BMWアルピナ:B6 グランクーペの性能と維持費 4.4L/4WD/8AT 2197万円

このページでは、BMWアルピナの4ドア・4人乗りセダン、3代目のB6 グランクーペ BiTurbo GranCoupe ALLRAD【2015/04モデル・600PS/81.6kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

B6 グランクーペ
販売期間:2011/12 - 2019/06

画像はBMWアルピナより引用
http://www.alpina.co.jp/
投稿:2015/05/14|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長5010mm×全幅1895mm×全高1400mm、排気量は4394ccであることから、大雑把に分類すると4.4リットルクラス(4400cc、自動車税は4.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5010mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


B6 グランクーペ [4394cc/600PS 4WD/8AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

3代目B6 グランクーペの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2012/04
6M10型
[BiTurbo Coupe]
4.4L-TB | FR/8AT
| 1864.0万円
550PS
74.4kgm
7.3km/L
2012/04
6M10型
[BiTurbo Cabrio]
4.4L-TB | FR/8AT
| 1990.0万円
550PS
74.4kgm
7.3km/L
B6 グランクーペの旧型モデル
2代目 謎型B6 クーペ
謎型B6 クーペは2005/09に登場した2代目モデル。参考車両の「S-Coupe Super-Charge」は全長4830mm、全幅1855mm、全高1370mmの車体に、537PS/74.0kgmを発生する4398ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW_ALPINA
車名&
グレード
B6 グランクーペ
BiTurbo GranCoupe ALLRAD
その他 ビターボ グランクーペ 6M10? 燃費はEUDCコンバインモードによる計測値
お値段 21970000円
車両型式
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
8速AT・8速オートマ車
ドア/定員 4ドア/4名乗車
車体寸法 長5010×幅1895×高1400mm
軸距&
輪距
2970mm
前1595mm/後1625mm
タイヤ 前輪:255/35R20
後輪:295/30R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2030kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 V型8気筒
排気量4394cc
圧縮比10.0
吸気方式 ツインターボ
最高出力 600PS[441kW]/6000rpm
最大トルク 81.6kgm[800Nm]/3500-4500rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 9.6km/L(22.6mpg)
100km燃費 10.4L/100km

V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税76500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税20500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額8000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2015/04モデルのB6 グランクーペを9年落ちの中古で1450万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    B6 グランクーペの2015/04モデルの場合、2024年現在では9年が経過しているため、新車価格の60%である1318.2万円に諸経費として131.8万円を足した1450万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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2015年式を9年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4500cc以下 13年未満 76500円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷8.9×180円/L
7000km÷8.9km/L×180円/L
5000km÷8.9km/L×180円/L
3000km÷8.9km/L×180円/L
202250円
(141580円)
(101130円)
(60680円)
オイル交換(5000km毎) 1回8500円×2回 17000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本24000円×4本÷5年 19200円
任意保険料(月額8000円) 月額8000円×12ヶ月 96000円
ローン完済後の年間維持費 440300円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額241670円×12ヶ月 2900040円
ローン返済中の年間維持費 3340400円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 61700円
名目 金額
自動車税(1年分) 76500円
自動車重量税(1年分) 20500円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
202250円
(141580円)
(101130円)
(60680円)
オイル交換(5000km毎) 17000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 19200円
任意保険料(月額8000円) 96000円
ローン完済後の年間維持費 440300円
名目 金額
車のローン額(1年分) 2900040円
ローン返済中の年間維持費 3340400円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
61700円
  • 初度登録から9年経過車の場合、「4500cc以下で13年未満」クラスの自動車税は76500円、「2.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに8500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした61700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が30万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3万円~4万円、年間では36万円~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

B6 グランクーペ【BiTurbo GranCoupe ALLRAD】の場合、維持費の月額は36700円(ローン完済前は278400円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも良いんです。愛さえあれば。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費8.9km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
146070円
[-56180円]
-25円
155円/L
174160円
[-28090円]
-10円
170円/L
191020円
[-11230円]
180円/L202250円
[0円]
+10円
190円/L
213490円
[+11240円]
+25円
205円/L
230340円
[+28090円]
+50円
230円/L
258430円
[+56180円]

燃費8.9km/LのB6 グランクーペで10000km走行するのに必要な燃料は1123.6L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は202250円になります。

参考までに、B6 グランクーペの燃料タンクは70リットルですので、1123.6Lの給油回数は17回、1回あたりの燃料代は約11900円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては11240円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると28090円、50円も違ってくると56180円にもなります。

これをB6 グランクーペの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を440300円としたとき、130円/Lに値下がりすれば384120円(87.2%)に、230円/Lに値上がりすれば496480円(112.8%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(76500円)なり重量税(20500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76500円 29%
自動車重量税 1年分 20500円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 60680円 23%
オイル交換 年1回 8500円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 5%
任意保険料 80% 76800円 29%
合計
[1万kmとの差額]
264700円
-175600円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76500円 25%
自動車重量税 1年分 20500円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 101130円 33%
オイル交換 年1回 8500円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 4%
任意保険料 85% 81600円 25%
合計
[1万kmとの差額]
309900円
-130400円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76500円 21%
自動車重量税 1年分 20500円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 141580円 39%
オイル交換 年1回 11900円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 4%
任意保険料 90% 86400円 25%
合計
[1万kmとの差額]
358600円
-81700円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料96000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて175600円安い264700円に、5000km走行では130400円安い309900円に、7000km走行では81700円安い358600円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76500円 13%
自動車重量税 1年分 20500円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 15000km分 303380円 52%
オイル交換 年3回 51000円 9%
タイヤ交換 2.7年毎 28800円 5%
任意保険料 100% 96000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
585100円
+144800円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76500円 11%
自動車重量税 1年分 20500円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 404500円 57%
オイル交換 年4回 68000円 10%
タイヤ交換 2年毎 38400円 5%
任意保険料 100% 96000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
712800円
+272500円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



B6 グランクーペの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 9.6km/L
燃料タンク容量 70L
航続距離(カタログ燃費) 672.0km
航続距離(80%燃費) 539.0km
満タンプライス 12600円
1km走行コスト 18.75円
1万円でどこまで行ける? 533.3km
車両価格/航続距離 32693円/km

JC08モード燃費が9.6km/L、燃料タンク容量70リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は672.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.6km/L)とすると602.0km、80%(7.7km/L)だと539.0km、70%(6.7km/L)では469.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で70リットルの給油をすると12600円、上で計算した航続距離を踏まえると672.0km(80%燃費時539.0km)を走行するのに12600円かかる計算です。

燃費を8.9km/Lとしたときの1km走行コストは18.75円、10万km走行したときの燃料代は187.5万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら18.8万円/年、7年10万kmなら26.8万円/年、5年10万kmなら37.5万円/年、3年10万kmなら62.5万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば533.3km(往復なら片道266.7km)、カタログ値の80%なら426.7km(片道213.3km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で672.0kmの距離を移動できる B6 グランクーペ [BiTurbo GranCoupe ALLRAD]という乗り物を、2197.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「32693円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3500回転時の馬力 399PS
4500回転時の馬力 513PS
6000回転時の馬力 600PS
各回転域でのトルク
3500回転時のトルク 81.6kgm
4500回転時のトルク 81.6kgm
6000回転時のトルク 71.6kgm

まずおさらいとして、搭載しているV型8気筒、4394ccのツインターボエンジンは6000回転時に最高出力600馬力を、3500-4500回転時に最大トルク81.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3500rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の2500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は41.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.383kg/PS(2030kg/600PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.383kg/PS
車体+1人3.475kg/PS
車体+4人3.750kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg3.483kg/PS
車体+70kg3.500kg/PS
車体+80kg3.517kg/PS
車体+90kg3.533kg/PS
車体+100kg3.550kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは3.475kg/PS(2085kg/600PS)となり、数値としては0.092kg、比率にすると2.7%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは3.750kg/PS(2250kg/600PS)となり、数値としては0.367kg、比率にすると10.8%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


B6 グランクーペのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2015/04

-
B6 グランクーペ
3.475kg/PS
2085kg/600PS|4.4L-TT
[車体のみPWR:3.383]
2016/08

車種詳細
NSX
3.619kg/PS
1835kg/507PS|3.5L-TT
車体のみPWR:3.511
2016/07

車種詳細
GT-R
3.184kg/PS
1815kg/570PS|3.8L-TT
車体のみPWR:3.088
2001/01

車種詳細
340R
3.567kg/PS
635kg/178PS|1.8L-NA
車体のみPWR:3.258
2014/06

車種詳細
Sクラス セダン AMG
3.722kg/PS
2345kg/630PS|6.0L-TT
車体のみPWR:3.635
2011/11

車種詳細
GT-R
3.264kg/PS
1795kg/550PS|3.8L-TT
車体のみPWR:3.164

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ3.475kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

3.127kg/PSから3.823kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの2人乗りクーペ「NC1型 NSX」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R」、ロータスの2人乗りオープンカー「謎型 340R」、メルセデスベンツの5人乗りセダン「222179C型 Sクラス セダン AMG」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

B6 グランクーペ [BiTurbo GranCoupe ALLRAD]とパワーウェイトレシオが近い車種|3.475kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は295.6PS/tとなっています。


B6 グランクーペがバイクと競争するなら…?


車種詳細
CB1100|1140cc
3.467kg/PS
312kg/89.7PS/9.28kgm
[車体のみPWR:2.856]
1速ギヤ速度:81.6km/h
最小TWR:0.797
2015/04

-
B6 グランクーペ|4394cc
3.475kg/PS
2085kg/600PS/81.6kgm
[車体のみPWR:3.383]
1速ギヤ速度:58.5km/h
最小TWR:0.644

車種詳細
ゴールドウイング|1833cc
3.476kg/PS
438kg/126.0PS/17.30kgm
[車体のみPWR:3.040]
1速ギヤ速度:65.7km/h
最小TWR:0.701

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではB6 グランクーペとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SC65 CB1100と競争してみる

まずB6 グランクーペより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCB1100が挙げられます。PWRの3.467kg/PSは車両重量257kgにライダーの体重55kgを加えた312kgを、最高出力89.7PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はCB1100に23.1km/h劣り、1速TWRは0.153kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

SC79 ゴールドウイングと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのゴールドウイングが挙げられます。PWRの3.476kg/PSは車両重量383kg+55kgの438kgを、最高出力126.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は7.2km/h劣り、1速TWRは0.057kg勝る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.845
平均ピストンスピード 17.66m/s
トルクウェイトレシオ 24.88kg/kgm
1馬力あたりのお値段 36617円
排気量1Lあたり馬力 136.55PS/L
排気量1Lあたりトルク 18.57kgm/L
1気筒あたりの馬力 75.0PS
1気筒あたりのトルク 10.2kgm
パワーバンド比率 41.7%
燃費×馬力 5358.0pt
各種ランキング
セダンのPWR
4.0~4.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは24.88kg/kgm(2030kg/81.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が21970000円、最高出力が600馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は36617円、逆に1万円あたりでは0.27馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は269240円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4500cc以下の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は136.55PS/L、トルクは18.57kgm/L、1気筒あたりの馬力は75.0馬力、トルクは10.2kgmとなり、このエンジンが600馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.66m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が88.3mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6800回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.845になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が8.93km/L、最高出力が600PSであるこの車の獲得ポイントは5358.0ptになります。
戯れに車両重量2030kgを100kg単位にした20.3で割ってみたところ、その数値は263.94ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



B6 グランクーペでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.75m
期待される荷室の幅 1.50m
対角線の長さ 2.30m
期待される荷室の面積 2.62m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.75m(対角線では2.30m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 295/30R20|タイヤ直径 68.5cm|円周長 215.2cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.710 13.24 -
-
63km/h 10250rpm 3153.2kgm
2速 3.140 8.82 0.667 1-2/
4340rpm
95km/h 6830rpm 2102.2kgm
3速 2.110 5.93 0.672 2-3/
4370rpm
142km/h 4590rpm 1412.6kgm
4速 1.670 4.69 0.791 3-4/
5140rpm
179km/h 3630rpm 1118.0kgm
5速 1.290 3.62 0.772 4-5/
5020rpm
232km/h 2810rpm 863.6kgm
6速 1.000 2.81 0.775 5-6/
5040rpm
299km/h 2180rpm 669.5kgm
7速 0.840 2.36 0.840 6-7/
5460rpm
356km/h 1830rpm 562.4kgm
8速 0.670 1.88 0.798 7-8/
5190rpm
446km/h 1460rpm 448.5kgm
Final 2.810 レシオカバレッジ(変速比幅)7.030

ギヤの繋がりイメージ
謎型B6 グランクーペ8AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3500-4500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.810)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(81.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.810)÷タイヤの有効半径(0.3425m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの446km(6000rpmでは411.5km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ59km/h-
2速ギヤ88km/h4000rpm
3速ギヤ131km/h4030rpm
4速ギヤ165km/h4750rpm
5速ギヤ214km/h4630rpm
6速ギヤ276km/h4650rpm
7速ギヤ328km/h5040rpm
8速ギヤ411km/h4790rpm

謎型B6 グランクーペに搭載された4394ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6000rpmまで引っ張ると59km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6000rpmから4000rpmまで落ち、そこから6000rpmまで加速を続けると速度は88km/h(+29km/h)になります。

3速ギヤでは4030rpmまで落ちて6000rpmで131km/h(+43km/h)に、4速ギヤでは4750rpmまで落ちて6000rpmで165km/h(+34km/h)に、5速ギヤでは4630rpmまで落ちて6000rpmで214km/h(+49km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4650rpmまで落ちて6000rpmで276km/h(+62km/h)に、7速ギヤでは5040rpmまで落ちて6000rpmで328km/h(+52km/h)に、8速ギヤでは4790rpmまで落ちて6000rpmで411km/h(+83km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3500-4500回転で最大トルク81.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば24.88kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(3.383kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと3153.2kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2030kg)を1速ギヤの最大駆動力(3153.2kgm)で割ってみると0.644kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(71.6kgm)からTWRを算出すると0.73kg/kgmとなり、3500-6000回転の回転域では0.644-0.73kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4100 6150 8200 10250 12300 14350 18450
2速 2730 4100 5470 6830 8200 9570 12300
3速 1840 2760 3670 4590 5510 6430 8270
4速 1450 2180 2910 3630 4360 5090 6540
5速 1120 1680 2250 2810 3370 3930 5050
6速 870 1310 1740 2180 2610 3050 3920
7速 730 1100 1460 1830 2190 2560 3290
8速 580 870 1170 1460 1750 2040 2620
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.670)を選択して時速100kmにて走行すると1460回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは880回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1020回転、一般的な高速道路の80km/hでは1170回転、100km/hでは1460回転、制限速度が120km/hになると1750回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2630回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 20 29 39 49 59 68 78
2速 15 29 44 59 73 88 102 117
3速 22 44 65 87 109 131 152 174
4速 28 55 83 110 138 165 193 220
5速 36 71 107 142 178 214 249 285
6速 46 92 138 184 230 276 322 368
7速 55 109 164 219 274 328 383 438
8速 69 137 206 274 343 411 480 549

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの295/30R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 295/30R20 | 直径 685mm

-20mm
幅275mm
-10mm
幅285mm
変更なし
幅295mm
+10mm
幅305mm
+20mm
幅315mm
-5%
25
扁平
275/25R20
37.7km/h
直径646mm
径差-39mm
285/25R20
38.0km/h
直径651mm
径差-34mm
295/25R20
38.3km/h
直径656mm
径差-29mm
305/25R20
38.6km/h
直径661mm
径差-24mm
315/25R20
38.9km/h
直径666mm
径差-19mm
0%
30
扁平
275/30R20
39.3km/h
直径673mm
径差-12mm
285/30R20
39.6km/h
直径679mm
径差-6mm
295/30R20
40.0km/h
685mm
0mm
305/30R20
40.4km/h
直径691mm
径差+6mm
315/30R20
40.7km/h
直径697mm
径差+12mm
+5%
35
扁平
275/35R20
40.9km/h
直径701mm
径差+16mm
285/35R20
41.3km/h
直径708mm
径差+23mm
295/35R20
41.8km/h
直径715mm
径差+30mm
305/35R20
42.2km/h
直径722mm
径差+37mm
315/35R20
42.6km/h
直径729mm
径差+44mm
+10%
40
扁平
275/40R20
42.5km/h
直径728mm
径差+43mm
285/40R20
43.0km/h
直径736mm
径差+51mm
295/40R20
43.4km/h
直径744mm
径差+59mm
305/40R20
43.9km/h
直径752mm
径差+67mm
315/40R20
44.4km/h
直径760mm
径差+75mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、275/30R20 、285/25R20、285/30R20 、295/25R20 、305/25R20 、315/25R20あたりのタイヤがおすすめです。

295/30R20のタイヤ幅を275mmから325mmまで、扁平率を15%から45%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、295/30R20の適応サイズと性能の変化 [B6 グランクーペ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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B6 グランクーペ[4.4L-TT 4WD/8AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.383kg/ps67.47
1速ギヤ加速性能0.644kg/kgm69.87
1L換算馬力136.55ps/L62.35
1L換算トルク18.57kgm/L58.38
WB/TR比1.84542.58
ワイド&ロー指数0.73961.14
前面の面積2.653m²49.19
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点454.70

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費9.6km/L37.57
年間維持費440300円39.66
100kmh回転数1460rpm63.67
航続距離672.0km47.56
車の大きさ13.292m³57.37
室内の広さ(仮) 2.410m³40.44
最小回転半径-39.21
馬力単価36617円29.97
ユーティリティ部門の得点355.45

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計したB6 グランクーペ[4.4L-TT 4WD/8AT] の総合得点は 810.15 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したB6 グランクーペ [BiTurbo GranCoupe ALLRAD] (4WD/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「4500ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

B6 グランクーペの歴代モデル

3代目 謎型 B6 グランクーペ
謎 B6 グランクーペは2011/12に登場した3代目モデル。参考車両の「BiTurbo GranCoupe ALLRAD」は全長5010mm、全幅1895mm、全高1400mmの車体に、600PS/81.6kgmを発生する4394ccエンジンを搭載した4人乗りセダン。

2代目 謎型 B6 カブリオ
謎 B6 カブリオは2005/09に登場した2代目モデル。参考車両の「S-Cabrio Super-Charge」は全長4830mm、全幅1855mm、全高1360mmの車体に、537PS/74.0kgmを発生する4398ccエンジンを搭載した4人乗りオープンカー。

初代 謎型 B6 ツーリング
謎 B6 ツーリングは1997/01に登場した初代モデル。参考車両の「2.8 Touring」は全長4435mm、全幅1695mm、全高1400mmの車体に、225PS/28.7kgmを発生する2792ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。