1FMXU34 エクスプローラーの性能と維持費 4WD/5MT 285万円

このページでは、フォードの5ドア・5人乗りSUV、2代目のE-1FMXU34型エクスプローラー XL【1997/05モデル・162PS/31.1kgm・4WD/MT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

1FMXU34 エクスプローラー
販売期間:1995/03 - 2001/10

画像はフォードより引用
http://www.ford.co.jp/
投稿:2013/01/09|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4805mm×全幅1875mm×全高1730mm、排気量は3958ccであることから、大雑把に分類すると4.0リットルクラス(4000cc、自動車税は4.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4805mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


1FMXU34型 エクスプローラー [3958cc/162PS 4WD/5MT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目エクスプローラーの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2000/02
1FMXSU34型
[XL-Sport]
4.0L-NA | 4WD/5AT
| 319.5万円
213PS
33.2kgm
7.3km/L
1997/05
1FMXSU24型
[Expedition 3door]
4.0L-NA | 4WD/5AT
| 349.5万円
210PS
34.4kgm
6.7km/L
1995/10
1FMXU34型
[XLT]
4.0L-NA | 4WD/4AT
| 359.5万円
160PS
31.1kgm
6.4km/L
2代目エクスプローラーの車両型式・グレード一覧【全5車種】
エクスプローラーの新型モデル
3代目 1FMWU74型エクスプローラー
1FMWU74型エクスプローラーは2001/10に登場した3代目モデル。参考車両の「V8」は全長4930mm、全幅1870mm、全高1835mmの車体に、296PS/41.5kgmを発生するF1型4600ccエンジンを搭載。

エクスプローラーの旧型モデル
初代 FMUX4型エクスプローラー
FMUX4型エクスプローラーは1990/10に登場した初代モデル。参考車両の「XLT」は全長4680mm、全幅1785mm、全高1720mmの車体に、160PS/30.4kgmを発生するX型3958ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー FORD
車名&
グレード
エクスプローラー
XL
その他 -
お値段 2845000円
車両型式 E-1FMXU34
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
5速MT・5速マニュアル車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4805×幅1875×高1730mm
室内寸法 長1860×幅1415×高1150mm
軸距&
輪距
2840mm
前1495mm/後1490mm
最小半径 5.6m
タイヤ 前輪:235/75R15
後輪:235/75R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1900kg
エンジン諸元
原動機型式 X
気筒配列 V型6気筒
排気量3958cc
圧縮比9.0
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 162PS[119kW]/4200rpm
最大トルク 31.1kgm[305Nm]/2800rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
10・15燃費 7.4km/L(17.4mpg)
100km燃費 13.5L/100km
X型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税76400円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額7500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1997/05モデルのエクスプローラーを27年落ちの中古で62.6万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    エクスプローラーの1997/05モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である56.9万円に諸経費として5.7万円を足した62.6万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1997年式を27年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4000cc以下 13年経過 76400円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷6.3km/L×170円/L
7000km÷6.3km/L×170円/L
5000km÷6.3km/L×170円/L
3000km÷6.3km/L×170円/L
269840円
(188890円)
(134920円)
(80950円)
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本10000円×4本÷5年 8000円
任意保険料(月額7500円) 月額7500円×12ヶ月 90000円
ローン完済後の年間維持費 491300円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額26080円×12ヶ月 312960円
ローン返済中の年間維持費 804300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71100円
名目 金額
自動車税(1年分) 76400円
自動車重量税(1年分) 25200円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
269840円
(188890円)
(134920円)
(80950円)
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額7500円) 90000円
ローン完済後の年間維持費 491300円
名目 金額
車のローン額(1年分) 312960円
ローン返済中の年間維持費 804300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71100円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「4000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は76400円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした71100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。

名にし負うエクスプローラーともなると、維持費は月額でさえ41000円(ローン完済前は67100円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。清水の舞台から飛び降りる覚悟でご近所を一周して満足するか、盆栽としてガレージに飾っておくならまあ、あるいは…


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり170円を基準として、-50円となる120円から、+50円となる220円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費6.3km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
120円/L
190490円
[-79350円]
-25円
145円/L
230180円
[-39660円]
-10円
160円/L
253990円
[-15850円]
170円/L269840円
[0円]
+10円
180円/L
285740円
[+15900円]
+25円
195円/L
309550円
[+39710円]
+50円
220円/L
349230円
[+79390円]

燃費6.3km/Lの1FMXU34型 エクスプローラーで10000km走行するのに必要な燃料は1587.4L、1リットルあたり170円としたときの燃料代は269840円になります。

参考までに、エクスプローラーの燃料タンクは78リットルですので、1587.4Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約12850円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては15900円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると39710円、50円も違ってくると79390円にもなります。

これを1FMXU34型 エクスプローラーの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり170円の場合を491300円としたとき、120円/Lに値下がりすれば411950円(83.8%)に、220円/Lに値上がりすれば570690円(116.2%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(76400円)なり重量税(25200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 28%
自動車重量税 1年分 25200円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 80950円 29%
オイル交換 年1回 6500円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 80% 72000円 27%
合計
[1万kmとの差額]
275300円
-216000円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 23%
自動車重量税 1年分 25200円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 134920円 40%
オイル交換 年1回 6500円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 2%
任意保険料 85% 76560円 22%
合計
[1万kmとの差額]
333800円
-157500円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 19%
自動車重量税 1年分 25200円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 188890円 48%
オイル交換 年1回 9100円 2%
タイヤ交換 6年毎 5330円 1%
任意保険料 90% 81000円 22%
合計
[1万kmとの差額]
394800円
-96500円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料90000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて216000円安い275300円に、5000km走行では157500円安い333800円に、7000km走行では96500円安い394800円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 12%
自動車重量税 1年分 25200円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 404760円 62%
オイル交換 年3回 39000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 2%
任意保険料 100% 90000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
656200円
+164900円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 9%
自動車重量税 1年分 25200円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 539680円 67%
オイル交換 年4回 52000円 6%
タイヤ交換 2年毎 16000円 2%
任意保険料 100% 90000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
808200円
+316900円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



エクスプローラーの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 7.4km/L
燃料タンク容量 78L
航続距離(カタログ燃費) 577.2km
航続距離(80%燃費) 460.2km
満タンプライス 13260円
1km走行コスト 22.97円
1万円でどこまで行ける? 435.3km
車両価格/航続距離 4929円/km

10・15モード燃費が7.4km/L、燃料タンク容量78リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は577.2kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.7km/L)とすると522.6km、80%(5.9km/L)だと460.2km、70%(5.2km/L)では405.6kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり170円で78リットルの給油をすると13260円、上で計算した航続距離を踏まえると577.2km(80%燃費時460.2km)を走行するのに13260円かかる計算です。

燃費を6.3km/Lとしたときの1km走行コストは22.97円、10万km走行したときの燃料代は229.7万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら23.0万円/年、7年10万kmなら32.8万円/年、5年10万kmなら45.9万円/年、3年10万kmなら76.6万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば435.3km(往復なら片道217.6km)、カタログ値の80%なら348.2km(片道174.1km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で577.2kmの距離を移動できる1FMXU34型 エクスプローラー [XL]という乗り物を、284.5万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「4929円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

X型エンジン簡易性能曲線図
X型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2800回転時の馬力 122PS
4200回転時の馬力 162PS
各回転域でのトルク
2800回転時のトルク 31.1kgm
4200回転時のトルク 27.6kgm
X型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているX型3958cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは4200回転時に最高出力162馬力を、2800回転時に最大トルク31.1kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2800rpmから最高出力が発生する4200rpmまで」の1400rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は33.3%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ11.728kg/PS(1900kg/162PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ11.728kg/PS
車体+1人12.068kg/PS
車体+5人13.426kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg12.099kg/PS
車体+70kg12.160kg/PS
車体+80kg12.222kg/PS
車体+90kg12.284kg/PS
車体+100kg12.346kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは12.068kg/PS(1955kg/162PS)となり、数値としては0.340kg、比率にすると2.9%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは13.426kg/PS(2175kg/162PS)となり、数値としては1.698kg、比率にすると14.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


1FMXU34 エクスプローラーのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1997/05

-
エクスプローラー
12.068kg/PS
1955kg/162PS|4.0L-NA
[車体のみPWR:11.728]
2015/12

車種詳細
アルト ワークス
12.109kg/PS
775kg/64PS|0.7L-TB
車体のみPWR:11.250
2015/04

車種詳細
ステップワゴン スパーダ
12.167kg/PS
1825kg/150PS|1.5L-TB
車体のみPWR:11.800
1990/11

車種詳細
シェビー
12.179kg/PS
2375kg/195PS|5.8L-NA
車体のみPWR:11.897
2018/06

車種詳細
カローラ スポーツ
12.026kg/PS
1395kg/116PS|1.2L-TB
車体のみPWR:11.552
2015/04

車種詳細
ステップワゴン
11.967kg/PS
1795kg/150PS|1.5L-TB
車体のみPWR:11.600

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ12.068kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

11.947kg/PSから12.189kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの4人乗り軽ハッチバック「HA36S型 アルト ワークス」、ホンダの7人乗りミニバン「RP4型 ステップワゴン スパーダ」、シボレーの7人乗りミニバン「謎型 シェビー」、トヨタの5人乗りハッチバック「NRE210H型 カローラ スポーツ」、ホンダの7人乗りミニバン「RP2型 ステップワゴン」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

1FMXU34型 エクスプローラー [XL]とパワーウェイトレシオが近い車種|12.068kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は85.3PS/tとなっています。


エクスプローラーがバイクと競争するなら…?


車種詳細
ジェンマ|249cc
12.045kg/PS
265kg/22.0PS/2.20kgm
[車体のみPWR:9.545]
1速ギヤ速度:38.7km/h
最小TWR:1.308
1997/05

-
エクスプローラー|3958cc
12.068kg/PS
1955kg/162PS/31.1kgm
[車体のみPWR:11.728]
1速ギヤ速度:45.8km/h
最小TWR:1.768

車種詳細
バーグマン200|199cc
12.111kg/PS
218kg/18.0PS/1.60kgm
[車体のみPWR:9.056]
1速ギヤ速度:37.8km/h
最小TWR:1.275

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではエクスプローラーとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

CJ47A ジェンマと競争してみる

まずエクスプローラーより少しPWRが低いバイクとして、スズキのジェンマが挙げられます。PWRの12.045kg/PSは車両重量210kgにライダーの体重55kgを加えた265kgを、最高出力22.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はジェンマに7.1km/h勝り、1速TWRは0.460kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

CH41A バーグマン200と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのバーグマン200が挙げられます。PWRの12.111kg/PSは車両重量163kg+55kgの218kgを、最高出力18.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は8.0km/h勝り、1速TWRは0.493kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.902
平均ピストンスピード 11.76m/s
トルクウェイトレシオ 61.09kg/kgm
1馬力あたりのお値段 17562円
排気量1Lあたり馬力 40.93PS/L
排気量1Lあたりトルク 7.86kgm/L
1気筒あたりの馬力 27.0PS
1気筒あたりのトルク 5.2kgm
パワーバンド比率 33.3%
燃費×馬力 1019.0pt
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
3.5~4.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは61.09kg/kgm(1900kg/31.1kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2845000円、最高出力が162馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は17562円、逆に1万円あたりでは0.57馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は91479円、1万円あたりでは0.11kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4000cc以下の車編
5人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は40.93PS/L、トルクは7.86kgm/L、1気筒あたりの馬力は27.0馬力、トルクは5.2kgmとなり、このエンジンが162馬力を4200回転で発生させているときの平均ピストンスピードは11.76m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が84.0mmであるX型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7140回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.902になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が6.29km/L、最高出力が162PSであるこの車の獲得ポイントは1019.0ptになります。
戯れに車両重量1900kgを100kg単位にした19.0で割ってみたところ、その数値は53.63ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 3.03m³
1人あたりのスペース 約0.61m³
室内長/全長 38.7%
室内幅/全幅 75.5%
室内高/全高 66.5%
室内容積/車両体積 19.4%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.03m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.61m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は38.7%、同じく室内幅と全幅の比率は75.5%、同じく室内高と全高の比率は66.5%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は19.4%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


エクスプローラーでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.68m
期待される荷室の幅 1.31m
対角線の長さ 2.13m
期待される荷室の面積 2.20m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.68m(対角線では2.13m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4200rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4700回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4700rpm|タイヤサイズ 235/75R15|タイヤ直径 73.4cm|円周長 230.6cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4700rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.400 12.68 -
-
51km/h 9170rpm 1074.7kgm
2速 2.050 7.65 0.603 1-2/
2830rpm
85km/h 5530rpm 648.0kgm
3速 1.310 4.89 0.639 2-3/
3000rpm
133km/h 3530rpm 414.1kgm
4速 1.000 3.73 0.763 3-4/
3590rpm
174km/h 2700rpm 316.1kgm
5速 0.790 2.95 0.790 4-5/
3710rpm
221km/h 2130rpm 249.7kgm
Final 3.730 レシオカバレッジ(変速比幅)4.304

ギヤの繋がりイメージ
1FMXU34型エクスプローラー5MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2800rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.730)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(31.1kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.730)÷タイヤの有効半径(0.367m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの221km(4200rpmでは197.2km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:4200rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

4200rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ46km/h-
2速ギヤ76km/h2530rpm
3速ギヤ119km/h2680rpm
4速ギヤ156km/h3200rpm
5速ギヤ197km/h3320rpm

1FMXU34型エクスプローラーに搭載されたX型3958ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4200rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで4200rpmまで引っ張ると46km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4200rpmから2530rpmまで落ち、そこから4200rpmまで加速を続けると速度は76km/h(+30km/h)になります。

3速ギヤでは2680rpmまで落ちて4200rpmで119km/h(+43km/h)に、4速ギヤでは3200rpmまで落ちて4200rpmで156km/h(+37km/h)に、5速ギヤでは3320rpmまで落ちて4200rpmで197km/h(+41km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2800回転で最大トルク31.1kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば61.09kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(11.728kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1074.7kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1900kg)を1速ギヤの最大駆動力(1074.7kgm)で割ってみると1.768kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4200回転でのトルク(27.6kgm)からTWRを算出すると1.99kg/kgmとなり、2800-4200回転の回転域では1.768-1.99kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3670 5500 7330 9170 11000 12830 16500
2速 2210 3320 4420 5530 6630 7740 9950
3速 1410 2120 2830 3530 4240 4940 6360
4速 1080 1620 2160 2700 3240 3770 4850
5速 850 1280 1700 2130 2560 2980 3830
※赤い数字は暫定レブリミット(4700rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.790)を選択して時速100kmにて走行すると2130回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1280回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1490回転、一般的な高速道路の80km/hでは1700回転、100km/hでは2130回転、制限速度が120km/hになると2560回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3830回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 11 22 33 44 55 65 76 87
2速 18 36 54 72 90 109 127 145
3速 28 57 85 113 142 170 198 227
4速 37 74 111 148 185 223 260 297
5速 47 94 141 188 235 282 329 376

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4700回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの235/75R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/75R15 | 直径 734mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
-5%
70
扁平
215/70R15
37.2km/h
直径682mm
径差-52mm
225/70R15
37.9km/h
直径696mm
径差-38mm
235/70R15
38.7km/h
直径710mm
径差-24mm
245/70R15
39.5km/h
直径724mm
径差-10mm
255/70R15
40.2km/h
直径738mm
径差+4mm
0%
75
扁平
215/75R15
38.4km/h
直径704mm
径差-30mm
225/75R15
39.2km/h
直径719mm
径差-15mm
235/75R15
40.0km/h
734mm
0mm
245/75R15
40.8km/h
直径749mm
径差+15mm
255/75R15
41.6km/h
直径764mm
径差+30mm
+5%
80
扁平
215/80R15
39.5km/h
直径725mm
径差-9mm
225/80R15
40.4km/h
直径741mm
径差+7mm
235/80R15
41.3km/h
直径757mm
径差+23mm
245/80R15
42.1km/h
直径773mm
径差+39mm
255/80R15
43.0km/h
直径789mm
径差+55mm
+10%
85
扁平
215/85R15
40.7km/h
直径747mm
径差+13mm
225/85R15
41.6km/h
直径764mm
径差+30mm
235/85R15
42.6km/h
直径781mm
径差+47mm
245/85R15
43.5km/h
直径798mm
径差+64mm
255/85R15
44.4km/h
直径815mm
径差+81mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/75R15、215/80R15 、225/75R15 、235/70R15 、245/70R15 あたりのタイヤがおすすめです。

235/75R15のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を60%から90%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、235/75R15の適応サイズと性能の変化 [1FMXU34型エクスプローラー編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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1FMXU34型エクスプローラー[4.0L-NA 4WD/5MT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト11.728kg/ps44.63
1速ギヤ加速性能1.768kg/kgm45.91
1L換算馬力40.93ps/L24.61
1L換算トルク7.86kgm/L30.37
WB/TR比1.90236.70
ワイド&ロー指数0.92347.80
前面の面積3.244m²32.59
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点306.33

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費7.4km/L37.68
年間維持費491300円34.99
100kmh回転数2130rpm54.77
航続距離577.2km42.02
車の大きさ15.586m³66.50
室内の広さ3.027m³46.30
最小回転半径5.6m41.25
馬力単価17562円55.18
ユーティリティ部門の得点378.69

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 1FMXU34型エクスプローラー[4.0L-NA 4WD/5MT] の総合得点は 685.02 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した1FMXU34型エクスプローラー(4WD/5MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「4000ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

エクスプローラーの歴代モデル

4代目 1FM5KH型 エクスプローラー
1FM5KH エクスプローラーは2011/05に登場した4代目モデル。参考車両の「XLT EcoBoost」は全長5050mm、全幅2000mm、全高1820mmの車体に、261PS/42.8kgmを発生するH型2260ccエンジンを搭載した7人乗りSUV。

3代目 1FMWU74型 エクスプローラー
1FMWU74 エクスプローラーは2001/10に登場した3代目モデル。参考車両の「Eddie-bauer」は全長4825mm、全幅1880mm、全高1820mmの車体に、242PS/39.0kgmを発生するV2型4600ccエンジンを搭載した7人乗りSUV。

2代目 1FMXU34型 エクスプローラー
1FMXU34 エクスプローラーは1995/03に登場した2代目モデル。参考車両の「XL」は全長4805mm、全幅1875mm、全高1730mmの車体に、162PS/31.1kgmを発生するX型3958ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。

初代 FMUX4型 エクスプローラー
FMUX4 エクスプローラーは1990/10に登場した初代モデル。参考車両の「XLT」は全長4680mm、全幅1785mm、全高1720mmの車体に、160PS/30.4kgmを発生するX型3958ccエンジンを搭載した5人乗りSUV。