CF2 アコード ワゴン 性能と維持費 FF/4AT 270万円 1996年式

このページでは、本田技研工業の5ドア・5人乗りワゴン、5代目のE-CF2型アコード ワゴン SiR【1996/09モデル・190PS/21.0kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

CF2 アコード ワゴン
販売期間:1994/03 - 1997/10

画像は本田技研工業より引用
http://www.honda.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4780mm×全幅1780mm×全高1455mm、排気量は2156ccであることから、大雑把に分類すると2.2リットルクラス(2200cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:150PS~200PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4780mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

CF2型 アコード ワゴン [2156cc/190PS FF/4AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

5代目アコード ワゴンの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1996/09
CE1型
[2.2Vi]
2.2L-NA・FF/4AT・219.8万円
145PS・20.2kgm・11.8km/L
145PS
20.2kgm
11.8km/L
1996/01
CD7型
[2.2Vi]
2.2L-NA・FF/4AT・216.8万円
145PS・20.2kgm・11.8km/L
145PS
20.2kgm
11.8km/L
1996/01
CD8型
[SiR]
2.2L-NA・FF/4AT・269.8万円
190PS・21.0kgm・10.6km/L
190PS
21.0kgm
10.6km/L
5代目 アコード 型式一覧 CD3-8/CE1/CF2系まとめ 1993-1997【全10車種】
アコード ワゴンの新型モデル
6代目 CH9型アコード ワゴン
CH9型アコード ワゴンは1997/10に登場した6代目モデル。参考車両の「SiR」は全長4740mm、全幅1730mm、全高1445mmの車体に、200PS/22.5kgmを発生するH23A型2258ccエンジンを搭載。

アコード ワゴンの旧型モデル
4代目 CB9型アコード ワゴン
CB9型アコード ワゴンは1991/04に登場した4代目モデル。参考車両の「2.2i R」は全長4735mm、全幅1725mm、全高1440mmの車体に、140PS/19.6kgmを発生するF22A型2156ccエンジンを搭載。


ボディサイズの主要諸元と比較

主要諸元
メーカー 本田技研工業
車名&
グレード
アコード ワゴン
SiR
その他 -
お値段 2698000円
車両型式 E-CF2
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
4速AT・4速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
室内寸法 室内長 1905mm
室内幅 1440mm
室内高 1170mm
軸距&
輪距
2715mm
前1515mm/後1500mm
最小半径 5.5m
最低高 160mm
タイヤ 前輪:205/55R15
後輪:205/55R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1430kg

アコード ワゴンの車体寸法比較
規格名 規格寸法 増減
アコード ワゴン
車体寸法
全長 4780mm -
全幅 1780mm -
全高 1455mm -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +1380mm
全幅 1480mm以下 +300mm
全高平均 1640mm -185mm
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 +80mm
全幅 1700mm以下 +80mm
全高平均 1496mm -41mm
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm +137mm
全幅平均 1815mm -35mm
全高平均 1518mm -63mm

※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。


税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税51700円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税18900円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1996/09モデルのアコード ワゴンを29年落ちの中古で59.4万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    アコード ワゴンの1996/09モデルの場合、2025年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である53.96万円に諸経費として5.4万円を足した59.4万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1996年式を29年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 2500cc以下 13年経過 51700円
自動車重量税
1年分
1.5トン以下 18年経過 18900円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷8.8㎞/L×190円/L 215910円
オイル交換
5000km毎
1回5000円×2回 10000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料
月額6000円
月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 385400円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額49460円×12ヶ月 593520円
ローン返済中の年間維持費 978900円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 58500円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「2500cc以下で13年経過」クラスの自動車税は51700円、「1.5トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は18900円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした58500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

このあたりのクラスから理想と現実の違い、つまり「乗りたい車」と「乗ることができる車」は違うことを思い知らされます。うっかり手を出せば「いっ…維持費が高すぎて息ができん!フーッ!フーッ!」と目を白黒させることになりかねません。

さて、アコード ワゴン【SiR】の場合、維持費の月額は32200円になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。

アコード ワゴンの維持費は高い?安い?

「アコード ワゴンの年間維持費は385400円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてアコード ワゴンの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いカムリ219800円-165600円
CX-5280000円-105400円
レガシィ アウトバック296600円-88800円
スカイライン360100円-25300円
基準2500ccクラス平均365000円-20400円
アコード ワゴンの維持費385400円
マツダスピード アテンザ388500円+3100円
MPV400200円+14800円
スープラ447000円+61600円
高い5シリーズ セダン497800円+112400円

アコード ワゴンの年間維持費を、2500ccクラスで最も維持費が安いカムリと比較して165600円高く、最も高い5シリーズ セダンと比較して112400円安く、2500ccクラスの平均維持費との比較では20400円高くなっています。

最低額のカムリと最高額の5シリーズ セダンは極端な例としても、2500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、アコード ワゴンの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2500ccクラスの車 ランキング

アコード ワゴンを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%500万円42万円33万円
15%330万円28万円22万円
20%250万円21万円17万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は500万円(総支給額42万円/月、手取り33万円/月)、ここから月額維持費3.2万円を支払うと残りは29.8万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は330万円(総支給額28万円/月、手取り22万円/月)、3.2万円を支払うと残りは18.8万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が250万円(総支給額21万円/月、手取り17万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。3.2万円を引くと残りは13.8万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代22万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり190円を基準として、-50円となる140円から、+50円となる240円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費8.8km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
140円/L
159100円
[-56810円]
-25円
165円/L
187510円
[-28400円]
-10円
180円/L
204560円
[-11350円]
190円/L215910円
[0円]
+10円
200円/L
227290円
[+11380円]
+25円
215円/L
244330円
[+28420円]
+50円
240円/L
272740円
[+56830円]

燃費8.8km/LのCF2型 アコード ワゴンで10000km走行するのに必要な燃料は1136.4L、1リットルあたり190円としたときの燃料代は215910円になります。

参考までに、アコード ワゴンの燃料タンクは64リットルですので、1136.4Lの給油回数は18回、1回あたりの燃料代は約12000円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては11380円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると28420円、50円も違ってくると56830円にもなります。

これをCF2型 アコード ワゴンの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり190円の場合を385400円としたとき、140円/Lに値下がりすれば328590円(85.3%)に、240円/Lに値上がりすれば442230円(114.7%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(51700円)なり重量税(18900円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 24%
自動車重量税 1年分 18900円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 3000km分 64770円 31%
オイル交換 年1回 5000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 3%
任意保険料 80% 57600円 27%
合計
[1万kmとの差額]
212200円
-173200円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 20%
自動車重量税 1年分 18900円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 107960円 42%
オイル交換 年1回 5000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 85% 61200円 24%
合計
[1万kmとの差額]
259000円
-126400円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 17%
自動車重量税 1年分 18900円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 7000km分 151140円 49%
オイル交換 年1回 7000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 90% 64800円 21%
合計
[1万kmとの差額]
307700円
-77700円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて173200円安い212200円に、5000km走行では126400円安い259000円に、7000km走行では77700円安い307700円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

年間10000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 13%
自動車重量税 1年分 18900円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 10000km分 215910円 56%
オイル交換 年2回 10000円 3%
タイヤ交換 5年毎 8000円 2%
任意保険料 100% 72000円 19%
合計
[1万kmとの差額]
385400円
-
-
年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 10%
自動車重量税 1年分 18900円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 323870円 64%
オイル交換 年3回 15000円 3%
タイヤ交換 3年毎 9600円 2%
任意保険料 110% 79200円 15%
合計
[1万kmとの差額]
507100円
+121700円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 51700円 8%
自動車重量税 1年分 18900円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 431820円 68%
オイル交換 年4回 20000円 3%
タイヤ交換 3年毎 12800円 2%
任意保険料 120% 86400円 15%
合計
[1万kmとの差額]
630500円
+245100円
-
走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
ホンダの小型車&普通車編
2500cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
ステーションワゴン編

アコード ワゴンの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 10.4km/L
燃料タンク容量 64L
航続距離(カタログ燃費) 665.6km
航続距離(80%燃費) 531.2km
満タンプライス 12160円
1km走行コスト 18.27円/km
1万円でどこまで行ける? 547.4km
東京から665.6kmの範囲

10・15モード燃費が10.4km/L、燃料タンク容量64リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は665.6kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(9.4km/L)とすると航続距離は601.6km、80%(8.3km/L)だと531.2km、70%(7.3km/L)では467.2kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から64リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり190円では12160円、上で計算した航続距離を踏まえると665.6km(80%燃費時531.2km)を走行するのに12160円かかる計算です。

燃費を8.8km/Lとしたときの1km走行コストは18.27円、10万km走行したときの燃料代は182.7万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら18.3万円/年、7年10万kmなら26.1万円/年、5年10万kmなら36.5万円/年、3年10万kmなら60.9万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば547.4km(往復なら片道273.7km)、カタログ値の80%なら437.9km(片道218.9km)離れたところまで行くことができます。

アコード ワゴンのエンジン諸元とカタログデータ

H22A型エンジン簡易性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 H22A
気筒配列 直列4気筒
排気量2156cc
圧縮比 10.6
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 190PS[140kW]/6800rpm
最大トルク 21.0kgm[206Nm]/5500rpm
パワーバンド 5500-6800rpm, 帯域19.1%
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費10.4km/L(24.5mpg)
100km燃費9.6L/100km
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
5500回転時
馬力
161PS/5500rpm
6800回転時
トルク
20.0kgm/6800rpm
H22A型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載しているH22A型2156cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは6800回転時に最高出力190馬力を、5500回転時に最大トルク21.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数がとても近いこのエンジンは、高い回転数まで回すことで力を発揮するタイプのエンジンです。回転に伴って高まるパワー感は得も言われぬ感動を与えてくれることでしょう。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する5500rpmから最高出力が発生する6800rpmまで」の1300rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は19.1%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.526kg/PS(1430kg/190PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.526kg/PS
車体+1人7.816kg/PS
車体+5人8.974kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg7.842kg/PS
車体+70kg7.895kg/PS
車体+80kg7.947kg/PS
車体+90kg8.000kg/PS
車体+100kg8.053kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.816kg/PS(1485kg/190PS)となり、数値としては0.290kg、比率にすると3.9%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.974kg/PS(1705kg/190PS)となり、数値としては1.448kg、比率にすると19.2%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

CF2 アコード ワゴンのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.816kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
アコード ワゴン
7.816kg/PS
190PS・2.2L-NA
車体のみPWR 7.526
1485kg
+3.8%

車種詳細
シビック
7.720kg/PS
182PS・1.5L-TB
車体のみPWR 7.418
1405kg
+4.1%

車種詳細
MPV
7.653kg/PS
245PS・2.3L-TB
車体のみPWR 7.429
1875kg
+3.0%

車種詳細
ロードスター
7.977kg/PS
131PS・1.5L-NA
車体のみPWR 7.557
1045kg
+5.6%

車種詳細
ブーン X4
7.782kg/PS
133PS・1.0L-TB
車体のみPWR 7.368
1035kg
+5.6%

車種詳細
シビック
7.832kg/PS
173PS・1.5L-TB
車体のみPWR 7.514
1355kg
+4.2%


7.582kg/PSから8.050kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの5人乗りハッチバック・FK7型 シビック、マツダの8人乗りミニバン・LY3P型 MPV、マツダの2人乗りオープンカー・ND5RC型 ロードスター、ダイハツの5人乗りハッチバック・M312S型 ブーン X4、ホンダの5人乗りセダン・FC1型 シビックという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

CF2型 アコード ワゴン [SiR]のライバル車種|7.816kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は132.9PS/tとなっています。


アコード ワゴンがバイクと競争するなら…?


車種詳細
デスペラード400X|399cc
7.758kg/PS
256kg/33.0PS/3.30kgm
[車体のみPWR:6.091]
1速ギヤ速度:47.9km/h
最小TWR:1.032
1996/09

-
アコード ワゴン|2156cc
7.816kg/PS
1485kg/190PS/21.0kgm
[車体のみPWR:7.526]
1速ギヤ速度:66.4km/h
最小TWR:1.763

車種詳細
KDX125SR|124cc
7.818kg/PS
172kg/22.0PS/1.90kgm
[車体のみPWR:5.318]
1速ギヤ速度:38.5km/h
最小TWR:0.662

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではアコード ワゴンとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

VK52A デスペラード400Xと競争してみる

まずアコード ワゴンより少しPWRが低いバイクとして、スズキのデスペラード400Xが挙げられます。PWRの7.758kg/PSは車両重量201kgにライダーの体重55kgを加えた256kgを、最高出力33.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はデスペラード400Xに18.5km/h勝り、1速TWRは0.731kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

DX125A KDX125SRと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのKDX125SRが挙げられます。PWRの7.818kg/PSは車両重量117kg+55kgの172kgを、最高出力22.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は27.9km/h勝り、1速TWRは1.101kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.800
平均ピストンスピード 20.56m/s
トルクウェイトレシオ 68.10kg/kgm
1馬力あたりのお値段 14200円
排気量1Lあたり馬力 88.13PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.74kgm/L
1気筒あたりの馬力 47.5PS
1気筒あたりのトルク 5.2kgm
パワーバンド比率 19.1%
燃費×馬力 1679.6pt
各種ランキング
ステーションワゴンのPWR
2.0~2.5LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは68.10kg/kgm(1430kg/21.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2698000円、最高出力が190馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は14200円、逆に1万円あたりでは0.70馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は128476円、1万円あたりでは0.08kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
ホンダ編
2500cc以下の車編
ステーションワゴン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は88.13PS/L、トルクは9.74kgm/L、1気筒あたりの馬力は47.5馬力、トルクは5.2kgmとなり、このエンジンが190馬力を6800回転で発生させているときの平均ピストンスピードは20.56m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が90.7mmであるH22A型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6620回転です。●最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.800になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が8.84km/L、最高出力が190PSであるこの車の獲得ポイントは1679.6ptになります。
戯れに車両重量1430kgを100kg単位にした14.3で割ってみたところ、その数値は117.45ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 3.210m³
1人あたりのスペース 0.642m³
室内長/全長 39.9%
室内幅/全幅 80.9%
室内高/全高 80.4%
室内容積/車両体積 25.9%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.210m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.642m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は39.9%、同じく室内幅と全幅の比率は80.9%、同じく室内高と全高の比率は80.4%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は25.9%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


アコード ワゴンでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.673m
期待される荷室の幅 1.340m
対角線の長さ 2.143m
期待される荷室の面積 2.242m²

縦方向の長さが1.673m(対角線では2.143m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6800rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7300回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7300rpm|タイヤサイズ 205/55R15|タイヤ直径 60.7cm|円周長 190.7cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7300rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.736 11.72 - - 71km/h 10250rpm 811.2kgm
2速 1.566 6.71 0.572 1-2/
4180rpm
124km/h 5860rpm 464.3kgm
3速 1.081 4.63 0.690 2-3/
5040rpm
180km/h 4050rpm 320.5kgm
4速 0.750 3.21 0.694 3-4/
5070rpm
260km/h 2810rpm 222.4kgm
Final4.285レシオカバレッジ(変速比幅)3.648
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数5500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.285)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(21.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.285)÷タイヤの有効半径(0.3035m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの260km(6800rpmでは242.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが5500回転で最大トルク21.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば68.10kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(7.526kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと811.2kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1430kg)を1速ギヤの最大駆動力(811.2kgm)で割ってみると1.763kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6800回転でのトルク(20.0kgm)からTWRを算出すると1.851kg/kgmとなり、5500-6800回転の回転域では1.763-1.851kg/kgmの間で推移することがわかります。


6800rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

CF2型アコード ワゴンに搭載されたH22A型2156ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6800rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

6800rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ66km/h-
2速ギヤ116km/h3890rpm
3速ギヤ168km/h4690rpm
4速ギヤ242km/h4720rpm

まず1速ギヤで6800rpmまで引っ張ると66km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6800rpmから3890rpmまで落ち、そこから6800rpmまで加速を続けると速度は116km/h(+50km/h)になります。

3速ギヤでは4690rpmまで落ちて6800rpmで168km/h(+52km/h)に、4速ギヤでは4720rpmまで落ちて6800rpmで242km/h(+74km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4100 6150 8200 10250 12300 14340 18440
2速 2350 3520 4690 5860 7040 8210 10560
3速 1620 2430 3240 4050 4860 5670 7290
4速 1120 1690 2250 2810 3370 3930 5060
※赤い数字は暫定レブリミット(7300rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.750)を選択して時速100kmにて走行すると2810回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1690回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1970回転、一般的な高速道路の80km/hでは2250回転、100km/hでは2810回転、制限速度が120km/hになると3370回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは5060回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 20 29 39 49 59 68 78
2速 17 34 51 68 85 102 119 136
3速 25 49 74 99 124 148 173 198
4速 36 71 107 142 178 214 249 285

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7300回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの205/55R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 205/55R15 | 直径 607mm

-20mm
幅185mm
-10mm
幅195mm
変更なし
幅205mm
+10mm
幅215mm
+20mm
幅225mm
50 185/50R15
37.3km/h
径 566mm
差 -41mm
195/50R15
38.0km/h
径 576mm
差 -31mm
205/50R15
38.6km/h
径 586mm
差 -21mm
215/50R15
39.3km/h
径 596mm
差 -11mm
225/50R15
39.9km/h
径 606mm
差 -1mm
55 185/55R15
38.6km/h
径 585mm
差 -22mm
195/55R15
39.3km/h
径 596mm
差 -11mm
205/55R15
40.0km/h
607mm
0mm
215/55R15
40.7km/h
径 618mm
差 +11mm
225/55R15
41.4km/h
径 629mm
差 +22mm
60 185/60R15
39.7km/h
径 603mm
差 -4mm
195/60R15
40.5km/h
径 615mm
差 +8mm
205/60R15
41.3km/h
径 627mm
差 +20mm
215/60R15
42.1km/h
径 639mm
差 +32mm
225/60R15
42.9km/h
径 651mm
差 +44mm
65 185/65R15
41.0km/h
径 622mm
差 +15mm
195/65R15
41.8km/h
径 635mm
差 +28mm
205/65R15
42.7km/h
径 648mm
差 +41mm
215/65R15
43.6km/h
径 661mm
差 +54mm
225/65R15
44.4km/h
径 674mm
差 +67mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、185/55R15、185/60R15 、195/55R15 、205/50R15 、215/50R15 、225/50R15あたりのタイヤがおすすめです。

205/55R15のタイヤ幅を185mmから235mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、205/55R15の適応サイズと性能の変化 [CF2型アコード ワゴン編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】205/55R15のタイヤ銘柄と通販価格

CF2型 アコード ワゴン 2.2L-NA FF/4ATの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.78㎏/PS7.53㎏/PS56.1ptB
最高回転数5881rpm6800rpm61.3ptB
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m1.76㎏/㎏m46.1ptC
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h66.4㎞/h64.1ptA
1リットル
換算馬力
73.10PS/L88.13PS/L61.9ptB
1リットル
換算トルク
9.47㎏m/L9.74㎏m/L53.3ptC
WB/TR比1.7731.80047.2ptC
ワイド&
ロー指数
0.8940.81755.5ptB
前面の面積2.631m22.590m251.1ptC
最低地上高154.5mm160mm47.8ptC
スポーツ性能部門の得点535.3pt
総合評価B

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費335944円385400円45.6ptD
10-15燃費13.0km/L10.4km/L44.2ptD
100km/h
回転数
2490rpm2810rpm45.8ptD
航続距離643.9km565.8km45.5ptD
車の大きさ11.466m312.380m346.4ptC
車内の広さ3430.7L3209.5L47.8ptC
乗車定員4.8人5人51.7ptC
1人あたり
車内広さ
691.7L641.9L45.8ptD
車内床面積2.793m22.743m249.3ptC
最小回転
半径
5.17m5.5m43.3ptD
ユーティリティ部門の得点465.4pt
総合評価D

※10-15燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10699車種中 RANK
運動性能 535.3pt 1908位 B
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 465.4pt 8044位 D
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 1000.7pt 4947位 C
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は535.3点で全10699車種中の1908位、ユーティリティ部門は465.4点で8044位、総合得点は1000.7点で4947位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したCF2型 アコード ワゴン(FF/4AT) の各種スペックを、ワゴン2500ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

アコード ワゴンの歴代モデル

11代目 CY2型 アコード
CY2 アコードは2024/03に登場した11代目モデル。参考車両の「e:HEV」は全長4975mm、全幅1860mm、全高1450mmの車体に、147PS/18.6kgmを発生するLFD型1993ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

10代目 CV3型 アコード
CV3 アコードは2020/02に登場した10代目モデル。参考車両の「EX」は全長4900mm、全幅1860mm、全高1450mmの車体に、145PS/17.8kgmを発生するLFB型1993ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

9代目 CR5型 アコード プラグインハイブリッド
CR5 アコード プラグインハイブリッドは2013/12に登場した9代目モデル。参考車両の「SX」は全長4915mm、全幅1850mm、全高1465mmの車体に、143PS/16.8kgmを発生するLFA型1993ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

8代目 CW2型 アコード ツアラー
CW2 アコード ツアラーは2008/12に登場した8代目モデル。参考車両の「type-S」は全長4750mm、全幅1850mm、全高1470mmの車体に、206PS/23.7kgmを発生するK24A型2354ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

7代目 CM3型 アコード ワゴン
CM3 アコード ワゴンは2002/11に登場した7代目モデル。参考車両の「24T」は全長4750mm、全幅1760mm、全高1490mmの車体に、190PS/23.2kgmを発生するK24A型2354ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

6代目 CL2型 アコード ワゴン
CL2 アコード ワゴンは1997/10に登場した6代目モデル。参考車両の「SiR」は全長4740mm、全幅1730mm、全高1445mmの車体に、190PS/22.5kgmを発生するH23A型2258ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

5代目 CE1型 アコード ワゴン
CE1 アコード ワゴンは1994/03に登場した5代目モデル。参考車両の「2.2Vi」は全長4780mm、全幅1780mm、全高1455mmの車体に、145PS/20.2kgmを発生するF22B型2156ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

4代目 CB9型 アコード ワゴン
CB9 アコード ワゴンは1991/04に登場した4代目モデル。参考車両の「2.2i R」は全長4735mm、全幅1725mm、全高1440mmの車体に、140PS/19.6kgmを発生するF22A型2156ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。


人気があるワゴンの車種比較


ZZE123G カローラ フィールダー 2ZZ vs ZZT231 セリカ SS-II 性能比較
9代目 カローラ フィールダー Z Aero-Tourer(2004年式 ZZE123G・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・5人乗り)と、7代目 セリカ SS-II(2005年式 ZZT231・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・4人乗り)を比較。

WGNC34 ステージア 260RS vs BCNR33 スカイライン GT-R 性能比較
初代 ステージア 260RS Autech version 260RS(1998年式 WGNC34・4WD/5MT・2.6L+ツインターボ・280PS/37.5kgm・5人乗り)と、9代目 スカイライン GT-R(1997年式 BCNR33・4WD/5MT・2.6L+ツインターボ・280PS/37.5kgm・4人乗り)を比較。

EC5A ギャラン VR-4 2000 vs EC5W レグナム VR-4 2000 性能比較
8代目 ギャラン VR-4 type-V(2000年式 EC5A・4WD/5MT・2.5L+ツインターボ・280PS/37.0kgm・5人乗り)と、初代 レグナム VR-4 VR-4 type-S(2000年式 EC5W・4WD/5MT・2.5L+ターボ・280PS/37.0kgm・5人乗り)を比較。

WGNC34 ステージア 260RS vs WGNC34 ステージア 25t 性能比較
初代 ステージア 260RS Autech version 260RS(1998年式 WGNC34・4WD/5MT・2.6L+ツインターボ・280PS/37.5kgm・5人乗り)と、初代 ステージア 25t RS-FOUR S(2000年式 WGNC34・4WD/5MT・2.5L+ターボ・280PS/35.0kgm・5人乗り)を比較。

ZZE123G カローラ フィールダー 2ZZ vs ZZE123 カローラ ランクス 2ZZ 性能比較
9代目 カローラ フィールダー Z Aero-Tourer(2004年式 ZZE123G・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・5人乗り)と、9代目 カローラ ランクス Z Aero-Tourer(2004年式 ZZE123・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・5人乗り)を比較。

WGNC34 ステージア 260RS vs BNR34 スカイライン GT-R 性能比較
初代 ステージア 260RS Autech version 260RS(1998年式 WGNC34・4WD/5MT・2.6L+ツインターボ・280PS/37.5kgm・5人乗り)と、10代目 スカイライン GT-R M-spec Nur(2002年式 BNR34・4WD/6MT・2.6L+ツインターボ・280PS/40.0kgm・4人乗り)を比較。

ST246W カルディナ GT-FOUR vs ST215W カルディナ GT-T 新旧比較
3代目 カルディナ GT-FOUR(2005年式 ST246W・4WD/4AT・2.0L+ターボ・260PS/33.0kgm・5人乗り)と、2代目 カルディナ GT-T ActiveSport GT-T(2001年式 ST215W・4WD/5MT・2.0L+ターボ・260PS/33.0kgm・5人乗り)を比較。


ZC33S スイフト スポーツ 2017 vs ZC32S スイフト スポーツ 2011 新旧比較
4代目 スイフト スポーツ(2017年式 ZC33S・FF/6MT・1.4L+ターボ・140PS/23.5kgm・5人乗り)と、3代目 スイフト スポーツ(2011年式 ZC32S・FF/6MT・1.6L・136PS/16.3kgm・5人乗り)を比較。