1FMXSU34 エクスプローラーの性能と維持費 4WD/5AT 320万円

このページでは、フォードの5ドア・5人乗りSUV、2代目のGF-1FMXSU34型エクスプローラー XL-Sport【2000/02モデル・213PS/33.2kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

1FMXSU34 エクスプローラー
販売期間:1995/03 - 2001/10

画像はフォードより引用
http://www.ford.co.jp/
投稿:2013/01/09|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4855mm×全幅1875mm×全高1780mm、排気量は4009ccであることから、大雑把に分類すると4.1リットルクラス(4100cc、自動車税は4.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:200PS~250PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4855mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


1FMXSU34型 エクスプローラー [4009cc/213PS 4WD/5AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目エクスプローラーの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1997/05
1FMXU34型
[XL]
4.0L-NA・4WD/5MT・284.5万円
162PS・31.1kgm・7.4km/L
162PS
31.1kgm
7.4km/L
1997/05
1FMXSU24型
[Expedition 3door]
4.0L-NA・4WD/5AT・349.5万円
210PS・34.4kgm・6.7km/L
210PS
34.4kgm
6.7km/L
1995/10
1FMXU34型
[XLT]
4.0L-NA・4WD/4AT・359.5万円
160PS・31.1kgm・6.4km/L
160PS
31.1kgm
6.4km/L
2代目エクスプローラーの車両型式・グレード一覧【全5車種】
エクスプローラーの新型モデル
3代目 1FMWU74型エクスプローラー
1FMWU74型エクスプローラーは2001/10に登場した3代目モデル。参考車両の「V8」は全長4930mm、全幅1870mm、全高1835mmの車体に、296PS/41.5kgmを発生するF1型4600ccエンジンを搭載。

エクスプローラーの旧型モデル
初代 FMUX4型エクスプローラー
FMUX4型エクスプローラーは1990/10に登場した初代モデル。参考車両の「XLT」は全長4680mm、全幅1785mm、全高1720mmの車体に、160PS/30.4kgmを発生するX型3958ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー フォード
車名&
グレード
エクスプローラー
XL-Sport
その他 XLT エディバウアー アウトフィット
お値段 3195000円
車両型式 GF-1FMXSU34
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
5速AT・5速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4855×幅1875×高1780mm
室内寸法 長1860×幅1415×高1150mm
軸距&
輪距
2840mm
前1495mm/後1490mm
最小半径 6.0m
タイヤ 前輪:235/75R15
後輪:235/75R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1940kg
エンジン諸元
原動機型式 XS
気筒配列 V型6気筒
排気量4009cc
圧縮比9.7
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 213PS[157kW]/5250rpm
最大トルク 33.2kgm[326Nm]/3250rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
10・15燃費 7.3km/L(17.2mpg)
100km燃費 13.7L/100km
XS型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税87900円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額8000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2000/02モデルのエクスプローラーを24年落ちの中古で70.3万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    エクスプローラーの2000/02モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である63.9万円に諸経費として6.4万円を足した70.3万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2000年式を24年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4500cc以下 13年経過 87900円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷6.2km/L×180円/L 290320円
オイル交換(5000km毎) 1回7000円×2回 14000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額8000円) 月額8000円×12ヶ月 96000円
ローン完済後の年間維持費 530300円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額29290円×12ヶ月 351480円
ローン返済中の年間維持費 881800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71100円
名目 金額
自動車税(1年分) 87900円
自動車重量税(1年分) 25200円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
290320円
(203220円)
(145160円)
(87100円)
オイル交換(5000km毎) 14000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額8000円) 96000円
ローン完済後の年間維持費 530300円
名目 金額
車のローン額(1年分) 351480円
ローン返済中の年間維持費 881800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71100円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「4500cc以下で13年経過」クラスの自動車税は87900円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに7000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした71100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。もしくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、ある種のカタルシスを感じているかもしれません。

名にし負うエクスプローラーともなれば、その維持費は月額でさえ44200円(ローン完済前は73500円)という破格の金額。とてもじゃないが頭金0円!一世一代のフルローン!で乗るような車ではありません。どうしても乗りたい言うなら、清水の舞台から飛び降りる覚悟でご近所をノロノロ運転して満足するか、盆栽としてガレージに飾っておくならまあ、あるいは…

エクスプローラーの維持費は高い?安い?

「エクスプローラーの年間維持費は530300円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「4500ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてエクスプローラーの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いクイックデリバリー200348670円-181630円
7シリーズ433500円-96800円
M8 グランクーペ437500円-92800円
セルシオ483200円-47100円
基準4500ccクラス平均526100円-4200円
エクスプローラーの維持費530300円
XJ562100円+31800円
S6 セダン596900円+66600円
レンジローバー ヴォーグ610700円+80400円
高いサファリ672900円+142600円

エクスプローラーの年間維持費を、4500ccクラスで最も維持費が安いクイックデリバリー200と比較して181630円高く、最も高いサファリと比較して142600円安く、4500ccクラスの平均維持費との比較では4200円高くなっています。

最低額のクイックデリバリー200と最高額のサファリは極端な例としても、4500ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、エクスプローラーの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 4500ccクラスの車 ランキング

エクスプローラーを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%690万円58万円45万円
15%460万円39万円30万円
20%340万円29万円23万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は690万円(総支給額58万円/月、手取り45万円/月)、ここから月額維持費4.4万円を支払うと残りは40.6万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は460万円(総支給額39万円/月、手取り30万円/月)、4.4万円を支払うと残りは25.6万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が340万円(総支給額29万円/月、手取り23万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。4.4万円を引くと残りは18.6万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代30万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費6.2km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
209690円
[-80630円]
-25円
155円/L
250020円
[-40300円]
-10円
170円/L
274210円
[-16110円]
180円/L290320円
[0円]
+10円
190円/L
306470円
[+16150円]
+25円
205円/L
330670円
[+40350円]
+50円
230円/L
370990円
[+80670円]

燃費6.2km/Lの1FMXSU34型 エクスプローラーで10000km走行するのに必要な燃料は1613L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は290320円になります。

参考までに、エクスプローラーの燃料タンクは78リットルですので、1613Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約13830円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては16150円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると40350円、50円も違ってくると80670円にもなります。

これを1FMXSU34型 エクスプローラーの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり180円の場合を530300円としたとき、130円/Lに値下がりすれば449670円(84.8%)に、230円/Lに値上がりすれば610970円(115.2%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(87900円)なり重量税(25200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 29%
自動車重量税 1年分 25200円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 87100円 29%
オイル交換 年1回 7000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 80% 76800円 27%
合計
[1万kmとの差額]
298200円
-232100円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 24%
自動車重量税 1年分 25200円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 5000km分 145160円 40%
オイル交換 年1回 7000円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 1%
任意保険料 85% 81600円 24%
合計
[1万kmとの差額]
361100円
-169200円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 21%
自動車重量税 1年分 25200円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 203220円 48%
オイル交換 年1回 9800円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 1%
任意保険料 90% 86400円 20%
合計
[1万kmとの差額]
426700円
-103600円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料96000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて232100円安い298200円に、5000km走行では169200円安い361100円に、7000km走行では103600円安い426700円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 12%
自動車重量税 1年分 25200円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 435480円 62%
オイル交換 年3回 42000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 2%
任意保険料 100% 96000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
707500円
+177200円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 87900円 10%
自動車重量税 1年分 25200円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 580640円 67%
オイル交換 年4回 56000円 6%
タイヤ交換 2年毎 16000円 2%
任意保険料 100% 96000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
870600円
+340300円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

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エクスプローラーの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 7.3km/L
燃料タンク容量 78L
航続距離(カタログ燃費) 569.4km
航続距離(80%燃費) 452.4km
満タンプライス 14040円
1km走行コスト 24.66円
1万円でどこまで行ける? 405.6km

10・15モード燃費が7.3km/L、燃料タンク容量78リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は569.4kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.6km/L)とすると航続距離は514.8km、80%(5.8km/L)だと452.4km、70%(5.1km/L)では397.8kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から78リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり180円では14040円、上で計算した航続距離を踏まえると569.4km(80%燃費時452.4km)を走行するのに14040円かかる計算です。

燃費を6.2km/Lとしたときの1km走行コストは24.66円、10万km走行したときの燃料代は246.6万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら24.7万円/年、7年10万kmなら35.2万円/年、5年10万kmなら49.3万円/年、3年10万kmなら82.2万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば405.6km(往復なら片道202.8km)、カタログ値の80%なら324.4km(片道162.2km)離れたところまで行くことができます。

カタログデータから見えてくる要素

XS型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
3250回転時の馬力 151PS
5250回転時の馬力 213PS
各回転域でのトルク
3250回転時のトルク 33.2kgm
5250回転時のトルク 29.1kgm
XS型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているXS型4009cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは5250回転時に最高出力213馬力を、3250回転時に最大トルク33.2kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3250rpmから最高出力が発生する5250rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は38.1%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

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4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ9.108kg/PS(1940kg/213PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ9.108kg/PS
車体+1人9.366kg/PS
車体+5人10.399kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg9.390kg/PS
車体+70kg9.437kg/PS
車体+80kg9.484kg/PS
車体+90kg9.531kg/PS
車体+100kg9.577kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは9.366kg/PS(1995kg/213PS)となり、数値としては0.258kg、比率にすると2.8%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは10.399kg/PS(2215kg/213PS)となり、数値としては1.291kg、比率にすると14.2%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

1FMXSU34 エクスプローラーのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2000/02

-
エクスプローラー
9.366kg/PS
1995kg/213PS|4.1L-NA
[車体のみPWR:9.108]
2013/06

車種詳細
マーチ NISMO
9.181kg/PS
1065kg/116PS|1.5L-NA
車体のみPWR:8.707
2017/07

車種詳細
エスクード
9.375kg/PS
1275kg/136PS|1.4L-TB
車体のみPWR:8.971
2014/06

車種詳細
レヴォーグ
9.265kg/PS
1575kg/170PS|1.6L-TB
車体のみPWR:8.941
2016/07

車種詳細
レヴォーグ STI
9.441kg/PS
1605kg/170PS|1.6L-TB
車体のみPWR:9.118
2011/12

車種詳細
インプレッサ スポーツ
9.300kg/PS
1395kg/150PS|2.0L-NA
車体のみPWR:8.933

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ9.366kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

9.179kg/PSから9.553kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、日産の5人乗りハッチバック「K13型 マーチ NISMO」、スズキの5人乗りSUV「YEA1S型 エスクード」、スバルの5人乗りワゴン「VM4型 レヴォーグ」、スバルの5人乗りワゴン「VM4型 レヴォーグ STI」、スバルの5人乗りハッチバック「GP7型 インプレッサ スポーツ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

1FMXSU34型 エクスプローラー [XL-Sport]のライバル車種|9.366kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は109.8PS/tとなっています。


エクスプローラーがバイクと競争するなら…?


車種詳細
ドラッグスター250|248cc
9.304kg/PS
214kg/23.0PS/2.20kgm
[車体のみPWR:6.913]
1速ギヤ速度:40.1km/h
最小TWR:0.960
2000/02

-
エクスプローラー|4009cc
9.366kg/PS
1995kg/213PS/33.2kgm
[車体のみPWR:9.108]
1速ギヤ速度:78.7km/h
最小TWR:2.324

車種詳細
セロー250|249cc
9.400kg/PS
188kg/20.0PS/2.10kgm
[車体のみPWR:6.650]
1速ギヤ速度:32.7km/h
最小TWR:0.732

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではエクスプローラーとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

VG02J ドラッグスター250と競争してみる

まずエクスプローラーより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのドラッグスター250が挙げられます。PWRの9.304kg/PSは車両重量159kgにライダーの体重55kgを加えた214kgを、最高出力23.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はドラッグスター250に38.6km/h勝り、1速TWRは1.364kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

DG31J セロー250と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのセロー250が挙げられます。PWRの9.400kg/PSは車両重量133kg+55kgの188kgを、最高出力20.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は46.0km/h勝り、1速TWRは1.592kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.902
平均ピストンスピード 14.77m/s
トルクウェイトレシオ 58.43kg/kgm
1馬力あたりのお値段 15000円
排気量1Lあたり馬力 53.13PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.28kgm/L
1気筒あたりの馬力 35.5PS
1気筒あたりのトルク 5.5kgm
パワーバンド比率 38.1%
燃費×馬力 1322.7pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
4.0~4.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは58.43kg/kgm(1940kg/33.2kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3195000円、最高出力が213馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は15000円、逆に1万円あたりでは0.67馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は96235円、1万円あたりでは0.10kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4500cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は53.13PS/L、トルクは8.28kgm/L、1気筒あたりの馬力は35.5馬力、トルクは5.5kgmとなり、このエンジンが213馬力を5250回転で発生させているときの平均ピストンスピードは14.77m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が84.4mmであるXS型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7110回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.902になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が6.21km/L、最高出力が213PSであるこの車の獲得ポイントは1322.7ptになります。
戯れに車両重量1940kgを100kg単位にした19.4で割ってみたところ、その数値は68.18ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

人間様の占有スペース
室内長×室内幅×室内高 3.027m³
1人あたりのスペース 0.605m³
室内長/全長 38.3%
室内幅/全幅 75.5%
室内高/全高 64.6%
室内容積/車両体積 18.7%

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.027m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.605m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は38.3%、同じく室内幅と全幅の比率は75.5%、同じく室内高と全高の比率は64.6%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は18.7%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


エクスプローラーでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.699m
期待される荷室の幅 1.315m
対角線の長さ 2.148m
期待される荷室の面積 2.234m²

縦方向の長さが1.699m(対角線では2.148m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5250rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5750回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 5750rpm|タイヤサイズ 235/75R15|タイヤ直径 73.4cm|円周長 230.6cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
5750rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.474 9.23 -
-
86km/h 6670rpm 834.8kgm
2速 1.850 6.90 0.748 1-2/
4300rpm
115km/h 4990rpm 624.2kgm
3速 1.470 5.48 0.795 2-3/
4570rpm
145km/h 3960rpm 496.0kgm
4速 1.000 3.73 0.680 3-4/
3910rpm
213km/h 2700rpm 337.4kgm
5速 0.750 2.80 0.750 4-5/
4310rpm
284km/h 2020rpm 253.1kgm
Final 3.730 レシオカバレッジ(変速比幅)3.299

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3250rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.730)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(33.2kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.730)÷タイヤの有効半径(0.367m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの284km(5250rpmでは259.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3250回転で最大トルク33.2kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば58.43kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(9.108kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと834.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1940kg)を1速ギヤの最大駆動力(834.8kgm)で割ってみると2.324kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5250回転でのトルク(29.1kgm)からTWRを算出すると2.651kg/kgmとなり、3250-5250回転の回転域では2.324-2.651kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:5250rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

1FMXSU34型エクスプローラーに搭載されたXS型4009ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5250rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5250rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ79km/h-
2速ギヤ105km/h3930rpm
3速ギヤ132km/h4170rpm
4速ギヤ195km/h3570rpm
5速ギヤ260km/h3940rpm

まず1速ギヤで5250rpmまで引っ張ると79km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5250rpmから3930rpmまで落ち、そこから5250rpmまで加速を続けると速度は105km/h(+26km/h)になります。

3速ギヤでは4170rpmまで落ちて5250rpmで132km/h(+27km/h)に、4速ギヤでは3570rpmまで落ちて5250rpmで195km/h(+63km/h)に、5速ギヤでは3940rpmまで落ちて5250rpmで260km/h(+65km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 2670 4000 5340 6670 8000 9340 12010
2速 1990 2990 3990 4990 5980 6980 8980
3速 1590 2380 3170 3960 4760 5550 7130
4速 1080 1620 2160 2700 3240 3770 4850
5速 810 1210 1620 2020 2430 2830 3640
※赤い数字は暫定レブリミット(5750rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.750)を選択して時速100kmにて走行すると2020回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1210回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1420回転、一般的な高速道路の80km/hでは1620回転、100km/hでは2020回転、制限速度が120km/hになると2430回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3640回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 15 30 45 60 75 90 105 120
2速 20 40 60 80 100 120 140 160
3速 25 50 76 101 126 151 177 202
4速 37 74 111 148 185 223 260 297
5速 49 99 148 198 247 297 346 396

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5750回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの235/75R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/75R15 | 直径 734mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
-5%
70
扁平
215/70R15
37.2km/h
直径682mm
径差-52mm
225/70R15
37.9km/h
直径696mm
径差-38mm
235/70R15
38.7km/h
直径710mm
径差-24mm
245/70R15
39.5km/h
直径724mm
径差-10mm
255/70R15
40.2km/h
直径738mm
径差+4mm
0%
75
扁平
215/75R15
38.4km/h
直径704mm
径差-30mm
225/75R15
39.2km/h
直径719mm
径差-15mm
235/75R15
40.0km/h
734mm
0mm
245/75R15
40.8km/h
直径749mm
径差+15mm
255/75R15
41.6km/h
直径764mm
径差+30mm
+5%
80
扁平
215/80R15
39.5km/h
直径725mm
径差-9mm
225/80R15
40.4km/h
直径741mm
径差+7mm
235/80R15
41.3km/h
直径757mm
径差+23mm
245/80R15
42.1km/h
直径773mm
径差+39mm
255/80R15
43.0km/h
直径789mm
径差+55mm
+10%
85
扁平
215/85R15
40.7km/h
直径747mm
径差+13mm
225/85R15
41.6km/h
直径764mm
径差+30mm
235/85R15
42.6km/h
直径781mm
径差+47mm
245/85R15
43.5km/h
直径798mm
径差+64mm
255/85R15
44.4km/h
直径815mm
径差+81mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/75R15、215/80R15 、225/75R15 、235/70R15 、245/70R15 あたりのタイヤがおすすめです。

235/75R15のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を60%から90%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、235/75R15の適応サイズと性能の変化 [1FMXSU34型エクスプローラー編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】235/75R15のタイヤ銘柄と通販価格

1FMXSU34型エクスプローラー[4.1L-NA 4WD/5AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト9.108kg/ps51.81
1速ギヤ加速性能2.324kg/kgm34.02
1L換算馬力53.13ps/L34.26
1L換算トルク8.28kgm/L35.49
WB/TR比1.90236.70
ワイド&ロー指数0.94945.92
前面の面積3.337m²30.12
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点312.04

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費7.3km/L37.46
年間維持費530300円31.34
100kmh回転数2020rpm56.26
航続距離569.4km41.65
車の大きさ16.204m³68.82
室内の広さ3.027m³46.28
最小回転半径6.0m33.06
馬力単価15000円58.63
ユーティリティ部門の得点373.50

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 1FMXSU34型エクスプローラー[4.1L-NA 4WD/5AT] の総合得点は 685.54 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した1FMXSU34型エクスプローラー(4WD/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「4500ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

エクスプローラーの歴代モデル

4代目 1FM5KH型 エクスプローラー
1FM5KH エクスプローラーは2011/05に登場した4代目モデル。参考車両の「XLT EcoBoost」は全長5050mm、全幅2000mm、全高1820mmの車体に、261PS/42.8kgmを発生するH型2260ccエンジンを搭載した7人乗りSUV。

3代目 1FMWU74型 エクスプローラー
1FMWU74 エクスプローラーは2001/10に登場した3代目モデル。参考車両の「Eddie-bauer」は全長4825mm、全幅1880mm、全高1820mmの車体に、242PS/39.0kgmを発生するV2型4600ccエンジンを搭載した7人乗りSUV。

2代目 1FMXU34型 エクスプローラー
1FMXU34 エクスプローラーは1995/03に登場した2代目モデル。参考車両の「XL」は全長4805mm、全幅1875mm、全高1730mmの車体に、162PS/31.1kgmを発生するX型3958ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

初代 FMUX4型 エクスプローラー
FMUX4 エクスプローラーは1990/10に登場した初代モデル。参考車両の「XLT」は全長4680mm、全幅1785mm、全高1720mmの車体に、160PS/30.4kgmを発生するX型3958ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。