E50:8シリーズ クーペの性能と維持費 FR/4AT 1450万円 1990年式

このページでは、BMWの2ドア・4人乗りクーペ、初代のE-E50型8シリーズ クーペ 850i 50-12 E31【1990/11モデル・300PS/45.9kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

E50 8シリーズ クーペ
販売期間:1990/03 - 1999/11

画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿:2012/01/06|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4780mm×全幅1865mm×全高1340mm、排気量は4987ccであることから、大雑把に分類すると5.0リットルクラス(5000cc、自動車税は6.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4780mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下・Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


E50型 8シリーズ クーペ [4987cc/300PS FR/4AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代8シリーズ クーペの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
1999/05
EF44型
[840Ci 44-8S E31]
4.4L-NA | FR/5AT
| 1050.0万円
286PS
42.8kgm
6.7km/L
1996/02
E40型
[840Ci 40-8S E31]
4.0L-NA | FR/5AT
| 980.0万円
286PS
40.8kgm
-
1994/03
850CSI型
[850CSI E31]
5.6L-NA | FR/6MT
| 1680.0万円
381PS
56.1kgm
-
初代8シリーズ クーペの車両型式・グレード一覧【全4車種】
8シリーズ クーペの新型モデル
2代目 AE44M型M8 クーペ
AE44M型M8 クーペは2019/12に登場した2代目モデル。参考車両の「Competition」は全長4870mm、全幅1905mm、全高1360mmの車体に、625PS/76.5kgmを発生するS63B44型4394ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW
車名&
グレード
8シリーズ クーペ
850i 50-12 E31
その他 -
お値段 14500000円
車両型式 E-E50
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
4速AT・4速オートマ車
ドア/定員 2ドア/4名乗車
車体寸法 長4780×幅1865×高1340mm
軸距&
輪距
2685mm
前1555mm/後1560mm
最小半径 5.5m
タイヤ 前輪:235/50R16
後輪:235/50R16
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1840kg
エンジン諸元
原動機型式 M70B50
気筒配列 V型12気筒
排気量4987cc
圧縮比8.8
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 300PS[221kW]/5200rpm
最大トルク 45.9kgm[450Nm]/4100rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
10・15燃費 4.7km/L(11.1mpg)
100km燃費 21.3L/100km
M70B50型エンジンの諸元と性能まとめ
V型12気筒とは‥シリンダをV字型に交互で12個配置する方式。満足度の高さはピカイチ。
V型12気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税101100円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税25200円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額8500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1990/11モデルの8シリーズ クーペを34年落ちの中古で319万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    8シリーズ クーペの1990/11モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である290万円に諸経費として29万円を足した319万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1990年式を34年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc以下 13年経過 101100円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過 25200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷4.0km/L×170円/L
7000km÷4.0km/L×170円/L
5000km÷4.0km/L×170円/L
3000km÷4.0km/L×170円/L
425000円
(297500円)
(212500円)
(127500円)
オイル交換(5000km毎) 1回7500円×2回 15000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本12000円×4本÷5年 9600円
任意保険料(月額8500円) 月額8500円×12ヶ月 102000円
ローン完済後の年間維持費 686800円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額53170円×12ヶ月 638040円
ローン返済中の年間維持費 1324800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71100円
名目 金額
自動車税(1年分) 101100円
自動車重量税(1年分) 25200円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
425000円
(297500円)
(212500円)
(127500円)
オイル交換(5000km毎) 15000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 9600円
任意保険料(月額8500円) 102000円
ローン完済後の年間維持費 686800円
名目 金額
車のローン額(1年分) 638040円
ローン返済中の年間維持費 1324800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71100円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「6000cc以下で13年経過」クラスの自動車税は101100円、「2.0トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに7500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした71100円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

天に見放されし生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。金額を見ただけで気が遠くなります。その維持費は月額でさえ57300円(ローン完済前は110400円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られし大富豪でもなければ、お給金の大半を8シリーズ クーペに吸い取られ泣くハメになりそうです。ということは、この車のステータス性は抜群であると言えます。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、レギュラーガソリン1リットルあたり170円を基準として、-50円となる120円から、+50円となる220円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費4.0km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
120円/L
300000円
[-125000円]
-25円
145円/L
362500円
[-62500円]
-10円
160円/L
400000円
[-25000円]
170円/L425000円
[0円]
+10円
180円/L
450000円
[+25000円]
+25円
195円/L
487500円
[+62500円]
+50円
220円/L
550000円
[+125000円]

燃費4.0km/LのE50型 8シリーズ クーペで10000km走行するのに必要な燃料は2500L、1リットルあたり170円としたときの燃料代は425000円になります。

参考までに、8シリーズ クーペの燃料タンクは90リットルですので、2500Lの給油回数は28回、1回あたりの燃料代は約15180円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては25000円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると62500円、50円も違ってくると125000円にもなります。

これをE50型 8シリーズ クーペの年間維持費に当てはめてみますと、レギュラーガソリン1リットルあたり170円の場合を686800円としたとき、120円/Lに値下がりすれば561800円(81.8%)に、220円/Lに値上がりすれば811800円(118.2%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(101100円)なり重量税(25200円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 28%
自動車重量税 1年分 25200円 7%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 3000km分 127500円 36%
オイル交換 年1回 7500円 2%
タイヤ交換 6年毎 6400円 2%
任意保険料 80% 81600円 23%
合計
[1万kmとの差額]
358200円
-328600円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 23%
自動車重量税 1年分 25200円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 5000km分 212500円 47%
オイル交換 年1回 7500円 2%
タイヤ交換 6年毎 6400円 1%
任意保険料 85% 86760円 19%
合計
[1万kmとの差額]
448300円
-238500円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 19%
自動車重量税 1年分 25200円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 297500円 55%
オイル交換 年1回 10500円 2%
タイヤ交換 6年毎 6400円 1%
任意保険料 90% 91800円 16%
合計
[1万kmとの差額]
541400円
-145400円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料102000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて328600円安い358200円に、5000km走行では238500円安い448300円に、7000km走行では145400円安い541400円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 11%
自動車重量税 1年分 25200円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 637500円 68%
オイル交換 年3回 45000円 5%
タイヤ交換 2.7年毎 14400円 2%
任意保険料 100% 102000円 10%
合計
[1万kmとの差額]
934100円
+247300円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 101100円 9%
自動車重量税 1年分 25200円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 850000円 73%
オイル交換 年4回 60000円 5%
タイヤ交換 2年毎 19200円 2%
任意保険料 100% 102000円 8%
合計
[1万kmとの差額]
1166400円
+479600円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



8シリーズ クーペの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 4.7km/L
燃料タンク容量 90L
航続距離(カタログ燃費) 423.0km
航続距離(80%燃費) 342.0km
満タンプライス 15300円
1km走行コスト 36.17円
1万円でどこまで行ける? 276.5km
車両価格/航続距離 34279円/km

10・15モード燃費が4.7km/L、燃料タンク容量90リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は423.0kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(4.2km/L)とすると378.0km、80%(3.8km/L)だと342.0km、70%(3.3km/L)では297.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリンを1リットルあたり170円で90リットルの給油をすると15300円、上で計算した航続距離を踏まえると423.0km(80%燃費時342.0km)を走行するのに15300円かかる計算です。

燃費を4.0km/Lとしたときの1km走行コストは36.17円、10万km走行したときの燃料代は361.7万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら36.2万円/年、7年10万kmなら51.7万円/年、5年10万kmなら72.3万円/年、3年10万kmなら120.6万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば276.5km(往復なら片道138.2km)、カタログ値の80%なら221.2km(片道110.6km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で423.0kmの距離を移動できるE50型 8シリーズ クーペ [850i 50-12 E31]という乗り物を、1450.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「34279円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

M70B50型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
4100回転時の馬力 262.7PS
5200回転時の馬力 300PS
各回転域でのトルク
4100回転時のトルク 45.9kgm
5200回転時のトルク 41.3kgm
M70B50型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているM70B50型4987cc、V型12気筒の自然吸気エンジンは5200回転時に最高出力300馬力を、4100回転時に最大トルク45.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4100rpmから最高出力が発生する5200rpmまで」の1100rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ6.133kg/PS(1840kg/300PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ6.133kg/PS
車体+1人6.317kg/PS
車体+4人6.867kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.333kg/PS
車体+70kg6.367kg/PS
車体+80kg6.400kg/PS
車体+90kg6.433kg/PS
車体+100kg6.467kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.317kg/PS(1895kg/300PS)となり、数値としては0.184kg、比率にすると3.0%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.867kg/PS(2060kg/300PS)となり、数値としては0.734kg、比率にすると12.0%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


E50 8シリーズ クーペのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1990/11

-
8シリーズ クーペ
6.317kg/PS
1895kg/300PS|5.0L-NA
[車体のみPWR:6.133]
2010/02

車種詳細
クラウン ハイブリッド
6.368kg/PS
1885kg/296PS|3.5L-NA
車体のみPWR:6.182
2001/05

車種詳細
アコード
6.295kg/PS
1385kg/220PS|2.2L-NA
車体のみPWR:6.045
2015/01

車種詳細
レジェンド
6.481kg/PS
2035kg/314PS|3.5L-NA
車体のみPWR:6.306
2009/08

車種詳細
SC
6.411kg/PS
1795kg/280PS|4.3L-NA
車体のみPWR:6.214
2017/10

車種詳細
アルテオン
6.268kg/PS
1755kg/280PS|2.0L-TB
車体のみPWR:6.071

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.317kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

6.127kg/PSから6.507kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、トヨタの5人乗りセダン「GWS204型 クラウン ハイブリッド」、ホンダの5人乗りセダン「CL1型 アコード」、ホンダの5人乗りセダン「KC2型 レジェンド」、レクサスの4人乗りオープンカー「UZZ40型 SC」、フォルクスワーゲンの5人乗りセダン「3HDJHF型 アルテオン」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

E50型 8シリーズ クーペ [850i 50-12 E31]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.317kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は163.0PS/tとなっています。


8シリーズ クーペがバイクと競争するなら…?


車種詳細
MT-25|249cc
6.314kg/PS
221kg/35.0PS/2.30kgm
[車体のみPWR:4.743]
1速ギヤ速度:57.0km/h
最小TWR:0.910
1990/11

-
8シリーズ クーペ|4987cc
6.317kg/PS
1895kg/300PS/45.9kgm
[車体のみPWR:6.133]
1速ギヤ速度:69.7km/h
最小TWR:1.424

車種詳細
スカイウェイブ650LX|638cc
6.340kg/PS
336kg/53.0PS/5.90kgm
[車体のみPWR:5.302]
1速ギヤ速度:48.3km/h
最小TWR:0.871

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここでは8シリーズ クーペとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

RG43J MT-25と競争してみる

まず8シリーズ クーペより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのMT-25が挙げられます。PWRの6.314kg/PSは車両重量166kgにライダーの体重55kgを加えた221kgを、最高出力35.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はMT-25に12.7km/h勝り、1速TWRは0.514kg劣る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

CP52A スカイウェイブ650LXと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、スズキのスカイウェイブ650LXが挙げられます。PWRの6.340kg/PSは車両重量281kg+55kgの336kgを、最高出力53.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は21.4km/h勝り、1速TWRは0.553kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.723
平均ピストンスピード 13.00m/s
トルクウェイトレシオ 40.09kg/kgm
1馬力あたりのお値段 48333円
排気量1Lあたり馬力 60.16PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.20kgm/L
1気筒あたりの馬力 25.0PS
1気筒あたりのトルク 3.8kgm
パワーバンド比率
燃費×馬力 1200.0pt
各種ランキング
クーペのPWR
4.5~5.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは40.09kg/kgm(1840kg/45.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が14500000円、最高出力が300馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は48333円、逆に1万円あたりでは0.21馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は315904円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc以下の車編
クーペ編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は60.16PS/L、トルクは9.20kgm/L、1気筒あたりの馬力は25.0馬力、トルクは3.8kgmとなり、このエンジンが300馬力を5200回転で発生させているときの平均ピストンスピードは13.00m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が75.0mmであるM70B50型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は8000回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.723になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が4.00km/L、最高出力が300PSであるこの車の獲得ポイントは1200.0ptになります。
戯れに車両重量1840kgを100kg単位にした18.4で割ってみたところ、その数値は65.22ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



8シリーズ クーペでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.67m
期待される荷室の幅 1.47m
対角線の長さ 2.22m
期待される荷室の面積 2.45m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.67m(対角線では2.22m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5200rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5700回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 5700rpm|タイヤサイズ 235/50R16|タイヤ直径 64.1cm|円周長 201.4cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
5700rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.478 9.02 -
-
76km/h 7460rpm 1291.8kgm
2速 1.478 5.38 0.596 1-2/
3400rpm
128km/h 4450rpm 770.5kgm
3速 1.000 3.64 0.677 2-3/
3860rpm
189km/h 3010rpm 521.3kgm
4速 0.728 2.65 0.728 3-4/
4150rpm
260km/h 2190rpm 379.5kgm
Final 3.640 レシオカバレッジ(変速比幅)3.404

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4100rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.640)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(45.9kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.640)÷タイヤの有効半径(0.3205m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの260km(5200rpmでは237.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5200rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5200rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ70km/h-
2速ギヤ117km/h3100rpm
3速ギヤ173km/h3520rpm
4速ギヤ237km/h3790rpm

E50型8シリーズ クーペに搭載されたM70B50型4987ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5200rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5200rpmまで引っ張ると70km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5200rpmから3100rpmまで落ち、そこから5200rpmまで加速を続けると速度は117km/h(+47km/h)になります。

3速ギヤでは3520rpmまで落ちて5200rpmで173km/h(+56km/h)に、4速ギヤでは3790rpmまで落ちて5200rpmで237km/h(+64km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4100回転で最大トルク45.9kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば40.09kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(6.133kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1291.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1840kg)を1速ギヤの最大駆動力(1291.8kgm)で割ってみると1.424kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5200回転でのトルク(41.3kgm)からTWRを算出すると1.58kg/kgmとなり、4100-5200回転の回転域では1.424-1.58kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 2990 4480 5970 7460 8960 10450 13440
2速 1780 2670 3560 4450 5340 6230 8010
3速 1200 1810 2410 3010 3610 4220 5420
4速 880 1320 1750 2190 2630 3070 3950
※赤い数字は暫定レブリミット(5700rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.728)を選択して時速100kmにて走行すると2190回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1320回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1540回転、一般的な高速道路の80km/hでは1750回転、100km/hでは2190回転、制限速度が120km/hになると2630回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3950回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 13 27 40 54 67 80 94 107
2速 22 45 67 90 112 135 157 180
3速 33 66 100 133 166 199 232 266
4速 46 91 137 182 228 274 319 365

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5700回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの235/50R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/50R16 | 直径 641mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
-5%
45
扁平
215/45R16
37.4km/h
直径600mm
径差-41mm
225/45R16
38.0km/h
直径609mm
径差-32mm
235/45R16
38.6km/h
直径618mm
径差-23mm
245/45R16
39.1km/h
直径627mm
径差-14mm
255/45R16
39.7km/h
直径636mm
径差-5mm
0%
50
扁平
215/50R16
38.8km/h
直径621mm
径差-20mm
225/50R16
39.4km/h
直径631mm
径差-10mm
235/50R16
40.0km/h
641mm
0mm
245/50R16
40.6km/h
直径651mm
径差+10mm
255/50R16
41.2km/h
直径661mm
径差+20mm
+5%
55
扁平
215/55R16
40.1km/h
直径643mm
径差+2mm
225/55R16
40.8km/h
直径654mm
径差+13mm
235/55R16
41.5km/h
直径665mm
径差+24mm
245/55R16
42.2km/h
直径676mm
径差+35mm
255/55R16
42.9km/h
直径687mm
径差+46mm
+10%
60
扁平
215/60R16
41.4km/h
直径664mm
径差+23mm
225/60R16
42.2km/h
直径676mm
径差+35mm
235/60R16
42.9km/h
直径688mm
径差+47mm
245/60R16
43.7km/h
直径700mm
径差+59mm
255/60R16
44.4km/h
直径712mm
径差+71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/50R16 、225/45R16、225/50R16 、235/45R16 、245/45R16 、255/45R16あたりのタイヤがおすすめです。

235/50R16のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を35%から65%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、235/50R16の適応サイズと性能の変化 [E50型8シリーズ クーペ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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E50型8シリーズ クーペ[5.0L-NA FR/4AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト6.133kg/ps59.94
1速ギヤ加速性能1.424kg/kgm53.24
1L換算馬力60.16ps/L39.81
1L換算トルク9.20kgm/L46.71
WB/TR比1.72355.15
ワイド&ロー指数0.71862.66
前面の面積2.499m²53.51
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点414.74

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費4.7km/L31.77
年間維持費686800円17.10
100kmh回転数2190rpm53.97
航続距離423.0km33.02
車の大きさ11.946m³52.02
室内の広さ(仮) 2.166m³38.11
最小回転半径5.5m43.33
馬力単価48333円14.46
ユーティリティ部門の得点283.78

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した E50型8シリーズ クーペ[5.0L-NA FR/4AT] の総合得点は 698.52 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したE50型8シリーズ クーペ(FR/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「5000ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

8シリーズ クーペの歴代モデル

2代目 BC44型 8シリーズ カブリオレ
BC44 8シリーズ カブリオレは2018/11に登場した2代目モデル。参考車両の「M850i xDrive G14」は全長4855mm、全幅1900mm、全高1345mmの車体に、530PS/76.5kgmを発生するN63B44型4394ccエンジンを搭載した4人乗りオープンカー。

初代 E50型 8シリーズ クーペ
E50 8シリーズ クーペは1990/03に登場した初代モデル。参考車両の「850i 50-12 E31」は全長4780mm、全幅1865mm、全高1340mmの車体に、300PS/45.9kgmを発生するM70B50型4987ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。