211287:Eクラス ステーションワゴンの性能と維持費 4WD/5AT 926万円

このページでは、メルセデスベンツの5ドア・5人乗りワゴン、3代目のDBA-211287型Eクラス ステーションワゴン E350 4Matic Avantgarde S211【2008/08モデル・272PS/35.7kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

211287 Eクラス ステーションワゴン
販売期間:2003/08 - 2010/02

画像はメルセデスベンツより引用
http://www.mercedes-benz.co.jp/
投稿:2011/12/19|更新:2021/07/01

ボディサイズが全長4885mm×全幅1820mm×全高1510mm、排気量は3497ccであることから、大雑把に分類すると3.5リットルクラス(3500cc、自動車税は3.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4885mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


211287型 Eクラス ステーションワゴン [3497cc/272PS 4WD/5AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

3代目Eクラス ステーションワゴンの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2008/08
211222型
[E320 CDI Avantgarde S211]
3.0L-TB | FR/7AT
| 896.0万円
211PS
55.1kgm
-
2008/08
211256C型
[E350 Avantgarde-S S211]
3.5L-NA | FR/7AT
| 932.0万円
272PS
35.7kgm
8.5km/L
2008/08
211254C型
[E300 S211]
3.0L-NA | FR/7AT
| 760.0万円
231PS
30.6kgm
9.1km/L
3代目Eクラス セダン&ワゴンまとめ (W211 S211)【全24件】
Eクラス ステーションワゴンの新型モデル
4代目 212276型Eクラス ステーションワゴン
212276型Eクラス ステーションワゴンは2010/02に登場した4代目モデル。参考車両の「E63S AMG 4matic S212」は全長4920mm、全幅1870mm、全高1520mmの車体に、585PS/81.5kgmを発生するM157型5461ccエンジンを搭載。

Eクラス ステーションワゴンの旧型モデル
2代目 E55T型Eクラス ステーションワゴン
E55T型Eクラス ステーションワゴンは1996/11に登場した2代目モデル。参考車両の「E55 AMG S210」は全長4840mm、全幅1800mm、全高1485mmの車体に、353PS/54.0kgmを発生する113M55型5438ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー MERCEDES_BENZ
車名&
グレード
Eクラス ステーションワゴン
E350 4Matic Avantgarde S211
その他 E350 ステーションワゴン 4マチック アバンギャルド
お値段 9260000円
車両型式 DBA-211287
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
5速AT・5速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5人
車体寸法 長4885×幅1820×高1510mm
軸距&
輪距
2855mm
前1565mm/後1560mm
最小半径 5.3m
タイヤ 前輪:245/45R17
後輪:245/45R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1920kg
エンジン諸元
原動機型式 M272
気筒配列 V型6気筒
排気量3497cc
圧縮比10.7
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 272PS[200kW]/6000rpm
最大トルク 35.7kgm[350Nm]/2400-5000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 8.5km/L(20.0mpg)
100km燃費 11.8L/100km
M272型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税66700円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税22800円/年と自賠責保険料10005円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額7000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2008/08モデルのEクラス ステーションワゴンを15年落ちの中古で305.6万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    Eクラス ステーションワゴンの2008/08モデルの場合、2023年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の30%である277.8万円に諸経費として27.8万円を足した305.6万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2008年式を15年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3500cc以下 13年経過 66700円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年-17年経過 22800円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 10005円
燃料代(年間1万km) 10000km÷7.2km/L×175円/L 243060円
オイル交換(5000km毎) 1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料(月額7000円) 月額7000円×12ヶ月 84000円
ローン完済後の年間維持費 450600円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額50930円×12ヶ月 611160円
ローン返済中の年間維持費 1061800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 68700円
名目 金額
自動車税(1年分) 66700円
自動車重量税(1年分) 22800円
自賠責保険料(1年分) 10005円
燃料代(年間1万km) 243060円
オイル交換(5000km毎) 12000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 12000円
任意保険料(月額7000円) 84000円
ローン完済後の年間維持費 450600円
名目 金額
車のローン額(1年分) 611160円
ローン返済中の年間維持費 1061800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
68700円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「3500cc以下で13年経過」クラスの自動車税は66700円、「2.0トン以下で13年-17年経過」クラスの自動車重量税は22800円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした68700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が30万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3万円~4万円、年間では36万円~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

Eクラス ステーションワゴン【E350 4Matic Avantgarde S211】の場合、維持費の月額は37600円(ローン完済前は88500円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 26%
自動車重量税 1年分 22800円 9%
自賠責保険料 1年分 10005円 4%
燃料代 3000km分 72920円 29%
オイル交換 年1回 6000円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 80% 67200円 27%
合計
[1万kmとの差額]
253700円
-196900円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 22%
自動車重量税 1年分 22800円 7%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 5000km分 121530円 40%
オイル交換 年1回 6000円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 85% 71400円 23%
合計
[1万kmとの差額]
306500円
-144100円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 18%
自動車重量税 1年分 22800円 6%
自賠責保険料 1年分 10005円 3%
燃料代 7000km分 170140円 47%
オイル交換 年1回 8400円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 2%
任意保険料 90% 75600円 22%
合計
[1万kmとの差額]
361700円
-88900円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料84000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて196900円安い253700円に、5000km走行では144100円安い306500円に、7000km走行では88900円安い361700円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 11%
自動車重量税 1年分 22800円 4%
自賠責保険料 1年分 10005円 2%
燃料代 15000km分 364590円 61%
オイル交換 年3回 36000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 18000円 3%
任意保険料 100% 84000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
602100円
+151500円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 66700円 9%
自動車重量税 1年分 22800円 3%
自賠責保険料 1年分 10005円 1%
燃料代 20000km分 486120円 66%
オイル交換 年4回 48000円 6%
タイヤ交換 2年毎 24000円 3%
任意保険料 100% 84000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
741700円
+291100円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km210円4600円5.5万円
20km410円9000円10.7万円
30km620円13600円16.1万円
50km1030円22700円26.8万円
100km2060円45300円53.6万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を175円、燃費を8.5km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは20.59円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmならガソリン代は210円/日となり、20km走行なら410円/日、30km走行なら620円/日、50km走行なら1030円/日、100km走行なら2060円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmでガソリン代は13600円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmでガソリン代は16.1万円/年という塩梅です。


カタログデータから見えてくる要素

M272型エンジン簡易性能曲線図
M272型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2400回転時の馬力 120PS
5000回転時の馬力 249PS
6000回転時の馬力 272PS
6000回転時の馬力 272PS
各回転域でのトルク
2400回転時のトルク 35.7kgm
5000回転時のトルク 35.7kgm
6000回転時のトルク 32.5kgm
6000回転時のトルク 32.5kgm
M272型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているM272型3497cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力272馬力を、2400-5000回転時に最大トルク35.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2400rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の3600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は60.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.059kg/PS(1920kg/272PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.059kg/PS
車体+1人7.261kg/PS
車体+5人8.070kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg7.279kg/PS
車体+70kg7.316kg/PS
車体+80kg7.353kg/PS
車体+90kg7.390kg/PS
車体+100kg7.426kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.261kg/PS(1975kg/272PS)となり、数値としては0.202kg、比率にすると2.9%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.070kg/PS(2195kg/272PS)となり、数値としては1.011kg、比率にすると14.3%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


211287 Eクラス ステーションワゴンのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2008/08

-
Eクラス ステーションワゴン
7.261kg/PS
1975kg/272PS|3.5L-NA
[車体のみPWR:7.059]
2017/09

車種詳細
スイフト スポーツ
7.321kg/PS
1025kg/140PS|1.4L-TB
車体のみPWR:6.929
2010/12

車種詳細
FJクルーザー
7.228kg/PS
1995kg/276PS|4.0L-NA
車体のみPWR:7.029
2012/08

車種詳細
ラングラー アンリミテッド
7.377kg/PS
2095kg/284PS|3.7L-NA
車体のみPWR:7.183
2010/06

車種詳細
コルト Ralliart-R
7.147kg/PS
1165kg/163PS|1.5L-TB
車体のみPWR:6.810
2015/08

車種詳細
LX
7.361kg/PS
2775kg/377PS|5.7L-NA
車体のみPWR:7.215

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.261kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

7.043kg/PSから7.479kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック「ZC33S型 スイフト スポーツ」、トヨタの5人乗りSUV「GSJ15W型 FJクルーザー」、JEEPの5人乗りSUV「JK36L型 ラングラー アンリミテッド」、三菱の5人乗りハッチバック「Z27AG型 コルト Ralliart-R」、レクサスの8人乗りSUV「URJ201W型 LX」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

211287型 Eクラス ステーションワゴン [E350 4Matic Avantgarde S211]とパワーウェイトレシオが近い車種|7.261kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は141.7PS/tとなっています。


Eクラス ステーションワゴンがバイクと競争するなら…?


車種詳細
Z250|248cc
7.258kg/PS
225kg/31.0PS/2.10kgm
[車体のみPWR:5.484]
2008/08

-
Eクラス ステーションワゴン|3497cc
7.261kg/PS
1975kg/272PS/35.7kgm
[車体のみPWR:7.059]

車種詳細
TMAX|499cc
7.289kg/PS
277kg/38.0PS/4.50kgm
[車体のみPWR:5.842]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではEクラス ステーションワゴンとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

ER250C Z250と競争してみる

まずEクラス ステーションワゴンより少しPWRが低いバイクとして、カワサキのZ250が挙げられます。PWRの7.258kg/PSは車両重量170kgにライダーの体重55kgを加えた225kgを、最高出力31.0PSで割ったものです。

SJ08J TMAXと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのTMAXが挙げられます。PWRの7.289kg/PSは車両重量222kg+55kgの277kgを、最高出力38.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.827
平均ピストンスピード 17.20m/s
トルクウェイトレシオ 53.8kg/kgm
1馬力あたりのお値段 34044円
排気量1Lあたり馬力 77.78PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.21kgm/L
1気筒あたりの馬力 45.3PS
1気筒あたりのトルク 6.0kgm
パワーバンド比率 60.0%
燃費×馬力 1963.8pt
各種ランキング
ステーションワゴンのPWR
3.0~3.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは53.8kg/kgm(1920kg/35.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が9260000円、最高出力が272馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は34044円、逆に1万円あたりでは0.29馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は259384円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3500cc以下の車編
ステーションワゴン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は77.78PS/L、トルクは10.21kgm/L、1気筒あたりの馬力は45.3馬力、トルクは6.0kgmとなり、このエンジンが272馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.20m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が86.0mmであるM272型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6980回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.827になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が7.22km/L、最高出力が272PSであるこの車の獲得ポイントは1963.8ptになります。
戯れに車両重量1920kgを100kg単位にした19.2で割ってみたところ、その数値は102.28ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



Eクラス ステーションワゴンでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.71m
期待される荷室の幅 1.42m
対角線の長さ 2.22m
期待される荷室の面積 2.43m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.71m(対角線では2.22m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


Eクラス ステーションワゴンの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 8.5km/L
燃料タンク容量 80L
航続距離(カタログ燃費) 680.0km
航続距離(80%燃費) 544.0km
満タンプライス 14000円
1万円でどこまで行ける? 485.7km
車両価格/航続距離 13618円/km

10・15モード燃費が8.5km/Lですので、燃料タンクの容量が80リットルですと航続可能距離は680.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.7km/L)とすると616.0km、80%(6.8km/L)だと544.0km、70%(5.9km/L)では472.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン80リットルの給油で14000円、上で計算した航続距離を踏まえると680.0km(80%燃費時544.0km)を走行するのに14000円かかる計算です。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば485.7km(往復なら片道242.9km)、カタログ値の80%なら388.6km(片道194.3km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で680.0kmの距離を移動できる211287型 Eクラス ステーションワゴン [E350 4Matic Avantgarde S211]という乗り物を、926.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「13618円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


純正装着タイヤの245/45R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/45R17 | 直径 652mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
40
扁平
225/40R17
37.5km/h
直径612mm
径差-40mm
235/40R17
38.0km/h
直径620mm
径差-32mm
245/40R17
38.5km/h
直径628mm
径差-24mm
255/40R17
39.0km/h
直径636mm
径差-16mm
265/40R17
39.5km/h
直径644mm
径差-8mm
0%
45
扁平
225/45R17
39.0km/h
直径635mm
径差-17mm
235/45R17
39.5km/h
直径644mm
径差-8mm
245/45R17
40.0km/h
652mm
0mm
255/45R17
40.6km/h
直径662mm
径差+10mm
265/45R17
41.2km/h
直径671mm
径差+19mm
+5%
50
扁平
225/50R17
40.3km/h
直径657mm
径差+5mm
235/50R17
40.9km/h
直径667mm
径差+15mm
245/50R17
41.5km/h
直径677mm
径差+25mm
255/50R17
42.1km/h
直径687mm
径差+35mm
265/50R17
42.8km/h
直径697mm
径差+45mm
+10%
55
扁平
225/55R17
41.7km/h
直径680mm
径差+28mm
235/55R17
42.4km/h
直径691mm
径差+39mm
245/55R17
43.1km/h
直径702mm
径差+50mm
255/55R17
43.7km/h
直径713mm
径差+61mm
265/55R17
44.4km/h
直径724mm
径差+72mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/45R17 、235/40R17、235/45R17 、245/40R17 、255/40R17 、265/40R17あたりのタイヤがおすすめです。

245/45R17のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを17インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが245/45R17のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


211287型Eクラス ステーションワゴン[3.5L-NA 4WD/5AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト7.059kg/ps57.33
1速ギヤ加速性能-39.91
1L換算馬力77.78ps/L53.69
1L換算トルク10.21kgm/L59.02
WB/TR比1.82744.43
ワイド&ロー指数0.83054.42
前面の面積2.748m²46.10
最低地上高-43.65
スポーツ性能部門の得点398.55

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費8.5km/L40.09
年間維持費450600円38.33
100kmh回転数-43.41
航続距離680.0km48.15
車の大きさ13.425m³58.30
室内の広さ(仮) 2.434m³40.61
最小回転半径5.3m47.29
馬力単価34044円32.80
ユーティリティ部門の得点348.98

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 211287型Eクラス ステーションワゴン[3.5L-NA 4WD/5AT] の総合得点は 747.53 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した211287型Eクラス ステーションワゴン(4WD/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのワゴン」、「3500ccのワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

Eクラス ステーションワゴンの歴代モデル

5代目 213042C型 Eクラス セダン
213042C Eクラス セダンは2016/07に登場した5代目モデル。参考車両の「E200 Avantgarde W213」は全長4930mm、全幅1850mm、全高1455mmの車体に、184PS/30.6kgmを発生するM274型1991ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

4代目 212201C型 Eクラス ステーションワゴン
212201C Eクラス ステーションワゴンは2010/02に登場した4代目モデル。参考車両の「E220 BlueTEC S212」は全長4910mm、全幅1855mm、全高1500mmの車体に、177PS/40.8kgmを発生するOM651型2142ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

3代目 211282型 Eクラス ステーションワゴン
211282 Eクラス ステーションワゴンは2003/08に登場した3代目モデル。参考車両の「E320 4Matic Avantgarde S211」は全長4850mm、全幅1820mm、全高1505mmの車体に、224PS/32.1kgmを発生するM112型3199ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

2代目 W210型 Eクラス
W210 Eクラスは1995/07に登場した2代目モデル。参考車両の「E320 W210」は全長4800mm、全幅1800mm、全高1425mmの車体に、220PS/32.1kgmを発生する104995型3199ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

初代 W124型 Eクラス
W124 Eクラスは1993/10に登場した初代モデル。参考車両の「E400-4.2 S3」は全長4740mm、全幅1765mm、全高1410mmの車体に、312PS/43.3kgmを発生する119975型4195ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。