JB32W ジムニー シエラ 性能と維持費 4WD/3AT 4人 159万円 1997年

このページでは、スズキ株式会社の3ドア・4人乗りSUV、2代目のE-JB32W型ジムニー シエラ ELK【1997/05モデル・85PS/10.8kgm・PT4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

JB32W ジムニー シエラ
販売期間:1993/05 - 1998/01

画像はスズキ株式会社より引用
http://www.suzuki.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長3510mm×全幅1545mm×全高1670mm、排気量は1298ccであることから、大雑把に分類すると1.3リットルクラス(1300cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3510mmであるこの車の場合は「スモール」(Small:3500mm超-3850mm以下・Bセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

JB32W型 ジムニー シエラ [1298cc/85PS PT4WD/3AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目ジムニー シエラの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1997/05
JA22W型
[HardTop-XC]
0.66L-TB・4WD/3AT・134.9万円
64PS・10.5kgm・14.0km/L
64PS
10.5kgm
14.0km/L
1997/05
JA22W型
[HardTop-XC]
0.66L-TB・4WD/5MT・125.6万円
64PS・10.5kgm・15.8km/L
64PS
10.5kgm
15.8km/L
1997/05
JA12W型
[HardTop-XL]
0.66L-TB・4WD/3AT・137.1万円
64PS・10.0kgm・13.8km/L
64PS
10.0kgm
13.8km/L
2代目 ジムニー 型式一覧 JA/JB系まとめ 1981-1998【全11車種】
ジムニー シエラの新型モデル
3代目 JB43W型ジムニー シエラ
JB43W型ジムニー シエラは2002/01に登場した3代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長3550mm、全幅1600mm、全高1705mmの車体に、88PS/12.0kgmを発生するM13A型1328ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー スズキ株式会社
車名&
グレード
ジムニー シエラ
ELK
その他 ジムニーシエラとしては初代 エルク, ベースグレード
お値段 1582000円
車両型式 E-JB32W
駆動方式
変速機
パートタイム4WD・四輪駆動(AWD)
3速AT・3速オートマ車
ドア/定員 3ドア/4名乗車
車体寸法 長3510×幅1545×高1670mm
室内寸法 長1665×幅1190×高1160mm
軸距&
輪距
2030mm
前1300mm/後1310mm
最小半径 5.1m
最低高 190mm
タイヤ 前輪:205/70R15
後輪:205/70R15
ブレーキ 前:ディスク
後:ドラム
車両重量 980kg
エンジン諸元
原動機型式 G13B
気筒配列 直列4気筒
排気量1298cc
圧縮比9.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 85PS[62kW]/6000rpm
最大トルク 10.8kgm[106Nm]/3000rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
10・15燃費 11.4km/L(26.8mpg)
100km燃費 8.8L/100km
G13B型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税39600円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12600円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1997/05モデルのジムニー シエラを28年落ちの中古で34.8万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ジムニー シエラの1997/05モデルの場合、2025年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である31.64万円に諸経費として3.2万円を足した34.8万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1997年式を28年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 1500cc以下 13年経過 39600円
自動車重量税
1年分
1.0トン以下 18年経過 12600円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷9.7㎞/L×180円/L 185570円
オイル交換
5000km毎
1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料
月額5000円
月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 322600円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額29000円×12ヶ月 348000円
ローン返済中の年間維持費 670600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45900円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「1500cc以下で13年経過」クラスの自動車税は39600円、「1.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は12600円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45900円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算26900円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

ジムニー シエラの維持費は高い?安い?

「ジムニー シエラの年間維持費は322600円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「1500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてジムニー シエラの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いヤリス HV176100円-146500円
ジェイド217100円-105500円
フリード ハイブリッド229500円-93100円
スイフト スポーツ256800円-65800円
基準1500ccクラス平均260300円-62300円
ステップワゴン スパーダ270100円-52500円
アバルト595304800円-17800円
ジムニー シエラの維持費322600円
ゴルフ トゥーラン335600円+13000円
高いウーノ388300円+65700円

ジムニー シエラの年間維持費を、1500ccクラスで最も維持費が安いヤリス HVと比較して146500円高く、最も高いウーノと比較して65700円安く、1500ccクラスの平均維持費との比較では62300円高くなっています。

最低額のヤリス HVと最高額のウーノは極端な例としても、1500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、ジムニー シエラの維持費は まあまあ高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 1500ccクラスの車 ランキング

ジムニー シエラを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%420万円35万円27万円
15%280万円24万円19万円
20%210万円18万円14万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は420万円(総支給額35万円/月、手取り27万円/月)、ここから月額維持費2.7万円を支払うと残りは24.3万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は280万円(総支給額24万円/月、手取り19万円/月)、2.7万円を支払うと残りは16.3万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が210万円(総支給額18万円/月、手取り14万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.7万円を引くと残りは11.3万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代19万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費9.7km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
134030円
[-51540円]
-25円
155円/L
159810円
[-25760円]
-10円
170円/L
175270円
[-10300円]
180円/L185570円
[0円]
+10円
190円/L
195890円
[+10320円]
+25円
205円/L
211360円
[+25790円]
+50円
230円/L
237130円
[+51560円]

燃費9.7km/LのJB32W型 ジムニー シエラで10000km走行するのに必要な燃料は1031L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は185570円になります。

参考までに、ジムニー シエラの燃料タンクは40リットルですので、1031Lの給油回数は26回、1回あたりの燃料代は約7140円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては10320円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると25790円、50円も違ってくると51560円にもなります。

これをJB32W型 ジムニー シエラの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり180円の場合を322600円としたとき、130円/Lに値下がりすれば271060円(84.0%)に、230円/Lに値上がりすれば374160円(116.0%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(39600円)なり重量税(12600円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 23%
自動車重量税 1年分 12600円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 3000km分 55670円 32%
オイル交換 年1回 4000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 80% 48000円 28%
合計
[1万kmとの差額]
174100円
-148500円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 18%
自動車重量税 1年分 12600円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 92790円 43%
オイル交換 年1回 4000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 85% 51000円 25%
合計
[1万kmとの差額]
214200円
-108400円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 15%
自動車重量税 1年分 12600円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 129900円 51%
オイル交換 年1回 5600円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 90% 54000円 22%
合計
[1万kmとの差額]
255900円
-66700円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて148500円安い174100円に、5000km走行では108400円安い214200円に、7000km走行では66700円安い255900円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

年間10000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 12%
自動車重量税 1年分 12600円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 10000km分 185570円 58%
オイル交換 年2回 8000円 2%
タイヤ交換 5年毎 8000円 2%
任意保険料 100% 60000円 19%
合計
[1万kmとの差額]
322600円
-
-
年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 9%
自動車重量税 1年分 12600円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 278360円 65%
オイル交換 年3回 12000円 3%
タイヤ交換 3年毎 9600円 2%
任意保険料 110% 66000円 16%
合計
[1万kmとの差額]
427000円
+104400円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39600円 7%
自動車重量税 1年分 12600円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 371140円 70%
オイル交換 年4回 16000円 3%
タイヤ交換 3年毎 12800円 2%
任意保険料 120% 72000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
533000円
+210400円
-
走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
スズキの小型車&普通車編
1500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
5人乗りSUV・RV編

ジムニー シエラの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 11.4km/L
燃料タンク容量 40L
航続距離(カタログ燃費) 456.0km
航続距離(80%燃費) 364.0km
満タンプライス 7200円
1km走行コスト 15.79円/km
1万円でどこまで行ける? 633.3km
東京から456.0kmの範囲

10・15モード燃費が11.4km/L、燃料タンク容量40リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は456.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(10.3km/L)とすると航続距離は412.0km、80%(9.1km/L)だと364.0km、70%(8.0km/L)では320.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から40リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり180円では7200円、上で計算した航続距離を踏まえると456.0km(80%燃費時364.0km)を走行するのに7200円かかる計算です。

燃費を9.7km/Lとしたときの1km走行コストは15.79円、10万km走行したときの燃料代は157.9万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら15.8万円/年、7年10万kmなら22.6万円/年、5年10万kmなら31.6万円/年、3年10万kmなら52.6万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば633.3km(往復なら片道316.7km)、カタログ値の80%なら506.7km(片道253.3km)離れたところまで行くことができます。

ジムニー シエラのカタログデータから見えてくる要素

G13B型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
3000回転時の馬力 45PS
6000回転時の馬力 85PS
各回転域でのトルク
3000回転時のトルク 10.8kgm
6000回転時のトルク 10.1kgm
G13B型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているG13B型1298cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力85馬力を、3000回転時に最大トルク10.8kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3000rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の3000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は50.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
スズキの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
スズキの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ11.529kg/PS(980kg/85PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ11.529kg/PS
車体+1人12.176kg/PS
車体+4人14.118kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg12.235kg/PS
車体+70kg12.353kg/PS
車体+80kg12.471kg/PS
車体+90kg12.588kg/PS
車体+100kg12.706kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは12.176kg/PS(1035kg/85PS)となり、数値としては0.647kg、比率にすると5.6%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは14.118kg/PS(1200kg/85PS)となり、数値としては2.589kg、比率にすると22.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

JB32W ジムニー シエラのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ12.176kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
ジムニー シエラ
12.176kg/PS
85PS・1.3L-NA
車体のみPWR 11.529
1035kg
+5.6%

車種詳細
アルト ワークス
12.109kg/PS
64PS・0.7L-TB
車体のみPWR 11.250
775kg
+7.6%

車種詳細
ステップワゴン スパーダ
12.167kg/PS
150PS・1.5L-TB
車体のみPWR 11.800
1825kg
+3.1%

車種詳細
キューブ キュービック
12.248kg/PS
109PS・1.5L-NA
車体のみPWR 11.743
1335kg
+4.3%

車種詳細
シェビー
12.179kg/PS
195PS・5.8L-NA
車体のみPWR 11.897
2375kg
+2.4%

車種詳細
パジェロ
12.184kg/PS
190PS・3.2L-TB
車体のみPWR 11.895
2315kg
+2.4%


12.054kg/PSから12.298kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの4人乗り軽ハッチバック・HA36S型 アルト ワークス、ホンダの7人乗りミニバン・RP4型 ステップワゴン スパーダ、日産の7人乗りミニバン・YGNZ11型 キューブ キュービック、シボレーの7人乗りミニバン・謎型 シェビー、三菱の7人乗りSUV・V98W型 パジェロという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

JB32W型 ジムニー シエラ [ELK]のライバル車種|12.176kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は86.7PS/tとなっています。


ジムニー シエラがバイクと競争するなら…?


車種詳細
バーグマン200|199cc
12.111kg/PS
218kg/18.0PS/1.60kgm
[車体のみPWR:9.056]
1速ギヤ速度:37.8km/h
最小TWR:1.275
1997/05

-
ジムニー シエラ|1298cc
12.176kg/PS
1035kg/85PS/10.8kgm
[車体のみPWR:11.529]
1速ギヤ速度:53.7km/h
最小TWR:2.154

車種詳細
NMAX155|155cc
12.200kg/PS
183kg/15.0PS/1.40kgm
[車体のみPWR:8.533]
1速ギヤ速度:33.6km/h
最小TWR:1.020

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではジムニー シエラとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

CH41A バーグマン200と競争してみる

まずジムニー シエラより少しPWRが低いバイクとして、スズキのバーグマン200が挙げられます。PWRの12.111kg/PSは車両重量163kgにライダーの体重55kgを加えた218kgを、最高出力18.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はバーグマン200に15.9km/h勝り、1速TWRは0.879kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

SG50J NMAX155と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのNMAX155が挙げられます。PWRの12.200kg/PSは車両重量128kg+55kgの183kgを、最高出力15.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は20.1km/h勝り、1速TWRは1.134kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.556
平均ピストンスピード 15.10m/s
トルクウェイトレシオ 90.74kg/kgm
1馬力あたりのお値段 18612円
排気量1Lあたり馬力 65.49PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.32kgm/L
1気筒あたりの馬力 21.2PS
1気筒あたりのトルク 2.7kgm
パワーバンド比率 50.0%
燃費×馬力 823.6pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
1.0~1.3L以下のPWR

トルクウェイトレシオは90.74kg/kgm(980kg/10.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1582000円、最高出力が85馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は18612円、逆に1万円あたりでは0.54馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は146481円、1万円あたりでは0.07kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
スズキ編
1500cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は65.49PS/L、トルクは8.32kgm/L、1気筒あたりの馬力は21.2馬力、トルクは2.7kgmとなり、このエンジンが85馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.10m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が75.5mmであるG13B型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7950回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.556になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、真っ直ぐ進むよりも小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が9.69km/L、最高出力が85PSであるこの車の獲得ポイントは823.6ptになります。
戯れに車両重量980kgを100kg単位にした9.8で割ってみたところ、その数値は84.05ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 2.298m³
1人あたりのスペース 0.575m³
室内長/全長 47.4%
室内幅/全幅 77.0%
室内高/全高 69.5%
室内容積/車両体積 25.4%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は2.298m³です。この車の乗車定員は4人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.575m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は47.4%、同じく室内幅と全幅の比率は77.0%、同じく室内高と全高の比率は69.5%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は25.4%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


ジムニー シエラでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.228m
期待される荷室の幅 1.090m
対角線の長さ 1.642m
期待される荷室の面積 1.339m²

縦方向の長さが1.228m(対角線では1.642m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。

俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 205/70R15|タイヤ直径 66.8cm|円周長 209.9cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.727 14.07 - - 58km/h 11170rpm 455.0kgm
2速 1.536 7.93 0.563 1-2/
3660rpm
103km/h 6290rpm 256.3kgm
3速 1.000 5.16 0.651 2-3/
4230rpm
159km/h 4100rpm 166.8kgm
Final3.909レシオカバレッジ(変速比幅)2.727
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.909)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(10.8kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.909)÷タイヤの有効半径(0.334m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は3速ギヤの159km(6000rpmでは146.4km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3000回転で最大トルク10.8kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば90.74kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(11.529kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと455.0kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(980kg)を1速ギヤの最大駆動力(455.0kgm)で割ってみると2.154kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(10.1kgm)からTWRを算出すると2.303kg/kgmとなり、3000-6000回転の回転域では2.154-2.303kg/kgmの間で推移することがわかります。


6000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

JB32W型ジムニー シエラに搭載されたG13B型1298ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

6000rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ54km/h-
2速ギヤ95km/h3380rpm
3速ギヤ146km/h3910rpm

まず1速ギヤで6000rpmまで引っ張ると54km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6000rpmから3380rpmまで落ち、そこから6000rpmまで加速を続けると速度は95km/h(+41km/h)になります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4470 6700 8940 11170 13410 15640 20110
2速 2520 3780 5030 6290 7550 8810 11330
3速 1640 2460 3280 4100 4920 5740 7370
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(1.000)を選択して時速100kmにて走行すると4100回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは2460回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2870回転、一般的な高速道路の80km/hでは3280回転、100km/hでは4100回転、制限速度が120km/hになると4920回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは7370回転まで回ります。

時速100kmでの巡航回転数が4000回転を超えてくるような車は、これはもう加速しか眼中にない純然たる競技車両であるとか、「とにもかくにもパワーがなくて高いギヤ比なんてとんでもない!」という貧相極まるエンジンを搭載しているとか、「時速60km出れば問題ない、だってバンだもの!」などという潔い割り切りをしている車以外にありえません。ここまで来ると「壊れるものなら壊れてみろ!」とエンジンに挑むくらいの覚悟がなければ愛せません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 27 36 45 54 63 72
2速 16 32 48 64 79 95 111 127
3速 24 49 73 98 122 146 171 195

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの205/70R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 205/70R15 | 直径 668mm

-20mm
幅185mm
-10mm
幅195mm
変更なし
幅205mm
+10mm
幅215mm
+20mm
幅225mm
65 185/65R15
37.2km/h
径 622mm
差 -46mm
195/65R15
38.0km/h
径 635mm
差 -33mm
205/65R15
38.8km/h
径 648mm
差 -20mm
215/65R15
39.6km/h
径 661mm
差 -7mm
225/65R15
40.4km/h
径 674mm
差 +6mm
70 185/70R15
38.3km/h
径 640mm
差 -28mm
195/70R15
39.2km/h
径 654mm
差 -14mm
205/70R15
40.0km/h
668mm
0mm
215/70R15
40.8km/h
径 682mm
差 +14mm
225/70R15
41.7km/h
径 696mm
差 +28mm
75 185/75R15
39.5km/h
径 659mm
差 -9mm
195/75R15
40.4km/h
径 674mm
差 +6mm
205/75R15
41.3km/h
径 689mm
差 +21mm
215/75R15
42.2km/h
径 704mm
差 +36mm
225/75R15
43.1km/h
径 719mm
差 +51mm
80 185/80R15
40.5km/h
径 677mm
差 +9mm
195/80R15
41.5km/h
径 693mm
差 +25mm
205/80R15
42.5km/h
径 709mm
差 +41mm
215/80R15
43.4km/h
径 725mm
差 +57mm
225/80R15
44.4km/h
径 741mm
差 +73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、185/70R15、185/75R15 、195/65R15、195/70R15 、205/65R15 、215/65R15 あたりのタイヤがおすすめです。

205/70R15のタイヤ幅を185mmから235mmまで、扁平率を55%から85%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、205/70R15の適応サイズと性能の変化 [JB32W型ジムニー シエラ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】205/70R15のタイヤ銘柄と通販価格

JB32W型 ジムニー シエラ 1.3L-NA PT4WD/3ATの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.78㎏/PS11.53㎏/PS45.3ptD
最高回転数5881rpm6000rpm51.5ptC
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m2.15㎏/㎏m37.8ptE
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h53.7㎞/h52.4ptC
1リットル
換算馬力
73.10PS/L65.49PS/L44.0ptD
1リットル
換算トルク
9.47㎏m/L8.32㎏m/L36.0ptE
WB/TR比1.7731.55672.1ptS
ワイド&
ロー指数
0.8941.08136.6ptE
前面の面積2.630m22.580m251.4ptC
最低地上高154.5mm190mm35.6ptE
スポーツ性能部門の得点485.6pt
総合評価C

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費340714円322600円51.6ptC
10-15燃費13.0km/L11.4km/L46.4ptC
100km/h
回転数
2490rpm4100rpm28.7ptF
航続距離644.1km387.6km35.2ptE
車の大きさ11.466m39.056m359.5ptB
車内の広さ3430.4L2298.4L38.9ptD
乗車定員4.8人4人43.3ptD
1人あたり
車内広さ
691.7L574.6L40.1ptD
車内床面積2.793m21.981m238.4ptD
最小回転
半径
5.17m5.1m51.4ptC
ユーティリティ部門の得点433.5pt
総合評価E

※10-15燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10694車種中 RANK
運動性能 485.6pt 6502位 C
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 433.5pt 10102位 E
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 919.1pt 9517位 E
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は485.6点で全10694車種中の6502位、ユーティリティ部門は433.5点で10102位、総合得点は919.1点で9517位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したJB32W型 ジムニー シエラ(PT4WD/3AT) の各種スペックを、5人乗SUV1500ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

ジムニー シエラの歴代モデル

4代目 JB64W型 ジムニー
JB64W ジムニーは2018/07に登場した4代目モデル。参考車両の「XG」は全長3395mm、全幅1475mm、全高1725mmの車体に、64PS/9.8kgmを発生するR06A型658ccエンジンを搭載した4人乗り軽SUV。

3代目 JB43W型 ジムニー シエラ
JB43W ジムニー シエラは2002/01に登場した3代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長3550mm、全幅1600mm、全高1705mmの車体に、88PS/12.0kgmを発生するM13A型1328ccエンジンを搭載した4人乗りSUV。

2代目 JB31W型 ジムニー シエラ
JB31W ジムニー シエラは1993/05に登場した2代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長3470mm、全幅1545mm、全高1670mmの車体に、70PS/10.4kgmを発生するG13B型1298ccエンジンを搭載した4人乗りSUV。


ジムニー vs ライバル車種対決


JC74W ジムニー ノマド 2025 vs JB64W ジムニー 2022 性能比較
4代目 ジムニー ノマド FC(2025年式 JC74W・4WD/5MT・1.5L・102PS/13.3kgm・4人乗り)と、4代目 ジムニー XL(2022年式 JB64W・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.8kgm・4人乗り)を比較。

JB74W ジムニー シエラ 2022 vs JB64W ジムニー 2022 性能比較
4代目 ジムニー シエラ JL(2022年式 JB74W・4WD/5MT・1.5L・102PS/13.3kgm・4人乗り)と、4代目 ジムニー XL(2022年式 JB64W・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.8kgm・4人乗り)を比較。

JB64W ジムニー 2022 vs MR52S ハスラー 2020 性能比較
2代目 ハスラー Hybrid-G Turbo(2020年式 MR52S・4WD/CVT・0.66L+ターボ・64PS/10.0kgm・4人乗り)と、4代目 ジムニー XL(2022年式 JB64W・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.8kgm・4人乗り)を比較。

JB23W ジムニー 2010 vs H58A パジェロ ミニ 2010 性能比較
2代目 パジェロ ミニ ZR(2010年式 H58A・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.0kgm・4人乗り)と、3代目 ジムニー XC ギヤ比変更(2010年式 JB23W・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.5kgm・4人乗り)を比較。

JC74W ジムニー ノマド 5MT 2025 vs JC74W ジムニー ノマド 4AT 2025 性能比較
4代目 ジムニー ノマド FC(2025年式 JC74W・4WD/5MT・1.5L・102PS/13.3kgm・4人乗り)と、4代目 ジムニー ノマド FC(2025年式 JC74W・4WD/4AT・1.5L・102PS/13.3kgm・4人乗り)を比較。

JB74W ジムニー シエラ 2022 vs JB43W ジムニー シエラ 2010 新旧比較
4代目 ジムニー シエラ JL(2022年式 JB74W・4WD/5MT・1.5L・102PS/13.3kgm・4人乗り)と、3代目 ジムニー シエラ(2010年式 JB43W・4WD/5MT・1.4L・88PS/12.0kgm・4人乗り)を比較。

JB64W ジムニー 2022 vs JB23W ジムニー 2010 新旧比較
4代目 ジムニー XL(2022年式 JB64W・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.8kgm・4人乗り)と、3代目 ジムニー XC ギヤ比変更(2010年式 JB23W・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.5kgm・4人乗り)を比較。

JC74W ジムニー ノマド 2025 vs JB74W ジムニー シエラ 2022 性能比較
4代目 ジムニー ノマド FC(2025年式 JC74W・4WD/5MT・1.5L・102PS/13.3kgm・4人乗り)と、4代目 ジムニー シエラ JL(2022年式 JB74W・4WD/5MT・1.5L・102PS/13.3kgm・4人乗り)を比較。

JB23W ジムニー 2010 vs J111G テリオスキッド 2010 性能比較
初代 テリオスキッド Custom-L(2010年式 J111G・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.9kgm・4人乗り)と、3代目 ジムニー XC ギヤ比変更(2010年式 JB23W・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.5kgm・4人乗り)を比較。

JB43W ジムニー シエラ 2010 vs JB32W ジムニー シエラ 1997 新旧比較
3代目 ジムニー シエラ(2010年式 JB43W・4WD/5MT・1.4L・88PS/12.0kgm・4人乗り)と、2代目 ジムニー シエラ ELK(1997年式 JB32W・4WD/5MT・1.3L・85PS/10.8kgm・4人乗り)を比較。

JB32W ジムニー シエラ 1997 vs H57A パジェロ ジュニア 1997 性能比較
初代 パジェロ ジュニア ZR-I(1997年式 H57A・4WD/5MT・1.1L・80PS/10.0kgm・4人乗り)と、2代目 ジムニー シエラ ELK(1997年式 JB32W・4WD/5MT・1.3L・85PS/10.8kgm・4人乗り)を比較。

JB64W ジムニー 2022 vs MR31S ハスラー 2013 性能比較
初代 ハスラー G(2013年式 MR31S・4WD/5MT・0.66L・52PS/6.4kgm・4人乗り)と、4代目 ジムニー XL(2022年式 JB64W・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.8kgm・4人乗り)を比較。

JC74W ジムニー ノマド 2025 vs J210E ラッシュ 2010 性能比較
4代目 ジムニー ノマド FC(2025年式 JC74W・4WD/5MT・1.5L・102PS/13.3kgm・4人乗り)と、初代 ラッシュ X(2010年式 J210E・4WD/5MT・1.5L・109PS/14.4kgm・5人乗り)を比較。

JC74W ジムニー ノマド 2025 vs A210A ライズ 2021 性能比較
4代目 ジムニー ノマド FC(2025年式 JC74W・4WD/5MT・1.5L・102PS/13.3kgm・4人乗り)と、初代 ライズ Z(2021年式 A210A・4WD/CVT・1.0L+ターボ・98PS/14.3kgm・5人乗り)を比較。