FVCJS TTクーペ 性能と維持費 FF/7AT 4人 469万円 2016年式

このページでは、アウディの3ドア・4人乗りクーペ、3代目のABA-FVCJS型TTクーペ 1.8TFSI【2016/08モデル・179PS/25.5kgm・FF/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

FVCJS TTクーペ
販売期間:2015/08 -

画像はアウディより引用
http://www.audi.co.jp/
投稿:|更新:

ボディサイズが全長4180mm×全幅1830mm×全高1380mm、排気量は1798ccであることから、大雑把に分類すると1.8リットルクラス(1800cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。
参考:150PS~200PSの自動車 一覧

駆動方式にはエンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、フロントエンジン・フロントドライブ方式(FF・FWD・前輪駆動とも)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4180mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下・Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

FVCJS型 TTクーペ [1798cc/179PS FF/7AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

3代目TTクーペの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2023/04
FVDKZ型
[40 TFSI]
2.0L-TB・FF/7AT・518.0万円
197PS・32.6kgm・14.5km/L
197PS
32.6kgm
14.5km/L
2023/04
FVDNPF型
[45 TFSI quattro]
2.0L-TB・4WD/7AT・649.0万円
245PS・37.7kgm・12.7km/L
245PS
37.7kgm
12.7km/L
2021/01
FVDKZ型
[40 TFSI WLTC]
2.0L-TB・FF/7AT・488.0万円
197PS・32.6kgm・13.7km/L
197PS
32.6kgm
13.7km/L
3代目 TT 型式一覧 8S系まとめ 2015-【全14車種】
TTクーペの旧型モデル
2代目 8JCEPF型TT RS プラスクーペ
8JCEPF型TT RS プラスクーペは2013/02に登場した2代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長4200mm、全幅1840mm、全高1380mmの車体に、360PS/47.4kgmを発生するCEP型2480ccエンジンを搭載。


FVCJS TTクーペの主要諸元と大きさ比較

主要諸元
メーカー アウディ
車名&
グレード
TTクーペ
1.8TFSI
その他 ファーストエディション 4.437(1-2-3-4)/3.227(5-6-7)/4.176(B)
お値段 4690000円
車両型式 ABA-FVCJS
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
7速AT・7速オートマ車
ドア/定員 3ドア・4名乗車
ホイールベース 2505mm
トレッド 1565mm/1545mm
WB/TR比 1.611
最小半径 4.9m
最低高 130mm
タイヤ 前輪:225/50R17
後輪:225/50R17
ブレーキ 前:
後:
車両重量 1270kg

※WB/TR比はホイールベーストレッド比の略。値が大きいほど直進安定性に優れ、小さいほど旋回性能が高くなりやすい。全ての車種の平均値は1.773。

TTクーペと各規格の大きさ比較
規格名 規格寸法 増減
TTクーペ
車体寸法
全長 4180mm -
全幅 1830mm -
全高 1380mm -
大きさ 10.56m3 -
軽自動車
新規格
全長 3400mm以下 +780mm
全幅 1480mm以下 +350mm
全高平均 1640mm -260mm
大きさ平均 8.13m3 +2.43m3
小型車規格
5ナンバー車
全長 4700mm以下 -520mm
全幅 1700mm以下 +130mm
全高平均 1496mm -116mm
大きさ平均 10.48m3 +0.08m3
普通車平均
3ナンバー車
全長平均 4643mm -463mm
全幅平均 1815mm +15mm
全高平均 1518mm -138mm
大きさ平均 12.84m3 -2.28m3

※上記グラフは100のラインを上回れば平均値以上、下回れば平均値以下を表す。グラフの伸びが大きいほど各規格の車両に対して相対的に車体が長い・広い・高い。※普通乗用車(3ナンバー車)の条件は全長4700mm超または全幅1700mm超または全高2000mm超と上限値が曖昧なため、ここでは普通乗用車に属する全ての車種の平均値との比較。※軽自動車・小型乗用車の全高はいずれも2000mm以下。ただし、ここでは各規格に属する車種の全高の平均値との比較。



TTクーペでの車中泊

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

期待される客室寸法
期待される荷室の長さ 1.463m
期待される荷室の幅 1.430m
対角線の長さ 2.046m
期待される荷室の面積 2.092m²

縦方向の長さが1.463m(対角線では2.046m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。

普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。

車中泊にあると嬉しいアイテム


FVCJS TTクーペの税金・年間維持費シミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税39500円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税12300円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、TTクーペの新車を539.3万円(諸費用として70.3万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税 2000cc以下 13年未満 39500円
自動車重量税
1年分
1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料
(1年換算)
自家用乗用車 8825円
燃料代
年間1万㎞
1万㎞÷15.4×195円/L 126620円
オイル交換
5000km毎
1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換
5年5万km毎
1本15000円×4本÷5年 12000円
任意保険料
月額5500円
月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 276300円
名目 区分 金額
車のローン額
1年分
月額89890円×12ヶ月 1078680円
ローン返済中の年間維持費 1355000円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45300円
  • 初度登録から9年経過車の場合、「2000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は39500円、「1.5トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした45300円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

お財布に厚みが増した勢いで少し色気を出して愛車にステータス性を求めるなら、月換算23100円くらいの出費は覚悟しましょう。なあに大丈夫、愛車のためです。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければねえ…?」なんて呟くその姿は自慢げなようであり、しかし哀愁を帯びているようでもあり、傍からすれば対応に困ります。より維持費の安い新車を買うほどではない…ないが…考えずにもいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてきます。

TTクーペの維持費は高い?安い?

「TTクーペの年間維持費は276300円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「2000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてTTクーペの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いプリウス192500円-83800円
ヴォクシー ハイブリッド231500円-44800円
TTクーペの維持費276300円
ウィッシュ289100円+12800円
スイフト スポーツ292900円+16600円
基準2000ccクラス平均324800円+48500円
アコード355200円+78900円
WRX STI376200円+99900円
エクスプローラー442300円+166000円
高いBX502800円+226500円

TTクーペの年間維持費を、2000ccクラスで最も維持費が安いプリウスと比較して83800円高く、最も高いBXと比較して226500円安く、2000ccクラスの平均維持費との比較では48500円安くなっています。

最低額のプリウスと最高額のBXは極端な例としても、2000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、TTクーペの維持費は まあまあ安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 2000ccクラスの車 ランキング

TTクーペを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟の%年収月給手取り
10%360万円30万円24万円
15%240万円20万円16万円
20%180万円15万円12万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は360万円(総支給額30万円/月、手取り24万円/月)、ここから月額維持費2.3万円を支払うと残りは21.7万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は240万円(総支給額20万円/月、手取り16万円/月)、2.3万円を支払うと残りは13.7万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が180万円(総支給額15万円/月、手取り12万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。2.3万円を引くと残りは9.7万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代13万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり195円を基準として、-50円となる145円から、+50円となる245円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費15.4km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代差額
145円/L 94170円 -32450円
170円/L 110400円 -16220円
185円/L 120140円 -6480円
195円/L 126620円 -
205円/L 133130円 +6510円
220円/L 142870円 +16250円
245円/L 159110円 +32490円

燃費15.4km/LのFVCJS型 TTクーペで10000km走行するのに必要な燃料は649.4L、1リットルあたり195円としたときの燃料代は126620円になります。

参考までに、TTクーペの燃料タンクは50リットルですので、649.4Lの給油回数は13回、1回あたりの燃料代は約9740円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては6510円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると16250円、50円も違ってくると32490円にもなります。

これをFVCJS型 TTクーペの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり195円の場合を276300円としたとき、145円/Lに値下がりすれば243850円(88.3%)に、245円/Lに値上がりすれば308790円(111.8%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(39500円)なり重量税(12300円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

1年分の自動車税・重量税・自賠責保険料
名目 金額
自動車税 39500円
自動車重量税 1年分 12300円
自賠責保険料 1年分 8825円
合計 60625円

※現在の税制では、自動車税、自動車重量税、自賠責保険料は走行距離に関係なく税額・保険料は一律。走行距離税が新設された場合は大幅に変わる可能性あり。


維持費名目 3000km 5000km 7000km
燃料代 37990円 63310円 88630円
オイル交換 5500円 5500円 7700円
タイヤ交換 8000円 8000円 8000円
任意保険料 52800円 56160円 59400円
税金 自賠責 一律 60625円
合計 165000円 193600円 224400円
1万km差額 -111300円 -82700円 -51900円

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで50000km程度持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて111300円安い165000円に、5000km走行では82700円安い193600円に、7000km走行では51900円安い224400円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は15000kmは1.1倍、20000kmは1.2倍としたのがこちらです。

維持費名目 10000km 15000km 20000km
燃料代 126620円 189930円 253240円
オイル交換 11000円 16500円 22000円
タイヤ交換 12000円 14400円 19200円
任意保険料 66000円 72600円 79200円
税金 自賠責 一律 60625円
合計 276300円 354100円 434300円
1万km差額 - +77800円 +158000円

走行距離と維持費の変化

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
2000cc以下クラス編
小型車&普通車の新車編
2ドア・クーペ編

TTクーペの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 16.6km/L
燃料タンク容量 50L
航続距離(カタログ燃費) 830.0km
航続距離(80%燃費) 665.0km
満タンプライス 9750円
1km走行コスト 11.75円/km
1万円でどこまで行ける? 851.3km
東京から830.0kmの範囲

JC08モード燃費が16.6km/L、燃料タンク容量50リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は830.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(14.9km/L)とすると航続距離は745.0km、80%(13.3km/L)だと665.0km、70%(11.6km/L)では580.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から50リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり195円では9750円、上で計算した航続距離を踏まえると830.0km(80%燃費時665.0km)を走行するのに9750円かかる計算です。

燃費を15.4km/Lとしたときの1km走行コストは11.75円、10万km走行したときの燃料代は117.5万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら11.8万円/年、7年10万kmなら16.8万円/年、5年10万kmなら23.5万円/年、3年10万kmなら39.2万円/年となります。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば851.3km(往復なら片道425.6km)、カタログ値の80%なら681.0km(片道340.5km)離れたところまで行くことができます。

FVCJS TTクーペのエンジン諸元とカタログデータ

CJS型エンジン簡易性能曲線図
エンジン諸元
原動機型式 CJS
気筒配列 直列4気筒
排気量1798cc
圧縮比 9.6
吸気方式 ターボ
最高出力 179PS[132kW]/5100-6200rpm
最大トルク 25.5kgm[250Nm]/1250-5000rpm
パワーバンド 1250-6200rpm, 帯域79.8%
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費16.6km/L(39.0mpg)
100km燃費6.0L/100km
最高出力・最大トルク 各回転数での出力
1250rpm 45PS/25.5kgm
5000rpm178PS/25.5kgm
5100rpm179PS/25.1kgm
6200rpm 179PS/20.7kgm
CJS型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

まずおさらいとして、搭載しているCJS型1798cc、直列4気筒のターボエンジンは5100-6200回転時に最高出力179馬力を、1250-5000回転時に最大トルク25.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なります。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1250rpmから最高出力が発生する6200rpmまで」の4950rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は79.8%となります。※簡易エンジン性能曲線図オレンジ色の帯域。

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.095kg/PS(1270kg/179PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.095kg/PS
車体+1人7.402kg/PS
車体+4人8.324kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg7.430kg/PS
車体+70kg7.486kg/PS
車体+80kg7.542kg/PS
車体+90kg7.598kg/PS
車体+100kg7.654kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.402kg/PS(1325kg/179PS)となり、数値としては0.307kg、比率にすると4.3%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.324kg/PS(1490kg/179PS)となり、数値としては1.229kg、比率にすると17.3%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

FVCJS TTクーペのライバル候補車たち

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.402kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

愛すべきライバル車種
Page Link車名 PWR+55kg

-
TTクーペ
7.402kg/PS
179PS・1.8L-TB
車体のみPWR 7.095
1325kg
+4.3%

車種詳細
スイフト スポーツ
7.321kg/PS
140PS・1.4L-TB
車体のみPWR 6.929
1025kg
+5.7%

車種詳細
FJクルーザー
7.228kg/PS
276PS・4.0L-NA
車体のみPWR 7.029
1995kg
+2.8%

車種詳細
ラングラー アンリミテッド
7.377kg/PS
284PS・3.7L-NA
車体のみPWR 7.183
2095kg
+2.7%

車種詳細
シビック
7.555kg/PS
182PS・1.5L-TB
車体のみPWR 7.253
1375kg
+4.2%

車種詳細
LX
7.361kg/PS
377PS・5.7L-NA
車体のみPWR 7.215
2775kg
+2.0%


7.180kg/PSから7.624kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック・ZC33S型 スイフト スポーツ、トヨタの5人乗りSUV・GSJ15W型 FJクルーザー、JEEPの5人乗りSUV・JK36L型 ラングラー アンリミテッド、ホンダの5人乗りハッチバック・FK7型 シビック、レクサスの8人乗りSUV・URJ201W型 LXという顔ぶれが並びました。

最高出力が高いからといって、車両重量が重ければパワーウェイトレシオの数値は似たようなものになったりします。「空車状態のPWRの違いが、戦力の決定的差ではないということを…教えてやる!」といったところでしょうか。

こうなると、思いもよらぬ車種の登場に「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごも生じることもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

FVCJS型 TTクーペ [1.8TFSI]のライバル車種|7.402kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は140.9PS/tとなっています。


TTクーペがバイクと競争するなら…?


車種詳細
Ninja 250|248cc
7.387kg/PS
229kg/31.0PS/2.10kgm
[車体のみPWR:5.613]
1速ギヤ速度:50.3km/h
最小TWR:1.006
2016/08

-
TTクーペ|1798cc
7.402kg/PS
1325kg/179PS/25.5kgm
[車体のみPWR:7.095]
1速ギヤ速度:46.0km/h
最小TWR:0.980

車種詳細
ディグリー|249cc
7.440kg/PS
186kg/25.0PS/2.50kgm
[車体のみPWR:5.240]
1速ギヤ速度:39.7km/h
最小TWR:0.689

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではTTクーペとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

EX250L Ninja 250と競争してみる

まずTTクーペより少しPWRが低いバイクとして、カワサキのNinja 250が挙げられます。PWRの7.387kg/PSは車両重量174kgにライダーの体重55kgを加えた229kgを、最高出力31.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はNinja 250に4.3km/h劣り、1速TWRは0.026kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

MD31 ディグリーと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのディグリーが挙げられます。PWRの7.440kg/PSは車両重量131kg+55kgの186kgを、最高出力25.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は6.3km/h勝り、1速TWRは0.291kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.611
平均ピストンスピード 17.38m/s
トルクウェイトレシオ 49.80kg/kgm
1馬力あたりのお値段 26201円
排気量1Lあたり馬力 99.56PS/L
排気量1Lあたりトルク 14.18kgm/L
1気筒あたりの馬力 44.8PS
1気筒あたりのトルク 6.4kgm
パワーバンド比率 79.8%
燃費×馬力 2763.8pt
各種ランキング
クーペのPWR
1.6~1.8L以下のPWR

トルクウェイトレシオは49.80kg/kgm(1270kg/25.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が4690000円、最高出力が179馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は26201円、逆に1万円あたりでは0.38馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は183922円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
2000cc以下の車編
クーペ編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は99.56PS/L、トルクは14.18kgm/L、1気筒あたりの馬力は44.8馬力、トルクは6.4kgmとなり、このエンジンが179馬力を6200回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.38m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が84.1mmであるCJS型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7130回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.611になります。全ての車種の平均値である1.773を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が15.44km/L、最高出力が179PSであるこの車の獲得ポイントは2763.8ptになります。
戯れに車両重量1270kgを100kg単位にした12.7で割ってみたところ、その数値は217.62ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


FVCJS TTクーペのギヤ比と回転数・速度のステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5100-6200rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6700回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6700rpm|タイヤサイズ 225/50R17|タイヤ直径 65.7cm|円周長 206.4cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6700rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.764 16.70 - - 50km/h 13490rpm 1296.4kgm
2速 2.272 10.08 0.604 1-2/
4050rpm
82km/h 8140rpm 782.5kgm
3速 1.531 6.79 0.674 2-3/
4520rpm
122km/h 5490rpm 527.3kgm
4速 1.133 5.03 0.740 3-4/
4960rpm
165km/h 4060rpm 390.2kgm
5速 0.855 3.79 0.755 4-5/
5060rpm
219km/h 3060rpm 294.5kgm
6速 0.695 3.08 0.813 5-6/
5450rpm
269km/h 2490rpm 239.4kgm
7速 0.578 2.56 0.832 6-7/
5570rpm
324km/h 2070rpm 199.1kgm
Final4.437レシオカバレッジ(変速比幅)6.512
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1250-5000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.437)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(25.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.437)÷タイヤの有効半径(0.3285m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は7速ギヤの324km(6200rpmでは299.4km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1250-5000回転で最大トルク25.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば49.80kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(7.095kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1296.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1270kg)を1速ギヤの最大駆動力(1296.4kgm)で割ってみると0.980kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6200回転でのトルク(20.7kgm)からTWRを算出すると1.207kg/kgmとなり、1250-6200回転の回転域では0.980-1.207kg/kgmの間で推移することがわかります。


6200rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

FVCJS型TTクーペに搭載されたCJS型1798ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6200rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

6200rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ46km/h-
2速ギヤ76km/h3740rpm
3速ギヤ113km/h4180rpm
4速ギヤ153km/h4590rpm
5速ギヤ202km/h4680rpm
6速ギヤ249km/h5040rpm
7速ギヤ299km/h5160rpm

まず1速ギヤで6200rpmまで引っ張ると46km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6200rpmから3740rpmまで落ち、そこから6200rpmまで加速を続けると速度は76km/h(+30km/h)になります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5390 8090 10790 13490 16180 18880 24270
2速 3260 4880 6510 8140 9770 11400 14650
3速 2190 3290 4390 5490 6580 7680 9870
4速 1620 2440 3250 4060 4870 5680 7310
5速 1230 1840 2450 3060 3680 4290 5510
6速 1000 1490 1990 2490 2990 3490 4480
7速 830 1240 1660 2070 2490 2900 3730
※赤い数字は暫定レブリミット(6700rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.578)を選択して時速100kmにて走行すると2070回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1240回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1450回転、一般的な高速道路の80km/hでは1660回転、100km/hでは2070回転、制限速度が120km/hになると2490回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3730回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 7 15 22 30 37 44 52 59
2速 12 25 37 49 61 74 86 98
3速 18 36 55 73 91 109 128 146
4速 25 49 74 99 123 148 172 197
5速 33 65 98 131 163 196 229 261
6速 40 80 120 161 201 241 281 321
7速 48 97 145 193 241 290 338 386

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6700回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの225/50R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 225/50R17 | 直径 657mm

-20mm
幅205mm
-10mm
幅215mm
変更なし
幅225mm
+10mm
幅235mm
+20mm
幅245mm
45 205/45R17
37.6km/h
径 617mm
差 -40mm
215/45R17
38.1km/h
径 626mm
差 -31mm
225/45R17
38.7km/h
径 635mm
差 -22mm
235/45R17
39.2km/h
径 644mm
差 -13mm
245/45R17
39.8km/h
径 653mm
差 -4mm
50 205/50R17
38.8km/h
径 637mm
差 -20mm
215/50R17
39.4km/h
径 647mm
差 -10mm
225/50R17
40.0km/h
657mm
0mm
235/50R17
40.6km/h
径 667mm
差 +10mm
245/50R17
41.2km/h
径 677mm
差 +20mm
55 205/55R17
40.1km/h
径 658mm
差 +1mm
215/55R17
40.7km/h
径 669mm
差 +12mm
225/55R17
41.4km/h
径 680mm
差 +23mm
235/55R17
42.1km/h
径 691mm
差 +34mm
245/55R17
42.7km/h
径 702mm
差 +45mm
60 205/60R17
41.3km/h
径 678mm
差 +21mm
215/60R17
42.0km/h
径 690mm
差 +33mm
225/60R17
42.7km/h
径 702mm
差 +45mm
235/60R17
43.5km/h
径 714mm
差 +57mm
245/60R17
44.2km/h
径 726mm
差 +69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/50R17 、215/45R17、215/50R17 、225/45R17 、235/45R17 、245/45R17あたりのタイヤがおすすめです。

225/50R17のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を35%から65%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、225/50R17の適応サイズと性能の変化 [FVCJS型TTクーペ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】225/50R17のタイヤ銘柄と通販価格

FVCJS型 TTクーペ 1.8Lターボ FF/7ATの通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を比較してみます。

運動性能部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
PWR9.79㎏/PS7.09㎏/PS57.3ptB
最高回転数5880rpm5100rpm40.4ptD
1速ギヤ
加速性能
1.58㎏/㎏m0.98㎏/㎏m62.6ptA
1速ギヤ
最高速
51.1㎞/h46.0㎞/h45.3ptD
1リットル
換算馬力
103.37PS/L99.56PS/L48.6ptC
1リットル
換算トルク
15.99㎏m/L14.18㎏m/L44.4ptD
WB/TR比1.7731.61166.5ptA
ワイド&
ロー指数
0.8940.75460.0ptB
前面の面積2.631m22.525m253.0ptC
最低地上高154.5mm130mm59.9ptB
スポーツ性能部門の得点531.6pt
総合評価B

※PWR(パワーウェイトレシオ)・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比(旋回性能重視)・ワイド&ロー指数(見た目のかっこよさ)・前面の面積(≒前方投影面積・空気抵抗)・最低地上高については数値が小さいほど高得点。最高回転数・1速ギヤ最高速・1リットル換算馬力・1リットル換算トルクについては数値が大きいほど高得点。

ユーティリティ部門 10項目
評価項目全車種平均数値得点評価
年間維持費340674円276300円55.6ptB
JC08燃費17.7km/L16.6km/L48.3ptC
100km/h
回転数
2489rpm2070rpm55.5ptB
航続距離644.1km771.9km57.4ptB
車の大きさ11.468m310.556m353.6ptC
車内の広さ3431.7L-46.6ptC
乗車定員4.8人4人43.3ptD
1人あたり
車内広さ
691.9L-44.2ptD
車内床面積2.793m2-46.0ptC
最小回転
半径
5.18m4.9m55.7ptB
ユーティリティ部門の得点506.2pt
総合評価C

※JC08燃費・航続距離(燃費×燃料タンク容量)・室内の広さ(室内長×室内幅×室内高)・乗車定員・1人あたりの車内の広さは数値が大きいほど高得点、新車価格・年間維持費・100km/h回転数・車の大きさ(全長×全幅×全高)・最小回転半径は数値が小さいほど高得点。

結果発表!
部門 全10712車種中 RANK
運動性能 531.6pt 2126位 B
運動性能部門 ランキング
ユーティリティ 506.2pt 3454位 C
ユーティリティ部門 ランキング
総合得点 1037.8pt 1771位 B
総合得点ランキング

スポーツ性能部門は531.6点で全10712車種中の2126位、ユーティリティ部門は506.2点で3454位、総合得点は1037.8点で1771位となりました。各部門、獲得点数が多い車種から順番に並べたランキングを用意してありますのでご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したFVCJS型 TTクーペ(FF/7AT) の各種スペックを、クーペ2000ccという属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを比較してみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

TTクーペの歴代モデル

3代目 FVCJXF型 TTSクーペ
FVCJXF TTSクーペは2015/08に登場した3代目モデル。参考車両の「2.0TFSI Quattro」は全長4190mm、全幅1830mm、全高1370mmの車体に、286PS/38.8kgmを発生するCJX型1984ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

2代目 8JCEPF型 TT RS プラスクーペ
8JCEPF TT RS プラスクーペは2013/02に登場した2代目モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長4200mm、全幅1840mm、全高1380mmの車体に、360PS/47.4kgmを発生するCEP型2480ccエンジンを搭載した4人乗りクーペ。

初代 8NBAMF型 TTロードスター
8NBAMF TTロードスターは2000/05に登場した初代モデル。参考車両の「1.8T-Quattro」は全長4060mm、全幅1765mm、全高1340mmの車体に、225PS/28.6kgmを発生するBAM型1780ccエンジンを搭載した2人乗りオープンカー。


人気があるクーペの車種比較


ZZT231 セリカ SS-II 2005 vs ZZT230 セリカ SS-I 2005 性能比較
7代目 セリカ SS-II(2005年式 ZZT231・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・4人乗り)と、7代目 セリカ SS-I(2005年式 ZZT230・FF/5MT・1.8L・145PS/17.4kgm・4人乗り)を比較。

ZZW30 MR-S 2005 vs SW20 MR2 G 1997 性能比較
初代 MR-S(2005年式 ZZW30・MR/6MT・1.8L・140PS/17.4kgm・2人乗り)と、2代目 MR2 G(1997年式 SW20・MR/5MT・2.0L・200PS/21.0kgm・2人乗り)を比較。

ZZT231 セリカ SS-II 2005 vs ST202 セリカ SS-III 1999 新旧比較
7代目 セリカ SS-II(2005年式 ZZT231・FF/6MT・1.8L・190PS/18.4kgm・4人乗り)と、6代目 セリカ SS-III(1999年式 ST202・FF/5MT・2.0L・200PS/21.0kgm・5人乗り)を比較。

DB06 スープラ RZ 2023 vs JZA80 スープラ RZ 2001 新旧比較
5代目 スープラ RZ(2023年式 DB06・FR/6MT・3.0L+ターボ・387PS/51.0kgm・2人乗り)と、4代目 スープラ RZ 17inch(2001年式 JZA80・FR/6MT・3.0L+ツインターボ・280PS/46.0kgm・4人乗り)を比較。

Z15A GTO 1998 vs JZA80 スープラ RZ 2001 性能比較
初代 GTO Twin-Turbo MR(1998年式 Z15A・4WD/6MT・3.0L+ツインターボ・280PS/43.5kgm・4人乗り)と、4代目 スープラ RZ 17inch(2001年式 JZA80・FR/6MT・3.0L+ツインターボ・280PS/46.0kgm・4人乗り)を比較。

SW20 MR2 G 1989 vs AW11 MR2 1600G 1984 新旧比較
2代目 MR2 G(1989年式 SW20・MR/5MT・2.0L・165PS/19.5kgm・2人乗り)と、初代 MR2 1600G(1984年式 AW11・MR/5MT・1.6L・130PS/15.2kgm・2人乗り)を比較。

AW11 MR2 1600G SC 1988 vs AW11 MR2 1600G 1984 性能比較
初代 MR2 1600G SC(1988年式 AW11・MR/5MT・1.6L+SC・145PS/19.0kgm・2人乗り)と、初代 MR2 1600G(1984年式 AW11・MR/5MT・1.6L・130PS/15.2kgm・2人乗り)を比較。

S15 シルビア Spec-R 2002 vs PS13 シルビア K’s 1992 新旧比較
7代目 シルビア Spec-R(2002年式 S15・FR/6MT・2.0L+ターボ・250PS/28.0kgm・4人乗り)と、5代目 シルビア K’s(1992年式 PS13・FR/5MT・2.0L+ターボ・205PS/28.0kgm・4人乗り)を比較。