4HCDRF:A8の性能と維持費 4WD/8AT 5人 1171万円 2011年式

このページでは、アウディの4ドア・5人乗りセダン、3代目のABA-4HCDRF型A8 D4 4.2FSI-Quattro【2011/07モデル・372PS/45.4kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

4HCDRF A8
販売期間:2010/12 - 2018/10

画像はアウディより引用
http://www.audi.co.jp/
投稿:2012/01/12|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長5145mm×全幅1950mm×全高1465mm、排気量は4163ccであることから、大雑把に分類すると4.2リットルクラス(4200cc、自動車税は4.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5145mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


4HCDRF型 A8 [4163cc/372PS 4WD/8AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

3代目A8の類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2012/09
4HCEUL型
[D4 L-4.0TFSI-Quattro]
4.0L-TB | 4WD/8AT
| 1335.0万円
420PS
61.2kgm
9.6km/L
2012/09
4HCEUF型
[D4 4.0TFSI-Quattro]
4.0L-TB | 4WD/8AT
| 1200.0万円
420PS
61.2kgm
9.8km/L
2011/07
4HCGWF型
[D4 3.0TFSI-Quattro]
3.0L-SC | 4WD/8AT
| 956.0万円
290PS
42.8kgm
9.2km/L
3代目A8の車両型式・グレード一覧【全9車種】
A8の新型モデル
4代目 F8CWWF型S8 セダン
F8CWWF型S8 セダンは2020/08に登場した4代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長5185mm、全幅1945mm、全高1475mmの車体に、571PS/81.6kgmを発生するCWW型3996ccエンジンを搭載。

A8の旧型モデル
2代目 4EBSMF型S8 セダン
4EBSMF型S8 セダンは2006/06に登場した2代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長5055mm、全幅1895mm、全高1430mmの車体に、450PS/55.1kgmを発生する5204ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー AUDI
車名&
グレード
A8
D4 4.2FSI-Quattro
その他 クワトロ
お値段 11710000円
車両型式 ABA-4HCDRF
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
8速AT・8速オートマ車
ドア/定員 4ドア/5名乗車
車体寸法 長5145×幅1950×高1465mm
軸距&
輪距
2990mm
前1630mm/後1620mm
最小半径 5.8m
最低高 130mm
タイヤ 前輪:265/40R20
後輪:265/40R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1940kg
エンジン諸元
原動機型式 CDR
気筒配列 V型8気筒
排気量4163cc
圧縮比12.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 372PS[273kW]/6800rpm
最大トルク 45.4kgm[445Nm]/3500rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 8.3km/L(19.5mpg)
100km燃費 12.0L/100km
CDR型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税87900円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税22800円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額8000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2011/07モデルのA8を13年落ちの中古で515.2万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    A8の2011/07モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の40%である468.4万円に諸経費として46.8万円を足した515.2万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2011年式を13年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4500cc以下 13年経過 87900円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年-17年経過 22800円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷7.1km/L×180円/L
7000km÷7.1km/L×180円/L
5000km÷7.1km/L×180円/L
3000km÷7.1km/L×180円/L
253520円
(177460円)
(126760円)
(76060円)
オイル交換(5000km毎) 1回7000円×2回 14000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本24000円×4本÷5年 19200円
任意保険料(月額8000円) 月額8000円×12ヶ月 96000円
ローン完済後の年間維持費 502300円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額85870円×12ヶ月 1030440円
ローン返済中の年間維持費 1532700円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 66300円
名目 金額
自動車税(1年分) 87900円
自動車重量税(1年分) 22800円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
253520円
(177460円)
(126760円)
(76060円)
オイル交換(5000km毎) 14000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 19200円
任意保険料(月額8000円) 96000円
ローン完済後の年間維持費 502300円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1030440円
ローン返済中の年間維持費 1532700円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
66300円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「4500cc以下で13年経過」クラスの自動車税は87900円、「2.0トン以下で13年-17年経過」クラスの自動車重量税は22800円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに7000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした66300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。

名にし負うA8ともなると、維持費は月額でさえ41900円(ローン完済前は127800円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。清水の舞台から飛び降りる覚悟でご近所を一周して満足するか、盆栽としてガレージに飾っておくならまあ、あるいは…


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費7.1km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
183110円
[-70410円]
-25円
155円/L
218320円
[-35200円]
-10円
170円/L
239450円
[-14070円]
180円/L253520円
[0円]
+10円
190円/L
267620円
[+14100円]
+25円
205円/L
288750円
[+35230円]
+50円
230円/L
323960円
[+70440円]

燃費7.1km/Lの4HCDRF型 A8で10000km走行するのに必要な燃料は1408.5L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は253520円になります。

参考までに、A8の燃料タンクは90リットルですので、1408.5Lの給油回数は16回、1回あたりの燃料代は約15850円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては14100円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると35230円、50円も違ってくると70440円にもなります。

これを4HCDRF型 A8の年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を502300円としたとき、130円/Lに値下がりすれば431890円(86.0%)に、230円/Lに値上がりすれば572740円(114.0%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(87900円)なり重量税(22800円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 30%
自動車重量税 1年分 22800円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 76060円 26%
オイル交換 年1回 7000円 2%
タイヤ交換 6年毎 12800円 4%
任意保険料 80% 76800円 27%
合計
[1万kmとの差額]
292200円
-210100円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 25%
自動車重量税 1年分 22800円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 126760円 36%
オイル交換 年1回 7000円 2%
タイヤ交換 6年毎 12800円 4%
任意保険料 85% 81600円 23%
合計
[1万kmとの差額]
347700円
-154600円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 22%
自動車重量税 1年分 22800円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 177460円 44%
オイル交換 年1回 9800円 2%
タイヤ交換 6年毎 12800円 3%
任意保険料 90% 86400円 21%
合計
[1万kmとの差額]
406000円
-96300円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料96000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて210100円安い292200円に、5000km走行では154600円安い347700円に、7000km走行では96300円安い406000円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 13%
自動車重量税 1年分 22800円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 380280円 57%
オイル交換 年3回 42000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 28800円 4%
任意保険料 100% 96000円 16%
合計
[1万kmとの差額]
666700円
+164400円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 11%
自動車重量税 1年分 22800円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 507040円 62%
オイル交換 年4回 56000円 7%
タイヤ交換 2年毎 38400円 5%
任意保険料 100% 96000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
817000円
+314700円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



A8の燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 8.3km/L
燃料タンク容量 90L
航続距離(カタログ燃費) 747.0km
航続距離(80%燃費) 594.0km
満タンプライス 16200円
1km走行コスト 21.69円
1万円でどこまで行ける? 461.1km
車両価格/航続距離 15676円/km

10・15モード燃費が8.3km/L、燃料タンク容量90リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は747.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.5km/L)とすると675.0km、80%(6.6km/L)だと594.0km、70%(5.8km/L)では522.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で90リットルの給油をすると16200円、上で計算した航続距離を踏まえると747.0km(80%燃費時594.0km)を走行するのに16200円かかる計算です。

燃費を7.1km/Lとしたときの1km走行コストは21.69円、10万km走行したときの燃料代は216.9万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら21.7万円/年、7年10万kmなら31.0万円/年、5年10万kmなら43.4万円/年、3年10万kmなら72.3万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば461.1km(往復なら片道230.6km)、カタログ値の80%なら368.9km(片道184.4km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で747.0kmの距離を移動できる4HCDRF型 A8 [D4 4.2FSI-Quattro]という乗り物を、1171.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「15676円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

CDR型エンジン簡易性能曲線図
CDR型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3500回転時の馬力 222PS
6800回転時の馬力 372PS
各回転域でのトルク
3500回転時のトルク 45.4kgm
6800回転時のトルク 39.2kgm
CDR型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているCDR型4163cc、V型8気筒の自然吸気エンジンは6800回転時に最高出力372馬力を、3500回転時に最大トルク45.4kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3500rpmから最高出力が発生する6800rpmまで」の3300rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は48.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.215kg/PS(1940kg/372PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.215kg/PS
車体+1人5.363kg/PS
車体+5人5.954kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.376kg/PS
車体+70kg5.403kg/PS
車体+80kg5.430kg/PS
車体+90kg5.457kg/PS
車体+100kg5.484kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.363kg/PS(1995kg/372PS)となり、数値としては0.148kg、比率にすると2.8%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.954kg/PS(2215kg/372PS)となり、数値としては0.739kg、比率にすると14.2%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


4HCDRF A8のライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2011/07

-
A8
5.363kg/PS
1995kg/372PS|4.2L-NA
[車体のみPWR:5.215]
2014/06

車種詳細
レヴォーグ
5.383kg/PS
1615kg/300PS|2.0L-TB
車体のみPWR:5.200
2014/08

車種詳細
WRX S4
5.317kg/PS
1595kg/300PS|2.0L-TB
車体のみPWR:5.133
2005/10

車種詳細
RX-8
5.460kg/PS
1365kg/250PS|1.4L-NA
車体のみPWR:5.240
2012/09

車種詳細
レガシィ ツーリングワゴン
5.517kg/PS
1655kg/300PS|2.0L-TB
車体のみPWR:5.333
2002/01

車種詳細
シルビア
5.180kg/PS
1295kg/250PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.960

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ5.363kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.148kg/PSから5.578kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スバルの5人乗りワゴン「VMG型 レヴォーグ」、スバルの5人乗りセダン「VAG型 WRX S4」、マツダの4人乗りクーペ「SE3P型 RX-8」、スバルの5人乗りワゴン「BRG型 レガシィ ツーリングワゴン」、日産の4人乗りクーペ「S15型 シルビア」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

4HCDRF型 A8 [D4 4.2FSI-Quattro]とパワーウェイトレシオが近い車種|5.363kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は191.8PS/tとなっています。


A8がバイクと競争するなら…?


車種詳細
YZF-R3|320cc
5.357kg/PS
225kg/42.0PS/3.00kgm
[車体のみPWR:4.048]
1速ギヤ速度:54.5km/h
最小TWR:0.760
2011/07

-
A8|4163cc
5.363kg/PS
1995kg/372PS/45.4kgm
[車体のみPWR:5.215]
1速ギヤ速度:61.1km/h
最小TWR:1.019

車種詳細
CBR400R|399cc
5.370kg/PS
247kg/46.0PS/3.90kgm
[車体のみPWR:4.174]
1速ギヤ速度:52.9km/h
最小TWR:0.768

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではA8とパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

RH13J YZF-R3と競争してみる

まずA8より少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのYZF-R3が挙げられます。PWRの5.357kg/PSは車両重量170kgにライダーの体重55kgを加えた225kgを、最高出力42.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はYZF-R3に6.6km/h勝り、1速TWRは0.259kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

NC56 CBR400Rと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCBR400Rが挙げられます。PWRの5.370kg/PSは車両重量192kg+55kgの247kgを、最高出力46.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は8.2km/h勝り、1速TWRは0.251kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.840
平均ピストンスピード 21.03m/s
トルクウェイトレシオ 42.73kg/kgm
1馬力あたりのお値段 31478円
排気量1Lあたり馬力 89.36PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.91kgm/L
1気筒あたりの馬力 46.5PS
1気筒あたりのトルク 5.7kgm
パワーバンド比率 48.5%
燃費×馬力 2626.3pt
各種ランキング
セダンのPWR
4.0~4.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは42.73kg/kgm(1940kg/45.4kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が11710000円、最高出力が372馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は31478円、逆に1万円あたりでは0.32馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は257930円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4500cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は89.36PS/L、トルクは10.91kgm/L、1気筒あたりの馬力は46.5馬力、トルクは5.7kgmとなり、このエンジンが372馬力を6800回転で発生させているときの平均ピストンスピードは21.03m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.8mmであるCDR型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6470回転です。●最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.840になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が7.06km/L、最高出力が372PSであるこの車の獲得ポイントは2626.3ptになります。
戯れに車両重量1940kgを100kg単位にした19.4で割ってみたところ、その数値は135.38ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



A8での車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.80m
期待される荷室の幅 1.55m
対角線の長さ 2.38m
期待される荷室の面積 2.79m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.80m(対角線では2.38m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6800rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7300回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7300rpm|タイヤサイズ 265/40R20|タイヤ直径 72.0cm|円周長 226.2cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7300rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.714 15.10 -
-
66km/h 11130rpm 1904.1kgm
2速 3.142 10.06 0.667 1-2/
4870rpm
98km/h 7420rpm 1269.2kgm
3速 2.106 6.75 0.670 2-3/
4890rpm
147km/h 4970rpm 850.7kgm
4速 1.666 5.34 0.791 3-4/
5770rpm
186km/h 3930rpm 673.0kgm
5速 1.284 4.11 0.771 4-5/
5630rpm
241km/h 3030rpm 518.7kgm
6速 1.000 3.20 0.779 5-6/
5690rpm
309km/h 2360rpm 403.9kgm
7速 0.839 2.69 0.839 6-7/
6120rpm
369km/h 1980rpm 338.9kgm
8速 0.666 2.13 0.794 7-8/
5800rpm
464km/h 1570rpm 269.0kgm
Final 3.203 レシオカバレッジ(変速比幅)7.078

ギヤの繋がりイメージ
4HCDRF型A88AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.203)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(45.4kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.203)÷タイヤの有効半径(0.36m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの464km(6800rpmでは432.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6800rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6800rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ61km/h-
2速ギヤ92km/h4540rpm
3速ギヤ137km/h4560rpm
4速ギヤ173km/h5380rpm
5速ギヤ224km/h5240rpm
6速ギヤ288km/h5300rpm
7速ギヤ343km/h5710rpm
8速ギヤ433km/h5400rpm

4HCDRF型A8に搭載されたCDR型4163ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6800rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6800rpmまで引っ張ると61km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6800rpmから4540rpmまで落ち、そこから6800rpmまで加速を続けると速度は92km/h(+31km/h)になります。

3速ギヤでは4560rpmまで落ちて6800rpmで137km/h(+45km/h)に、4速ギヤでは5380rpmまで落ちて6800rpmで173km/h(+36km/h)に、5速ギヤでは5240rpmまで落ちて6800rpmで224km/h(+51km/h)になります。

続いて6速ギヤでは5300rpmまで落ちて6800rpmで288km/h(+64km/h)に、7速ギヤでは5710rpmまで落ちて6800rpmで343km/h(+55km/h)に、8速ギヤでは5400rpmまで落ちて6800rpmで433km/h(+90km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3500回転で最大トルク45.4kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば42.73kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.215kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1904.1kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1940kg)を1速ギヤの最大駆動力(1904.1kgm)で割ってみると1.019kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6800回転でのトルク(39.2kgm)からTWRを算出すると1.18kg/kgmとなり、3500-6800回転の回転域では1.019-1.18kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4450 6680 8900 11130 13350 15580 20030
2速 2970 4450 5930 7420 8900 10380 13350
3速 1990 2980 3980 4970 5960 6960 8950
4速 1570 2360 3150 3930 4720 5500 7080
5速 1210 1820 2420 3030 3640 4240 5450
6速 940 1420 1890 2360 2830 3300 4250
7速 790 1190 1580 1980 2380 2770 3560
8速 630 940 1260 1570 1890 2200 2830
※赤い数字は暫定レブリミット(7300rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.666)を選択して時速100kmにて走行すると1570回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは940回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1100回転、一般的な高速道路の80km/hでは1260回転、100km/hでは1570回転、制限速度が120km/hになると1890回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2830回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 27 36 45 54 63 72
2速 13 27 40 54 67 81 94 108
3速 20 40 60 80 101 121 141 161
4速 25 51 76 102 127 153 178 203
5速 33 66 99 132 165 198 231 264
6速 42 85 127 169 212 254 297 339
7速 51 101 152 202 253 303 354 404
8速 64 127 191 254 318 382 445 509

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7300回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの265/40R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 265/40R20 | 直径 720mm

-20mm
幅245mm
-10mm
幅255mm
変更なし
幅265mm
+10mm
幅275mm
+20mm
幅285mm
-5%
35
扁平
245/35R20
37.8km/h
直径680mm
径差-40mm
255/35R20
38.2km/h
直径687mm
径差-33mm
265/35R20
38.6km/h
直径694mm
径差-26mm
275/35R20
38.9km/h
直径701mm
径差-19mm
285/35R20
39.3km/h
直径708mm
径差-12mm
0%
40
扁平
245/40R20
39.1km/h
直径704mm
径差-16mm
255/40R20
39.6km/h
直径712mm
径差-8mm
265/40R20
40.0km/h
720mm
0mm
275/40R20
40.4km/h
直径728mm
径差+8mm
285/40R20
40.9km/h
直径736mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
245/45R20
40.5km/h
直径729mm
径差+9mm
255/45R20
41.0km/h
直径738mm
径差+18mm
265/45R20
41.5km/h
直径747mm
径差+27mm
275/45R20
42.0km/h
直径756mm
径差+36mm
285/45R20
42.5km/h
直径765mm
径差+45mm
+10%
50
扁平
245/50R20
41.8km/h
直径753mm
径差+33mm
255/50R20
42.4km/h
直径763mm
径差+43mm
265/50R20
42.9km/h
直径773mm
径差+53mm
275/50R20
43.5km/h
直径783mm
径差+63mm
285/50R20
44.1km/h
直径793mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、245/40R20 、255/35R20、255/40R20 、265/35R20 、275/35R20 、285/35R20あたりのタイヤがおすすめです。

265/40R20のタイヤ幅を245mmから295mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、265/40R20の適応サイズと性能の変化 [4HCDRF型A8編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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4HCDRF型A8[4.2L-NA 4WD/8AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.215kg/ps62.45
1速ギヤ加速性能1.019kg/kgm61.88
1L換算馬力89.36ps/L62.89
1L換算トルク10.91kgm/L67.56
WB/TR比1.84043.09
ワイド&ロー指数0.75160.27
前面の面積2.857m²43.46
最低地上高130mm59.92
スポーツ性能部門の得点461.52

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費8.3km/L39.65
年間維持費502300円33.99
100kmh回転数1570rpm62.21
航続距離747.0km51.94
車の大きさ14.698m³62.97
室内の広さ(仮) 2.665m³42.86
最小回転半径5.8m37.08
馬力単価31478円36.77
ユーティリティ部門の得点367.47

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 4HCDRF型A8[4.2L-NA 4WD/8AT] の総合得点は 828.99 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した4HCDRF型A8(4WD/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「4500ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

A8の歴代モデル

4代目 F8CZSF型 A8
F8CZSF A8は2018/10に登場した4代目モデル。参考車両の「55TFSI quattro」は全長5170mm、全幅1945mm、全高1470mmの車体に、340PS/51.0kgmを発生するCZS型2994ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

3代目 4HCHJA型 A8 ハイブリッド
4HCHJA A8 ハイブリッドは2013/02に登場した3代目モデル。参考車両の「D4 BaseGrade」は全長5145mm、全幅1950mm、全高1465mmの車体に、211PS/35.7kgmを発生するCHJ型1984ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

2代目 4EBSMF型 S8 セダン
4EBSMF S8 セダンは2006/06に登場した2代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長5055mm、全幅1895mm、全高1430mmの車体に、450PS/55.1kgmを発生するCHJ型5204ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

初代 4DAYS型 S8 セダン
4DAYS S8 セダンは2001/01に登場した初代モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長5035mm、全幅1880mm、全高1415mmの車体に、360PS/43.9kgmを発生するAYS型4172ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。