AAHH45W アルファード ハイブリッド 性能と維持費 4WD/CVT 7人 872万円 2023

このページでは、トヨタ自動車の5ドア・7人乗りミニバン、4代目の6AA-AAHH45W型アルファード ハイブリッド Hybrid Executive Lounge【2023/06モデル・190PS/24.1kgm・4WD/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

AAHH45W アルファード ハイブリッド
販売期間:2023/06 - 現行車

画像はトヨタ自動車より引用
http://toyota.jp/
投稿日:

ボディサイズが全長4995mm×全幅1850mm×全高1935mm、排気量は2487ccであることから、大雑把に分類すると2.5リットルクラス(2500cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:150PS~200PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4995mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

AAHH45W型 アルファード ハイブリッド [2487cc/190PS 4WD/CVT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

4代目アルファード ハイブリッドの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2023/06
AGH40W型
[Z]
2.5L-NA・FF/CVT・540.0万円
182PS・24.0kgm・10.6km/L
182PS
24.0kgm
10.6km/L
2023/06
AAHH40W型
[Hybrid-Z]
2.5L-NA・FF/CVT・620.0万円
190PS・24.1kgm・17.7km/L
190PS
24.1kgm
17.7km/L
2023/06
AGH45W型
[Z]
2.5L-NA・4WD/CVT・559.8万円
182PS・24.0kgm・10.3km/L
182PS
24.0kgm
10.3km/L
4代目アルファード ハイブリッドの車両型式・グレード一覧【全7車種】
アルファード ハイブリッドの旧型モデル
3代目 GGH30W型アルファード
GGH30W型アルファードは2015/01に登場した3代目モデル。参考車両の「3.5SC」は全長4950mm、全幅1850mm、全高1935mmの車体に、300PS/36.8kgmを発生する2GR型3456ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー トヨタ自動車
車名&
グレード
アルファード ハイブリッド
Hybrid Executive Lounge
その他 6AA-AAHH45W-PFXVB | モータ型式:5NM型(134kW/270Nm)/4NM型(40kW/121Nm)
お値段 8720000円
車両型式 6AA-AAHH45W
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
(無段変速機)
ドア/定員 5ドア/7名乗車
車体寸法 長4995×幅1850×高1935mm
室内寸法 長3005×幅1660×高1360mm
軸距&
輪距
3000mm
前1600mm/後1605mm
最小半径 5.9m
最低高 150mm
タイヤ 前輪:225/65R17
後輪:225/65R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2290kg
エンジン諸元
原動機型式 A25A-FXS
気筒配列 直列4気筒+モーター
排気量2487cc
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 190PS[140kW]/6000rpm
最大トルク 24.1kgm[236Nm]/4300-4500rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
WLTC燃費 16.5km/L(38.8mpg)
100km燃費 6.1L/100km
モーター諸元
電動機型式5NM
出力134kW
トルク270Nm
電動機型式4NM
出力40kW
トルク121Nm
A25A-FXS型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税43500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税20500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、アルファード ハイブリッドの新車を1002.8万円(諸費用として130.8万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 2500cc以下 13年未満 43500円
自動車重量税
1年分
2.5トン以下 13年未満 20500円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万km
10000km÷16.5km/L×185円/L 112120円
オイル交換
5000km毎
1回5000円×2回 10000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料
月額6000円
月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 279000円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額167130円×12ヶ月 2005560円
ローン返済中の年間維持費 2284600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 61700円
  • 初度登録から2年経過車の場合、「2500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は43500円、「2.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした61700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算23300円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

アルファード ハイブリッドの維持費は高い?安い?

「アルファード ハイブリッドの年間維持費は279000円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてアルファード ハイブリッドの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いカムリ220200円-58800円
アルファード ハイブリッドの維持費279000円
CX-5280700円+1700円
レガシィ アウトバック297400円+18400円
スカイライン354600円+75600円
基準2500ccクラス平均361300円+82300円
マツダスピード アテンザ381100円+102100円
MPV393700円+114700円
スープラ439400円+160400円
高い5シリーズ セダン490300円+211300円

アルファード ハイブリッドの年間維持費を、2500ccクラスで最も維持費が安いカムリと比較して58800円高く、最も高い5シリーズ セダンと比較して211300円安く、2500ccクラスの平均維持費との比較では82300円安くなっています。

最低額のカムリと最高額の5シリーズ セダンは極端な例としても、2500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、アルファード ハイブリッドの維持費は かなり安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2500ccクラスの車 ランキング

アルファード ハイブリッドを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%360万円30万円24万円
15%240万円20万円16万円
20%180万円15万円12万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は360万円(総支給額30万円/月、手取り24万円/月)、ここから月額維持費2.3万円を支払うと残りは21.7万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は240万円(総支給額20万円/月、手取り16万円/月)、2.3万円を支払うと残りは13.7万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が180万円(総支給額15万円/月、手取り12万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.3万円を引くと残りは9.7万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代12万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費16.5km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
81830円
[-30290円]
-25円
160円/L
96980円
[-15140円]
-10円
175円/L
106070円
[-6050円]
185円/L112120円
[0円]
+10円
195円/L
118190円
[+6070円]
+25円
210円/L
127290円
[+15170円]
+50円
235円/L
142440円
[+30320円]

燃費16.5km/LのAAHH45W型 アルファード ハイブリッドで10000km走行するのに必要な燃料は606.1L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は112120円になります。

参考までに、アルファード ハイブリッドの燃料タンクは60リットルですので、606.1Lの給油回数は11回、1回あたりの燃料代は約10200円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては6070円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると15170円、50円も違ってくると30320円にもなります。

これをAAHH45W型 アルファード ハイブリッドの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり185円の場合を279000円としたとき、135円/Lに値下がりすれば248710円(89.1%)に、235円/Lに値上がりすれば309320円(110.9%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(43500円)なり重量税(20500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

税金の安さは折り紙付き!
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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 25%
自動車重量税 1年分 20500円 12%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 3000km分 33640円 19%
オイル交換 年1回 5000円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 5%
任意保険料 80% 57600円 31%
合計
[1万kmとの差額]
177100円
-101900円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 21%
自動車重量税 1年分 20500円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 56060円 28%
オイル交換 年1回 5000円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 4%
任意保険料 85% 61200円 31%
合計
[1万kmとの差額]
203100円
-75900円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 19%
自動車重量税 1年分 20500円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 78480円 34%
オイル交換 年1回 7000円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 90% 64800円 28%
合計
[1万kmとの差額]
231200円
-47800円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて101900円安い177100円に、5000km走行では75900円安い203100円に、7000km走行では47800円安い231200円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 12%
自動車重量税 1年分 20500円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 168180円 47%
オイル交換 年3回 30000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 18000円 5%
任意保険料 100% 72000円 20%
合計
[1万kmとの差額]
361100円
+82100円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 10%
自動車重量税 1年分 20500円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 224240円 52%
オイル交換 年4回 40000円 9%
タイヤ交換 2年毎 24000円 6%
任意保険料 100% 72000円 16%
合計
[1万kmとの差額]
433100円
+154100円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
トヨタの小型車&普通車編
2500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
7人乗りミニバン編

【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(14.2km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(17.8km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(16.9km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(16.5km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代112120円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル185円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    「差額で元が取れるかな?どうかな?」という、なかなかに絶妙なラインです。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地14.2km/L → 14.6km/L
郊外17.8km/L → 18.3km/L
高速道路16.9km/L → 17.4km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km117250円
[114030円]
郊外500km5200円
[5050円]
高速道路500km5480円
[5310円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
127930円
+15810円
14.5km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
124390円
-3540円
14.9km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が14.2km/Lではガソリン633.8Lを消費して、ガソリン代は117250円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が17.8km/Lではガソリン28.1Lを消費して、ガソリン代は5200円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が16.9km/Lではガソリン29.6Lを消費して、ガソリン代は5480円になります。

このパターンでは使用した燃料量が691.5L、かかったガソリン代が127930円となり、平均燃費は14.5km/L(-2.0km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+15810円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は124390円となり、3540円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で17700円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km65140円
[63360円]
郊外5000km51970円
[50540円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
117110円
+4990円
15.8km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
113900円
-3210円
16.2km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が14.2km/Lでは352.1Lを消費して、ガソリン代は65140円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が17.8km/Lでは280.9Lを消費して、ガソリン代は51970円になります。

このパターンでは使用した燃料量が633.0L、かかったガソリン代が117110円となり、平均燃費は15.8km/L(-0.7km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+4990円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が113900円となり、1年間で3210円、5年間で16050円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km43380円
[42200円]
郊外3340km34710円
[33760円]
高速道路3330km36450円
[35410円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
114540円
+2420円
16.2km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
111370円
-3170円
16.6km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が14.2km/Lでは234.5Lを消費して、ガソリン代は43380円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が17.8km/Lでは187.6Lを消費して、ガソリン代は34710円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が16.9km/Lでは197.0Lを消費して、ガソリン代は36450円になります。

このパターンでは使用した燃料量が619.1L、かかったガソリン代が114540円となり、平均燃費は16.2km/L(-0.3km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+2420円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が111370円となり、1年間で3170円、5年間で15850円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km6510円
[6330円]
郊外9000km93540円
[90980円]
高速道路500km5480円
[5310円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
105530円
-6590円
17.5km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
102620円
-2910円
18.0km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が14.2km/Lでは35.2Lを消費して、ガソリン代は6510円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が17.8km/Lでは505.6Lを消費して、ガソリン代は93540円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が16.9km/Lでは29.6Lを消費して、ガソリン代は5480円になります。

このパターンでは使用した燃料量が570.4L、かかったガソリン代が105530円となり、平均燃費は17.5km/L(+1.0km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-6590円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が102620円となり、1年間で2910円、5年間で14550円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(14.5km/L・15.8km/L・16.2km/L・17.5km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(127930円・117110円・114540円・105530円)が出てくることがわかります。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
燃料タンク容量 60リットル
WLTCモード燃費
16.5km/L
990.0km
市街地燃費
14.2km/L
852.0km
[-138.0km]
郊外燃費
17.8km/L
1068.0km
[+78.0km]
高速道路燃費
16.9km/L
1014.0km
[+24.0km]
満タン給油価格 11100円
1km走行コスト 11.21円
1万円走行距離 891.9km

WLTCモード燃費が16.5km/L、燃料タンク容量60リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は990.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(14.8km/L)とすると航続距離は888.0km、80%(13.2km/L)だと792.0km、70%(11.5km/L)では690.0kmになります。

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を60Lとしたとき、市街地モード燃費14.2km/Lでの航続距離は852.0km(-138.0km)、郊外モード燃費17.8km/Lでの航続距離は1068.0km(+78.0km)、高速道路モード燃費16.9km/Lでの航続距離は1014.0km(+24.0km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から60リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり185円では11100円、上で計算した航続距離を踏まえると990.0km(80%燃費時792.0km)を走行するのに11100円かかる計算です。

燃費を16.5km/Lとしたときの1km走行コストは11.21円、10万km走行したときの燃料代は112.1万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら11.2万円/年、7年10万kmなら16.0万円/年、5年10万kmなら22.4万円/年、3年10万kmなら37.4万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば891.9km(往復なら片道445.9km)、カタログ値の80%なら713.5km(片道356.8km)離れたところまで行くことができます。

アルファード ハイブリッドのカタログデータから見えてくる要素

A25A-FXS型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
4300回転時の馬力 145PS
4500回転時の馬力 151PS
6000回転時の馬力 190PS
各回転域でのトルク
4300回転時のトルク 24.1kgm
4500回転時のトルク 24.1kgm
6000回転時のトルク 22.7kgm
A25A-FXS型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているA25A型2487cc、直列4気筒+モーターの自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力190馬力を、4300-4500回転時に最大トルク24.1kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4300rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の1700rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は28.3%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ12.053kg/PS(2290kg/190PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ12.053kg/PS
車体+1人12.342kg/PS
車体+7人14.079kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg12.368kg/PS
車体+70kg12.421kg/PS
車体+80kg12.474kg/PS
車体+90kg12.526kg/PS
車体+100kg12.579kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは12.342kg/PS(2345kg/190PS)となり、数値としては0.289kg、比率にすると2.4%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの7人が搭乗した場合、車両重量に385kgがプラスされてパワーウェイトレシオは14.079kg/PS(2675kg/190PS)となり、数値としては2.026kg、比率にすると16.8%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

AAHH45W アルファード ハイブリッドのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2023/06

-
アルファード ハイブリッド
12.342kg/PS
2345kg/190PS|2.5L-NA
[車体のみPWR:12.053]
2019/05

車種詳細
MAZDA3 ファストバック
12.387kg/PS
1375kg/111PS|1.5L-NA
車体のみPWR:11.892
2015/02

車種詳細
CX-3
12.333kg/PS
1295kg/105PS|1.5L-TB
車体のみPWR:11.810
2008/05

車種詳細
キューブ キュービック
12.248kg/PS
1335kg/109PS|1.5L-NA
車体のみPWR:11.743
2009/08

車種詳細
ヴィッツ
12.356kg/PS
1075kg/87PS|1.3L-NA
車体のみPWR:11.724
2015/05

車種詳細
シャトル
12.318kg/PS
1355kg/110PS|1.5L-NA
車体のみPWR:11.818

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ12.342kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

12.219kg/PSから12.465kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、マツダの5人乗りハッチバック「BP5P型 MAZDA3 ファストバック」、マツダの5人乗りSUV「DK5FW型 CX-3」、日産の7人乗りミニバン「YGNZ11型 キューブ キュービック」、トヨタの5人乗りハッチバック「SCP90型 ヴィッツ」、ホンダの5人乗りワゴン「GP8型 シャトル」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

AAHH45W型 アルファード ハイブリッド [Hybrid Executive Lounge]のライバル車種|12.342kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は83.0PS/tとなっています。


アルファード ハイブリッドがバイクと競争するなら…?


車種詳細
CB125R|124cc
12.333kg/PS
185kg/15.0PS/1.20kgm
[車体のみPWR:8.667]
2023/06

-
アルファード ハイブリッド|2487cc
12.342kg/PS
2345kg/190PS/24.1kgm
[車体のみPWR:12.053]

車種詳細
GSX-S125|124cc
12.533kg/PS
188kg/15.0PS/1.10kgm
[車体のみPWR:8.867]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではアルファード ハイブリッドとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

JC91 CB125Rと競争してみる

まずアルファード ハイブリッドより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCB125Rが挙げられます。PWRの12.333kg/PSは車両重量130kgにライダーの体重55kgを加えた185kgを、最高出力15.0PSで割ったものです。

DL32B GSX-S125と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのGSX-S125が挙げられます。PWRの12.533kg/PSは車両重量133kg+55kgの188kgを、最高出力15.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.871
平均ピストンスピード 20.68m/s
トルクウェイトレシオ 95.02kg/kgm
1馬力あたりのお値段 45895円
排気量1Lあたり馬力 76.40PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.69kgm/L
1気筒あたりの馬力 47.5PS
1気筒あたりのトルク 6.0kgm
パワーバンド比率 28.3%
燃費×馬力 3135.0pt
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
2.0~2.5LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは95.02kg/kgm(2290kg/24.1kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が8720000円、最高出力が190馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は45895円、逆に1万円あたりでは0.22馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は361826円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
トヨタ編
2500cc以下の車編
7人乗りミニバン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は76.40PS/L、トルクは9.69kgm/L、1気筒あたりの馬力は47.5馬力、トルクは6.0kgmとなり、このエンジンが190馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは20.68m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が103.4mmであるA25A型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は5800回転です。●最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.871になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が16.5km/L、最高出力が190PSであるこの車の獲得ポイントは3135.0ptになります。
戯れに車両重量2290kgを100kg単位にした22.9で割ってみたところ、その数値は136.90ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 6.784m³
1人あたりのスペース 0.969m³
室内長/全長 60.2%
室内幅/全幅 89.7%
室内高/全高 70.3%
室内容積/車両体積 37.9%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は6.784m³です。この車の乗車定員は7人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.969m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は60.2%、同じく室内幅と全幅の比率は89.7%、同じく室内高と全高の比率は70.3%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は37.9%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


アルファード ハイブリッドでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.748m
期待される荷室の幅 1.560m
対角線の長さ 2.343m
期待される荷室の面積 2.727m²

縦方向の長さが1.748m(対角線では2.343m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

多くのミニバンや1BOXは室内長の寸法が大きいことから車中泊への期待が高まりますが、2列目、3列目シートの収納がイマイチの場合は車中泊の難易度がセダンよりも跳ね上がりかねません。その場合はシートを前ではなく後に倒してのフルフラットの可否が鍵を握ります。

車中泊にあると嬉しいアイテム

純正装着タイヤの225/65R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 225/65R17 | 直径 724mm

-20mm
幅205mm
-10mm
幅215mm
変更なし
幅225mm
+10mm
幅235mm
+20mm
幅245mm
60 205/60R17
37.5km/h
径 678mm
差 -46mm
215/60R17
38.1km/h
径 690mm
差 -34mm
225/60R17
38.8km/h
径 702mm
差 -22mm
235/60R17
39.4km/h
径 714mm
差 -10mm
245/60R17
40.1km/h
径 726mm
差 +2mm
65 205/65R17
38.6km/h
径 699mm
差 -25mm
215/65R17
39.3km/h
径 712mm
差 -12mm
225/65R17
40.0km/h
724mm
0mm
235/65R17
40.8km/h
径 738mm
差 +14mm
245/65R17
41.5km/h
径 751mm
差 +27mm
70 205/70R17
39.7km/h
径 719mm
差 -5mm
215/70R17
40.5km/h
径 733mm
差 +9mm
225/70R17
41.3km/h
径 747mm
差 +23mm
235/70R17
42.0km/h
径 761mm
差 +37mm
245/70R17
42.8km/h
径 775mm
差 +51mm
75 205/75R17
40.9km/h
径 740mm
差 +16mm
215/75R17
41.7km/h
径 755mm
差 +31mm
225/75R17
42.5km/h
径 770mm
差 +46mm
235/75R17
43.4km/h
径 785mm
差 +61mm
245/75R17
44.2km/h
径 800mm
差 +76mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/65R17、205/70R17 、215/60R17、215/65R17 、225/60R17 、235/60R17 あたりのタイヤがおすすめです。

225/65R17のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を50%から80%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを17インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが225/65R17のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】225/65R17のタイヤ銘柄と通販価格

AAHH45W型 アルファード ハイブリッド 2.5L-NA 4WD/CVTの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.78㎏/PS12.05㎏/PS43.8ptD
最高回転数5881rpm6000rpm51.5ptC
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m-40.0ptD
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h-54.7ptB
1リットル
換算馬力
73.10PS/L76.40PS/L52.6ptC
1リットル
換算トルク
9.47㎏m/L9.69㎏m/L52.7ptC
WB/TR比1.7731.87139.9ptD
ワイド&
ロー指数
0.8941.04639.1ptD
前面の面積2.630m23.580m223.4ptF
最低地上高154.5mm150mm51.8ptC
スポーツ性能部門の得点435.0pt
総合評価D

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費339282円279000円55.3ptB
WLTC燃費16.2km/L16.5km/L50.5ptC
100km/h
回転数
2490rpm-43.4ptD
航続距離648.3km990.0km69.8ptA
車の大きさ11.466m317.881m324.6ptF
車内の広さ3431.6L6784.1L82.5ptS
乗車定員4.8人7人68.3ptA
1人あたり
車内広さ
691.6L969.2L73.4ptS
車内床面積2.795m24.988m281.1ptS
最小回転
半径
5.17m5.9m35.1ptE
ユーティリティ部門の得点584.0pt
総合評価S

※WLTC燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表! ※変動中
部門 全10688車種中 RANK
運動性能 435.0pt 9621位 D
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 584.0pt 259位 S
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 1019.0pt 3231位 B
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は435.0点で全10688車種中の9621位、ユーティリティ部門は584.0点で259位、総合得点は1019.0点で3231位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したAAHH45W型 アルファード ハイブリッド(4WD/CVT) の各種スペックを、ミニバン2500ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

アルファード ハイブリッドの歴代モデル

4代目 AGH40W型 アルファード
AGH40W アルファードは2023/06に登場した4代目モデル。参考車両の「Z」は全長4995mm、全幅1850mm、全高1935mmの車体に、182PS/24.0kgmを発生する2AR型2493ccエンジンを搭載した7人乗りミニバン。

3代目 AYH30W型 アルファード ハイブリッド
AYH30W アルファード ハイブリッドは2015/01に登場した3代目モデル。参考車両の「Hybrid-X 8人乗り」は全長4915mm、全幅1850mm、全高1895mmの車体に、152PS/21.0kgmを発生する2AR型2493ccエンジンを搭載した8人乗りミニバン。

2代目 ANH25W型 アルファード
ANH25W アルファードは2008/05に登場した2代目モデル。参考車両の「240S JC08燃費版」は全長4885mm、全幅1840mm、全高1915mmの車体に、170PS/22.8kgmを発生する2AZ型2362ccエンジンを搭載した8人乗りミニバン。

初代 ATH10W型 アルファード ハイブリッド
ATH10W アルファード ハイブリッドは2003/07に登場した初代モデル。参考車両の「Side-LiftUp-Seat」は全長4840mm、全幅1805mm、全高1935mmの車体に、131PS/19.4kgmを発生する2AZ型2362ccエンジンを搭載した7人乗りミニバン。


人気があるミニバンの車種比較


MZRA90W ノア 2022 vs C28 セレナ 2022 性能比較
4代目 ノア X 8人乗り(2022年式 MZRA90W・FF/CVT・2.0L・170PS/20.6kgm・8人乗り)と、6代目 セレナ X(2022年式 C28・FF/CVT・2.0L・150PS/20.4kgm・8人乗り)を比較。

ZWR90W ノア ハイブリッド 2022 vs MZRA90W ノア 2022 性能比較
4代目 ノア ハイブリッド X 8人乗り(2022年式 ZWR90W・FF/CVT・1.8L・98PS/14.5kgm・8人乗り)と、4代目 ノア X 8人乗り(2022年式 MZRA90W・FF/CVT・2.0L・170PS/20.6kgm・8人乗り)を比較。

RP6 ステップワゴン 2022 vs MZRA90W ノア 2022 性能比較
6代目 ステップワゴン AIR(2022年式 RP6・FF/CVT・1.5L+ターボ・150PS/20.7kgm・8人乗り)と、4代目 ノア X 8人乗り(2022年式 MZRA90W・FF/CVT・2.0L・170PS/20.6kgm・8人乗り)を比較。

RP8 ステップワゴン e:HEV 2022 vs ZWR90W ノア ハイブリッド 2022 性能比較
6代目 ステップワゴン e:HEV AIR(2022年式 RP8・FF/CVT・2.0L・145PS/17.8kgm・8人乗り)と、4代目 ノア ハイブリッド X 8人乗り(2022年式 ZWR90W・FF/CVT・1.8L・98PS/14.5kgm・8人乗り)を比較。

B38A デリカ ミニ 2023 vs CV1W デリカD:5 2019 性能比較
初代 デリカ ミニ T(2023年式 B38A・4WD/CVT・0.66L+ターボ・64PS/10.2kgm・4人乗り)と、5代目 デリカD:5 M(2019年式 CV1W・4WD/8AT・2.3L+ターボ・145PS/38.7kgm・8人乗り)を比較。

S231G アトレー7 2004 vs U66W タウンボックス ワイド 2000 性能比較
4代目 アトレー7 X Low-Roof(2004年式 S231G・4WD/4AT・1.3L・92PS/12.7kgm・7人乗り)と、初代 タウンボックス ワイド(2000年式 U66W・4WD/4AT・1.1L・75PS/10.2kgm・6人乗り)を比較。

GT1 フリード 2024 vs MXPC10G シエンタ 2022 性能比較
3代目 フリード AIR EX(2024年式 GT1・FF/CVT・1.5L・118PS/14.5kgm・7人乗り)と、3代目 シエンタ X(2022年式 MXPC10G・FF/CVT・1.5L・120PS/14.8kgm・7人乗り)を比較。

S231G アトレー7 2004 vs DA32W エブリイ ランディ 2004 性能比較
4代目 アトレー7 L High-Roof(2004年式 S231G・4WD/5MT・1.3L・92PS/12.7kgm・7人乗り)と、4代目 エブリイ ランディ XL(2004年式 DA32W・4WD/4AT・1.3L・86PS/11.7kgm・7人乗り)を比較。
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