ZC5 クラリティPHEV 性能と維持費 FF/CVT 589万円 2018年式

このページでは、本田技研工業の4ドア・5人乗りセダン、初代の6LA-ZC5型クラリティPHEV EX【2018/07モデル・105PS/13.7kgm・FF/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

ZC5 クラリティPHEV
販売期間:2018/07 - 2021/09

画像は本田技研工業より引用
http://www.honda.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4915mm×全幅1875mm×全高1480mm、排気量は1496ccであることから、大雑把に分類すると1.5リットルクラス(1500cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属し、排気量は2000cc以下なれど、全長と全幅が5ナンバー枠を超えていることにより3ナンバー登録になります。車体が大きい割りに排気量が小さいので、やや非力に感じることがあるかもしれません。
参考:100PS~150PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4915mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

ZC5型 クラリティPHEV [1496cc/105PS FF/CVT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

ZC5 クラリティPHEVの主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー 本田技研工業
車名&
グレード
クラリティPHEV
EX
その他 モータ型式H4型(135kW/315Nm)|プラグインレンジ[JC08]114.6km/[WLTC]101.0km|EV走行換算距離[JC08]114.6km/[WLTC]101.0km
お値段 5880600円
車両型式 6LA-ZC5
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
(無段変速機)
ドア/定員 4ドア・5名乗車
ホイールベース 2750mm
トレッド 1580mm/1585mm
WB/TR比 1.737
最小半径 5.7m
最低高 135mm
タイヤ 前輪:235/45R18
後輪:235/45R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1850kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

クラリティPHEVと各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
クラリティPHEV
車体寸法
全長 4915mm -
全幅 1875mm -
全高 1480mm -
大きさ 13.64m3 -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +1515mm
全幅 1480mm以下 +395mm
全高平均 1640mm -160mm
大きさ平均 8.13m3 +5.51m3
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 +215mm
全幅 1700mm以下 +175mm
全高平均 1496mm -16mm
大きさ平均 10.47m3 +3.17m3
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm +272mm
全幅平均 1815mm +60mm
全高平均 1518mm -38mm
大きさ平均 12.84m3 +0.80m3

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。


ZC5 クラリティPHEVの室内広さを各規格の車両と比較

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

クラリティPHEVの室内広さを各規格の車両と比較
規格名 規格寸法 増減
クラリティPHEV
室内広さ
室内長 1950mm -
室内幅 1580mm -
室内高 1160mm -
車内広さ 3574L -
軽自動車
新規格
室内長平均 1908mm +42mm
室内幅平均 1280mm +300mm
室内高平均 1283mm -123mm
車内広さ平均 3171L +403L
小型車規格
5ナンバー車
室内長平均 1913mm +37mm
室内幅平均 1403mm +177mm
室内高平均 1195mm -35mm
車内広さ平均 3251L +323L
普通車平均
3ナンバー車
室内長平均 2049mm -99mm
室内幅平均 1483mm +97mm
室内高平均 1195mm -35mm
車内広さ平均 3697L -123L

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に室内が長い・広い・高い。

人間様の占有スペースと容積効率
室内長×室内幅×室内高 3.574m³
1人あたりのスペース 0.715m³
室内長/全長 39.7%
室内幅/全幅 84.3%
室内高/全高 78.4%
室内容積/車両体積 26.2%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.574m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.715m³のスペースが割り当てられることになります。

続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は39.7%、同じく室内幅と全幅の比率は84.3%、同じく室内高と全高の比率は78.4%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は26.2%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


クラリティPHEVでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.720m
期待される荷室の幅 1.480m
対角線の長さ 2.269m
期待される荷室の面積 2.546m²

縦方向の長さが1.720m(対角線では2.269m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。

車中泊にあると嬉しいアイテム


ZC5 クラリティPHEVの税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税34500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2018/07モデルのクラリティPHEVを7年落ちの中古で452.8万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    クラリティPHEVの2018/07モデルの場合、2025年現在では7年が経過しているため、新車価格の70%である411.642万円に諸経費として41.2万円を足した452.8万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2018年式を7年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 1500cc以下 13年未満 34500円
自動車重量税
1年分
2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷24.2㎞/L×185円/L 76450円
オイル交換
5000km毎
1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本18000円×4本÷5年 14400円
任意保険料
月額5000円
月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 218600円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額75470円×12ヶ月 905640円
ローン返済中の年間維持費 1124300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
  • 初度登録から7年経過車の場合、「1500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は34500円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

クラリティPHEV【EX】の場合、維持費の月額は18300円です。これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたコスパ重視のスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。

クラリティPHEVの維持費は高い?安い?

「クラリティPHEVの年間維持費は218600円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「1500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてクラリティPHEVの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いヤリス HV177500円-41100円
ジェイド217100円-1500円
クラリティPHEVの維持費218600円
フリード ハイブリッド232000円+13400円
スイフト スポーツ260000円+41400円
基準1500ccクラス平均261200円+42600円
ステップワゴン スパーダ270100円+51500円
コルト Ralliart-R293000円+74400円
ゴルフ トゥーラン335600円+117000円
高いウーノ388300円+169700円

クラリティPHEVの年間維持費を、1500ccクラスで最も維持費が安いヤリス HVと比較して41100円高く、最も高いウーノと比較して169700円安く、1500ccクラスの平均維持費との比較では42600円安くなっています。

最低額のヤリス HVと最高額のウーノは極端な例としても、1500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、クラリティPHEVの維持費は かなり安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 1500ccクラスの車 ランキング

クラリティPHEVを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟の%年収月給手取り
10%280万円24万円19万円
15%190万円16万円13万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は280万円(総支給額24万円/月、手取り19万円/月)、ここから月額維持費1.8万円を支払うと残りは17.2万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は190万円(総支給額16万円/月、手取り13万円/月)、1.8万円を支払うと残りは11.2万円になります。

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費24.2km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代差額
135円/L 55800円 -20650円
160円/L 66130円 -10320円
175円/L 72330円 -4120円
185円/L 76450円 -
195円/L 80600円 +4150円
210円/L 86800円 +10350円
235円/L 97130円 +20680円

燃費24.2km/LのZC5型 クラリティPHEVで10000km走行するのに必要な燃料は413.3L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は76450円になります。

参考までに、クラリティPHEVの燃料タンクは26リットルですので、413.3Lの給油回数は16回、1回あたりの燃料代は約4780円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては4150円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると10350円、50円も違ってくると20680円にもなります。

これをZC5型 クラリティPHEVの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり185円の場合を218600円としたとき、135円/Lに値下がりすれば197950円(90.6%)に、235円/Lに値上がりすれば239280円(109.5%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(34500円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 34500円
自動車重量税 1年分 16400円
自賠責保険料 1年分 8825円
合計 59725円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


維持費名目 3000km 5000km 7000km
燃料代 22940円 38230円 53520円
オイル交換 4000円 4000円 5600円
タイヤ交換 9600円 9600円 9600円
任意保険料 48000円 51000円 54000円
税金 自賠責 一律 59725円
合計 144300円 162600円 182500円
1万km差額 -74300円 -56000円 -36100円

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて74300円安い144300円に、5000km走行では56000円安い162600円に、7000km走行では36100円安い182500円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

維持費名目 10000km 15000km 20000km
燃料代 76450円 114680円 152900円
オイル交換 8000円 12000円 16000円
タイヤ交換 14400円 17280円 23040円
任意保険料 60000円 66000円 72000円
税金 自賠責 一律 59725円
合計 218600円 269700円 323700円
1万km差額 - +51100円 +105100円

走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
ホンダの小型車&普通車編
1500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
4ドア・セダン編

【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率が変わると?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(23.0km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(24.3km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(25.1km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(24.2km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費でのガソリン代76450円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

走行例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

モード 走行距離 必要燃料量 燃料代
市街地 9000km 391.3L 72390円
郊外 500km 20.6L 3810円
高速道路 500km 19.9L 3680円
平均燃費 23.2km/L 431.8L 79880円
WLTC 総合燃費との差額 +3430円

走行例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

モード 走行距離 必要燃料量 燃料代
市街地 5000km 217.4L 40220円
郊外 5000km 205.8L 38070円
高速道路 0km 0L 0円
平均燃費 23.6km/L 423.2L 78290円
WLTC 総合燃費との差額 +1840円

走行例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤(33%)、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤(34%)、高速利用もバッチリ!(33%)という感じでシミュレーションしてみます。

モード 走行距離 必要燃料量 燃料代
市街地 3330km 144.8L 26790円
郊外 3340km 137.4L 25420円
高速道路 3330km 132.7L 24550円
平均燃費 24.1km/L 414.9L 76760円
WLTC 総合燃費との差額 +310円

走行例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、隣町の市街地へ買い出しに行くため500km走行、パトロールがてらにいつもの田んぼ道を9000km走行、一念発起して都会の空気を吸いに高速道路を500km走行したとする場合を見てみます。

モード 走行距離 必要燃料量 燃料代
市街地 500km 21.7L 4010円
郊外 9000km 370.4L 68520円
高速道路 500km 19.9L 3680円
平均燃費 24.3km/L 412.0L 76210円
WLTC 総合燃費との差額 -240円


走行距離は同じ1万kmであっても、走行する環境によって燃料代はずいぶん大きく変わります。信号待ちや渋滞のSTOP&GOで燃費が悪くなりがちな走行例1と、渋滞知らずで燃費にも車にも優しい走行例4では燃料の消費量が19.8リットルの差、金額にして3670円の差が生じます。

参考:燃費が3%向上すると…?

モード 各モード燃費 +3%燃費 燃費差
総合燃費 24.2km/L 24.9km/L +0.7km/L
市街地 23.0km/L 23.7km/L +0.7km/L
郊外 24.3km/L 25.0km/L +0.7km/L
高速道路 25.1km/L 25.9km/L +0.8km/L

WLTCモード燃費が良い車ランキング [全車種・総合]

市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

各モード燃費の航続距離
モード 燃費 航続距離 1km費用
総合 24.2km/L 629km - 7.64円/km
市街地 23.0km/L 598km -31km 8.0円/km
郊外 24.3km/L 632km +3km 7.6円/km
高速 25.1km/L 653km +24km 7.4円/km

※1km費用は燃料価格185円/Lを各モード燃費で割ったもの。1km走行するために必要な燃料代。

燃料タンクの容量を26Lとしたとき、市街地モード燃費23.0km/Lでの航続距離は598km(-31km)、郊外モード燃費24.3km/Lでの航続距離は632km(+3km)、高速道路モード燃費25.1km/Lでの航続距離は653km(+24km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。

クラリティPHEVの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 24.2km/L
燃料タンク容量 26L
航続距離(カタログ燃費) 629.2km
航続距離(80%燃費) 504.4km
満タンプライス 4810円
1km走行コスト 7.64円/km
1万円でどこまで行ける? 1308.1km
東京から629.2kmの範囲

WLTCモード燃費が24.2km/L、燃料タンク容量26リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は629.2kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(21.8km/L)とすると航続距離は566.8km、80%(19.4km/L)だと504.4km、70%(16.9km/L)では439.4kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から26リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり185円では4810円、上で計算した航続距離を踏まえると629.2km(80%燃費時504.4km)を走行するのに4810円かかる計算です。

燃費を24.2km/Lとしたときの1km走行コストは7.64円、10万km走行したときの燃料代は76.4万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら7.6万円/年、7年10万kmなら10.9万円/年、5年10万kmなら15.3万円/年、3年10万kmなら25.5万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1308.1km(往復なら片道654.1km)、カタログ値の80%なら1046.5km(片道523.2km)離れたところまで行くことができます。

ZC5 クラリティPHEVのエンジン諸元とカタログデータ

LEB-H4型エンジン簡易性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 LEB-H4
気筒配列 直列4気筒+モーター
排気量1496cc
圧縮比 13.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 105PS[77kW]/5500rpm
最大トルク 13.7kgm[134Nm]/5000rpm
パワーバンド 5000-5500rpm, 帯域9.1%
使用燃料 レギュラーガソリン
WLTC燃費24.2km/L(56.9mpg)
JC08燃費28.0km/L(65.9mpg)
100km燃費4.1L/100km
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
5000rpm 96PS/13.7kgm
5500rpm 105PS/13.7kgm
LEB-H4型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
直列4気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載しているLEB型1496cc、直列4気筒+モーターの自然吸気エンジンは5500回転時に最高出力105馬力を、5000回転時に最大トルク13.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数がとても近いこのエンジンは、高い回転数まで回すことで力を発揮するタイプのエンジンです。回転に伴って高まるパワー感は得も言われぬ感動を与えてくれることでしょう。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する5000rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は9.1%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ17.619kg/PS(1850kg/105PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ17.619kg/PS
車体+1人18.143kg/PS
車体+5人20.238kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg18.190kg/PS
車体+70kg18.286kg/PS
車体+80kg18.381kg/PS
車体+90kg18.476kg/PS
車体+100kg18.571kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは18.143kg/PS(1905kg/105PS)となり、数値としては0.524kg、比率にすると3.0%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは20.238kg/PS(2125kg/105PS)となり、数値としては2.619kg、比率にすると14.9%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

ZC5 クラリティPHEVのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ18.143kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
クラリティPHEV
18.143kg/PS
105PS・1.5L-NA
車体のみPWR 17.619
1905kg
+3.0%

車種詳細
スペーシア ギア
17.981kg/PS
52PS・0.7L-NA
車体のみPWR 16.923
935kg
+6.2%

車種詳細
ゲレンデヴァーゲン
18.208kg/PS
120PS・2.3L-NA
車体のみPWR 17.750
2185kg
+2.6%

車種詳細
デイズ ハイウェイスター
18.061kg/PS
49PS・0.7L-NA
車体のみPWR 16.939
885kg
+6.6%

車種詳細
N-BOX
18.017kg/PS
58PS・0.7L-NA
車体のみPWR 17.069
1045kg
+5.6%

車種詳細
ルークス ハイウェイスター
18.241kg/PS
54PS・0.7L-NA
車体のみPWR 17.222
985kg
+5.9%


17.962kg/PSから18.324kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの4人乗り軽SUV・MK53S型 スペーシア ギア、メルセデスベンツの7人乗りSUV・460239型 ゲレンデヴァーゲン、日産の4人乗り軽ミニバン・B21W型 デイズ ハイウェイスター、ホンダの4人乗り軽ミニバン・JF2型 N-BOX、日産の4人乗り軽ミニバン・ML21S型 ルークス ハイウェイスターという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

ZC5型 クラリティPHEV [EX]のライバル車種|18.143kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は56.8PS/tとなっています。


クラリティPHEVがバイクと競争するなら…?


車種詳細
YBR125|124cc
18.100kg/PS
181kg/10.0PS/1.00kgm
[車体のみPWR:12.600]
2018/07

-
クラリティPHEV|1496cc
18.143kg/PS
1905kg/105PS/13.7kgm
[車体のみPWR:17.619]

車種詳細
ジョグ|49cc
18.382kg/PS
125kg/6.8PS/0.72kgm
[車体のみPWR:10.294]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではクラリティPHEVとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

RE052 YBR125と競争してみる

まずクラリティPHEVより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのYBR125が挙げられます。PWRの18.100kg/PSは車両重量126kgにライダーの体重55kgを加えた181kgを、最高出力10.0PSで割ったものです。

SA01J ジョグと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのジョグが挙げられます。PWRの18.382kg/PSは車両重量70kg+55kgの125kgを、最高出力6.8PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.737
平均ピストンスピード 16.39m/s
トルクウェイトレシオ 135.04kg/kgm
1馬力あたりのお値段 56006円
排気量1Lあたり馬力 70.19PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.16kgm/L
1気筒あたりの馬力 26.2PS
1気筒あたりのトルク 3.4kgm
パワーバンド比率 9.1%
燃費×馬力 2541.0pt
各種ランキング
セダンのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは135.04kg/kgm(1850kg/13.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が5880600円、最高出力が105馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は56006円、逆に1万円あたりでは0.18馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は429241円、1万円あたりでは0.02kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
ホンダ編
1500cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は70.19PS/L、トルクは9.16kgm/L、1気筒あたりの馬力は26.2馬力、トルクは3.4kgmとなり、このエンジンが105馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.39m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が89.4mmであるLEB型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6710回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.737になります。全ての車種の平均値である1.773を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が24.2km/L、最高出力が105PSであるこの車の獲得ポイントは2541.0ptになります。
戯れに車両重量1850kgを100kg単位にした18.5で割ってみたところ、その数値は137.35ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


純正装着タイヤの235/45R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/45R18 | 直径 669mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
40 215/40R18
37.6km/h
径 629mm
差 -40mm
225/40R18
38.1km/h
径 637mm
差 -32mm
235/40R18
38.6km/h
径 645mm
差 -24mm
245/40R18
39.0km/h
径 653mm
差 -16mm
255/40R18
39.5km/h
径 661mm
差 -8mm
45 215/45R18
38.9km/h
径 651mm
差 -18mm
225/45R18
39.5km/h
径 660mm
差 -9mm
235/45R18
40.0km/h
669mm
0mm
245/45R18
40.5km/h
径 678mm
差 +9mm
255/45R18
41.1km/h
径 687mm
差 +18mm
50 215/50R18
40.2km/h
径 672mm
差 +3mm
225/50R18
40.8km/h
径 682mm
差 +13mm
235/50R18
41.4km/h
径 692mm
差 +23mm
245/50R18
42.0km/h
径 702mm
差 +33mm
255/50R18
42.6km/h
径 712mm
差 +43mm
55 215/55R18
41.5km/h
径 694mm
差 +25mm
225/55R18
42.2km/h
径 705mm
差 +36mm
235/55R18
42.8km/h
径 716mm
差 +47mm
245/55R18
43.5km/h
径 727mm
差 +58mm
255/55R18
44.1km/h
径 738mm
差 +69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/45R18 、225/40R18、225/45R18 、235/40R18 、245/40R18 、255/40R18あたりのタイヤがおすすめです。

235/45R18のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを18インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが235/45R18のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】235/45R18のタイヤ銘柄と通販価格

ZC5型 クラリティPHEV 1.5L-NA FF/CVTの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.79㎏/PS17.62㎏/PS28.7ptF
最高回転数5880rpm5500rpm45.3ptD
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m-41.5ptD
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h-45.3ptD
1リットル
換算馬力
73.09PS/L70.19PS/L47.7ptC
1リットル
換算トルク
9.46㎏m/L9.16㎏m/L46.4ptC
WB/TR比1.7731.73753.7ptC
ワイド&
ロー指数
0.8940.78957.5ptB
前面の面積2.631m22.775m246.0ptC
最低地上高154.6mm135mm57.9ptB
スポーツ性能部門の得点453.9pt
総合評価D

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費340601円218600円60.6ptB
WLTC燃費16.2km/L24.2km/L66.4ptA
100km/h
回転数
2490rpm-43.4ptD
航続距離644.3km629.2km49.1ptC
車の大きさ11.468m313.639m341.4ptD
車内の広さ3429.9L3574.0L51.4ptC
乗車定員4.8人5人51.7ptC
1人あたり
車内広さ
692.0L714.8L51.9ptC
車内床面積2.794m23.081m254.1ptB
最小回転
半径
5.17m5.7m39.2ptD
ユーティリティ部門の得点509.2pt
総合評価B

※WLTC燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10722車種中 RANK
運動性能 453.9pt 9078位 D
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 509.2pt 3218位 B
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 963.1pt 7842位 D
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は453.9点で全10722車種中の9078位、ユーティリティ部門は509.2点で3218位、総合得点は963.1点で7842位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したZC5型 クラリティPHEV(FF/CVT) の各種スペックを、セダン1500ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


人気があるセダンの車種比較


AUCJXF ゴルフR 2017 vs VAB WRX STI RA-R 2018 性能比較
7代目 ゴルフR(2017年式 AUCJXF・4WD/6MT・2.0L+ターボ・310PS/38.7kgm・5人乗り)と、初代 WRX STI type RA-R(2018年式 VAB・4WD/6MT・2.0L+ターボ・329PS/44.1kgm・5人乗り)を比較。

EC5A ギャラン VR-4 2000 vs EC5W レグナム VR-4 2000 性能比較
8代目 ギャラン VR-4 type-V(2000年式 EC5A・4WD/5MT・2.5L+ツインターボ・280PS/37.0kgm・5人乗り)と、初代 レグナム VR-4 VR-4 type-S(2000年式 EC5W・4WD/5MT・2.5L+ターボ・280PS/37.0kgm・5人乗り)を比較。

GE8P クロノス V6 1993 vs CB6A ランサー V6 1994 性能比較
初代 クロノス 18VL(1993年式 GE8P・FF/5MT・1.9L・140PS/16.0kgm・5人乗り)と、4代目 ランサー MX-Saloon V6(1994年式 CB6A・FF/5MT・1.6L・140PS/15.0kgm・5人乗り)を比較。

GXE10 アルテッツァ AS200 vs HR34 スカイライン セダン GT 性能比較
初代 アルテッツァ AS200(2004年式 GXE10・FR/6MT・2.0L・160PS/20.4kgm・5人乗り)と、10代目 スカイライン セダン GT(2000年式 HR34・FR/5MT・2.0L・155PS/19.0kgm・5人乗り)を比較。

BL3FW マツダスピード アクセラ 2009 vs FD2 シビック タイプR 2008 性能比較
2代目 マツダスピード アクセラ(2009年式 BL3FW・FF/6MT・2.3L+ターボ・264PS/38.7kgm・5人乗り)と、8代目 シビック タイプR type-R(2008年式 FD2・FF/6MT・2.0L・225PS/21.9kgm・4人乗り)を比較。

ZN6 86 ハチロク 2016 vs SXE10 アルテッツァ RS200 2004 性能比較
初代 86 ハチロク G(2016年式 ZN6・FR/6MT・2.0L・207PS/21.6kgm・4人乗り)と、初代 アルテッツァ RS200(2004年式 SXE10・FR/6MT・2.0L・210PS/22.0kgm・5人乗り)を比較。

GG3P マツダスピード アテンザ vs CT9A ランサー Evolution IX 性能比較
初代 マツダスピード アテンザ(2005年式 GG3P・4WD/6MT・2.3L+ターボ・272PS/38.7kgm・5人乗り)と、6代目 ランサー Evolution IX GSR(2005年式 CT9A・4WD/6MT・2.0L+ターボ・280PS/40.8kgm・5人乗り)を比較。

EC5A ギャラン VR-4 2000 vs CT9A ランサー Evolution VII GSR 2001 性能比較
8代目 ギャラン VR-4 type-V(2000年式 EC5A・4WD/5MT・2.5L+ツインターボ・280PS/37.0kgm・5人乗り)と、6代目 ランサー Evolution VII GSR(2001年式 CT9A・4WD/5MT・2.0L+ターボ・280PS/39.0kgm・5人乗り)を比較。