PNY50 フーガの性能と維持費 4WD/5AT 5人 469万円 2008年式

このページでは、日産自動車の4ドア・5人乗りセダン、初代のDBA-PNY50型フーガ 350GT-FOUR【2008/10モデル・313PS/36.5kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

PNY50 フーガ
販売期間:2004/10 - 2009/11

画像は日産自動車より引用
http://www.nissan.co.jp/
投稿:2011/08/04|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4930mm×全幅1805mm×全高1525mm、排気量は3498ccであることから、大雑把に分類すると3.5リットルクラス(3500cc、自動車税は3.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4930mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


PNY50型 フーガ [3498cc/313PS 4WD/5AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代フーガの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2008/10
Y50型
[250GT]
2.5L-NA | FR/5AT
| 414.2万円
223PS
26.8kgm
11.2km/L
2007/12
GY50型
[450GT type-S]
4.5L-NA | FR/5AT
| 602.7万円
333PS
46.0kgm
8.1km/L
2007/12
PY50型
[350GT type-S]
3.5L-NA | FR/5AT
| 468.3万円
313PS
36.5kgm
9.3km/L
初代フーガの車両型式・グレード一覧【全4車種】
フーガの新型モデル
2代目 KY51型フーガ
KY51型フーガは2009/11に登場した2代目モデル。参考車両の「370GT type-S」は全長4945mm、全幅1845mm、全高1500mmの車体に、333PS/37.0kgmを発生するVQ37型3696ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー NISSAN
車名&
グレード
フーガ
350GT-FOUR
その他 350GT-FOUR Stylish-Black-Limited, 350XV-FOUR
お値段 4683000円
車両型式 DBA-PNY50
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
5速AT・5速オートマ車
ドア/定員 4ドア/5名乗車
車体寸法 長4930×幅1805×高1525mm
室内寸法 長2145×幅1535×高1240mm
軸距&
輪距
2900mm
前1540mm/後1540mm
最小半径 5.5m
最低高 140mm
タイヤ 前輪:245/45R18
後輪:245/45R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1770kg
エンジン諸元
原動機型式 VQ35HR
気筒配列 V型6気筒
排気量3498cc
圧縮比10.6
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 313PS[230kW]/6800rpm
最大トルク 36.5kgm[358Nm]/4800rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 8.2km/L(19.3mpg)
100km燃費 12.2L/100km
VQ35HR型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税66700円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税22800円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額7000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2008/10モデルのフーガを16年落ちの中古で128.8万円にて購入し、頭金なしで3年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    フーガの2008/10モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の25%である117.1万円に諸経費として11.7万円を足した128.8万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2008年式を16年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3500cc以下 13年経過 66700円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年-17年経過 22800円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷7.0km/L×180円/L
7000km÷7.0km/L×180円/L
5000km÷7.0km/L×180円/L
3000km÷7.0km/L×180円/L
257140円
(180000円)
(128570円)
(77140円)
オイル交換(5000km毎) 1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料(月額7000円) 月額7000円×12ヶ月 84000円
ローン完済後の年間維持費 465900円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額35780円×12ヶ月 429360円
ローン返済中の年間維持費 895300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 66300円
名目 金額
自動車税(1年分) 66700円
自動車重量税(1年分) 22800円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
257140円
(180000円)
(128570円)
(77140円)
オイル交換(5000km毎) 12000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 14400円
任意保険料(月額7000円) 84000円
ローン完済後の年間維持費 465900円
名目 金額
車のローン額(1年分) 429360円
ローン返済中の年間維持費 895300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
66300円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「3500cc以下で13年経過」クラスの自動車税は66700円、「2.0トン以下で13年-17年経過」クラスの自動車重量税は22800円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした66300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が30万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3万円~4万円、年間では36万円~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

フーガ【350GT-FOUR】の場合、維持費の月額は38900円(ローン完済前は74700円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費7.0km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
185720円
[-71420円]
-25円
155円/L
221440円
[-35700円]
-10円
170円/L
242870円
[-14270円]
180円/L257140円
[0円]
+10円
190円/L
271440円
[+14300円]
+25円
205円/L
292870円
[+35730円]
+50円
230円/L
328580円
[+71440円]

燃費7.0km/LのPNY50型 フーガで10000km走行するのに必要な燃料は1428.6L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は257140円になります。

参考までに、フーガの燃料タンクは80リットルですので、1428.6Lの給油回数は18回、1回あたりの燃料代は約14290円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては14300円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると35730円、50円も違ってくると71440円にもなります。

これをPNY50型 フーガの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を465900円としたとき、130円/Lに値下がりすれば394480円(84.7%)に、230円/Lに値上がりすれば537340円(115.3%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(66700円)なり重量税(22800円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 26%
自動車重量税 1年分 22800円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 77140円 30%
オイル交換 年1回 6000円 2%
タイヤ交換 6年毎 9600円 4%
任意保険料 80% 67200円 26%
合計
[1万kmとの差額]
258300円
-207600円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 21%
自動車重量税 1年分 22800円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 128570円 41%
オイル交換 年1回 6000円 2%
タイヤ交換 6年毎 9600円 3%
任意保険料 85% 71400円 23%
合計
[1万kmとの差額]
313900円
-152000円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 18%
自動車重量税 1年分 22800円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 180000円 48%
オイル交換 年1回 8400円 2%
タイヤ交換 6年毎 9600円 3%
任意保険料 90% 75600円 21%
合計
[1万kmとの差額]
372000円
-93900円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料84000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて207600円安い258300円に、5000km走行では152000円安い313900円に、7000km走行では93900円安い372000円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 11%
自動車重量税 1年分 22800円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 385710円 62%
オイル交換 年3回 36000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 21600円 3%
任意保険料 100% 84000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
625700円
+159800円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 9%
自動車重量税 1年分 22800円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 514280円 66%
オイル交換 年4回 48000円 6%
タイヤ交換 2年毎 28800円 4%
任意保険料 100% 84000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
773500円
+307600円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



フーガの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 8.2km/L
燃料タンク容量 80L
航続距離(カタログ燃費) 656.0km
航続距離(80%燃費) 528.0km
満タンプライス 14400円
1km走行コスト 21.95円
1万円でどこまで行ける? 455.6km
車両価格/航続距離 7139円/km

10・15モード燃費が8.2km/L、燃料タンク容量80リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は656.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.4km/L)とすると592.0km、80%(6.6km/L)だと528.0km、70%(5.7km/L)では456.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で80リットルの給油をすると14400円、上で計算した航続距離を踏まえると656.0km(80%燃費時528.0km)を走行するのに14400円かかる計算です。

燃費を7.0km/Lとしたときの1km走行コストは21.95円、10万km走行したときの燃料代は219.5万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら21.9万円/年、7年10万kmなら31.4万円/年、5年10万kmなら43.9万円/年、3年10万kmなら73.2万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば455.6km(往復なら片道227.8km)、カタログ値の80%なら364.4km(片道182.2km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で656.0kmの距離を移動できるPNY50型 フーガ [350GT-FOUR]という乗り物を、468.3万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「7139円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

VQ35HR型エンジン簡易性能曲線図
VQ35HR型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4800回転時の馬力 245PS
6800回転時の馬力 313PS
各回転域でのトルク
4800回転時のトルク 36.5kgm
6800回転時のトルク 33.0kgm
VQ35HR型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているVQ35型3498cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは6800回転時に最高出力313馬力を、4800回転時に最大トルク36.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4800rpmから最高出力が発生する6800rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は29.4%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3500cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3500cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.655kg/PS(1770kg/313PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.655kg/PS
車体+1人5.831kg/PS
車体+5人6.534kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.847kg/PS
車体+70kg5.879kg/PS
車体+80kg5.911kg/PS
車体+90kg5.942kg/PS
車体+100kg5.974kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.831kg/PS(1825kg/313PS)となり、数値としては0.176kg、比率にすると3.1%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.534kg/PS(2045kg/313PS)となり、数値としては0.879kg、比率にすると15.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


PNY50 フーガのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2008/10

-
フーガ
5.831kg/PS
1825kg/313PS|3.5L-NA
[車体のみPWR:5.655]
2012/11

車種詳細
フォレスター
5.875kg/PS
1645kg/280PS|2.0L-TB
車体のみPWR:5.679
2004/09

車種詳細
インテグラ
5.659kg/PS
1245kg/220PS|2.0L-NA
車体のみPWR:5.409
2005/06

車種詳細
マツダスピード アテンザ
5.938kg/PS
1615kg/272PS|2.3L-TB
車体のみPWR:5.735
2010/06

車種詳細
インプレッサ
5.660kg/PS
1415kg/250PS|2.0L-TB
車体のみPWR:5.440
2009/05

車種詳細
RX-8
5.979kg/PS
1405kg/235PS|1.4L-NA
車体のみPWR:5.745

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ5.831kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.598kg/PSから6.064kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スバルの5人乗りSUV「SJG型 フォレスター」、ホンダの4人乗りクーペ「DC5型 インテグラ」、マツダの5人乗りセダン「GG3P型 マツダスピード アテンザ」、スバルの5人乗りハッチバック「GH8型 インプレッサ」、マツダの4人乗りクーペ「SE3P型 RX-8」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

PNY50型 フーガ [350GT-FOUR]とパワーウェイトレシオが近い車種|5.831kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は176.8PS/tとなっています。


フーガがバイクと競争するなら…?


車種詳細
ボルト|941cc
5.808kg/PS
302kg/52.0PS/8.20kgm
[車体のみPWR:4.750]
1速ギヤ速度:55.9km/h
最小TWR:0.812
2008/10

-
フーガ|3498cc
5.831kg/PS
1825kg/313PS/36.5kgm
[車体のみPWR:5.655]
1速ギヤ速度:61.3km/h
最小TWR:1.159

車種詳細
DR250R|249cc
5.839kg/PS
181kg/31.0PS/2.80kgm
[車体のみPWR:4.065]
1速ギヤ速度:47.9km/h
最小TWR:0.672

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではフーガとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

VN04J ボルトと競争してみる

まずフーガより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのボルトが挙げられます。PWRの5.808kg/PSは車両重量247kgにライダーの体重55kgを加えた302kgを、最高出力52.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はボルトに5.4km/h勝り、1速TWRは0.347kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

SJ45A DR250Rと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのDR250Rが挙げられます。PWRの5.839kg/PSは車両重量126kg+55kgの181kgを、最高出力31.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は13.4km/h勝り、1速TWRは0.487kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.883
平均ピストンスピード 18.45m/s
トルクウェイトレシオ 48.49kg/kgm
1馬力あたりのお値段 14962円
排気量1Lあたり馬力 89.48PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.43kgm/L
1気筒あたりの馬力 52.2PS
1気筒あたりのトルク 6.1kgm
パワーバンド比率 29.4%
燃費×馬力 2181.6pt
各種ランキング
セダンのPWR
3.0~3.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは48.49kg/kgm(1770kg/36.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が4683000円、最高出力が313馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は14962円、逆に1万円あたりでは0.67馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は128301円、1万円あたりでは0.08kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
日産編
3500cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は89.48PS/L、トルクは10.43kgm/L、1気筒あたりの馬力は52.2馬力、トルクは6.1kgmとなり、このエンジンが313馬力を6800回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.45m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が81.4mmであるVQ35型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7370回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.883になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が6.97km/L、最高出力が313PSであるこの車の獲得ポイントは2181.6ptになります。
戯れに車両重量1770kgを100kg単位にした17.7で割ってみたところ、その数値は123.25ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 4.08m³
1人あたりのスペース 約0.82m³
室内長/全長 43.5%
室内幅/全幅 85.0%
室内高/全高 81.3%
室内容積/車両体積 30.1%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は4.08m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.82m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は43.5%、同じく室内幅と全幅の比率は85.0%、同じく室内高と全高の比率は81.3%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は30.1%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


フーガでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.73m
期待される荷室の幅 1.44m
対角線の長さ 2.25m
期待される荷室の面積 2.49m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.73m(対角線では2.25m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6800rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7300回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7300rpm|タイヤサイズ 245/45R18|タイヤ直径 67.8cm|円周長 213.0cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7300rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.841 14.18 -
-
66km/h 11100rpm 1526.9kgm
2速 2.352 8.68 0.612 1-2/
4470rpm
107km/h 6790rpm 935.0kgm
3速 1.529 5.65 0.650 2-3/
4750rpm
165km/h 4420rpm 607.8kgm
4速 1.000 3.69 0.654 3-4/
4770rpm
253km/h 2890rpm 397.5kgm
5速 0.839 3.10 0.839 4-5/
6120rpm
301km/h 2420rpm 333.5kgm
Final 3.692 レシオカバレッジ(変速比幅)4.578

ギヤの繋がりイメージ
PNY50型フーガ5AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4800rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.692)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(36.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.692)÷タイヤの有効半径(0.339m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの301km(6800rpmでは280.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6800rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6800rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ61km/h-
2速ギヤ100km/h4160rpm
3速ギヤ154km/h4420rpm
4速ギヤ235km/h4450rpm
5速ギヤ281km/h5710rpm

PNY50型フーガに搭載されたVQ35型3498ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6800rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6800rpmまで引っ張ると61km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6800rpmから4160rpmまで落ち、そこから6800rpmまで加速を続けると速度は100km/h(+39km/h)になります。

3速ギヤでは4420rpmまで落ちて6800rpmで154km/h(+54km/h)に、4速ギヤでは4450rpmまで落ちて6800rpmで235km/h(+81km/h)に、5速ギヤでは5710rpmまで落ちて6800rpmで281km/h(+46km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4800回転で最大トルク36.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば48.49kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.655kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1526.9kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1770kg)を1速ギヤの最大駆動力(1526.9kgm)で割ってみると1.159kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6800回転でのトルク(33.0kgm)からTWRを算出すると1.28kg/kgmとなり、4800-6800回転の回転域では1.159-1.28kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4440 6660 8880 11100 13320 15530 19970
2速 2720 4080 5440 6790 8150 9510 12230
3速 1770 2650 3530 4420 5300 6180 7950
4速 1160 1730 2310 2890 3470 4040 5200
5速 970 1450 1940 2420 2910 3390 4360
※赤い数字は暫定レブリミット(7300rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.839)を選択して時速100kmにて走行すると2420回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1450回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1700回転、一般的な高速道路の80km/hでは1940回転、100km/hでは2420回転、制限速度が120km/hになると2910回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4360回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 27 36 45 54 63 72
2速 15 29 44 59 74 88 103 118
3速 23 45 68 91 113 136 158 181
4速 35 69 104 138 173 208 242 277
5速 41 83 124 165 206 248 289 330

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7300回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの245/45R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/45R18 | 直径 678mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
40
扁平
225/40R18
37.6km/h
直径637mm
径差-41mm
235/40R18
38.1km/h
直径645mm
径差-33mm
245/40R18
38.5km/h
直径653mm
径差-25mm
255/40R18
39.0km/h
直径661mm
径差-17mm
265/40R18
39.5km/h
直径669mm
径差-9mm
0%
45
扁平
225/45R18
38.9km/h
直径660mm
径差-18mm
235/45R18
39.5km/h
直径669mm
径差-9mm
245/45R18
40.0km/h
678mm
0mm
255/45R18
40.5km/h
直径687mm
径差+9mm
265/45R18
41.1km/h
直径696mm
径差+18mm
+5%
50
扁平
225/50R18
40.2km/h
直径682mm
径差+4mm
235/50R18
40.8km/h
直径692mm
径差+14mm
245/50R18
41.4km/h
直径702mm
径差+24mm
255/50R18
42.0km/h
直径712mm
径差+34mm
265/50R18
42.6km/h
直径722mm
径差+44mm
+10%
55
扁平
225/55R18
41.6km/h
直径705mm
径差+27mm
235/55R18
42.2km/h
直径716mm
径差+38mm
245/55R18
42.9km/h
直径727mm
径差+49mm
255/55R18
43.5km/h
直径738mm
径差+60mm
265/55R18
44.2km/h
直径749mm
径差+71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/45R18 、235/40R18、235/45R18 、245/40R18 、255/40R18 、265/40R18あたりのタイヤがおすすめです。

245/45R18のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、245/45R18の適応サイズと性能の変化 [PNY50型フーガ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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PNY50型フーガ[3.5L-NA 4WD/5AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.655kg/ps61.25
1速ギヤ加速性能1.159kg/kgm58.89
1L換算馬力89.48ps/L62.99
1L換算トルク10.43kgm/L61.71
WB/TR比1.88338.66
ワイド&ロー指数0.84553.45
前面の面積2.753m²46.38
最低地上高140mm55.85
スポーツ性能部門の得点439.18

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費8.2km/L39.43
年間維持費465900円37.32
100kmh回転数2420rpm50.92
航続距離656.0km46.62
車の大きさ13.570m³58.48
室内の広さ4.083m³56.34
最小回転半径5.5m43.33
馬力単価14962円58.62
ユーティリティ部門の得点391.06

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した PNY50型フーガ[3.5L-NA 4WD/5AT] の総合得点は 830.24 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したPNY50型フーガ(4WD/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「3500ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

フーガの歴代モデル

2代目 HY51型 フーガ ハイブリッド
HY51 フーガ ハイブリッドは2010/11に登場した2代目モデル。参考車両の「VIP-package」は全長4945mm、全幅1845mm、全高1500mmの車体に、306PS/35.7kgmを発生するVQ35型3498ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

初代 GY50型 フーガ
GY50 フーガは2004/10に登場した初代モデル。参考車両の「450GT type-S」は全長4935mm、全幅1805mm、全高1510mmの車体に、333PS/46.0kgmを発生するVK45型4494ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。