JDW:XJSの性能と維持費 FR/3AT 2人乗り 1345万円 1992年式

このページでは、ジャガーの2ドア・2人乗りオープンカー、初代のE-JDW型XJS V12-Convertible【1992/10モデル・280PS/42.3kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

JDW XJS
販売期間:1990/10 - 1996/10

画像はジャガーより引用
http://www.jaguar.co.jp/
投稿:2012/05/01|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4765mm×全幅1810mm×全高1260mm、排気量は5343ccであることから、大雑把に分類すると5.4リットルクラス(5400cc、自動車税は6.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:280馬力の国産車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4765mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


JDW型 XJS [5343cc/280PS FR/3AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代XJSの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1994/11
JED2型
[4.0-Coupe]
4.0L-NA・FR/4AT・985.0万円
240PS・38.9kgm・-
240PS
38.9kgm
-
1994/11
JES2型
[V12-Coupe]
6.0L-NA・FR/4AT・1145.0万円
300PS・48.4kgm・-
300PS
48.4kgm
-
1994/11
JDS型
[V12-Convertible]
6.0L-NA・FR/4AT・1345.0万円
300PS・48.4kgm・-
300PS
48.4kgm
-
初代XJSの車両型式・グレード一覧【全6車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー ジャガー
車名&
グレード
XJS
V12-Convertible
その他 V12コンバーチブル
お値段 13450000円
車両型式 E-JDW
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
3速AT・3速オートマ車
ドア/定員 2ドア/2名乗車
車体寸法 長4765×幅1810×高1260mm
軸距&
輪距
2590mm
前1490mm/後1505mm
最小半径 6.4m
タイヤ 前輪:235/60R15
後輪:235/60R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1840kg
エンジン諸元
原動機型式 8S
気筒配列 V型12気筒
排気量5343cc
圧縮比11.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 280PS[206kW]/5550rpm
最大トルク 42.3kgm[415Nm]/2800rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
8S型エンジンの諸元と性能まとめ
V型12気筒とは‥シリンダをV字型に交互で12個配置する方式。満足度の高さはピカイチ。
V型12気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税101100円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額9000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1992/10モデルのXJSを32年落ちの中古で295.9万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    XJSの1992/10モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である269万円に諸経費として26.9万円を足した295.9万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1992年式を32年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc以下 13年経過 101100円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷6.1km/L×185円/L 303280円
オイル交換(5000km毎) 1回8000円×2回 16000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額9000円) 月額9000円×12ヶ月 108000円
ローン完済後の年間維持費 570500円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額49320円×12ヶ月 591840円
ローン返済中の年間維持費 1162300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71100円
名目 金額
自動車税(1年分) 101100円
自動車重量税(1年分) 25200円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
303280円
(212300円)
(151640円)
(90980円)
オイル交換(5000km毎) 16000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額9000円) 108000円
ローン完済後の年間維持費 570500円
名目 金額
車のローン額(1年分) 591840円
ローン返済中の年間維持費 1162300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71100円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「6000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は101100円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに8000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額9000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした71100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

天に見放されし生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。金額を見ただけで気が遠くなります。その維持費は月額でさえ47600円(ローン完済前は96900円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られし大富豪でもなければ、お給金の大半をXJSに吸い取られ泣くハメになりそうですが、ということはつまり、この車のステータス性は抜群であると言えます。

XJSの維持費は高い?安い?

「XJSの年間維持費は570500円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「6000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてXJSの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いセンチュリー391600円-178900円
IS446100円-124400円
LC コンバーチブル477600円-92900円
LX544400円-26100円
基準6000ccクラス平均561100円-9400円
グランドチェロキー566800円-3700円
XJSの維持費570500円
レンジローバー635400円+64900円
レンジローバー ヴォーグ667400円+96900円
高い7シリーズ719600円+149100円

XJSの年間維持費を、6000ccクラスで最も維持費が安いセンチュリーと比較して178900円高く、最も高い7シリーズと比較して149100円安く、6000ccクラスの平均維持費との比較では9400円高くなっています。

最低額のセンチュリーと最高額の7シリーズは極端な例としても、6000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、XJSの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 6000ccクラスの車 ランキング

XJSを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%740万円62万円48万円
15%490万円41万円32万円
20%370万円31万円24万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は740万円(総支給額62万円/月、手取り48万円/月)、ここから月額維持費4.8万円を支払うと残りは43.2万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は490万円(総支給額41万円/月、手取り32万円/月)、4.8万円を支払うと残りは27.2万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が370万円(総支給額31万円/月、手取り24万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。4.8万円を引くと残りは19.2万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代31万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費6.1km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
221320円
[-81960円]
-25円
160円/L
262310円
[-40970円]
-10円
175円/L
286900円
[-16380円]
185円/L303280円
[0円]
+10円
195円/L
319690円
[+16410円]
+25円
210円/L
344280円
[+41000円]
+50円
235円/L
385260円
[+81980円]

燃費6.1km/LのJDW型 XJSで10000km走行するのに必要な燃料は1639.4L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は303280円になります。

参考までに、XJSの燃料タンクは82リットルですので、1639.4Lの給油回数は20回、1回あたりの燃料代は約15170円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては16410円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると41000円、50円も違ってくると81980円にもなります。

これをJDW型 XJSの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を570500円としたとき、135円/Lに値下がりすれば488540円(85.6%)に、235円/Lに値上がりすれば652480円(114.4%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(101100円)なり重量税(25200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 31%
自動車重量税 1年分 25200円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 90980円 28%
オイル交換 年1回 8000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 80% 86400円 26%
合計
[1万kmとの差額]
325900円
-244600円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 26%
自動車重量税 1年分 25200円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 5000km分 151640円 39%
オイル交換 年1回 8000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 1%
任意保険料 85% 91800円 24%
合計
[1万kmとの差額]
391900円
-178600円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 22%
自動車重量税 1年分 25200円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 212300円 46%
オイル交換 年1回 11200円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 1%
任意保険料 90% 97200円 22%
合計
[1万kmとの差額]
461200円
-109300円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料108000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて244600円安い325900円に、5000km走行では178600円安い391900円に、7000km走行では109300円安い461200円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 13%
自動車重量税 1年分 25200円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 454920円 60%
オイル交換 年3回 48000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 2%
任意保険料 100% 108000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
758100円
+187600円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 11%
自動車重量税 1年分 25200円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 606560円 65%
オイル交換 年4回 64000円 7%
タイヤ交換 2年毎 16000円 2%
任意保険料 100% 108000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
929700円
+359200円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
5000cc超クラス編
小型車&普通車の新車編
オープンカー編

XJSの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 6.1km/L
燃料タンク容量 82L
航続距離(カタログ燃費) 500.2km
航続距離(80%燃費) 401.8km
満タンプライス 15170円
1km走行コスト 30.33円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので6.1km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量82リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は500.2kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.5km/L)とすると航続距離は451.0km、80%(4.9km/L)だと401.8km、70%(4.3km/L)では352.6kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から82リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では15170円、上で計算した航続距離を踏まえると500.2km(80%燃費時401.8km)を走行するのに15170円かかる計算です。

燃費を6.1km/Lとしたときの1km走行コストは30.33円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

8S型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
2800回転時の馬力 165PS
5550回転時の馬力 280PS
各回転域でのトルク
2800回転時のトルク 42.3kgm
5550回転時のトルク 36.1kgm
8S型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している8S型5343cc、V型12気筒の自然吸気エンジンは5550回転時に最高出力280馬力を、2800回転時に最大トルク42.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2800rpmから最高出力が発生する5550rpmまで」の2750rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は49.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ6.571kg/PS(1840kg/280PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ6.571kg/PS
車体+1人6.768kg/PS
車体+2人6.964kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.786kg/PS
車体+70kg6.821kg/PS
車体+80kg6.857kg/PS
車体+90kg6.893kg/PS
車体+100kg6.929kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.768kg/PS(1895kg/280PS)となり、数値としては0.197kg、比率にすると3.0%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.964kg/PS(1950kg/280PS)となり、数値としては0.393kg、比率にすると6.0%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

JDW XJSのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1992/10

-
XJS
6.768kg/PS
1895kg/280PS|5.4L-NA
[車体のみPWR:6.571]
2006/10

車種詳細
アコード
6.568kg/PS
1445kg/220PS|2.0L-NA
車体のみPWR:6.318
2010/10

車種詳細
シビック タイプR
6.841kg/PS
1375kg/201PS|2.0L-NA
車体のみPWR:6.567
2004/04

車種詳細
アルテッツァ
6.690kg/PS
1405kg/210PS|2.0L-NA
車体のみPWR:6.429
2010/11

車種詳細
エリシオン プレステージ
6.717kg/PS
2015kg/300PS|3.5L-NA
車体のみPWR:6.533
2015/09

車種詳細
ポロ GTI
6.745kg/PS
1295kg/192PS|1.8L-TB
車体のみPWR:6.458

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.768kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

6.565kg/PSから6.971kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの5人乗りセダン「CL7型 アコード」、ホンダの4人乗りハッチバック「FN2型 シビック タイプR」、トヨタの5人乗りセダン「SXE10型 アルテッツァ」、ホンダの7人乗りミニバン「RR5型 エリシオン プレステージ」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「6RDAJ型 ポロ GTI」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

JDW型 XJS [V12-Convertible]のライバル車種|6.768kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は152.2PS/tとなっています。


XJSがバイクと競争するなら…?


車種詳細
VT1300CR|1312cc
6.741kg/PS
364kg/54.4PS/10.50kgm
[車体のみPWR:5.722]
1速ギヤ速度:58.9km/h
最小TWR:1.082
1992/10

-
XJS|5343cc
6.768kg/PS
1895kg/280PS/42.3kgm
[車体のみPWR:6.571]
1速ギヤ速度:96.3km/h
最小TWR:2.003

車種詳細
スーパーシェルパ|249cc
6.808kg/PS
177kg/26.0PS/2.60kgm
[車体のみPWR:4.692]
1速ギヤ速度:37.7km/h
最小TWR:0.587

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではXJSとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SC66 VT1300CRと競争してみる

まずXJSより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのVT1300CRが挙げられます。PWRの6.741kg/PSは車両重量309kgにライダーの体重55kgを加えた364kgを、最高出力54.4PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はVT1300CRに37.4km/h勝り、1速TWRは0.921kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

KL250G スーパーシェルパと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのスーパーシェルパが挙げられます。PWRの6.808kg/PSは車両重量122kg+55kgの177kgを、最高出力26.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は58.6km/h勝り、1速TWRは1.416kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.729
平均ピストンスピード 12.95m/s
トルクウェイトレシオ 43.50kg/kgm
1馬力あたりのお値段 48036円
排気量1Lあたり馬力 52.41PS/L
排気量1Lあたりトルク 7.92kgm/L
1気筒あたりの馬力 23.3PS
1気筒あたりのトルク 3.5kgm
パワーバンド比率 49.5%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
オープンカーのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは43.50kg/kgm(1840kg/42.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が13450000円、最高出力が280馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は48036円、逆に1万円あたりでは0.21馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は317967円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc超の車編
オープンカー編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は52.41PS/L、トルクは7.92kgm/L、1気筒あたりの馬力は23.3馬力、トルクは3.5kgmとなり、このエンジンが280馬力を5550回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.95m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が70.0mmである8S型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は8570回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.729になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5550rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6050回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6050rpm|タイヤサイズ 235/60R15|タイヤ直径 66.3cm|円周長 208.3cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6050rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.500 7.20 -
-
105km/h 5760rpm 918.7kgm
2速 1.500 4.32 0.600 1-2/
3630rpm
175km/h 3460rpm 551.2kgm
3速 1.000 2.88 0.667 2-3/
4040rpm
263km/h 2300rpm 367.5kgm
Final 2.880 レシオカバレッジ(変速比幅)2.500

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2800rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.880)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(42.3kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.880)÷タイヤの有効半径(0.3315m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は3速ギヤの263km(5550rpmでは240.8km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2800回転で最大トルク42.3kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば43.50kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(6.571kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと918.7kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1840kg)を1速ギヤの最大駆動力(918.7kgm)で割ってみると2.003kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5550回転でのトルク(36.1kgm)からTWRを算出すると2.347kg/kgmとなり、2800-5550回転の回転域では2.003-2.347kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:5550rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

JDW型XJSに搭載された8S型5343ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5550rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5550rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ96km/h-
2速ギヤ161km/h3330rpm
3速ギヤ241km/h3700rpm

まず1速ギヤで5550rpmまで引っ張ると96km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5550rpmから3330rpmまで落ち、そこから5550rpmまで加速を続けると速度は161km/h(+65km/h)になります。

3速ギヤでは3700rpmまで落ちて5550rpmで241km/h(+80km/h)に、に、という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 2300 3460 4610 5760 6910 8070 10370
2速 1380 2070 2770 3460 4150 4840 6220
3速 920 1380 1840 2300 2770 3230 4150
※赤い数字は暫定レブリミット(6050rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(1.000)を選択して時速100kmにて走行すると2300回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1380回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1610回転、一般的な高速道路の80km/hでは1840回転、100km/hでは2300回転、制限速度が120km/hになると2770回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4150回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 17 35 52 69 87 104 122 139
2速 29 58 87 116 145 174 203 231
3速 43 87 130 174 217 260 304 347

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6050回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの235/60R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/60R15 | 直径 663mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
-5%
55
扁平
215/55R15
37.3km/h
直径618mm
径差-45mm
225/55R15
37.9km/h
直径629mm
径差-34mm
235/55R15
38.6km/h
直径640mm
径差-23mm
245/55R15
39.3km/h
直径651mm
径差-12mm
255/55R15
39.9km/h
直径662mm
径差-1mm
0%
60
扁平
215/60R15
38.6km/h
直径639mm
径差-24mm
225/60R15
39.3km/h
直径651mm
径差-12mm
235/60R15
40.0km/h
663mm
0mm
245/60R15
40.7km/h
直径675mm
径差+12mm
255/60R15
41.4km/h
直径687mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
215/65R15
39.9km/h
直径661mm
径差-2mm
225/65R15
40.7km/h
直径674mm
径差+11mm
235/65R15
41.4km/h
直径687mm
径差+24mm
245/65R15
42.2km/h
直径700mm
径差+37mm
255/65R15
43.0km/h
直径713mm
径差+50mm
+10%
70
扁平
215/70R15
41.1km/h
直径682mm
径差+19mm
225/70R15
42.0km/h
直径696mm
径差+33mm
235/70R15
42.8km/h
直径710mm
径差+47mm
245/70R15
43.7km/h
直径724mm
径差+61mm
255/70R15
44.5km/h
直径738mm
径差+75mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/60R15、215/65R15 、225/60R15 、235/55R15 、245/55R15 、255/55R15あたりのタイヤがおすすめです。

235/60R15のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、235/60R15の適応サイズと性能の変化 [JDW型XJS編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】235/60R15のタイヤ銘柄と通販価格

JDW型XJS[5.4L-NA FR/3AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト6.571kg/ps58.75
1速ギヤ加速性能2.003kg/kgm40.88
1L換算馬力52.41ps/L33.69
1L換算トルク7.92kgm/L31.10
WB/TR比1.72954.54
ワイド&ロー指数0.69664.26
前面の面積2.281m²59.69
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点386.63

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費570500円27.66
100kmh回転数2300rpm52.56
航続距離-26.05
車の大きさ10.867m³47.67
室内の広さ(仮) 1.971m³36.23
最小回転半径6.4m24.90
馬力単価48036円15.19
ユーティリティ部門の得点271.66

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した JDW型XJS[5.4L-NA FR/3AT] の総合得点は 658.29 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したJDW型XJS(FR/3AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「5000cc超のオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。