このページでは、ロールスロイスの2ドア・4人乗りオープンカー、5代目のコーニッシュ BaseGrade【2001/02モデル・325PS/75.3kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。
コーニッシュ 販売期間:2000/02 - 2003/10 ![]() |
ボディサイズが全長5405mm×全幅2058mm×全高1475mm、排気量は6750ccであることから、大雑把に分類すると6.8リットルクラス(6800cc、自動車税は6.0L超を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。
ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5405mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。
主要諸元とエンジン諸元
主要諸元 | |
---|---|
メーカー | ROLLS_ROYCE |
車名& グレード |
コーニッシュ BaseGrade |
その他 | ベースグレード |
お値段 | 42500000円 |
車両型式 | 謎 |
駆動方式 変速機 |
FR・後輪駆動(RWD,2WD) 4速AT・4速オートマ車 |
ドア/定員 | 2ドア/4人 |
車体寸法 | 長5405×幅2058×高1475mm |
軸距& 輪距 |
3061mm 前0mm/後0mm |
最小半径 | 6.1m |
タイヤ | 前輪:0/0R0 後輪:0/0R0 |
ブレーキ | 前:ディスク 後:ディスク |
車両重量 | 2735kg |
エンジン諸元 | |
---|---|
原動機型式 | 不明 |
気筒配列 | V型8気筒 |
排気量 | 6750cc |
吸気方式 | ターボ |
最高出力 | 325PS[239kW]/4000rpm |
最大トルク | 75.3kgm[738Nm]/2100rpm |
使用燃料 | ハイオクガソリン |
※V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。 ※V型8気筒の最高出力ランキング |
税金と年間維持費のシミュレーション
ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税127600円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税37800円/年と自賠責保険料10005円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代、月額10000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。
さらに、2001/02モデルのコーニッシュを22年落ちの中古で935万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。
- 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
コーニッシュの2001/02モデルの場合、2023年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である850万円に諸経費として85万円を足した935万円を中古車価格の目安としています。 - ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
- 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
- 自動車保険は比較で安くなる!
2001年式を22年落ちの中古で買った場合の年間維持費
名目 | 区分 | 金額 | ||
---|---|---|---|---|
自動車税(1年分) | 6000cc超 | 13年経過 | 127600円 | |
自動車重量税(1年分) | 3.0トン以下 | 18年経過 | 37800円 | |
自賠責保険料(1年分) | 自家用乗用車 | 10005円 | ||
燃料代(年間1万km) | 10000km÷5.0km/L×175円/L | 350000円 | ||
オイル交換(5000km毎) | 1回13000円×2回 | 26000円 | ||
タイヤ交換(5年5万km毎) | 1本4000円×4本÷5年 | 3200円 | ||
任意保険料(月額10000円) | 月額10000円×12ヶ月 | 120000円 | ||
ローン完済後の年間維持費 | 674700円 | |||
名目 | 区分 | 金額 | ||
車のローン額(1年分) | 月額155830円×12ヶ月 | 1869960円 | ||
ローン返済中の年間維持費 | 2544600円 | |||
次回車検費用の積み立て目安 | ||||
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 | 98700円 |
名目 | 金額 |
---|---|
自動車税(1年分) | 127600円円 |
自動車重量税(1年分) | 37800円円 |
自賠責保険料(1年分) | 10005円 |
燃料代(年間1万km) | 350000円 |
オイル交換(5000km毎) | 26000円 |
タイヤ交換(4年4万km毎) | 3200円 |
任意保険料(月額10000円) | 120000円 |
ローン完済後の年間維持費 | 674700円 |
名目 | 金額 |
車のローン額(1年分) | 1869960円 |
ローン返済中の年間維持費 | 2544600円 |
次回車検費用の積み立て目安 | |
重量税2年分+自賠責24ヶ月分 +検査手数料等3000円程度 |
98700円 |
- 初度登録から13年以上経過車の場合、「6000cc超で13年経過」クラスの自動車税は127600円、「3.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は37800円(単年)です。
- エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに13000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
- タイヤ交換の金額は、1本4000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
- 任意保険料の金額は、月額10000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
- 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
- 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
- 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
- 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。 - 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
- 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
- 車検費用の目安とした98700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。
天に見放されし生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。金額を見ただけで気が遠くなります。その維持費は月額でさえ56300円(ローン完済前は212100円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。
天に魅入られし大富豪でもなければ、お給金の大半をコーニッシュに吸い取られ泣くハメになりそうです。ということは、この車のステータス性は抜群であると言えます。
低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km
せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。
走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。
年間3000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 127600円 | 33% |
自動車重量税 1年分 | 37800円 | 10% |
自賠責保険料 1年分 | 10005円 | 3% |
燃料代 3000km分 | 105000円 | 27% |
オイル交換 年1回 | 13000円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 2130円 | 1% |
任意保険料 80% | 96000円 | 23% |
合計 [1万kmとの差額] |
391600円 -283100円 |
- |
年間5000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 127600円 | 27% |
自動車重量税 1年分 | 37800円 | 8% |
自賠責保険料 1年分 | 10005円 | 2% |
燃料代 5000km分 | 175000円 | 37% |
オイル交換 年1回 | 13000円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 2130円 | 0% |
任意保険料 85% | 102000円 | 23% |
合計 [1万kmとの差額] |
467600円 -207100円 |
- |
年間7000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 127600円 | 23% |
自動車重量税 1年分 | 37800円 | 7% |
自賠責保険料 1年分 | 10005円 | 2% |
燃料代 7000km分 | 245000円 | 45% |
オイル交換 年1回 | 18200円 | 3% |
タイヤ交換 6年毎 | 2130円 | 0% |
任意保険料 90% | 108000円 | 20% |
合計 [1万kmとの差額] |
548800円 -125900円 |
- |
自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。
タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料120000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。
年間3000km走行では、10000km走行に比べて283100円安い391600円に、5000km走行では207100円安い467600円に、7000km走行では125900円安い548800円という結果になりました。
多走行距離での年間維持費|15000km・20000km
続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。
年間15000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 127600円 | 14% |
自動車重量税 1年分 | 37800円 | 4% |
自賠責保険料 1年分 | 10005円 | 1% |
燃料代 15000km分 | 525000円 | 58% |
オイル交換 年3回 | 78000円 | 9% |
タイヤ交換 2.7年毎 | 4800円 | 1% |
任意保険料 100% | 120000円 | 13% |
合計 [1万kmとの差額] |
903300円 +228600円 |
- |
年間20000km走行の場合 | ||
---|---|---|
名目 | 金額 | 比率 |
自動車税 | 127600円 | 12% |
自動車重量税 1年分 | 37800円 | 3% |
自賠責保険料 1年分 | 10005円 | 1% |
燃料代 20000km分 | 700000円 | 63% |
オイル交換 年4回 | 104000円 | 9% |
タイヤ交換 2年毎 | 6400円 | 1% |
任意保険料 100% | 120000円 | 11% |
合計 [1万kmとの差額] |
1105900円 +431200円 |
- |
自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。
「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。
1km走行コストと月間&年間交通費
距離/日 | 費用/日 | 月換算 | 年換算 |
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10km | 350円 | 7700円 | 9.1万円 |
20km | 700円 | 15400円 | 18.2万円 |
30km | 1050円 | 23100円 | 27.3万円 |
50km | 1750円 | 38500円 | 45.5万円 |
100km | 3500円 | 77000円 | 91.0万円 |
さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を175円、燃費を5.0km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは35.00円になります。
たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmならガソリン代は350円/日となり、20km走行なら700円/日、30km走行なら1050円/日、50km走行なら1750円/日、100km走行なら3500円/日かかる計算です。
1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmでガソリン代は23100円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmでガソリン代は27.3万円/年という塩梅です。
カタログデータから見えてくる要素
簡易エンジン性能曲線図 | |
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各回転域での馬力 | |
2100回転時の馬力 | 221PS |
4000回転時の馬力 | 325PS |
4000回転時の馬力 | 325PS |
各回転域でのトルク | |
2100回転時のトルク | 75.3kgm |
4000回転時のトルク | 58.2kgm |
4000回転時のトルク | 58.2kgm |
まずおさらいとして、搭載しているV型8気筒、6750ccのターボエンジンは4000回転時に最高出力325馬力を、2100回転時に最大トルク75.3kgmを発生します。
馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。
トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。
※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。
ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2100rpmから最高出力が発生する4000rpmまで」の1900rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は47.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域
最高出力ランキング リスト |
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5000cc超クラス編 |
輸入車・外車の小型車&普通車編 |
最大トルク ランキング リスト |
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5000cc超クラス編 |
輸入車・外車の小型車&普通車編 |
うわっ…私の体重、重すぎ…?
さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ は8.415kg/PS(2735kg/325PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。
車重と搭乗者とPWR | |
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車体のみ | 8.415kg/PS |
車体+1人 | 8.585kg/PS |
車体+4人 | 9.092kg/PS |
お腹と車重とPWR | |
車体+60kg | 8.600kg/PS |
車体+70kg | 8.631kg/PS |
車体+80kg | 8.662kg/PS |
車体+90kg | 8.692kg/PS |
車体+100kg | 8.723kg/PS |
というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは8.585kg/PS(2790kg/325PS)となり、数値としては0.170kg、比率にすると2.0%ほど悪化します。
次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは9.092kg/PS(2955kg/325PS)となり、数値としては0.677kg、比率にすると8.0%も悪化することになります。
もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。
コーニッシュのライバル候補車たち
愛すべきライバル車種 | |
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2001/02![]() - |
コーニッシュ 8.585kg/PS 2790kg/325PS|6.8L-TB [車体のみPWR:8.415] |
2004/04![]() 車種詳細 |
スイフト スポーツ 8.565kg/PS 985kg/115PS|1.5L-NA 車体のみPWR:8.087 |
2014/09![]() 車種詳細 |
アクセラ スポーツ 8.486kg/PS 1485kg/175PS|2.2L-TB 車体のみPWR:8.171 |
2004/04![]() 車種詳細 |
ルポ 8.520kg/PS 1065kg/125PS|1.6L-NA 車体のみPWR:8.080 |
2009/10![]() 車種詳細 |
エルグランド 8.646kg/PS 2075kg/240PS|3.5L-NA 車体のみPWR:8.417 |
2018/07![]() 車種詳細 |
フォレスター 8.514kg/PS 1575kg/185PS|2.5L-NA 車体のみPWR:8.216 |
車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ8.585kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。
8.413kg/PSから8.757kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック「HT81S型 スイフト スポーツ」、マツダの5人乗りハッチバック「BM2FS型 アクセラ スポーツ」、フォルクスワーゲンの4人乗りハッチバック「6EAVY型 ルポ」、日産の8人乗りミニバン「E51型 エルグランド」、スバルの5人乗りSUV「SK9型 フォレスター」という顔ぶれが並びました。
「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。
●コーニッシュ [BaseGrade]とパワーウェイトレシオが近い車種|8.585kg/PS
ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は118.8PS/tとなっています。
コーニッシュがバイクと競争するなら…?
![]() 車種詳細 |
レブル250|249cc 8.577kg/PS 223kg/26.0PS/2.20kgm [車体のみPWR:6.462] |
2001/02![]() - |
コーニッシュ|6750cc 8.585kg/PS 2790kg/325PS/75.3kgm [車体のみPWR:8.415] |
![]() 車種詳細 |
スカイウェイブ400|399cc 8.594kg/PS 275kg/32.0PS/3.50kgm [車体のみPWR:6.875] |
幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。
などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではコーニッシュとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。
MC49 レブル250と競争してみる
まずコーニッシュより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのレブル250が挙げられます。PWRの8.577kg/PSは車両重量168kgにライダーの体重55kgを加えた223kgを、最高出力26.0PSで割ったものです。
CK44A スカイウェイブ400と競争してみる
続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのスカイウェイブ400が挙げられます。PWRの8.594kg/PSは車両重量220kg+55kgの275kgを、最高出力32.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。
その他の諸元いろいろ
いろいろな数値 | |
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WB/TR比 | No data |
トルクウェイトレシオ | 36.32kg/kgm |
1馬力あたりのお値段 | 130769円 |
排気量1Lあたり馬力 | 48.15PS/L |
排気量1Lあたりトルク | 11.16kgm/L |
1気筒あたりの馬力 | 40.6PS |
1気筒あたりのトルク | 9.4kgm |
パワーバンド比率 | 47.5% |
燃費×馬力 | No data |
各種ランキング | |
オープンカーのPWR 5.0L超のPWR |
トルクウェイトレシオは36.32kg/kgm(2735kg/75.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)
ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が42500000円、最高出力が325馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は130769円、逆に1万円あたりでは0.08馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は564409円、1万円あたりでは0.02kgmとなります。
1馬力あたりのお値段が安い車ランキング |
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総合ランキング |
輸入車編 |
5000cc超の車編 |
オープンカー編 |
●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は48.15PS/L、トルクは11.16kgm/L、1気筒あたりの馬力は40.6馬力、トルクは9.4kgmとなります。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング
コーニッシュの燃料タンクと燃費と航続距離と
燃料タンクと燃費と航続距離と | |
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暫定基準燃費 | 5.0km/L |
燃料タンク容量 | 100L |
航続距離(カタログ燃費) | 500.0km |
航続距離(80%燃費) | 400.0km |
満タンプライス | 17500円 |
10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので5.0km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が100リットルですと航続可能距離は500.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)
実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(4.5km/L)とすると450.0km、80%(4.0km/L)だと400.0km、70%(3.5km/L)では350.0kmという航続距離になります。
燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン100リットルの給油で17500円、上で計算した航続距離を踏まえると500.0km(80%燃費時400.0km)を走行するのに17500円かかる計算です。
コーニッシュ[6.8Lターボ FR/4AT]の通知表
ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。
スポーツ性能部門 | ||
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評価項目 | 数値 | 得点 |
パワーウェイト | 8.415kg/ps | 53.59 |
1速ギヤ加速性能 | - | 39.91 |
1L換算馬力 | 48.15ps/L | 29.86 |
1L換算トルク | 11.16kgm/L | 35.32 |
WB/TR比 | - | 31.72 |
ワイド&ロー指数 | 0.717 | 62.76 |
前面の面積 | 3.036m² | 37.79 |
最低地上高 | - | 43.65 |
スポーツ性能部門の得点 | 334.60 |
※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。
ユーティリティ部門 | ||
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評価項目 | 数値 | 得点 |
燃費 | - | 41.40 |
年間維持費 | 674700円 | 17.48 |
100kmh回転数 | - | 43.41 |
航続距離 | - | 25.56 |
車の大きさ | 16.407m³ | 70.41 |
室内の広さ | (仮) 2.975m³ | 45.93 |
最小回転半径 | 6.1m | 30.63 |
馬力単価 | 130769円 | 0.01 |
ユーティリティ部門の得点 | 274.83 |
※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。
スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計したコーニッシュ[6.8Lターボ FR/4AT] の総合得点は 609.43 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。
上記リンク先では、今回このページで紹介したコーニッシュ(FR/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「5000cc超のオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。