シボレー:タホの性能と維持費 5.4L/4WD/6AT 628万円 2010年式

このページでは、シボレーの5ドア・9人乗りSUV、3代目のタホ LS【2010/10モデル・325PS/47.0kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

タホ
販売期間:2008/02 - 2012/05

画像はシボレーより引用
http://www.chevrolet.co.jp/
投稿:2013/02/09|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長5130mm×全幅2020mm×全高1920mm、排気量は5328ccであることから、大雑把に分類すると5.4リットルクラス(5400cc、自動車税は6.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:300PS~350PSの自動車 一覧

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5130mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


タホ [5328cc/325PS 4WD/6AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー シボレー
車名&
グレード
タホ
LS
その他 4ATモデルあり
お値段 6279000円
車両型式
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
6速AT・6速オートマ車
ドア/定員 5ドア/9名乗車
車体寸法 長5130×幅2020×高1920mm
軸距&
輪距
2950mm
前1732mm/後1702mm
最小半径 6.0m
タイヤ 前輪:265/70R17
後輪:265/70R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2540kg
エンジン諸元
原動機型式 Vortec5.3
気筒配列 V型8気筒
排気量5328cc
圧縮比9.9
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 325PS[239kW]/5200rpm
最大トルク 47.0kgm[461Nm]/4000rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
Vortec5.3型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税101100円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税34200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額9000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2010/10モデルのタホを14年落ちの中古で241.8万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    タホの2010/10モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の35%である219.765万円に諸経費として22.0万円を足した241.8万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2010年式を14年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc以下 13年経過 101100円
自動車重量税(1年分) 3.0トン以下 13年-17年経過 34200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷5.1km/L×175円/L 343140円
オイル交換(5000km毎) 1回8000円×2回 16000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料(月額9000円) 月額9000円×12ヶ月 108000円
ローン完済後の年間維持費 623300円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額40290円×12ヶ月 483480円
ローン返済中の年間維持費 1106800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 89100円
名目 金額
自動車税(1年分) 101100円
自動車重量税(1年分) 34200円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
343140円
(240200円)
(171570円)
(102940円)
オイル交換(5000km毎) 16000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 12000円
任意保険料(月額9000円) 108000円
ローン完済後の年間維持費 623300円
名目 金額
車のローン額(1年分) 483480円
ローン返済中の年間維持費 1106800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
89100円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「6000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は101100円、「3.0トン以下で13年-17年経過」クラスの自動車重量税は34200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに8000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額9000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした89100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

天に見放されし生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。金額を見ただけで気が遠くなります。その維持費は月額でさえ52000円(ローン完済前は92300円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られし大富豪でもなければ、お給金の大半をタホに吸い取られ泣くハメになりそうですが、ということはつまり、この車のステータス性は抜群であると言えます。

タホの維持費は高い?安い?

「タホの年間維持費は623300円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「6000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてタホの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いセンチュリー391600円-231700円
IS446100円-177200円
LC コンバーチブル477600円-145700円
LX544400円-78900円
基準6000ccクラス平均561100円-62200円
グランドチェロキー566800円-56500円
タホの維持費623300円
レンジローバー635400円+12100円
レンジローバー ヴォーグ667400円+44100円
高い7シリーズ719600円+96300円

タホの年間維持費を、6000ccクラスで最も維持費が安いセンチュリーと比較して231700円高く、最も高い7シリーズと比較して96300円安く、6000ccクラスの平均維持費との比較では62200円高くなっています。

最低額のセンチュリーと最高額の7シリーズは極端な例としても、6000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、タホの維持費は まあまあ高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 6000ccクラスの車 ランキング

タホを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%810万円68万円53万円
15%540万円45万円35万円
20%410万円35万円27万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は810万円(総支給額68万円/月、手取り53万円/月)、ここから月額維持費5.2万円を支払うと残りは47.8万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は540万円(総支給額45万円/月、手取り35万円/月)、5.2万円を支払うと残りは29.8万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が410万円(総支給額35万円/月、手取り27万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。5.2万円を引くと残りは21.8万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代35万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり175円を基準として、-50円となる125円から、+50円となる225円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費5.1km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
125円/L
245100円
[-98040円]
-25円
150円/L
294120円
[-49020円]
-10円
165円/L
323540円
[-19600円]
175円/L343140円
[0円]
+10円
185円/L
362750円
[+19610円]
+25円
200円/L
392160円
[+49020円]
+50円
225円/L
441180円
[+98040円]

燃費5.1km/Lのタホで10000km走行するのに必要な燃料は1960.8L、1リットルあたり175円としたときの燃料代は343140円になります。

参考までに、タホの燃料タンクは98リットルですので、1960.8Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約16340円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては19610円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると49020円、50円も違ってくると98040円にもなります。

これをタホの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり175円の場合を623300円としたとき、125円/Lに値下がりすれば525260円(84.3%)に、225円/Lに値上がりすれば721340円(115.7%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(101100円)なり重量税(34200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 29%
自動車重量税 1年分 34200円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 102940円 29%
オイル交換 年1回 8000円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 2%
任意保険料 80% 86400円 25%
合計
[1万kmとの差額]
349500円
-273800円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 24%
自動車重量税 1年分 34200円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 5000km分 171570円 41%
オイル交換 年1回 8000円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 2%
任意保険料 85% 91800円 21%
合計
[1万kmとの差額]
423500円
-199800円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 20%
自動車重量税 1年分 34200円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 240200円 48%
オイル交換 年1回 11200円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 2%
任意保険料 90% 97200円 19%
合計
[1万kmとの差額]
500800円
-122500円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料108000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて273800円安い349500円に、5000km走行では199800円安い423500円に、7000km走行では122500円安い500800円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 12%
自動車重量税 1年分 34200円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 514710円 62%
オイル交換 年3回 48000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 18000円 2%
任意保険料 100% 108000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
832900円
+209600円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 10%
自動車重量税 1年分 34200円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 686280円 67%
オイル交換 年4回 64000円 6%
タイヤ交換 2年毎 24000円 2%
任意保険料 100% 108000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
1026500円
+403200円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
5000cc超クラス編
小型車&普通車の新車編
7人乗りSUV・RV編

タホの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 5.1km/L
燃料タンク容量 98L
航続距離(カタログ燃費) 499.8km
航続距離(80%燃費) 401.8km
満タンプライス 17150円
1km走行コスト 34.31円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので5.1km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量98リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は499.8kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(4.6km/L)とすると航続距離は450.8km、80%(4.1km/L)だと401.8km、70%(3.6km/L)では352.8kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から98リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり175円では17150円、上で計算した航続距離を踏まえると499.8km(80%燃費時401.8km)を走行するのに17150円かかる計算です。

燃費を5.1km/Lとしたときの1km走行コストは34.31円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

Vortec5.3型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
4000回転時の馬力 262PS
5200回転時の馬力 325PS
各回転域でのトルク
4000回転時のトルク 47.0kgm
5200回転時のトルク 44.8kgm
Vortec5.3型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているVortec5.3型5328cc、V型8気筒の自然吸気エンジンは5200回転時に最高出力325馬力を、4000回転時に最大トルク47.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4000rpmから最高出力が発生する5200rpmまで」の1200rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は23.1%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
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最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.815kg/PS(2540kg/325PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.815kg/PS
車体+1人7.985kg/PS
車体+9人9.338kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg8.000kg/PS
車体+70kg8.031kg/PS
車体+80kg8.062kg/PS
車体+90kg8.092kg/PS
車体+100kg8.123kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.985kg/PS(2595kg/325PS)となり、数値としては0.170kg、比率にすると2.2%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの9人が搭乗した場合、車両重量に495kgがプラスされてパワーウェイトレシオは9.338kg/PS(3035kg/325PS)となり、数値としては1.523kg、比率にすると19.5%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

タホのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2010/10

-
タホ
7.985kg/PS
2595kg/325PS|5.4L-NA
[車体のみPWR:7.815]
2014/10

車種詳細
ノート
8.107kg/PS
1135kg/140PS|1.6L-NA
車体のみPWR:7.714
2011/12

車種詳細
スイフト スポーツ
8.125kg/PS
1105kg/136PS|1.6L-NA
車体のみPWR:7.721
2006/12

車種詳細
ブーン X4
7.782kg/PS
1035kg/133PS|1.0L-TB
車体のみPWR:7.368
2017/09

車種詳細
シビック
7.832kg/PS
1355kg/173PS|1.5L-TB
車体のみPWR:7.514
2008/10

車種詳細
フーガ
7.780kg/PS
1735kg/223PS|2.5L-NA
車体のみPWR:7.534

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.985kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

7.745kg/PSから8.225kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、日産の5人乗りハッチバック「E12改型 ノート」、スズキの5人乗りハッチバック「ZC32S型 スイフト スポーツ」、ダイハツの5人乗りハッチバック「M312S型 ブーン X4」、ホンダの5人乗りセダン「FC1型 シビック」、日産の5人乗りセダン「Y50型 フーガ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

タホ [LS]のライバル車種|7.985kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は128.0PS/tとなっています。


タホがバイクと競争するなら…?


車種詳細
スカイウェイブ400|385cc
7.969kg/PS
255kg/32.0PS/3.30kgm
[車体のみPWR:6.250]
2010/10

-
タホ|5328cc
7.985kg/PS
2595kg/325PS/47.0kgm
[車体のみPWR:7.815]

車種詳細
CBR250R|249cc
8.000kg/PS
216kg/27.2PS/2.35kgm
[車体のみPWR:5.963]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではタホとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

CK43A スカイウェイブ400と競争してみる

まずタホより少しPWRが低いバイクとして、スズキのスカイウェイブ400が挙げられます。PWRの7.969kg/PSは車両重量200kgにライダーの体重55kgを加えた255kgを、最高出力32.0PSで割ったものです。

MC41 CBR250Rと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCBR250Rが挙げられます。PWRの8.000kg/PSは車両重量161kg+55kgの216kgを、最高出力27.2PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.718
平均ピストンスピード 15.95m/s
トルクウェイトレシオ 54.04kg/kgm
1馬力あたりのお値段 19320円
排気量1Lあたり馬力 61.00PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.82kgm/L
1気筒あたりの馬力 40.6PS
1気筒あたりのトルク 5.9kgm
パワーバンド比率 23.1%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは54.04kg/kgm(2540kg/47.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が6279000円、最高出力が325馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は19320円、逆に1万円あたりでは0.52馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は133596円、1万円あたりでは0.07kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc超の車編
7人乗りSUV編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は61.00PS/L、トルクは8.82kgm/L、1気筒あたりの馬力は40.6馬力、トルクは5.9kgmとなり、このエンジンが325馬力を5200回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.95m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.0mmであるVortec5.3型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6520回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.718になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


タホでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.795m
期待される荷室の幅 1.620m
対角線の長さ 2.418m
期待される荷室の面積 2.908m²

縦方向の長さが1.795m(対角線では2.418m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

純正装着タイヤの265/70R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 265/70R17 | 直径 803mm

-20mm
幅245mm
-10mm
幅255mm
変更なし
幅265mm
+10mm
幅275mm
+20mm
幅285mm
-5%
65
扁平
245/65R17
37.4km/h
直径751mm
径差-52mm
255/65R17
38.1km/h
直径764mm
径差-39mm
265/65R17
38.7km/h
直径777mm
径差-26mm
275/65R17
39.4km/h
直径790mm
径差-13mm
285/65R17
40.0km/h
直径803mm
径差0mm
0%
70
扁平
245/70R17
38.6km/h
直径775mm
径差-28mm
255/70R17
39.3km/h
直径789mm
径差-14mm
265/70R17
40.0km/h
803mm
0mm
275/70R17
40.7km/h
直径817mm
径差+14mm
285/70R17
41.4km/h
直径831mm
径差+28mm
+5%
75
扁平
245/75R17
39.9km/h
直径800mm
径差-3mm
255/75R17
40.6km/h
直径815mm
径差+12mm
265/75R17
41.3km/h
直径830mm
径差+27mm
275/75R17
42.1km/h
直径845mm
径差+42mm
285/75R17
42.8km/h
直径860mm
径差+57mm
+10%
80
扁平
245/80R17
41.0km/h
直径824mm
径差+21mm
255/80R17
41.8km/h
直径840mm
径差+37mm
265/80R17
42.6km/h
直径856mm
径差+53mm
275/80R17
43.4km/h
直径872mm
径差+69mm
285/80R17
44.2km/h
直径888mm
径差+85mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、245/70R17、245/75R17 、255/65R17、255/70R17 、265/65R17 、275/65R17 、285/65R17あたりのタイヤがおすすめです。

265/70R17のタイヤ幅を245mmから295mmまで、扁平率を55%から85%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを17インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが265/70R17のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】265/70R17のタイヤ銘柄と通販価格

タホ[5.4L-NA 4WD/6AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト7.815kg/ps55.34
1速ギヤ加速性能-39.90
1L換算馬力61.00ps/L40.47
1L換算トルク8.82kgm/L42.07
WB/TR比1.71855.67
ワイド&ロー指数0.95045.84
前面の面積3.878m²14.97
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点337.98

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費623300円22.82
100kmh回転数-43.42
航続距離-26.05
車の大きさ19.896m³83.44
室内の広さ(仮) 3.608m³51.81
最小回転半径6.0m33.06
馬力単価19320円52.95
ユーティリティ部門の得点354.95

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計したタホ[5.4L-NA 4WD/6AT] の総合得点は 692.93 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したタホ [LS] (4WD/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての7人乗SUV」、「5000cc超の7人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。