GYL25W RX 性能と維持費 4WD/CVT 5人 783万円 2021年式

このページでは、レクサスの5ドア・5人乗りSUV、4代目の6AA-GYL25W型RX RX450h F-Sport【2021/07モデル・262PS/34.2kgm・4WD/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

GYL25W RX
販売期間:2015/10 - 2022/07

画像はレクサスより引用
http://lexus.jp/index.html
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4890mm×全幅1895mm×全高1710mm、排気量は3456ccであることから、大雑把に分類すると3.5リットルクラス(3500cc、自動車税は3.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:250PS~300PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4890mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

GYL25W型 RX [3456cc/262PS 4WD/CVT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

4代目RXの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2021/07
AGL20W型
[RX300]
2.0L-TB・FF/6AT・524.0万円
238PS・35.7kgm・10.9km/L
238PS
35.7kgm
10.9km/L
2021/07
GYL26W型
[RX450hL]
3.5L-NA・4WD/CVT・796.0万円
262PS・34.2kgm・14.7km/L
262PS
34.2kgm
14.7km/L
2021/07
AGL25W型
[RX300]
2.0L-TB・4WD/6AT・551.0万円
238PS・35.7kgm・10.4km/L
238PS
35.7kgm
10.4km/L
4代目 RX 型式一覧 L20系まとめ 2015-2022【全12車種】
RXの新型モデル
5代目 TALA10型RX
TALA10型RXは2022/11に登場した5代目モデル。参考車両の「RX350 version-L」は全長4890mm、全幅1920mm、全高1705mmの車体に、279PS/43.8kgmを発生するT24A型2393ccエンジンを搭載。

RXの旧型モデル
3代目 GGL15W型RX
GGL15W型RXは2009/01に登場した3代目モデル。参考車両の「RX350 ArtWorks」は全長4770mm、全幅1885mm、全高1690mmの車体に、280PS/35.5kgmを発生する2GR型3456ccエンジンを搭載。


GYL25W RXの主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー レクサス
車名&
グレード
RX
RX450h F-Sport
その他 6AA-GYL25W-AWXGB | Fスポーツ | バージョンL | モータ型式 前:6JM型(123kW/335Nm) / 後:2FM型(50kW/139Nm)
お値段 7830000円
車両型式 6AA-GYL25W
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
(無段変速機)
ドア/定員 5ドア・5名乗車
ホイールベース 2790mm
トレッド 1640mm/1630mm
WB/TR比 1.706
最小半径 5.9m
最低高 200mm
タイヤ 前輪:235/55R20
後輪:235/55R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2130kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

RXと各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
RX
車体寸法
全長 4890mm -
全幅 1895mm -
全高 1710mm -
大きさ 15.85m3 -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +1490mm
全幅 1480mm以下 +415mm
全高平均 1640mm +70mm
大きさ平均 8.13m3 +7.72m3
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 +190mm
全幅 1700mm以下 +195mm
全高平均 1496mm +214mm
大きさ平均 10.48m3 +5.37m3
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm +247mm
全幅平均 1815mm +80mm
全高平均 1518mm +192mm
大きさ平均 12.84m3 +3.01m3

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。


GYL25W RXの室内広さを各規格の車両と比較

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

RXの室内広さを各規格の車両と比較
規格名 規格寸法 増減
RX
室内広さ
室内長 2095mm -
室内幅 1590mm -
室内高 1200mm -
車内広さ 3997L -
軽自動車
新規格
室内長平均 1908mm +187mm
室内幅平均 1280mm +310mm
室内高平均 1283mm -83mm
車内広さ平均 3171L +826L
小型車規格
5ナンバー車
室内長平均 1913mm +182mm
室内幅平均 1404mm +186mm
室内高平均 1196mm +4mm
車内広さ平均 3253L +744L
普通車平均
3ナンバー車
室内長平均 2050mm +45mm
室内幅平均 1483mm +107mm
室内高平均 1195mm +5mm
車内広さ平均 3698L +299L

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に室内が長い・広い・高い。

人間様の占有スペースと容積効率
室内長×室内幅×室内高 3.997m³
1人あたりのスペース 0.799m³
室内長/全長 42.8%
室内幅/全幅 83.9%
室内高/全高 70.2%
室内容積/車両体積 25.2%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.997m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.799m³のスペースが割り当てられることになります。

続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は42.8%、同じく室内幅と全幅の比率は83.9%、同じく室内高と全高の比率は70.2%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は25.2%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


RXでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.712m
期待される荷室の幅 1.490m
対角線の長さ 2.270m
期待される荷室の面積 2.551m²

縦方向の長さが1.712m(対角線では2.270m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム


GYL25W RXの税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税57000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税20500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額7000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2021/07モデルのRXを4年落ちの中古で732.1万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    RXの2021/07モデルの場合、2025年現在では4年が経過しているため、新車価格の85%である665.55万円に諸経費として66.6万円を足した732.1万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2021年式を4年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 3500cc以下 13年未満 57000円
自動車重量税
1年分
2.5トン以下 13年未満 20500円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷14.9㎞/L×195円/L 130870円
オイル交換
5000km毎
1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本24000円×4本÷5年 19200円
任意保険料
月額7000円
月額7000円×12ヶ月 84000円
ローン完済後の年間維持費 332400円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額122020円×12ヶ月 1464240円
ローン返済中の年間維持費 1796700円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 61700円
  • 初度登録から4年経過車の場合、「3500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は57000円、「2.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした61700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算27700円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

RXの維持費は高い?安い?

「RXの年間維持費は332400円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「3500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてRXの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いCX-60 ハイブリッド278700円-53700円
ディグニティ310600円-21800円
RXの維持費332400円
Eクラス セダン351800円+19400円
IS387200円+54800円
基準3500ccクラス平均443800円+111400円
911 クーペ502500円+170100円
カマロ クーペ553300円+220900円
高い5シリーズ セダン782900円+450500円

RXの年間維持費を、3500ccクラスで最も維持費が安いCX-60 ハイブリッドと比較して53700円高く、最も高い5シリーズ セダンと比較して450500円安く、3500ccクラスの平均維持費との比較では111400円安くなっています。

最低額のCX-60 ハイブリッドと最高額の5シリーズ セダンは極端な例としても、3500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、RXの維持費は かなり安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 3500ccクラスの車 ランキング

RXを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%430万円36万円28万円
15%290万円25万円20万円
20%220万円19万円15万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は430万円(総支給額36万円/月、手取り28万円/月)、ここから月額維持費2.8万円を支払うと残りは25.2万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は290万円(総支給額25万円/月、手取り20万円/月)、2.8万円を支払うと残りは17.2万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が220万円(総支給額19万円/月、手取り15万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.8万円を引くと残りは12.2万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代14万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり195円を基準として、-50円となる145円から、+50円となる245円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費14.9km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代差額
145円/L 97330円 -33540円
170円/L 114110円 -16760円
185円/L 124180円 -6690円
195円/L 130870円 -
205円/L 137600円 +6730円
220円/L 147670円 +16800円
245円/L 164450円 +33580円

燃費14.9km/LのGYL25W型 RXで10000km走行するのに必要な燃料は671.2L、1リットルあたり195円としたときの燃料代は130870円になります。

参考までに、RXの燃料タンクは65リットルですので、671.2Lの給油回数は11回、1回あたりの燃料代は約11900円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては6730円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると16800円、50円も違ってくると33580円にもなります。

これをGYL25W型 RXの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり195円の場合を332400円としたとき、145円/Lに値下がりすれば298860円(89.9%)に、245円/Lに値上がりすれば365980円(110.1%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(57000円)なり重量税(20500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

税金の安さは折り紙付き!
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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 57000円
自動車重量税 1年分 20500円
自賠責保険料 1年分 8825円
合計 86325円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


維持費名目 3000km 5000km 7000km
燃料代 39260円 65440円 91610円
オイル交換 6000円 6000円 8400円
タイヤ交換 12800円 12800円 12800円
任意保険料 67200円 71400円 75600円
税金 自賠責 一律 86325円
合計 211600円 242000円 274800円
1万km差額 -120800円 -90400円 -57600円

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料84000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて120800円安い211600円に、5000km走行では90400円安い242000円に、7000km走行では57600円安い274800円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

維持費名目 10000km 15000km 20000km
燃料代 130870円 196310円 261740円
オイル交換 12000円 18000円 24000円
タイヤ交換 19200円 23040円 30720円
任意保険料 84000円 92400円 100800円
税金 自賠責 一律 86325円
合計 332400円 416100円 503600円
1万km差額 - +83700円 +171200円

走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
レクサスの小型車&普通車編
3500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
5人乗りSUV・RV編

【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(11.4km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(16.2km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(16.2km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(14.9km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代130870円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル195円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    「差額で元が取れるかな?どうかな?」という、なかなかに絶妙なラインです。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地11.4km/L → 11.7km/L
郊外16.2km/L → 16.7km/L
高速道路16.2km/L → 16.7km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km153950円
郊外500km6030円
高速道路500km6030円
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
166010円
+35140円
11.7km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
161650円
-4360円
12.1km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が11.4km/Lではガソリン789.5Lを消費して、ガソリン代は153950円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が16.2km/Lではガソリン30.9Lを消費して、ガソリン代は6030円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が16.2km/Lではガソリン30.9Lを消費して、ガソリン代は6030円になります。

このパターンでは使用した燃料量が851.3L、かかったガソリン代が166010円となり、平均燃費は11.7km/L(-3.2km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+35140円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は161650円となり、4360円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で21800円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km85530円
郊外5000km60180円
高速道路0km0円
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
145710円
+14840円
13.4km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
141720円
-3990円
13.8km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が11.4km/Lでは438.6Lを消費して、ガソリン代は85530円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が16.2km/Lでは308.6Lを消費して、ガソリン代は60180円になります。

このパターンでは使用した燃料量が747.2L、かかったガソリン代が145710円となり、平均燃費は13.4km/L(-1.5km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+14840円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が141720円となり、1年間で3990円、5年間で19950円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km56960円
郊外3340km40210円
高速道路3330km40090円
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
137260円
+6390円
14.2km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
133380円
-3880円
14.6km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が11.4km/Lでは292.1Lを消費して、ガソリン代は56960円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が16.2km/Lでは206.2Lを消費して、ガソリン代は40210円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が16.2km/Lでは205.6Lを消費して、ガソリン代は40090円になります。

このパターンでは使用した燃料量が703.9L、かかったガソリン代が137260円となり、平均燃費は14.2km/L(-0.7km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+6390円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が133380円となり、1年間で3880円、5年間で19400円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km8560円
郊外9000km108340円
高速道路500km6030円
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
122930円
-7940円
15.9km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
119250円
-3680円
16.4km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が11.4km/Lでは43.9Lを消費して、ガソリン代は8560円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が16.2km/Lでは555.6Lを消費して、ガソリン代は108340円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が16.2km/Lでは30.9Lを消費して、ガソリン代は6030円になります。

このパターンでは使用した燃料量が630.4L、かかったガソリン代が122930円となり、平均燃費は15.9km/L(+1.0km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-7940円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が119250円となり、1年間で3680円、5年間で18400円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(11.7km/L・13.4km/L・14.2km/L・15.9km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(166010円・145710円・137260円・122930円)が出てくることがわかります。

WLTCモード燃費が良い車ランキング [全車種・総合]

市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

各モード燃費と航続距離
モード 燃費 航続距離 1km費用
総合 14.9km/L 969km - 13.09円/km
市街地 11.4km/L 741km -228km 17.1円/km
郊外 16.2km/L 1053km +85km 12.0円/km
高速 16.2km/L 1053km +85km 12.0円/km

※1km費用は燃料価格195円/Lを各モード燃費で割ったもの。1km走行するために必要な燃料代。

燃料タンクの容量を65Lとしたとき、市街地モード燃費11.4km/Lでの航続距離は741km(-228km)、郊外モード燃費16.2km/Lでの航続距離は1053km(+85km)、高速道路モード燃費16.2km/Lでの航続距離は1053km(+85km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。

RXの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 14.9km/L
燃料タンク容量 65L
航続距離(カタログ燃費) 968.5km
航続距離(80%燃費) 773.5km
満タンプライス 12675円
1km走行コスト 13.09円/km
1万円でどこまで行ける? 764.1km
東京から968.5kmの範囲

WLTCモード燃費が14.9km/L、燃料タンク容量65リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は968.5kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(13.4km/L)とすると航続距離は871.0km、80%(11.9km/L)だと773.5km、70%(10.4km/L)では676.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から65リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり195円では12675円、上で計算した航続距離を踏まえると968.5km(80%燃費時773.5km)を走行するのに12675円かかる計算です。

燃費を14.9km/Lとしたときの1km走行コストは13.09円、10万km走行したときの燃料代は130.9万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら13.1万円/年、7年10万kmなら18.7万円/年、5年10万kmなら26.2万円/年、3年10万kmなら43.6万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば764.1km(往復なら片道382.1km)、カタログ値の80%なら611.3km(片道305.6km)離れたところまで行くことができます。

GYL25W RXのエンジン諸元とカタログデータ

2GR-FXS型エンジン簡易性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 2GR-FXS
気筒配列 V型6気筒+モーター
排気量3456cc
圧縮比 -
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 262PS[193kW]/6000rpm
最大トルク 34.2kgm[335Nm]/4600rpm
パワーバンド 4600-6000rpm, 帯域23.3%
使用燃料 ハイオクガソリン
WLTC燃費14.9km/L(35.0mpg)
100km燃費6.7L/100km
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
4600rpm 220PS/34.2kgm
6000rpm 262PS/31.3kgm
2GR-FXS型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
V型6気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載している2GR型3456cc、V型6気筒+モーターの自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力262馬力を、4600回転時に最大トルク34.2kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4600rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の1400rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は23.3%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
3500cc以下クラス編
レクサスの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3500cc以下クラス編
レクサスの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ8.130kg/PS(2130kg/262PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ8.130kg/PS
車体+1人8.340kg/PS
車体+5人9.179kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg8.359kg/PS
車体+70kg8.397kg/PS
車体+80kg8.435kg/PS
車体+90kg8.473kg/PS
車体+100kg8.511kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは8.340kg/PS(2185kg/262PS)となり、数値としては0.210kg、比率にすると2.6%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは9.179kg/PS(2405kg/262PS)となり、数値としては1.049kg、比率にすると12.9%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

GYL25W RXのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ8.340kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
RX
8.340kg/PS
262PS・3.5L-NA
車体のみPWR 8.130
2185kg
+2.6%

車種詳細
スイフト スポーツ
8.272kg/PS
136PS・1.6L-NA
車体のみPWR 7.868
1125kg
+5.1%

車種詳細
フィット
8.371kg/PS
132PS・1.5L-NA
車体のみPWR 7.955
1105kg
+5.2%

車種詳細
アクセラ スポーツ
8.486kg/PS
175PS・2.2L-TB
車体のみPWR 8.171
1485kg
+3.8%

車種詳細
アウトバック
8.446kg/PS
177PS・2.5L-NA
車体のみPWR 8.136
1495kg
+3.8%

車種詳細
オデッセイ
8.475kg/PS
200PS・2.4L-NA
車体のみPWR 8.200
1695kg
+3.4%


8.173kg/PSから8.507kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック・ZC32S型 スイフト スポーツ、ホンダの5人乗りハッチバック・GK5型 フィット、マツダの5人乗りハッチバック・BM2FS型 アクセラ スポーツ、スバルの5人乗りSUV・BP9型 アウトバック、ホンダの7人乗りミニバン・RB1型 オデッセイという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

GYL25W型 RX [RX450h F-Sport]のライバル車種|8.340kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は123.0PS/tとなっています。


RXがバイクと競争するなら…?


車種詳細
ドラッグスター400|399cc
8.333kg/PS
275kg/33.0PS/3.30kgm
[車体のみPWR:6.667]
2021/07

-
RX|3456cc
8.340kg/PS
2185kg/262PS/34.2kgm
[車体のみPWR:8.130]

車種詳細
CRF250M|249cc
8.375kg/PS
201kg/24.0PS/2.30kgm
[車体のみPWR:6.083]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではRXとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

4TR ドラッグスター400と競争してみる

まずRXより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのドラッグスター400が挙げられます。PWRの8.333kg/PSは車両重量220kgにライダーの体重55kgを加えた275kgを、最高出力33.0PSで割ったものです。

MD44 CRF250Mと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCRF250Mが挙げられます。PWRの8.375kg/PSは車両重量146kg+55kgの201kgを、最高出力24.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.706
平均ピストンスピード 16.60m/s
トルクウェイトレシオ 62.28kg/kgm
1馬力あたりのお値段 29885円
排気量1Lあたり馬力 75.81PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.90kgm/L
1気筒あたりの馬力 43.7PS
1気筒あたりのトルク 5.7kgm
パワーバンド比率 23.3%
燃費×馬力 3903.8pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
3.0~3.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは62.28kg/kgm(2130kg/34.2kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が7830000円、最高出力が262馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は29885円、逆に1万円あたりでは0.33馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は228947円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
レクサス編
3500cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は75.81PS/L、トルクは9.90kgm/L、1気筒あたりの馬力は43.7馬力、トルクは5.7kgmとなり、このエンジンが262馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.60m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が83.0mmである2GR型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7230回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.706になります。全ての車種の平均値である1.773を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が14.9km/L、最高出力が262PSであるこの車の獲得ポイントは3903.8ptになります。
戯れに車両重量2130kgを100kg単位にした21.3で割ってみたところ、その数値は183.28ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


純正装着タイヤの235/55R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/55R20 | 直径 767mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
50 215/50R20
37.7km/h
径 723mm
差 -44mm
225/50R20
38.2km/h
径 733mm
差 -34mm
235/50R20
38.7km/h
径 743mm
差 -24mm
245/50R20
39.3km/h
径 753mm
差 -14mm
255/50R20
39.8km/h
径 763mm
差 -4mm
55 215/55R20
38.9km/h
径 745mm
差 -22mm
225/55R20
39.4km/h
径 756mm
差 -11mm
235/55R20
40.0km/h
767mm
0mm
245/55R20
40.6km/h
径 778mm
差 +11mm
255/55R20
41.1km/h
径 789mm
差 +22mm
60 215/60R20
39.9km/h
径 766mm
差 -1mm
225/60R20
40.6km/h
径 778mm
差 +11mm
235/60R20
41.2km/h
径 790mm
差 +23mm
245/60R20
41.8km/h
径 802mm
差 +35mm
255/60R20
42.5km/h
径 814mm
差 +47mm
65 215/65R20
41.1km/h
径 788mm
差 +21mm
225/65R20
41.8km/h
径 801mm
差 +34mm
235/65R20
42.5km/h
径 814mm
差 +47mm
245/65R20
43.1km/h
径 827mm
差 +60mm
255/65R20
43.8km/h
径 840mm
差 +73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/55R20、215/60R20 、225/50R20、225/55R20 、235/50R20 、245/50R20 、255/50R20あたりのタイヤがおすすめです。

235/55R20のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを20インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが235/55R20のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】235/55R20のタイヤ銘柄と通販価格

GYL25W型 RX 3.5L-NA 4WD/CVTの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.78㎏/PS8.13㎏/PS54.5ptB
最高回転数5881rpm6000rpm51.5ptC
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m-40.0ptD
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h-45.3ptD
1リットル
換算馬力
73.10PS/L75.81PS/L52.1ptC
1リットル
換算トルク
9.47㎏m/L9.90㎏m/L55.2ptB
WB/TR比1.7731.70656.8ptB
ワイド&
ロー指数
0.8940.90249.4ptC
前面の面積2.631m23.240m233.0ptE
最低地上高154.5mm200mm31.6ptE
スポーツ性能部門の得点452.7pt
総合評価D

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費338761円332400円50.6ptC
WLTC燃費16.2km/L14.9km/L47.3ptC
100km/h
回転数
2490rpm-43.4ptD
航続距離644.0km968.5km68.7ptA
車の大きさ11.467m315.846m332.7ptE
車内の広さ3430.7L3997.3L55.5ptB
乗車定員4.8人5人51.7ptC
1人あたり
車内広さ
691.8L799.5L59.1ptB
車内床面積2.793m23.331m257.7ptB
最小回転
半径
5.17m5.9m35.1ptE
ユーティリティ部門の得点501.8pt
総合評価C

※WLTC燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10701車種中 RANK
運動性能 452.7pt 9078位 D
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 501.8pt 3847位 C
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 954.5pt 8258位 D
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は452.7点で全10701車種中の9078位、ユーティリティ部門は501.8点で3847位、総合得点は954.5点で8258位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したGYL25W型 RX(4WD/CVT) の各種スペックを、5人乗SUV3500ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

RXの歴代モデル

5代目 TALA10型 RX
TALA10 RXは2022/11に登場した5代目モデル。参考車両の「RX350 version-L」は全長4890mm、全幅1920mm、全高1705mmの車体に、279PS/43.8kgmを発生するT24A型2393ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

4代目 GYL25W型 RX
GYL25W RXは2015/10に登場した4代目モデル。参考車両の「RX450h version-L」は全長4890mm、全幅1895mm、全高1710mmの車体に、262PS/34.2kgmを発生する2GR型3456ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

3代目 GYL15W型 RX
GYL15W RXは2009/01に登場した3代目モデル。参考車両の「RX450h Version-L」は全長4770mm、全幅1885mm、全高1690mmの車体に、249PS/32.3kgmを発生する2GR型3456ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。


人気があるSUVの車種比較


V55W パジェロ Evolution 1997 vs V25W パジェロ 1996 性能比較
2代目 パジェロ Evolution(1997年式 V55W・4WD/5MT・3.5L・280PS/35.5kgm・5人乗り)と、2代目 パジェロ Metal-Top Wide ZR-I(1996年式 V25W・4WD/5MT・3.5L・230PS/33.0kgm・5人乗り)を比較。

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