リンカーン MKX 性能と維持費 4WD/6AT 5人 650万円 2009年式

このページでは、リンカーンの5ドア・5人乗りSUV、初代のMKX BaseGrade【2009/06モデル・269PS/34.6kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

MKX
販売期間:2008/09 -

画像はリンカーンより引用
http://www.lincoln.com/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4750mm×全幅1925mm×全高1705mm、排気量は3495ccであることから、大雑把に分類すると3.5リットルクラス(3500cc、自動車税は3.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:250PS~300PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4750mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

MKX [3495cc/269PS 4WD/6AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代MKXの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2011/04
型式不明
[BaseGrade]
3.7L-NA・4WD/6AT・630.0万円
309PS・38.7kgm・-
309PS
38.7kgm
-

MKXの主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー リンカーン
車名&
グレード
MKX
BaseGrade
その他 ベースグレード
お値段 6500000円
車両型式
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
6速AT・6速オートマ車
ドア/定員 5ドア・5名乗車
ホイールベース 2820mm
トレッド 1660mm/1650mm
WB/TR比 1.704
最低高 180mm
タイヤ 前輪:245/60R18
後輪:245/60R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2060kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

MKXと各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
MKX
車体寸法
全長 4750mm -
全幅 1925mm -
全高 1705mm -
大きさ 15.59m3 -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +1350mm
全幅 1480mm以下 +445mm
全高平均 1640mm +65mm
大きさ平均 8.13m3 +7.46m3
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 +50mm
全幅 1700mm以下 +225mm
全高平均 1496mm +209mm
大きさ平均 10.47m3 +5.12m3
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm +107mm
全幅平均 1815mm +110mm
全高平均 1518mm +187mm
大きさ平均 12.84m3 +2.75m3

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。


MKXの室内広さを各規格の車両と比較

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

MKXの室内広さを各規格の車両と比較
規格名 規格寸法 増減
MKX
室内広さ
室内長 1950mm -
室内幅 1515mm -
室内高 1130mm -
車内広さ 3338L -
軽自動車
新規格
室内長平均 1908mm +42mm
室内幅平均 1280mm +235mm
室内高平均 1283mm -153mm
車内広さ平均 3171L +167L
小型車規格
5ナンバー車
室内長平均 1913mm +37mm
室内幅平均 1403mm +112mm
室内高平均 1195mm -65mm
車内広さ平均 3251L +87L
普通車平均
3ナンバー車
室内長平均 2049mm -99mm
室内幅平均 1483mm +32mm
室内高平均 1195mm -65mm
車内広さ平均 3697L -359L

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に室内が長い・広い・高い。

人間様の占有スペースと容積効率
室内長×室内幅×室内高 3.338m³
1人あたりのスペース 0.668m³
室内長/全長 41.1%
室内幅/全幅 78.7%
室内高/全高 66.3%
室内容積/車両体積 21.4%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.338m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.668m³のスペースが割り当てられることになります。

続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は41.1%、同じく室内幅と全幅の比率は78.7%、同じく室内高と全高の比率は66.3%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は21.4%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


MKXでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.663m
期待される荷室の幅 1.415m
対角線の長さ 2.184m
期待される荷室の面積 2.353m²

縦方向の長さが1.663m(対角線では2.184m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム


MKXの税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税66700円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税28500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額7000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、MKXの新車を747.5万円(諸費用として97.5万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 3500cc以下 13年経過 66700円
自動車重量税
1年分
2.5トン以下 13年-17年経過 28500円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷6.6㎞/L×185円/L 280300円
オイル交換
5000km毎
1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料
月額7000円
月額7000円×12ヶ月 84000円
ローン完済後の年間維持費 494800円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額124580円×12ヶ月 1494960円
ローン返済中の年間維持費 1989700円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 77700円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「3500cc以下で13年経過」クラスの自動車税は66700円、「2.5トン以下で13年-17年経過」クラスの自動車重量税は28500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした77700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

このあたりのクラスから理想と現実の違い、つまり「乗りたい車」と「乗ることができる車」は違うことを思い知らされます。うっかり手を出せば「いっ…維持費が高すぎて息ができん!フーッ!フーッ!」と目を白黒させることになりかねません。

さて、MKX【BaseGrade】の場合、維持費の月額は41300円になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。

MKXの維持費は高い?安い?

「MKXの年間維持費は494800円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「3500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてMKXの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いCX-60 ハイブリッド278700円-216100円
ディグニティ310600円-184200円
Eクラス セダン351800円-143000円
IS387200円-107600円
基準3500ccクラス平均443800円-51000円
MKXの維持費494800円
911 クーペ502500円+7700円
カマロ クーペ553300円+58500円
高い5シリーズ セダン782900円+288100円

MKXの年間維持費を、3500ccクラスで最も維持費が安いCX-60 ハイブリッドと比較して216100円高く、最も高い5シリーズ セダンと比較して288100円安く、3500ccクラスの平均維持費との比較では51000円高くなっています。

最低額のCX-60 ハイブリッドと最高額の5シリーズ セダンは極端な例としても、3500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、MKXの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 3500ccクラスの車 ランキング

MKXを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟の%年収月給手取り
10%640万円54万円42万円
15%430万円36万円28万円
20%320万円27万円21万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は640万円(総支給額54万円/月、手取り42万円/月)、ここから月額維持費4.1万円を支払うと残りは37.9万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は430万円(総支給額36万円/月、手取り28万円/月)、4.1万円を支払うと残りは23.9万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が320万円(総支給額27万円/月、手取り21万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。4.1万円を引くと残りは16.9万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代29万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費6.6km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代差額
135円/L 204560円 -75740円
160円/L 242440円 -37860円
175円/L 265160円 -15140円
185円/L 280300円 -
195円/L 295470円 +15170円
210円/L 318200円 +37900円
235円/L 356080円 +75780円

燃費6.6km/LのMKXで10000km走行するのに必要な燃料は1515.2L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は280300円になります。

参考までに、MKXの燃料タンクは76リットルですので、1515.2Lの給油回数は20回、1回あたりの燃料代は約14020円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては15170円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると37900円、50円も違ってくると75780円にもなります。

これをMKXの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり185円の場合を494800円としたとき、135円/Lに値下がりすれば419060円(84.7%)に、235円/Lに値上がりすれば570580円(115.3%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(66700円)なり重量税(28500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 66700円
自動車重量税 1年分 28500円
自賠責保険料 1年分 8825円
合計 104025円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


維持費名目 3000km 5000km 7000km
燃料代 84090円 140150円 196210円
オイル交換 6000円 6000円 8400円
タイヤ交換 9600円 9600円 9600円
任意保険料 67200円 71400円 75600円
税金 自賠責 一律 104025円
合計 271000円 331200円 393900円
1万km差額 -223800円 -163600円 -100900円

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料84000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて223800円安い271000円に、5000km走行では163600円安い331200円に、7000km走行では100900円安い393900円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

維持費名目 10000km 15000km 20000km
燃料代 280300円 420450円 560600円
オイル交換 12000円 18000円 24000円
タイヤ交換 14400円 17280円 23040円
任意保険料 84000円 92400円 100800円
税金 自賠責 一律 104025円
合計 494800円 652200円 812500円
1万km差額 - +157400円 +317700円

走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
3500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
5人乗りSUV・RV編

MKXの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 6.6km/L
燃料タンク容量 76L
航続距離(カタログ燃費) 501.6km
航続距離(80%燃費) 402.8km
満タンプライス 14060円
1km走行コスト 28.03円/km
1万円でどこまで行ける?
東京から501.6kmの範囲

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので6.6km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量76リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は501.6kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.9km/L)とすると航続距離は448.4km、80%(5.3km/L)だと402.8km、70%(4.6km/L)では349.6kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から76リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり185円では14060円、上で計算した航続距離を踏まえると501.6km(80%燃費時402.8km)を走行するのに14060円かかる計算です。

燃費を6.6km/Lとしたときの1km走行コストは28.03円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。

MKXのエンジン諸元とカタログデータ

簡易エンジン性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 V型6気筒
排気量3495cc
圧縮比 10.3
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 269PS[198kW]/6250rpm
最大トルク 34.6kgm[339Nm]/4500rpm
パワーバンド 4500-6250rpm, 帯域28.0%
使用燃料 レギュラーガソリン
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
4500rpm 217PS/34.6kgm
6250rpm 269PS/30.8kgm

V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載しているV型6気筒、3495ccの自然吸気エンジンは6250回転時に最高出力269馬力を、4500回転時に最大トルク34.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4500rpmから最高出力が発生する6250rpmまで」の1750rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は28.0%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
3500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.658kg/PS(2060kg/269PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.658kg/PS
車体+1人7.862kg/PS
車体+5人8.680kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg7.881kg/PS
車体+70kg7.918kg/PS
車体+80kg7.955kg/PS
車体+90kg7.993kg/PS
車体+100kg8.030kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.862kg/PS(2115kg/269PS)となり、数値としては0.204kg、比率にすると2.7%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.680kg/PS(2335kg/269PS)となり、数値としては1.022kg、比率にすると13.3%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

MKXのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.862kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
MKX
7.862kg/PS
269PS・3.5L-NA
車体のみPWR 7.658
2115kg
+2.7%

車種詳細
シビック
7.720kg/PS
182PS・1.5L-TB
車体のみPWR 7.418
1405kg
+4.1%

車種詳細
MPV
7.653kg/PS
245PS・2.3L-TB
車体のみPWR 7.429
1875kg
+3.0%

車種詳細
ロードスター
7.977kg/PS
131PS・1.5L-NA
車体のみPWR 7.557
1045kg
+5.6%

車種詳細
ブーン X4
7.782kg/PS
133PS・1.0L-TB
車体のみPWR 7.368
1035kg
+5.6%

車種詳細
シビック
7.832kg/PS
173PS・1.5L-TB
車体のみPWR 7.514
1355kg
+4.2%


7.626kg/PSから8.098kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの5人乗りハッチバック・FK7型 シビック、マツダの8人乗りミニバン・LY3P型 MPV、マツダの2人乗りオープンカー・ND5RC型 ロードスター、ダイハツの5人乗りハッチバック・M312S型 ブーン X4、ホンダの5人乗りセダン・FC1型 シビックという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

MKX [BaseGrade]のライバル車種|7.862kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は130.6PS/tとなっています。


MKXがバイクと競争するなら…?


車種詳細
スカイウェイブ400|385cc
7.844kg/PS
251kg/32.0PS/3.30kgm
[車体のみPWR:6.125]
1速ギヤ速度:56.8km/h
最小TWR:1.119
2009/06

-
MKX|3495cc
7.862kg/PS
2115kg/269PS/34.6kgm
[車体のみPWR:7.658]
1速ギヤ速度:58.2km/h
最小TWR:1.471

車種詳細
VRXロードスター|398cc
7.879kg/PS
260kg/33.0PS/3.50kgm
[車体のみPWR:6.212]
1速ギヤ速度:54.6km/h
最小TWR:1.131

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではMKXとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

CK42A スカイウェイブ400と競争してみる

まずMKXより少しPWRが低いバイクとして、スズキのスカイウェイブ400が挙げられます。PWRの7.844kg/PSは車両重量196kgにライダーの体重55kgを加えた251kgを、最高出力32.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はスカイウェイブ400に1.4km/h勝り、1速TWRは0.352kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

NC33 VRXロードスターと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのVRXロードスターが挙げられます。PWRの7.879kg/PSは車両重量205kg+55kgの260kgを、最高出力33.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は3.6km/h勝り、1速TWRは0.340kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.704
平均ピストンスピード 18.06m/s
トルクウェイトレシオ 59.54kg/kgm
1馬力あたりのお値段 24164円
排気量1Lあたり馬力 76.97PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.90kgm/L
1気筒あたりの馬力 44.8PS
1気筒あたりのトルク 5.8kgm
パワーバンド比率 28.0%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
3.0~3.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは59.54kg/kgm(2060kg/34.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が6500000円、最高出力が269馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は24164円、逆に1万円あたりでは0.41馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は187861円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3500cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は76.97PS/L、トルクは9.90kgm/L、1気筒あたりの馬力は44.8馬力、トルクは5.8kgmとなり、このエンジンが269馬力を6250回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.06m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が86.7mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6920回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.704になります。全ての車種の平均値である1.773を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

MKXのギヤ比と回転数・速度のステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6250rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6750回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6750rpm|タイヤサイズ 245/60R18|タイヤ直径 75.1cm|円周長 235.9cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6750rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.484 15.20 - - 63km/h 10740rpm 1400.7kgm
2速 2.872 9.74 0.640 1-2/
4320rpm
98km/h 6880rpm 897.1kgm
3速 1.842 6.24 0.641 2-3/
4330rpm
153km/h 4410rpm 575.4kgm
4速 1.414 4.79 0.768 3-4/
5180rpm
199km/h 3390rpm 441.7kgm
5速 1.000 3.39 0.707 4-5/
4770rpm
282km/h 2400rpm 312.4kgm
6速 0.742 2.52 0.742 5-6/
5010rpm
380km/h 1780rpm 231.8kgm
Final3.390レシオカバレッジ(変速比幅)6.043
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.390)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(34.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.390)÷タイヤの有効半径(0.3755m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの380km(6250rpmでは351.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4500回転で最大トルク34.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば59.54kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(7.658kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1400.7kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2060kg)を1速ギヤの最大駆動力(1400.7kgm)で割ってみると1.471kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6250回転でのトルク(30.8kgm)からTWRを算出すると1.652kg/kgmとなり、4500-6250回転の回転域では1.471-1.652kg/kgmの間で推移することがわかります。


6250rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

謎型MKXに搭載された3495ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6250rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

6250rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ58km/h-
2速ギヤ91km/h4000rpm
3速ギヤ142km/h4010rpm
4速ギヤ185km/h4800rpm
5速ギヤ261km/h4420rpm
6速ギヤ352km/h4640rpm

まず1速ギヤで6250rpmまで引っ張ると58km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6250rpmから4000rpmまで落ち、そこから6250rpmまで加速を続けると速度は91km/h(+33km/h)になります。

3速ギヤでは4010rpmまで落ちて6250rpmで142km/h(+51km/h)に、4速ギヤでは4800rpmまで落ちて6250rpmで185km/h(+43km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4420rpmまで落ちて6250rpmで261km/h(+76km/h)に、6速ギヤでは4640rpmまで落ちて6250rpmで352km/h(+91km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4300 6440 8590 10740 12890 15040 19330
2速 2750 4130 5500 6880 8250 9630 12380
3速 1760 2650 3530 4410 5290 6180 7940
4速 1350 2030 2710 3390 4060 4740 6100
5速 960 1440 1920 2400 2870 3350 4310
6速 710 1070 1420 1780 2130 2490 3200
※赤い数字は暫定レブリミット(6750rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.742)を選択して時速100kmにて走行すると1780回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1070回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1240回転、一般的な高速道路の80km/hでは1420回転、100km/hでは1780回転、制限速度が120km/hになると2130回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3200回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 19 28 37 47 56 65 74
2速 15 29 44 58 73 87 102 116
3速 23 45 68 91 113 136 159 181
4速 30 59 89 118 148 177 207 236
5速 42 84 125 167 209 251 292 334
6速 56 113 169 225 281 338 394 450

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6750回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの245/60R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/60R18 | 直径 751mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
55 225/55R18
37.5km/h
径 705mm
差 -46mm
235/55R18
38.1km/h
径 716mm
差 -35mm
245/55R18
38.7km/h
径 727mm
差 -24mm
255/55R18
39.3km/h
径 738mm
差 -13mm
265/55R18
39.9km/h
径 749mm
差 -2mm
60 225/60R18
38.7km/h
径 727mm
差 -24mm
235/60R18
39.4km/h
径 739mm
差 -12mm
245/60R18
40.0km/h
751mm
0mm
255/60R18
40.6km/h
径 763mm
差 +12mm
265/60R18
41.3km/h
径 775mm
差 +24mm
65 225/65R18
39.9km/h
径 750mm
差 -1mm
235/65R18
40.6km/h
径 763mm
差 +12mm
245/65R18
41.3km/h
径 776mm
差 +25mm
255/65R18
42.0km/h
径 789mm
差 +38mm
265/65R18
42.7km/h
径 802mm
差 +51mm
70 225/70R18
41.1km/h
径 772mm
差 +21mm
235/70R18
41.9km/h
径 786mm
差 +35mm
245/70R18
42.6km/h
径 800mm
差 +49mm
255/70R18
43.4km/h
径 814mm
差 +63mm
265/70R18
44.1km/h
径 828mm
差 +77mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/60R18、225/65R18 、235/55R18、235/60R18 、245/55R18 、255/55R18 、265/55R18あたりのタイヤがおすすめです。

245/60R18のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、245/60R18の適応サイズと性能の変化 [MKX編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】245/60R18のタイヤ銘柄と通販価格

MKX 3.5L-NA 4WD/6ATの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.79㎏/PS7.66㎏/PS55.8ptB
最高回転数5880rpm6250rpm54.6ptB
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m1.47㎏/㎏m52.0ptC
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h58.2㎞/h56.6ptB
1リットル
換算馬力
73.09PS/L76.97PS/L53.1ptC
1リットル
換算トルク
9.46㎏m/L9.90㎏m/L55.3ptB
WB/TR比1.7731.70457.0ptB
ワイド&
ロー指数
0.8940.88650.6ptC
前面の面積2.631m23.282m231.8ptE
最低地上高154.6mm180mm39.7ptD
スポーツ性能部門の得点489.6pt
総合評価C

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費340601円494800円36.6ptE
燃費13.0km/L-44.2ptD
100km/h
回転数
2490rpm1780rpm59.4ptB
航続距離644.3km-46.3ptC
車の大きさ11.468m315.590m333.7ptE
車内の広さ3429.9L3338.3L49.1ptC
乗車定員4.8人5人51.7ptC
1人あたり
車内広さ
692.0L667.7L48.0ptC
車内床面積2.794m22.954m252.3ptC
最小回転
半径
5.17m-45.3ptD
ユーティリティ部門の得点466.6pt
総合評価D

※燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10721車種中 RANK
運動性能 489.6pt 6135位 C
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 466.6pt 7904位 D
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 956.2pt 8209位 D
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は489.6点で全10721車種中の6135位、ユーティリティ部門は466.6点で7904位、総合得点は956.2点で8209位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したMKX(4WD/6AT) の各種スペックを、5人乗SUV3500ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


人気があるSUVの車種比較


DG5 WR-V 2024 vs A202A ライズ ハイブリッド 2021 性能比較
初代 WR-V X(2024年式 DG5・FF/CVT・1.5L・118PS/14.5kgm・5人乗り)と、初代 ライズ ハイブリッド G(2021年式 A202A・FF/CVT・1.2L・82PS/10.7kgm・5人乗り)を比較。

H57A パジェロ ジュニア 1997 vs H56A パジェロ ミニ 1997 性能比較
初代 パジェロ ジュニア ZR-I(1997年式 H57A・4WD/5MT・1.1L・80PS/10.0kgm・4人乗り)と、初代 パジェロ ミニ Duke-V(1997年式 H56A・4WD/5MT・0.66L+ターボ・64PS/9.9kgm・4人乗り)を比較。

HN22S Kei ワークス 2008 vs HA22S アルト ワークス 1999 性能比較
初代 Kei ワークス WORKS(2008年式 HN22S・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.8kgm・4人乗り)と、5代目 アルト ワークス WORKS RS/Z(1999年式 HA22S・FF/5MT・0.66L+ターボ・64PS/10.8kgm・4人乗り)を比較。

JB43W ジムニー シエラ 2010 vs JB32W ジムニー シエラ 1997 新旧比較
3代目 ジムニー シエラ(2010年式 JB43W・4WD/5MT・1.4L・88PS/12.0kgm・4人乗り)と、2代目 ジムニー シエラ ELK(1997年式 JB32W・4WD/5MT・1.3L・85PS/10.8kgm・4人乗り)を比較。

LA910S タフト 2023 vs MR52S ハスラー 2020 性能比較
初代 タフト X-Turbo eco-IDLE非装着車(2023年式 LA910S・4WD/CVT・0.66L+ターボ・64PS/10.2kgm・4人乗り)と、2代目 ハスラー Hybrid-G Turbo(2020年式 MR52S・4WD/CVT・0.66L+ターボ・64PS/10.0kgm・4人乗り)を比較。

B38A デリカ ミニ 2023 vs LA660S タント ファンクロス 2023 性能比較
初代 デリカ ミニ T(2023年式 B38A・4WD/CVT・0.66L+ターボ・64PS/10.2kgm・4人乗り)と、4代目 タント ファンクロス FunCross Turbo(2023年式 LA660S・4WD/CVT・0.66L+ターボ・64PS/10.2kgm・4人乗り)を比較。

V55W パジェロ Evolution 1997 vs V25W パジェロ 1996 性能比較
2代目 パジェロ Evolution(1997年式 V55W・4WD/5MT・3.5L・280PS/35.5kgm・5人乗り)と、2代目 パジェロ Metal-Top Wide ZR-I(1996年式 V25W・4WD/5MT・3.5L・230PS/33.0kgm・5人乗り)を比較。

A210A ライズ 2021 vs NGX50 C-HR GRスポーツ 2020 性能比較
初代 ライズ Z(2021年式 A210A・4WD/CVT・1.0L+ターボ・98PS/14.3kgm・5人乗り)と、初代 C-HR GRスポーツ S-T GR-Sport(2020年式 NGX50・4WD/CVT・1.2L+ターボ・116PS/18.9kgm・5人乗り)を比較。