E34:B10 ツーリングの性能と維持費 FR/5AT 1410万円 1995年式

このページでは、BMWアルピナの5ドア・5人乗りワゴン、3代目のE34型B10 ツーリング 4.0-Touring E34【1995/10モデル・315PS/41.8kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

E34 B10 ツーリング
販売期間:1995/10 - 1997/10

画像はBMWアルピナより引用
http://www.alpina.co.jp/
投稿:2012/02/14|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長4720mm×全幅1750mm×全高1400mm、排気量は3981ccであることから、大雑把に分類すると4.0リットルクラス(4000cc、自動車税は4.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。
参考:300PS~350PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4720mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


E34型 B10 ツーリング [3981cc/315PS FR/5AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

3代目B10 ツーリングの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1995/10
E34型
[3.0 E34]
3.0L-NA・4WD/5AT・896.0万円
236PS・31.8kgm・-
236PS
31.8kgm
-
1995/10
E34型
[4.6-Touring E34]
4.6L-NA・FR/6MT・1508.0万円
350PS・48.9kgm・-
350PS
48.9kgm
-
1995/10
E34型
[4.6-Touring E34]
4.6L-NA・FR/5AT・1576.0万円
350PS・48.9kgm・-
350PS
48.9kgm
-
3代目B10 ツーリングの車両型式・グレード一覧【全4車種】
B10 ツーリングの新型モデル
4代目 E39型B10 ツーリング
E39型B10 ツーリングは1997/10に登場した4代目モデル。参考車両の「V8-Touring E39」は全長4805mm、全幅1800mm、全高1460mmの車体に、355PS/48.9kgmを発生する4619ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMWアルピナ
車名&
グレード
B10 ツーリング
4.0-Touring E34
その他 ベース車(5シリーズ)
お値段 14100000円
車両型式 E34
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
5速AT・5速オートマ車
ドア/定員 5ドア/5名乗車
車体寸法 長4720×幅1750×高1400mm
軸距&
輪距
2760mm
前1485mm/後1485mm
タイヤ 前輪:235/45R17
後輪:265/40R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1725kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 V型8気筒
排気量3981cc
圧縮比10.3
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 315PS[232kW]/5800rpm
最大トルク 41.8kgm[410Nm]/4600rpm
使用燃料 ハイオクガソリン

V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税76400円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額7500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1995/10モデルのB10 ツーリングを29年落ちの中古で310.2万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    B10 ツーリングの1995/10モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である282万円に諸経費として28.2万円を足した310.2万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1995年式を29年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4000cc以下 13年経過 76400円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷6.2km/L×185円/L 298390円
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料(月額7500円) 月額7500円×12ヶ月 90000円
ローン完済後の年間維持費 523900円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額51700円×12ヶ月 620400円
ローン返済中の年間維持費 1144300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71100円
名目 金額
自動車税(1年分) 76400円
自動車重量税(1年分) 25200円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
298390円
(208870円)
(149200円)
(89520円)
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 12000円
任意保険料(月額7500円) 90000円
ローン完済後の年間維持費 523900円
名目 金額
車のローン額(1年分) 620400円
ローン返済中の年間維持費 1144300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71100円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「4000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は76400円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした71100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。もしくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、ある種のカタルシスを感じているかもしれません。

名にし負うB10 ツーリングともなれば、その維持費は月額でさえ43700円(ローン完済前は95400円)という破格の金額。とてもじゃないが頭金0円!一世一代のフルローン!で乗るような車ではありません。どうしても乗りたい言うなら、清水の舞台から飛び降りる覚悟でご近所をノロノロ運転して満足するか、盆栽としてガレージに飾っておくならまあ、あるいは…

B10 ツーリングの維持費は高い?安い?

「B10 ツーリングの年間維持費は523900円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「4000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてB10 ツーリングの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いラングラー398100円-125800円
フェアレディZ442700円-81200円
ラングラー アンリミテッド463300円-60600円
FJクルーザー469600円-54300円
基準4000ccクラス平均491000円-32900円
Gクラス 4x4507700円-16200円
B10 ツーリングの維持費523900円
チェロキー564600円+40700円
ディスカバリー631500円+107600円
高いランドクルーザー80720300円+196400円

B10 ツーリングの年間維持費を、4000ccクラスで最も維持費が安いラングラーと比較して125800円高く、最も高いランドクルーザー80と比較して196400円安く、4000ccクラスの平均維持費との比較では32900円高くなっています。

最低額のラングラーと最高額のランドクルーザー80は極端な例としても、4000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、B10 ツーリングの維持費は ちょっと高い! と言えそうです。

年間維持費が安い 4000ccクラスの車 ランキング

B10 ツーリングを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%680万円57万円44万円
15%450万円38万円30万円
20%340万円29万円23万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は680万円(総支給額57万円/月、手取り44万円/月)、ここから月額維持費4.4万円を支払うと残りは39.6万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は450万円(総支給額38万円/月、手取り30万円/月)、4.4万円を支払うと残りは25.6万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が340万円(総支給額29万円/月、手取り23万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。4.4万円を引くと残りは18.6万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代30万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費6.2km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
217760円
[-80630円]
-25円
160円/L
258080円
[-40310円]
-10円
175円/L
282280円
[-16110円]
185円/L298390円
[0円]
+10円
195円/L
314540円
[+16150円]
+25円
210円/L
338730円
[+40340円]
+50円
235円/L
379060円
[+80670円]

燃費6.2km/LのE34型 B10 ツーリングで10000km走行するのに必要な燃料は1613L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は298390円になります。

参考までに、B10 ツーリングの燃料タンクは80リットルですので、1613Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約14210円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては16150円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると40340円、50円も違ってくると80670円にもなります。

これをE34型 B10 ツーリングの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を523900円としたとき、135円/Lに値下がりすれば443270円(84.6%)に、235円/Lに値上がりすれば604570円(115.4%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(76400円)なり重量税(25200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 27%
自動車重量税 1年分 25200円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 89520円 31%
オイル交換 年1回 6500円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 3%
任意保険料 80% 72000円 25%
合計
[1万kmとの差額]
286500円
-237400円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 22%
自動車重量税 1年分 25200円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 5000km分 149200円 43%
オイル交換 年1回 6500円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 2%
任意保険料 85% 76560円 21%
合計
[1万kmとの差額]
350700円
-173200円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 18%
自動車重量税 1年分 25200円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 208870円 50%
オイル交換 年1回 9100円 2%
タイヤ交換 6年毎 8000円 2%
任意保険料 90% 81000円 20%
合計
[1万kmとの差額]
417400円
-106500円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料90000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて237400円安い286500円に、5000km走行では173200円安い350700円に、7000km走行では106500円安い417400円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 11%
自動車重量税 1年分 25200円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 447590円 63%
オイル交換 年3回 39000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 18000円 3%
任意保険料 100% 90000円 12%
合計
[1万kmとの差額]
705100円
+181200円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 76400円 9%
自動車重量税 1年分 25200円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 596780円 68%
オイル交換 年4回 52000円 6%
タイヤ交換 2年毎 24000円 3%
任意保険料 100% 90000円 10%
合計
[1万kmとの差額]
873300円
+349400円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
4000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
ステーションワゴン編

B10 ツーリングの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 6.2km/L
燃料タンク容量 80L
航続距離(カタログ燃費) 496.0km
航続距離(80%燃費) 400.0km
満タンプライス 14800円
1km走行コスト 29.84円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので6.2km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量80リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は496.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.6km/L)とすると航続距離は448.0km、80%(5.0km/L)だと400.0km、70%(4.3km/L)では344.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から80リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では14800円、上で計算した航続距離を踏まえると496.0km(80%燃費時400.0km)を走行するのに14800円かかる計算です。

燃費を6.2km/Lとしたときの1km走行コストは29.84円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
各回転域での馬力
4600回転時の馬力 268PS
5800回転時の馬力 315PS
各回転域でのトルク
4600回転時のトルク 41.8kgm
5800回転時のトルク 38.9kgm

まずおさらいとして、搭載しているV型8気筒、3981ccの自然吸気エンジンは5800回転時に最高出力315馬力を、4600回転時に最大トルク41.8kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4600rpmから最高出力が発生する5800rpmまで」の1200rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は20.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.476kg/PS(1725kg/315PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.476kg/PS
車体+1人5.651kg/PS
車体+5人6.349kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.667kg/PS
車体+70kg5.698kg/PS
車体+80kg5.730kg/PS
車体+90kg5.762kg/PS
車体+100kg5.794kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.651kg/PS(1780kg/315PS)となり、数値としては0.175kg、比率にすると3.2%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.349kg/PS(2000kg/315PS)となり、数値としては0.873kg、比率にすると15.9%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

E34 B10 ツーリングのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1995/10

-
B10 ツーリング
5.651kg/PS
1780kg/315PS|4.0L-NA
[車体のみPWR:5.476]
2012/11

車種詳細
フォレスター
5.875kg/PS
1645kg/280PS|2.0L-TB
車体のみPWR:5.679
2005/10

車種詳細
RX-8
5.460kg/PS
1365kg/250PS|1.4L-NA
車体のみPWR:5.240
2012/09

車種詳細
レガシィ ツーリングワゴン
5.517kg/PS
1655kg/300PS|2.0L-TB
車体のみPWR:5.333
2004/09

車種詳細
インテグラ
5.659kg/PS
1245kg/220PS|2.0L-NA
車体のみPWR:5.409
2002/11

車種詳細
レガシィB4
5.446kg/PS
1525kg/280PS|2.0L-TT
車体のみPWR:5.250

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ5.651kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.425kg/PSから5.877kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スバルの5人乗りSUV「SJG型 フォレスター」、マツダの4人乗りクーペ「SE3P型 RX-8」、スバルの5人乗りワゴン「BRG型 レガシィ ツーリングワゴン」、ホンダの4人乗りクーペ「DC5型 インテグラ」、スバルの5人乗りセダン「BE5型 レガシィB4」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

E34型 B10 ツーリング [4.0-Touring E34]のライバル車種|5.651kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は182.6PS/tとなっています。


B10 ツーリングがバイクと競争するなら…?


車種詳細
バンディット250V|248cc
5.650kg/PS
226kg/40.0PS/2.50kgm
[車体のみPWR:4.275]
1速ギヤ速度:63.4km/h
最小TWR:0.822
1995/10

-
B10 ツーリング|3981cc
5.651kg/PS
1780kg/315PS/41.8kgm
[車体のみPWR:5.476]
1速ギヤ速度:57.4km/h
最小TWR:1.083

車種詳細
NC700X|669cc
5.660kg/PS
283kg/50.3PS/6.22kgm
[車体のみPWR:4.560]
1速ギヤ速度:58.9km/h
最小TWR:0.919

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではB10 ツーリングとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

GJ77A バンディット250Vと競争してみる

まずB10 ツーリングより少しPWRが低いバイクとして、スズキのバンディット250Vが挙げられます。PWRの5.650kg/PSは車両重量171kgにライダーの体重55kgを加えた226kgを、最高出力40.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はバンディット250Vに6.0km/h劣り、1速TWRは0.261kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

RC63 NC700Xと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのNC700Xが挙げられます。PWRの5.660kg/PSは車両重量228kg+55kgの283kgを、最高出力50.3PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は1.5km/h劣り、1速TWRは0.164kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.859
平均ピストンスピード 15.47m/s
トルクウェイトレシオ 41.27kg/kgm
1馬力あたりのお値段 44762円
排気量1Lあたり馬力 79.13PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.50kgm/L
1気筒あたりの馬力 39.4PS
1気筒あたりのトルク 5.2kgm
パワーバンド比率 20.7%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
ステーションワゴンのPWR
3.5~4.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは41.27kg/kgm(1725kg/41.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が14100000円、最高出力が315馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は44762円、逆に1万円あたりでは0.22馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は337321円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4000cc以下の車編
ステーションワゴン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は79.13PS/L、トルクは10.50kgm/L、1気筒あたりの馬力は39.4馬力、トルクは5.2kgmとなり、このエンジンが315馬力を5800回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.47m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が80.0mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7500回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.859になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


B10 ツーリングでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.652m
期待される荷室の幅 1.350m
対角線の長さ 2.133m
期待される荷室の面積 2.230m²

縦方向の長さが1.652m(対角線では2.133m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。

車中泊にあると嬉しいアイテム

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5800rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6300回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6300rpm|タイヤサイズ 265/40R17|タイヤ直径 64.4cm|円周長 202.3cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6300rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.555 12.26 -
-
62km/h 10100rpm 1592.1kgm
2速 2.244 7.74 0.631 1-2/
3980rpm
99km/h 6380rpm 1005.0kgm
3速 1.545 5.33 0.689 2-3/
4340rpm
143km/h 4390rpm 691.9kgm
4速 1.000 3.45 0.647 3-4/
4080rpm
222km/h 2840rpm 447.9kgm
5速 0.787 2.72 0.787 4-5/
4960rpm
282km/h 2240rpm 352.5kgm
Final 3.450 レシオカバレッジ(変速比幅)4.517

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4600rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.450)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(41.8kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.450)÷タイヤの有効半径(0.322m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの282km(5800rpmでは259.3km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4600回転で最大トルク41.8kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば41.27kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.476kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1592.1kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1725kg)を1速ギヤの最大駆動力(1592.1kgm)で割ってみると1.083kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5800回転でのトルク(38.9kgm)からTWRを算出すると1.164kg/kgmとなり、4600-5800回転の回転域では1.083-1.164kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:5800rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

E34型B10 ツーリングに搭載された3981ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5800rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

5800rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ57km/h-
2速ギヤ91km/h3660rpm
3速ギヤ132km/h4000rpm
4速ギヤ204km/h3750rpm
5速ギヤ259km/h4560rpm

まず1速ギヤで5800rpmまで引っ張ると57km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5800rpmから3660rpmまで落ち、そこから5800rpmまで加速を続けると速度は91km/h(+34km/h)になります。

3速ギヤでは4000rpmまで落ちて5800rpmで132km/h(+41km/h)に、4速ギヤでは3750rpmまで落ちて5800rpmで204km/h(+72km/h)に、5速ギヤでは4560rpmまで落ちて5800rpmで259km/h(+55km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4040 6060 8080 10100 12130 14150 18190
2速 2550 3830 5100 6380 7650 8930 11480
3速 1760 2630 3510 4390 5270 6150 7900
4速 1140 1710 2270 2840 3410 3980 5120
5速 890 1340 1790 2240 2680 3130 4030
※赤い数字は暫定レブリミット(6300rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.787)を選択して時速100kmにて走行すると2240回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1340回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1570回転、一般的な高速道路の80km/hでは1790回転、100km/hでは2240回転、制限速度が120km/hになると2680回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4030回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 20 30 40 49 59 69 79
2速 16 31 47 63 78 94 110 125
3速 23 46 68 91 114 137 159 182
4速 35 70 106 141 176 211 246 281
5速 45 89 134 179 224 268 313 358

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6300回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの265/40R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 265/40R17 | 直径 644mm

-20mm
幅245mm
-10mm
幅255mm
変更なし
幅265mm
+10mm
幅275mm
+20mm
幅285mm
-5%
35
扁平
245/35R17
37.5km/h
直径604mm
径差-40mm
255/35R17
38.0km/h
直径611mm
径差-33mm
265/35R17
38.4km/h
直径618mm
径差-26mm
275/35R17
38.8km/h
直径625mm
径差-19mm
285/35R17
39.3km/h
直径632mm
径差-12mm
0%
40
扁平
245/40R17
39.0km/h
直径628mm
径差-16mm
255/40R17
39.5km/h
直径636mm
径差-8mm
265/40R17
40.0km/h
644mm
0mm
275/40R17
40.5km/h
直径652mm
径差+8mm
285/40R17
41.0km/h
直径660mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
245/45R17
40.6km/h
直径653mm
径差+9mm
255/45R17
41.1km/h
直径662mm
径差+18mm
265/45R17
41.7km/h
直径671mm
径差+27mm
275/45R17
42.2km/h
直径680mm
径差+36mm
285/45R17
42.8km/h
直径689mm
径差+45mm
+10%
50
扁平
245/50R17
42.0km/h
直径677mm
径差+33mm
255/50R17
42.7km/h
直径687mm
径差+43mm
265/50R17
43.3km/h
直径697mm
径差+53mm
275/50R17
43.9km/h
直径707mm
径差+63mm
285/50R17
44.5km/h
直径717mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、245/40R17 、255/40R17 、265/35R17 、275/35R17 、285/35R17あたりのタイヤがおすすめです。

265/40R17のタイヤ幅を245mmから295mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、265/40R17の適応サイズと性能の変化 [E34型B10 ツーリング編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】265/40R17のタイヤ銘柄と通販価格

E34型B10 ツーリング[4.0L-NA FR/5AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.476kg/ps61.75
1速ギヤ加速性能1.083kg/kgm60.53
1L換算馬力79.13ps/L54.76
1L換算トルク10.50kgm/L62.56
WB/TR比1.85941.13
ワイド&ロー指数0.80056.72
前面の面積2.450m²54.96
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点436.13

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費523900円31.93
100kmh回転数2240rpm53.36
航続距離-26.05
車の大きさ11.564m³50.43
室内の広さ(仮) 2.097m³37.43
最小回転半径-39.45
馬力単価44762円19.49
ユーティリティ部門の得点299.54

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した E34型B10 ツーリング[4.0L-NA FR/5AT] の総合得点は 735.67 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したE34型B10 ツーリング(FR/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのワゴン」、「4000ccのワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

B10 ツーリングの歴代モデル

4代目 E39型 B10
E39 B10は1997/10に登場した4代目モデル。参考車両の「3.2 E39」は全長4775mm、全幅1800mm、全高1415mmの車体に、260PS/33.6kgmを発生する3152ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

3代目 E34型 B10 ツーリング
E34 B10 ツーリングは1995/10に登場した3代目モデル。参考車両の「4.6-Touring E34」は全長4720mm、全幅1750mm、全高1400mmの車体に、350PS/48.9kgmを発生する4619ccエンジンを搭載した5人乗りワゴン。