GP7 インプレッサ スポーツの性能と維持費 4WD/CVT 220万円 2011年式

このページでは、スバル(富士重工業)の5ドア・5人乗りハッチバック、4代目のDBA-GP7型インプレッサ スポーツ 2.0i EyeSight【2011/12モデル・150PS/20.0kgm・4WD/CVT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

GP7 インプレッサ スポーツ
販売期間:2011/12 - 2016/10

画像はスバル(富士重工業)より引用
http://www.subaru.jp/
投稿:2011/12/01|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4415mm×全幅1740mm×全高1465mm、排気量は1995ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4415mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


GP7型 インプレッサ スポーツ [1995cc/150PS 4WD/CVT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

4代目インプレッサ スポーツの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2015/07
GPE型
[Hybrid 2.0i-EyeSight]
2.0L-NA | 4WD/CVT
| 250.6万円
150PS
20.0kgm
20.4km/L
2011/12
GP6型
[2.0i-S]
2.0L-NA | FF/CVT
| 199.5万円
150PS
20.0kgm
17.2km/L
2011/12
GP2型
[1.6i-L]
1.6L-NA | FF/CVT
| 171.2万円
115PS
15.1kgm
17.6km/L
4代目インプレッサ スポーツの車両型式・グレード一覧【全12車種】
インプレッサ スポーツの新型モデル
5代目 GT7型インプレッサ スポーツ
GT7型インプレッサ スポーツは2016/10に登場した5代目モデル。参考車両の「STI-Sport」は全長4475mm、全幅1775mm、全高1480mmの車体に、154PS/20.0kgmを発生するFB20型1995ccエンジンを搭載。

インプレッサ スポーツの旧型モデル
3代目 GRB型インプレッサ R205
GRB型インプレッサ R205は2007/06に登場した3代目モデル。参考車両の「R205 STI」は全長4415mm、全幅1795mm、全高1465mmの車体に、320PS/44.0kgmを発生するEJ20型1994ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー SUBARU
車名&
グレード
インプレッサ スポーツ
2.0i EyeSight
その他 2.0i. 2.0i-S アイサイト
お値段 2194500円
車両型式 DBA-GP7
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
(無段変速機)
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4415×幅1740×高1465mm
室内寸法 長2005×幅1490×高1205mm
軸距&
輪距
2645mm
前1510mm/後1515mm
最小半径 5.3m
最低高 145mm
タイヤ 前輪:205/55R16
後輪:205/55R16
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1340kg
エンジン諸元
原動機型式 FB20
気筒配列 水平対向4気筒
排気量1995cc
圧縮比10.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 150PS[110kW]/6200rpm
最大トルク 20.0kgm[196Nm]/4200rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
JC08燃費 15.8km/L(37.2mpg)
10・15燃費 17.0km/L(40.0mpg)
100km燃費 6.3L/100km
FB20型エンジンの諸元と性能まとめ
水平対向4気筒とは‥シリンダを左右交互で水平に4個配置する方式。特徴的なドロドロ音も今は昔の物語。
水平対向4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税45400円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税17100円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2011/12モデルのインプレッサ スポーツを13年落ちの中古で96.6万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    インプレッサ スポーツの2011/12モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の40%である87.8万円に諸経費として8.8万円を足した96.6万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2011年式を13年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年経過 45400円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年-17年経過 17100円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷14.7×170円/L
7000km÷14.7km/L×170円/L
5000km÷14.7km/L×170円/L
3000km÷14.7km/L×170円/L
115650円
(80960円)
(57830円)
(34700円)
オイル交換(5000km毎) 1回4500円×2回 9000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本12000円×4本÷5年 9600円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 271600円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額40240円×12ヶ月 482880円
ローン返済中の年間維持費 754500円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 54900円
名目 金額
自動車税(1年分) 45400円
自動車重量税(1年分) 17100円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
115650円
(80960円)
(57830円)
(34700円)
オイル交換(5000km毎) 9000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 9600円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 271600円
名目 金額
車のローン額(1年分) 482880円
ローン返済中の年間維持費 754500円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
54900円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「2000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は45400円、「1.5トン以下で13年-17年経過」クラスの自動車重量税は17100円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした54900円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して、自身の車にステータス性を欲すると月換算で2万円~3万円の間、年間にすると24万円~36万円のクラスです。インプレッサ スポーツ【2.0i EyeSight】の場合、維持費の月額は22700円(ローン完済前は62900円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり170円を基準として、-50円となる120円から、+50円となる220円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費14.7km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
120円/L
81640円
[-34010円]
-25円
145円/L
98650円
[-17000円]
-10円
160円/L
108850円
[-6800円]
170円/L115650円
[0円]
+10円
180円/L
122460円
[+6810円]
+25円
195円/L
132660円
[+17010円]
+50円
220円/L
149670円
[+34020円]

燃費14.7km/LのGP7型 インプレッサ スポーツで10000km走行するのに必要な燃料は680.3L、1リットルあたり170円としたときの燃料代は115650円になります。

参考までに、インプレッサ スポーツの燃料タンクは55リットルですので、680.3Lの給油回数は13回、1回あたりの燃料代は約8900円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては6810円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると17010円、50円も違ってくると34020円にもなります。

これをGP7型 インプレッサ スポーツの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり170円の場合を271600円としたとき、120円/Lに値下がりすれば237590円(87.5%)に、220円/Lに値上がりすれば305620円(112.5%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(45400円)なり重量税(17100円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 27%
自動車重量税 1年分 17100円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 3000km分 34700円 20%
オイル交換 年1回 4500円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 4%
任意保険料 80% 52800円 31%
合計
[1万kmとの差額]
169800円
-101800円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 23%
自動車重量税 1年分 17100円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 5000km分 57830円 29%
オイル交換 年1回 4500円 2%
タイヤ交換 6年毎 6400円 3%
任意保険料 85% 56160円 30%
合計
[1万kmとの差額]
196300円
-75300円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 20%
自動車重量税 1年分 17100円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 4%
燃料代 7000km分 80960円 36%
オイル交換 年1回 6300円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 3%
任意保険料 90% 59400円 26%
合計
[1万kmとの差額]
224400円
-47200円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて101800円安い169800円に、5000km走行では75300円安い196300円に、7000km走行では47200円安い224400円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 13%
自動車重量税 1年分 17100円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 15000km分 173480円 49%
オイル交換 年3回 27000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 14400円 4%
任意保険料 100% 66000円 18%
合計
[1万kmとの差額]
352300円
+80700円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 45400円 11%
自動車重量税 1年分 17100円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 20000km分 231300円 55%
オイル交換 年4回 36000円 8%
タイヤ交換 2年毎 19200円 5%
任意保険料 100% 66000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
423900円
+152300円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



インプレッサ スポーツの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 15.8km/L
燃料タンク容量 55L
航続距離(カタログ燃費) 869.0km
航続距離(80%燃費) 693.0km
満タンプライス 9350円
1km走行コスト 10.76円
1万円でどこまで行ける? 929.4km
車両価格/航続距離 2525円/km

JC08モード燃費が15.8km/L、燃料タンク容量55リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は869.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(14.2km/L)とすると781.0km、80%(12.6km/L)だと693.0km、70%(11.1km/L)では610.5kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり170円で55リットルの給油をすると9350円、上で計算した航続距離を踏まえると869.0km(80%燃費時693.0km)を走行するのに9350円かかる計算です。

燃費を14.7km/Lとしたときの1km走行コストは10.76円、10万km走行したときの燃料代は107.6万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら10.8万円/年、7年10万kmなら15.4万円/年、5年10万kmなら21.5万円/年、3年10万kmなら35.9万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば929.4km(往復なら片道464.7km)、カタログ値の80%なら743.5km(片道371.8km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で869.0kmの距離を移動できるGP7型 インプレッサ スポーツ [2.0i EyeSight]という乗り物を、219.4万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「2525円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

FB20型エンジン簡易性能曲線図
FB20型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4200回転時の馬力 117PS
6200回転時の馬力 150PS
各回転域でのトルク
4200回転時のトルク 20.0kgm
6200回転時のトルク 17.3kgm
FB20型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているFB20型1995cc、水平対向4気筒の自然吸気エンジンは6200回転時に最高出力150馬力を、4200回転時に最大トルク20.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4200rpmから最高出力が発生する6200rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は32.3%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
スバルの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
スバルの小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ8.933kg/PS(1340kg/150PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ8.933kg/PS
車体+1人9.300kg/PS
車体+5人10.767kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg9.333kg/PS
車体+70kg9.400kg/PS
車体+80kg9.467kg/PS
車体+90kg9.533kg/PS
車体+100kg9.600kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは9.300kg/PS(1395kg/150PS)となり、数値としては0.367kg、比率にすると4.1%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは10.767kg/PS(1615kg/150PS)となり、数値としては1.834kg、比率にすると20.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


GP7 インプレッサ スポーツのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2011/12

-
インプレッサ スポーツ
9.300kg/PS
1395kg/150PS|2.0L-NA
[車体のみPWR:8.933]
2013/06

車種詳細
マーチ NISMO
9.181kg/PS
1065kg/116PS|1.5L-NA
車体のみPWR:8.707
2017/07

車種詳細
エスクード
9.375kg/PS
1275kg/136PS|1.4L-TB
車体のみPWR:8.971
2014/06

車種詳細
レヴォーグ
9.265kg/PS
1575kg/170PS|1.6L-TB
車体のみPWR:8.941
2016/07

車種詳細
レヴォーグ STI
9.441kg/PS
1605kg/170PS|1.6L-TB
車体のみPWR:9.118
2008/10

車種詳細
マーチ 12SR
9.227kg/PS
1015kg/110PS|1.3L-NA
車体のみPWR:8.727

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ9.300kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

9.114kg/PSから9.486kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、日産の5人乗りハッチバック「K13型 マーチ NISMO」、スズキの5人乗りSUV「YEA1S型 エスクード」、スバルの5人乗りワゴン「VM4型 レヴォーグ」、スバルの5人乗りワゴン「VM4型 レヴォーグ STI」、日産の5人乗りハッチバック「AK12型 マーチ 12SR」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

GP7型 インプレッサ スポーツ [2.0i EyeSight]とパワーウェイトレシオが近い車種|9.300kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は111.9PS/tとなっています。


インプレッサ スポーツがバイクと競争するなら…?


車種詳細
グラストラッカー|249cc
9.250kg/PS
185kg/20.0PS/2.20kgm
[車体のみPWR:6.500]
1速ギヤ速度:37.8km/h
最小TWR:0.790
2011/12

-
インプレッサ スポーツ|1995cc
9.300kg/PS
1395kg/150PS/20.0kgm
[車体のみPWR:8.933]
1速ギヤ速度:55.7km/h
最小TWR:1.598

車種詳細
バルカン400 クラシック|399cc
9.303kg/PS
307kg/33.0PS/3.30kgm
[車体のみPWR:7.636]
1速ギヤ速度:55.3km/h
最小TWR:1.319

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではインプレッサ スポーツとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

NJ4BA グラストラッカーと競争してみる

まずインプレッサ スポーツより少しPWRが低いバイクとして、スズキのグラストラッカーが挙げられます。PWRの9.250kg/PSは車両重量130kgにライダーの体重55kgを加えた185kgを、最高出力20.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はグラストラッカーに17.9km/h勝り、1速TWRは0.808kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

VN400A バルカン400 クラシックと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのバルカン400 クラシックが挙げられます。PWRの9.303kg/PSは車両重量252kg+55kgの307kgを、最高出力33.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は0.4km/h勝り、1速TWRは0.279kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.748
平均ピストンスピード 18.60m/s
トルクウェイトレシオ 67.00kg/kgm
1馬力あたりのお値段 14630円
排気量1Lあたり馬力 75.19PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.03kgm/L
1気筒あたりの馬力 37.5PS
1気筒あたりのトルク 5.0kgm
パワーバンド比率 32.3%
燃費×馬力 2203.5pt
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.8~2.0LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは67.00kg/kgm(1340kg/20.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2194500円、最高出力が150馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は14630円、逆に1万円あたりでは0.68馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は109725円、1万円あたりでは0.09kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
スバル編
2000cc以下の車編
ハッチバック編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は75.19PS/L、トルクは10.03kgm/L、1気筒あたりの馬力は37.5馬力、トルクは5.0kgmとなり、このエンジンが150馬力を6200回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.60m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が90.0mmであるFB20型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6670回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.748になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が14.69km/L、最高出力が150PSであるこの車の獲得ポイントは2203.5ptになります。
戯れに車両重量1340kgを100kg単位にした13.4で割ってみたところ、その数値は164.44ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 3.60m³
1人あたりのスペース 約0.72m³
室内長/全長 45.4%
室内幅/全幅 85.6%
室内高/全高 82.3%
室内容積/車両体積 32.0%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.60m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.72m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は45.4%、同じく室内幅と全幅の比率は85.6%、同じく室内高と全高の比率は82.3%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は32.0%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


インプレッサ スポーツでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.55m
期待される荷室の幅 1.39m
対角線の長さ 2.08m
期待される荷室の面積 2.15m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.55m(対角線では2.08m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。

車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6200rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6700回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6700rpm|タイヤサイズ 205/55R16|タイヤ直径 63.2cm|円周長 198.5cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6700rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.581 13.25 -
-
60km/h 11120rpm 838.6kgm
2速 2.262 8.37 0.632 1-2/
4230rpm
95km/h 7030rpm 529.7kgm
3速 1.658 6.13 0.733 2-3/
4910rpm
130km/h 5150rpm 388.3kgm
4速 1.208 4.47 0.729 3-4/
4880rpm
179km/h 3750rpm 282.9kgm
5速 0.885 3.27 0.733 4-5/
4910rpm
244km/h 2750rpm 207.2kgm
6速 0.618 2.29 0.698 5-6/
4680rpm
349km/h 1920rpm 144.7kgm
Final 3.700 レシオカバレッジ(変速比幅)6.282

ギヤの繋がりイメージ
GP7型インプレッサ スポーツCVT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4200rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.700)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(20.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.700)÷タイヤの有効半径(0.316m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの349km(6200rpmでは350.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4200回転で最大トルク20.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば67.00kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(8.933kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと838.6kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1340kg)を1速ギヤの最大駆動力(838.6kgm)で割ってみると1.598kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6200回転でのトルク(17.3kgm)からTWRを算出すると1.85kg/kgmとなり、4200-6200回転の回転域では1.598-1.85kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4450 6670 8900 11120 13350 15570 20020
2速 2810 4220 5620 7030 8430 9840 12650
3速 2060 3090 4120 5150 6180 7210 9270
4速 1500 2250 3000 3750 4500 5250 6760
5速 1100 1650 2200 2750 3300 3850 4950
6速 770 1150 1540 1920 2300 2690 3460
※赤い数字は暫定レブリミット(6700rpm)を上回るもの。
※CVTの場合はどのようにギヤ比を制御をしているのか想像も付かないので参考値です。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.570)を選択して時速100kmにて走行すると1770回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1060回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1240回転、一般的な高速道路の80km/hでは1420回転、100km/hでは1770回転、制限速度が120km/hになると2120回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3190回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 27 36 45 54 63 72
2速 14 28 43 57 71 85 100 114
3速 19 39 58 78 97 116 136 155
4速 27 53 80 107 133 160 187 213
5速 36 73 109 145 182 218 255 291
6速 52 104 156 208 260 313 365 417

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6700回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの205/55R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 205/55R16 | 直径 632mm

-20mm
幅185mm
-10mm
幅195mm
変更なし
幅205mm
+10mm
幅215mm
+20mm
幅225mm
-5%
50
扁平
185/50R16
37.4km/h
直径591mm
径差-41mm
195/50R16
38.0km/h
直径601mm
径差-31mm
205/50R16
38.7km/h
直径611mm
径差-21mm
215/50R16
39.3km/h
直径621mm
径差-11mm
225/50R16
39.9km/h
直径631mm
径差-1mm
0%
55
扁平
185/55R16
38.6km/h
直径610mm
径差-22mm
195/55R16
39.3km/h
直径621mm
径差-11mm
205/55R16
40.0km/h
632mm
0mm
215/55R16
40.7km/h
直径643mm
径差+11mm
225/55R16
41.4km/h
直径654mm
径差+22mm
+5%
60
扁平
185/60R16
39.7km/h
直径628mm
径差-4mm
195/60R16
40.5km/h
直径640mm
径差+8mm
205/60R16
41.3km/h
直径652mm
径差+20mm
215/60R16
42.0km/h
直径664mm
径差+32mm
225/60R16
42.8km/h
直径676mm
径差+44mm
+10%
65
扁平
185/65R16
40.9km/h
直径647mm
径差+15mm
195/65R16
41.8km/h
直径660mm
径差+28mm
205/65R16
42.6km/h
直径673mm
径差+41mm
215/65R16
43.4km/h
直径686mm
径差+54mm
225/65R16
44.2km/h
直径699mm
径差+67mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、185/55R16、185/60R16 、195/50R16、195/55R16 、205/50R16 、215/50R16 、225/50R16あたりのタイヤがおすすめです。

205/55R16のタイヤ幅を185mmから235mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、205/55R16の適応サイズと性能の変化 [GP7型インプレッサ スポーツ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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GP7型インプレッサ スポーツ[2.0L-NA 4WD/CVT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト8.933kg/ps52.28
1速ギヤ加速性能1.598kg/kgm49.53
1L換算馬力75.19ps/L51.69
1L換算トルク10.03kgm/L56.83
WB/TR比1.74852.58
ワイド&ロー指数0.84253.67
前面の面積2.549m²52.11
最低地上高145mm53.82
スポーツ性能部門の得点422.51

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費15.8km/L47.18
年間維持費271600円55.10
100kmh回転数1770rpm59.55
航続距離869.0km59.06
車の大きさ11.254m³49.27
室内の広さ3.600m³51.75
最小回転半径5.3m47.50
馬力単価14630円59.06
ユーティリティ部門の得点428.47

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した GP7型インプレッサ スポーツ[2.0L-NA 4WD/CVT] の総合得点は 850.98 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したGP7型インプレッサ スポーツ(4WD/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「2000ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

インプレッサ スポーツの歴代モデル

6代目 GU6型 インプレッサ
GU6 インプレッサは2023/04に登場した6代目モデル。参考車両の「ST」は全長4475mm、全幅1780mm、全高1450mmの車体に、154PS/19.7kgmを発生するFB20型1995ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

5代目 GK6型 インプレッサG4
GK6 インプレッサG4は2016/10に登場した5代目モデル。参考車両の「2.0i-L EyeSight」は全長4625mm、全幅1775mm、全高1455mmの車体に、154PS/20.0kgmを発生するFB20型1995ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

4代目 GPE型 インプレッサ スポーツ
GPE インプレッサ スポーツは2015/07に登場した4代目モデル。参考車両の「Hybrid 2.0i-EyeSight」は全長4420mm、全幅1755mm、全高1490mmの車体に、150PS/20.0kgmを発生するFB20型1995ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

3代目 GRF型 インプレッサWRX
GRF インプレッサWRXは2007/06に登場した3代目モデル。参考車両の「WRX STI A-Line type-S」は全長4415mm、全幅1795mm、全高1470mmの車体に、300PS/35.7kgmを発生するEJ25型2457ccエンジンを搭載した5人乗りハッチバック。

2代目 GG9型 インプレッサ スポーツワゴン
GG9 インプレッサ スポーツワゴンは2000/08に登場した2代目モデル。参考車両の「20S」は全長4415mm、全幅1695mm、全高1470mmの車体に、155PS/20.0kgmを発生するEJ20型1994ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。

初代 GC1型 インプレッサ リトナ
GC1 インプレッサ リトナは1995/01に登場した初代モデル。参考車両の「1.5」は全長4350mm、全幅1690mm、全高1405mmの車体に、97PS/13.2kgmを発生するEJ15型1493ccエンジンを搭載した5人乗りクーペ。