SLP2M ボンゴ バンの性能と維持費 4WD/5AT 235万円 2019年式

このページでは、マツダ株式会社の4ドア・5人乗りキャブバン、4代目のDBF-SLP2M型ボンゴ バン DX ハイルーフ【2019/10モデル・102PS/15.0kgm・PT4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

SLP2M ボンゴ バン
販売期間:1999/06 - 2021/01

画像はマツダ株式会社より引用
http://www.mazda.co.jp/
投稿日:2023/11/09

ボディサイズが全長4285mm×全幅1690mm×全高1985mm、排気量は1798ccであることから、排気量でざっくりと分ける乗用車的な分類をすると1.8リットルクラスに属しています。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

貨物車の区分としては、乗車定員が5名、最大積載量が1000kg、車両総重量が2545kg、エンジンの排気量が1798ccであることから、4ナンバーの貨客兼用車に分類され、自動車税は排気量1.5L超&最大積載量1トン以下のクラス、重量税は車両総重量3トン以下のクラスに該当します。


さて、貨物車(商用車とも)には貨物車の流儀というものがありまして、「荷物が主、人は従」という絶対的な主従関係が存在しています。もしこの関係が崩れると途端に「乗用車」という道楽品、贅沢品として扱われ、行く先には重い重い税負担が待ち構えます。

貨物室の寸法
荷室長2260mm
荷室幅1480mm
荷室高1345mm
荷室容積4498.8L
荷室床面地上高615mm
最大積載量1000kg
荷室が広い貨物車ランキング

貨物車には乗用車で言うところの「室内長・室内幅・室内高」の代わりに「荷室長・荷室幅・荷室高」というものがあり、室内長幅高が乗客のスペースを示すのに対し、荷室長幅高は荷物を載せられるスペースを示しています。

表中の荷室容積4498.8Lとは、荷室長2260mm×荷室幅1480mm×荷室高1345mmの数値を掛けたもので、荷室床面地上高615mmは読んで字のごとく地面から荷物を載せる床面までの高さを示したものです。

最大積載量1000kgもまた同様で、「ボンゴ バンには1000kgを超える荷物を載せてはいけません!」と定めてあるものです。これは「車両総重量」と密接に関係しており、この重量を基準に重量税が確定します。乗用車の重量税は乗員数や荷物を考慮しない「車両重量」で決まりますが、貨物車は「車両総重量」で決まる点が異なります。


SLP2M型 ボンゴ バン [1798cc/102PS PT4WD/5AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

4代目ボンゴ バンの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2019/10
SLP2V型
[DX 標準ルーフ]
1.8L-NA | FR/5MT
| 191.6万円
102PS
15.0kgm
11.4km/L
2019/10
SLP2V型
[DX ハイルーフ]
1.8L-NA | FR/5AT
| 209.9万円
102PS
15.0kgm
10.8km/L
2019/10
SLP2M型
[DX 標準ルーフ]
1.8L-NA | 4WD/5AT
| 232.8万円
102PS
15.0kgm
10.2km/L
4代目ボンゴ バンの車両型式・グレード一覧【全10車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー マツダ株式会社
車名&
グレード
ボンゴ バン
DX ハイルーフ
その他 2名乗車仕様あり | 5ドア仕様あり
お値段 2347400円
車両型式 DBF-SLP2M
駆動方式
変速機
パートタイム4WD・四輪駆動(AWD)
5速AT・5速オートマ車
ドア/定員 4ドア/5名乗車
車体寸法 長4285×幅1690×高1985mm
軸距&
輪距
2220mm
前1450mm/後1390mm
最小半径 5.1m
最低高 175mm
タイヤ 前輪:185/80R14
後輪:185/80R14
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 1520kg
エンジン諸元
原動機型式 L8
気筒配列 直列4気筒
排気量1798cc
圧縮比9.4
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 102PS[75kW]/5300rpm
最大トルク 15.0kgm[147Nm]/4000rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
JC08燃費 10.2km/L(24.0mpg)
100km燃費 9.8L/100km
L8型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(16000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12300円/年)と自賠責保険料(12850円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2019/10モデルのボンゴ バンを5年落ちの中古で206.6万円にて購入し、頭金なしで4年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ボンゴ バンの2019/10モデルの場合、2024年現在では5年が経過しているため、新車価格の80%である187.792万円に諸経費として18.8万円を足した206.6万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2019年式を5年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1.5L超&1.0トン以下 13年未満 16000円
自動車重量税(1年分) 3トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 貨客兼用車 12850円
燃料代(年間1万km) 10000km÷9.5×170円/L 178950円
オイル交換(5000km毎) 1回4500円×2回 9000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本8000円×4本÷5年 6400円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 301500円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額43040円×12ヶ月 516480円
ローン返済中の年間維持費 817980円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 28150円
名目 金額
自動車税(1年分) 16000円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 12850円
燃料代(年間1万km) 178950円
オイル交換(5000km毎) 9000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 6400円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 301500円
名目 金額
車のローン額(1年分) 516480円
ローン返済中の年間維持費 817980円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
28150円
  • 初度登録から5年経過車の場合、自動車税の区分は「排気量1.5L超&最大積載量1.0トン以下の13年未満」で税額は16000円、重量税の区分は「車両総重量3トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本8000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額28,150円の他に法定12ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。ボンゴ バン【DX ハイルーフ】の場合、維持費の月額は25200円(ローン完済前は68200円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり170円を基準として、-50円となる120円から、+50円となる220円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費9.5km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
120円/L
126330円
[-52620円]
-25円
145円/L
152650円
[-26300円]
-10円
160円/L
168440円
[-10510円]
170円/L178950円
[0円]
+10円
180円/L
189490円
[+10540円]
+25円
195円/L
205280円
[+26330円]
+50円
220円/L
231600円
[+52650円]

燃費9.5km/LのSLP2M型 ボンゴ バンで10000km走行するのに必要な燃料は1052.7L、1リットルあたり170円としたときの燃料代は178950円になります。

参考までに、ボンゴ バンの燃料タンクは53リットルですので、1052.7Lの給油回数は20回、1回あたりの燃料代は約8950円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては10540円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると26330円、50円も違ってくると52650円にもなります。

これをSLP2M型 ボンゴ バンの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり170円の場合を301500円としたとき、120円/Lに値下がりすれば248880円(82.5%)に、220円/Lに値上がりすれば354150円(117.5%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(16000円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 16000円 10%
自動車重量税 1年分 12300円 8%
自賠責保険料 1年分 12850円 8%
燃料代 3000km分 53690円 34%
オイル交換 年1回 4500円 3%
タイヤ交換 6年毎 4270円 3%
任意保険料 80% 52800円 34%
合計
[1万kmとの差額]
156410円
-145090円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 16000円 8%
自動車重量税 1年分 12300円 6%
自賠責保険料 1年分 12850円 7%
燃料代 5000km分 89480円 46%
オイル交換 年1回 4500円 2%
タイヤ交換 6年毎 4270円 2%
任意保険料 85% 56160円 29%
合計
[1万kmとの差額]
195560円
-105940円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 16000円 7%
自動車重量税 1年分 12300円 5%
自賠責保険料 1年分 12850円 5%
燃料代 7000km分 125270円 53%
オイル交換 年1回 6300円 3%
タイヤ交換 6年毎 4270円 2%
任意保険料 90% 59400円 25%
合計
[1万kmとの差額]
236390円
-65110円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて145090円安い156410円に、5000km走行では105940円安い195560円に、7000km走行では65110円安い236390円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。燃料代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 16000円 4%
自動車重量税 1年分 12300円 3%
自賠責保険料 1年分 12850円 3%
燃料代 15000km分 268430円 65%
オイル交換 年3回 27000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 9600円 2%
任意保険料 100% 66000円 16%
合計
[1万kmとの差額]
412180円
+110680円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 16000円 3%
自動車重量税 1年分 12300円 2%
自賠責保険料 1年分 12850円 3%
燃料代 20000km分 357900円 70%
オイル交換 年4回 36000円 7%
タイヤ交換 2年毎 12800円 2%
任意保険料 100% 66000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
513850円
+212350円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



ボンゴ バンの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 10.2km/L
燃料タンク容量 53L
航続距離(カタログ燃費) 540.6km
航続距離(80%燃費) 434.6km
満タンプライス 9010円
1km走行コスト 16.67円
1万円でどこまで行ける? 600.0km
車両価格/航続距離 4342円/km

JC08モード燃費が10.2km/L、燃料タンク容量53リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は540.6kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(9.2km/L)とすると487.6km、80%(8.2km/L)だと434.6km、70%(7.1km/L)では376.3kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり170円で53リットルの給油をすると9010円、上で計算した航続距離を踏まえると540.6km(80%燃費時434.6km)を走行するのに9010円かかる計算です。

燃費を9.5km/Lとしたときの1km走行コストは16.67円、10万km走行したときの燃料代は166.7万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら16.7万円/年、7年10万kmなら23.8万円/年、5年10万kmなら33.3万円/年、3年10万kmなら55.6万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば600.0km(往復なら片道300.0km)、カタログ値の80%なら480.0km(片道240.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で540.6kmの距離を移動できるSLP2M型 ボンゴ バン [DX ハイルーフ]という乗り物を、234.7万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「4342円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

L8型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
4000回転時の馬力 84PS
5300回転時の馬力 102PS
各回転域でのトルク
4000回転時のトルク 15.0kgm
5300回転時のトルク 13.8kgm
L8型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているL8型1798cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは5300回転時に最高出力102馬力を、4000回転時に最大トルク15.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4000rpmから最高出力が発生する5300rpmまで」の1300rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は24.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
マツダの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
マツダの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ14.902kg/PS(1520kg/102PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ14.902kg/PS
車体+1人15.441kg/PS
車体+5人17.598kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg15.490kg/PS
車体+70kg15.588kg/PS
車体+80kg15.686kg/PS
車体+90kg15.784kg/PS
車体+100kg15.882kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは15.441kg/PS(1575kg/102PS)となり、数値としては0.539kg、比率にすると3.6%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは17.598kg/PS(1795kg/102PS)となり、数値としては2.696kg、比率にすると18.1%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


SLP2M ボンゴ バンのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2019/10

-
ボンゴ バン
15.441kg/PS
1575kg/102PS|1.8L-NA
[車体のみPWR:14.902]
2011/05

車種詳細
プリウス アルファ
15.505kg/PS
1535kg/99PS|1.8L-NA
車体のみPWR:14.949
2017/09

車種詳細
N-BOX Custom
15.391kg/PS
985kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:14.531
2011/12

車種詳細
アクア
15.338kg/PS
1135kg/74PS|1.5L-NA
車体のみPWR:14.595
2011/12

車種詳細
アルトエコ
15.288kg/PS
795kg/52PS|0.7L-NA
車体のみPWR:14.231
2014/12

車種詳細
アクア
15.473kg/PS
1145kg/74PS|1.5L-NA
車体のみPWR:14.730

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ15.441kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

15.287kg/PSから15.595kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、トヨタの7人乗りミニバン「ZVW40W型 プリウス アルファ」、ホンダの4人乗り軽ミニバン「JF3型 N-BOX Custom」、トヨタの5人乗りハッチバック「NHP10型 アクア」、スズキの4人乗り軽ハッチバック「HA35S型 アルトエコ」、トヨタの5人乗りSUV「NHP10型 アクア」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

SLP2M型 ボンゴ バン [DX ハイルーフ]とパワーウェイトレシオが近い車種|15.441kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は67.1PS/tとなっています。


ボンゴ バンがバイクと競争するなら…?


車種詳細
アドレスV125|124cc
15.354kg/PS
152kg/9.9PS/1.00kgm
[車体のみPWR:9.798]
1速ギヤ速度:27.6km/h
最小TWR:0.946
2019/10

-
ボンゴ バン|1798cc
15.441kg/PS
1575kg/102PS/15.0kgm
[車体のみPWR:14.902]
1速ギヤ速度:43.4km/h
最小TWR:2.200

車種詳細
NMAX|124cc
15.500kg/PS
186kg/12.0PS/1.10kgm
[車体のみPWR:10.917]
1速ギヤ速度:31.7km/h
最小TWR:1.250

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではボンゴ バンとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

CF4EA アドレスV125と競争してみる

まずボンゴ バンより少しPWRが低いバイクとして、スズキのアドレスV125が挙げられます。PWRの15.354kg/PSは車両重量97kgにライダーの体重55kgを加えた152kgを、最高出力9.9PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はアドレスV125に15.8km/h勝り、1速TWRは1.254kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

SEG6J NMAXと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのNMAXが挙げられます。PWRの15.500kg/PSは車両重量131kg+55kgの186kgを、最高出力12.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は11.7km/h勝り、1速TWRは0.950kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.563
平均ピストンスピード 14.68m/s
トルクウェイトレシオ 101.33kg/kgm
1馬力あたりのお値段 23014円
排気量1Lあたり馬力 56.73PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.34kgm/L
1気筒あたりの馬力 25.5PS
1気筒あたりのトルク 3.8kgm
パワーバンド比率 24.5%
燃費×馬力 968.0pt
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
1.6~1.8L以下のPWR

トルクウェイトレシオは101.33kg/kgm(1520kg/15.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2347400円、最高出力が102馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は23014円、逆に1万円あたりでは0.43馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は156493円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
マツダ編
2000cc以下の車編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は56.73PS/L、トルクは8.34kgm/L、1気筒あたりの馬力は25.5馬力、トルクは3.8kgmとなり、このエンジンが102馬力を5300回転で発生させているときの平均ピストンスピードは14.68m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が83.1mmであるL8型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7220回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.563になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、真っ直ぐ進むよりも小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が9.49km/L、最高出力が102PSであるこの車の獲得ポイントは968.0ptになります。
戯れに車両重量1520kgを100kg単位にした15.2で割ってみたところ、その数値は63.68ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



ボンゴ バンでの車中泊

荷室寸法
荷室長 2.260m
荷室幅 1.480m
荷室高 1.345m
対角線の長さ 2.701m
荷室の床面積 3.345m²
荷室の容積 4.499m³

商用車(貨物車・バン)は乗用車とは違ってカタログに荷室寸法が明記されておりますので、ここではその寸法を使って車中泊の可能性を探ってみます。

貨物車は荷物がたくさん積めてこそ、フルフラットな荷室があってこそという性質を持った車ですから、車中泊の適性は非常に高いものと思われます。

縦方向の長さが2.260m(対角線では2.701m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

コンパネを1枚そのままポンと置ける長さと幅を持ち得るならば、ベッドを作り、棚を置き、ポータブルな電源を用意すれば立派な移動式住居の完成です。さあ新天地へと旅立ちましょう。
車中泊にあると嬉しいアイテム

ボンゴ バンのスペース効率

車体の大きさと荷室の広さの比率
全長に対する荷室長の比率
2.260m÷4.285m
52.7%
全幅に対する荷室幅の比率
1.480m÷1.690m
87.6%
全高に対する荷室高の比率
1.345m÷1.985m
67.8%
車体に対する荷室の比率
4.499m³÷14.375m³
31.3%

貨物車は貨物車であるがゆえに、いかに効率よく大量に荷物を載せ、運搬できるかが重視されます。これはかつて、ある自動車メーカーが標榜したMM思想、いわゆる「マン・マキシマム&メカ・ミニマム」の精神を感じさせ、言うなれば「荷室を最大限に、人と機械は最小限に」ってなものです。

というわけで、荷室の各寸法と車体の各寸法の比率がどの程度であるかを見てみます。己の全てを荷室に捧げるバンは快適性に媚を売るそこらの軟弱乗用車とは違い、ペラペラ内装と紙装甲こそがアイデンティティであり、ドアを閉めればバァン!と轟音を響かせて(バンだけに)アピールしてくるほどですから、かなりの数値が期待ができます。

荷室長の比率は荷室長2.260m÷全長4.285mで52.7%、荷室幅の比率は荷室幅1.480m÷全幅1.690mで87.6%、荷室高の比率は荷室高1.345m÷全高1.985mで67.8%、荷室の比率は荷室容積4.499m³÷車体体積14.375m³で31.3%となりました。

荷室幅と荷室高の比率が50%を超えるのは珍しい話ではありませんが、荷室長の52.7%は立派なものです。これぞバン、まさにバン、THE KING OF VANと言えましょう。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5300rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5800回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 5800rpm|タイヤサイズ 185/80R14|タイヤ直径 65.2cm|円周長 204.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
5800rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.841 15.01 -
-
47km/h 12220rpm 690.8kgm
2速 2.352 9.19 0.612 1-2/
3550rpm
78km/h 7480rpm 423.0kgm
3速 1.529 5.98 0.650 2-3/
3770rpm
119km/h 4860rpm 275.0kgm
4速 1.000 3.91 0.654 3-4/
3790rpm
182km/h 3180rpm 179.9kgm
5速 0.839 3.28 0.839 4-5/
4870rpm
217km/h 2670rpm 150.9kgm
Final 3.909 レシオカバレッジ(変速比幅)4.578

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.909)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(15.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.909)÷タイヤの有効半径(0.326m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。
  • 副変速機のギヤ比が不明のものはHi側に1.000を代入しているので、実際の回転数とは大きく異なる場合があります。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの217km(5300rpmでは198.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5300rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5300rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ43km/h-
2速ギヤ71km/h3240rpm
3速ギヤ109km/h3450rpm
4速ギヤ167km/h3470rpm
5速ギヤ199km/h4450rpm

SLP2M型ボンゴ バンに搭載されたL8型1798ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5300rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5300rpmまで引っ張ると43km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5300rpmから3240rpmまで落ち、そこから5300rpmまで加速を続けると速度は71km/h(+28km/h)になります。

3速ギヤでは3450rpmまで落ちて5300rpmで109km/h(+38km/h)に、4速ギヤでは3470rpmまで落ちて5300rpmで167km/h(+58km/h)に、5速ギヤでは4450rpmまで落ちて5300rpmで199km/h(+32km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4000回転で最大トルク15.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば101.33kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(14.902kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと690.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1520kg)を1速ギヤの最大駆動力(690.8kgm)で割ってみると2.200kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5300回転でのトルク(13.8kgm)からTWRを算出すると2.39kg/kgmとなり、4000-5300回転の回転域では2.200-2.39kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4890 7330 9780 12220 14660 17110 21990
2速 2990 4490 5990 7480 8980 10470 13470
3速 1950 2920 3890 4860 5840 6810 8760
4速 1270 1910 2540 3180 3820 4450 5730
5速 1070 1600 2140 2670 3200 3740 4800
※赤い数字は暫定レブリミット(5800rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.839)を選択して時速100kmにて走行すると2670回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1600回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1870回転、一般的な高速道路の80km/hでは2140回転、100km/hでは2670回転、制限速度が120km/hになると3200回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4800回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 16 25 33 41 49 57 65
2速 13 27 40 53 67 80 94 107
3速 21 41 62 82 103 123 144 164
4速 31 63 94 126 157 189 220 251
5速 37 75 112 150 187 225 262 300

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5800回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの185/80R14と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 185/80R14 | 直径 652mm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
-5%
75
扁平
165/75R14
37.1km/h
直径604mm
径差-48mm
175/75R14
38.0km/h
直径619mm
径差-33mm
185/75R14
38.9km/h
直径634mm
径差-18mm
195/75R14
39.8km/h
直径649mm
径差-3mm
205/75R14
40.7km/h
直径664mm
径差+12mm
0%
80
扁平
165/80R14
38.0km/h
直径620mm
径差-32mm
175/80R14
39.0km/h
直径636mm
径差-16mm
185/80R14
40.0km/h
652mm
0mm
195/80R14
41.0km/h
直径668mm
径差+16mm
205/80R14
42.0km/h
直径684mm
径差+32mm
+5%
85
扁平
165/85R14
39.1km/h
直径637mm
径差-15mm
175/85R14
40.1km/h
直径654mm
径差+2mm
185/85R14
41.2km/h
直径671mm
径差+19mm
195/85R14
42.2km/h
直径688mm
径差+36mm
205/85R14
43.3km/h
直径705mm
径差+53mm
+10%
90
扁平
165/90R14
40.1km/h
直径653mm
径差+1mm
175/90R14
41.2km/h
直径671mm
径差+19mm
185/90R14
42.3km/h
直径689mm
径差+37mm
195/90R14
43.4km/h
直径707mm
径差+55mm
205/90R14
44.5km/h
直径725mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、165/80R14、165/85R14 、175/80R14 、185/75R14 、195/75R14 あたりのタイヤがおすすめです。

185/80R14のタイヤ幅を165mmから215mmまで、扁平率を65%から95%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、185/80R14の適応サイズと性能の変化 [SLP2M型ボンゴ バン編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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SLP2M型ボンゴ バン[1.8L-NA PT4WD/5AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト14.902kg/ps35.95
1速ギヤ加速性能2.200kg/kgm36.67
1L換算馬力56.73ps/L37.10
1L換算トルク8.34kgm/L36.22
WB/TR比1.56371.65
ワイド&ロー指数1.17529.53
前面の面積3.355m²29.62
最低地上高175mm41.67
スポーツ性能部門の得点318.41

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費10.2km/L38.36
年間維持費301500円52.30
100kmh回転数2670rpm47.68
航続距離540.6km39.98
車の大きさ14.375m³61.57
室内の広さ4.499m³60.29
最小回転半径5.1m51.43
馬力単価23014円48.09
ユーティリティ部門の得点399.70

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した SLP2M型ボンゴ バン[1.8L-NA PT4WD/5AT] の総合得点は 718.11 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したSLP2M型ボンゴ バン(PT4WD/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての貨物車」、「2000ccの貨物車」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。