シボレー カマロ クーペ 性能と維持費 FR/6AT 540万円 2013年式

このページでは、シボレーの2ドア・4人乗りクーペ、5代目のカマロ クーペ SS-RS【2013/01モデル・405PS/56.7kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

カマロ クーペ
販売期間:2009/12 - 2016/07

画像はシボレーより引用
http://www.chevrolet.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4840mm×全幅1915mm×全高1380mm、排気量は6153ccであることから、大雑把に分類すると6.2リットルクラス(6200cc、自動車税は6.0L超を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:400PS~450PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4840mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

カマロ クーペ [6153cc/405PS FR/6AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

5代目カマロ クーペの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2013/01
型式不明
[LT-RS]
3.6L-NA・FR/6AT・435.0万円
327PS・38.4kgm・-
327PS
38.4kgm
-
2013/01
型式不明
[Convertible]
3.6L-NA・FR/6AT・504.0万円
327PS・38.4kgm・-
327PS
38.4kgm
-
カマロ クーペの新型モデル
6代目 謎型カマロ クーペ
謎型カマロ クーペは2017/11に登場した6代目モデル。参考車両の「SS」は全長4780mm、全幅1900mm、全高1340mmの車体に、453PS/62.9kgmを発生する6153ccエンジンを搭載。

カマロ クーペの旧型モデル
4代目 CF45B型カマロ クーペ
CF45B型カマロ クーペは1993/07に登場した4代目モデル。参考車両の「Z28 F1」は全長4940mm、全幅1890mm、全高1320mmの車体に、289PS/44.9kgmを発生する5B型5727ccエンジンを搭載。


ボディサイズの主要諸元と比較

主要諸元
メーカー シボレー
車名&
グレード
カマロ クーペ
SS-RS
その他 ジオバンナエディション 45周年記念限定車 スタイリングスペシャル トランスフォーマー仕様
お値段 5400000円
車両型式
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
6速AT・6速オートマ車
ドア/定員 2ドア/4名乗車
軸距&
輪距
2855mm
前1620mm/後1620mm
タイヤ 前輪:245/45R20
後輪:275/40R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1780kg

カマロ クーペの車体寸法比較
規格名 規格寸法 増減
カマロ クーペ
車体寸法
全長 4840mm -
全幅 1915mm -
全高 1380mm -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +1440mm
全幅 1480mm以下 +435mm
全高平均 1640mm -260mm
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 +140mm
全幅 1700mm以下 +215mm
全高平均 1496mm -116mm
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm +197mm
全幅平均 1815mm +100mm
全高平均 1518mm -138mm

※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。


税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税111000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額10000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2013/01モデルのカマロ クーペを12年落ちの中古で267.3万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    カマロ クーペの2013/01モデルの場合、2025年現在では12年が経過しているため、新車価格の45%である243万円に諸経費として24.3万円を足した267.3万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2013年式を12年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 6000cc超 13年未満 111000円
自動車重量税
1年分
2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷6.9㎞/L×190円/L 275360円
オイル交換
5000km毎
1回10000円×2回 20000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本24000円×4本÷5年 19200円
任意保険料
月額10000円
月額10000円×12ヶ月 120000円
ローン完済後の年間維持費 570800円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額44550円×12ヶ月 534600円
ローン返済中の年間維持費 1105400円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
  • 初度登録から12年経過車の場合、「6000cc超で13年未満」クラスの自動車税は111000円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに10000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額10000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

天に見放されし生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。金額を見ただけで気が遠くなります。その維持費は月額でさえ47600円(ローン完済前は92200円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られし大富豪でもなければ、お給金の大半をカマロ クーペに吸い取られ泣くハメになりそうですが、ということはつまり、この車のステータス性は抜群であると言えます。

カマロ クーペの維持費は高い?安い?

「カマロ クーペの年間維持費は570800円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「6000cc超クラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてカマロ クーペの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いコルベット クーペ524400円-46400円
カマロ クーペの維持費570800円
7シリーズ573200円+2400円
Cクラス セダン AMG601600円+30800円
A8638400円+67600円
基準6000cc超クラス平均654800円+84000円
グランドチェロキー687300円+116500円
Eクラス709500円+138700円
Mクラス749600円+178800円
高いSLクラス791100円+220300円

カマロ クーペの年間維持費を、6000cc超クラスで最も維持費が安いコルベット クーペと比較して46400円高く、最も高いSLクラスと比較して220300円安く、6000cc超クラスの平均維持費との比較では84000円安くなっています。

最低額のコルベット クーペと最高額のSLクラスは極端な例としても、6000cc超クラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、カマロ クーペの維持費は かなり安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 6000cc超クラスの車 ランキング

カマロ クーペを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%740万円62万円48万円
15%490万円41万円32万円
20%370万円31万円24万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は740万円(総支給額62万円/月、手取り48万円/月)、ここから月額維持費4.8万円を支払うと残りは43.2万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は490万円(総支給額41万円/月、手取り32万円/月)、4.8万円を支払うと残りは27.2万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が370万円(総支給額31万円/月、手取り24万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。4.8万円を引くと残りは19.2万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代28万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり190円を基準として、-50円となる140円から、+50円となる240円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費6.9km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
140円/L
202910円
[-72450円]
-25円
165円/L
239140円
[-36220円]
-10円
180円/L
260880円
[-14480円]
190円/L275360円
[0円]
+10円
200円/L
289860円
[+14500円]
+25円
215円/L
311600円
[+36240円]
+50円
240円/L
347840円
[+72480円]

燃費6.9km/Lのカマロ クーペで10000km走行するのに必要な燃料は1449.3L、1リットルあたり190円としたときの燃料代は275360円になります。

参考までに、カマロ クーペの燃料タンクは72リットルですので、1449.3Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約13120円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては14500円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると36240円、50円も違ってくると72480円にもなります。

これをカマロ クーペの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり190円の場合を570800円としたとき、140円/Lに値下がりすれば498350円(87.3%)に、240円/Lに値上がりすれば643280円(112.7%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(111000円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 111000円 33%
自動車重量税 1年分 16400円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 82610円 24%
オイル交換 年1回 10000円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 4%
任意保険料 80% 96000円 28%
合計
[1万kmとの差額]
337700円
-233100円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 111000円 28%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 5000km分 137680円 35%
オイル交換 年1回 10000円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 3%
任意保険料 85% 102000円 25%
合計
[1万kmとの差額]
398800円
-172000円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 111000円 24%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 192750円 42%
オイル交換 年1回 14000円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 3%
任意保険料 90% 108000円 22%
合計
[1万kmとの差額]
463800円
-107000円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料120000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて233100円安い337700円に、5000km走行では172000円安い398800円に、7000km走行では107000円安い463800円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

年間10000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 111000円 19%
自動車重量税 1年分 16400円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 10000km分 275360円 48%
オイル交換 年2回 20000円 4%
タイヤ交換 5年毎 19200円 3%
任意保険料 100% 120000円 21%
合計
[1万kmとの差額]
570800円
-
-
年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 111000円 15%
自動車重量税 1年分 16400円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 413040円 56%
オイル交換 年3回 30000円 4%
タイヤ交換 3年毎 23040円 3%
任意保険料 110% 132000円 19%
合計
[1万kmとの差額]
734400円
+163600円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 111000円 12%
自動車重量税 1年分 16400円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 550720円 61%
オイル交換 年4回 40000円 4%
タイヤ交換 3年毎 30720円 3%
任意保険料 120% 144000円 17%
合計
[1万kmとの差額]
901700円
+330900円
-
走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
5000cc超クラス編
小型車&普通車の新車編
2ドア・クーペ編

カマロ クーペの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 6.9km/L
燃料タンク容量 72L
航続距離(カタログ燃費) 496.8km
航続距離(80%燃費) 396.0km
満タンプライス 13680円
1km走行コスト 27.54円/km
1万円でどこまで行ける?
東京から496.8kmの範囲

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので6.9km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量72リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は496.8kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.2km/L)とすると航続距離は446.4km、80%(5.5km/L)だと396.0km、70%(4.8km/L)では345.6kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から72リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり190円では13680円、上で計算した航続距離を踏まえると496.8km(80%燃費時396.0km)を走行するのに13680円かかる計算です。

燃費を6.9km/Lとしたときの1km走行コストは27.54円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。

カマロ クーペのエンジン諸元とカタログデータ

L99型エンジン簡易性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 L99
気筒配列 V型8気筒
排気量6153cc
圧縮比 -
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 405PS[298kW]/5900rpm
最大トルク 56.7kgm[556Nm]/4300rpm
パワーバンド 4300-5900rpm, 帯域27.1%
使用燃料 ハイオクガソリン
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
4300回転時
馬力
340PS/4300rpm
5900回転時
トルク
49.2kgm/5900rpm
L99型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載しているL99型6153cc、V型8気筒の自然吸気エンジンは5900回転時に最高出力405馬力を、4300回転時に最大トルク56.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4300rpmから最高出力が発生する5900rpmまで」の1600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は27.1%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.395kg/PS(1780kg/405PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.395kg/PS
車体+1人4.531kg/PS
車体+4人4.938kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.543kg/PS
車体+70kg4.568kg/PS
車体+80kg4.593kg/PS
車体+90kg4.617kg/PS
車体+100kg4.642kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.531kg/PS(1835kg/405PS)となり、数値としては0.136kg、比率にすると3.1%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.938kg/PS(2000kg/405PS)となり、数値としては0.543kg、比率にすると12.4%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

カマロ クーペのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.531kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
カマロ クーペ
4.531kg/PS
405PS・6.2L-NA
車体のみPWR 4.395
1835kg
+3.1%

車種詳細
シビック タイプR
4.516kg/PS
320PS・2.0L-TB
車体のみPWR 4.344
1445kg
+4.0%

車種詳細
シビック タイプR
4.629kg/PS
310PS・2.0L-TB
車体のみPWR 4.452
1435kg
+4.0%

車種詳細
スカイライン
4.481kg/PS
405PS・3.0L-TT
車体のみPWR 4.346
1815kg
+3.1%

車種詳細
インプレッサ WRX
4.516kg/PS
320PS・2.0L-TB
車体のみPWR 4.344
1445kg
+4.0%

車種詳細
インプレッサ WRX S202
4.328kg/PS
320PS・2.0L-TB
車体のみPWR 4.156
1385kg
+4.1%


4.304kg/PSから4.758kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの4人乗りハッチバック・FK8型 シビック タイプR、ホンダの4人乗りハッチバック・FK2型 シビック タイプR、日産の5人乗りセダン・RV37型 スカイライン、スバルの5人乗りセダン・GDB型 インプレッサ WRX、スバルの5人乗りセダン・GDB型 インプレッサ WRX S202という顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

カマロ クーペ [SS-RS]のライバル車種|4.531kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は227.5PS/tとなっています。


カマロ クーペがバイクと競争するなら…?


車種詳細
SV400|399cc
4.528kg/PS
240kg/53.0PS/4.20kgm
[車体のみPWR:3.491]
1速ギヤ速度:63.8km/h
最小TWR:0.710
2013/01

-
カマロ クーペ|6153cc
4.531kg/PS
1835kg/405PS/56.7kgm
[車体のみPWR:4.395]
1速ギヤ速度:61.4km/h
最小TWR:0.867

車種詳細
CB-1|399cc
4.547kg/PS
241kg/53.0PS/3.70kgm
[車体のみPWR:3.509]
1速ギヤ速度:73.5km/h
最小TWR:0.892

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではカマロ クーペとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

VK53A SV400と競争してみる

まずカマロ クーペより少しPWRが低いバイクとして、スズキのSV400が挙げられます。PWRの4.528kg/PSは車両重量185kgにライダーの体重55kgを加えた240kgを、最高出力53.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はSV400に2.4km/h劣り、1速TWRは0.157kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

NC27 CB-1と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCB-1が挙げられます。PWRの4.547kg/PSは車両重量186kg+55kgの241kgを、最高出力53.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は12.1km/h劣り、1速TWRは0.025kg勝る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.762
平均ピストンスピード 18.09m/s
トルクウェイトレシオ 31.39kg/kgm
1馬力あたりのお値段 13333円
排気量1Lあたり馬力 65.82PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.22kgm/L
1気筒あたりの馬力 50.6PS
1気筒あたりのトルク 7.1kgm
パワーバンド比率 27.1%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
クーペのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは31.39kg/kgm(1780kg/56.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が5400000円、最高出力が405馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は13333円、逆に1万円あたりでは0.75馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は95238円、1万円あたりでは0.11kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc超の車編
クーペ編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は65.82PS/L、トルクは9.22kgm/L、1気筒あたりの馬力は50.6馬力、トルクは7.1kgmとなり、このエンジンが405馬力を5900回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.09m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.0mmであるL99型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6520回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.762になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


カマロ クーペでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.694m
期待される荷室の幅 1.515m
対角線の長さ 2.273m
期待される荷室の面積 2.566m²

縦方向の長さが1.694m(対角線では2.273m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5900rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6400回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6400rpm|タイヤサイズ 275/40R20|タイヤ直径 72.8cm|円周長 228.7cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6400rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.030 13.18 - - 67km/h 9600rpm 2052.7kgm
2速 2.360 7.72 0.586 1-2/
3750rpm
114km/h 5620rpm 1202.1kgm
3速 1.530 5.00 0.648 2-3/
4150rpm
176km/h 3650rpm 779.3kgm
4速 1.150 3.76 0.752 3-4/
4810rpm
234km/h 2740rpm 585.8kgm
5速 0.850 2.78 0.739 4-5/
4730rpm
316km/h 2030rpm 433.0kgm
6速 0.670 2.19 0.788 5-6/
5040rpm
401km/h 1600rpm 341.3kgm
Final3.270レシオカバレッジ(変速比幅)6.015
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4300rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.270)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(56.7kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.270)÷タイヤの有効半径(0.364m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの401km(5900rpmでは369.5km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4300回転で最大トルク56.7kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば31.39kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(4.395kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2052.7kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1780kg)を1速ギヤの最大駆動力(2052.7kgm)で割ってみると0.867kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5900回転でのトルク(49.2kgm)からTWRを算出すると0.999kg/kgmとなり、4300-5900回転の回転域では0.867-0.999kg/kgmの間で推移することがわかります。


5900rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

謎型カマロ クーペに搭載されたL99型6153ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5900rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5900rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ61km/h-
2速ギヤ105km/h3460rpm
3速ギヤ162km/h3820rpm
4速ギヤ215km/h4440rpm
5速ギヤ291km/h4360rpm
6速ギヤ370km/h4650rpm

まず1速ギヤで5900rpmまで引っ張ると61km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5900rpmから3460rpmまで落ち、そこから5900rpmまで加速を続けると速度は105km/h(+44km/h)になります。

3速ギヤでは3820rpmまで落ちて5900rpmで162km/h(+57km/h)に、4速ギヤでは4440rpmまで落ちて5900rpmで215km/h(+53km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4360rpmまで落ちて5900rpmで291km/h(+76km/h)に、6速ギヤでは4650rpmまで落ちて5900rpmで370km/h(+79km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3840 5760 7680 9600 11520 13450 17290
2速 2250 3370 4500 5620 6750 7870 10120
3速 1460 2190 2920 3650 4380 5100 6560
4速 1100 1640 2190 2740 3290 3840 4930
5速 810 1220 1620 2030 2430 2840 3650
6速 640 960 1280 1600 1920 2240 2870
※赤い数字は暫定レブリミット(6400rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.670)を選択して時速100kmにて走行すると1600回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは960回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1120回転、一般的な高速道路の80km/hでは1280回転、100km/hでは1600回転、制限速度が120km/hになると1920回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2870回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 21 31 42 52 62 73 83
2速 18 36 53 71 89 107 124 142
3速 27 55 82 110 137 165 192 219
4速 36 73 109 146 182 219 255 292
5速 49 99 148 197 247 296 346 395
6速 63 125 188 251 313 376 438 501

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6400回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの275/40R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 275/40R20 | 直径 728mm

-20mm
幅255mm
-10mm
幅265mm
変更なし
幅275mm
+10mm
幅285mm
+20mm
幅295mm
35 255/35R20
37.7km/h
径 687mm
差 -41mm
265/35R20
38.1km/h
径 694mm
差 -34mm
275/35R20
38.5km/h
径 701mm
差 -27mm
285/35R20
38.9km/h
径 708mm
差 -20mm
295/35R20
39.3km/h
径 715mm
差 -13mm
40 255/40R20
39.1km/h
径 712mm
差 -16mm
265/40R20
39.6km/h
径 720mm
差 -8mm
275/40R20
40.0km/h
728mm
0mm
285/40R20
40.4km/h
径 736mm
差 +8mm
295/40R20
40.9km/h
径 744mm
差 +16mm
45 255/45R20
40.5km/h
径 738mm
差 +10mm
265/45R20
41.0km/h
径 747mm
差 +19mm
275/45R20
41.5km/h
径 756mm
差 +28mm
285/45R20
42.0km/h
径 765mm
差 +37mm
295/45R20
42.5km/h
径 774mm
差 +46mm
50 255/50R20
41.9km/h
径 763mm
差 +35mm
265/50R20
42.5km/h
径 773mm
差 +45mm
275/50R20
43.0km/h
径 783mm
差 +55mm
285/50R20
43.6km/h
径 793mm
差 +65mm
295/50R20
44.1km/h
径 803mm
差 +75mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、255/40R20 、265/35R20、265/40R20 、275/35R20 、285/35R20 、295/35R20あたりのタイヤがおすすめです。

275/40R20のタイヤ幅を255mmから305mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、275/40R20の適応サイズと性能の変化 [カマロ クーペ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】275/40R20のタイヤ銘柄と通販価格

カマロ クーペ 6.2L-NA FR/6ATの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.78㎏/PS4.39㎏/PS64.6ptA
最高回転数5881rpm5900rpm50.2ptC
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m0.87㎏/㎏m65.0ptA
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h61.4㎞/h59.5ptB
1リットル
換算馬力
73.10PS/L65.82PS/L44.3ptD
1リットル
換算トルク
9.47㎏m/L9.22㎏m/L47.0ptC
WB/TR比1.7731.76251.1ptC
ワイド&
ロー指数
0.8940.72162.4ptA
前面の面積2.631m22.643m249.7ptC
最低地上高154.5mm-43.7ptD
スポーツ性能部門の得点519.9pt
総合評価B

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費335944円570800円29.2ptF
燃費13.0km/L-44.2ptD
100km/h
回転数
2490rpm1600rpm61.8ptB
航続距離643.9km-46.3ptC
車の大きさ11.466m312.791m344.8ptD
車内の広さ3430.7L-46.6ptC
乗車定員4.8人4人43.3ptD
1人あたり
車内広さ
691.7L-44.2ptD
車内床面積2.793m2-46.0ptC
最小回転
半径
5.17m-45.3ptD
ユーティリティ部門の得点451.7pt
総合評価D

※燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10698車種中 RANK
運動性能 519.9pt 2935位 B
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 451.7pt 9214位 D
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 971.6pt 7274位 C
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は519.9点で全10698車種中の2935位、ユーティリティ部門は451.7点で9214位、総合得点は971.6点で7274位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したカマロ クーペ [SS-RS] (FR/6AT) の各種スペックを、クーペ6000cc超という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

カマロ クーペの歴代モデル

6代目 謎型 カマロ クーペ
謎 カマロ クーペは2017/11に登場した6代目モデル。参考車両の「LT-RS」は全長4780mm、全幅1900mm、全高1340mmの車体に、275PS/40.8kgmを発生する1998ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

5代目 謎型 カマロ コンバーチブル
謎 カマロ コンバーチブルは2009/12に登場した5代目モデル。参考車両の「Convertible」は全長4840mm、全幅1915mm、全高1395mmの車体に、327PS/38.4kgmを発生するLFX型3562ccエンジンを搭載した4人乗りオープンカー。

4代目 CF43FK型 カマロ コンバーチブル
CF43FK カマロ コンバーチブルは1993/07に登場した4代目モデル。参考車両の「Sport-Convertible」は全長4910mm、全幅1890mm、全高1330mmの車体に、160PS/27.6kgmを発生する3F型3350ccエンジンを搭載した4人乗りオープンカー。

3代目 CF25B型 カマロ クーペ
CF25B カマロ クーペは1982に登場した3代目モデル。参考車両の「Z28」は全長4885mm、全幅1860mm、全高1285mmの車体に、245PS/47.7kgmを発生する5B型5727ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。


人気があるクーペの車種比較


AW11 MR2 1600G SC 1988 vs AW11 MR2 1600G 1984 性能比較
初代 MR2 1600G SC(1988年式 AW11・MR/5MT・1.6L+SC・145PS/19.0kgm・2人乗り)と、初代 MR2 1600G(1984年式 AW11・MR/5MT・1.6L・130PS/15.2kgm・2人乗り)を比較。

ZZW30 MR-S 2005 vs SW20 MR2 G 1997 性能比較
初代 MR-S(2005年式 ZZW30・MR/6MT・1.8L・140PS/17.4kgm・2人乗り)と、2代目 MR2 G(1997年式 SW20・MR/5MT・2.0L・200PS/21.0kgm・2人乗り)を比較。

ZZW30 MR-S 2005 vs SW20 MR2 GT-S 1997 性能比較
初代 MR-S(2005年式 ZZW30・MR/6MT・1.8L・140PS/17.4kgm・2人乗り)と、2代目 MR2 GT-S(1997年式 SW20・MR/5MT・2.0L+ターボ・245PS/31.0kgm・2人乗り)を比較。

AE86 スプリンター トレノ GTV 1983 vs AW11 MR2 1600G 1984 性能比較
5代目 スプリンター トレノ GTV GTV Fin4.300(1983年式 AE86・FR/5MT・1.6L・130PS/15.2kgm・5人乗り)と、初代 MR2 1600G(1984年式 AW11・MR/5MT・1.6L・130PS/15.2kgm・2人乗り)を比較。

ZZE123 カローラ ランクス 2ZZ 2004 vs ZZT231 セリカ SS-II 2005 性能比較
9代目 カローラ ランクス Z Aero-Tourer(2004年式 ZZE123・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・5人乗り)と、7代目 セリカ SS-II(2005年式 ZZT231・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・4人乗り)を比較。

DB06 スープラ RZ 2023 vs JZA80 スープラ RZ 2001 新旧比較
5代目 スープラ RZ(2023年式 DB06・FR/6MT・3.0L+ターボ・387PS/51.0kgm・2人乗り)と、4代目 スープラ RZ 17inch(2001年式 JZA80・FR/6MT・3.0L+ツインターボ・280PS/46.0kgm・4人乗り)を比較。

ZN6 86 ハチロク 2016 vs SXE10 アルテッツァ RS200 2004 性能比較
初代 86 ハチロク G(2016年式 ZN6・FR/6MT・2.0L・207PS/21.6kgm・4人乗り)と、初代 アルテッツァ RS200(2004年式 SXE10・FR/6MT・2.0L・210PS/22.0kgm・5人乗り)を比較。

JZA80 スープラ RZ 2001 vs JZA70 スープラ 2.5GT 1991 新旧比較
4代目 スープラ RZ 17inch(2001年式 JZA80・FR/6MT・3.0L+ツインターボ・280PS/46.0kgm・4人乗り)と、3代目 スープラ 2.5GT TwinTurbo-R(1991年式 JZA70・FR/5MT・2.5L+ツインターボ・280PS/37.0kgm・5人乗り)を比較。