BB4164TW:V70の性能と維持費 FF/6AT 5人 449万円 2012年式

このページでは、ボルボの5ドア・5人乗りワゴン、3代目のDBA-BB4164TW型V70 T4【2012/08モデル・180PS/24.5kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

BB4164TW V70
販売期間:2007/11 - 2017/02

画像はボルボより引用
http://www.volvocars.com/
投稿:2013/01/01|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4825mm×全幅1890mm×全高1545mm、排気量は1595ccであることから、大雑把に分類すると1.6リットルクラス(1600cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、排気量は2000cc以下なれど、全長と全幅が5ナンバー枠を超えていることにより3ナンバー登録になります。車体が大きい割りに排気量が小さいものの、ターボによる過給のおかげで非力さを感じることはなさそうです。
参考:150PS~200PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4825mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


BB4164TW型 V70 [1595cc/180PS FF/6AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

3代目V70の類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2014/12
BB420W型
[T5 SE]
2.0L-TB・FF/8AT・529.0万円
245PS・35.7kgm・14.3km/L
245PS
35.7kgm
14.3km/L
2012/08
BB6304TW型
[T6 AWD]
3.0L-TB・4WD/6AT・709.0万円
304PS・44.9kgm・9.1km/L
304PS
44.9kgm
9.1km/L
2011/10
BB5254W型
[2.5T LE]
2.5L-TB・FF/6AT・499.0万円
231PS・34.7kgm・9.5km/L
231PS
34.7kgm
9.5km/L
3代目V70の車両型式・グレード一覧【全7車種】
V70の旧型モデル
2代目 SB5254AW型V70
SB5254AW型V70は2000/04に登場した2代目モデル。参考車両の「R」は全長4710mm、全幅1805mm、全高1490mmの車体に、300PS/40.8kgmを発生するB5254型2521ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー ボルボ
車名&
グレード
V70
T4
その他 SE オーシャンレース エディション ドライブe 3.933(1-2-3-4)/2.682(5-6)
お値段 4490000円
車両型式 DBA-BB4164TW
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
6速AT・6速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4825×幅1890×高1545mm
軸距&
輪距
2815mm
前1590mm/後1585mm
最小半径 5.5m
最低高 145mm
タイヤ 前輪:205/60R16
後輪:205/60R16
ブレーキ 前:ディスク
後:ディスク
車両重量 1660kg
エンジン諸元
原動機型式 B4164T
気筒配列 直列4気筒
排気量1595cc
圧縮比10.0
吸気方式 ターボ
最高出力 180PS[132kW]/5700rpm
最大トルク 24.5kgm[240Nm]/1600-5000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 13.6km/L(32.0mpg)
100km燃費 7.4L/100km
B4164T型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税39500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2012/08モデルのV70を12年落ちの中古で222.2万円にて購入し、頭金なしで4年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    V70の2012/08モデルの場合、2024年現在では12年が経過しているため、新車価格の45%である202.05万円に諸経費として20.2万円を足した222.2万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2012年式を12年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年未満 39500円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷12.6×185円/L 146830円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本12000円×4本÷5年 9600円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 298200円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額46300円×12ヶ月 555600円
ローン返済中の年間維持費 853800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
146830円
(102780円)
(73420円)
(44050円)
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 9600円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 298200円
名目 金額
車のローン額(1年分) 555600円
ローン返済中の年間維持費 853800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53500円
  • 初度登録から12年経過車の場合、「2000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は39500円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算24900円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

V70の維持費は高い?安い?

「V70の年間維持費は298200円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてV70の維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いプリウス189800円-108400円
ヴォクシー ハイブリッド227000円-71200円
スイフト スポーツ275300円-22900円
V70の維持費298200円
シビック タイプR312300円+14100円
基準2000ccクラス平均316600円+18400円
アコード345200円+47000円
WRX STI364700円+66500円
エクスプローラー413900円+115700円
高いBX484900円+186700円

V70の年間維持費を、2000ccクラスで最も維持費が安いプリウスと比較して108400円高く、最も高いBXと比較して186700円安く、2000ccクラスの平均維持費との比較では18400円安くなっています。

最低額のプリウスと最高額のBXは極端な例としても、2000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、V70の維持費は ちょっと安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2000ccクラスの車 ランキング

V70を維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%390万円33万円26万円
15%260万円22万円17万円
20%190万円16万円13万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は390万円(総支給額33万円/月、手取り26万円/月)、ここから月額維持費2.5万円を支払うと残りは23.5万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は260万円(総支給額22万円/月、手取り17万円/月)、2.5万円を支払うと残りは14.5万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が190万円(総支給額16万円/月、手取り13万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.5万円を引くと残りは10.5万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代15万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費12.6km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
107150円
[-39680円]
-25円
160円/L
127000円
[-19830円]
-10円
175円/L
138900円
[-7930円]
185円/L146830円
[0円]
+10円
195円/L
154780円
[+7950円]
+25円
210円/L
166680円
[+19850円]
+50円
235円/L
186520円
[+39690円]

燃費12.6km/LのBB4164TW型 V70で10000km走行するのに必要な燃料は793.7L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は146830円になります。

参考までに、V70の燃料タンクは70リットルですので、793.7Lの給油回数は12回、1回あたりの燃料代は約12240円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては7950円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると19850円、50円も違ってくると39690円にもなります。

これをBB4164TW型 V70の年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を298200円としたとき、135円/Lに値下がりすれば258520円(86.7%)に、235円/Lに値上がりすれば337890円(113.3%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(39500円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 23%
自動車重量税 1年分 16400円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 3000km分 44050円 25%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 4%
任意保険料 80% 52800円 31%
合計
[1万kmとの差額]
173500円
-124700円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 19%
自動車重量税 1年分 16400円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 73420円 36%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 3%
任意保険料 85% 56160円 27%
合計
[1万kmとの差額]
206300円
-91900円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 16%
自動車重量税 1年分 16400円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 102780円 43%
オイル交換 年1回 7700円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 3%
任意保険料 90% 59400円 24%
合計
[1万kmとの差額]
241100円
-57100円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて124700円安い173500円に、5000km走行では91900円安い206300円に、7000km走行では57100円安い241100円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 10%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 220250円 55%
オイル交換 年3回 33000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 14400円 4%
任意保険料 100% 66000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
398400円
+100200円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 8%
自動車重量税 1年分 16400円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 293660円 60%
オイル交換 年4回 44000円 9%
タイヤ交換 2年毎 19200円 4%
任意保険料 100% 66000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
487600円
+189400円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
2000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
ステーションワゴン編

V70の燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 13.6km/L
燃料タンク容量 70L
航続距離(カタログ燃費) 952.0km
航続距離(80%燃費) 763.0km
満タンプライス 12950円
1km走行コスト 13.60円
1万円でどこまで行ける? 735.1km

JC08モード燃費が13.6km/L、燃料タンク容量70リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は952.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(12.2km/L)とすると航続距離は854.0km、80%(10.9km/L)だと763.0km、70%(9.5km/L)では665.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から70リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では12950円、上で計算した航続距離を踏まえると952.0km(80%燃費時763.0km)を走行するのに12950円かかる計算です。

燃費を12.6km/Lとしたときの1km走行コストは13.60円、10万km走行したときの燃料代は136.0万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら13.6万円/年、7年10万kmなら19.4万円/年、5年10万kmなら27.2万円/年、3年10万kmなら45.3万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば735.1km(往復なら片道367.6km)、カタログ値の80%なら588.1km(片道294.1km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

B4164T型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
1600回転時の馬力 55PS
5000回転時の馬力 171PS
5700回転時の馬力 180PS
各回転域でのトルク
1600回転時のトルク 24.5kgm
5000回転時のトルク 24.5kgm
5700回転時のトルク 22.6kgm
B4164T型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているB4164T型1595cc、直列4気筒のターボエンジンは5700回転時に最高出力180馬力を、1600-5000回転時に最大トルク24.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1600rpmから最高出力が発生する5700rpmまで」の4100rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は71.9%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ9.222kg/PS(1660kg/180PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ9.222kg/PS
車体+1人9.528kg/PS
車体+5人10.750kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg9.556kg/PS
車体+70kg9.611kg/PS
車体+80kg9.667kg/PS
車体+90kg9.722kg/PS
車体+100kg9.778kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは9.528kg/PS(1715kg/180PS)となり、数値としては0.306kg、比率にすると3.3%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは10.750kg/PS(1935kg/180PS)となり、数値としては1.528kg、比率にすると16.6%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

BB4164TW V70のライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2012/08

-
V70
9.528kg/PS
1715kg/180PS|1.6L-TB
[車体のみPWR:9.222]
2017/01

車種詳細
スイフト
9.657kg/PS
985kg/102PS|1.0L-TB
車体のみPWR:9.118
2017/07

車種詳細
エスクード
9.375kg/PS
1275kg/136PS|1.4L-TB
車体のみPWR:8.971
2016/07

車種詳細
レヴォーグ STI
9.441kg/PS
1605kg/170PS|1.6L-TB
車体のみPWR:9.118
2015/04

車種詳細
エクシーガ クロスオーバー7
9.682kg/PS
1675kg/173PS|2.5L-NA
車体のみPWR:9.364
2012/02

車種詳細
CX-5
9.571kg/PS
1675kg/175PS|2.2L-TB
車体のみPWR:9.257

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ9.528kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

9.337kg/PSから9.719kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック「ZC13S型 スイフト」、スズキの5人乗りSUV「YEA1S型 エスクード」、スバルの5人乗りワゴン「VM4型 レヴォーグ STI」、スバルの7人乗りSUV「YAM型 エクシーガ クロスオーバー7」、マツダの5人乗りSUV「KE2AW型 CX-5」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

BB4164TW型 V70 [T4]のライバル車種|9.528kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は108.4PS/tとなっています。


V70がバイクと競争するなら…?


車種詳細
FTR|223cc
9.526kg/PS
181kg/19.0PS/2.14kgm
[車体のみPWR:6.632]
1速ギヤ速度:32.1km/h
最小TWR:0.730
2012/08

-
V70|1595cc
9.528kg/PS
1715kg/180PS/24.5kgm
[車体のみPWR:9.222]
1速ギヤ速度:46.6km/h
最小TWR:1.471

車種詳細
グラストラッカー ビッグボーイ|249cc
9.550kg/PS
191kg/20.0PS/2.10kgm
[車体のみPWR:6.800]
1速ギヤ速度:38.4km/h
最小TWR:0.880

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではV70とパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

MC34 FTRと競争してみる

まずV70より少しPWRが低いバイクとして、ホンダのFTRが挙げられます。PWRの9.526kg/PSは車両重量126kgにライダーの体重55kgを加えた181kgを、最高出力19.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はFTRに14.5km/h勝り、1速TWRは0.741kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

NJ47A グラストラッカー ビッグボーイと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのグラストラッカー ビッグボーイが挙げられます。PWRの9.550kg/PSは車両重量136kg+55kgの191kgを、最高出力20.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は8.2km/h勝り、1速TWRは0.591kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.773
平均ピストンスピード 15.47m/s
トルクウェイトレシオ 67.76kg/kgm
1馬力あたりのお値段 24944円
排気量1Lあたり馬力 112.85PS/L
排気量1Lあたりトルク 15.36kgm/L
1気筒あたりの馬力 45.0PS
1気筒あたりのトルク 6.1kgm
パワーバンド比率 71.9%
燃費×馬力 2277.0pt
各種ランキング
ステーションワゴンのPWR
1.5~1.6L以下のPWR

トルクウェイトレシオは67.76kg/kgm(1660kg/24.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が4490000円、最高出力が180馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は24944円、逆に1万円あたりでは0.40馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は183265円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2000cc以下の車編
ステーションワゴン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は112.85PS/L、トルクは15.36kgm/L、1気筒あたりの馬力は45.0馬力、トルクは6.1kgmとなり、このエンジンが180馬力を5700回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.47m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が81.4mmであるB4164T型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7370回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.773になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が12.65km/L、最高出力が180PSであるこの車の獲得ポイントは2277.0ptになります。
戯れに車両重量1660kgを100kg単位にした16.6で割ってみたところ、その数値は137.17ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



V70での車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.689m
期待される荷室の幅 1.490m
対角線の長さ 2.252m
期待される荷室の面積 2.517m²

縦方向の長さが1.689m(対角線では2.252m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5700rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6200回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6200rpm|タイヤサイズ 205/60R16|タイヤ直径 65.2cm|円周長 204.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6200rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.818 15.02 -
-
51km/h 12220rpm 1128.5kgm
2速 2.150 8.46 0.563 1-2/
3490rpm
90km/h 6880rpm 635.5kgm
3速 1.407 5.53 0.654 2-3/
4050rpm
138km/h 4500rpm 415.9kgm
4速 1.029 4.05 0.731 3-4/
4530rpm
188km/h 3290rpm 304.1kgm
5速 0.810 3.19 0.787 4-5/
4880rpm
239km/h 2590rpm 239.4kgm
6速 0.662 2.60 0.817 5-6/
5070rpm
293km/h 2120rpm 195.7kgm
Final 3.933 レシオカバレッジ(変速比幅)5.767

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1600-5000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.933)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(24.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.933)÷タイヤの有効半径(0.326m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの293km(5700rpmでは269.0km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1600-5000回転で最大トルク24.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば67.76kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(9.222kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1128.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1660kg)を1速ギヤの最大駆動力(1128.5kgm)で割ってみると1.471kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5700回転でのトルク(22.6kgm)からTWRを算出すると1.595kg/kgmとなり、1600-5700回転の回転域では1.471-1.595kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:5700rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

BB4164TW型V70に搭載されたB4164T型1595ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5700rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5700rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ47km/h-
2速ギヤ83km/h3210rpm
3速ギヤ127km/h3730rpm
4速ギヤ173km/h4170rpm
5速ギヤ220km/h4490rpm
6速ギヤ269km/h4660rpm

まず1速ギヤで5700rpmまで引っ張ると47km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5700rpmから3210rpmまで落ち、そこから5700rpmまで加速を続けると速度は83km/h(+36km/h)になります。

3速ギヤでは3730rpmまで落ちて5700rpmで127km/h(+44km/h)に、4速ギヤでは4170rpmまで落ちて5700rpmで173km/h(+46km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4490rpmまで落ちて5700rpmで220km/h(+47km/h)に、6速ギヤでは4660rpmまで落ちて5700rpmで269km/h(+49km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4890 7330 9780 12220 14660 17110 22000
2速 2750 4130 5510 6880 8260 9630 12390
3速 1800 2700 3600 4500 5400 6300 8110
4速 1320 1980 2630 3290 3950 4610 5930
5速 1040 1560 2070 2590 3110 3630 4670
6速 850 1270 1700 2120 2540 2970 3810
※赤い数字は暫定レブリミット(6200rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.662)を選択して時速100kmにて走行すると2120回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1270回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1480回転、一般的な高速道路の80km/hでは1700回転、100km/hでは2120回転、制限速度が120km/hになると2540回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3810回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 16 25 33 41 49 57 65
2速 15 29 44 58 73 87 102 116
3速 22 44 67 89 111 133 155 178
4速 30 61 91 121 152 182 213 243
5速 39 77 116 154 193 231 270 309
6速 47 94 142 189 236 283 330 378

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6200回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの205/60R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 205/60R16 | 直径 652mm

-20mm
幅185mm
-10mm
幅195mm
変更なし
幅205mm
+10mm
幅215mm
+20mm
幅225mm
-5%
55
扁平
185/55R16
37.4km/h
直径610mm
径差-42mm
195/55R16
38.1km/h
直径621mm
径差-31mm
205/55R16
38.8km/h
直径632mm
径差-20mm
215/55R16
39.4km/h
直径643mm
径差-9mm
225/55R16
40.1km/h
直径654mm
径差+2mm
0%
60
扁平
185/60R16
38.5km/h
直径628mm
径差-24mm
195/60R16
39.3km/h
直径640mm
径差-12mm
205/60R16
40.0km/h
652mm
0mm
215/60R16
40.7km/h
直径664mm
径差+12mm
225/60R16
41.5km/h
直径676mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
185/65R16
39.7km/h
直径647mm
径差-5mm
195/65R16
40.5km/h
直径660mm
径差+8mm
205/65R16
41.3km/h
直径673mm
径差+21mm
215/65R16
42.1km/h
直径686mm
径差+34mm
225/65R16
42.9km/h
直径699mm
径差+47mm
+10%
70
扁平
185/70R16
40.8km/h
直径665mm
径差+13mm
195/70R16
41.7km/h
直径679mm
径差+27mm
205/70R16
42.5km/h
直径693mm
径差+41mm
215/70R16
43.4km/h
直径707mm
径差+55mm
225/70R16
44.2km/h
直径721mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、185/60R16、185/65R16 、195/55R16、195/60R16 、205/55R16 、215/55R16 あたりのタイヤがおすすめです。

205/60R16のタイヤ幅を185mmから235mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、205/60R16の適応サイズと性能の変化 [BB4164TW型V70編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】205/60R16のタイヤ銘柄と通販価格

BB4164TW型V70[1.6Lターボ FF/6AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト9.222kg/ps51.49
1速ギヤ加速性能1.471kg/kgm52.24
1L換算馬力112.85ps/L53.52
1L換算トルク15.36kgm/L48.20
WB/TR比1.77350.00
ワイド&ロー指数0.81755.49
前面の面積2.920m²41.80
最低地上高145mm53.86
スポーツ性能部門の得点406.60

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費13.6km/L43.67
年間維持費298200円52.61
100kmh回転数2120rpm54.94
航続距離952.0km63.81
車の大きさ14.089m³60.44
室内の広さ(仮) 2.555m³41.79
最小回転半径5.5m43.27
馬力単価24944円45.55
ユーティリティ部門の得点406.08

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した BB4164TW型V70[1.6Lターボ FF/6AT] の総合得点は 812.68 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したBB4164TW型V70(FF/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのワゴン」、「2000ccのワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

V70の歴代モデル

3代目 BB420W型 V70
BB420W V70は2007/11に登場した3代目モデル。参考車両の「T5 SE」は全長4815mm、全幅1890mm、全高1545mmの車体に、245PS/35.7kgmを発生するB420型1968ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

2代目 SB5254AW型 V70
SB5254AW V70は2000/04に登場した2代目モデル。参考車両の「R」は全長4710mm、全幅1805mm、全高1490mmの車体に、300PS/40.8kgmを発生するB5254型2521ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

初代 8B5244AWL型 V70
8B5244AWL V70は1997/02に登場した初代モデル。参考車両の「XC AWD」は全長4735mm、全幅1760mm、全高1500mmの車体に、193PS/27.5kgmを発生するB5244型2434ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。