BMG レガシィB4の性能と維持費 4WD/CVT 5人 275万円 2012年式

このページでは、スバル(富士重工業)の4ドア・5人乗りセダン、5代目のDBA-BMM型レガシィB4 2.5i-EyeSight FB25【2012/05モデル・173PS/24.0kgm・4WD/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

BMG レガシィB4
販売期間:2009/05 - 2014/04

画像はスバル(富士重工業)より引用
http://www.subaru.jp/
投稿:2012/05/08|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4745mm×全幅1780mm×全高1505mm、排気量は2498ccであることから、大雑把に分類すると2.5リットルクラス(2500cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:150PS~200PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4745mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


BMG型 レガシィB4 [2498cc/173PS 4WD/CVT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

5代目レガシィB4の類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2012/09
BMG型
[2.0GT-DIT EyeSight]
2.0L-TB・4WD/CVT・353.9万円
300PS・40.8kgm・12.4km/L
300PS
40.8kgm
12.4km/L
2011/06
BM9型
[2.5GT]
2.5L-TB・4WD/5AT・278.0万円
285PS・35.7kgm・12.0km/L
285PS
35.7kgm
12.0km/L
2011/06
BM9型
[2.5GT S-Package]
2.5L-TB・4WD/6MT・333.0万円
285PS・35.7kgm・11.4km/L
285PS
35.7kgm
11.4km/L
5代目 レガシィ 型式一覧 BM/BR系まとめ 2009-2014【全18車種】
レガシィB4の新型モデル
6代目 BN9型レガシィB4
BN9型レガシィB4は2014/10に登場した6代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長4795mm、全幅1840mm、全高1500mmの車体に、175PS/24.0kgmを発生するFB25型2498ccエンジンを搭載。

レガシィB4の旧型モデル
4代目 BL9改型レガシィB4 S402
BL9改型レガシィB4 S402は2003/06に登場した4代目モデル。参考車両の「S402 STI」は全長4635mm、全幅1770mm、全高1430mmの車体に、285PS/40.0kgmを発生するEJ25型2457ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー スバル(富士重工業)
車名&
グレード
レガシィB4
2.5i-EyeSight FB25
その他 B4としては3代目 2.5i Lパッケージ アイサイト Sパッケージ
お値段 2740500円
車両型式 DBA-BMM
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
(無段変速機)
ドア/定員 4ドア/5名乗車
車体寸法 長4745×幅1780×高1505mm
室内寸法 長2190×幅1545×高1215mm
軸距&
輪距
2750mm
前1530mm/後1535mm
最小半径 5.5m
最低高 150mm
タイヤ 前輪:215/50R17
後輪:215/50R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1490kg
エンジン諸元
原動機型式 FB25
気筒配列 水平対向4気筒
排気量2498cc
圧縮比10.0
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 173PS[127kW]/5600rpm
最大トルク 24.0kgm[235Nm]/4100rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
JC08燃費 14.4km/L(33.9mpg)
10・15燃費 15.2km/L(35.8mpg)
100km燃費 6.9L/100km
FB25型エンジンの諸元と性能まとめ
水平対向4気筒とは‥シリンダを左右交互で水平に4個配置する方式。特徴的なドロドロ音も今は昔の物語。
水平対向4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税45000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2012/05モデルのレガシィB4を12年落ちの中古で135.6万円にて購入し、頭金なしで3年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    レガシィB4の2012/05モデルの場合、2024年現在では12年が経過しているため、新車価格の45%である123.3225万円に諸経費として12.3万円を足した135.6万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2012年式を12年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2500cc以下 13年未満 45000円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷13.4×175円/L 130600円
オイル交換(5000km毎) 1回5000円×2回 10000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料(月額6000円) 月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 290800円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額37680円×12ヶ月 452160円
ローン返済中の年間維持費 742900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45300円
名目 金額
自動車税(1年分) 45000円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
130600円
(91420円)
(65300円)
(39180円)
オイル交換(5000km毎) 10000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 12000円
任意保険料(月額6000円) 72000円
ローン完済後の年間維持費 290800円
名目 金額
車のローン額(1年分) 452160円
ローン返済中の年間維持費 742900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
45300円
  • 初度登録から12年経過車の場合、「2500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は45000円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算24300円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

レガシィB4の維持費は高い?安い?

「レガシィB4の年間維持費は290800円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてレガシィB4の維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いカムリ216500円-74300円
トライトン276340円-14460円
レガシィB4の維持費290800円
LM307000円+16200円
RS Q3 スポーツバック345100円+54300円
基準2500ccクラス平均354400円+63600円
キャラバン ワゴン367700円+76900円
インプレッサ WRX387800円+97000円
キャラバン コーチ419800円+129000円
高い5シリーズ セダン480900円+190100円

レガシィB4の年間維持費を、2500ccクラスで最も維持費が安いカムリと比較して74300円高く、最も高い5シリーズ セダンと比較して190100円安く、2500ccクラスの平均維持費との比較では63600円安くなっています。

最低額のカムリと最高額の5シリーズ セダンは極端な例としても、2500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、レガシィB4の維持費は まあまあ安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2500ccクラスの車 ランキング

レガシィB4を維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%380万円32万円25万円
15%250万円21万円17万円
20%190万円16万円13万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は380万円(総支給額32万円/月、手取り25万円/月)、ここから月額維持費2.4万円を支払うと残りは22.6万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は250万円(総支給額21万円/月、手取り17万円/月)、2.4万円を支払うと残りは14.6万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が190万円(総支給額16万円/月、手取り13万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.4万円を引くと残りは10.6万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代14万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり175円を基準として、-50円となる125円から、+50円となる225円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費13.4km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
125円/L
93290円
[-37310円]
-25円
150円/L
111950円
[-18650円]
-10円
165円/L
123140円
[-7460円]
175円/L130600円
[0円]
+10円
185円/L
138070円
[+7470円]
+25円
200円/L
149260円
[+18660円]
+50円
225円/L
167920円
[+37320円]

燃費13.4km/LのBMG型 レガシィB4で10000km走行するのに必要な燃料は746.3L、1リットルあたり175円としたときの燃料代は130600円になります。

参考までに、レガシィB4の燃料タンクは65リットルですので、746.3Lの給油回数は12回、1回あたりの燃料代は約10890円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては7470円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると18660円、50円も違ってくると37320円にもなります。

これをBMG型 レガシィB4の年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり175円の場合を290800円としたとき、125円/Lに値下がりすれば253490円(87.2%)に、225円/Lに値上がりすれば328120円(112.8%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(45000円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45000円 26%
自動車重量税 1年分 12300円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 3000km分 39180円 22%
オイル交換 年1回 5000円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 5%
任意保険料 80% 57600円 32%
合計
[1万kmとの差額]
176000円
-114800円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45000円 22%
自動車重量税 1年分 12300円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 65300円 32%
オイル交換 年1回 5000円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 4%
任意保険料 85% 61200円 30%
合計
[1万kmとの差額]
205700円
-85100円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45000円 19%
自動車重量税 1年分 12300円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 91420円 39%
オイル交換 年1回 7000円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 90% 64800円 27%
合計
[1万kmとの差額]
237400円
-53400円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて114800円安い176000円に、5000km走行では85100円安い205700円に、7000km走行では53400円安い237400円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45000円 12%
自動車重量税 1年分 12300円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 195900円 51%
オイル交換 年3回 30000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 18000円 5%
任意保険料 100% 72000円 19%
合計
[1万kmとの差額]
382100円
+91300円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45000円 10%
自動車重量税 1年分 12300円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 261200円 56%
オイル交換 年4回 40000円 9%
タイヤ交換 2年毎 24000円 5%
任意保険料 100% 72000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
463400円
+172600円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
スバルの小型車&普通車編
2500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
4ドア・セダン編

レガシィB4の燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 14.4km/L
燃料タンク容量 65L
航続距離(カタログ燃費) 936.0km
航続距離(80%燃費) 747.5km
満タンプライス 11375円
1km走行コスト 12.15円
1万円でどこまで行ける? 822.9km

JC08モード燃費が14.4km/L、燃料タンク容量65リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は936.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(13.0km/L)とすると航続距離は845.0km、80%(11.5km/L)だと747.5km、70%(10.1km/L)では656.5kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から65リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり175円では11375円、上で計算した航続距離を踏まえると936.0km(80%燃費時747.5km)を走行するのに11375円かかる計算です。

燃費を13.4km/Lとしたときの1km走行コストは12.15円、10万km走行したときの燃料代は121.5万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら12.2万円/年、7年10万kmなら17.4万円/年、5年10万kmなら24.3万円/年、3年10万kmなら40.5万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば822.9km(往復なら片道411.4km)、カタログ値の80%なら658.3km(片道329.1km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

FB25型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
4100回転時の馬力 137PS
5600回転時の馬力 173PS
各回転域でのトルク
4100回転時のトルク 24.0kgm
5600回転時のトルク 22.1kgm
FB25型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているFB25型2498cc、水平対向4気筒の自然吸気エンジンは5600回転時に最高出力173馬力を、4100回転時に最大トルク24.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4100rpmから最高出力が発生する5600rpmまで」の1500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は26.8%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
スバルの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
スバルの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ8.613kg/PS(1490kg/173PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ8.613kg/PS
車体+1人8.931kg/PS
車体+5人10.202kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg8.960kg/PS
車体+70kg9.017kg/PS
車体+80kg9.075kg/PS
車体+90kg9.133kg/PS
車体+100kg9.191kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは8.931kg/PS(1545kg/173PS)となり、数値としては0.318kg、比率にすると3.7%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは10.202kg/PS(1765kg/173PS)となり、数値としては1.589kg、比率にすると18.4%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

BMG レガシィB4のライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2012/05

-
レガシィB4
8.931kg/PS
1545kg/173PS|2.5L-NA
[車体のみPWR:8.613]
2016/03

車種詳細
バレーノ
9.054kg/PS
1005kg/111PS|1.0L-TB
車体のみPWR:8.559
2020/02

車種詳細
ヤリス
8.792kg/PS
1055kg/120PS|1.5L-NA
車体のみPWR:8.333
2015/10

車種詳細
デミオ
9.095kg/PS
1055kg/116PS|1.5L-NA
車体のみPWR:8.621
2018/06

車種詳細
up! GTI
9.095kg/PS
1055kg/116PS|1.0L-TB
車体のみPWR:8.621
2002/08

車種詳細
ゴルフIV GTI
8.900kg/PS
1335kg/150PS|1.8L-TB
車体のみPWR:8.533

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ8.931kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

8.752kg/PSから9.110kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック「WB42S型 バレーノ」、トヨタの5人乗りハッチバック「MXPA10型 ヤリス」、マツダの5人乗りハッチバック「DJLFS型 デミオ」、フォルクスワーゲンの4人乗りハッチバック「AADKR型 up! GTI」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「1JAUM型 ゴルフIV GTI」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

BMG型 レガシィB4 [2.5i-EyeSight FB25]のライバル車種|8.931kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は116.1PS/tとなっています。


レガシィB4がバイクと競争するなら…?


車種詳細
グランドマジェスティ400|394cc
8.903kg/PS
276kg/31.0PS/3.40kgm
[車体のみPWR:7.129]
1速ギヤ速度:52.6km/h
最小TWR:1.251
2012/05

-
レガシィB4|2498cc
8.931kg/PS
1545kg/173PS/24.0kgm
[車体のみPWR:8.613]
1速ギヤ速度:51.6km/h
最小TWR:1.516

車種詳細
スカイウェイブ400|399cc
8.968kg/PS
278kg/31.0PS/3.40kgm
[車体のみPWR:7.194]
1速ギヤ速度:50.0km/h
最小TWR:1.242

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではレガシィB4とパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SH06J グランドマジェスティ400と競争してみる

まずレガシィB4より少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのグランドマジェスティ400が挙げられます。PWRの8.903kg/PSは車両重量221kgにライダーの体重55kgを加えた276kgを、最高出力31.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はグランドマジェスティ400に1.0km/h劣り、1速TWRは0.265kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

CK45A スカイウェイブ400と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのスカイウェイブ400が挙げられます。PWRの8.968kg/PSは車両重量223kg+55kgの278kgを、最高出力31.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は1.6km/h勝り、1速TWRは0.274kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.794
平均ピストンスピード 16.80m/s
トルクウェイトレシオ 62.08kg/kgm
1馬力あたりのお値段 15841円
排気量1Lあたり馬力 69.26PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.61kgm/L
1気筒あたりの馬力 43.2PS
1気筒あたりのトルク 6.0kgm
パワーバンド比率 26.8%
燃費×馬力 2316.5pt
各種ランキング
セダンのPWR
2.0~2.5LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは62.08kg/kgm(1490kg/24.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2740500円、最高出力が173馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は15841円、逆に1万円あたりでは0.63馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は114188円、1万円あたりでは0.09kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
スバル編
2500cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は69.26PS/L、トルクは9.61kgm/L、1気筒あたりの馬力は43.2馬力、トルクは6.0kgmとなり、このエンジンが173馬力を5600回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.80m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が90.0mmであるFB25型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6670回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.794になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が13.39km/L、最高出力が173PSであるこの車の獲得ポイントは2316.5ptになります。
戯れに車両重量1490kgを100kg単位にした14.9で割ってみたところ、その数値は155.47ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 4.111m³
1人あたりのスペース 0.822m³
室内長/全長 46.2%
室内幅/全幅 86.8%
室内高/全高 80.7%
室内容積/車両体積 32.3%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は4.111m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.822m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は46.2%、同じく室内幅と全幅の比率は86.8%、同じく室内高と全高の比率は80.7%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は32.3%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


レガシィB4での車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.661m
期待される荷室の幅 1.445m
対角線の長さ 2.202m
期待される荷室の面積 2.400m²

縦方向の長さが1.661m(対角線では2.202m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5600rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6100回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6100rpm|タイヤサイズ 215/50R17|タイヤ直径 64.7cm|円周長 203.3cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6100rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.581 13.25 -
-
56km/h 10860rpm 983.0kgm
2速 2.262 8.37 0.632 1-2/
3860rpm
89km/h 6860rpm 620.9kgm
3速 1.658 6.13 0.733 2-3/
4470rpm
121km/h 5030rpm 455.1kgm
4速 1.208 4.47 0.729 3-4/
4450rpm
166km/h 3660rpm 331.6kgm
5速 0.885 3.27 0.733 4-5/
4470rpm
227km/h 2680rpm 242.9kgm
6速 0.618 2.29 0.698 5-6/
4260rpm
325km/h 1870rpm 169.6kgm
Final 3.700 レシオカバレッジ(変速比幅)6.282

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4100rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.700)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(24.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.700)÷タイヤの有効半径(0.3235m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの325km(5600rpmでは323.9km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4100回転で最大トルク24.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば62.08kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(8.613kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと983.0kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1490kg)を1速ギヤの最大駆動力(983.0kgm)で割ってみると1.516kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5600回転でのトルク(22.1kgm)からTWRを算出すると1.646kg/kgmとなり、4100-5600回転の回転域では1.516-1.646kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4340 6520 8690 10860 13030 15210 19550
2速 2740 4120 5490 6860 8230 9610 12350
3速 2010 3020 4020 5030 6040 7040 9050
4速 1470 2200 2930 3660 4400 5130 6600
5速 1070 1610 2150 2680 3220 3760 4830
6速 750 1120 1500 1870 2250 2620 3370
※赤い数字は暫定レブリミット(6100rpm)を上回るもの。
※CVTの場合はどのようにギヤ比を制御をしているのか想像も付かないので参考値です。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.570)を選択して時速100kmにて走行すると1730回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1040回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1210回転、一般的な高速道路の80km/hでは1380回転、100km/hでは1730回転、制限速度が120km/hになると2070回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3110回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 28 37 46 55 64 74
2速 15 29 44 58 73 87 102 117
3速 20 40 60 80 99 119 139 159
4速 27 55 82 109 136 164 191 218
5速 37 75 112 149 186 224 261 298
6速 53 107 160 213 267 320 373 427

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6100回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの215/50R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 215/50R17 | 直径 647mm

-20mm
幅195mm
-10mm
幅205mm
変更なし
幅215mm
+10mm
幅225mm
+20mm
幅235mm
-5%
45
扁平
195/45R17
37.6km/h
直径608mm
径差-39mm
205/45R17
38.1km/h
直径617mm
径差-30mm
215/45R17
38.7km/h
直径626mm
径差-21mm
225/45R17
39.3km/h
直径635mm
径差-12mm
235/45R17
39.8km/h
直径644mm
径差-3mm
0%
50
扁平
195/50R17
38.8km/h
直径627mm
径差-20mm
205/50R17
39.4km/h
直径637mm
径差-10mm
215/50R17
40.0km/h
647mm
0mm
225/50R17
40.6km/h
直径657mm
径差+10mm
235/50R17
41.2km/h
直径667mm
径差+20mm
+5%
55
扁平
195/55R17
40.0km/h
直径647mm
径差0mm
205/55R17
40.7km/h
直径658mm
径差+11mm
215/55R17
41.4km/h
直径669mm
径差+22mm
225/55R17
42.0km/h
直径680mm
径差+33mm
235/55R17
42.7km/h
直径691mm
径差+44mm
+10%
60
扁平
195/60R17
41.2km/h
直径666mm
径差+19mm
205/60R17
41.9km/h
直径678mm
径差+31mm
215/60R17
42.7km/h
直径690mm
径差+43mm
225/60R17
43.4km/h
直径702mm
径差+55mm
235/60R17
44.1km/h
直径714mm
径差+67mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、195/50R17、195/55R17 、205/45R17、205/50R17 、215/45R17 、225/45R17 、235/45R17あたりのタイヤがおすすめです。

215/50R17のタイヤ幅を195mmから245mmまで、扁平率を35%から65%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、215/50R17の適応サイズと性能の変化 [BMG型レガシィB4編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】215/50R17のタイヤ銘柄と通販価格

BMG型レガシィB4[2.5L-NA 4WD/CVT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト8.613kg/ps53.16
1速ギヤ加速性能1.516kg/kgm51.28
1L換算馬力69.26ps/L46.98
1L換算トルク9.61kgm/L51.71
WB/TR比1.79447.84
ワイド&ロー指数0.84653.39
前面の面積2.679m²48.55
最低地上高150mm51.83
スポーツ性能部門の得点404.74

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費14.4km/L44.92
年間維持費290800円53.28
100kmh回転数1730rpm60.09
航続距離936.0km62.88
車の大きさ12.711m³54.98
室内の広さ4.111m³56.60
最小回転半径5.5m43.27
馬力単価15841円57.52
ユーティリティ部門の得点433.54

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した BMG型レガシィB4[2.5L-NA 4WD/CVT] の総合得点は 838.28 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したBMG型レガシィB4(4WD/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「2500ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

レガシィB4の歴代モデル

7代目 BT5型 レガシィ アウトバック
BT5 レガシィ アウトバックは2021/11に登場した7代目モデル。参考車両の「X-Break EX」は全長4870mm、全幅1875mm、全高1670mmの車体に、177PS/30.6kgmを発生するCB18型1795ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

6代目 BS9型 レガシィ アウトバック
BS9 レガシィ アウトバックは2014/10に登場した6代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長4815mm、全幅1840mm、全高1605mmの車体に、175PS/24.0kgmを発生するFB25型2498ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

5代目 BRM型 アウトバック
BRM アウトバックは2009/05に登場した5代目モデル。参考車両の「2.5i-EyeSight FB25」は全長4790mm、全幅1820mm、全高1605mmの車体に、173PS/24.0kgmを発生するFB25型2498ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

4代目 BPE型 レガシィ ツーリングワゴン
BPE レガシィ ツーリングワゴンは2003/05に登場した4代目モデル。参考車両の「3.0R Spec-B」は全長4680mm、全幅1730mm、全高1475mmの車体に、250PS/31.0kgmを発生するEZ30型2999ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

3代目 BHE型 レガシィ ランカスター
BHE レガシィ ランカスターは1998/06に登場した3代目モデル。参考車両の「Lancaster6-ADA」は全長4720mm、全幅1745mm、全高1550mmの車体に、220PS/29.5kgmを発生するEZ30型2999ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

2代目 BG9型 レガシィ ランカスター
BG9 レガシィ ランカスターは1997/08に登場した2代目モデル。参考車両の「Lancaster」は全長4720mm、全幅1715mm、全高1555mmの車体に、175PS/23.5kgmを発生するEJ25型2457ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

初代 BCA型 レガシィ セダン
BCA レガシィ セダンは1989/02に登場した初代モデル。参考車両の「VZ AirSus」は全長4510mm、全幅1690mm、全高1395mmの車体に、150PS/17.5kgmを発生するEJ20型1994ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。