F31A ディアマンテの性能と維持費 FF/5AT 5人 250万円 1996年式

このページでは、三菱自動車の4ドア・5人乗りセダン、2代目のE-F31A型ディアマンテ Espada【1996/09モデル・200PS/24.5kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

F31A ディアマンテ
販売期間:1995/01 - 2005/12

画像は三菱自動車より引用
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/
投稿:2011/09/16|更新:2021/07/01

ボディサイズが全長4785mm×全幅1785mm×全高1435mm、排気量は2497ccであることから、大雑把に分類すると2.5リットルクラス(2500cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4785mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


F31A型 ディアマンテ [2497cc/200PS FF/5AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目ディアマンテの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2004/11
F34A型
[25V-SE]
2.5L-NA | FF/4AT
| 309.5万円
170PS
23.0kgm
10.0km/L
2000/08
F36A型
[30R-SE]
3.0L-NA | FF/5AT
| 374.5万円
240PS
31.0kgm
11.4km/L
2000/08
F41A型
[25V-SE]
2.5L-NA | 4WD/4AT
| 329.8万円
200PS
25.5kgm
11.2km/L
2代目ディアマンテの車両型式・グレード一覧【全8車種】
ディアマンテの旧型モデル
初代 F27A型ディアマンテ
F27A型ディアマンテは1990/05に登場した初代モデル。参考車両の「30R-SE」は全長4740mm、全幅1775mm、全高1420mmの車体に、210PS/27.5kgmを発生する6G72型2972ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー MITSUBISHI
車名&
グレード
ディアマンテ
Espada
その他 エスパーダ, 25デポルテ, 25V タイプS, 25V-SE
お値段 2494000円
車両型式 E-F31A
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
5速AT・5速オートマ車
ドア/定員 4ドア/5人
車体寸法 長4785×幅1785×高1435mm
軸距&
輪距
2720mm
前1545mm/後1535mm
最小半径 5.6m
最低高 155mm
タイヤ 前輪:205/65R15
後輪:205/65R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1470kg
エンジン諸元
原動機型式 6G73
気筒配列 V型6気筒
排気量2497cc
圧縮比10.0
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 200PS[147kW]/6000rpm
最大トルク 24.5kgm[240Nm]/5000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 9.8km/L(23.1mpg)
100km燃費 10.2L/100km
6G73型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税51700円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税18900円/年と自賠責保険料10005円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1996/09モデルのディアマンテを27年落ちの中古で54.9万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ディアマンテの1996/09モデルの場合、2023年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である49.9万円に諸経費として5万円を足した54.9万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

1996年式を27年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2500cc以下 13年経過 51700円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 18年経過 18900円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 10005円
燃料代(年間1万km) 10000km÷8.3km/L×175円/L 210840円
オイル交換(5000km毎) 1回5000円×2回 10000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額6000円) 月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 381500円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額45740円×12ヶ月 548880円
ローン返済中の年間維持費 930400円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 60900円
名目 金額
自動車税(1年分) 51700円
自動車重量税(1年分) 18900円
自賠責保険料(1年分) 10005円
燃料代(年間1万km) 210840円
オイル交換(5000km毎) 10000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額6000円) 72000円
ローン完済後の年間維持費 381500円
名目 金額
車のローン額(1年分) 548880円
ローン返済中の年間維持費 930400円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
60900円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「2500cc以下で13年経過」クラスの自動車税は51700円、「1.5トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は18900円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした60900円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が30万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3万円~4万円、年間では36万円~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

ディアマンテ【Espada】の場合、維持費の月額は31800円(ローン完済前は77600円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 24%
自動車重量税 1年分 18900円 9%
自賠責保険料 1年分 10005円 5%
燃料代 3000km分 63250円 30%
オイル交換 年1回 5000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 80% 57600円 27%
合計
[1万kmとの差額]
211800円
-169700円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 20%
自動車重量税 1年分 18900円 7%
自賠責保険料 1年分 10005円 4%
燃料代 5000km分 105420円 41%
オイル交換 年1回 5000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 85% 61200円 24%
合計
[1万kmとの差額]
257600円
-123900円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 17%
自動車重量税 1年分 18900円 6%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 7000km分 147590円 48%
オイル交換 年1回 7000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 90% 64800円 22%
合計
[1万kmとの差額]
305400円
-76100円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて169700円安い211800円に、5000km走行では123900円安い257600円に、7000km走行では76100円安い305400円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 10%
自動車重量税 1年分 18900円 4%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 15000km分 316260円 62%
オイル交換 年3回 30000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 2%
任意保険料 100% 72000円 14%
合計
[1万kmとの差額]
510900円
+129400円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 8%
自動車重量税 1年分 18900円 3%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 20000km分 421680円 67%
オイル交換 年4回 40000円 6%
タイヤ交換 2年毎 16000円 3%
任意保険料 100% 72000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
630300円
+248800円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km180円4000円4.7万円
20km360円7900円9.4万円
30km540円11900円14.0万円
50km890円19600円23.1万円
100km1790円39400円46.5万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を175円、燃費を9.8km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは17.86円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmならガソリン代は180円/日となり、20km走行なら360円/日、30km走行なら540円/日、50km走行なら890円/日、100km走行なら1790円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmでガソリン代は11900円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmでガソリン代は14.0万円/年という塩梅です。


カタログデータから見えてくる要素

6G73型エンジン簡易性能曲線図
6G73型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
5000回転時の馬力 171PS
6000回転時の馬力 200PS
6000回転時の馬力 200PS
各回転域でのトルク
5000回転時のトルク 24.5kgm
6000回転時のトルク 23.9kgm
6000回転時のトルク 23.9kgm
6G73型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している6G73型2497cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力200馬力を、5000回転時に最大トルク24.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数がとても近いこのエンジンは、高い回転数まで回すことで力を発揮するタイプのエンジンです。回転に伴って高まるパワー感は得も言われぬ感動を与えてくれることでしょう。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する5000rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の1000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は16.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
三菱の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
三菱の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.350kg/PS(1470kg/200PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.350kg/PS
車体+1人7.625kg/PS
車体+5人8.725kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg7.650kg/PS
車体+70kg7.700kg/PS
車体+80kg7.750kg/PS
車体+90kg7.800kg/PS
車体+100kg7.850kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.625kg/PS(1525kg/200PS)となり、数値としては0.275kg、比率にすると3.7%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.725kg/PS(1745kg/200PS)となり、数値としては1.375kg、比率にすると18.7%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


F31A ディアマンテのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1996/09

-
ディアマンテ
7.625kg/PS
1525kg/200PS|2.5L-NA
[車体のみPWR:7.350]
2017/09

車種詳細
シビック
7.720kg/PS
1405kg/182PS|1.5L-TB
車体のみPWR:7.418
2009/07

車種詳細
MPV
7.653kg/PS
1875kg/245PS|2.3L-TB
車体のみPWR:7.429
2017/09

車種詳細
スイフト スポーツ
7.464kg/PS
1045kg/140PS|1.4L-TB
車体のみPWR:7.071
2006/12

車種詳細
ブーン X4
7.782kg/PS
1035kg/133PS|1.0L-TB
車体のみPWR:7.368
2004/04

車種詳細
ストーリア X4
7.458kg/PS
895kg/120PS|0.8L-TB
車体のみPWR:7.000

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.625kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

7.396kg/PSから7.854kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの5人乗りハッチバック「FK7型 シビック」、マツダの8人乗りミニバン「LY3P型 MPV」、スズキの5人乗りハッチバック「ZC33S型 スイフト スポーツ」、ダイハツの5人乗りハッチバック「M312S型 ブーン X4」、ダイハツの5人乗りハッチバック「M112S型 ストーリア X4」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

F31A型 ディアマンテ [Espada]とパワーウェイトレシオが近い車種|7.625kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は136.1PS/tとなっています。


ディアマンテがバイクと競争するなら…?


車種詳細
スティード|583cc
7.472kg/PS
269kg/36.0PS/4.49kgm
[車体のみPWR:5.944]
1速ギヤ速度:58.6km/h
最小TWR:1.138
1996/09

-
ディアマンテ|2497cc
7.625kg/PS
1525kg/200PS/24.5kgm
[車体のみPWR:7.350]
1速ギヤ速度:52.5km/h
最小TWR:1.393

車種詳細
デスペラード400|399cc
7.697kg/PS
254kg/33.0PS/3.30kgm
[車体のみPWR:6.030]
1速ギヤ速度:47.9km/h
最小TWR:1.020

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではディアマンテとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

PC21 スティードと競争してみる

まずディアマンテより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのスティードが挙げられます。PWRの7.472kg/PSは車両重量214kgにライダーの体重55kgを加えた269kgを、最高出力36.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はスティードに6.1km/h劣り、1速TWRは0.255kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

VK52A デスペラード400と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのデスペラード400が挙げられます。PWRの7.697kg/PSは車両重量199kg+55kgの254kgを、最高出力33.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は4.6km/h勝り、1速TWRは0.373kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.766
平均ピストンスピード 15.20m/s
トルクウェイトレシオ 60.00kg/kgm
1馬力あたりのお値段 12470円
排気量1Lあたり馬力 80.10PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.81kgm/L
1気筒あたりの馬力 33.3PS
1気筒あたりのトルク 4.1kgm
パワーバンド比率 16.7%
燃費×馬力 1666.0pt
各種ランキング
セダンのPWR
2.0~2.5LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは60.00kg/kgm(1470kg/24.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2494000円、最高出力が200馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は12470円、逆に1万円あたりでは0.80馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は101796円、1万円あたりでは0.10kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
三菱編
2500cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は80.10PS/L、トルクは9.81kgm/L、1気筒あたりの馬力は33.3馬力、トルクは4.1kgmとなり、このエンジンが200馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.20m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が76.0mmである6G73型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7890回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.766になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が8.33km/L、最高出力が200PSであるこの車の獲得ポイントは1666.0ptになります。
戯れに車両重量1470kgを100kg単位にした14.7で割ってみたところ、その数値は113.33ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 3.51m³
1人あたりのスペース 約0.70m³
室内長/全長 42.4%
室内幅/全幅 83.5%
室内高/全高 80.8%
室内容積/車両体積 28.6%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.51m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.70m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は42.4%、同じく室内幅と全幅の比率は83.5%、同じく室内高と全高の比率は80.8%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は28.6%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


ディアマンテでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.67m
期待される荷室の幅 1.39m
対角線の長さ 2.17m
期待される荷室の面積 2.32m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.67m(対角線では2.17m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ディアマンテの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 9.8km/L
燃料タンク容量 72L
航続距離(カタログ燃費) 705.6km
航続距離(80%燃費) 561.6km
満タンプライス 12600円
1万円でどこまで行ける? 560.0km
車両価格/航続距離 3535円/km

10・15モード燃費が9.8km/Lですので、燃料タンクの容量が72リットルですと航続可能距離は705.6kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.8km/L)とすると633.6km、80%(7.8km/L)だと561.6km、70%(6.9km/L)では496.8kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン72リットルの給油で12600円、上で計算した航続距離を踏まえると705.6km(80%燃費時561.6km)を走行するのに12600円かかる計算です。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば560.0km(往復なら片道280.0km)、カタログ値の80%なら448.0km(片道224.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で705.6kmの距離を移動できるF31A型 ディアマンテ [Espada]という乗り物を、249.4万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「3535円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 205/65R15|タイヤ直径 64.8cm|円周長 203.6cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.789 13.96 -
-
57km/h 11430rpm 1055.5kgm
2速 2.057 7.58 0.543 1-2/
3530rpm
105km/h 6200rpm 573.0kgm
3速 1.421 5.23 0.691 2-3/
4490rpm
152km/h 4290rpm 395.9kgm
4速 1.000 3.68 0.704 3-4/
4580rpm
216km/h 3020rpm 278.6kgm
5速 0.731 2.69 0.731 4-5/
4750rpm
295km/h 2200rpm 203.6kgm
Final 3.684 レシオカバレッジ(変速比幅)5.183

ギヤの繋がりイメージ
F31A型ディアマンテ5AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数5000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.684)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(24.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.684)÷タイヤの有効半径(0.324m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの295km(6000rpmでは272.2km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ53km/h-
2速ギヤ97km/h3260rpm
3速ギヤ140km/h4150rpm
4速ギヤ199km/h4220rpm
5速ギヤ272km/h4390rpm

F31A型ディアマンテに搭載された6G73型2497ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6000rpmまで引っ張ると53km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6000rpmから3260rpmまで落ち、そこから6000rpmまで加速を続けると速度は97km/h(+44km/h)になります。

3速ギヤでは4150rpmまで落ちて6000rpmで140km/h(+43km/h)に、4速ギヤでは4220rpmまで落ちて6000rpmで199km/h(+59km/h)に、5速ギヤでは4390rpmまで落ちて6000rpmで272km/h(+73km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが5000回転で最大トルク24.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば60.00kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(7.350kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1055.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1470kg)を1速ギヤの最大駆動力(1055.5kgm)で割ってみると1.393kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(23.9kgm)からTWRを算出すると1.43kg/kgmとなり、5000-6000回転の回転域では1.393-1.43kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4570 6860 9140 11430 13710 16000 20570
2速 2480 3720 4960 6200 7440 8680 11170
3速 1710 2570 3430 4290 5140 6000 7710
4速 1210 1810 2410 3020 3620 4220 5430
5速 880 1320 1760 2200 2650 3090 3970
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.731)を選択して時速100kmにて走行すると2200回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1320回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1540回転、一般的な高速道路の80km/hでは1760回転、100km/hでは2200回転、制限速度が120km/hになると2650回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3970回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 26 35 44 53 61 70
2速 16 32 48 64 81 97 113 129
3速 23 47 70 93 117 140 163 187
4速 33 66 99 133 166 199 232 265
5速 45 91 136 181 227 272 318 363

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの205/65R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 205/65R15 | 直径 648mm

-20mm
幅185mm
-10mm
幅195mm
変更なし
幅205mm
+10mm
幅215mm
+20mm
幅225mm
-5%
60
扁平
185/60R15
37.2km/h
直径603mm
径差-45mm
195/60R15
38.0km/h
直径615mm
径差-33mm
205/60R15
38.7km/h
直径627mm
径差-21mm
215/60R15
39.4km/h
直径639mm
径差-9mm
225/60R15
40.2km/h
直径651mm
径差+3mm
0%
65
扁平
185/65R15
38.4km/h
直径622mm
径差-26mm
195/65R15
39.2km/h
直径635mm
径差-13mm
205/65R15
40.0km/h
648mm
0mm
215/65R15
40.8km/h
直径661mm
径差+13mm
225/65R15
41.6km/h
直径674mm
径差+26mm
+5%
70
扁平
185/70R15
39.5km/h
直径640mm
径差-8mm
195/70R15
40.4km/h
直径654mm
径差+6mm
205/70R15
41.2km/h
直径668mm
径差+20mm
215/70R15
42.1km/h
直径682mm
径差+34mm
225/70R15
43.0km/h
直径696mm
径差+48mm
+10%
75
扁平
185/75R15
40.7km/h
直径659mm
径差+11mm
195/75R15
41.6km/h
直径674mm
径差+26mm
205/75R15
42.5km/h
直径689mm
径差+41mm
215/75R15
43.5km/h
直径704mm
径差+56mm
225/75R15
44.4km/h
直径719mm
径差+71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、185/65R15、185/70R15 、195/65R15 、205/60R15 、215/60R15 あたりのタイヤがおすすめです。

205/65R15のタイヤ幅を185mmから235mmまで、扁平率を50%から80%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、205/65R15の適応サイズと性能の変化 [F31A型ディアマンテ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


F31A型ディアマンテ[2.5L-NA FF/5AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト7.350kg/ps56.53
1速ギヤ加速性能1.393kg/kgm53.98
1L換算馬力80.10ps/L55.52
1L換算トルク9.81kgm/L54.15
WB/TR比1.76650.72
ワイド&ロー指数0.80456.34
前面の面積2.561m²51.49
最低地上高155mm49.46
スポーツ性能部門の得点428.19

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費9.8km/L42.93
年間維持費381500円44.76
100kmh回転数2200rpm53.98
航続距離705.6km49.67
車の大きさ12.257m³53.56
室内の広さ3.509m³51.18
最小回転半径5.6m41.04
馬力単価12470円61.78
ユーティリティ部門の得点398.90

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した F31A型ディアマンテ[2.5L-NA FF/5AT] の総合得点は 827.09 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したF31A型ディアマンテ(FF/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「2500ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

ディアマンテの歴代モデル

2代目 F36W型 ディアマンテ ワゴン
F36W ディアマンテ ワゴンは1997/10に登場した2代目モデル。参考車両の「ES」は全長4810mm、全幅1785mm、全高1500mmの車体に、200PS/28.0kgmを発生する6G72型2972ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

初代 K45型 ディアマンテ ワゴン
K45 ディアマンテ ワゴンは1993/03に登場した初代モデル。参考車両の「30R-SE」は全長4785mm、全幅1780mm、全高1515mmの車体に、165PS/25.6kgmを発生する6G72型2972ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。