2E20:2シリーズ グランツアラーの性能と維持費 FF/8AT 379万円

このページでは、BMWの5ドア・7人乗りミニバン、初代のLDA-2E20型2シリーズ グランツアラー 218d F46【2015/06モデル・150PS/33.7kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

2E20 2シリーズ グランツアラー
販売期間:2014/02 -

画像はBMWより引用
http://www.bmw.co.jp/
投稿:2015/05/27|更新:2023/11/01

ボディサイズが全長4565mm×全幅1800mm×全高1645mm、排気量は1995ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4565mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


2E20型 2シリーズ グランツアラー [1995cc/150PS FF/8AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

初代2シリーズ グランツアラーの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2019/10
6V15W型
[218i F46]
1.5L-TB | FF/7AT
| 423.0万円
140PS
22.4kgm
13.5km/L
2019/10
6W20型
[218d xDrive F46]
2.0L-TB | 4WD/8AT
| 474.0万円
150PS
35.7kgm
15.6km/L
2019/10
6W20型
[218d Luxury F46]
2.0L-TB | FF/8AT
| 506.0万円
150PS
35.7kgm
16.7km/L
初代2シリーズ グランツアラーの車両型式・グレード一覧【全32車種】
2シリーズ グランツアラーの新型モデル
2代目 62BX15型2シリーズ アクティブツアラー
62BX15型2シリーズ アクティブツアラーは2022/03に登場した2代目モデル。参考車両の「218i Exclusive U06」は全長4385mm、全幅1825mm、全高1580mmの車体に、156PS/23.5kgmを発生するB38A15型1498ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BMW
車名&
グレード
2シリーズ グランツアラー
218d F46
その他 ラグジュアリー Mスポーツ
お値段 3790000円
車両型式 LDA-2E20
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
8速AT・8速オートマ車
ドア/定員 5ドア/7名乗車
車体寸法 長4565×幅1800×高1645mm
軸距&
輪距
2780mm
前1560mm/後1560mm
最小半径 5.7m
最低高 165mm
タイヤ 前輪:205/60R16
後輪:205/60R16
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1610kg
エンジン諸元
原動機型式 B47C20A
気筒配列 直列4気筒
排気量1995cc
圧縮比16.5
吸気方式 ターボ
最高出力 150PS[110kW]/4000rpm
最大トルク 33.7kgm[330Nm]/1750-2750rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
JC08燃費 21.3km/L(50.1mpg)
100km燃費 4.7L/100km
B47C20A型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税39500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かる軽油代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2シリーズ グランツアラーの新車を435.9万円(諸費用として56.9万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 11年未満 39500円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷19.8×150円/L
7000km÷19.8km/L×150円/L
5000km÷19.8km/L×150円/L
3000km÷19.8km/L×150円/L
75760円
(53030円)
(37880円)
(22730円)
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本12000円×4本÷5年 9600円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 227100円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額72640円×12ヶ月 871680円
ローン返済中の年間維持費 1098800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
75760円
(53030円)
(37880円)
(22730円)
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 9600円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 227100円
名目 金額
車のローン額(1年分) 871680円
ローン返済中の年間維持費 1098800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53500円
  • 初度登録から9年経過車の場合、「2000cc以下で11年未満」クラスの自動車税は39500円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

2シリーズ グランツアラー【218d F46】の場合、維持費の月額は19000円(ローン完済前は91600円)になり、これは今にも壊れそうな格安車、あるいは維持費の安さに全てを懸けたスペシャルマシンから少しステップアップしたクラスになります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸りつつ、はるか高みで微笑む理想の自分に近付けるよう自分磨きに邁進しましょう。車としての維持費は安いほうで使い勝手も申し分のない、バランスの取れたクラスです。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円を基準として、-50円となる100円から、+50円となる200円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費19.8km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
100円/L
50510円
[-25250円]
-25円
125円/L
63140円
[-12620円]
-10円
140円/L
70720円
[-5040円]
150円/L75760円
[0円]
+10円
160円/L
80820円
[+5060円]
+25円
175円/L
88400円
[+12640円]
+50円
200円/L
101020円
[+25260円]

燃費19.8km/Lの2E20型 2シリーズ グランツアラーで10000km走行するのに必要な燃料は505.1L、1リットルあたり150円としたときの燃料代は75760円になります。

参考までに、2シリーズ グランツアラーの燃料タンクは61リットルですので、505.1Lの給油回数は9回、1回あたりの燃料代は約8420円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては5060円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると12640円、50円も違ってくると25260円にもなります。

これを2E20型 2シリーズ グランツアラーの年間維持費に当てはめてみますと、軽油(ディーゼル燃料)1リットルあたり150円の場合を227100円としたとき、100円/Lに値下がりすれば201850円(88.9%)に、200円/Lに値上がりすれば252360円(111.1%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(39500円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば軽油代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 26%
自動車重量税 1年分 16400円 11%
自賠責保険料 1年分 8825円 6%
燃料代 3000km分 22730円 15%
オイル交換 年1回 5500円 4%
タイヤ交換 6年毎 6400円 4%
任意保険料 80% 52800円 34%
合計
[1万kmとの差額]
152200円
-74900円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 23%
自動車重量税 1年分 16400円 10%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 5000km分 37880円 22%
オイル交換 年1回 5500円 3%
タイヤ交換 6年毎 6400円 4%
任意保険料 85% 56160円 33%
合計
[1万kmとの差額]
170700円
-56400円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 21%
自動車重量税 1年分 16400円 9%
自賠責保険料 1年分 8825円 5%
燃料代 7000km分 53030円 28%
オイル交換 年1回 7700円 4%
タイヤ交換 6年毎 6400円 3%
任意保険料 90% 59400円 30%
合計
[1万kmとの差額]
191300円
-35800円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、軽油代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて74900円安い152200円に、5000km走行では56400円安い170700円に、7000km走行では35800円安い191300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。軽油代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 14%
自動車重量税 1年分 16400円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 15000km分 113640円 39%
オイル交換 年3回 33000円 11%
タイヤ交換 2.7年毎 14400円 5%
任意保険料 100% 66000円 22%
合計
[1万kmとの差額]
291800円
+64700円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 39500円 11%
自動車重量税 1年分 16400円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 20000km分 151520円 44%
オイル交換 年4回 44000円 13%
タイヤ交換 2年毎 19200円 6%
任意保険料 100% 66000円 18%
合計
[1万kmとの差額]
345500円
+118400円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



2シリーズ グランツアラーの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 21.3km/L
燃料タンク容量 61L
航続距離(カタログ燃費) 1299.3km
航続距離(80%燃費) 1037.0km
満タンプライス 9150円
1km走行コスト 7.04円
1万円でどこまで行ける? 1420.0km
車両価格/航続距離 2917円/km

JC08モード燃費が21.3km/L、燃料タンク容量61リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は1299.3kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(19.2km/L)とすると1171.2km、80%(17.0km/L)だと1037.0km、70%(14.9km/L)では908.9kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)を1リットルあたり150円で61リットルの給油をすると9150円、上で計算した航続距離を踏まえると1299.3km(80%燃費時1037.0km)を走行するのに9150円かかる計算です。

燃費を19.8km/Lとしたときの1km走行コストは7.04円、10万km走行したときの燃料代は70.4万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら7.0万円/年、7年10万kmなら10.1万円/年、5年10万kmなら14.1万円/年、3年10万kmなら23.5万円/年となります。


ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1420.0km(往復なら片道710.0km)、カタログ値の80%なら1136.0km(片道568.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で1299.3kmの距離を移動できる2E20型 2シリーズ グランツアラー [218d F46]という乗り物を、379.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「2917円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


カタログデータから見えてくる要素

B47C20A型エンジン簡易性能曲線図
B47C20A型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1750回転時の馬力 82PS
2750回転時の馬力 129PS
4000回転時の馬力 150PS
各回転域でのトルク
1750回転時のトルク 33.7kgm
2750回転時のトルク 33.7kgm
4000回転時のトルク 26.9kgm
B47C20A型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているB47C20型1995cc、直列4気筒のターボエンジンは4000回転時に最高出力150馬力を、1750-2750回転時に最大トルク33.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1750rpmから最高出力が発生する4000rpmまで」の2250rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は56.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ10.733kg/PS(1610kg/150PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ10.733kg/PS
車体+1人11.100kg/PS
車体+7人13.300kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg11.133kg/PS
車体+70kg11.200kg/PS
車体+80kg11.267kg/PS
車体+90kg11.333kg/PS
車体+100kg11.400kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは11.100kg/PS(1665kg/150PS)となり、数値としては0.367kg、比率にすると3.4%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの7人が搭乗した場合、車両重量に385kgがプラスされてパワーウェイトレシオは13.300kg/PS(1995kg/150PS)となり、数値としては2.567kg、比率にすると23.9%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


2E20 2シリーズ グランツアラーのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2015/06

-
2シリーズ グランツアラー
11.100kg/PS
1665kg/150PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:10.733]
2018/07

車種詳細
ジムニー シエラ
11.029kg/PS
1125kg/102PS|1.5L-NA
車体のみPWR:10.490
2014/12

車種詳細
グレイス
11.136kg/PS
1225kg/110PS|1.5L-NA
車体のみPWR:10.636
2011/08

車種詳細
ステップワゴン スパーダ
11.167kg/PS
1675kg/150PS|2.0L-NA
車体のみPWR:10.800
2015/07

車種詳細
スペイド
11.147kg/PS
1215kg/109PS|1.5L-NA
車体のみPWR:10.642
2014/12

車種詳細
フィット ハイブリッド
11.136kg/PS
1225kg/110PS|1.5L-NA
車体のみPWR:10.636

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ11.100kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

10.989kg/PSから11.211kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの4人乗りSUV「JB74W型 ジムニー シエラ」、ホンダの5人乗りセダン「GM4型 グレイス」、ホンダの8人乗りミニバン「RK5型 ステップワゴン スパーダ」、トヨタの5人乗りミニバン「NSP141型 スペイド」、ホンダの5人乗りハッチバック「GP6型 フィット ハイブリッド」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

2E20型 2シリーズ グランツアラー [218d F46]とパワーウェイトレシオが近い車種|11.100kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は93.2PS/tとなっています。


2シリーズ グランツアラーがバイクと競争するなら…?


車種詳細
グランドマジェスティ250|249cc
11.042kg/PS
265kg/24.0PS/2.50kgm
[車体のみPWR:8.750]
1速ギヤ速度:36.3km/h
最小TWR:1.079
2015/06

-
2シリーズ グランツアラー|1995cc
11.100kg/PS
1665kg/150PS/33.7kgm
[車体のみPWR:10.733]
1速ギヤ速度:33.0km/h
最小TWR:1.045

車種詳細
YZF-R15|149cc
11.118kg/PS
189kg/16.6PS/1.49kgm
[車体のみPWR:7.882]
1速ギヤ速度:36.4km/h
最小TWR:1.016

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここでは2シリーズ グランツアラーとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

SG15J グランドマジェスティ250と競争してみる

まず2シリーズ グランツアラーより少しPWRが低いバイクとして、ヤマハのグランドマジェスティ250が挙げられます。PWRの11.042kg/PSは車両重量210kgにライダーの体重55kgを加えた265kgを、最高出力24.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はグランドマジェスティ250に3.3km/h劣り、1速TWRは0.034kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

1CK1 YZF-R15と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ヤマハのYZF-R15が挙げられます。PWRの11.118kg/PSは車両重量134kg+55kgの189kgを、最高出力16.6PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は3.4km/h劣り、1速TWRは0.029kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.782
平均ピストンスピード 12.00m/s
トルクウェイトレシオ 47.77kg/kgm
1馬力あたりのお値段 25267円
排気量1Lあたり馬力 75.19PS/L
排気量1Lあたりトルク 16.89kgm/L
1気筒あたりの馬力 37.5PS
1気筒あたりのトルク 8.4kgm
パワーバンド比率 56.2%
燃費×馬力 2971.5pt
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
1.8~2.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは47.77kg/kgm(1610kg/33.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3790000円、最高出力が150馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は25267円、逆に1万円あたりでは0.40馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は112463円、1万円あたりでは0.09kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2000cc以下の車編
7人乗りミニバン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は75.19PS/L、トルクは16.89kgm/L、1気筒あたりの馬力は37.5馬力、トルクは8.4kgmとなり、このエンジンが150馬力を4000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.00m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.782になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が19.81km/L、最高出力が150PSであるこの車の獲得ポイントは2971.5ptになります。
戯れに車両重量1610kgを100kg単位にした16.1で割ってみたところ、その数値は184.57ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)



2シリーズ グランツアラーでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.60m
期待される荷室の幅 1.40m
対角線の長さ 2.13m
期待される荷室の面積 2.24m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.60m(対角線では2.13m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。

日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

多くのミニバンや1BOXは室内長の寸法が大きいことから車中泊への期待が高まりますが、2列目、3列目シートの収納がイマイチの場合は車中泊の難易度がセダンよりも跳ね上がりかねません。その場合はシートを前ではなく後に倒してのフルフラットの可否が鍵を握ります。
車中泊にあると嬉しいアイテム


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4500rpm|タイヤサイズ 205/60R16|タイヤ直径 65.2cm|円周長 204.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 5.250 14.90 -
-
37km/h 12130rpm 1540.8kgm
2速 3.029 8.60 0.577 1-2/
2600rpm
64km/h 7000rpm 888.9kgm
3速 1.950 5.54 0.644 2-3/
2900rpm
100km/h 4510rpm 572.3kgm
4速 1.457 4.14 0.747 3-4/
3360rpm
134km/h 3370rpm 427.6kgm
5速 1.221 3.47 0.838 4-5/
3770rpm
160km/h 2820rpm 358.3kgm
6速 1.000 2.84 0.819 5-6/
3690rpm
195km/h 2310rpm 293.5kgm
7速 0.809 2.30 0.809 6-7/
3640rpm
241km/h 1870rpm 237.4kgm
8速 0.673 1.91 0.832 7-8/
3740rpm
289km/h 1550rpm 197.5kgm
Final 2.839 レシオカバレッジ(変速比幅)7.801

ギヤの繋がりイメージ
2E20型2シリーズ グランツアラー8AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1750-2750rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.839)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(33.7kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.839)÷タイヤの有効半径(0.326m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの289km(4000rpmでは257.3km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:4000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

4000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ33km/h-
2速ギヤ57km/h2310rpm
3速ギヤ89km/h2580rpm
4速ギヤ119km/h2990rpm
5速ギヤ142km/h3350rpm
6速ギヤ173km/h3280rpm
7速ギヤ214km/h3240rpm
8速ギヤ257km/h3330rpm

2E20型2シリーズ グランツアラーに搭載されたB47C20型1995ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで4000rpmまで引っ張ると33km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4000rpmから2310rpmまで落ち、そこから4000rpmまで加速を続けると速度は57km/h(+24km/h)になります。

3速ギヤでは2580rpmまで落ちて4000rpmで89km/h(+32km/h)に、4速ギヤでは2990rpmまで落ちて4000rpmで119km/h(+30km/h)に、5速ギヤでは3350rpmまで落ちて4000rpmで142km/h(+23km/h)になります。

続いて6速ギヤでは3280rpmまで落ちて4000rpmで173km/h(+31km/h)に、7速ギヤでは3240rpmまで落ちて4000rpmで214km/h(+41km/h)に、8速ギヤでは3330rpmまで落ちて4000rpmで257km/h(+43km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1750-2750回転で最大トルク33.7kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば47.77kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(10.733kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1540.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1610kg)を1速ギヤの最大駆動力(1540.8kgm)で割ってみると1.045kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4000回転でのトルク(26.9kgm)からTWRを算出すると1.31kg/kgmとなり、1750-4000回転の回転域では1.045-1.31kg/kgmの間で推移することがわかります。


ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4850 7280 9700 12130 14560 16980 21830
2速 2800 4200 5600 7000 8400 9800 12600
3速 1800 2700 3600 4510 5410 6310 8110
4速 1350 2020 2690 3370 4040 4710 6060
5速 1130 1690 2260 2820 3390 3950 5080
6速 920 1390 1850 2310 2770 3230 4160
7速 750 1120 1500 1870 2240 2620 3360
8速 620 930 1240 1550 1870 2180 2800
※赤い数字は暫定レブリミット(4500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.673)を選択して時速100kmにて走行すると1560回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは930回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1090回転、一般的な高速道路の80km/hでは1240回転、100km/hでは1560回転、制限速度が120km/hになると1870回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2800回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 16 25 33 41 49 58 66
2速 14 29 43 57 71 86 100 114
3速 22 44 67 89 111 133 155 178
4速 30 59 89 119 149 178 208 238
5速 35 71 106 142 177 213 248 284
6速 43 87 130 173 216 260 303 346
7速 54 107 161 214 268 321 375 428
8速 64 129 193 257 322 386 450 515

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの205/60R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 205/60R16 | 直径 652mm

-20mm
幅185mm
-10mm
幅195mm
変更なし
幅205mm
+10mm
幅215mm
+20mm
幅225mm
-5%
55
扁平
185/55R16
37.4km/h
直径610mm
径差-42mm
195/55R16
38.1km/h
直径621mm
径差-31mm
205/55R16
38.8km/h
直径632mm
径差-20mm
215/55R16
39.4km/h
直径643mm
径差-9mm
225/55R16
40.1km/h
直径654mm
径差+2mm
0%
60
扁平
185/60R16
38.5km/h
直径628mm
径差-24mm
195/60R16
39.3km/h
直径640mm
径差-12mm
205/60R16
40.0km/h
652mm
0mm
215/60R16
40.7km/h
直径664mm
径差+12mm
225/60R16
41.5km/h
直径676mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
185/65R16
39.7km/h
直径647mm
径差-5mm
195/65R16
40.5km/h
直径660mm
径差+8mm
205/65R16
41.3km/h
直径673mm
径差+21mm
215/65R16
42.1km/h
直径686mm
径差+34mm
225/65R16
42.9km/h
直径699mm
径差+47mm
+10%
70
扁平
185/70R16
40.8km/h
直径665mm
径差+13mm
195/70R16
41.7km/h
直径679mm
径差+27mm
205/70R16
42.5km/h
直径693mm
径差+41mm
215/70R16
43.4km/h
直径707mm
径差+55mm
225/70R16
44.2km/h
直径721mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、185/60R16、185/65R16 、195/55R16、195/60R16 、205/55R16 、215/55R16 あたりのタイヤがおすすめです。

205/60R16のタイヤ幅を185mmから235mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、205/60R16の適応サイズと性能の変化 [2E20型2シリーズ グランツアラー編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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2E20型2シリーズ グランツアラー[2.0Lターボ FF/8AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト10.733kg/ps47.35
1速ギヤ加速性能1.045kg/kgm61.32
1L換算馬力75.19ps/L39.88
1L換算トルク16.89kgm/L53.12
WB/TR比1.78249.07
ワイド&ロー指数0.91448.45
前面の面積2.961m²40.54
最低地上高165mm45.69
スポーツ性能部門の得点385.42

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費21.3km/L55.71
年間維持費227100円59.18
100kmh回転数1550rpm62.47
航続距離1299.3km84.20
車の大きさ13.517m³58.27
室内の広さ(仮) 2.451m³40.82
最小回転半径5.7m39.17
馬力単価25267円44.99
ユーティリティ部門の得点444.81

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 2E20型2シリーズ グランツアラー[2.0Lターボ FF/8AT] の総合得点は 830.23 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した2E20型2シリーズ グランツアラー(FF/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのミニバン」、「2000ccのミニバン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

2シリーズ グランツアラーの歴代モデル

2代目 7K15型 2シリーズ グランクーペ
7K15 2シリーズ グランクーペは2014/02に登場した2代目モデル。参考車両の「218i F44」は全長4535mm、全幅1800mm、全高1430mmの車体に、140PS/22.4kgmを発生するB38A15型1498ccエンジンを搭載した5人乗りセダン。

初代 2D20型 2シリーズ グランツアラー
2D20 2シリーズ グランツアラーは2014/02に登場した初代モデル。参考車両の「220i Sport F46」は全長4565mm、全幅1800mm、全高1645mmの車体に、192PS/28.6kgmを発生するB48A20型1998ccエンジンを搭載した7人乗りミニバン。