7G30:7シリーズの性能と維持費 4WD/8AT 5人 1535万円 2017年式

このページでは、BMWの4ドア・5人乗りセダン、6代目のLDA-7G30型7シリーズ 740Ld xDrive Executive G12【2017/08モデル・320PS/69.3kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

7G30 7シリーズ
販売期間:2015/10 - 2022/07

画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿:2021/09/01|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長5250mm×全幅1900mm×全高1485mm、排気量は2992ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5250mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


7G30型 7シリーズ [2992cc/320PS 4WD/8AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

6代目7シリーズの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2021/04
7U66型
[M760Li xDrive G12]
6.6L-TB | 4WD/8AT
| 2613.0万円
609PS
86.7kgm
6.7km/L
2021/04
7S30型
[740d xDrive Luxury G11]
3.0L-TB | 4WD/8AT
| 1228.0万円
320PS
69.3kgm
13.1km/L
2021/04
7R30型
[740i Standard G11]
3.0L-TB | FR/8AT
| 1110.0万円
340PS
45.9kgm
10.8km/L
6代目7シリーズの車両型式・グレード一覧【全17車種】
7シリーズの新型モデル
7代目 22EH30型7シリーズ
22EH30型7シリーズは2022/04に登場した7代目モデル。参考車両の「740i Excellence G70」は全長5390mm、全幅1950mm、全高1545mmの車体に、381PS/53.0kgmを発生するB58B30型2997ccエンジンを搭載。

7シリーズの旧型モデル
5代目 KB60型7シリーズ
KB60型7シリーズは2009/03に登場した5代目モデル。参考車両の「760iL F02」は全長5210mm、全幅1900mm、全高1485mmの車体に、544PS/76.5kgmを発生するN74B60型5972ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW
車名&
グレード
7シリーズ
740Ld xDrive Executive G12
その他 -
お値段 15350000円
車両型式 LDA-7G30
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
8速AT・8速オートマ車
ドア/定員 4ドア/5名乗車
車体寸法 長5250×幅1900×高1485mm
軸距&
輪距
3210mm
前1610mm/後1640mm
最小半径 6.0m
最低高 140mm
タイヤ 前輪:245/50R18
後輪:245/50R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2130kg
エンジン諸元
原動機型式 B57D30B
気筒配列 直列6気筒
排気量2992cc
圧縮比16.5
吸気方式 ターボ
最高出力 320PS[235kW]/4400rpm
最大トルク 69.3kgm[680Nm]/1750-2250rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
JC08燃費 15.4km/L(36.2mpg)
100km燃費 6.5L/100km
B57D30B型エンジンの諸元と性能まとめ
直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。
直列6気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税51000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税20500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2017/08モデルの7シリーズを7年落ちの中古で1182万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    7シリーズの2017/08モデルの場合、2024年現在では7年が経過しているため、新車価格の70%である1074.5万円に諸経費として107.5万円を足した1182万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2017年式を7年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 11年未満 51000円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷14.3×150円/L
7000km÷14.3km/L×150円/L
5000km÷14.3km/L×150円/L
3000km÷14.3km/L×150円/L
104900円
(73430円)
(52450円)
(31470円)
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 290700円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額196990円×12ヶ月 2363880円
ローン返済中の年間維持費 2654600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 61700円
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 20500円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
104900円
(73430円)
(52450円)
(31470円)
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 14400円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 290700円
名目 金額
車のローン額(1年分) 2363880円
ローン返済中の年間維持費 2654600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
61700円
  • 初度登録から7年経過車の場合、「3000cc以下で11年未満」クラスの自動車税は51000円、「2.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした61700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。7シリーズ【740Ld xDrive Executive G12】の場合、維持費の月額は24300円(ローン完済前は221300円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円を基準として、-50円となる100円から、+50円となる200円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費14.3km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
100円/L
69940円
[-34960円]
-25円
125円/L
87430円
[-17470円]
-10円
140円/L
97920円
[-6980円]
150円/L104900円
[0円]
+10円
160円/L
111910円
[+7010円]
+25円
175円/L
122400円
[+17500円]
+50円
200円/L
139880円
[+34980円]

燃費14.3km/Lの7G30型 7シリーズで10000km走行するのに必要な燃料は699.4L、1リットルあたり150円としたときの燃料代は104900円になります。

参考までに、7シリーズの燃料タンクは78リットルですので、699.4Lの給油回数は9回、1回あたりの燃料代は約11660円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては7010円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると17500円、50円も違ってくると34980円にもなります。

これを7G30型 7シリーズの年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円の場合を290700円としたとき、100円/Lに値下がりすれば255740円(88.0%)に、200円/Lに値上がりすれば325680円(112.0%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(51000円)なり重量税(20500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 27%
自動車重量税 1年分 20500円 11%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 3000km分 31470円 17%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 5%
任意保険料 80% 62400円 32%
合計
[1万kmとの差額]
190300円
-100400円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 24%
自動車重量税 1年分 20500円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 52450円 24%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 4%
任意保険料 85% 66360円 31%
合計
[1万kmとの差額]
215300円
-75400円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 21%
自動車重量税 1年分 20500円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 73430円 30%
オイル交換 年1回 9100円 4%
タイヤ交換 6年毎 9600円 4%
任意保険料 90% 70200円 29%
合計
[1万kmとの差額]
242700円
-48000円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて100400円安い190300円に、5000km走行では75400円安い215300円に、7000km走行では48000円安い242700円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 14%
自動車重量税 1年分 20500円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 157350円 42%
オイル交換 年3回 39000円 10%
タイヤ交換 2.7年毎 21600円 6%
任意保険料 100% 78000円 21%
合計
[1万kmとの差額]
376300円
+85600円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51000円 11%
自動車重量税 1年分 20500円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 209800円 47%
オイル交換 年4回 52000円 12%
タイヤ交換 2年毎 28800円 6%
任意保険料 100% 78000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
449000円
+158300円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



7シリーズの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 15.4km/L
燃料タンク容量 78L
航続距離(カタログ燃費) 1201.2km
航続距離(80%燃費) 959.4km
満タンプライス 11700円
1km走行コスト 9.74円
1万円でどこまで行ける? 1026.7km
車両価格/航続距離 12779円/km

JC08モード燃費が15.4km/L、燃料タンク容量78リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1201.2kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(13.9km/L)とすると1084.2km、80%(12.3km/L)だと959.4km、70%(10.8km/L)では842.4kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり150円で78リットルの給油をすると11700円、上で計算した航続距離を踏まえると1201.2km(80%燃費時959.4km)を走行するのに11700円かかる計算です。

燃費を14.3km/Lとしたときの1km走行コストは9.74円、10万km走行したときの燃料代は97.4万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら9.7万円/年、7年10万kmなら13.9万円/年、5年10万kmなら19.5万円/年、3年10万kmなら32.5万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1026.7km(往復なら片道513.3km)、カタログ値の80%なら821.3km(片道410.7km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で1201.2kmの距離を移動できる7G30型 7シリーズ [740Ld xDrive Executive G12]という乗り物を、1535.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「12779円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

B57D30B型エンジン簡易性能曲線図
B57D30B型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1750回転時の馬力 169PS
2250回転時の馬力 218PS
4400回転時の馬力 320PS
各回転域でのトルク
1750回転時のトルク 69.3kgm
2250回転時のトルク 69.3kgm
4400回転時のトルク 52.1kgm
B57D30B型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているB57D30型2992cc、直列6気筒のターボエンジンは4400回転時に最高出力320馬力を、1750-2250回転時に最大トルク69.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1750rpmから最高出力が発生する4400rpmまで」の2650rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は60.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ6.656kg/PS(2130kg/320PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ6.656kg/PS
車体+1人6.828kg/PS
車体+5人7.516kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.844kg/PS
車体+70kg6.875kg/PS
車体+80kg6.906kg/PS
車体+90kg6.938kg/PS
車体+100kg6.969kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.828kg/PS(2185kg/320PS)となり、数値としては0.172kg、比率にすると2.6%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは7.516kg/PS(2405kg/320PS)となり、数値としては0.860kg、比率にすると12.9%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


7G30 7シリーズのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2017/08

-
7シリーズ
6.828kg/PS
2185kg/320PS|3.0L-TB
[車体のみPWR:6.656]
2010/10

車種詳細
シビック タイプR
6.841kg/PS
1375kg/201PS|2.0L-NA
車体のみPWR:6.567
2009/09

車種詳細
オロチ
7.017kg/PS
1635kg/233PS|3.4L-NA
車体のみPWR:6.781
2010/11

車種詳細
エリシオン プレステージ
6.717kg/PS
2015kg/300PS|3.5L-NA
車体のみPWR:6.533
2005/12

車種詳細
フォレスター
6.750kg/PS
1485kg/220PS|2.0L-TB
車体のみPWR:6.500
2015/09

車種詳細
ポロ GTI
6.745kg/PS
1295kg/192PS|1.8L-TB
車体のみPWR:6.458

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.828kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

6.623kg/PSから7.033kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの4人乗りハッチバック「FN2型 シビック タイプR」、光岡の2人乗りクーペ「MSP1型 オロチ」、ホンダの7人乗りミニバン「RR5型 エリシオン プレステージ」、スバルの5人乗りSUV「SG5型 フォレスター」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「6RDAJ型 ポロ GTI」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

7G30型 7シリーズ [740Ld xDrive Executive G12]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.828kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は150.2PS/tとなっています。


7シリーズがバイクと競争するなら…?


車種詳細
VT1300CX|1312cc
6.815kg/PS
368kg/54.4PS/10.50kgm
[車体のみPWR:5.796]
1速ギヤ速度:59.3km/h
最小TWR:1.103
2017/08

-
7シリーズ|2992cc
6.828kg/PS
2185kg/320PS/69.3kgm
[車体のみPWR:6.656]
1速ギヤ速度:45.4km/h
最小TWR:0.842

車種詳細
VT750S|745cc
6.833kg/PS
287kg/42.1PS/6.02kgm
[車体のみPWR:5.524]
1速ギヤ速度:56.8km/h
最小TWR:1.059

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここでは7シリーズとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SC61 VT1300CXと競争してみる

まず7シリーズより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのVT1300CXが挙げられます。PWRの6.815kg/PSは車両重量313kgにライダーの体重55kgを加えた368kgを、最高出力54.4PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はVT1300CXに13.9km/h劣り、1速TWRは0.261kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

RC58 VT750Sと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのVT750Sが挙げられます。PWRの6.833kg/PSは車両重量232kg+55kgの287kgを、最高出力42.1PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は11.4km/h劣り、1速TWRは0.217kg勝る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.975
平均ピストンスピード 13.20m/s
トルクウェイトレシオ 30.74kg/kgm
1馬力あたりのお値段 47969円
排気量1Lあたり馬力 107.00PS/L
排気量1Lあたりトルク 23.16kgm/L
1気筒あたりの馬力 53.3PS
1気筒あたりのトルク 11.5kgm
パワーバンド比率 60.2%
燃費×馬力 4582.4pt
各種ランキング
セダンのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは30.74kg/kgm(2130kg/69.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が15350000円、最高出力が320馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は47969円、逆に1万円あたりでは0.21馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は221501円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3000cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は107.00PS/L、トルクは23.16kgm/L、1気筒あたりの馬力は53.3馬力、トルクは11.5kgmとなり、このエンジンが320馬力を4400回転で発生させているときの平均ピストンスピードは13.20m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.975になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、小回りよりも真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が14.32km/L、最高出力が320PSであるこの車の獲得ポイントは4582.4ptになります。
戯れに車両重量2130kgを100kg単位にした21.3で割ってみたところ、その数値は215.14ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



7シリーズでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.84m
期待される荷室の幅 1.50m
対角線の長さ 2.37m
期待される荷室の面積 2.76m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.84m(対角線では2.37m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4400rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4900回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4900rpm|タイヤサイズ 245/50R18|タイヤ直径 70.2cm|円周長 220.5cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4900rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 5.000 12.82 -
-
51km/h 9690rpm 2530.1kgm
2速 3.200 8.20 0.640 1-2/
3140rpm
79km/h 6200rpm 1619.3kgm
3速 2.143 5.49 0.670 2-3/
3280rpm
118km/h 4150rpm 1084.4kgm
4速 1.720 4.41 0.803 3-4/
3930rpm
147km/h 3330rpm 870.4kgm
5速 1.313 3.37 0.763 4-5/
3740rpm
193km/h 2540rpm 664.4kgm
6速 1.000 2.56 0.762 5-6/
3730rpm
253km/h 1940rpm 506.0kgm
7速 0.823 2.11 0.823 6-7/
4030rpm
307km/h 1590rpm 416.5kgm
8速 0.640 1.64 0.778 7-8/
3810rpm
395km/h 1240rpm 323.9kgm
Final 2.563 レシオカバレッジ(変速比幅)7.812

ギヤの繋がりイメージ
7G30型7シリーズ8AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1750-2250rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.563)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(69.3kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.563)÷タイヤの有効半径(0.351m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの395km(4400rpmでは354.9km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:4400rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

4400rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ45km/h-
2速ギヤ71km/h2820rpm
3速ギヤ106km/h2950rpm
4速ギヤ132km/h3530rpm
5速ギヤ173km/h3360rpm
6速ギヤ227km/h3350rpm
7速ギヤ276km/h3620rpm
8速ギヤ355km/h3420rpm

7G30型7シリーズに搭載されたB57D30型2992ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4400rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで4400rpmまで引っ張ると45km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4400rpmから2820rpmまで落ち、そこから4400rpmまで加速を続けると速度は71km/h(+26km/h)になります。

3速ギヤでは2950rpmまで落ちて4400rpmで106km/h(+35km/h)に、4速ギヤでは3530rpmまで落ちて4400rpmで132km/h(+26km/h)に、5速ギヤでは3360rpmまで落ちて4400rpmで173km/h(+41km/h)になります。

続いて6速ギヤでは3350rpmまで落ちて4400rpmで227km/h(+54km/h)に、7速ギヤでは3620rpmまで落ちて4400rpmで276km/h(+49km/h)に、8速ギヤでは3420rpmまで落ちて4400rpmで355km/h(+79km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1750-2250回転で最大トルク69.3kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば30.74kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(6.656kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2530.1kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2130kg)を1速ギヤの最大駆動力(2530.1kgm)で割ってみると0.842kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4400回転でのトルク(52.1kgm)からTWRを算出すると1.12kg/kgmとなり、1750-4400回転の回転域では0.842-1.12kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3870 5810 7750 9690 11620 13560 17440
2速 2480 3720 4960 6200 7440 8680 11160
3速 1660 2490 3320 4150 4980 5810 7470
4速 1330 2000 2670 3330 4000 4660 6000
5速 1020 1530 2030 2540 3050 3560 4580
6速 770 1160 1550 1940 2320 2710 3490
7速 640 960 1280 1590 1910 2230 2870
8速 500 740 990 1240 1490 1740 2230
※赤い数字は暫定レブリミット(4900rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.640)を選択して時速100kmにて走行すると1240回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは740回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは870回転、一般的な高速道路の80km/hでは990回転、100km/hでは1240回転、制限速度が120km/hになると1490回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2230回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 21 31 41 52 62 72 83
2速 16 32 48 65 81 97 113 129
3速 24 48 72 96 120 145 169 193
4速 30 60 90 120 150 180 210 240
5速 39 79 118 157 197 236 275 315
6速 52 103 155 206 258 310 361 413
7速 63 125 188 251 314 376 439 502
8速 81 161 242 323 403 484 565 645

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4900回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの245/50R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/50R18 | 直径 702mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
45
扁平
225/45R18
37.6km/h
直径660mm
径差-42mm
235/45R18
38.1km/h
直径669mm
径差-33mm
245/45R18
38.6km/h
直径678mm
径差-24mm
255/45R18
39.1km/h
直径687mm
径差-15mm
265/45R18
39.7km/h
直径696mm
径差-6mm
0%
50
扁平
225/50R18
38.9km/h
直径682mm
径差-20mm
235/50R18
39.4km/h
直径692mm
径差-10mm
245/50R18
40.0km/h
702mm
0mm
255/50R18
40.6km/h
直径712mm
径差+10mm
265/50R18
41.1km/h
直径722mm
径差+20mm
+5%
55
扁平
225/55R18
40.2km/h
直径705mm
径差+3mm
235/55R18
40.8km/h
直径716mm
径差+14mm
245/55R18
41.4km/h
直径727mm
径差+25mm
255/55R18
42.1km/h
直径738mm
径差+36mm
265/55R18
42.7km/h
直径749mm
径差+47mm
+10%
60
扁平
225/60R18
41.4km/h
直径727mm
径差+25mm
235/60R18
42.1km/h
直径739mm
径差+37mm
245/60R18
42.8km/h
直径751mm
径差+49mm
255/60R18
43.5km/h
直径763mm
径差+61mm
265/60R18
44.2km/h
直径775mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/50R18 、235/45R18、235/50R18 、245/45R18 、255/45R18 、265/45R18あたりのタイヤがおすすめです。

245/50R18のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を35%から65%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、245/50R18の適応サイズと性能の変化 [7G30型7シリーズ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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7G30型7シリーズ[3.0Lターボ 4WD/8AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト6.656kg/ps58.51
1速ギヤ加速性能0.842kg/kgm65.65
1L換算馬力107.00ps/L51.53
1L換算トルク23.16kgm/L72.72
WB/TR比1.97529.18
ワイド&ロー指数0.78258.02
前面の面積2.821m²44.47
最低地上高140mm55.85
スポーツ性能部門の得点435.93

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費15.4km/L46.56
年間維持費290700円53.35
100kmh回転数1240rpm66.59
航続距離1201.2km78.47
車の大きさ14.813m³63.42
室内の広さ(仮) 2.686m³43.06
最小回転半径6.0m32.92
馬力単価47969円14.95
ユーティリティ部門の得点399.32

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 7G30型7シリーズ[3.0Lターボ 4WD/8AT] の総合得点は 835.25 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した7G30型7シリーズ(4WD/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「3000ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

7シリーズの歴代モデル

7代目 22EH30型 7シリーズ
22EH30 7シリーズは2022/04に登場した7代目モデル。参考車両の「740i Excellence G70」は全長5390mm、全幅1950mm、全高1545mmの車体に、381PS/53.0kgmを発生するB58B30型2997ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

6代目 7E30型 7シリーズ
7E30 7シリーズは2015/10に登場した6代目モデル。参考車両の「740Li M-sport G12」は全長5250mm、全幅1900mm、全高1480mmの車体に、326PS/45.9kgmを発生するB58B30型2997ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

5代目 YE44型 7シリーズ
YE44 7シリーズは2009/03に登場した5代目モデル。参考車両の「750Li F02」は全長5220mm、全幅1900mm、全高1485mmの車体に、450PS/66.3kgmを発生するN63B44型4394ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

4代目 GN60型 7シリーズ
GN60 7シリーズは2001/10に登場した4代目モデル。参考車両の「760iL E66」は全長5180mm、全幅1900mm、全高1490mmの車体に、445PS/61.2kgmを発生するN73B60型5972ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

3代目 GF40型 7シリーズ
GF40 7シリーズは1994/10に登場した3代目モデル。参考車両の「740i 40-8S E38」は全長4985mm、全幅1860mm、全高1435mmの車体に、286PS/40.0kgmを発生するM60B40型3981ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

2代目 L35型 7シリーズ
L35 7シリーズは1987/11に登場した2代目モデル。参考車両の「735iL E32」は全長5025mm、全幅1845mm、全高1400mmの車体に、211PS/31.1kgmを発生する3.34M.J1型3430ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。