GR6 フィット クロスター e:HEVの性能と維持費 FF/CVT 243万円

このページでは、本田技研工業の5ドア・5人乗りSUV、4代目の6AA-GR6型フィット クロスター e:HEV CROSSTAR【2022/10モデル・106PS/13.0kgm・FF/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

GR6 フィット クロスター e:HEV
販売期間:2020/02 - 現行車

画像は本田技研工業より引用
http://www.honda.co.jp/
投稿:2023/04/13|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4095mm×全幅1725mm×全高1570mm、排気量は1496ccであることから、大雑把に分類すると1.5リットルクラス(1500cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。
参考:100PS~150PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4095mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


GR6型 フィット クロスター e:HEV [1496cc/106PS FF/CVT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

4代目フィット クロスター e:HEVの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2022/11
GS4型
[RS]
1.5L-NA・FF/CVT・195.9万円
118PS・14.5kgm・17.9km/L
118PS
14.5kgm
17.9km/L
2022/10
GS7型
[CROSSTAR]
1.5L-NA・4WD/CVT・227.0万円
118PS・14.5kgm・16.1km/L
118PS
14.5kgm
16.1km/L
2022/10
GS4型
[Basic]
1.5L-NA・FF/CVT・159.3万円
118PS・14.5kgm・18.7km/L
118PS
14.5kgm
18.7km/L
4代目 フィット 型式一覧 GR/GS系まとめ 2020-【全18車種】
フィット クロスター e:HEVの旧型モデル
3代目 GK5型フィット
GK5型フィットは2013/09に登場した3代目モデル。参考車両の「RS」は全長3955mm、全幅1695mm、全高1525mmの車体に、132PS/15.8kgmを発生するL15B型1496ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー 本田技研工業
車名&
グレード
フィット クロスター e:HEV
CROSSTAR
その他 -
お値段 2422200円
車両型式 6AA-GR6
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
(無段変速機)
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4095×幅1725×高1570mm
室内寸法 長1955×幅1445×高1260mm
軸距&
輪距
2530mm
前1495mm/後1485mm
最小半径 5.0m
最低高 160mm
タイヤ 前輪:185/60R16
後輪:185/60R16
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1210kg
エンジン諸元
原動機型式 LEB-H5
気筒配列 直列4気筒+モーター
排気量1496cc
圧縮比13.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 106PS[78kW]/6000-6400rpm
最大トルク 13.0kgm[127Nm]/4500-5000rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
WLTC燃費 27.1km/L(63.7mpg)
100km燃費 3.7L/100km
モーター諸元
電動機型式H5
出力90kW/3500-8000rpm
トルク253Nm/0-3000rpm
LEB-H5型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税30500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、フィット クロスター e:HEVの新車を278.5万円(諸費用として36.3万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1500cc以下 13年未満 30500円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷27.1km/L×175円/L 64580円
オイル交換(5000km毎) 1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本12000円×4本÷5年 9600円
任意保険料(月額5000円) 月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 193900円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額46430円×12ヶ月 557160円
ローン返済中の年間維持費 751000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45300円
名目 金額
自動車税(1年分) 30500円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
64580円
(45210円)
(32290円)
(19370円)
オイル交換(5000km毎) 8000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 9600円
任意保険料(月額5000円) 60000円
ローン完済後の年間維持費 193900円
名目 金額
車のローン額(1年分) 557160円
ローン返済中の年間維持費 751000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
45300円
  • 初度登録から2年経過車の場合、「1500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は30500円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

フィット クロスター e:HEV【CROSSTAR】の場合、維持費の月額は16200円です。これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたコスパ重視のスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。

フィット クロスター e:HEVの維持費は高い?安い?

「フィット クロスター e:HEVの年間維持費は193900円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「1500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてフィット クロスター e:HEVの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いヤリス173300円-20600円
フィット クロスター e:HEVの維持費193900円
ジェイド210700円+16800円
フリード ハイブリッド224600円+30700円
スイフト スポーツ250200円+56300円
基準1500ccクラス平均251400円+57500円
ステップワゴン スパーダ259700円+65800円
コルト Ralliart-R281600円+87700円
ゴルフ トゥーラン321300円+127400円
高いウーノ367800円+173900円

フィット クロスター e:HEVの年間維持費を、1500ccクラスで最も維持費が安いヤリスと比較して20600円高く、最も高いウーノと比較して173900円安く、1500ccクラスの平均維持費との比較では57500円安くなっています。

最低額のヤリスと最高額のウーノは極端な例としても、1500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、フィット クロスター e:HEVの維持費は かなり安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 1500ccクラスの車 ランキング

フィット クロスター e:HEVを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%250万円21万円17万円
15%170万円15万円12万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は250万円(総支給額21万円/月、手取り17万円/月)、ここから月額維持費1.6万円を支払うと残りは15.4万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は170万円(総支給額15万円/月、手取り12万円/月)、1.6万円を支払うと残りは10.4万円になります。

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり175円を基準として、-50円となる125円から、+50円となる225円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費27.1km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
125円/L
46140円
[-18440円]
-25円
150円/L
55370円
[-9210円]
-10円
165円/L
60910円
[-3670円]
175円/L64580円
[0円]
+10円
185円/L
68290円
[+3710円]
+25円
200円/L
73820円
[+9240円]
+50円
225円/L
83050円
[+18470円]

燃費27.1km/LのGR6型 フィット クロスター e:HEVで10000km走行するのに必要な燃料は369.1L、1リットルあたり175円としたときの燃料代は64580円になります。

参考までに、フィット クロスター e:HEVの燃料タンクは40リットルですので、369.1Lの給油回数は10回、1回あたりの燃料代は約6460円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては3710円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると9240円、50円も違ってくると18470円にもなります。

これをGR6型 フィット クロスター e:HEVの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり175円の場合を193900円としたとき、125円/Lに値下がりすれば175460円(90.5%)に、225円/Lに値上がりすれば212370円(109.5%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(30500円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 24%
自動車重量税 1年分 12300円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 7%
燃料代 3000km分 19370円 15%
オイル交換 年1回 4000円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 5%
任意保険料 80% 48000円 36%
合計
[1万kmとの差額]
129400円
-64500円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 21%
自動車重量税 1年分 12300円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 6%
燃料代 5000km分 32290円 22%
オイル交換 年1回 4000円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 4%
任意保険料 85% 51000円 36%
合計
[1万kmとの差額]
145400円
-48500円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 19%
自動車重量税 1年分 12300円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 7000km分 45210円 28%
オイル交換 年1回 5600円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 4%
任意保険料 90% 54000円 33%
合計
[1万kmとの差額]
162900円
-31000円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて64500円安い129400円に、5000km走行では48500円安い145400円に、7000km走行では31000円安い162900円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 12%
自動車重量税 1年分 12300円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 15000km分 96870円 39%
オイル交換 年3回 24000円 10%
タイヤ交換 2.7年毎 14400円 6%
任意保険料 100% 60000円 24%
合計
[1万kmとの差額]
246900円
+53000円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 10%
自動車重量税 1年分 12300円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 20000km分 129160円 44%
オイル交換 年4回 32000円 11%
タイヤ交換 2年毎 19200円 7%
任意保険料 100% 60000円 21%
合計
[1万kmとの差額]
292000円
+98100円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
ホンダの小型車&普通車編
1500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
5人乗りSUV・RV編

【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(26.3km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(28.9km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(26.4km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(27.1km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代64580円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル175円として計算。
  • []内は低燃費タイヤ装着(エコタイヤ)で燃費が3%向上すると仮定した場合のガソリン代。
    純正で既に低燃費タイヤを装着している車種の場合、残念ながら、あんまり…です。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地26.3km/L → 27.1km/L
郊外28.9km/L → 29.8km/L
高速道路26.4km/L → 27.2km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km59890円
[58120円]
郊外500km3030円
[2940円]
高速道路500km3310円
[3220円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
66230円
+1650円
26.4km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
64280円
-1950円
27.2km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が26.3km/Lではガソリン342.2Lを消費して、ガソリン代は59890円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が28.9km/Lではガソリン17.3Lを消費して、ガソリン代は3030円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が26.4km/Lではガソリン18.9Lを消費して、ガソリン代は3310円になります。

このパターンでは使用した燃料量が378.4L、かかったガソリン代が66230円となり、平均燃費は26.4km/L(-0.7km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は+1650円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行するとガソリン代は64280円となり、1950円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの5年間で9750円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km33270円
[32290円]
郊外5000km30280円
[29370円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
63550円
-1030円
27.5km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
61660円
-1890円
28.4km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が26.3km/Lでは190.1Lを消費して、ガソリン代は33270円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が28.9km/Lでは173.0Lを消費して、ガソリン代は30280円になります。

このパターンでは使用した燃料量が363.1L、かかったガソリン代が63550円となり、平均燃費は27.5km/L(+0.4km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-1030円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が61660円となり、1年間で1890円、5年間で9450円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km22160円
[21510円]
郊外3340km20230円
[19620円]
高速道路3330km22070円
[21420円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
64460円
-120円
27.2km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
62550円
-1910円
28.0km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が26.3km/Lでは126.6Lを消費して、ガソリン代は22160円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が28.9km/Lでは115.6Lを消費して、ガソリン代は20230円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が26.4km/Lでは126.1Lを消費して、ガソリン代は22070円になります。

このパターンでは使用した燃料量が368.3L、かかったガソリン代が64460円となり、平均燃費は27.2km/L(+0.1km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-120円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が62550円となり、1年間で1910円、5年間で9550円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km3330円
[3240円]
郊外9000km54500円
[52850円]
高速道路500km3310円
[3220円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
61140円
-3440円
28.6km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
59310円
-1830円
29.5km/L
  • 市街地走行のガソリン代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が26.3km/Lでは19.0Lを消費して、ガソリン代は3330円になります。
  • 郊外走行のガソリン代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が28.9km/Lでは311.4Lを消費して、ガソリン代は54500円になります。
  • 高速道路走行のガソリン代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が26.4km/Lでは18.9Lを消費して、ガソリン代は3310円になります。

このパターンでは使用した燃料量が349.3L、かかったガソリン代が61140円となり、平均燃費は28.6km/L(+1.5km/L)、WLTCモード燃費とのガソリン代の差は-3440円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着ではガソリン代が59310円となり、1年間で1830円、5年間で9150円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(26.4km/L・27.5km/L・27.2km/L・28.6km/L)、ガソリン代のほうもなかなかな違い(66230円・63550円・64460円・61140円)が出てくることがわかります。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
燃料タンク容量 40リットル
WLTCモード燃費
27.1km/L
1084.0km
市街地燃費
26.3km/L
1052.0km
[-32.0km]
郊外燃費
28.9km/L
1156.0km
[+72.0km]
高速道路燃費
26.4km/L
1056.0km
[-28.0km]
満タン給油価格 7000円
1km走行コスト 6.46円
1万円走行距離 1548.6km

WLTCモード燃費が27.1km/L、燃料タンク容量40リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1084.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(24.4km/L)とすると航続距離は976.0km、80%(21.7km/L)だと868.0km、70%(19.0km/L)では760.0kmになります。

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を40Lとしたとき、市街地モード燃費26.3km/Lでの航続距離は1052.0km(-32.0km)、郊外モード燃費28.9km/Lでの航続距離は1156.0km(+72.0km)、高速道路モード燃費26.4km/Lでの航続距離は1056.0km(-28.0km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から40リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり175円では7000円、上で計算した航続距離を踏まえると1084.0km(80%燃費時868.0km)を走行するのに7000円かかる計算です。

燃費を27.1km/Lとしたときの1km走行コストは6.46円、10万km走行したときの燃料代は64.6万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら6.5万円/年、7年10万kmなら9.2万円/年、5年10万kmなら12.9万円/年、3年10万kmなら21.5万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1548.6km(往復なら片道774.3km)、カタログ値の80%なら1238.9km(片道619.4km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

LEB-H5型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
4500回転時の馬力 82PS
5000回転時の馬力 91PS
6000回転時の馬力 106PS
6400回転時の馬力 106PS
各回転域でのトルク
4500回転時のトルク 13.0kgm
5000回転時のトルク 13.0kgm
6000回転時のトルク 12.7kgm
6400回転時のトルク 11.9kgm
LEB-H5型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているLEB型1496cc、直列4気筒+モーターの自然吸気エンジンは6000-6400回転時に最高出力106馬力を、4500-5000回転時に最大トルク13.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4500rpmから最高出力が発生する6400rpmまで」の1900rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は29.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ11.415kg/PS(1210kg/106PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ11.415kg/PS
車体+1人11.934kg/PS
車体+5人14.009kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg11.981kg/PS
車体+70kg12.075kg/PS
車体+80kg12.170kg/PS
車体+90kg12.264kg/PS
車体+100kg12.358kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは11.934kg/PS(1265kg/106PS)となり、数値としては0.519kg、比率にすると4.5%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは14.009kg/PS(1485kg/106PS)となり、数値としては2.594kg、比率にすると22.7%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

GR6 フィット クロスター e:HEVのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2022/10

-
フィット クロスター e:HEV
11.934kg/PS
1265kg/106PS|1.5L-NA
[車体のみPWR:11.415]
2015/02

車種詳細
ジェイド
11.947kg/PS
1565kg/131PS|1.5L-NA
車体のみPWR:11.527
2019/09

車種詳細
カローラ ツーリング
11.853kg/PS
1375kg/116PS|1.2L-TB
車体のみPWR:11.379
2008/12

車種詳細
パッソ セッテ
11.881kg/PS
1295kg/109PS|1.5L-NA
車体のみPWR:11.376
2018/06

車種詳細
カローラ スポーツ
12.026kg/PS
1395kg/116PS|1.2L-TB
車体のみPWR:11.552
2015/04

車種詳細
ステップワゴン
11.967kg/PS
1795kg/150PS|1.5L-TB
車体のみPWR:11.600

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ11.934kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

11.815kg/PSから12.053kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの6人乗りミニバン「FR4型 ジェイド」、トヨタの5人乗りワゴン「NRE210W型 カローラ ツーリング」、トヨタの7人乗りミニバン「M512E型 パッソ セッテ」、トヨタの5人乗りハッチバック「NRE210H型 カローラ スポーツ」、ホンダの7人乗りミニバン「RP2型 ステップワゴン」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

GR6型 フィット クロスター e:HEV [CROSSTAR]のライバル車種|11.934kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は87.6PS/tとなっています。


フィット クロスター e:HEVがバイクと競争するなら…?


車種詳細
NSR80|79cc
11.917kg/PS
143kg/12.0PS/0.97kgm
[車体のみPWR:7.333]
2022/10

-
フィット クロスター e:HEV|1496cc
11.934kg/PS
1265kg/106PS/13.0kgm
[車体のみPWR:11.415]

車種詳細
CB125T|124cc
12.000kg/PS
192kg/16.0PS/1.20kgm
[車体のみPWR:8.562]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではフィット クロスター e:HEVとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

HC06 NSR80と競争してみる

まずフィット クロスター e:HEVより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのNSR80が挙げられます。PWRの11.917kg/PSは車両重量88kgにライダーの体重55kgを加えた143kgを、最高出力12.0PSで割ったものです。

JC06 CB125Tと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCB125Tが挙げられます。PWRの12.000kg/PSは車両重量137kg+55kgの192kgを、最高出力16.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.698
平均ピストンスピード 19.07m/s
トルクウェイトレシオ 93.08kg/kgm
1馬力あたりのお値段 22851円
排気量1Lあたり馬力 70.86PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.69kgm/L
1気筒あたりの馬力 26.5PS
1気筒あたりのトルク 3.2kgm
パワーバンド比率 29.7%
燃費×馬力 2872.6pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは93.08kg/kgm(1210kg/13.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2422200円、最高出力が106馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は22851円、逆に1万円あたりでは0.44馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は186323円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
ホンダ編
1500cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は70.86PS/L、トルクは8.69kgm/L、1気筒あたりの馬力は26.5馬力、トルクは3.2kgmとなり、このエンジンが106馬力を6400回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.07m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が89.4mmであるLEB型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6710回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.698になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が27.1km/L、最高出力が106PSであるこの車の獲得ポイントは2872.6ptになります。
戯れに車両重量1210kgを100kg単位にした12.1で割ってみたところ、その数値は237.40ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 3.559m³
1人あたりのスペース 0.712m³
室内長/全長 47.7%
室内幅/全幅 83.8%
室内高/全高 80.3%
室内容積/車両体積 32.1%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.559m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.712m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は47.7%、同じく室内幅と全幅の比率は83.8%、同じく室内高と全高の比率は80.3%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は32.1%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


フィット クロスター e:HEVでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.433m
期待される荷室の幅 1.345m
対角線の長さ 1.965m
期待される荷室の面積 1.927m²

縦方向の長さが1.433m(対角線では1.965m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。

普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

純正装着タイヤの185/60R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 185/60R16 | 直径 628mm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
-5%
55
扁平
165/55R16
37.5km/h
直径588mm
径差-40mm
175/55R16
38.2km/h
直径599mm
径差-29mm
185/55R16
38.9km/h
直径610mm
径差-18mm
195/55R16
39.6km/h
直径621mm
径差-7mm
205/55R16
40.3km/h
直径632mm
径差+4mm
0%
60
扁平
165/60R16
38.5km/h
直径604mm
径差-24mm
175/60R16
39.2km/h
直径616mm
径差-12mm
185/60R16
40.0km/h
628mm
0mm
195/60R16
40.8km/h
直径640mm
径差+12mm
205/60R16
41.5km/h
直径652mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
165/65R16
39.6km/h
直径621mm
径差-7mm
175/65R16
40.4km/h
直径634mm
径差+6mm
185/65R16
41.2km/h
直径647mm
径差+19mm
195/65R16
42.0km/h
直径660mm
径差+32mm
205/65R16
42.9km/h
直径673mm
径差+45mm
+10%
70
扁平
165/70R16
40.6km/h
直径637mm
径差+9mm
175/70R16
41.5km/h
直径651mm
径差+23mm
185/70R16
42.4km/h
直径665mm
径差+37mm
195/70R16
43.2km/h
直径679mm
径差+51mm
205/70R16
44.1km/h
直径693mm
径差+65mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、165/60R16、165/65R16 、175/55R16、175/60R16 、185/55R16 、195/55R16 あたりのタイヤがおすすめです。

185/60R16のタイヤ幅を165mmから215mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを16インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが185/60R16のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】185/60R16のタイヤ銘柄と通販価格

GR6型フィット クロスター e:HEV[1.5L-NA FF/CVT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト11.415kg/ps45.49
1速ギヤ加速性能-39.90
1L換算馬力70.86ps/L48.24
1L換算トルク8.69kgm/L40.49
WB/TR比1.69857.73
ワイド&ロー指数0.91048.75
前面の面積2.708m²47.73
最低地上高160mm47.76
スポーツ性能部門の得点376.09

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費27.1km/L72.26
年間維持費193900円62.16
100kmh回転数-43.42
航続距離1084.0km71.46
車の大きさ11.090m³48.56
室内の広さ3.559m³51.35
最小回転半径5.0m53.47
馬力単価22851円48.30
ユーティリティ部門の得点450.98

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した GR6型フィット クロスター e:HEV[1.5L-NA FF/CVT] の総合得点は 827.07 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したGR6型フィット クロスター e:HEV(FF/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「1500ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

フィット クロスター e:HEVの歴代モデル

4代目 GR3型 フィット e:HEV
GR3 フィット e:HEVは2020/02に登場した4代目モデル。参考車両の「BASIC」は全長3995mm、全幅1695mm、全高1515mmの車体に、98PS/13.0kgmを発生するLEB型1496ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

3代目 GP6型 フィット ハイブリッド
GP6 フィット ハイブリッドは2013/09に登場した3代目モデル。参考車両の「Hybrid」は全長3955mm、全幅1695mm、全高1550mmの車体に、110PS/13.7kgmを発生するLEB型1496ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

2代目 GP4型 フィット ハイブリッド
GP4 フィット ハイブリッドは2010/10に登場した2代目モデル。参考車両の「Hybrid-RS」は全長3915mm、全幅1695mm、全高1525mmの車体に、114PS/14.7kgmを発生するLEA型1496ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

初代 GD7型 フィット アリア
GD7 フィット アリアは2002/12に登場した初代モデル。参考車両の「1.3A」は全長4310mm、全幅1690mm、全高1510mmの車体に、86PS/12.1kgmを発生するL13A型1339ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。