ランボルギーニ:ムルシエラゴ ロードスターの性能と維持費 6.2L/4WD/6MT 3164万円

このページでは、ランボルギーニの2ドア・2人乗りオープンカー、初代のムルシエラゴ ロードスター BaseGrade【2005/10モデル・580PS/66.3kgm・4WD/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

ムルシエラゴ ロードスター
販売期間:2005/10 - 2010/11

画像はランボルギーニより引用
http://www.lamborghini.com/
投稿:2012/07/06|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4580mm×全幅2045mm×全高1135mm、排気量は6192ccであることから、大雑把に分類すると6.2リットルクラス(6200cc、自動車税は6.0L超を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。
参考:500PS~600PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4580mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


ムルシエラゴ ロードスター [6192cc/580PS 4WD/6MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代ムルシエラゴ ロードスターの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2009/05
型式不明
[LP670-4 SV]
6.5L-NA・4WD/6AT・4688.2万円
670PS・67.3kgm・-
670PS
67.3kgm
-
2008/04
型式不明
[LP640]
6.5L-NA・4WD/6MT・4136.5万円
640PS・67.3kgm・-
640PS
67.3kgm
-
2008/04
型式不明
[LP640]
6.5L-NA・4WD/6AT・3856.1万円
640PS・67.3kgm・-
640PS
67.3kgm
-
初代ムルシエラゴ ロードスターの車両型式・グレード一覧【全9車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー ランボルギーニ
車名&
グレード
ムルシエラゴ ロードスター
BaseGrade
その他 ベースグレード
お値段 31636500円
車両型式
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
6速MT・6速マニュアル車
ドア/定員 2ドア/2名乗車
車体寸法 長4580×幅2045×高1135mm
軸距&
輪距
2665mm
前1635mm/後1695mm
最小半径 6.3m
タイヤ 前輪:245/35R18
後輪:335/30R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1650kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 V型12気筒
排気量6192cc
圧縮比10.7
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 580PS[426kW]/7500rpm
最大トルク 66.3kgm[650Nm]/5400rpm
使用燃料 ハイオクガソリン

V型12気筒とは‥シリンダをV字型に交互で12個配置する方式。満足度の高さはピカイチ。
V型12気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税127600円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額10000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2005/10モデルのムルシエラゴ ロードスターを19年落ちの中古で696.0万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ムルシエラゴ ロードスターの2005/10モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である632.73万円に諸経費として63.3万円を足した696.0万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2005年式を19年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc超 13年経過 127600円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷5.0km/L×185円/L 370000円
オイル交換(5000km毎) 1回10000円×2回 20000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料(月額10000円) 月額10000円×12ヶ月 120000円
ローン完済後の年間維持費 686100円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額116000円×12ヶ月 1392000円
ローン返済中の年間維持費 2078100円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71100円
名目 金額
自動車税(1年分) 127600円
自動車重量税(1年分) 25200円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
370000円
(259000円)
(185000円)
(111000円)
オイル交換(5000km毎) 20000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 14400円
任意保険料(月額10000円) 120000円
ローン完済後の年間維持費 686100円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1392000円
ローン返済中の年間維持費 2078100円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71100円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「6000cc超で13年経過」クラスの自動車税は127600円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに10000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額10000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした71100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

天に見放されし生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。金額を見ただけで気が遠くなります。その維持費は月額でさえ57200円(ローン完済前は173200円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られし大富豪でもなければ、お給金の大半をムルシエラゴ ロードスターに吸い取られ泣くハメになりそうですが、ということはつまり、この車のステータス性は抜群であると言えます。

ムルシエラゴ ロードスターの維持費は高い?安い?

「ムルシエラゴ ロードスターの年間維持費は686100円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「6000cc超クラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてムルシエラゴ ロードスターの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いコルベット クーペ512300円-173800円
7シリーズ559100円-127000円
Cクラス ステーションワゴン AMG586400円-99700円
コルベット コンバーチブル620300円-65800円
基準6000cc超クラス平均633800円-52300円
Eクラス セダン659800円-26300円
グランドチェロキー666900円-19200円
ムルシエラゴ ロードスターの維持費686100円
Sクラス セダン AMG713100円+27000円
高いSLクラス766100円+80000円

ムルシエラゴ ロードスターの年間維持費を、6000cc超クラスで最も維持費が安いコルベット クーペと比較して173800円高く、最も高いSLクラスと比較して80000円安く、6000cc超クラスの平均維持費との比較では52300円高くなっています。

最低額のコルベット クーペと最高額のSLクラスは極端な例としても、6000cc超クラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、ムルシエラゴ ロードスターの維持費は まあまあ高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 6000cc超クラスの車 ランキング

ムルシエラゴ ロードスターを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%890万円75万円58万円
15%590万円50万円39万円
20%450万円38万円30万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は890万円(総支給額75万円/月、手取り58万円/月)、ここから月額維持費5.7万円を支払うと残りは52.3万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は590万円(総支給額50万円/月、手取り39万円/月)、5.7万円を支払うと残りは33.3万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が450万円(総支給額38万円/月、手取り30万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。5.7万円を引くと残りは24.3万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代37万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費5.0km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
270000円
[-100000円]
-25円
160円/L
320000円
[-50000円]
-10円
175円/L
350000円
[-20000円]
185円/L370000円
[0円]
+10円
195円/L
390000円
[+20000円]
+25円
210円/L
420000円
[+50000円]
+50円
235円/L
470000円
[+100000円]

燃費5.0km/Lのムルシエラゴ ロードスターで10000km走行するのに必要な燃料は2000L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は370000円になります。

参考までに、ムルシエラゴ ロードスターの燃料タンクは100リットルですので、2000Lの給油回数は20回、1回あたりの燃料代は約18500円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては20000円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると50000円、50円も違ってくると100000円にもなります。

これをムルシエラゴ ロードスターの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を686100円としたとき、135円/Lに値下がりすれば586100円(85.4%)に、235円/Lに値上がりすれば786100円(114.6%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(127600円)なり重量税(25200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 127600円 33%
自動車重量税 1年分 25200円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 3000km分 111000円 29%
オイル交換 年1回 10000円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 2%
任意保険料 80% 96000円 25%
合計
[1万kmとの差額]
388300円
-297800円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 127600円 27%
自動車重量税 1年分 25200円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 5000km分 185000円 40%
オイル交換 年1回 10000円 2%
タイヤ交換 6年毎 9600円 2%
任意保険料 85% 102000円 22%
合計
[1万kmとの差額]
468300円
-217800円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 127600円 23%
自動車重量税 1年分 25200円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 259000円 47%
オイル交換 年1回 14000円 3%
タイヤ交換 6年毎 9600円 2%
任意保険料 90% 108000円 18%
合計
[1万kmとの差額]
552300円
-133800円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料120000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて297800円安い388300円に、5000km走行では217800円安い468300円に、7000km走行では133800円安い552300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 127600円 14%
自動車重量税 1年分 25200円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 555000円 60%
オイル交換 年3回 60000円 7%
タイヤ交換 2.7年毎 21600円 2%
任意保険料 100% 120000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
918300円
+232200円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 127600円 11%
自動車重量税 1年分 25200円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 740000円 65%
オイル交換 年4回 80000円 7%
タイヤ交換 2年毎 28800円 3%
任意保険料 100% 120000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
1130500円
+444400円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
5000cc超クラス編
小型車&普通車の新車編
オープンカー編

ムルシエラゴ ロードスターの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 5.0km/L
燃料タンク容量 100L
航続距離(カタログ燃費) 500.0km
航続距離(80%燃費) 400.0km
満タンプライス 18500円
1km走行コスト 37.00円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので5.0km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量100リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は500.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(4.5km/L)とすると航続距離は450.0km、80%(4.0km/L)だと400.0km、70%(3.5km/L)では350.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から100リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では18500円、上で計算した航続距離を踏まえると500.0km(80%燃費時400.0km)を走行するのに18500円かかる計算です。

燃費を5.0km/Lとしたときの1km走行コストは37.00円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
各回転域での馬力
5400回転時の馬力 500PS
7500回転時の馬力 580PS
各回転域でのトルク
5400回転時のトルク 66.3kgm
7500回転時のトルク 55.4kgm

まずおさらいとして、搭載しているV型12気筒、6192ccの自然吸気エンジンは7500回転時に最高出力580馬力を、5400回転時に最大トルク66.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する5400rpmから最高出力が発生する7500rpmまで」の2100rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は28.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ2.845kg/PS(1650kg/580PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ2.845kg/PS
車体+1人2.940kg/PS
車体+2人3.034kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg2.948kg/PS
車体+70kg2.966kg/PS
車体+80kg2.983kg/PS
車体+90kg3.000kg/PS
車体+100kg3.017kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは2.940kg/PS(1705kg/580PS)となり、数値としては0.095kg、比率にすると3.3%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは3.034kg/PS(1760kg/580PS)となり、数値としては0.189kg、比率にすると6.6%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

ムルシエラゴ ロードスターのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2005/10

-
ムルシエラゴ ロードスター
2.940kg/PS
1705kg/580PS|6.2L-NA
[車体のみPWR:2.845]
2010/12

車種詳細
LFA
2.741kg/PS
1535kg/560PS|4.9L-NA
車体のみPWR:2.643
2014/04

車種詳細
GT-R Nismo
2.958kg/PS
1775kg/600PS|3.8L-TT
車体のみPWR:2.867
2016/07

車種詳細
GT-R
3.184kg/PS
1815kg/570PS|3.8L-TT
車体のみPWR:3.088
2012/08

車種詳細
コルベット クーペ
2.926kg/PS
1495kg/511PS|7.0L-NA
車体のみPWR:2.818
2019/10

車種詳細
GT-R Nismo
2.958kg/PS
1775kg/600PS|3.8L-TT
車体のみPWR:2.867

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ2.940kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

2.499kg/PSから3.381kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、レクサスの2人乗りクーペ「LFA10型 LFA」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R Nismo」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R」、シボレーの2人乗りクーペ「X245A型 コルベット クーペ」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R Nismo」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

ムルシエラゴ ロードスター [BaseGrade]のライバル車種|2.940kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は351.5PS/tとなっています。


ムルシエラゴ ロードスターがバイクと競争するなら…?


車種詳細
CB1300SF|1284cc
2.936kg/PS
323kg/110.0PS/12.00kgm
[車体のみPWR:2.436]
2005/10

-
ムルシエラゴ ロードスター|6192cc
2.940kg/PS
1705kg/580PS/66.3kgm
[車体のみPWR:2.845]

車種詳細
バンディット1200|1156cc
2.950kg/PS
295kg/100.0PS/9.50kgm
[車体のみPWR:2.400]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではムルシエラゴ ロードスターとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SC54 CB1300SFと競争してみる

まずムルシエラゴ ロードスターより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCB1300SFが挙げられます。PWRの2.936kg/PSは車両重量268kgにライダーの体重55kgを加えた323kgを、最高出力110.0PSで割ったものです。

GV79A バンディット1200と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのバンディット1200が挙げられます。PWRの2.950kg/PSは車両重量240kg+55kgの295kgを、最高出力100.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.601
平均ピストンスピード 21.70m/s
トルクウェイトレシオ 24.89kg/kgm
1馬力あたりのお値段 54546円
排気量1Lあたり馬力 93.67PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.71kgm/L
1気筒あたりの馬力 48.3PS
1気筒あたりのトルク 5.5kgm
パワーバンド比率 28.0%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
オープンカーのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは24.89kg/kgm(1650kg/66.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が31636500円、最高出力が580馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は54546円、逆に1万円あたりでは0.18馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は477172円、1万円あたりでは0.02kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc超の車編
オープンカー編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は93.67PS/L、トルクは10.71kgm/L、1気筒あたりの馬力は48.3馬力、トルクは5.5kgmとなり、このエンジンが580馬力を7500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは21.70m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が86.8mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6910回転です。●最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.601になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

純正装着タイヤの335/30R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 335/30R18 | 直径 658mm

-20mm
幅315mm
-10mm
幅325mm
変更なし
幅335mm
+10mm
幅345mm
+20mm
幅355mm
-5%
25
扁平
315/25R18
37.4km/h
直径615mm
径差-43mm
325/25R18
37.7km/h
直径620mm
径差-38mm
335/25R18
38.0km/h
直径625mm
径差-33mm
345/25R18
38.3km/h
直径630mm
径差-28mm
355/25R18
38.6km/h
直径635mm
径差-23mm
0%
30
扁平
315/30R18
39.3km/h
直径646mm
径差-12mm
325/30R18
39.6km/h
直径652mm
径差-6mm
335/30R18
40.0km/h
658mm
0mm
345/30R18
40.4km/h
直径664mm
径差+6mm
355/30R18
40.7km/h
直径670mm
径差+12mm
+5%
35
扁平
315/35R18
41.2km/h
直径678mm
径差+20mm
325/35R18
41.6km/h
直径685mm
径差+27mm
335/35R18
42.1km/h
直径692mm
径差+34mm
345/35R18
42.5km/h
直径699mm
径差+41mm
355/35R18
42.9km/h
直径706mm
径差+48mm
+10%
40
扁平
315/40R18
43.1km/h
直径709mm
径差+51mm
325/40R18
43.6km/h
直径717mm
径差+59mm
335/40R18
44.1km/h
直径725mm
径差+67mm
345/40R18
44.6km/h
直径733mm
径差+75mm
355/40R18
45.0km/h
直径741mm
径差+83mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、315/30R18 、325/30R18 、335/25R18 、345/25R18 、355/25R18あたりのタイヤがおすすめです。

335/30R18のタイヤ幅を315mmから365mmまで、扁平率を15%から45%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを18インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが335/30R18のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】335/30R18のタイヤ銘柄と通販価格

ムルシエラゴ ロードスター[6.2L-NA 4WD/6MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト2.845kg/ps68.95
1速ギヤ加速性能-39.90
1L換算馬力93.67ps/L66.23
1L換算トルク10.71kgm/L65.12
WB/TR比1.60167.73
ワイド&ロー指数0.55574.49
前面の面積2.321m²58.57
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点484.71

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費686100円17.07
100kmh回転数-43.42
航続距離-26.05
車の大きさ10.631m³46.74
室内の広さ(仮) 1.928m³35.82
最小回転半径6.3m26.94
馬力単価54546円6.63
ユーティリティ部門の得点244.07

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計したムルシエラゴ ロードスター[6.2L-NA 4WD/6MT] の総合得点は 728.78 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したムルシエラゴ ロードスター(4WD/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「5000cc超のオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。