VN2E26 キャラバンの性能と維持費 FR/7AT 9人 334万円 2023年式

このページでは、日産自動車の4ドア・9人乗りキャブバン、5代目の3DF-VN2E26型キャラバン DX ロングボディ 標準幅 標準ルーフ【2023/04モデル・132PS/37.7kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

VN2E26 キャラバン
販売期間:2012/06 -

画像は日産自動車より引用
http://www.nissan.co.jp/
投稿日:2023/12/10

ボディサイズが全長4695mm×全幅1695mm×全高1990mm、排気量は2439ccであることから、排気量でざっくりと分ける乗用車的な分類をすると2.5リットルクラスに属しています。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

貨物車の区分としては、乗車定員が9名、最大積載量が1150kg、車両総重量が3185kg、エンジンの排気量が2439ccであることから、4ナンバーの貨客兼用車に分類され、自動車税は排気量1.5L超&最大積載量2トン以下のクラス、重量税は車両総重量4トン以下のクラスに該当します。


さて、貨物車(商用車とも)には貨物車の流儀というものがありまして、「荷物が主、人は従」という絶対的な主従関係が存在しています。もしこの関係が崩れると途端に「乗用車」という道楽品、贅沢品として扱われ、行く先には重い重い税負担が待ち構えます。

貨物室の寸法
荷室長3050mm
荷室幅1520mm
荷室高1325mm
荷室容積6142.7L
荷室床面地上高625mm
最大積載量1150kg
荷室が広い貨物車ランキング

貨物車には乗用車で言うところの「室内長・室内幅・室内高」の代わりに「荷室長・荷室幅・荷室高」というものがあり、室内長幅高が乗客のスペースを示すのに対し、荷室長幅高は荷物を載せられるスペースを示しています。

表中の荷室容積6142.7Lとは、荷室長3050mm×荷室幅1520mm×荷室高1325mmの数値を掛けたもので、荷室床面地上高625mmは読んで字のごとく地面から荷物を載せる床面までの高さを示したものです。

最大積載量1150kgもまた同様で、「キャラバンには1150kgを超える荷物を載せてはいけません!」と定めてあるものです。これは「車両総重量」と密接に関係しており、この重量を基準に重量税が確定します。乗用車の重量税は乗員数や荷物を考慮しない「車両重量」で決まりますが、貨物車は「車両総重量」で決まる点が異なります。


VN2E26型 キャラバン [2439cc/132PS FR/7AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

5代目キャラバンの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2023/04
VR2E26型
[DX ロングボディ 標準幅 標準ルーフ]
2.0L-NA | FR/7AT
| 266.6万円
131PS
18.2kgm
8.5km/L
2023/04
CN4E26型
[DX スーパーロング 標準幅 ハイルーフ]
2.4L-TB | FR/7AT
| 349.4万円
132PS
37.7kgm
11.3km/L
2023/04
CS8E26型
[DX スーパーロング ワイド幅 ハイルーフ]
2.5L-NA | 4WD/7AT
| 315.0万円
147PS
21.7kgm
7.8km/L
5代目キャラバンの車両型式・グレード一覧【全20車種】
キャラバンの旧型モデル
4代目 SGE25型キャラバン コーチ
SGE25型キャラバン コーチは2001/11に登場した4代目モデル。参考車両の「DX」は全長4995mm、全幅1690mm、全高1990mmの車体に、147PS/21.7kgmを発生するQR25型2488ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー NISSAN
車名&
グレード
キャラバン
DX ロングボディ 標準幅 標準ルーフ
その他 5ドアモデルあり
お値段 3335200円
車両型式 3DF-VN2E26
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
7速AT・7速オートマ車
ドア/定員 4ドア/9名乗車
車体寸法 長4695×幅1695×高1990mm
軸距&
輪距
2555mm
前1475mm/後1450mm
最小半径 5.2m
最低高 160mm
タイヤ 前輪:195/80R15
後輪:195/80R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 1940kg
エンジン諸元
原動機型式 4N16
気筒配列 直列4気筒
排気量2439cc
圧縮比15.1
吸気方式 ターボ
最高出力 132PS[97kW]/3250rpm
最大トルク 37.7kgm[370Nm]/2000rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
WLTC燃費 11.3km/L(26.6mpg)
JC08燃費 13.9km/L(32.7mpg)
100km燃費 8.8L/100km
4N16型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(19500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(12850円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、キャラバンの新車を383.5万円(諸費用として50.0万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1.5L超&2.0トン以下 11年未満 19500円
自動車重量税(1年分) 4トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 貨客兼用車 12850円
燃料代(年間1万km) 10000km÷11.3km/L×150円/L 132740円
オイル交換(5000km毎) 1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額6000円) 月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 273490円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額63920円×12ヶ月 767040円
ローン返済中の年間維持費 1040530円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 32250円
名目 金額
自動車税(1年分) 19500円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 12850円
燃料代(年間1万km) 132740円
オイル交換(5000km毎) 12000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額6000円) 72000円
ローン完済後の年間維持費 273490円
名目 金額
車のローン額(1年分) 767040円
ローン返済中の年間維持費 1040530円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
32250円
  • 初度登録から1年経過車の場合、自動車税の区分は「排気量1.5L超&最大積載量2.0トン以下の11年未満」で税額は19500円、重量税の区分は「車両総重量4トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額32,250円の他に法定12ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。キャラバン【DX ロングボディ 標準幅 標準ルーフ】の場合、維持費の月額は22800円(ローン完済前は86800円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円を基準として、-50円となる100円から、+50円となる200円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費11.3km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
100円/L
88500円
[-44240円]
-25円
125円/L
110630円
[-22110円]
-10円
140円/L
123900円
[-8840円]
150円/L132740円
[0円]
+10円
160円/L
141600円
[+8860円]
+25円
175円/L
154880円
[+22140円]
+50円
200円/L
177000円
[+44260円]

燃費11.3km/LのVN2E26型 キャラバンで10000km走行するのに必要な燃料は885L、1リットルあたり150円としたときの燃料代は132740円になります。

参考までに、キャラバンの燃料タンクは65リットルですので、885Lの給油回数は14回、1回あたりの燃料代は約9490円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては8860円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると22140円、50円も違ってくると44260円にもなります。

これをVN2E26型 キャラバンの年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円の場合を273490円としたとき、100円/Lに値下がりすれば229250円(83.8%)に、200円/Lに値上がりすれば317750円(116.2%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(19500円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 19500円 12%
自動車重量税 1年分 16400円 10%
自賠責保険料 1年分 12850円 8%
燃料代 3000km分 39820円 25%
オイル交換 年1回 6000円 4%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 80% 57600円 38%
合計
[1万kmとの差額]
157500円
-115990円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 19500円 10%
自動車重量税 1年分 16400円 9%
自賠責保険料 1年分 12850円 7%
燃料代 5000km分 66370円 35%
オイル交換 年1回 6000円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 85% 61200円 33%
合計
[1万kmとの差額]
187650円
-85840円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 19500円 9%
自動車重量税 1年分 16400円 7%
自賠責保険料 1年分 12850円 6%
燃料代 7000km分 92920円 42%
オイル交換 年1回 8400円 4%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 90% 64800円 30%
合計
[1万kmとの差額]
220200円
-53290円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて115990円安い157500円に、5000km走行では85840円安い187650円に、7000km走行では53290円安い220200円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。燃料代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 19500円 5%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 12850円 3%
燃料代 15000km分 199110円 54%
オイル交換 年3回 36000円 10%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 3%
任意保険料 100% 72000円 21%
合計
[1万kmとの差額]
367860円
+94370円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 19500円 4%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 12850円 3%
燃料代 20000km分 265480円 59%
オイル交換 年4回 48000円 11%
タイヤ交換 2年毎 16000円 4%
任意保険料 100% 72000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
450230円
+176740円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(9.0km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(11.3km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(12.7km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(11.3km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費での燃料代132740円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル150円として計算。
  • []内の金額は低燃費タイヤ(エコタイヤ)装着で燃費が3%向上すると仮定した場合の燃料代。
    たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地9.0km/L → 9.3km/L
郊外11.3km/L → 11.6km/L
高速道路12.7km/L → 13.1km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km150000円
[145160円]
郊外500km6630円
[6470円]
高速道路500km5910円
[5730円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
162540円
+29800円
9.2km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
157360円
-5180円
9.5km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が9.0km/Lでは1000.0Lを消費して、燃料代は150000円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が11.3km/Lでは44.2Lを消費して、燃料代は6630円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が12.7km/Lでは39.4Lを消費して、燃料代は5910円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1083.6L、かかった燃料代が162540円となり、平均燃費は9.2km/L(-2.1km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+29800円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行すると燃料代は157360円となり、5180円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で25900円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km83340円
[80640円]
郊外5000km66380円
[64650円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
149720円
+16980円
10.0km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
145290円
-4430円
10.3km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が9.0km/Lでは555.6Lを消費して、燃料代は83340円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が11.3km/Lでは442.5Lを消費して、燃料代は66380円になります。

このパターンでは使用した燃料量が998.1L、かかった燃料代が149720円となり、平均燃費は10.0km/L(-1.3km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+16980円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が145290円となり、1年間で4430円、5年間で22150円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km55500円
[53720円]
郊外3340km44340円
[43190円]
高速道路3330km39330円
[38130円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
139170円
+6430円
10.8km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
135040円
-4130円
11.1km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が9.0km/Lでは370.0Lを消費して、燃料代は55500円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が11.3km/Lでは295.6Lを消費して、燃料代は44340円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が12.7km/Lでは262.2Lを消費して、燃料代は39330円になります。

このパターンでは使用した燃料量が927.8L、かかった燃料代が139170円となり、平均燃費は10.8km/L(-0.5km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+6430円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が135040円となり、1年間で4130円、5年間で20650円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km8340円
[8070円]
郊外9000km119480円
[116390円]
高速道路500km5910円
[5730円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
133730円
+990円
11.2km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
130190円
-3540円
11.5km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が9.0km/Lでは55.6Lを消費して、燃料代は8340円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が11.3km/Lでは796.5Lを消費して、燃料代は119480円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が12.7km/Lでは39.4Lを消費して、燃料代は5910円になります。

このパターンでは使用した燃料量が891.5L、かかった燃料代が133730円となり、平均燃費は11.2km/L(-0.1km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+990円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が130190円となり、1年間で3540円、5年間で17700円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(9.2km/L・10.0km/L・10.8km/L・11.2km/L)、燃料代のほうもなかなかな違い(162540円・149720円・139170円・133730円)が出てくることがわかります。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
11.3km/L
734.5km
市街地燃費
9.0km/L
585.0km
[-149.5km]
郊外燃費
11.3km/L
734.5km
[0.0km]
高速道路燃費
12.7km/L
825.5km
[+91.0km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を65Lとしたとき、市街地モード燃費9.0km/Lでの航続距離は585.0km(-149.5km)、郊外モード燃費11.3km/Lでの航続距離は734.5km(0.0km)、高速道路モード燃費12.7km/Lでの航続距離は825.5km(+91.0km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


キャラバンの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 11.3km/L
燃料タンク容量 65L
航続距離(カタログ燃費) 734.5km
航続距離(80%燃費) 585.0km
満タンプライス 9750円
1km走行コスト 13.27円
1万円でどこまで行ける? 753.3km
車両価格/航続距離 4541円/km

WLTCモード燃費が11.3km/L、燃料タンク容量65リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は734.5kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(10.2km/L)とすると663.0km、80%(9.0km/L)だと585.0km、70%(7.9km/L)では513.5kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり150円で65リットルの給油をすると9750円、上で計算した航続距離を踏まえると734.5km(80%燃費時585.0km)を走行するのに9750円かかる計算です。

燃費を11.3km/Lとしたときの1km走行コストは13.27円、10万km走行したときの燃料代は132.7万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら13.3万円/年、7年10万kmなら19.0万円/年、5年10万kmなら26.5万円/年、3年10万kmなら44.2万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば753.3km(往復なら片道376.7km)、カタログ値の80%なら602.7km(片道301.3km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で734.5kmの距離を移動できるVN2E26型 キャラバン [DX ロングボディ 標準幅 標準ルーフ]という乗り物を、333.5万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「4541円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

4N16型エンジン簡易性能曲線図
4N16型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2000回転時の馬力 105PS
3250回転時の馬力 132PS
各回転域でのトルク
2000回転時のトルク 37.7kgm
3250回転時のトルク 29.1kgm
4N16型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している4N16型2439cc、直列4気筒のターボエンジンは3250回転時に最高出力132馬力を、2000回転時に最大トルク37.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2000rpmから最高出力が発生する3250rpmまで」の1250rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は38.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ14.697kg/PS(1940kg/132PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ14.697kg/PS
車体+1人15.114kg/PS
車体+9人18.447kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg15.152kg/PS
車体+70kg15.227kg/PS
車体+80kg15.303kg/PS
車体+90kg15.379kg/PS
車体+100kg15.455kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは15.114kg/PS(1995kg/132PS)となり、数値としては0.417kg、比率にすると2.8%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの9人が搭乗した場合、車両重量に495kgがプラスされてパワーウェイトレシオは18.447kg/PS(2435kg/132PS)となり、数値としては3.750kg、比率にすると25.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


VN2E26 キャラバンのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2023/04

-
キャラバン
15.114kg/PS
1995kg/132PS|2.5L-TB
[車体のみPWR:14.697]
1997/04

車種詳細
ミニ
15.000kg/PS
795kg/53PS|1.3L-NA
車体のみPWR:13.962
2013/08

車種詳細
ミラ イース
15.096kg/PS
785kg/52PS|0.7L-NA
車体のみPWR:14.038
1997/12

車種詳細
パジェロ ミニ
15.234kg/PS
975kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:14.375
2013/11

車種詳細
N-WGN カスタム
15.259kg/PS
885kg/58PS|0.7L-NA
車体のみPWR:14.310
2016/12

車種詳細
C-HR
15.255kg/PS
1495kg/98PS|1.8L-NA
車体のみPWR:14.694

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ15.114kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

14.963kg/PSから15.265kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ローバーの4人乗りハッチバック「XN12A型 ミニ」、ダイハツの4人乗り軽ハッチバック「LA300S型 ミラ イース」、三菱の4人乗り軽SUV「H56A型 パジェロ ミニ」、ホンダの4人乗り軽ミニバン「JH1型 N-WGN カスタム」、トヨタの5人乗りSUV「ZYX10型 C-HR」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

VN2E26型 キャラバン [DX ロングボディ 標準幅 標準ルーフ]とパワーウェイトレシオが近い車種|15.114kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は68.0PS/tとなっています。


キャラバンがバイクと競争するなら…?


車種詳細
スペイシー125|124cc
15.091kg/PS
166kg/11.0PS/1.10kgm
[車体のみPWR:10.091]
1速ギヤ速度:27.0km/h
最小TWR:0.963
2023/04

-
キャラバン|2439cc
15.114kg/PS
1995kg/132PS/37.7kgm
[車体のみPWR:14.697]
1速ギヤ速度:27.3km/h
最小TWR:1.147

車種詳細
NMAX|124cc
15.167kg/PS
182kg/12.0PS/1.20kgm
[車体のみPWR:10.583]
1速ギヤ速度:30.5km/h
最小TWR:1.141

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではキャラバンとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

JF04 スペイシー125と競争してみる

まずキャラバンより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのスペイシー125が挙げられます。PWRの15.091kg/PSは車両重量111kgにライダーの体重55kgを加えた166kgを、最高出力11.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はスペイシー125に0.3km/h勝り、1速TWRは0.184kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

SE86J NMAXと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのNMAXが挙げられます。PWRの15.167kg/PSは車両重量127kg+55kgの182kgを、最高出力12.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は3.2km/h劣り、1速TWRは0.006kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.746
平均ピストンスピード 11.37m/s
トルクウェイトレシオ 51.46kg/kgm
1馬力あたりのお値段 25267円
排気量1Lあたり馬力 54.10PS/L
排気量1Lあたりトルク 15.46kgm/L
1気筒あたりの馬力 33.0PS
1気筒あたりのトルク 9.4kgm
パワーバンド比率 38.5%
燃費×馬力 1491.6pt
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
2.0~2.5Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは51.46kg/kgm(1940kg/37.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3335200円、最高出力が132馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は25267円、逆に1万円あたりでは0.40馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は88467円、1万円あたりでは0.11kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
日産編
2500cc以下の車編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は54.10PS/L、トルクは15.46kgm/L、1気筒あたりの馬力は33.0馬力、トルクは9.4kgmとなり、このエンジンが132馬力を3250回転で発生させているときの平均ピストンスピードは11.37m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.746になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が11.3km/L、最高出力が132PSであるこの車の獲得ポイントは1491.6ptになります。
戯れに車両重量1940kgを100kg単位にした19.4で割ってみたところ、その数値は76.89ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



キャラバンでの車中泊

荷室寸法
荷室長 3.050m
荷室幅 1.520m
荷室高 1.325m
対角線の長さ 3.408m
荷室の床面積 4.636m²
荷室の容積 6.143m³

商用車(貨物車・バン)は乗用車とは違ってカタログに荷室寸法が明記されておりますので、ここではその寸法を使って車中泊の可能性を探ってみます。

貨物車は荷物がたくさん積めてこそ、フルフラットな荷室があってこそという性質を持った車ですから、車中泊の適性は非常に高いものと思われます。

縦方向の長さが3.050m(対角線では3.408m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

コンパネを1枚そのままポンと置ける長さと幅を持ち得るならば、ベッドを作り、棚を置き、ポータブルな電源を用意すれば立派な移動式住居の完成です。さあ新天地へと旅立ちましょう。
車中泊にあると嬉しいアイテム

キャラバンのスペース効率

車体の大きさと荷室の広さの比率
全長に対する荷室長の比率
3.050m÷4.695m
65.0%
全幅に対する荷室幅の比率
1.520m÷1.695m
89.7%
全高に対する荷室高の比率
1.325m÷1.990m
66.6%
車体に対する荷室の比率
6.143m³÷15.836m³
38.8%

貨物車は貨物車であるがゆえに、いかに効率よく大量に荷物を載せ、運搬できるかが重視されます。これはかつて、ある自動車メーカーが標榜したMM思想、いわゆる「マン・マキシマム&メカ・ミニマム」の精神を感じさせ、言うなれば「荷室を最大限に、人と機械は最小限に」ってなものです。

というわけで、荷室の各寸法と車体の各寸法の比率がどの程度であるかを見てみます。己の全てを荷室に捧げるバンは快適性に媚を売るそこらの軟弱乗用車とは違い、ペラペラ内装と紙装甲こそがアイデンティティであり、ドアを閉めればバァン!と轟音を響かせて(バンだけに)アピールしてくるほどですから、かなりの数値が期待ができます。

荷室長の比率は荷室長3.050m÷全長4.695mで65.0%、荷室幅の比率は荷室幅1.520m÷全幅1.695mで89.7%、荷室高の比率は荷室高1.325m÷全高1.990mで66.6%、荷室の比率は荷室容積6.143m³÷車体体積15.836m³で38.8%となりました。

荷室幅と荷室高の比率が50%を超えるのは珍しい話ではありませんが、荷室長の65.0%は立派なものです。これぞバン、まさにバン、THE KING OF VANと言えましょう。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合3250rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした3750回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 3750rpm|タイヤサイズ 195/80R15|タイヤ直径 69.3cm|円周長 217.7cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
3750rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.886 15.54 -
-
32km/h 11900rpm 1691.0kgm
2速 3.169 10.08 0.649 1-2/
2430rpm
49km/h 7720rpm 1096.8kgm
3速 2.027 6.45 0.640 2-3/
2400rpm
76km/h 4940rpm 701.5kgm
4速 1.411 4.49 0.696 3-4/
2610rpm
109km/h 3440rpm 488.3kgm
5速 1.000 3.18 0.709 4-5/
2660rpm
154km/h 2440rpm 346.1kgm
6速 0.864 2.75 0.864 5-6/
3240rpm
178km/h 2100rpm 299.0kgm
7速 0.774 2.46 0.896 6-7/
3360rpm
199km/h 1880rpm 267.9kgm
Final 3.181 レシオカバレッジ(変速比幅)6.313

ギヤの繋がりイメージ
VN2E26型キャラバン7AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.181)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(37.7kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.181)÷タイヤの有効半径(0.3465m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は7速ギヤの199km(3250rpmでは172.4km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:3250rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

3250rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ27km/h-
2速ギヤ42km/h2110rpm
3速ギヤ66km/h2080rpm
4速ギヤ95km/h2260rpm
5速ギヤ133km/h2300rpm
6速ギヤ154km/h2810rpm
7速ギヤ172km/h2910rpm

VN2E26型キャラバンに搭載された4N16型2439ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する3250rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで3250rpmまで引っ張ると27km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は3250rpmから2110rpmまで落ち、そこから3250rpmまで加速を続けると速度は42km/h(+15km/h)になります。

3速ギヤでは2080rpmまで落ちて3250rpmで66km/h(+24km/h)に、4速ギヤでは2260rpmまで落ちて3250rpmで95km/h(+29km/h)に、5速ギヤでは2300rpmまで落ちて3250rpmで133km/h(+38km/h)になります。

続いて6速ギヤでは2810rpmまで落ちて3250rpmで154km/h(+21km/h)に、7速ギヤでは2910rpmまで落ちて3250rpmで172km/h(+18km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2000回転で最大トルク37.7kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば51.46kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(14.697kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1691.0kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1940kg)を1速ギヤの最大駆動力(1691.0kgm)で割ってみると1.147kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する3250回転でのトルク(29.1kgm)からTWRを算出すると1.49kg/kgmとなり、2000-3250回転の回転域では1.147-1.49kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4760 7140 9520 11900 14280 16660 21420
2速 3090 4630 6170 7720 9260 10800 13890
3速 1970 2960 3950 4940 5920 6910 8890
4速 1370 2060 2750 3440 4120 4810 6190
5速 970 1460 1950 2440 2920 3410 4380
6速 840 1260 1680 2100 2520 2950 3790
7速 750 1130 1510 1880 2260 2640 3390
※赤い数字は暫定レブリミット(3750rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.774)を選択して時速100kmにて走行すると1880回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1130回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1320回転、一般的な高速道路の80km/hでは1510回転、100km/hでは1880回転、制限速度が120km/hになると2260回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3390回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 17 25 34 42 50 59 67
2速 13 26 39 52 65 78 91 104
3速 20 41 61 81 101 122 142 162
4速 29 58 87 116 146 175 204 233
5速 41 82 123 164 205 246 287 329
6速 48 95 143 190 238 285 333 380
7速 53 106 159 212 265 318 371 424

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(3750回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの195/80R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 195/80R15 | 直径 693mm

-20mm
幅175mm
-10mm
幅185mm
変更なし
幅195mm
+10mm
幅205mm
+20mm
幅215mm
-5%
75
扁平
175/75R15
37.2km/h
直径644mm
径差-49mm
185/75R15
38.0km/h
直径659mm
径差-34mm
195/75R15
38.9km/h
直径674mm
径差-19mm
205/75R15
39.8km/h
直径689mm
径差-4mm
215/75R15
40.6km/h
直径704mm
径差+11mm
0%
80
扁平
175/80R15
38.2km/h
直径661mm
径差-32mm
185/80R15
39.1km/h
直径677mm
径差-16mm
195/80R15
40.0km/h
693mm
0mm
205/80R15
40.9km/h
直径709mm
径差+16mm
215/80R15
41.8km/h
直径725mm
径差+32mm
+5%
85
扁平
175/85R15
39.2km/h
直径679mm
径差-14mm
185/85R15
40.2km/h
直径696mm
径差+3mm
195/85R15
41.2km/h
直径713mm
径差+20mm
205/85R15
42.1km/h
直径730mm
径差+37mm
215/85R15
43.1km/h
直径747mm
径差+54mm
+10%
90
扁平
175/90R15
40.2km/h
直径696mm
径差+3mm
185/90R15
41.2km/h
直径714mm
径差+21mm
195/90R15
42.3km/h
直径732mm
径差+39mm
205/90R15
43.3km/h
直径750mm
径差+57mm
215/90R15
44.3km/h
直径768mm
径差+75mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、175/80R15、175/85R15 、185/75R15、185/80R15 、195/75R15 、205/75R15 あたりのタイヤがおすすめです。

195/80R15のタイヤ幅を175mmから225mmまで、扁平率を65%から95%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、195/80R15の適応サイズと性能の変化 [VN2E26型キャラバン編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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VN2E26型キャラバン[2.5Lターボ FR/7AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト14.697kg/ps36.50
1速ギヤ加速性能1.147kg/kgm59.15
1L換算馬力54.10ps/L32.16
1L換算トルク15.46kgm/L48.66
WB/TR比1.74652.78
ワイド&ロー指数1.17429.59
前面の面積3.373m²28.96
最低地上高160mm47.72
スポーツ性能部門の得点335.52

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費11.3km/L40.04
年間維持費273490円54.93
100kmh回転数1880rpm58.09
航続距離734.5km51.21
車の大きさ15.836m³67.49
室内の広さ6.143m³75.93
最小回転半径5.2m49.58
馬力単価25267円44.99
ユーティリティ部門の得点442.26

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した VN2E26型キャラバン[2.5Lターボ FR/7AT] の総合得点は 777.78 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したVN2E26型キャラバン(FR/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての貨物車」、「2500ccの貨物車」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

キャラバンの歴代モデル

5代目 KS2E26型 NV350キャラバン ワゴン
KS2E26 NV350キャラバン ワゴンは2012/06に登場した5代目モデル。参考車両の「DX」は全長4696mm、全幅1695mm、全高1990mmの車体に、147PS/21.7kgmを発生するQR25型2488ccエンジンを搭載した10人乗り1BOX。

4代目 CWMGE25型 キャラバン コーチ
CWMGE25 キャラバン コーチは2001/11に登場した4代目モデル。参考車両の「Field-Base X」は全長4990mm、全幅1690mm、全高2275mmの車体に、105PS/23.0kgmを発生するZD30型2953ccエンジンを搭載した10人乗り1BOX。