BP ターボの性能と維持費 FR/4AT 5人乗り 2880万円 1997年式

このページでは、ベントレーの4ドア・5人乗りセダン、初代のE-BP型ターボ RT【1997/09モデル・389PS/76.5kgm・FR/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

BP ターボ
販売期間:1985 - 1998/06

画像はベントレーより引用
https://www.bentleymotors.jp/
投稿:2012/05/01|更新:2019/09/26

ボディサイズが全長5410mm×全幅1890mm×全高1485mm、排気量は6747ccであることから、大雑把に分類すると6.8リットルクラス(6800cc、自動車税は6.0L超を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、フロントエンジン・リヤドライブ方式(後輪駆動・FR・RWDとも)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5410mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超・Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


BP型 ターボ [6747cc/389PS FR/4AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

No Data
タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
No Data
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー BENTLEY
車名&
グレード
ターボ
RT
その他 R RL
お値段 28800000円
車両型式 E-BP
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
4速AT・4速オートマ車
ドア/定員 4ドア/5名乗車
車体寸法 長5410×幅1890×高1485mm
軸距&
輪距
3160mm
前1550mm/後1550mm
タイヤ 前輪:255/55R17
後輪:255/55R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 2420kg
エンジン諸元
原動機型式 L410MT
気筒配列 V型8気筒
排気量6747cc
圧縮比8.0
吸気方式 ターボ
最高出力 389PS[286kW]/4000rpm
最大トルク 76.5kgm[750Nm]/2000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
L410MT型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中?大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税127600円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税31500円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額10000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1997/09モデルのターボを27年落ちの中古で633.6万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ターボの1997/09モデルの場合、2024年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の20%である576万円に諸経費として57.6万円を足した633.6万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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1997年式を27年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc超 13年経過 127600円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 18年経過 31500円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
10000km÷4.6km/L×180円/L
7000km÷4.6km/L×180円/L
5000km÷4.6km/L×180円/L
3000km÷4.6km/L×180円/L
391300円
(273910円)
(195650円)
(117390円)
オイル交換(5000km毎) 1回13000円×2回 26000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料(月額10000円) 月額10000円×12ヶ月 120000円
ローン完済後の年間維持費 717300円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額105600円×12ヶ月 1267200円
ローン返済中の年間維持費 1984500円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 83700円
名目 金額
自動車税(1年分) 127600円
自動車重量税(1年分) 31500円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
391300円
(273910円)
(195650円)
(117390円)
オイル交換(5000km毎) 26000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 12000円
任意保険料(月額10000円) 120000円
ローン完済後の年間維持費 717300円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1267200円
ローン返済中の年間維持費 1984500円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
83700円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、「6000cc超で13年経過」クラスの自動車税は127600円、「2.5トン以下で18年経過」クラスの自動車重量税は31500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに13000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額10000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした83700円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

天に見放されし生粋のド貧民には考えも及ばぬ世界です。金額を見ただけで気が遠くなります。その維持費は月額でさえ59800円(ローン完済前は165400円)にもなる車を所有する、どうやって…?食うものも食わず、着るものも着ず…?いやあ、そこまでやってもまだまだ、さらに限界まで節制に節制を極めたとしても、それでもなお手の届かぬ未知の領域です。

天に魅入られし大富豪でもなければ、お給金の大半をターボに吸い取られ泣くハメになりそうです。ということは、この車のステータス性は抜群であると言えます。


燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり180円を基準として、-50円となる130円から、+50円となる230円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費4.6km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
130円/L
282620円
[-108680円]
-25円
155円/L
336970円
[-54330円]
-10円
170円/L
369580円
[-21720円]
180円/L391300円
[0円]
+10円
190円/L
413060円
[+21760円]
+25円
205円/L
445670円
[+54370円]
+50円
230円/L
500020円
[+108720円]

燃費4.6km/LのBP型 ターボで10000km走行するのに必要な燃料は2174L、1リットルあたり180円としたときの燃料代は391300円になります。

参考までに、ターボの燃料タンクは108リットルですので、2174Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約18640円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては21760円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると54370円、50円も違ってくると108720円にもなります。

これをBP型 ターボの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり180円の場合を717300円としたとき、130円/Lに値下がりすれば608620円(84.8%)に、230円/Lに値上がりすれば826020円(115.2%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(127600円)なり重量税(31500円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 127600円 32%
自動車重量税 1年分 31500円 8%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 3000km分 117390円 29%
オイル交換 年1回 13000円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 2%
任意保険料 80% 96000円 24%
合計
[1万kmとの差額]
402400円
-314900円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 127600円 26%
自動車重量税 1年分 31500円 6%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 5000km分 195650円 40%
オイル交換 年1回 13000円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 2%
任意保険料 85% 102000円 21%
合計
[1万kmとの差額]
486600円
-230700円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 127600円 22%
自動車重量税 1年分 31500円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 273910円 48%
オイル交換 年1回 18200円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 1%
任意保険料 90% 108000円 19%
合計
[1万kmとの差額]
576100円
-141200円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料120000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて314900円安い402400円に、5000km走行では230700円安い486600円に、7000km走行では141200円安い576100円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 127600円 13%
自動車重量税 1年分 31500円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 586950円 60%
オイル交換 年3回 78000円 8%
タイヤ交換 2.7年毎 18000円 2%
任意保険料 100% 120000円 13%
合計
[1万kmとの差額]
970900円
+253600円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 127600円 11%
自動車重量税 1年分 31500円 3%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 782600円 65%
オイル交換 年4回 104000円 9%
タイヤ交換 2年毎 24000円 2%
任意保険料 100% 120000円 9%
合計
[1万kmとの差額]
1198600円
+481300円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。



ターボの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 4.6km/L
燃料タンク容量 108L
航続距離(カタログ燃費) 496.8km
航続距離(80%燃費) 399.6km
満タンプライス 19440円
1km走行コスト 39.13円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので4.6km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量108リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は496.8kmになります。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(4.1km/L)とすると442.8km、80%(3.7km/L)だと399.6km、70%(3.2km/L)では345.6kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり180円で108リットルの給油をすると19440円、上で計算した航続距離を踏まえると496.8km(80%燃費時399.6km)を走行するのに19440円かかる計算です。

燃費を4.6km/Lとしたときの1km走行コストは39.13円、10万km走行したときの燃料代は391.3万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら39.1万円/年、7年10万kmなら55.9万円/年、5年10万kmなら78.3万円/年、3年10万kmなら130.4万円/年となります。



カタログデータから見えてくる要素

L410MT型エンジン簡易性能曲線図
L410MT型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2000回転時の馬力 214PS
4000回転時の馬力 389PS
各回転域でのトルク
2000回転時のトルク 76.5kgm
4000回転時のトルク 69.7kgm
L410MT型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているL410型6747cc、V型8気筒のターボエンジンは4000回転時に最高出力389馬力を、2000回転時に最大トルク76.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2000rpmから最高出力が発生する4000rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は50.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ6.221kg/PS(2420kg/389PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ6.221kg/PS
車体+1人6.362kg/PS
車体+5人6.928kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.375kg/PS
車体+70kg6.401kg/PS
車体+80kg6.427kg/PS
車体+90kg6.452kg/PS
車体+100kg6.478kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.362kg/PS(2475kg/389PS)となり、数値としては0.141kg、比率にすると2.3%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.928kg/PS(2695kg/389PS)となり、数値としては0.707kg、比率にすると11.4%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。


BP ターボのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
1997/09

-
ターボ
6.362kg/PS
2475kg/389PS|6.8L-TB
[車体のみPWR:6.221]
2010/02

車種詳細
クラウン ハイブリッド
6.368kg/PS
1885kg/296PS|3.5L-NA
車体のみPWR:6.182
2001/05

車種詳細
アコード
6.295kg/PS
1385kg/220PS|2.2L-NA
車体のみPWR:6.045
2015/01

車種詳細
レジェンド
6.481kg/PS
2035kg/314PS|3.5L-NA
車体のみPWR:6.306
2009/08

車種詳細
SC
6.411kg/PS
1795kg/280PS|4.3L-NA
車体のみPWR:6.214
2017/10

車種詳細
アルテオン
6.268kg/PS
1755kg/280PS|2.0L-TB
車体のみPWR:6.071

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.362kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

6.171kg/PSから6.553kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、トヨタの5人乗りセダン「GWS204型 クラウン ハイブリッド」、ホンダの5人乗りセダン「CL1型 アコード」、ホンダの5人乗りセダン「KC2型 レジェンド」、レクサスの4人乗りオープンカー「UZZ40型 SC」、フォルクスワーゲンの5人乗りセダン「3HDJHF型 アルテオン」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

BP型 ターボ [RT]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.362kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は160.7PS/tとなっています。


ターボがバイクと競争するなら…?


車種詳細
XLR250R|249cc
6.357kg/PS
178kg/28.0PS/2.50kgm
[車体のみPWR:4.393]
1997/09

-
ターボ|6747cc
6.362kg/PS
2475kg/389PS/76.5kgm
[車体のみPWR:6.221]

車種詳細
ZZR250|248cc
6.371kg/PS
223kg/35.0PS/2.20kgm
[車体のみPWR:4.800]

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではターボとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

MD22 XLR250Rと競争してみる

まずターボより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのXLR250Rが挙げられます。PWRの6.357kg/PSは車両重量123kgにライダーの体重55kgを加えた178kgを、最高出力28.0PSで割ったものです。

EX250H ZZR250と競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、カワサキのZZR250が挙げられます。PWRの6.371kg/PSは車両重量168kg+55kgの223kgを、最高出力35.0PSで割ったもので、(PWRで比較すれば)まさに街角の好敵手と呼べるバイクです。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 2.039
平均ピストンスピード 13.21m/s
トルクウェイトレシオ 31.63kg/kgm
1馬力あたりのお値段 74036円
排気量1Lあたり馬力 57.66PS/L
排気量1Lあたりトルク 11.34kgm/L
1気筒あたりの馬力 48.6PS
1気筒あたりのトルク 9.6kgm
パワーバンド比率 50.0%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
セダンのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは31.63kg/kgm(2420kg/76.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が28800000円、最高出力が389馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は74036円、逆に1万円あたりでは0.14馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は376471円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc超の車編
セダン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は57.66PS/L、トルクは11.34kgm/L、1気筒あたりの馬力は48.6馬力、トルクは9.6kgmとなり、このエンジンが389馬力を4000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは13.21m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が99.1mmであるL410型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6050回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は2.039になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、小回りよりも真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


ターボでの車中泊

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.89m
期待される荷室の幅 1.49m
対角線の長さ 2.41m
期待される荷室の面積 2.82m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.89m(対角線では2.41m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。

これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。
車中泊にあると嬉しいアイテム


純正装着タイヤの255/55R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 255/55R17 | 直径 712mm

-20mm
幅235mm
-10mm
幅245mm
変更なし
幅255mm
+10mm
幅265mm
+20mm
幅275mm
-5%
50
扁平
235/50R17
37.5km/h
直径667mm
径差-45mm
245/50R17
38.0km/h
直径677mm
径差-35mm
255/50R17
38.6km/h
直径687mm
径差-25mm
265/50R17
39.2km/h
直径697mm
径差-15mm
275/50R17
39.7km/h
直径707mm
径差-5mm
0%
55
扁平
235/55R17
38.8km/h
直径691mm
径差-21mm
245/55R17
39.4km/h
直径702mm
径差-10mm
255/55R17
40.0km/h
712mm
0mm
265/55R17
40.7km/h
直径724mm
径差+12mm
275/55R17
41.3km/h
直径735mm
径差+23mm
+5%
60
扁平
235/60R17
40.1km/h
直径714mm
径差+2mm
245/60R17
40.8km/h
直径726mm
径差+14mm
255/60R17
41.5km/h
直径738mm
径差+26mm
265/60R17
42.1km/h
直径750mm
径差+38mm
275/60R17
42.8km/h
直径762mm
径差+50mm
+10%
65
扁平
235/65R17
41.5km/h
直径738mm
径差+26mm
245/65R17
42.2km/h
直径751mm
径差+39mm
255/65R17
42.9km/h
直径764mm
径差+52mm
265/65R17
43.7km/h
直径777mm
径差+65mm
275/65R17
44.4km/h
直径790mm
径差+78mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、235/55R17 、245/50R17、245/55R17 、255/50R17 、265/50R17 、275/50R17あたりのタイヤがおすすめです。

255/55R17のタイヤ幅を235mmから285mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを17インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが255/55R17のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
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BP型ターボ[6.8Lターボ FR/4AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト6.221kg/ps59.70
1速ギヤ加速性能-39.92
1L換算馬力57.66ps/L33.46
1L換算トルク11.34kgm/L35.78
WB/TR比2.03922.58
ワイド&ロー指数0.78657.73
前面の面積2.807m²44.86
最低地上高-43.72
スポーツ性能部門の得点337.75

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費717300円14.31
100kmh回転数-43.39
航続距離-25.83
車の大きさ15.184m³64.90
室内の広さ(仮) 2.753m³43.70
最小回転半径-39.21
馬力単価74036円0.01
ユーティリティ部門の得点272.75

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した BP型ターボ[6.8Lターボ FR/4AT] の総合得点は 610.50 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したBP型ターボ(FR/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「5000cc超のセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。