NSP140 スペイドの性能と維持費 FF/CVT 5人 155万円 2012年式

このページでは、トヨタ自動車の4ドア・5人乗りミニバン、初代のDBA-NSP140型スペイド X【2012/07モデル・95PS/12.3kgm・FF/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

NSP140 スペイド
販売期間:2012/07 - 2020/12

画像はトヨタ自動車より引用
http://toyota.jp/
投稿:2012/07/24|更新:2021/07/01

ボディサイズが全長3995mm×全幅1695mm×全高1690mm、排気量は1329ccであることから、大雑把に分類すると1.4リットルクラス(1400cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3995mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


NSP140型 スペイド [1329cc/95PS FF/CVT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代スペイドの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2015/07
NSP141型
[V 2NR]
1.5L-NA | FF/CVT
| 163.6万円
109PS
13.9kgm
22.2km/L
2012/07
NCP145型
[F]
1.5L-NA | 4WD/CVT
| 181.0万円
103PS
13.5kgm
16.0km/L
2012/07
NCP141型
[Y]
1.5L-NA | FF/CVT
| 164.0万円
109PS
13.9kgm
19.0km/L
初代スペイドの車両型式・グレード一覧【全4車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー TOYOTA
車名&
グレード
スペイド
X
その他 X(標準) V(簡素な装備) アイドリングストップ Toyota Stop & Start System スペード
お値段 1550000円
車両型式 DBA-NSP140
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
(無段変速機)
ドア/定員 4ドア/5人
車体寸法 長3995×幅1695×高1690mm
軸距&
輪距
2600mm
前1485mm/後1475mm
最小半径 4.6m
最低高 135mm
タイヤ 前輪:165/70R14
後輪:165/70R14
ブレーキ 前:ディスク
後:ドラム
車両重量 1110kg
エンジン諸元
原動機型式 1NR-FE
気筒配列 直列4気筒
排気量1329cc
圧縮比11.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 95PS[70kW]/6000rpm
最大トルク 12.3kgm[121Nm]/4000rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
JC08燃費 19.6km/L(46.1mpg)
100km燃費 5.1L/100km
1NR-FE型NAエンジン諸元と性能
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税34500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料10005円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2012/07モデルのスペイドを11年落ちの中古で85.3万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    スペイドの2012/07モデルの場合、2023年現在では11年が経過しているため、新車価格の50%である77.5万円に諸経費として7.8万円を足した85.3万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2012年式を11年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1500cc以下 13年未満 34500円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 10005円
燃料代(年間1万km) 10000km÷18.2×165円/L 90660円
オイル交換(5000km毎) 1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本8000円×4本÷5年 6400円
任意保険料(月額5000円) 月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 221900円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額35520円×12ヶ月 426240円
ローン返済中の年間維持費 648200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 47700円
名目 金額
自動車税(1年分) 34500円円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 10005円
燃料代(年間1万km) 90660円
オイル交換(5000km毎) 8000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 6400円
任意保険料(月額5000円) 60000円
ローン完済後の年間維持費 221900円
名目 金額
車のローン額(1年分) 426240円
ローン返済中の年間維持費 648200円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
47700円
  • 初度登録から11年経過車の場合、「1500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は34500円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本8000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした47700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

スペイド【X】の場合、維持費の月額は18500円(ローン完済前は54100円)になり、これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 25%
自動車重量税 1年分 12300円 9%
自賠責保険料 1年分 10005円 7%
燃料代 3000km分 27200円 19%
オイル交換 年1回 4000円 3%
タイヤ交換 6年毎 4270円 3%
任意保険料 80% 48000円 34%
合計
[1万kmとの差額]
140300円
-81600円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 21%
自動車重量税 1年分 12300円 8%
自賠責保険料 1年分 10005円 6%
燃料代 5000km分 45330円 28%
オイル交換 年1回 4000円 2%
タイヤ交換 6年毎 4270円 3%
任意保険料 85% 51000円 32%
合計
[1万kmとの差額]
161500円
-60400円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 19%
自動車重量税 1年分 12300円 7%
自賠責保険料 1年分 10005円 5%
燃料代 7000km分 63460円 34%
オイル交換 年1回 5600円 3%
タイヤ交換 6年毎 4270円 2%
任意保険料 90% 54000円 30%
合計
[1万kmとの差額]
184200円
-37700円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて81600円安い140300円に、5000km走行では60400円安い161500円に、7000km走行では37700円安い184200円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 12%
自動車重量税 1年分 12300円 4%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 15000km分 135990円 47%
オイル交換 年3回 24000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 9600円 3%
任意保険料 100% 60000円 23%
合計
[1万kmとの差額]
286400円
+64500円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 34500円 10%
自動車重量税 1年分 12300円 4%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 20000km分 181320円 53%
オイル交換 年4回 32000円 9%
タイヤ交換 2年毎 12800円 4%
任意保険料 100% 60000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
343000円
+121100円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km80円1800円2.1万円
20km170円3700円4.4万円
30km250円5500円6.5万円
50km420円9200円10.9万円
100km840円18500円21.8万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を165円、燃費を19.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは8.42円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmならガソリン代は80円/日となり、20km走行なら170円/日、30km走行なら250円/日、50km走行なら420円/日、100km走行なら840円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmでガソリン代は5500円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmでガソリン代は6.5万円/年という塩梅です。


カタログデータから見えてくる要素

1NR-FE型エンジン簡易性能曲線図
1NR-FE型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4000回転時の馬力 69PS
6000回転時の馬力 95PS
6000回転時の馬力 95PS
各回転域でのトルク
4000回転時のトルク 12.3kgm
6000回転時のトルク 11.3kgm
6000回転時のトルク 11.3kgm
1NR-FE型NAエンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している1NR型1329cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力95馬力を、4000回転時に最大トルク12.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4000rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は33.3%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ11.684kg/PS(1110kg/95PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ11.684kg/PS
車体+1人12.263kg/PS
車体+5人14.579kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg12.316kg/PS
車体+70kg12.421kg/PS
車体+80kg12.526kg/PS
車体+90kg12.632kg/PS
車体+100kg12.737kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは12.263kg/PS(1165kg/95PS)となり、数値としては0.579kg、比率にすると5.0%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは14.579kg/PS(1385kg/95PS)となり、数値としては2.895kg、比率にすると24.8%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


NSP140 スペイドのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2012/07

-
スペイド
12.263kg/PS
1165kg/95PS|1.4L-NA
[車体のみPWR:11.684]
2015/04

車種詳細
ステップワゴン スパーダ
12.167kg/PS
1825kg/150PS|1.5L-TB
車体のみPWR:11.800
2015/02

車種詳細
CX-3
12.333kg/PS
1295kg/105PS|1.5L-TB
車体のみPWR:11.810
2008/05

車種詳細
キューブ キュービック
12.248kg/PS
1335kg/109PS|1.5L-NA
車体のみPWR:11.743
2009/08

車種詳細
ヴィッツ
12.356kg/PS
1075kg/87PS|1.3L-NA
車体のみPWR:11.724
1990/11

車種詳細
シェビー
12.179kg/PS
2375kg/195PS|5.8L-NA
車体のみPWR:11.897

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ12.263kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

12.140kg/PSから12.386kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの7人乗りミニバン「RP4型 ステップワゴン スパーダ」、マツダの5人乗りSUV「DK5FW型 CX-3」、日産の7人乗りミニバン「YGNZ11型 キューブ キュービック」、トヨタの5人乗りハッチバック「SCP90型 ヴィッツ」、シボレーの7人乗りミニバン「謎型 シェビー」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

NSP140型 スペイド [X]とパワーウェイトレシオが近い車種|12.263kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は85.6PS/tとなっています。


スペイドがバイクと競争するなら…?


車種詳細
NMAX155|155cc
12.200kg/PS
183kg/15.0PS/1.40kgm
[車体のみPWR:8.533]
1速ギヤ速度:33.6km/h
最小TWR:1.020
2012/07

-
スペイド|1329cc
12.263kg/PS
1165kg/95PS/12.3kgm
[車体のみPWR:11.684]
1速ギヤ速度:51.5km/h
最小TWR:2.054

車種詳細
CB125R|124cc
12.333kg/PS
185kg/15.0PS/1.20kgm
[車体のみPWR:8.667]
1速ギヤ速度:35.9km/h
最小TWR:1.030

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではスペイドとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SG50J NMAX155と競争してみる

まずスペイドより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのNMAX155が挙げられます。PWRの12.200kg/PSは車両重量128kgにライダーの体重55kgを加えた183kgを、最高出力15.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はNMAX155に17.9km/h勝り、1速TWRは1.034kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

JC91 CB125Rと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCB125Rが挙げられます。PWRの12.333kg/PSは車両重量130kg+55kgの185kgを、最高出力15.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は15.6km/h勝り、1速TWRは1.024kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.757
平均ピストンスピード 16.10m/s
トルクウェイトレシオ 90.24kg/kgm
1馬力あたりのお値段 16316円
排気量1Lあたり馬力 71.48PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.26kgm/L
1気筒あたりの馬力 23.8PS
1気筒あたりのトルク 3.1kgm
パワーバンド比率 33.3%
燃費×馬力 1731.9pt
各種ランキング
トールワゴンのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは90.24kg/kgm(1110kg/12.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1550000円、最高出力が95馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は16316円、逆に1万円あたりでは0.61馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は126016円、1万円あたりでは0.08kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
トヨタ編
1500cc以下の車編
5人乗りミニバン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は71.48PS/L、トルクは9.26kgm/L、1気筒あたりの馬力は23.8馬力、トルクは3.1kgmとなり、このエンジンが95馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.10m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が80.5mmである1NR型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7450回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.757になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が18.23km/L、最高出力が95PSであるこの車の獲得ポイントは1731.9ptになります。
戯れに車両重量1110kgを100kg単位にした11.1で割ってみたところ、その数値は156.02ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 4.23m³
1人あたりのスペース 約0.85m³
室内長/全長 54.1%
室内幅/全幅 83.8%
室内高/全高 81.7%
室内容積/車両体積 37.0%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は4.23m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.85m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は54.1%、同じく室内幅と全幅の比率は83.8%、同じく室内高と全高の比率は81.7%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は37.0%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


スペイドでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.40m
期待される荷室の幅 1.32m
対角線の長さ 1.92m
期待される荷室の面積 1.85m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.40m(対角線では1.92m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。

普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

多くのミニバンや1BOXは室内長の寸法が大きいことから車中泊への期待が高まりますが、2列目、3列目シートの収納がイマイチの場合は車中泊の難易度がセダンよりも跳ね上がりかねません。その場合はシートを前ではなく後に倒してのフルフラットの可否が鍵を握ります。
車中泊にあると嬉しいアイテム


スペイドの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 19.6km/L
燃料タンク容量 42L
航続距離(カタログ燃費) 823.2km
航続距離(80%燃費) 659.4km
満タンプライス 6930円
1万円でどこまで行ける? 1187.9km
車両価格/航続距離 1883円/km

JC08モード燃費が19.6km/Lですので、燃料タンクの容量が42リットルですと航続可能距離は823.2kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(17.6km/L)とすると739.2km、80%(15.7km/L)だと659.4km、70%(13.7km/L)では575.4kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン42リットルの給油で6930円、上で計算した航続距離を踏まえると823.2km(80%燃費時659.4km)を走行するのに6930円かかる計算です。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1187.9km(往復なら片道593.9km)、カタログ値の80%なら950.3km(片道475.2km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で823.2kmの距離を移動できるNSP140型 スペイド [X]という乗り物を、155.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「1883円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 165/70R14|タイヤ直径 58.7cm|円周長 184.4cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.386 12.89 -
-
56km/h 11650rpm 540.3kgm
2速 0.426 2.30 0.179 1-2/
1160rpm
312km/h 2080rpm 96.5kgm
Final 5.403 レシオカバレッジ(変速比幅)5.601

ギヤの繋がりイメージ
NSP140型スペイドCVT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(5.403)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(12.3kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(5.403)÷タイヤの有効半径(0.2935m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は2速ギヤの312km(6000rpmでは288.4km/h)となります。CVTは無段変速機というだけあって、変速比を低速側の2.386から高速側の0.426の間で自由自在に可変できる変速機ですから、実際にはちょうどいい塩梅の妥当な回転数にて妥当な最高速に落ち着くものと思われます。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4000回転で最大トルク12.3kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば90.24kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(11.684kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと540.3kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1110kg)を1速ギヤの最大駆動力(540.3kgm)で割ってみると2.054kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(11.3kgm)からTWRを算出すると2.24kg/kgmとなり、4000-6000回転の回転域では2.054-2.24kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4660 6990 9320 11650 13980 16310 20970
2速 830 1250 1660 2080 2500 2910 3740
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。
※CVTの場合はどのようにギヤ比を制御をしているのか想像も付かないので参考値です。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.426)を選択して時速100kmにて走行すると2080回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1250回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1460回転、一般的な高速道路の80km/hでは1660回転、100km/hでは2080回転、制限速度が120km/hになると2500回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3750回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 17 26 34 43 51 60 69
2速 48 96 144 192 240 288 336 385

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの165/70R14と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 165/70R14 | 直径 587mm

-20mm
幅145mm
-10mm
幅155mm
変更なし
幅165mm
+10mm
幅175mm
+20mm
幅185mm
-5%
65
扁平
145/65R14
37.1km/h
直径545mm
径差-42mm
155/65R14
38.0km/h
直径558mm
径差-29mm
165/65R14
38.9km/h
直径571mm
径差-16mm
175/65R14
39.8km/h
直径584mm
径差-3mm
185/65R14
40.7km/h
直径597mm
径差+10mm
0%
70
扁平
145/70R14
38.1km/h
直径559mm
径差-28mm
155/70R14
39.0km/h
直径573mm
径差-14mm
165/70R14
40.0km/h
587mm
0mm
175/70R14
41.0km/h
直径601mm
径差+14mm
185/70R14
41.9km/h
直径615mm
径差+28mm
+5%
75
扁平
145/75R14
39.1km/h
直径574mm
径差-13mm
155/75R14
40.1km/h
直径589mm
径差+2mm
165/75R14
41.2km/h
直径604mm
径差+17mm
175/75R14
42.2km/h
直径619mm
径差+32mm
185/75R14
43.2km/h
直径634mm
径差+47mm
+10%
80
扁平
145/80R14
40.1km/h
直径588mm
径差+1mm
155/80R14
41.2km/h
直径604mm
径差+17mm
165/80R14
42.2km/h
直径620mm
径差+33mm
175/80R14
43.3km/h
直径636mm
径差+49mm
185/80R14
44.4km/h
直径652mm
径差+65mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、145/70R14、145/75R14 、155/65R14、155/70R14 、165/65R14 、175/65R14 あたりのタイヤがおすすめです。

165/70R14のタイヤ幅を145mmから195mmまで、扁平率を55%から85%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、165/70R14の適応サイズと性能の変化 [NSP140型スペイド編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


NSP140型スペイド[1.4L-NA FF/CVT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト11.684kg/ps44.57
1速ギヤ加速性能2.054kg/kgm39.91
1L換算馬力71.48ps/L48.71
1L換算トルク9.26kgm/L47.44
WB/TR比1.75751.65
ワイド&ロー指数0.99742.11
前面の面積2.865m²42.72
最低地上高135mm57.73
スポーツ性能部門の得点374.84

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費19.6km/L53.11
年間維持費221900円59.61
100kmh回転数2080rpm55.57
航続距離823.2km56.67
車の大きさ11.444m³50.26
室内の広さ4.233m³58.30
最小回転半径4.6m61.88
馬力単価16316円56.62
ユーティリティ部門の得点452.02

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した NSP140型スペイド[1.4L-NA FF/CVT] の総合得点は 826.86 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したNSP140型スペイド(FF/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのトールワゴン」、「1500ccのトールワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。