GR6 フィット クロスター e:HEV 性能と維持費 FF/CVT 5人 243万円 2022

このページでは、本田技研工業の5ドア・5人乗りSUV、4代目の6AA-GR6型フィット クロスター e:HEV CROSSTAR【2022/10モデル・106PS/13.0kgm・FF/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

GR6 フィット クロスター e:HEV
販売期間:2020/02 - 現行車

画像は本田技研工業より引用
http://www.honda.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4095mm×全幅1725mm×全高1570mm、排気量は1496ccであることから、大雑把に分類すると1.5リットルクラス(1500cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。
参考:100PS~150PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4095mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

GR6型 フィット クロスター e:HEV [1496cc/106PS FF/CVT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

4代目フィット クロスター e:HEVの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2022/11
GS4型
[RS]
1.5L-NA・FF/CVT・195.9万円
118PS・14.5kgm・17.9km/L
118PS
14.5kgm
17.9km/L
2022/10
GS7型
[CROSSTAR]
1.5L-NA・4WD/CVT・227.0万円
118PS・14.5kgm・16.1km/L
118PS
14.5kgm
16.1km/L
2022/10
GR3型
[e:HEV Basic]
1.5L-NA・FF/CVT・199.8万円
106PS・13.0kgm・30.2km/L
106PS
13.0kgm
30.2km/L
4代目 フィット 型式一覧 GR/GS系まとめ 2020-【全18車種】
フィット クロスター e:HEVの旧型モデル
3代目 GK5型フィット
GK5型フィットは2013/09に登場した3代目モデル。参考車両の「RS」は全長3955mm、全幅1695mm、全高1525mmの車体に、132PS/15.8kgmを発生するL15B型1496ccエンジンを搭載。


GR6 フィット クロスター e:HEVの主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー 本田技研工業
車名&
グレード
フィット クロスター e:HEV
CROSSTAR
その他 -
お値段 2422200円
車両型式 6AA-GR6
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
(無段変速機)
ドア/定員 5ドア・5名乗車
ホイールベース 2530mm
トレッド 1495mm/1485mm
WB/TR比 1.698
最小半径 5.0m
最低高 160mm
タイヤ 前輪:185/60R16
後輪:185/60R16
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1210kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

フィット クロスター e:HEVと各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
フィット クロスター e:HEV
車体寸法
全長 4095mm -
全幅 1725mm -
全高 1570mm -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +695mm
全幅 1480mm以下 +245mm
全高平均 1640mm -70mm
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 -605mm
全幅 1700mm以下 +25mm
全高平均 1496mm +74mm
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm -548mm
全幅平均 1815mm -90mm
全高平均 1518mm +52mm

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。


GR6 フィット クロスター e:HEVの室内広さを各規格の車両と比較

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

フィット クロスター e:HEVの室内広さを各規格の車両と比較
規格名 規格寸法 増減
フィット クロスター e:HEV
室内広さ
室内長 1955mm -
室内幅 1445mm -
室内高 1260mm -
軽自動車
新規格
室内長平均 1908mm +47mm
室内幅平均 1280mm +165mm
室内高平均 1283mm -23mm
小型車規格
5ナンバー車
室内長平均 1913mm +42mm
室内幅平均 1404mm +41mm
室内高平均 1196mm +64mm
普通車平均
3ナンバー車
室内長平均 2050mm -95mm
室内幅平均 1483mm -38mm
室内高平均 1195mm +65mm

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に室内が長い・広い・高い。

人間様の占有スペースと容積効率
室内長×室内幅×室内高 3.559m³
1人あたりのスペース 0.712m³
室内長/全長 47.7%
室内幅/全幅 83.8%
室内高/全高 80.3%
室内容積/車両体積 32.1%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.559m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.712m³のスペースが割り当てられることになります。

続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は47.7%、同じく室内幅と全幅の比率は83.8%、同じく室内高と全高の比率は80.3%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は32.1%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


フィット クロスター e:HEVでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.433m
期待される荷室の幅 1.345m
対角線の長さ 1.965m
期待される荷室の面積 1.927m²

縦方向の長さが1.433m(対角線では1.965m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。

普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム


GR6 フィット クロスター e:HEVの税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税30500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、フィット クロスター e:HEVの新車を278.5万円(諸費用として36.3万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 1500cc以下 13年未満 30500円
自動車重量税
1年分
1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷27.1㎞/L×185円/L 68270円
オイル交換
5000km毎
1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本12000円×4本÷5年 9600円
任意保険料
月額5000円
月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 197500円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額46430円×12ヶ月 557160円
ローン返済中の年間維持費 754700円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45300円
  • 初度登録から3年経過車の場合、「1500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は30500円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

フィット クロスター e:HEV【CROSSTAR】の場合、維持費の月額は16500円です。これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたコスパ重視のスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。

フィット クロスター e:HEVの維持費は高い?安い?

「フィット クロスター e:HEVの年間維持費は197500円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「1500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてフィット クロスター e:HEVの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いヤリス HV176100円-21400円
フィット クロスター e:HEVの維持費197500円
ジェイド215000円+17500円
フリード ハイブリッド229500円+32000円
スイフト スポーツ256800円+59300円
基準1500ccクラス平均258000円+60500円
ステップワゴン スパーダ266600円+69100円
コルト Ralliart-R289200円+91700円
ゴルフ トゥーラン330800円+133300円
高いウーノ381500円+184000円

フィット クロスター e:HEVの年間維持費を、1500ccクラスで最も維持費が安いヤリス HVと比較して21400円高く、最も高いウーノと比較して184000円安く、1500ccクラスの平均維持費との比較では60500円安くなっています。

最低額のヤリス HVと最高額のウーノは極端な例としても、1500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、フィット クロスター e:HEVの維持費は かなり安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 1500ccクラスの車 ランキング

フィット クロスター e:HEVを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%260万円22万円17万円
15%170万円15万円12万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は260万円(総支給額22万円/月、手取り17万円/月)、ここから月額維持費1.6万円を支払うと残りは15.4万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は170万円(総支給額15万円/月、手取り12万円/月)、1.6万円を支払うと残りは10.4万円になります。

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費27.1km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
49830円
[-18440円]
-25円
160円/L
59060円
[-9210円]
-10円
175円/L
64600円
[-3670円]
185円/L68270円
[0円]
+10円
195円/L
71980円
[+3710円]
+25円
210円/L
77520円
[+9250円]
+50円
235円/L
86740円
[+18470円]

燃費27.1km/LのGR6型 フィット クロスター e:HEVで10000km走行するのに必要な燃料は369.1L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は68270円になります。

参考までに、フィット クロスター e:HEVの燃料タンクは40リットルですので、369.1Lの給油回数は10回、1回あたりの燃料代は約6830円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては3710円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると9250円、50円も違ってくると18470円にもなります。

これをGR6型 フィット クロスター e:HEVの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり185円の場合を197500円としたとき、135円/Lに値下がりすれば179060円(90.7%)に、235円/Lに値上がりすれば215970円(109.4%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(30500円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 30500円
自動車重量税 1年分 12300円
自賠責保険料 1年分 8825円
合計 51625円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
税金・自賠責 51625円 39%
燃料代 3000km分 20480円 16%
オイル交換 年1回 4000円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 5%
任意保険料 80% 48000円 37%
合計
[1万kmとの差額]
130600円
-66900円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
税金・自賠責 51625円 35%
燃料代 5000km分 34140円 23%
オイル交換 年1回 4000円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 4%
任意保険料 85% 51000円 35%
合計
[1万kmとの差額]
147200円
-50300円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
税金・自賠責 51625円 30%
燃料代 7000km分 47790円 29%
オイル交換 年1回 5600円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 4%
任意保険料 90% 54000円 34%
合計
[1万kmとの差額]
165500円
-32000円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて66900円安い130600円に、5000km走行では50300円安い147200円に、7000km走行では32000円安い165500円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

年間10000km走行の場合
名目 金額 比率
税金・自賠責 51625円 25%
燃料代 10000km分 68270円 35%
オイル交換 年2回 8000円 4%
タイヤ交換 5年毎 9600円 5%
任意保険料 100% 60000円 31%
合計
[1万kmとの差額]
197500円
-
-
年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
税金・自賠責 51625円 22%
燃料代 15000km分 102410円 42%
オイル交換 年3回 12000円 5%
タイヤ交換 3年毎 11520円 5%
任意保険料 110% 66000円 26%
合計
[1万kmとの差額]
243600円
+46100円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
税金・自賠責 51625円 17%
燃料代 20000km分 136540円 47%
オイル交換 年4回 16000円 5%
タイヤ交換 3年毎 15360円 5%
任意保険料 120% 72000円 26%
合計
[1万kmとの差額]
291600円
+94100円
-
走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
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1500cc以下クラス編
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【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(26.3km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(28.9km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(26.4km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(27.1km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代68270円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル185円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    純正で既に低燃費タイヤを装着している車種の場合、残念ながら、あんまり…です。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地26.3km/L → 27.1km/L
郊外28.9km/L → 29.8km/L
高速道路26.4km/L → 27.2km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km63310円
郊外500km3200円
高速道路500km3500円
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
70010円
+1740円
26.4km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
67950円
-2060円
27.2km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が26.3km/Lではガソリン342.2Lを消費して、ガソリン代は63310円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が28.9km/Lではガソリン17.3Lを消費して、ガソリン代は3200円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が26.4km/Lではガソリン18.9Lを消費して、ガソリン代は3500円になります。

このパターンでは使用した燃料量が378.4L、かかったガソリン代が70010円となり、平均燃費は26.4km/L(-0.7km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+1740円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は67950円となり、2060円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で10300円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km35170円
郊外5000km32010円
高速道路0km0円
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
67180円
-1090円
27.5km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
65170円
-2010円
28.4km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が26.3km/Lでは190.1Lを消費して、ガソリン代は35170円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が28.9km/Lでは173.0Lを消費して、ガソリン代は32010円になります。

このパターンでは使用した燃料量が363.1L、かかったガソリン代が67180円となり、平均燃費は27.5km/L(+0.4km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-1090円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が65170円となり、1年間で2010円、5年間で10050円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km23420円
郊外3340km21390円
高速道路3330km23330円
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
68140円
-130円
27.2km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
66120円
-2020円
28.0km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が26.3km/Lでは126.6Lを消費して、ガソリン代は23420円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が28.9km/Lでは115.6Lを消費して、ガソリン代は21390円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が26.4km/Lでは126.1Lを消費して、ガソリン代は23330円になります。

このパターンでは使用した燃料量が368.3L、かかったガソリン代が68140円となり、平均燃費は27.2km/L(+0.1km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-130円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が66120円となり、1年間で2020円、5年間で10100円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km3520円
郊外9000km57610円
高速道路500km3500円
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
64630円
-3640円
28.6km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
62690円
-1940円
29.5km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が26.3km/Lでは19.0Lを消費して、ガソリン代は3520円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が28.9km/Lでは311.4Lを消費して、ガソリン代は57610円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が26.4km/Lでは18.9Lを消費して、ガソリン代は3500円になります。

このパターンでは使用した燃料量が349.3L、かかったガソリン代が64630円となり、平均燃費は28.6km/L(+1.5km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-3640円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が62690円となり、1年間で1940円、5年間で9700円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(26.4km/L・27.5km/L・27.2km/L・28.6km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(70010円・67180円・68140円・64630円)が出てくることがわかります。

WLTCモード燃費が良い車ランキング [全車種・総合]

市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

各モード燃費と航続距離
燃料タンク容量 40リットル7400円/40L
WLTC燃費
27.1km/L
1084.0km
-
6.83円/km
市街地燃費
26.3km/L
1052.0km
[-32.0km]
7.0円/km
郊外燃費
28.9km/L
1156.0km
[+72.0km]
6.4円/km
高速道路燃費
26.4km/L
1056.0km
[-28.0km]
7.0円/km

燃料タンクの容量を40Lとしたとき、市街地モード燃費26.3km/Lでの航続距離は1052.0km(-32.0km)、郊外モード燃費28.9km/Lでの航続距離は1156.0km(+72.0km)、高速道路モード燃費26.4km/Lでの航続距離は1056.0km(-28.0km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。

フィット クロスター e:HEVの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 27.1km/L
燃料タンク容量 40L
航続距離(カタログ燃費) 1084.0km
航続距離(80%燃費) 868.0km
満タンプライス 7400円
1km走行コスト 6.83円/km
1万円でどこまで行ける? 1464.9km
東京から1084.0kmの範囲

WLTCモード燃費が27.1km/L、燃料タンク容量40リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1084.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(24.4km/L)とすると航続距離は976.0km、80%(21.7km/L)だと868.0km、70%(19.0km/L)では760.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から40リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり185円では7400円、上で計算した航続距離を踏まえると1084.0km(80%燃費時868.0km)を走行するのに7400円かかる計算です。

燃費を27.1km/Lとしたときの1km走行コストは6.83円、10万km走行したときの燃料代は68.3万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら6.8万円/年、7年10万kmなら9.8万円/年、5年10万kmなら13.7万円/年、3年10万kmなら22.8万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1464.9km(往復なら片道732.4km)、カタログ値の80%なら1171.9km(片道585.9km)離れたところまで行くことができます。

GR6 フィット クロスター e:HEVのエンジン諸元とカタログデータ

LEB-H5型エンジン簡易性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 LEB-H5
気筒配列 直列4気筒+モーター
排気量1496cc
圧縮比 13.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 106PS[78kW]/6000-6400rpm
最大トルク 13.0kgm[127Nm]/4500-5000rpm
パワーバンド 4500-6400rpm, 帯域29.7%
使用燃料 レギュラーガソリン
WLTC燃費27.1km/L(63.7mpg)
100km燃費3.7L/100km
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
4500rpm 82PS/13.0kgm
5000rpm91PS/13.0kgm
6000rpm106PS/12.7kgm
6400rpm 106PS/11.9kgm
モーター諸元
電動機型式H5
出力90kW/3500-8000rpm
トルク253Nm/0-3000rpm
LEB-H5型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
直列4気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載しているLEB型1496cc、直列4気筒+モーターの自然吸気エンジンは6000-6400回転時に最高出力106馬力を、4500-5000回転時に最大トルク13.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4500rpmから最高出力が発生する6400rpmまで」の1900rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は29.7%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ11.415kg/PS(1210kg/106PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ11.415kg/PS
車体+1人11.934kg/PS
車体+5人14.009kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg11.981kg/PS
車体+70kg12.075kg/PS
車体+80kg12.170kg/PS
車体+90kg12.264kg/PS
車体+100kg12.358kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは11.934kg/PS(1265kg/106PS)となり、数値としては0.519kg、比率にすると4.5%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは14.009kg/PS(1485kg/106PS)となり、数値としては2.594kg、比率にすると22.7%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

GR6 フィット クロスター e:HEVのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ11.934kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
フィット クロスター e:HEV
11.934kg/PS
106PS・1.5L-NA
車体のみPWR 11.415
1265kg
+4.5%

車種詳細
ジェイド
11.947kg/PS
131PS・1.5L-NA
車体のみPWR 11.527
1565kg
+3.6%

車種詳細
カローラ ツーリング
11.853kg/PS
116PS・1.2L-TB
車体のみPWR 11.379
1375kg
+4.2%

車種詳細
パッソ セッテ
11.881kg/PS
109PS・1.5L-NA
車体のみPWR 11.376
1295kg
+4.4%

車種詳細
カローラ スポーツ
12.026kg/PS
116PS・1.2L-TB
車体のみPWR 11.552
1395kg
+4.1%

車種詳細
ステップワゴン
11.967kg/PS
150PS・1.5L-TB
車体のみPWR 11.600
1795kg
+3.2%


11.815kg/PSから12.053kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの6人乗りミニバン・FR4型 ジェイド、トヨタの5人乗りワゴン・NRE210W型 カローラ ツーリング、トヨタの7人乗りミニバン・M512E型 パッソ セッテ、トヨタの5人乗りハッチバック・NRE210H型 カローラ スポーツ、ホンダの7人乗りミニバン・RP2型 ステップワゴンという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

GR6型 フィット クロスター e:HEV [CROSSTAR]のライバル車種|11.934kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は87.6PS/tとなっています。


フィット クロスター e:HEVがバイクと競争するなら…?


車種詳細
NSR80|79cc
11.917kg/PS
143kg/12.0PS/0.97kgm
[車体のみPWR:7.333]
2022/10

-
フィット クロスター e:HEV|1496cc
11.934kg/PS
1265kg/106PS/13.0kgm
[車体のみPWR:11.415]

車種詳細
CB125T|124cc
12.000kg/PS
192kg/16.0PS/1.20kgm
[車体のみPWR:8.562]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではフィット クロスター e:HEVとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

HC06 NSR80と競争してみる

まずフィット クロスター e:HEVより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのNSR80が挙げられます。PWRの11.917kg/PSは車両重量88kgにライダーの体重55kgを加えた143kgを、最高出力12.0PSで割ったものです。

JC06 CB125Tと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCB125Tが挙げられます。PWRの12.000kg/PSは車両重量137kg+55kgの192kgを、最高出力16.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.698
平均ピストンスピード 19.07m/s
トルクウェイトレシオ 93.08kg/kgm
1馬力あたりのお値段 22851円
排気量1Lあたり馬力 70.86PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.69kgm/L
1気筒あたりの馬力 26.5PS
1気筒あたりのトルク 3.2kgm
パワーバンド比率 29.7%
燃費×馬力 2872.6pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは93.08kg/kgm(1210kg/13.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2422200円、最高出力が106馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は22851円、逆に1万円あたりでは0.44馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は186323円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
ホンダ編
1500cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は70.86PS/L、トルクは8.69kgm/L、1気筒あたりの馬力は26.5馬力、トルクは3.2kgmとなり、このエンジンが106馬力を6400回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.07m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が89.4mmであるLEB型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6710回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.698になります。全ての車種の平均値である1.773を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が27.1km/L、最高出力が106PSであるこの車の獲得ポイントは2872.6ptになります。
戯れに車両重量1210kgを100kg単位にした12.1で割ってみたところ、その数値は237.40ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


純正装着タイヤの185/60R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 185/60R16 | 直径 628mm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
55 165/55R16
37.5km/h
径 588mm
差 -40mm
175/55R16
38.2km/h
径 599mm
差 -29mm
185/55R16
38.9km/h
径 610mm
差 -18mm
195/55R16
39.6km/h
径 621mm
差 -7mm
205/55R16
40.3km/h
径 632mm
差 +4mm
60 165/60R16
38.5km/h
径 604mm
差 -24mm
175/60R16
39.2km/h
径 616mm
差 -12mm
185/60R16
40.0km/h
628mm
0mm
195/60R16
40.8km/h
径 640mm
差 +12mm
205/60R16
41.5km/h
径 652mm
差 +24mm
65 165/65R16
39.6km/h
径 621mm
差 -7mm
175/65R16
40.4km/h
径 634mm
差 +6mm
185/65R16
41.2km/h
径 647mm
差 +19mm
195/65R16
42.0km/h
径 660mm
差 +32mm
205/65R16
42.9km/h
径 673mm
差 +45mm
70 165/70R16
40.6km/h
径 637mm
差 +9mm
175/70R16
41.5km/h
径 651mm
差 +23mm
185/70R16
42.4km/h
径 665mm
差 +37mm
195/70R16
43.2km/h
径 679mm
差 +51mm
205/70R16
44.1km/h
径 693mm
差 +65mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、165/60R16、165/65R16 、175/55R16、175/60R16 、185/55R16 、195/55R16 あたりのタイヤがおすすめです。

185/60R16のタイヤ幅を165mmから215mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを16インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが185/60R16のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】185/60R16のタイヤ銘柄と通販価格

GR6型 フィット クロスター e:HEV 1.5L-NA FF/CVTの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.78㎏/PS11.41㎏/PS45.6ptD
最高回転数5881rpm6000rpm51.5ptC
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m-40.0ptD
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h-45.3ptD
1リットル
換算馬力
73.10PS/L70.86PS/L48.2ptC
1リットル
換算トルク
9.47㎏m/L8.69㎏m/L40.5ptD
WB/TR比1.7731.69857.7ptB
ワイド&
ロー指数
0.8940.91048.8ptC
前面の面積2.631m22.708m247.8ptC
最低地上高154.5mm160mm47.8ptC
スポーツ性能部門の得点475.9pt
総合評価C

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費335944円197500円62.2ptA
WLTC燃費16.2km/L27.1km/L72.3ptS
100km/h
回転数
2490rpm-43.4ptD
航続距離643.9km1084.0km75.4ptS
車の大きさ11.466m311.090m351.5ptC
車内の広さ3430.7L3559.5L51.3ptC
乗車定員4.8人5人51.7ptC
1人あたり
車内広さ
691.7L711.9L51.7ptC
車内床面積2.793m22.825m250.5ptC
最小回転
半径
5.17m5.0m53.5ptC
ユーティリティ部門の得点563.5pt
総合評価A

※WLTC燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10700車種中 RANK
運動性能 475.9pt 7456位 C
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 563.5pt 759位 A
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 1039.4pt 1644位 B
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は475.9点で全10700車種中の7456位、ユーティリティ部門は563.5点で759位、総合得点は1039.4点で1644位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したGR6型 フィット クロスター e:HEV(FF/CVT) の各種スペックを、5人乗SUV1500ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

フィット クロスター e:HEVの歴代モデル

4代目 GR3型 フィット e:HEV
GR3 フィット e:HEVは2020/02に登場した4代目モデル。参考車両の「BASIC」は全長3995mm、全幅1695mm、全高1515mmの車体に、98PS/13.0kgmを発生するLEB型1496ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

3代目 GP6型 フィット ハイブリッド
GP6 フィット ハイブリッドは2013/09に登場した3代目モデル。参考車両の「Hybrid」は全長3955mm、全幅1695mm、全高1550mmの車体に、110PS/13.7kgmを発生するLEB型1496ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

2代目 GP4型 フィット ハイブリッド
GP4 フィット ハイブリッドは2010/10に登場した2代目モデル。参考車両の「Hybrid-RS」は全長3915mm、全幅1695mm、全高1525mmの車体に、114PS/14.7kgmを発生するLEA型1496ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

初代 GD7型 フィット アリア
GD7 フィット アリアは2002/12に登場した初代モデル。参考車両の「1.3A」は全長4310mm、全幅1690mm、全高1510mmの車体に、86PS/12.1kgmを発生するL13A型1339ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。


フィット vs ライバル車種対決


GR1 フィット 2020 vs MXPA10 ヤリス 2020 性能比較
4代目 フィット BASIC(2020年式 GR1・FF/CVT・1.4L・98PS/12.0kgm・5人乗り)と、4代目 ヤリス X(2020年式 MXPA10・FF/CVT・1.5L・120PS/14.8kgm・5人乗り)を比較。

GR1 フィット 2020 vs ZC83S スイフト 2020 性能比較
4代目 フィット BASIC(2020年式 GR1・FF/CVT・1.4L・98PS/12.0kgm・5人乗り)と、4代目 スイフト XG WLTC(2020年式 ZC83S・FF/CVT・1.3L・91PS/12.0kgm・5人乗り)を比較。

GR1 フィット 2020 vs ZCDDS スイフト 2023 性能比較
4代目 フィット BASIC(2020年式 GR1・FF/CVT・1.4L・98PS/12.0kgm・5人乗り)と、5代目 スイフト XG(2023年式 ZCDDS・FF/CVT・1.2L・82PS/11.0kgm・5人乗り)を比較。


V55W パジェロ Evolution 1997 vs V25W パジェロ 1996 性能比較
2代目 パジェロ Evolution(1997年式 V55W・4WD/5MT・3.5L・280PS/35.5kgm・5人乗り)と、2代目 パジェロ Metal-Top Wide ZR-I(1996年式 V25W・4WD/5MT・3.5L・230PS/33.0kgm・5人乗り)を比較。

RU1 ヴェゼル Touring 2019 vs RV4 ヴェゼル G 2021 新旧比較
初代 ヴェゼル Touring Honda-Sensing(2019年式 RU1・FF/CVT・1.5L+ターボ・173PS/22.4kgm・5人乗り)と、2代目 ヴェゼル G(2021年式 RV4・4WD/CVT・1.5L・118PS/14.5kgm・5人乗り)を比較。

WDB3S フロンクス 2024 vs DG5 WR-V 2024 性能比較
初代 フロンクス(2024年式 WDB3S・FF/6AT・1.5L・101PS/13.8kgm・5人乗り)と、初代 WR-V X(2024年式 DG5・FF/CVT・1.5L・118PS/14.5kgm・5人乗り)を比較。

A210A ライズ 2021 vs NGX50 C-HR GRスポーツ 2020 性能比較
初代 ライズ Z(2021年式 A210A・4WD/CVT・1.0L+ターボ・98PS/14.3kgm・5人乗り)と、初代 C-HR GRスポーツ S-T GR-Sport(2020年式 NGX50・4WD/CVT・1.2L+ターボ・116PS/18.9kgm・5人乗り)を比較。

RV4 ヴェゼル 2021 vs NGX50 C-HR GRスポーツ 2020 性能比較
2代目 ヴェゼル G(2021年式 RV4・4WD/CVT・1.5L・118PS/14.5kgm・5人乗り)と、初代 C-HR GRスポーツ S-T GR-Sport(2020年式 NGX50・4WD/CVT・1.2L+ターボ・116PS/18.9kgm・5人乗り)を比較。