4SDMWF:R8 スパイダーの性能と維持費 4WD/7AT 3146万円

このページでは、アウディの2ドア・2人乗りオープンカー、2代目の7BA-4SDMWF型R8 スパイダー V10 Performance 5.2-FSI Quattro S-tronic【2019/12モデル・620PS/59.1kgm・4WD/AT車】のカタログスペックを基に、税金と年間維持費、車検費用の目安の算出、主要諸元から推測される走行性能のインプレ評価およびレビュー、並びにタイヤサイズ変更のシミュレーションをしています。

4SDMWF R8 スパイダー
販売期間:2016/03 -

画像はアウディより引用
http://www.audi.co.jp/
投稿日:2019/11/28

ボディサイズが全長4430mm×全幅1940mm×全高1240mm、排気量は5204ccであることから、大雑把に分類すると5.3リットルクラス(5300cc、自動車税は6.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

駆動方式には車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆる四輪駆動(All Wheel Drive・AWD・Four Wheel Drive・4WDとも)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4430mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下・Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。


4SDMWF型 R8 スパイダー [5204cc/620PS 4WD/7AT] お品書き


維持費にまつわるエトセトラ

エンジンの最高出力・最大トルク

ギヤ比と加速・回転数と最高速

タイヤサイズ変更とメーター誤差

各種スペックの相対評価と通知表
お金にまつわるエトセトラ
1年間のランニングコスト
エンジン性能と特性
パワーウェイトレシオ
ギヤ比と加速力&
エンジン回転数と最高速
タイヤサイズ変更と
スピードメーター誤差
各種スペックの相対評価と
レーダーチャート

2代目R8 スパイダーの類型&他グレード 新着順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種

年式
画像
車両型式
グレード
出力
燃費
2019/12
4SDMWF型
[V10 Performance 5.2-FSI Quattro S-tronic]
5.2L-NA・4WD/7AT・3001.0万円
620PS・59.1kgm・-
620PS
59.1kgm
-
2018/07
4SDKAD型
[V10-plus 5.2FSI quattro]
5.2L-NA・4WD/7AT・2915.0万円
610PS・57.1kgm・-
610PS
57.1kgm
-
2018/07
4SDKAF型
[V10 5.2FSI quattro]
5.2L-NA・4WD/7AT・2465.0万円
540PS・55.1kgm・-
540PS
55.1kgm
-
2代目R8 スパイダーの車両型式・グレード一覧【全8車種】
R8 スパイダーの旧型モデル
初代 42BUJF型R8 スパイダー
42BUJF型R8 スパイダーは2010/10に登場した初代モデル。参考車両の「BaseGrade」は全長4445mm、全幅1905mm、全高1245mmの車体に、525PS/54.0kgmを発生するBUJ型5204ccエンジンを搭載。


主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー アウディ
車名&
グレード
R8 スパイダー
V10 Performance 5.2-FSI Quattro S-tronic
その他 4.893(1-4-5-B)/3.938(2-3-6-7)
お値段 31460000円
車両型式 7BA-4SDMWF
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
7速AT・7速オートマ車
ドア/定員 2ドア/2名乗車
車体寸法 長4430×幅1940×高1240mm
軸距&
輪距
2650mm
前1645mm/後1605mm
最低高 120mm
タイヤ 前輪:245/30R20
後輪:305/30R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1760kg
エンジン諸元
原動機型式 DMW
気筒配列 V型10気筒
排気量5204cc
圧縮比12.7
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 620PS[456kW]/8000rpm
最大トルク 59.1kgm[580Nm]/6600rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
DMW型エンジンの諸元と性能まとめ
V型10気筒とは‥シリンダをV字型に交互で10個配置する方式。大排気量のスタンダード。
V型10気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税88000円、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税16400円/年と自賠責保険料8825円/年、年間1万km走行した際に掛かるガソリン代月額9000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、5年5万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、R8 スパイダーの新車を3617.9万円(諸費用として471.9万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
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新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc以下 13年未満 88000円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 8825円
燃料代(年間1万km) 10000km÷6.2km/L×185円/L 298390円
オイル交換(5000km毎) 1回8000円×2回 16000円
タイヤ交換(5年5万km毎) 1本24000円×4本÷5年 19200円
任意保険料(月額9000円) 月額9000円×12ヶ月 108000円
ローン完済後の年間維持費 554900円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額602980円×12ヶ月 7235760円
ローン返済中の年間維持費 7790600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税1年分+自賠責12ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53500円
名目 金額
自動車税(1年分) 88000円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 8825円
年間10000km走行燃料代
年間7000km走行の場合
年間5000km走行の場合
年間3000km走行の場合
298390円
(208870円)
(149200円)
(89520円)
オイル交換(5000km毎) 16000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 19200円
任意保険料(月額9000円) 108000円
ローン完済後の年間維持費 554900円
名目 金額
車のローン額(1年分) 7235760円
ローン返済中の年間維持費 7790600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53500円
  • 初度登録から5年経過車の場合、「6000cc以下で13年未満」クラスの自動車税は88000円、「2.0トン以下で13年未満」クラスの自動車重量税は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに8000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額9000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増税→15%増税)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 2021年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
  • 車検費用の目安とした53500円は、車検にまつわる全ての作業を自分自身で行うユーザー車検を想定したもので、車検代行を利用するなら車検代行手数料(15000円前後)が別途で必要です。
    安心安全の自動車整備工場にお任せするなら部品代と工賃(整備内容により変動)、24ヶ月点検整備(20000円前後)が追加され、車検費用は相応に高くなります。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。もしくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、ある種のカタルシスを感じているかもしれません。

名にし負うR8 スパイダーともなれば、その維持費は月額でさえ46300円(ローン完済前は649300円)という破格の金額。とてもじゃないが頭金0円!一世一代のフルローン!で乗るような車ではありません。どうしても乗りたい言うなら、清水の舞台から飛び降りる覚悟でご近所をノロノロ運転して満足するか、盆栽としてガレージに飾っておくならまあ、あるいは…

R8 スパイダーの維持費は高い?安い?

「R8 スパイダーの年間維持費は554900円です!」と断じるのは実に簡単なことですが、「6000ccクラスという枠組みの中で維持費を比べたら高いの?安いの?」という点も外せません。はたしてR8 スパイダーの維持費は高いのか、安いのか、例によって表を作って差額を求めてみます。


車名年間維持費差額
安いセンチュリー391600円-163300円
IS446100円-108800円
LC コンバーチブル477600円-77300円
LX544400円-10500円
R8 スパイダーの維持費554900円
基準6000ccクラス平均561100円+6200円
グランドチェロキー566800円+11900円
レンジローバー635400円+80500円
レンジローバー ヴォーグ667400円+112500円
高い7シリーズ719600円+164700円

R8 スパイダーの年間維持費を、6000ccクラスで最も維持費が安いセンチュリーと比較して163300円高く、最も高い7シリーズと比較して164700円安く、6000ccクラスの平均維持費との比較では6200円安くなっています。

最低額のセンチュリーと最高額の7シリーズは極端な例としても、6000ccクラスの平均的な維持費との差額を客観的に見て、R8 スパイダーの維持費は ちょっと安い! と言えそうです。

年間維持費が安い 6000ccクラスの車 ランキング

R8 スパイダーを維持するための年収要件

せっかく年間維持費を求めましたので、生活に支障を与えず無理なく維持できる年収をシミュレーションしてみましょう。ここでは年収の30%を天使の取り分として上納した残りを可処分所得(手取り収入)とし、うち10%、15%、20%を維持費に充てる場合で計算してみます。
※購入資金&ローン残高は考慮しません。

覚悟%年収月給手取り
10%720万円60万円47万円
15%480万円40万円31万円
20%360万円30万円24万円

維持費を可処分所得の10%までとする場合に必要な年収は720万円(総支給額60万円/月、手取り47万円/月)、ここから月額維持費4.6万円を支払うと残りは42.4万円です。価値観は人それぞれありますが、この年収があればそう負担感なく維持できそうです。

15%まで許容する場合に必要な年収は480万円(総支給額40万円/月、手取り31万円/月)、4.6万円を支払うと残りは26.4万円になります。

さて、手取りの20%を車の維持費に回す覚悟があるなら、年収が360万円(総支給額30万円/月、手取り24万円/月)あれば乗れないことはないでしょう。4.6万円を引くと残りは19.4万円…まあ…余裕があるとは言えません。

多方面に支障が出ることになる禁断の果実…ではありますが、1万km分の燃料代30万円を含んでいるので、意外や意外、案ずるより生むが易し、「思い切って蓋を開けてみたら何とかなっちゃった!」という展開もあり得なくはありません。(ご利用は計画的に)

燃料価格が高騰したり下落したりの燃料代シミュレーション

現代の社会というものは地から湧き出る油により支配されており、油そのものの価格の高騰と下落、為替の値動き(円安と円高)など、その時々の世界情勢に応じて価格が変動するたびに右往左往させられます。

ここ最近は原油高+円安という、爪に火を点しながら生活している庶民にとっては最も好ましくないシチュエーションの真っ只中にあり、「なんとかなれーッ!なんとかなれーッ!」と祈りながら日々を過ごしている人も少なくないことでしょう。

というわけで、原油安+円高の時勢を夢見て将来の皮算用をする、あるいは原油高+円安に備えて無欲を極めるなどするために、ハイオクガソリン1リットルあたり185円を基準として、-50円となる135円から、+50円となる235円の間で変化した場合の10000km走行燃料代を、燃費6.2km/Lとしてシミュレーションしてみました。

燃料価格/L10000km燃料代
[差額]
-50円
135円/L
217760円
[-80630円]
-25円
160円/L
258080円
[-40310円]
-10円
175円/L
282280円
[-16110円]
185円/L298390円
[0円]
+10円
195円/L
314540円
[+16150円]
+25円
210円/L
338730円
[+40340円]
+50円
235円/L
379060円
[+80670円]

燃費6.2km/Lの4SDMWF型 R8 スパイダーで10000km走行するのに必要な燃料は1613L、1リットルあたり185円としたときの燃料代は298390円になります。

参考までに、R8 スパイダーの燃料タンクは80リットルですので、1613Lの給油回数は21回、1回あたりの燃料代は約14210円です。

ここから10円安く、あるいは高くなった場合、燃料代としては16150円の上下となり、(差額だけで見れば)まだどうにかなる範囲です。が、もしこれが25円になると40340円、50円も違ってくると80670円にもなります。

これを4SDMWF型 R8 スパイダーの年間維持費に当てはめてみますと、ハイオクガソリン1リットルあたり185円の場合を554900円としたとき、135円/Lに値下がりすれば474270円(85.5%)に、235円/Lに値上がりすれば635570円(114.5%)になる計算です。

安くなるものについては自動車税(88000円)なり重量税(16400円)なりの税金、各種消耗品の交換整備に充当することもできますが、問題は高くなった場合です。

ただでさえ燃料代が嵩んでいるのに(ガソリンの半分は税金でできています)、原油が高くなればエンジン、ミッション等の油脂類、タイヤ代も当然値上げ、さらに上乗せできっちり徴税されるのですから、まったくもって自動車の維持費は青天井です。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなればガソリン代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 88000円 28%
自動車重量税 1年分 16400円 5%
自賠責保険料 1年分 8825円 3%
燃料代 3000km分 89520円 29%
オイル交換 年1回 8000円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 4%
任意保険料 80% 86400円 28%
合計
[1万kmとの差額]
310000円
-244900円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 88000円 23%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 5000km分 149200円 40%
オイル交換 年1回 8000円 2%
タイヤ交換 6年毎 12800円 3%
任意保険料 85% 91800円 26%
合計
[1万kmとの差額]
375100円
-179800円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 88000円 20%
自動車重量税 1年分 16400円 4%
自賠責保険料 1年分 8825円 2%
燃料代 7000km分 208870円 47%
オイル交換 年1回 11200円 3%
タイヤ交換 6年毎 12800円 3%
任意保険料 90% 97200円 21%
合計
[1万kmとの差額]
443300円
-111600円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、ガソリン代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料108000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて244900円安い310000円に、5000km走行では179800円安い375100円に、7000km走行では111600円安い443300円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。ガソリン代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 88000円 12%
自動車重量税 1年分 16400円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 15000km分 447590円 60%
オイル交換 年3回 48000円 6%
タイヤ交換 2.7年毎 28800円 4%
任意保険料 100% 108000円 15%
合計
[1万kmとの差額]
745700円
+190800円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 88000円 10%
自動車重量税 1年分 16400円 2%
自賠責保険料 1年分 8825円 1%
燃料代 20000km分 596780円 65%
オイル交換 年4回 64000円 7%
タイヤ交換 2年毎 38400円 4%
任意保険料 100% 108000円 11%
合計
[1万kmとの差額]
920500円
+365600円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。

年間維持費ランキング リスト
輸入車・外車の小型車&普通車編
5000cc超クラス編
小型車&普通車の新車編
オープンカー編

R8 スパイダーの燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 6.2km/L
燃料タンク容量 80L
航続距離(カタログ燃費) 496.0km
航続距離(80%燃費) 400.0km
満タンプライス 14800円
1km走行コスト 29.84円
1万円でどこまで行ける? km

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので6.2km/Lを仮の燃費とすると、、燃料タンク容量80リットルとすると、カタログ燃費の通りに走行できれば航続可能距離は496.0kmです。

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.6km/L)とすると航続距離は448.0km、80%(5.0km/L)だと400.0km、70%(4.3km/L)では344.0kmになります。

燃料タンクに1滴の燃料もない状態から80リットルきっちり満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリンを1リットルあたり185円では14800円、上で計算した航続距離を踏まえると496.0km(80%燃費時400.0km)を走行するのに14800円かかる計算です。

燃費を6.2km/Lとしたときの1km走行コストは29.84円、10万km走行したときの燃料代は万円です。この金額は燃費と使用燃料(レギュラー・ハイオク・軽油など)の単価により変動します。10年10万kmなら万円/年、7年10万kmなら万円/年、5年10万kmなら万円/年、3年10万kmなら万円/年となります。


カタログデータから見えてくる要素

DMW型エンジン簡易性能曲線図
各回転域での馬力
6600回転時の馬力 545PS
8000回転時の馬力 620PS
各回転域でのトルク
6600回転時のトルク 59.1kgm
8000回転時のトルク 55.5kgm
DMW型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているDMW型5204cc、V型10気筒の自然吸気エンジンは8000回転時に最高出力620馬力を、6600回転時に最大トルク59.1kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数がとても近いこのエンジンは、高い回転数まで回すことで力を発揮するタイプのエンジンです。回転に伴って高まるパワー感は得も言われぬ感動を与えてくれることでしょう。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する6600rpmから最高出力が発生する8000rpmまで」の1400rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は17.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc超クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

うわっ…私の体重、重すぎ…?

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ2.839kg/PS(1760kg/620PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ2.839kg/PS
車体+1人2.927kg/PS
車体+2人3.016kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg2.935kg/PS
車体+70kg2.952kg/PS
車体+80kg2.968kg/PS
車体+90kg2.984kg/PS
車体+100kg3.000kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは2.927kg/PS(1815kg/620PS)となり、数値としては0.088kg、比率にすると3.1%ほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは3.016kg/PS(1870kg/620PS)となり、数値としては0.177kg、比率にすると6.2%も悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

4SDMWF R8 スパイダーのライバル候補車たち

愛すべきライバル車種
2019/12

-
R8 スパイダー
2.927kg/PS
1815kg/620PS|5.3L-NA
[車体のみPWR:2.839]
2010/12

車種詳細
LFA
2.741kg/PS
1535kg/560PS|4.9L-NA
車体のみPWR:2.643
2014/04

車種詳細
GT-R Nismo
2.958kg/PS
1775kg/600PS|3.8L-TT
車体のみPWR:2.867
2016/07

車種詳細
GT-R
3.184kg/PS
1815kg/570PS|3.8L-TT
車体のみPWR:3.088
2012/08

車種詳細
コルベット クーペ
2.926kg/PS
1495kg/511PS|7.0L-NA
車体のみPWR:2.818
2019/10

車種詳細
GT-R Nismo
2.958kg/PS
1775kg/600PS|3.8L-TT
車体のみPWR:2.867

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ2.927kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

2.488kg/PSから3.366kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、レクサスの2人乗りクーペ「LFA10型 LFA」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R Nismo」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R」、シボレーの2人乗りクーペ「X245A型 コルベット クーペ」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R Nismo」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

4SDMWF型 R8 スパイダー [V10 Performance 5.2-FSI Quattro S-tronic]のライバル車種|2.927kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は352.3PS/tとなっています。


R8 スパイダーがバイクと競争するなら…?


車種詳細
CB650F|648cc
2.922kg/PS
263kg/90.0PS/6.50kgm
[車体のみPWR:2.311]
1速ギヤ速度:89.9km/h
最小TWR:0.694
2019/12

-
R8 スパイダー|5204cc
2.927kg/PS
1815kg/620PS/59.1kgm
[車体のみPWR:2.839]
1速ギヤ速度:68.0km/h
最小TWR:0.671

車種詳細
CB1300SF|1284cc
2.936kg/PS
323kg/110.0PS/12.00kgm
[車体のみPWR:2.436]
1速ギヤ速度:76.1km/h
最小TWR:0.622

幸か不幸か、自動車に魅入られてしまった人はバイクにも並々ならぬ興味があったりします。バイクという乗り物は往々にして、見るからに速そうならきっちりと速いもので、高回転高出力のエンジンと超軽量な車体を武器に、目にも留まらぬ速さで点になります。

などと、酸いも甘いも噛み分けすぎて達観したようなことを言っても人生つまりませんので、ここではR8 スパイダーとパワーウェイトレシオが近いバイクを探して、ああでもない、こうでもないを楽しみましょう。

RC83 CB650Fと競争してみる

まずR8 スパイダーより少しPWRが低いバイクとして、ホンダのCB650Fが挙げられます。PWRの2.922kg/PSは車両重量208kgにライダーの体重55kgを加えた263kgを、最高出力90.0PSで割ったものです。

自動車であれバイクであれ、最も鋭い加速を見せるのは、最も低いギヤ比(変速比)のときですので、各々の1速ギヤ最高速と、1速ギヤかつ最大トルク発生時のトルクウェイトレシオを比べてみますと、1速ギヤ最高速はCB650Fに21.9km/h劣り、1速TWRは0.023kg勝る、という結果になりました。※1速TWRは車体のみの数値(今後の課題)

SC54 CB1300SFと競争してみる

続いて少しPWRが高いバイクとしては、ホンダのCB1300SFが挙げられます。PWRの2.936kg/PSは車両重量268kg+55kgの323kgを、最高出力110.0PSで割ったものです。こちらも同様に比べてみますと、1速ギヤ最高速は8.1km/h劣り、1速TWRは0.049kg劣る、という結果になりました。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.631
平均ピストンスピード 24.75m/s
トルクウェイトレシオ 29.78kg/kgm
1馬力あたりのお値段 50742円
排気量1Lあたり馬力 119.14PS/L
排気量1Lあたりトルク 11.36kgm/L
1気筒あたりの馬力 62.0PS
1気筒あたりのトルク 5.9kgm
パワーバンド比率 17.5%
燃費×馬力 No data
各種ランキング
オープンカーのPWR
5.0L超のPWR

トルクウェイトレシオは29.78kg/kgm(1760kg/59.1kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が31460000円、最高出力が620馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は50742円、逆に1万円あたりでは0.20馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は532318円、1万円あたりでは0.02kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
5000cc超の車編
オープンカー編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は119.14PS/L、トルクは11.36kgm/L、1気筒あたりの馬力は62.0馬力、トルクは5.9kgmとなり、このエンジンが620馬力を8000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは24.75m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が92.8mmであるDMW型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6470回転です。●最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.631になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合8000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした8500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 8500rpm|タイヤサイズ 305/30R20|タイヤ直径 69.1cm|円周長 217.1cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
8500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.133 15.33 -
-
72km/h 11770rpm 2622.3kgm
2速 2.083 10.19 0.665 1-2/
5650rpm
109km/h 7820rpm 1743.4kgm
3速 1.513 7.40 0.726 2-3/
6170rpm
150km/h 5680rpm 1266.3kgm
4速 1.139 5.57 0.753 3-4/
6400rpm
199km/h 4280rpm 953.3kgm
5速 0.897 4.39 0.788 4-5/
6700rpm
252km/h 3370rpm 750.8kgm
6速 0.711 3.48 0.793 5-6/
6740rpm
318km/h 2670rpm 595.1kgm
7速 0.526 2.57 0.740 6-7/
6290rpm
430km/h 1980rpm 440.3kgm
Final 4.893 レシオカバレッジ(変速比幅)5.956

  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数6600rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.893)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(59.1kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.893)÷タイヤの有効半径(0.3455m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は7速ギヤの430km(8000rpmでは404.9km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが6600回転で最大トルク59.1kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。


さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば29.78kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(2.839kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2622.3kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1760kg)を1速ギヤの最大駆動力(2622.3kgm)で割ってみると0.671kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する8000回転でのトルク(55.5kgm)からTWRを算出すると0.715kg/kgmとなり、6600-8000回転の回転域では0.671-0.715kg/kgmの間で推移することがわかります。


おまけ:8000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

4SDMWF型R8 スパイダーに搭載されたDMW型5204ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する8000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

8000rpmでの速度とシフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ68km/h-
2速ギヤ102km/h5320rpm
3速ギヤ141km/h5810rpm
4速ギヤ187km/h6020rpm
5速ギヤ237km/h6300rpm
6速ギヤ300km/h6340rpm
7速ギヤ405km/h5920rpm

まず1速ギヤで8000rpmまで引っ張ると68km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は8000rpmから5320rpmまで落ち、そこから8000rpmまで加速を続けると速度は102km/h(+34km/h)になります。

3速ギヤでは5810rpmまで落ちて8000rpmで141km/h(+39km/h)に、4速ギヤでは6020rpmまで落ちて8000rpmで187km/h(+46km/h)に、5速ギヤでは6300rpmまで落ちて8000rpmで237km/h(+50km/h)になります。

続いて6速ギヤでは6340rpmまで落ちて8000rpmで300km/h(+63km/h)に、7速ギヤでは5920rpmまで落ちて8000rpmで405km/h(+105km/h)という具合に加速していくイメージです。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4710 7060 9410 11770 14120 16480 21180
2速 3130 4690 6260 7820 9390 10950 14080
3速 2270 3410 4550 5680 6820 7960 10230
4速 1710 2570 3420 4280 5130 5990 7700
5速 1350 2020 2700 3370 4040 4720 6060
6速 1070 1600 2140 2670 3200 3740 4810
7速 790 1190 1580 1980 2370 2770 3560
※赤い数字は暫定レブリミット(8500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.526)を選択して時速100kmにて走行すると1980回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1190回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1380回転、一般的な高速道路の80km/hでは1580回転、100km/hでは1980回転、制限速度が120km/hになると2370回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3560回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。


ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 17 25 34 42 51 59 68
2速 13 26 38 51 64 77 89 102
3速 18 35 53 70 88 106 123 141
4速 23 47 70 93 117 140 164 187
5速 30 59 89 119 148 178 208 237
6速 37 75 112 150 187 225 262 300
7速 51 101 152 202 253 304 354 405

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(8500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。

純正装着タイヤの305/30R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 305/30R20 | 直径 691mm

-20mm
幅285mm
-10mm
幅295mm
変更なし
幅305mm
+10mm
幅315mm
+20mm
幅325mm
-5%
25
扁平
285/25R20
37.7km/h
直径651mm
径差-40mm
295/25R20
38.0km/h
直径656mm
径差-35mm
305/25R20
38.3km/h
直径661mm
径差-30mm
315/25R20
38.6km/h
直径666mm
径差-25mm
325/25R20
38.8km/h
直径671mm
径差-20mm
0%
30
扁平
285/30R20
39.3km/h
直径679mm
径差-12mm
295/30R20
39.7km/h
直径685mm
径差-6mm
305/30R20
40.0km/h
691mm
0mm
315/30R20
40.3km/h
直径697mm
径差+6mm
325/30R20
40.7km/h
直径703mm
径差+12mm
+5%
35
扁平
285/35R20
41.0km/h
直径708mm
径差+17mm
295/35R20
41.4km/h
直径715mm
径差+24mm
305/35R20
41.8km/h
直径722mm
径差+31mm
315/35R20
42.2km/h
直径729mm
径差+38mm
325/35R20
42.6km/h
直径736mm
径差+45mm
+10%
40
扁平
285/40R20
42.6km/h
直径736mm
径差+45mm
295/40R20
43.1km/h
直径744mm
径差+53mm
305/40R20
43.5km/h
直径752mm
径差+61mm
315/40R20
44.0km/h
直径760mm
径差+69mm
325/40R20
44.5km/h
直径768mm
径差+77mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、285/30R20 、295/30R20 、305/25R20 、315/25R20 、325/25R20あたりのタイヤがおすすめです。

305/30R20のタイヤ幅を285mmから335mmまで、扁平率を15%から45%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、305/30R20の適応サイズと性能の変化 [4SDMWF型R8 スパイダー編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはタイヤ通販をご利用ください。
【PR】305/30R20のタイヤ銘柄と通販価格

4SDMWF型R8 スパイダー[5.3L-NA 4WD/7AT]の通知表

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト2.839kg/ps68.96
1速ギヤ加速性能0.671kg/kgm69.34
1L換算馬力119.14ps/L86.32
1L換算トルク11.36kgm/L73.05
WB/TR比1.63164.64
ワイド&ロー指数0.63968.40
前面の面積2.406m²56.19
最低地上高120mm64.02
スポーツ性能部門の得点550.92

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.40
年間維持費554900円29.09
100kmh回転数1980rpm56.79
航続距離-26.05
車の大きさ10.657m³46.84
室内の広さ(仮) 1.932m³35.86
最小回転半径-39.45
馬力単価50742円11.63
ユーティリティ部門の得点287.11

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 4SDMWF型R8 スパイダー[5.3L-NA 4WD/7AT] の総合得点は 838.03 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した4SDMWF型R8 スパイダー(4WD/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「5000cc超のオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

R8 スパイダーの歴代モデル

2代目 4SCSPF型 R8 クーペ
4SCSPF R8 クーペは2016/03に登場した2代目モデル。参考車両の「V10 5.2FSI Quattro」は全長4425mm、全幅1940mm、全高1240mmの車体に、540PS/55.1kgmを発生するCSP型5204ccエンジンを搭載した2人乗りクーペ。

初代 42CTPF型 R8 クーペ
42CTPF R8 クーペは2007/07に登場した初代モデル。参考車両の「LMX」は全長4440mm、全幅1930mm、全高1250mmの車体に、570PS/55.0kgmを発生するCTP型5204ccエンジンを搭載した2人乗りクーペ。