J608C:Fタイプ クーペの性能と維持費 FR/8AT 1237万円 2020年式

このページでは、ジャガーの2ドア・2人乗りクーペ、初代の3BA-J608C型Fタイプ クーペ R-Dynamic Coupe P380【2020/01モデル・381PS/46.9kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

J608C Fタイプ クーペ
販売期間:2013/05 -

画像はジャガーより引用
http://www.jaguar.co.jp/
投稿:2022/02/18|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4470mm×全幅1925mm×全高1315mm、排気量は2994ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。
参考:350PS~400PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4470mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


J608C型 Fタイプ クーペ [2994cc/381PS FR/8AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代Fタイプ クーペの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2020/01
J60XC型
[Coupe P300]
2.0L-TB | FR/8AT
| 865.0万円
300PS
40.8kgm
10.7km/L
2020/01
J60XC型
[R-Dynamic Convertible P300]
2.0L-TB | FR/8AT
| 1101.0万円
300PS
40.8kgm
10.7km/L
2020/01
J60MC型
[R-Coupe P575 AWD]
5.0L-SC | 4WD/8AT
| 1590.0万円
575PS
71.4kgm
8.4km/L
初代Fタイプ クーペの車両型式・グレード一覧【全18車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー JAGUAR
車名&
グレード
Fタイプ クーペ
R-Dynamic Coupe P380
その他 Rダイナミック
お値段 12370000円
車両型式 3BA-J608C
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
8速AT・8速オートマ車
ドア/定員 2ドア/2名乗車
車体寸法 長4470×幅1925×高1315mm
軸距&
輪距
2620mm
前1600mm/後1650mm
最小半径 5.2m
タイヤ 前輪:245/40R19
後輪:275/35R19
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1730kg
エンジン諸元
原動機型式 306PS
気筒配列 V型6気筒
排気量2994cc
吸気方式 スーパーチャージャー
最高出力 381PS[280kW]/6500rpm
最大トルク 46.9kgm[460Nm]/3500rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
WLTC燃費 9.8km/L(23.1mpg)
100km燃費 10.2L/100km
306PS型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税50000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、Fタイプ クーペの新車を1422.6万円(諸費用として185.6万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 13年未満 50000円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷9.8km/L×180円/L
7000km÷9.8km/L×180円/L
5000km÷9.8km/L×180円/L
3000km÷9.8km/L×180円/L
183670円
(128570円)
(91840円)
(55100円)
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本21000円×4本÷5年 16800円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 366700円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額237090円×12ヶ月 2845080円
ローン返済中の年間維持費 3211800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
名目 金額
自動車税(1年分) 50000円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
183670円
(128570円)
(91840円)
(55100円)
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 16800円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 366700円
名目 金額
車のローン額(1年分) 2845080円
ローン返済中の年間維持費 3211800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53500円
  • 初度登録から4年経過車の場合、「3000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は50000円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が30万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3万円~4万円、年間では36万円~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

Fタイプ クーペ【R-Dynamic Coupe P380】の場合、維持費の月額は30600円(ローン完済前は267700円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費9.8km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
132670円
[-51000円]
-25円
155円/L
158180円
[-25490円]
-10円
170円/L
173490円
[-10180円]
180円/L183670円
[0円]
+10円
190円/L
193900円
[+10230円]
+25円
205円/L
209210円
[+25540円]
+50円
230円/L
234720円
[+51050円]

燃費9.8km/LのJ608C型 Fタイプ クーペで10000km走行するのに必要な燃料は1020.5L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は183670円になります。

参考までに、Fタイプ クーペの燃料タンクは70リットルですので、1020.5Lの給油回数は15回、1回あたりの燃料代は約12250円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては10230円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると25540円、50円も違ってくると51050円にもなります。

これをJ608C型 Fタイプ クーペの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を366700円としたとき、130円/Lに値下がりすれば315700円(86.1%)に、230円/Lに値上がりすれば417750円(113.9%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(50000円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 24%
自動車重量税 1年分 16400円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 55100円 26%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 5%
任意保険料 80% 62400円 30%
合計
[1万kmとの差額]
210500円
-156200円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 20%
自動車重量税 1年分 16400円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 91840円 37%
オイル交換 年1回 6500円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 4%
任意保険料 85% 66360円 25%
合計
[1万kmとの差額]
251200円
-115500円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 17%
自動車重量税 1年分 16400円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 128570円 44%
オイル交換 年1回 9100円 3%
タイヤ交換 6年毎 11200円 4%
任意保険料 90% 70200円 23%
合計
[1万kmとの差額]
294300円
-72400円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて156200円安い210500円に、5000km走行では115500円安い251200円に、7000km走行では72400円安い294300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 10%
自動車重量税 1年分 16400円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 275510円 56%
オイル交換 年3回 39000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 25200円 5%
任意保険料 100% 78000円 16%
合計
[1万kmとの差額]
493000円
+126300円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 50000円 8%
自動車重量税 1年分 16400円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 367340円 61%
オイル交換 年4回 52000円 9%
タイヤ交換 2年毎 33600円 6%
任意保険料 100% 78000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
606200円
+239500円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(6.6km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(10.2km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(12.0km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(9.8km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代183670円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル180円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地6.6km/L → 6.8km/L
郊外10.2km/L → 10.5km/L
高速道路12.0km/L → 12.4km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km245450円
[238230円]
郊外500km8820円
[8570円]
高速道路500km7510円
[7250円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
261780円
+78110円
6.9km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
254050円
-7730円
7.1km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が6.6km/Lではガソリン1363.6Lを消費して、ガソリン代は245450円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が10.2km/Lではガソリン49.0Lを消費して、ガソリン代は8820円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が12.0km/Lではガソリン41.7Lを消費して、ガソリン代は7510円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1454.3L、かかったガソリン代が261780円となり、平均燃費は6.9km/L(-2.9km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+78110円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は254050円となり、7730円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で38650円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km136370円
[132350円]
郊外5000km88240円
[85720円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
224610円
+40940円
8.0km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
218070円
-6540円
8.3km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が6.6km/Lでは757.6Lを消費して、ガソリン代は136370円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が10.2km/Lでは490.2Lを消費して、ガソリン代は88240円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1247.8L、かかったガソリン代が224610円となり、平均燃費は8.0km/L(-1.8km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+40940円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が218070円となり、1年間で6540円、5年間で32700円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km90810円
[88150円]
郊外3340km58950円
[57260円]
高速道路3330km49950円
[48330円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
199710円
+16040円
9.0km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
193740円
-5970円
9.3km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が6.6km/Lでは504.5Lを消費して、ガソリン代は90810円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が10.2km/Lでは327.5Lを消費して、ガソリン代は58950円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が12.0km/Lでは277.5Lを消費して、ガソリン代は49950円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1109.5L、かかったガソリン代が199710円となり、平均燃費は9.0km/L(-0.8km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+16040円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が193740円となり、1年間で5970円、5年間で29850円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km13640円
[13230円]
郊外9000km158830円
[154280円]
高速道路500km7510円
[7250円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
179980円
-3690円
10.0km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
174760円
-5220円
10.3km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が6.6km/Lでは75.8Lを消費して、ガソリン代は13640円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が10.2km/Lでは882.4Lを消費して、ガソリン代は158830円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が12.0km/Lでは41.7Lを消費して、ガソリン代は7510円になります。

このパターンでは使用した燃料量が999.9L、かかったガソリン代が179980円となり、平均燃費は10.0km/L(+0.2km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-3690円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が174760円となり、1年間で5220円、5年間で26100円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(6.9km/L・8.0km/L・9.0km/L・10.0km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(261780円・224610円・199710円・179980円)が出てくることがわかります。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
9.8km/L
686.0km
市街地燃費
6.6km/L
462.0km
[-224.0km]
郊外燃費
10.2km/L
714.0km
[+28.0km]
高速道路燃費
12.0km/L
840.0km
[+154.0km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を70Lとしたとき、市街地モード燃費6.6km/Lでの航続距離は462.0km(-224.0km)、郊外モード燃費10.2km/Lでの航続距離は714.0km(+28.0km)、高速道路モード燃費12.0km/Lでの航続距離は840.0km(+154.0km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


Fタイプ クーペの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 9.8km/L
燃料タンク容量 70L
航続距離(カタログ燃費) 686.0km
航続距離(80%燃費) 546.0km
満タンプライス 12600円
1km走行コスト 18.37円
1万円でどこまで行ける? 544.4km
車両価格/航続距離 18032円/km

WLTCモード燃費が9.8km/L、燃料タンク容量70リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は686.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.8km/L)とすると616.0km、80%(7.8km/L)だと546.0km、70%(6.9km/L)では483.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で70リットルの給油をすると12600円、上で計算した航続距離を踏まえると686.0km(80%燃費時546.0km)を走行するのに12600円かかる計算です。

燃費を9.8km/Lとしたときの1km走行コストは18.37円、10万km走行したときの燃料代は183.7万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら18.4万円/年、7年10万kmなら26.2万円/年、5年10万kmなら36.7万円/年、3年10万kmなら61.2万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば544.4km(往復なら片道272.2km)、カタログ値の80%なら435.6km(片道217.8km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で686.0kmの距離を移動できるJ608C型 Fタイプ クーペ [R-Dynamic Coupe P380]という乗り物を、1237.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「18032円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

306PS型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
3500回転時の馬力 229.2PS
6500回転時の馬力 381PS
各回転域でのトルク
3500回転時のトルク 46.9kgm
6500回転時のトルク 42.0kgm
306PS型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している306PS型2994cc、V型6気筒のスーパーチャージャー付きエンジンは6500回転時に最高出力381馬力を、3500回転時に最大トルク46.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3500rpmから最高出力が発生する6500rpmまで」の3000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.541kg/PS(1730kg/381PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.541kg/PS
車体+1人4.685kg/PS
車体+2人4.829kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.698kg/PS
車体+70kg4.724kg/PS
車体+80kg4.751kg/PS
車体+90kg4.777kg/PS
車体+100kg4.803kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.685kg/PS(1785kg/381PS)となり、数値としては0.144kg、比率にすると3.2%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.829kg/PS(1840kg/381PS)となり、数値としては0.288kg、比率にすると6.3%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


J608C Fタイプ クーペのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2020/01

-
Fタイプ クーペ
4.685kg/PS
1785kg/381PS|3.0L-SC
[車体のみPWR:4.541]
2017/09

車種詳細
シビック タイプR
4.516kg/PS
1445kg/320PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.344
2015/12

車種詳細
シビック タイプR
4.629kg/PS
1435kg/310PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.452
2010/01

車種詳細
インプレッサ R205
4.766kg/PS
1525kg/320PS|2.0L-TB
車体のみPWR:4.594
2019/09

車種詳細
スカイライン
4.481kg/PS
1815kg/405PS|3.0L-TT
車体のみPWR:4.346
2020/09

車種詳細
GRヤリス
4.798kg/PS
1305kg/272PS|1.7L-TB
車体のみPWR:4.596

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.685kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

4.451kg/PSから4.919kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの4人乗りハッチバック「FK8型 シビック タイプR」、ホンダの4人乗りハッチバック「FK2型 シビック タイプR」、スバルの5人乗りハッチバック「GRB型 インプレッサ R205」、日産の5人乗りセダン「RV37型 スカイライン」、トヨタの4人乗りハッチバック「GXPA16型 GRヤリス」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

J608C型 Fタイプ クーペ [R-Dynamic Coupe P380]とパワーウェイトレシオが近い車種|4.685kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は220.2PS/tとなっています。


Fタイプ クーペがバイクと競争するなら…?


車種詳細
CTX1300|1261cc
4.679kg/PS
393kg/84.0PS/10.81kgm
[車体のみPWR:4.024]
1速ギヤ速度:62.6km/h
最小TWR:0.866
2020/01

-
Fタイプ クーペ|2994cc
4.685kg/PS
1785kg/381PS/46.9kgm
[車体のみPWR:4.541]
1速ギヤ速度:53.0km/h
最小TWR:0.798

車種詳細
CB400|399cc
4.698kg/PS
249kg/53.0PS/3.90kgm
[車体のみPWR:3.660]
1速ギヤ速度:58.6km/h
最小TWR:0.740

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではFタイプ クーペとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SC74 CTX1300と競争してみる

まずFタイプ クーペより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCTX1300が挙げられます。PWRの4.679kg/PSは車両重量338kgにライダーの体重55kgを加えた393kgを、最高出力84.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はCTX1300に9.6km/h劣り、1速TWRは0.068kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

NC42 CB400と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCB400が挙げられます。PWRの4.698kg/PSは車両重量194kg+55kgの249kgを、最高出力53.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は5.6km/h劣り、1速TWRは0.058kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.612
平均ピストンスピード 19.28m/s
トルクウェイトレシオ 36.89kg/kgm
1馬力あたりのお値段 32467円
排気量1Lあたり馬力 127.25PS/L
排気量1Lあたりトルク 15.66kgm/L
1気筒あたりの馬力 63.5PS
1気筒あたりのトルク 7.8kgm
パワーバンド比率
燃費×馬力 3733.8pt
各種ランキング
クーペのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは36.89kg/kgm(1730kg/46.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が12370000円、最高出力が381馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は32467円、逆に1万円あたりでは0.31馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は263753円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
3000cc以下の車編
クーペ編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は127.25PS/L、トルクは15.66kgm/L、1気筒あたりの馬力は63.5馬力、トルクは7.8kgmとなり、このエンジンが381馬力を6500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.28m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が89.0mmである306PS型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6740回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.612になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が9.8km/L、最高出力が381PSであるこの車の獲得ポイントは3733.8ptになります。
戯れに車両重量1730kgを100kg単位にした17.3で割ってみたところ、その数値は215.83ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7000rpm|タイヤサイズ 275/35R19|タイヤ直径 67.5cm|円周長 212.1cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.714 15.60 -
-
57km/h 12260rpm 2168.3kgm
2速 3.143 10.40 0.667 1-2/
4670rpm
86km/h 8170rpm 1445.7kgm
3速 2.106 6.97 0.670 2-3/
4690rpm
128km/h 5480rpm 968.7kgm
4速 1.667 5.52 0.792 3-4/
5540rpm
161km/h 4340rpm 766.8kgm
5速 1.285 4.25 0.771 4-5/
5400rpm
209km/h 3340rpm 591.1kgm
6速 1.000 3.31 0.778 5-6/
5450rpm
269km/h 2600rpm 460.0kgm
7速 0.839 2.78 0.839 6-7/
5870rpm
321km/h 2180rpm 385.9kgm
8速 0.667 2.21 0.795 7-8/
5570rpm
403km/h 1730rpm 306.8kgm
Final 3.310 レシオカバレッジ(変速比幅)7.067

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.310)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(46.9kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.310)÷タイヤの有効半径(0.3375m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの403km(6500rpmでは374.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ53km/h-
2速ギヤ80km/h4340rpm
3速ギヤ119km/h4360rpm
4速ギヤ150km/h5150rpm
5速ギヤ194km/h5010rpm
6速ギヤ250km/h5060rpm
7速ギヤ298km/h5450rpm
8速ギヤ375km/h5170rpm

J608C型Fタイプ クーペに搭載された306PS型2994ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6500rpmまで引っ張ると53km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6500rpmから4340rpmまで落ち、そこから6500rpmまで加速を続けると速度は80km/h(+27km/h)になります。

3速ギヤでは4360rpmまで落ちて6500rpmで119km/h(+39km/h)に、4速ギヤでは5150rpmまで落ちて6500rpmで150km/h(+31km/h)に、5速ギヤでは5010rpmまで落ちて6500rpmで194km/h(+44km/h)になります。

続いて6速ギヤでは5060rpmまで落ちて6500rpmで250km/h(+56km/h)に、7速ギヤでは5450rpmまで落ちて6500rpmで298km/h(+48km/h)に、8速ギヤでは5170rpmまで落ちて6500rpmで375km/h(+77km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3500回転で最大トルク46.9kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば36.89kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(4.541kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2168.3kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1730kg)を1速ギヤの最大駆動力(2168.3kgm)で割ってみると0.798kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6500回転でのトルク(42.0kgm)からTWRを算出すると0.89kg/kgmとなり、3500-6500回転の回転域では0.798-0.89kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4900 7360 9810 12260 14710 17170 22070
2速 3270 4900 6540 8170 9810 11440 14710
3速 2190 3290 4380 5480 6570 7670 9860
4速 1730 2600 3470 4340 5200 6070 7800
5速 1340 2010 2670 3340 4010 4680 6020
6速 1040 1560 2080 2600 3120 3640 4680
7速 870 1310 1750 2180 2620 3060 3930
8速 690 1040 1390 1730 2080 2430 3120
※赤い数字は暫定レブリミット(7000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.667)を選択して時速100kmにて走行すると1740回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1040回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1210回転、一般的な高速道路の80km/hでは1390回転、100km/hでは1740回転、制限速度が120km/hになると2080回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3120回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 16 24 33 41 49 57 65
2速 12 24 37 49 61 73 86 98
3速 18 37 55 73 91 110 128 146
4速 23 46 69 92 115 138 161 185
5速 30 60 90 120 150 180 209 239
6速 38 77 115 154 192 231 269 308
7速 46 92 137 183 229 275 321 367
8速 58 115 173 231 288 346 403 461

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの275/35R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 275/35R19 | 直径 675mm

-20mm
幅255mm
-10mm
幅265mm
変更なし
幅275mm
+10mm
幅285mm
+20mm
幅295mm
-5%
30
扁平
255/30R19
37.7km/h
直径636mm
径差-39mm
265/30R19
38.0km/h
直径642mm
径差-33mm
275/30R19
38.4km/h
直径648mm
径差-27mm
285/30R19
38.8km/h
直径654mm
径差-21mm
295/30R19
39.1km/h
直径660mm
径差-15mm
0%
35
扁平
255/35R19
39.2km/h
直径662mm
径差-13mm
265/35R19
39.6km/h
直径669mm
径差-6mm
275/35R19
40.0km/h
675mm
0mm
285/35R19
40.5km/h
直径683mm
径差+8mm
295/35R19
40.9km/h
直径690mm
径差+15mm
+5%
40
扁平
255/40R19
40.7km/h
直径687mm
径差+12mm
265/40R19
41.2km/h
直径695mm
径差+20mm
275/40R19
41.7km/h
直径703mm
径差+28mm
285/40R19
42.1km/h
直径711mm
径差+36mm
295/40R19
42.6km/h
直径719mm
径差+44mm
+10%
45
扁平
255/45R19
42.3km/h
直径713mm
径差+38mm
265/45R19
42.8km/h
直径722mm
径差+47mm
275/45R19
43.3km/h
直径731mm
径差+56mm
285/45R19
43.9km/h
直径740mm
径差+65mm
295/45R19
44.4km/h
直径749mm
径差+74mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、255/35R19 、265/30R19、265/35R19 、275/30R19 、285/30R19 、295/30R19あたりのタイヤがおすすめです。

275/35R19のタイヤ幅を255mmから305mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、275/35R19の適応サイズと性能の変化 [J608C型Fタイプ クーペ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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J608C型Fタイプ クーペ[3.0L-SC FR/8AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト4.541kg/ps64.30
1速ギヤ加速性能0.798kg/kgm66.62
1L換算馬力127.25ps/L58.96
1L換算トルク15.66kgm/L49.28
WB/TR比1.61266.60
ワイド&ロー指数0.68365.23
前面の面積2.531m²52.68
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点467.39

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費9.8km/L37.00
年間維持費366700円46.35
100kmh回転数1740rpm59.96
航続距離686.0km48.39
車の大きさ11.315m³49.45
室内の広さ(仮) 2.052m³37.02
最小回転半径5.2m49.58
馬力単価32467円35.48
ユーティリティ部門の得点363.23

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した J608C型Fタイプ クーペ[3.0L-SC FR/8AT] の総合得点は 830.62 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したJ608C型Fタイプ クーペ(FR/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「3000ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。