 225 300 375 450 525 599

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの295/35R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 295/35R20 | 直径 715mm

-20mm
幅275mm
-10mm
幅285mm
変更なし
幅295mm
+10mm
幅305mm
+20mm
幅315mm
-5%
30
扁平
275/30R20
37.7km/h
直径673mm
径差-42mm
285/30R20
38.0km/h
直径679mm
径差-36mm
295/30R20
38.3km/h
直径685mm
径差-30mm
305/30R20
38.7km/h
直径691mm
径差-24mm
315/30R20
39.0km/h
直径697mm
径差-18mm
0%
35
扁平
275/35R20
39.2km/h
直径701mm
径差-14mm
285/35R20
39.6km/h
直径708mm
径差-7mm
295/35R20
40.0km/h
715mm
0mm
305/35R20
40.4km/h
直径722mm
径差+7mm
315/35R20
40.8km/h
直径729mm
径差+14mm
+5%
40
扁平
275/40R20
40.7km/h
直径728mm
径差+13mm
285/40R20
41.2km/h
直径736mm
径差+21mm
295/40R20
41.6km/h
直径744mm
径差+29mm
305/40R20
42.1km/h
直径752mm
径差+37mm
315/40R20
42.5km/h
直径760mm
径差+45mm
+10%
45
扁平
275/45R20
42.3km/h
直径756mm
径差+41mm
285/45R20
42.8km/h
直径765mm
径差+50mm
295/45R20
43.3km/h
直径774mm
径差+59mm
305/45R20
43.8km/h
直径783mm
径差+68mm
315/45R20
44.3km/h
直径792mm
径差+77mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、275/35R20 、285/30R20、285/35R20 、295/30R20 、305/30R20 、315/30R20あたりのタイヤがおすすめです。

295/35R20のタイヤ幅を275mmから325mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、295/35R20の適応サイズと性能の変化 [7M30型B7 リムジン編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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7M30型B7 リムジン[4.4Lターボ FR/8AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.577kg/ps66.93
1速ギヤ加速性能0.678kg/kgm69.15
1L換算馬力138.40ps/L63.03
1L換算トルク18.57kgm/L58.38
WB/TR比1.98028.66
ワイド&ロー指数0.78457.88
前面の面積2.836m²44.05
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点431.80

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費519300円32.43
100kmh回転数1330rpm65.40
航続距離-25.83
車の大きさ14.939m³63.92
室内の広さ(仮) 2.709m³43.28
最小回転半径-39.21
馬力単価42714円21.90
ユーティリティ部門の得点333.37

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 7M30型B7 リムジン[4.4Lターボ FR/8AT] の総合得点は 765.17 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した7M30型B7 リムジン(FR/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「4500ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

B7 リムジンの歴代モデル

6代目 7M30型 B7 リムジン
7M30 B7 リムジンは2016/02に登場した6代目モデル。参考車両の「BiTurbo Limousine-Long G12」は全長5268mm、全幅1902mm、全高1491mmの車体に、608PS/81.6kgmを発生する4394ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

2代目 KM10型 B7
KM10 B7は2009/04に登場した2代目モデル。参考車両の「BiTurbo Limousine-Long」は全長5227mm、全幅1902mm、全高1494mmの車体に、520PS/72.9kgmを発生する4394ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

初代 謎型 B7
謎 B7は2003/10に登場した初代モデル。参考車両の「Super-Charge」は全長5050mm、全幅1900mm、全高1475mmの車体に、500PS/71.4kgmを発生する4397ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。