DB8 インテグラ タイプR セダン 性能と維持費 FF/5MT 256万円 1999

このページでは、本田技研工業の4ドア・5人乗りセダン、3代目のGF-DB8型インテグラ タイプR セダン type-R【1999/07モデル・200PS/19.0kgm・FF/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

DB8 インテグラ タイプR セダン
販売期間:1993/05 - 2001/07

画像は本田技研工業より引用
http://www.honda.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4525mm×全幅1695mm×全高1365mm、排気量は1797ccであることから、大雑把に分類すると1.8リットルクラス(1800cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。
参考:150PS~200PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4525mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

DB8型 インテグラ タイプR セダン [1797cc/200PS FF/5MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

3代目インテグラ タイプR セダンの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1999/12
DC2型
[type-R]
1.8L-NA・FF/5MT・257.6万円
200PS・19.0kgm・12.8km/L
200PS
19.0kgm
12.8km/L
1999/07
DC2型
[type-R RaceBase]
1.8L-NA・FF/5MT・226.3万円
200PS・19.0kgm・13.2km/L
200PS
19.0kgm
13.2km/L
1999/07
DC2型
[SiR-G]
1.8L-NA・FF/4AT・208.3万円
170PS・17.8kgm・12.4km/L
170PS
17.8kgm
12.4km/L
3代目 インテグラ 型式一覧 DB7-8-9/DC1/DC2系まとめ 1993-2001【全11車種】
インテグラ タイプR セダンの新型モデル
4代目 DC5型インテグラ タイプR
DC5型インテグラ タイプRは2001/07に登場した4代目モデル。参考車両の「type-R」は全長4385mm、全幅1725mm、全高1385mmの車体に、220PS/21.0kgmを発生するK20A型1998ccエンジンを搭載。

インテグラ タイプR セダンの旧型モデル
2代目 DB1型インテグラ セダン
DB1型インテグラ セダンは1989/04に登場した2代目モデル。参考車両の「ESi」は全長4480mm、全幅1695mm、全高1340mmの車体に、140PS/17.4kgmを発生するB18B型1834ccエンジンを搭載。


DB8 インテグラ タイプR セダンの主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー 本田技研工業
車名&
グレード
インテグラ タイプR セダン
type-R
その他 -
お値段 2556000円
車両型式 GF-DB8
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
5速MT・5速マニュアル車
ドア/定員 4ドア・5名乗車
ホイールベース 2620mm
トレッド 1480mm/1485mm
WB/TR比 1.767
最小半径 5.8m
最低高 135mm
タイヤ 前輪:215/45R16
後輪:215/45R16
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1140kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

インテグラ タイプR セダンと各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
インテグラ タイプR セダン
車体寸法
全長 4525mm -
全幅 1695mm -
全高 1365mm -
大きさ 10.47m3 -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +1125mm
全幅 1480mm以下 +215mm
全高平均 1640mm -275mm
大きさ平均 8.13m3 +2.34m3
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 -175mm
全幅 1700mm以下 -5mm
全高平均 1496mm -131mm
大きさ平均 10.48m3 -0.01m3
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm -118mm
全幅平均 1815mm -120mm
全高平均 1518mm -153mm
大きさ平均 12.84m3 -2.37m3

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。


DB8 インテグラ タイプR セダンの室内広さを各規格の車両と比較

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

インテグラ タイプR セダンの室内広さを各規格の車両と比較
規格名 規格寸法 増減
インテグラ タイプR セダン
室内広さ
室内長 1830mm -
室内幅 1380mm -
室内高 1120mm -
車内広さ 2828L -
軽自動車
新規格
室内長平均 1908mm -78mm
室内幅平均 1280mm +100mm
室内高平均 1283mm -163mm
車内広さ平均 3171L -343L
小型車規格
5ナンバー車
室内長平均 1913mm -83mm
室内幅平均 1404mm -24mm
室内高平均 1196mm -76mm
車内広さ平均 3253L -425L
普通車平均
3ナンバー車
室内長平均 2050mm -220mm
室内幅平均 1483mm -103mm
室内高平均 1195mm -75mm
車内広さ平均 3698L -870L

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に室内が長い・広い・高い。

人間様の占有スペースと容積効率
室内長×室内幅×室内高 2.828m³
1人あたりのスペース 0.566m³
室内長/全長 40.4%
室内幅/全幅 81.4%
室内高/全高 82.1%
室内容積/車両体積 27.0%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は2.828m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.566m³のスペースが割り当てられることになります。

続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は40.4%、同じく室内幅と全幅の比率は81.4%、同じく室内高と全高の比率は82.1%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は27.0%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


インテグラ タイプR セダンでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.584m
期待される荷室の幅 1.280m
対角線の長さ 2.037m
期待される荷室の面積 2.028m²

縦方向の長さが1.584m(対角線では2.037m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。

車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。

車中泊にあると嬉しいアイテム


DB8 インテグラ タイプR セダンの税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税45400円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税18900円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1999/07モデルのインテグラ タイプR セダンを26年落ちの中古で56.2万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    インテグラ タイプR セダンの1999/07モデルの場合、2025年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である51.12万円に諸経費として5.1万円を足した56.2万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1999年式を26年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 2000cc以下 13年経過 45400円
自動車重量税
1年分
1.5トン以下 18年経過 18900円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷10.9㎞/L×195円/L 178900円
オイル交換
5000km毎
1回4500円×2回 9000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本12000円×4本÷5年 9600円
任意保険料
月額5500円
月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 336700円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額46860円×12ヶ月 562320円
ローン返済中の年間維持費 899000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 58500円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「2000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は45400円、「1.5トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は18900円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした58500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算28100円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

インテグラ タイプR セダンの維持費は高い?安い?

「インテグラ タイプR セダンの年間維持費は336700円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてインテグラ タイプR セダンの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いプリウス192500円-144200円
ヴォクシー ハイブリッド231500円-105200円
ウィッシュ289100円-47600円
スイフト スポーツ292900円-43800円
基準2000ccクラス平均324800円-11900円
インテグラ タイプR セダンの維持費336700円
アコード355200円+18500円
WRX STI376200円+39500円
エクスプローラー442300円+105600円
高いBX502800円+166100円

インテグラ タイプR セダンの年間維持費を、2000ccクラスで最も維持費が安いプリウスと比較して144200円高く、最も高いBXと比較して166100円安く、2000ccクラスの平均維持費との比較では11900円高くなっています。

最低額のプリウスと最高額のBXは極端な例としても、2000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、インテグラ タイプR セダンの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2000ccクラスの車 ランキング

インテグラ タイプR セダンを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟の%年収月給手取り
10%440万円37万円29万円
15%290万円25万円20万円
20%220万円19万円15万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は440万円(総支給額37万円/月、手取り29万円/月)、ここから月額維持費2.8万円を支払うと残りは26.2万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は290万円(総支給額25万円/月、手取り20万円/月)、2.8万円を支払うと残りは17.2万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が220万円(総支給額19万円/月、手取り15万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.8万円を引くと残りは12.2万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代18万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり195円を基準として、-50円となる145円から、+50円となる245円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費10.9km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代差額
145円/L 133040円 -45860円
170円/L 155980円 -22920円
185円/L 169740円 -9160円
195円/L 178900円 -
205円/L 188090円 +9190円
220円/L 201850円 +22950円
245円/L 224790円 +45890円

燃費10.9km/LのDB8型 インテグラ タイプR セダンで10000km走行するのに必要な燃料は917.5L、1リットルあたり195円としたときの燃料代は178900円になります。

参考までに、インテグラ タイプR セダンの燃料タンクは50リットルですので、917.5Lの給油回数は19回、1回あたりの燃料代は約9420円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては9190円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると22950円、50円も違ってくると45890円にもなります。

これをDB8型 インテグラ タイプR セダンの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり195円の場合を336700円としたとき、145円/Lに値下がりすれば290840円(86.4%)に、245円/Lに値上がりすれば382590円(113.6%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(45400円)なり重量税(18900円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 45400円
自動車重量税 1年分 18900円
自賠責保険料 1年分 8825円
合計 73125円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


維持費名目 3000km 5000km 7000km
燃料代 53670円 89450円 125230円
オイル交換 4500円 4500円 6300円
タイヤ交換 6400円 6400円 6400円
任意保険料 52800円 56160円 59400円
税金 自賠責 一律 73125円
合計 190500円 229700円 270500円
1万km差額 -146200円 -107000円 -66200円

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて146200円安い190500円に、5000km走行では107000円安い229700円に、7000km走行では66200円安い270500円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

維持費名目 10000km 15000km 20000km
燃料代 178900円 268350円 357800円
オイル交換 9000円 13500円 18000円
タイヤ交換 9600円 11520円 15360円
任意保険料 66000円 72600円 79200円
税金 自賠責 一律 73125円
合計 336700円 439100円 543500円
1万km差額 - +102400円 +206800円

走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
ホンダの小型車&普通車編
2000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
4ドア・セダン編

インテグラ タイプR セダンの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 12.8km/L
燃料タンク容量 50L
航続距離(カタログ燃費) 640.0km
航続距離(80%燃費) 510.0km
満タンプライス 9750円
1km走行コスト 15.23円/km
1万円でどこまで行ける? 656.4km
東京から640.0kmの範囲
Leaflet © OpenStreetMap contributors

10・15モード燃費が12.8km/L、燃料タンク容量50リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は640.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(11.5km/L)とすると航続距離は575.0km、80%(10.2km/L)だと510.0km、70%(9.0km/L)では450.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から50リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり195円では9750円、上で計算した航続距離を踏まえると640.0km(80%燃費時510.0km)を走行するのに9750円かかる計算です。

燃費を10.9km/Lとしたときの1km走行コストは15.23円、10万km走行したときの燃料代は152.3万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら15.2万円/年、7年10万kmなら21.8万円/年、5年10万kmなら30.5万円/年、3年10万kmなら50.8万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば656.4km(往復なら片道328.2km)、カタログ値の80%なら525.1km(片道262.6km)離れたところまで行くことができます。

DB8 インテグラ タイプR セダンのエンジン諸元とカタログデータ

B18C型エンジン簡易性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 B18C
気筒配列 直列4気筒
排気量1797cc
圧縮比 11.1
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 200PS[147kW]/8000rpm
最大トルク 19.0kgm[186Nm]/6200rpm
パワーバンド 6200-8000rpm, 帯域22.5%
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費12.8km/L(30.1mpg)
100km燃費7.8L/100km
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
6200rpm 164PS/19.0kgm
8000rpm 200PS/17.9kgm
B18C型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載しているB18C型1797cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは8000回転時に最高出力200馬力を、6200回転時に最大トルク19.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する6200rpmから最高出力が発生する8000rpmまで」の1800rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は22.5%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.700kg/PS(1140kg/200PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.700kg/PS
車体+1人5.975kg/PS
車体+5人7.075kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.000kg/PS
車体+70kg6.050kg/PS
車体+80kg6.100kg/PS
車体+90kg6.150kg/PS
車体+100kg6.200kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.975kg/PS(1195kg/200PS)となり、数値としては0.275kg、比率にすると4.8%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは7.075kg/PS(1415kg/200PS)となり、数値としては1.375kg、比率にすると24.1%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

DB8 インテグラ タイプR セダンのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ5.975kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
インテグラ タイプR セダン
5.975kg/PS
200PS・1.8L-NA
車体のみPWR 5.700
1195kg
+4.8%

車種詳細
フォレスター
5.875kg/PS
280PS・2.0L-TB
車体のみPWR 5.679
1645kg
+3.5%

車種詳細
マツダスピード アテンザ
5.938kg/PS
272PS・2.3L-TB
車体のみPWR 5.735
1615kg
+3.5%

車種詳細
シビック タイプR
6.081kg/PS
185PS・1.6L-NA
車体のみPWR 5.784
1125kg
+5.1%

車種詳細
セリカ
6.184kg/PS
190PS・1.8L-NA
車体のみPWR 5.895
1175kg
+4.9%

車種詳細
RX-8
5.979kg/PS
235PS・1.4L-NA
車体のみPWR 5.745
1405kg
+4.1%


5.736kg/PSから6.214kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スバルの5人乗りSUV・SJG型 フォレスター、マツダの5人乗りセダン・GG3P型 マツダスピード アテンザ、ホンダの4人乗りハッチバック・EK9型 シビック タイプR、トヨタの4人乗りクーペ・ZZT231型 セリカ、マツダの4人乗りクーペ・SE3P型 RX-8という顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

DB8型 インテグラ タイプR セダン [type-R]のライバル車種|5.975kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は175.4PS/tとなっています。


インテグラ タイプR セダンがバイクと競争するなら…?


車種詳細
Ninja 250|248cc
5.973kg/PS
221kg/37.0PS/2.30kgm
[車体のみPWR:4.486]
1速ギヤ速度:61.0km/h
最小TWR:0.934
1999/07

-
インテグラ タイプR セダン|1797cc
5.975kg/PS
1195kg/200PS/19.0kgm
[車体のみPWR:5.700]
1速ギヤ速度:58.5km/h
最小TWR:1.165

車種詳細
Ninja 400|399cc
6.000kg/PS
264kg/44.0PS/3.80kgm
[車体のみPWR:4.750]
1速ギヤ速度:58.0km/h
最小TWR:0.890

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではインテグラ タイプR セダンとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

EX250P Ninja 250と競争してみる

まずインテグラ タイプR セダンより少しPWRが低いバイクとして、カワサキのNinja 250が挙げられます。PWRの5.973kg/PSは車両重量166kgにライダーの体重55kgを加えた221kgを、最高出力37.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はNinja 250に2.5km/h劣り、1速TWRは0.231kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

EX400E Ninja 400と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのNinja 400が挙げられます。PWRの6.000kg/PSは車両重量209kg+55kgの264kgを、最高出力44.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は0.5km/h勝り、1速TWRは0.275kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.767
平均ピストンスピード 23.25m/s
トルクウェイトレシオ 60.00kg/kgm
1馬力あたりのお値段 12780円
排気量1Lあたり馬力 111.30PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.57kgm/L
1気筒あたりの馬力 50.0PS
1気筒あたりのトルク 4.8kgm
パワーバンド比率 22.5%
燃費×馬力 2176.0pt
各種ランキング
セダンのPWR
1.6~1.8L以下のPWR

トルクウェイトレシオは60.00kg/kgm(1140kg/19.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2556000円、最高出力が200馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は12780円、逆に1万円あたりでは0.78馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は134526円、1万円あたりでは0.07kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
ホンダ編
2000cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は111.30PS/L、トルクは10.57kgm/L、1気筒あたりの馬力は50.0馬力、トルクは4.8kgmとなり、このエンジンが200馬力を8000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは23.25m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が87.2mmであるB18C型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6880回転です。●最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.767になります。全ての車種の平均値である1.773を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が10.88km/L、最高出力が200PSであるこの車の獲得ポイントは2176.0ptになります。
戯れに車両重量1140kgを100kg単位にした11.4で割ってみたところ、その数値は190.88ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


DB8 インテグラ タイプR セダンのギヤ比と回転数・速度のステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合8000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした8500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 8500rpm|タイヤサイズ 215/45R16|タイヤ直径 60.0cm|円周長 188.5cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
8500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.230 15.46 - - 62km/h 13670rpm 978.9kgm
2速 2.105 10.07 0.652 1-2/
5540rpm
95km/h 8910rpm 637.9kgm
3速 1.458 6.98 0.693 2-3/
5890rpm
138km/h 6170rpm 441.8kgm
4速 1.034 4.95 0.709 3-4/
6030rpm
194km/h 4370rpm 313.4kgm
5速 0.787 3.77 0.761 4-5/
6470rpm
255km/h 3330rpm 238.5kgm
Final4.785レシオカバレッジ(変速比幅)4.104
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数6200rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.785)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(19.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.785)÷タイヤの有効半径(0.3m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの255km(8000rpmでは240.3km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが6200回転で最大トルク19.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば60.00kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.700kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと978.9kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1140kg)を1速ギヤの最大駆動力(978.9kgm)で割ってみると1.165kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する8000回転でのトルク(17.9kgm)からTWRを算出すると1.236kg/kgmとなり、6200-8000回転の回転域では1.165-1.236kg/kgmの間で推移することがわかります。


8000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

DB8型インテグラ タイプR セダンに搭載されたB18C型1797ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する8000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

8000rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ59km/h-
2速ギヤ90km/h5220rpm
3速ギヤ130km/h5540rpm
4速ギヤ183km/h5670rpm
5速ギヤ240km/h6090rpm

まず1速ギヤで8000rpmまで引っ張ると59km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は8000rpmから5220rpmまで落ち、そこから8000rpmまで加速を続けると速度は90km/h(+31km/h)になります。

3速ギヤでは5540rpmまで落ちて8000rpmで130km/h(+40km/h)に、4速ギヤでは5670rpmまで落ちて8000rpmで183km/h(+53km/h)に、5速ギヤでは6090rpmまで落ちて8000rpmで240km/h(+57km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5470 8200 10930 13670 16400 19130 24600
2速 3560 5340 7120 8910 10690 12470 16030
3速 2470 3700 4930 6170 7400 8640 11100
4速 1750 2620 3500 4370 5250 6120 7870
5速 1330 2000 2660 3330 4000 4660 5990
※赤い数字は暫定レブリミット(8500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.787)を選択して時速100kmにて走行すると3330回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは2000回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2330回転、一般的な高速道路の80km/hでは2660回転、100km/hでは3330回転、制限速度が120km/hになると4000回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは5990回転まで回ります。

時速100kmでの巡航回転数が3000回転を超えるようになってくると、ややパワーが心許ないとか、荷物や人を多く乗せる車であるとか、より鋭い加速を得たい場合のギヤ比ではないかと思います。エンジンのレイアウト(直列3気筒とか)によっては独特の振動が生じたりするので不快感を覚えるようになるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 7 15 22 29 37 44 51 59
2速 11 22 34 45 56 67 79 90
3速 16 32 49 65 81 97 113 130
4速 23 46 69 91 114 137 160 183
5速 30 60 90 120 150 180 210 240

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(8500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの215/45R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 215/45R16 | 直径 600mm

-20mm
幅195mm
-10mm
幅205mm
変更なし
幅215mm
+10mm
幅225mm
+20mm
幅235mm
40 195/40R16
37.5km/h
径 562mm
差 -38mm
205/40R16
38.0km/h
径 570mm
差 -30mm
215/40R16
38.5km/h
径 578mm
差 -22mm
225/40R16
39.1km/h
径 586mm
差 -14mm
235/40R16
39.6km/h
径 594mm
差 -6mm
45 195/45R16
38.8km/h
径 582mm
差 -18mm
205/45R16
39.4km/h
径 591mm
差 -9mm
215/45R16
40.0km/h
600mm
0mm
225/45R16
40.6km/h
径 609mm
差 +9mm
235/45R16
41.2km/h
径 618mm
差 +18mm
50 195/50R16
40.1km/h
径 601mm
差 +1mm
205/50R16
40.7km/h
径 611mm
差 +11mm
215/50R16
41.4km/h
径 621mm
差 +21mm
225/50R16
42.1km/h
径 631mm
差 +31mm
235/50R16
42.7km/h
径 641mm
差 +41mm
55 195/55R16
41.4km/h
径 621mm
差 +21mm
205/55R16
42.1km/h
径 632mm
差 +32mm
215/55R16
42.9km/h
径 643mm
差 +43mm
225/55R16
43.6km/h
径 654mm
差 +54mm
235/55R16
44.3km/h
径 665mm
差 +65mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、195/45R16 、205/40R16、205/45R16 、215/40R16 、225/40R16 、235/40R16あたりのタイヤがおすすめです。

215/45R16のタイヤ幅を195mmから245mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、215/45R16の適応サイズと性能の変化 [DB8型インテグラ タイプR セダン編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】215/45R16のタイヤ銘柄と通販価格

DB8型 インテグラ タイプR セダン 1.8L-NA FF/5MTの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.78㎏/PS5.70㎏/PS61.1ptB
最高回転数5881rpm8000rpm76.1ptS
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m1.17㎏/㎏m58.7ptB
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h58.5㎞/h56.8ptB
1リットル
換算馬力
73.10PS/L111.30PS/L80.1ptS
1リットル
換算トルク
9.47㎏m/L10.57㎏m/L63.4ptA
WB/TR比1.7731.76750.6ptC
ワイド&
ロー指数
0.8940.80556.4ptB
前面の面積2.631m22.314m258.9ptB
最低地上高154.5mm135mm57.9ptB
スポーツ性能部門の得点617.5pt
総合評価S

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費338761円336700円50.2ptC
10-15燃費13.0km/L12.8km/L49.5ptC
100km/h
回転数
2490rpm3330rpm38.9ptD
航続距離644.0km544.0km44.2ptD
車の大きさ11.467m310.469m353.9ptC
車内の広さ3430.7L2828.4L44.1ptD
乗車定員4.8人5人51.7ptC
1人あたり
車内広さ
691.8L565.7L39.4ptD
車内床面積2.793m22.525m246.2ptC
最小回転
半径
5.17m5.8m37.1ptE
ユーティリティ部門の得点455.2pt
総合評価D

※10-15燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10703車種中 RANK
運動性能 617.5pt 85位 S
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 455.2pt 8935位 D
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 1072.7pt 385位 A
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は617.5点で全10703車種中の85位、ユーティリティ部門は455.2点で8935位、総合得点は1072.7点で385位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したDB8型 インテグラ タイプR セダン(FF/5MT) の各種スペックを、セダン2000ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

インテグラ タイプR セダンの歴代モデル

4代目 DC5型 インテグラ タイプR
DC5 インテグラ タイプRは2001/07に登場した4代目モデル。参考車両の「type-R」は全長4385mm、全幅1725mm、全高1385mmの車体に、220PS/21.0kgmを発生するK20A型1998ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

3代目 DC2型 インテグラ タイプR
DC2 インテグラ タイプRは1993/05に登場した3代目モデル。参考車両の「type-R RaceBase」は全長4380mm、全幅1695mm、全高1330mmの車体に、200PS/19.0kgmを発生するB18C型1797ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

2代目 DB1型 インテグラ セダン
DB1 インテグラ セダンは1989/04に登場した2代目モデル。参考車両の「ESi」は全長4480mm、全幅1695mm、全高1340mmの車体に、140PS/17.4kgmを発生するB18B型1834ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。


インテグラ vs ライバル車種対決


DC2 インテグラ タイプR 1999 vs EK9 シビック タイプR 1998 性能比較
3代目 インテグラ タイプR type-R(1999年式 DC2・FF/5MT・1.8L・200PS/19.0kgm・4人乗り)と、6代目 シビック タイプR type-R(1998年式 EK9・FF/5MT・1.6L・185PS/16.3kgm・4人乗り)を比較。

DB8 インテグラ タイプR セダン 1999 vs DC2 インテグラ タイプR 1999 性能比較
3代目 インテグラ タイプR セダン type-R(1999年式 DB8・FF/5MT・1.8L・200PS/19.0kgm・5人乗り)と、3代目 インテグラ タイプR type-R(1999年式 DC2・FF/5MT・1.8L・200PS/19.0kgm・4人乗り)を比較。

DC2 インテグラ タイプR 1999 vs DE3A FTO GPX 1999 性能比較
初代 FTO GPX(1999年式 DE3A・FF/5MT・2.0L・200PS/20.4kgm・4人乗り)と、3代目 インテグラ タイプR type-R(1999年式 DC2・FF/5MT・1.8L・200PS/19.0kgm・4人乗り)を比較。

DC5 インテグラ タイプR 2004 vs DC5 インテグラ タイプS 2004 性能比較
4代目 インテグラ タイプR type-R(2004年式 DC5・FF/6MT・2.0L・220PS/21.0kgm・4人乗り)と、4代目 インテグラ タイプS type-S(2004年式 DC5・FF/5MT・2.0L・160PS/19.5kgm・4人乗り)を比較。


EC5A ギャラン VR-4 2000 vs CT9A ランサー Evolution VII GSR 2001 性能比較
8代目 ギャラン VR-4 type-V(2000年式 EC5A・4WD/5MT・2.5L+ツインターボ・280PS/37.0kgm・5人乗り)と、6代目 ランサー Evolution VII GSR(2001年式 CT9A・4WD/5MT・2.0L+ターボ・280PS/39.0kgm・5人乗り)を比較。

VBH WRX S4 2021 vs VAG WRX S4 2014 新旧比較
2代目 WRX S4 GT-H(2021年式 VBH・4WD/CVT・2.4L+ターボ・275PS/38.2kgm・5人乗り)と、初代 WRX S4 2.0GT EyeSight(2014年式 VAG・4WD/CVT・2.0L+ターボ・300PS/40.8kgm・5人乗り)を比較。

ZN6 86 ハチロク 2016 vs SXE10 アルテッツァ RS200 2004 性能比較
初代 86 ハチロク G(2016年式 ZN6・FR/6MT・2.0L・207PS/21.6kgm・4人乗り)と、初代 アルテッツァ RS200(2004年式 SXE10・FR/6MT・2.0L・210PS/22.0kgm・5人乗り)を比較。

AUCJXF ゴルフR 2017 vs VAB WRX STI RA-R 2018 性能比較
7代目 ゴルフR(2017年式 AUCJXF・4WD/6MT・2.0L+ターボ・310PS/38.7kgm・5人乗り)と、初代 WRX STI type RA-R(2018年式 VAB・4WD/6MT・2.0L+ターボ・329PS/44.1kgm・5人乗り)を比較。